JPH0679314A - ロール表面の放電加工方法およびその装置 - Google Patents
ロール表面の放電加工方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH0679314A JPH0679314A JP23740792A JP23740792A JPH0679314A JP H0679314 A JPH0679314 A JP H0679314A JP 23740792 A JP23740792 A JP 23740792A JP 23740792 A JP23740792 A JP 23740792A JP H0679314 A JPH0679314 A JP H0679314A
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- Japan
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- roll
- electric discharge
- rolling
- machining
- working
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 板材の圧延機において、均一なテクスチュア
ーを有する製品を高能率に製造する。 【構成】 放電加工機を圧延機に組み込み、圧延に使用
されるロールクーラントを放電加工に必要な加工液とし
て利用して、圧延中に上下の作動ロール表面を放電加工
する事を特徴とし、その加工条件を調整する事でロール
表面の粗度を適正な値に保持するとともに、放電加工に
よるロール表層の消耗を利用して転動疲労層の除去をは
かり、さらに圧延中にロール表面に付着する異物を放電
加工により除去し、製品の表面疵発生を防止する。
ーを有する製品を高能率に製造する。 【構成】 放電加工機を圧延機に組み込み、圧延に使用
されるロールクーラントを放電加工に必要な加工液とし
て利用して、圧延中に上下の作動ロール表面を放電加工
する事を特徴とし、その加工条件を調整する事でロール
表面の粗度を適正な値に保持するとともに、放電加工に
よるロール表層の消耗を利用して転動疲労層の除去をは
かり、さらに圧延中にロール表面に付着する異物を放電
加工により除去し、製品の表面疵発生を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、板材の圧延機におい
て、均一な表面テクスチュアーを有する製品を高能率に
製造するため、圧延機内に放電加工機を設置し、作動ロ
ール表面を加工する方法と装置に関するものである。
て、均一な表面テクスチュアーを有する製品を高能率に
製造するため、圧延機内に放電加工機を設置し、作動ロ
ール表面を加工する方法と装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、圧延機の作動ロールは圧延機近傍
に設置されたロール整備場のロール研削機及びショット
ダル加工機等で、所定の表面粗度に仕上げられて圧延機
に組み込まれて使用されるが、圧延の進行と共に、その
表面粗度が低下する事、及び作動ロール表面に転動疲労
層が形成される事等により定期的にロール交換が必要で
ある。図４にタンデム冷間圧延機における最終スタンド
の作動ロール表面粗度の推移を示すが、通常最終スタン
ドの作動ロールは５００〜１５００トン毎に粗度低下に
よる組替が必要である。又タンデム冷間圧延機の最終ス
タンド以外においても、作動ロール表面粗度の低下に従
い圧延材の先進率が低下し圧延が不安定になるため作動
ロール組替が定期的に必要である（図５参照）。又、圧
延中に作動ロール表面への異物が付着又はクラック発生
により圧延製品の表面疵となるため臨時に組替が必要に
なる場合も発生する。
に設置されたロール整備場のロール研削機及びショット
ダル加工機等で、所定の表面粗度に仕上げられて圧延機
に組み込まれて使用されるが、圧延の進行と共に、その
表面粗度が低下する事、及び作動ロール表面に転動疲労
層が形成される事等により定期的にロール交換が必要で
ある。図４にタンデム冷間圧延機における最終スタンド
の作動ロール表面粗度の推移を示すが、通常最終スタン
ドの作動ロールは５００〜１５００トン毎に粗度低下に
よる組替が必要である。又タンデム冷間圧延機の最終ス
タンド以外においても、作動ロール表面粗度の低下に従
い圧延材の先進率が低下し圧延が不安定になるため作動
ロール組替が定期的に必要である（図５参照）。又、圧
延中に作動ロール表面への異物が付着又はクラック発生
により圧延製品の表面疵となるため臨時に組替が必要に
なる場合も発生する。
【０００３】冷間圧延においては、通常板幅の広い材料
から圧延を開始し順次幅狭へ移行するが、作動ロール表
面には圧延材の端部による微小疵が形成され、再度幅広
材を圧延する場合にはロール組替が必要となる。このよ
うなロール組替は圧延機を停止して行うため、大幅な作
業能率の低下を引き起こしているのが現状である。タン
デム冷間圧延機においては、このような作動ロール組替
による休止時間は全運転時間の５〜８％に及ぶものであ
る。
から圧延を開始し順次幅狭へ移行するが、作動ロール表
面には圧延材の端部による微小疵が形成され、再度幅広
材を圧延する場合にはロール組替が必要となる。このよ
うなロール組替は圧延機を停止して行うため、大幅な作
業能率の低下を引き起こしているのが現状である。タン
デム冷間圧延機においては、このような作動ロール組替
による休止時間は全運転時間の５〜８％に及ぶものであ
る。
【０００４】熱間圧延機においては、研削砥石を使った
研削装置を圧延機に組み込み圧延中に研削する方法が有
るが、この方法は冷間圧延（調質圧延を含む）において
は脱落砥粒による製品への悪影響が懸念されること、及
び充分なロール表面品質が得られないこと、および仕上
げ粗度の調整が困難であること等で適用が難しい。
研削装置を圧延機に組み込み圧延中に研削する方法が有
るが、この方法は冷間圧延（調質圧延を含む）において
は脱落砥粒による製品への悪影響が懸念されること、及
び充分なロール表面品質が得られないこと、および仕上
げ粗度の調整が困難であること等で適用が難しい。
【０００５】近年、冷延及び表面処理鋼板を用いて製造
される工業製品の塗装後の高鮮映性を得るため鋼板表面
のテクスチュアー（粗度及び微細な凹凸の大きさ及びそ
の配列）について需要家から厳しい要求がなされている
が、要求される表面テクスチュアーを確保するには、冷
延・焼鈍後の調質圧延での作動ロールのテクスチュアー
を適正にすることのみでは困難であり、冷間圧延での製
品表面テクスチュアーを適正に確保することが必要であ
り、このため冷間圧延機の作動ロールの組替頻度が極め
て高くなっている。
される工業製品の塗装後の高鮮映性を得るため鋼板表面
のテクスチュアー（粗度及び微細な凹凸の大きさ及びそ
の配列）について需要家から厳しい要求がなされている
が、要求される表面テクスチュアーを確保するには、冷
延・焼鈍後の調質圧延での作動ロールのテクスチュアー
を適正にすることのみでは困難であり、冷間圧延での製
品表面テクスチュアーを適正に確保することが必要であ
り、このため冷間圧延機の作動ロールの組替頻度が極め
て高くなっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】圧延機の作動ロールの
交換が必要な要因として、（１）作動ロール表面粗度が
低下し、必要な製品の表面粗度が確保出来ない事。又は
作動ロールと圧延材の間の摩擦係数が低下し安定な圧延
が困難になる事。（２）圧延により発生するロール表面
の転動疲労層が蓄積しロール表面にクラックが発生する
事。（３）圧延材の幅を狭幅から広幅へ変更する場合、
作動ロール表面に圧延材の端部により微小疵（エッジマ
ーク）が形成され、それが製品に転写されるため、その
防止のため。（４）圧延の進行に伴う作動ロール表面テ
クスチュアーの劣化により製品表面の適正なテクスチュ
アーが確保出来なくなった場合。（５）作動ロール表面
に付着する微小な異物により製品表面疵の発生の場合。
（６）圧延事故（板破断・絞り）等により作動ロールの
表面に疵が発生し所定の製品品質が得られなくなった場
合。等があるが、圧延機内に放電加工機を設置し圧延中
に作動ロール表面を放電加工することで前記のロール交
換の要因のうち、（６）の圧延事故に起因するものを除
きロール交換を不要とせしめるものである。
交換が必要な要因として、（１）作動ロール表面粗度が
低下し、必要な製品の表面粗度が確保出来ない事。又は
作動ロールと圧延材の間の摩擦係数が低下し安定な圧延
が困難になる事。（２）圧延により発生するロール表面
の転動疲労層が蓄積しロール表面にクラックが発生する
事。（３）圧延材の幅を狭幅から広幅へ変更する場合、
作動ロール表面に圧延材の端部により微小疵（エッジマ
ーク）が形成され、それが製品に転写されるため、その
防止のため。（４）圧延の進行に伴う作動ロール表面テ
クスチュアーの劣化により製品表面の適正なテクスチュ
アーが確保出来なくなった場合。（５）作動ロール表面
に付着する微小な異物により製品表面疵の発生の場合。
（６）圧延事故（板破断・絞り）等により作動ロールの
表面に疵が発生し所定の製品品質が得られなくなった場
合。等があるが、圧延機内に放電加工機を設置し圧延中
に作動ロール表面を放電加工することで前記のロール交
換の要因のうち、（６）の圧延事故に起因するものを除
きロール交換を不要とせしめるものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電加工機を
圧延機に組み込み、圧延に使用されるロールクーラント
を放電加工に必要な加工液として利用して、圧延中に上
下の作動ロール表面を放電加工する事を特徴とし、その
加工条件を調整することでロール表面の粗度を適正な値
に保持するとともに、放電加工によるロール表層の消耗
を利用して転動疲労層の除去をはかり、さらに圧延中に
ロール表面に付着する異物を放電加工により除去し、製
品の表面疵発生を防止するものである。また、本発明の
加工装置は、圧延機内に放電加工機を設けて、圧延中に
作動ロールの表面加工を行うに際して、作動ロール端面
に電極を接触させ放電加工の回路を形成することを特徴
とする。
圧延機に組み込み、圧延に使用されるロールクーラント
を放電加工に必要な加工液として利用して、圧延中に上
下の作動ロール表面を放電加工する事を特徴とし、その
加工条件を調整することでロール表面の粗度を適正な値
に保持するとともに、放電加工によるロール表層の消耗
を利用して転動疲労層の除去をはかり、さらに圧延中に
ロール表面に付着する異物を放電加工により除去し、製
品の表面疵発生を防止するものである。また、本発明の
加工装置は、圧延機内に放電加工機を設けて、圧延中に
作動ロールの表面加工を行うに際して、作動ロール端面
に電極を接触させ放電加工の回路を形成することを特徴
とする。
【０００８】
【作用】上下それぞれの圧延ロールの軸方向に複数個の
加工電極を備え、且つロール軸方向に揺動せしめロール
表面の加工マークを生じさせないようにした放電加工機
を圧延機に組み込み、圧延中にロール冷却に大量にスプ
レーされロールと電極間のギャップを満たすことの出来
るロールクーラントを放電加工に必要な加工液として利
用し、圧延中に上下の作動ロール表面を放電加工を行
う。さらに放電加工用の消耗電極として強磁性体（例え
ば軟鋼、フェライト系ステンレス鋼等）を使うことによ
り加工に際し発生する加工屑を加工液（ロールクーラン
ト）中よりマグネットを利用して容易に排除可能とな
る。圧延機の速度変化に伴うロール表面速度に追随さ
せ、放電パルスの間隔を制御し、また所要のロール表面
粗度に応じて、放電電圧と放電パルスの間隔を制御する
ことで、安定して加工ロール表面テクスチュアーを保持
することが可能となる。
加工電極を備え、且つロール軸方向に揺動せしめロール
表面の加工マークを生じさせないようにした放電加工機
を圧延機に組み込み、圧延中にロール冷却に大量にスプ
レーされロールと電極間のギャップを満たすことの出来
るロールクーラントを放電加工に必要な加工液として利
用し、圧延中に上下の作動ロール表面を放電加工を行
う。さらに放電加工用の消耗電極として強磁性体（例え
ば軟鋼、フェライト系ステンレス鋼等）を使うことによ
り加工に際し発生する加工屑を加工液（ロールクーラン
ト）中よりマグネットを利用して容易に排除可能とな
る。圧延機の速度変化に伴うロール表面速度に追随さ
せ、放電パルスの間隔を制御し、また所要のロール表面
粗度に応じて、放電電圧と放電パルスの間隔を制御する
ことで、安定して加工ロール表面テクスチュアーを保持
することが可能となる。
【０００９】以上述べた方法及び装置を利用して作動ロ
ールの放電加工を行う事により、そのロール表面の粗
度を適正な値に保持することが可能であるとともに、
放電加工によるロール表層の消耗を利用して転動疲労層
を除去することが出来、さらに作動ロール表面に圧延
材の端部により形成される微小疵（エッジマーク）を除
去することが可能となる。さらに圧延中に発生する作
動ロール表面の異物はそのロール表面より突出している
ため放電加工により選択的に除去する事が可能となる。
ールの放電加工を行う事により、そのロール表面の粗
度を適正な値に保持することが可能であるとともに、
放電加工によるロール表層の消耗を利用して転動疲労層
を除去することが出来、さらに作動ロール表面に圧延
材の端部により形成される微小疵（エッジマーク）を除
去することが可能となる。さらに圧延中に発生する作
動ロール表面の異物はそのロール表面より突出している
ため放電加工により選択的に除去する事が可能となる。
【００１０】さらに放電加工条件を適正に設定するこ
とにより圧延製品の表面テクスチュアーを安定して良好
な状態に均一に保持する事が可能であり、その結果塗装
後の鮮映性に優れた冷延鋼板及び表面処理鋼板を得るこ
とが出来る。
とにより圧延製品の表面テクスチュアーを安定して良好
な状態に均一に保持する事が可能であり、その結果塗装
後の鮮映性に優れた冷延鋼板及び表面処理鋼板を得るこ
とが出来る。
【００１１】
【実施例】以下、本発明について図面に従って詳細に説
明する。図１は本発明に関する放電加工機を圧延機に組
み込んだ実施例を示す側面図である。図１に示すように
圧延ロールとして上下作動ロール１、２及び補強ロール
３、４を備え、作動ロール１、２によりストリップ９が
圧延される。圧延中は圧延液のスプレーヘッダー７によ
り作動ロール１、２の表面へ圧延液が供給されている。
明する。図１は本発明に関する放電加工機を圧延機に組
み込んだ実施例を示す側面図である。図１に示すように
圧延ロールとして上下作動ロール１、２及び補強ロール
３、４を備え、作動ロール１、２によりストリップ９が
圧延される。圧延中は圧延液のスプレーヘッダー７によ
り作動ロール１、２の表面へ圧延液が供給されている。
【００１２】放電加工機５、６により上下作動ロール
１、２は圧延中にその表面の加工を受けることが出来
る。圧延液スプレーヘッダー８は放電加工機へ圧延液を
専用に供給するものであり、圧延液スプレーヘッダー７
は圧延状態に応じて供給量等が変動しても放電加工電極
部に充分な加工液（圧延液）を供給し、円滑な加工を継
続するためのものである。
１、２は圧延中にその表面の加工を受けることが出来
る。圧延液スプレーヘッダー８は放電加工機へ圧延液を
専用に供給するものであり、圧延液スプレーヘッダー７
は圧延状態に応じて供給量等が変動しても放電加工電極
部に充分な加工液（圧延液）を供給し、円滑な加工を継
続するためのものである。
【００１３】図２は本発明に関する放電加工により発生
する加工屑を圧延液（加工液）より除去するため、圧延
液の循環システム中にマグネットセパレータ１４及びマ
グネット利用のフィルター１５を備えた実施例である。
圧延機１１より加工屑を含む圧延液は圧延液タンク（１
次）１２へ集められ、そのタンクに備えられたマグネッ
トセパレータ１４にて加工屑は１次除去され、ポンプ１
６によりマグネット利用のフィルター１５を経由し圧延
液タンク（２次）１３へ移送される。マグネット利用の
フィルター１５にて更に加工屑の除去が行われる。加工
屑の除去が行われ再生された圧延液はポンプ１７により
クーラー１８にて温度調整された後、圧延機１１に供給
される。
する加工屑を圧延液（加工液）より除去するため、圧延
液の循環システム中にマグネットセパレータ１４及びマ
グネット利用のフィルター１５を備えた実施例である。
圧延機１１より加工屑を含む圧延液は圧延液タンク（１
次）１２へ集められ、そのタンクに備えられたマグネッ
トセパレータ１４にて加工屑は１次除去され、ポンプ１
６によりマグネット利用のフィルター１５を経由し圧延
液タンク（２次）１３へ移送される。マグネット利用の
フィルター１５にて更に加工屑の除去が行われる。加工
屑の除去が行われ再生された圧延液はポンプ１７により
クーラー１８にて温度調整された後、圧延機１１に供給
される。
【００１４】図３に放電加工の回路を構成する為の加工
ロール２１と放電加工装置の電源装置２２との間の接続
方法の例を示す。ここでは圧延中常に作動ロールとその
端部にて連結されている駆動用のスピンドル２３を介す
るものであり、電源装置２２とスピンドル２３をスリッ
プリング２４にて接続するとともに電源装置２２と消耗
電極２５とを接続し、該電極を作動ロール２１に接触せ
しめることにより、作動ロール２１の組替に際しても特
別な付加作業なしに容易に放電加工の回路を構成でき
る。なお、電極２５を作動ロールに接触させる場合の他
に、補強ロールに電極を接触させて回路を構成すること
も可能である。
ロール２１と放電加工装置の電源装置２２との間の接続
方法の例を示す。ここでは圧延中常に作動ロールとその
端部にて連結されている駆動用のスピンドル２３を介す
るものであり、電源装置２２とスピンドル２３をスリッ
プリング２４にて接続するとともに電源装置２２と消耗
電極２５とを接続し、該電極を作動ロール２１に接触せ
しめることにより、作動ロール２１の組替に際しても特
別な付加作業なしに容易に放電加工の回路を構成でき
る。なお、電極２５を作動ロールに接触させる場合の他
に、補強ロールに電極を接触させて回路を構成すること
も可能である。
【００１５】
【発明の効果】以上述べた様に本発明により、次の４つ
の要因による圧延機の作動ロール組替を不要とする事が
可能となる。（１）作動ロール表面粗度を適正値に保持
または積極的に制御しロール表面粗度低下に起因する作
動ロール組替。（２）放電加工によるロール表層の減耗
効果により、圧延により発生するロール表面の転動疲労
層を除去しその疲労層蓄積限界からくる作動ロールの組
替。（３）作動ロール表面に形成される圧延材の端部に
よる微小疵（ロールマーク）のための圧延材の幅広移行
時の作動ロール組替。（４）微小な異物のロール表面へ
の付着による製品表面疵の発生。
の要因による圧延機の作動ロール組替を不要とする事が
可能となる。（１）作動ロール表面粗度を適正値に保持
または積極的に制御しロール表面粗度低下に起因する作
動ロール組替。（２）放電加工によるロール表層の減耗
効果により、圧延により発生するロール表面の転動疲労
層を除去しその疲労層蓄積限界からくる作動ロールの組
替。（３）作動ロール表面に形成される圧延材の端部に
よる微小疵（ロールマーク）のための圧延材の幅広移行
時の作動ロール組替。（４）微小な異物のロール表面へ
の付着による製品表面疵の発生。
【００１６】このように、作動ロールの組替を大幅に削
減できる事で、圧延能率を改善できさらにロール組替及
びロール整備に必要な要員の削減も計る事が可能とな
る。さらに、作動ロールの表面粗度を所定の値に保持可
能であることにより、圧延製品の表面粗度も所定の値に
均一に保持可能であり、表面疵のない均一な粗度を有す
る製品を得ることが出来る。
減できる事で、圧延能率を改善できさらにロール組替及
びロール整備に必要な要員の削減も計る事が可能とな
る。さらに、作動ロールの表面粗度を所定の値に保持可
能であることにより、圧延製品の表面粗度も所定の値に
均一に保持可能であり、表面疵のない均一な粗度を有す
る製品を得ることが出来る。
【００１７】放電加工に際して発生する加工屑は極めて
微細であるため、加工液として利用する大量の圧延液
（ロールクーラント）により持ち去られ、製品に有害な
疵を与えることが無く、又加工液に混入したその加工屑
は磁気を利用した分離装置（マグネットセパレータ：図
２参照）を圧延液の循環システム内に設けることで容易
に分離できる。さらに放電加工条件を適正に設定するこ
とにより圧延製品の表面テクスチュアーを安定して良好
な状態に均一に保持する事が可能であり、その結果塗装
後の鮮映性に優れた冷延鋼板及び表面処理鋼板を得るこ
とが出来る。
微細であるため、加工液として利用する大量の圧延液
（ロールクーラント）により持ち去られ、製品に有害な
疵を与えることが無く、又加工液に混入したその加工屑
は磁気を利用した分離装置（マグネットセパレータ：図
２参照）を圧延液の循環システム内に設けることで容易
に分離できる。さらに放電加工条件を適正に設定するこ
とにより圧延製品の表面テクスチュアーを安定して良好
な状態に均一に保持する事が可能であり、その結果塗装
後の鮮映性に優れた冷延鋼板及び表面処理鋼板を得るこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】放電加工機を圧延機内に組み込んだ例。
【図２】放電加工により発生する加工屑を圧延液より除
去する装置の例。
去する装置の例。
【図３】駆動用スピンドルを介して放電加工の回路を形
成する装置の例。
成する装置の例。
【図４】タンデム冷間圧延機における圧延トン数と作動
ロール粗度変化の例。
ロール粗度変化の例。
【図５】タンデム冷間圧延機における圧延トン数と先進
率変化の例。
率変化の例。
１ 上作動ロール ２ 下作動ロール ３ 上補強ロール ４ 下補強ロール ５ 放電加工機（上作動ロール用） ６ 放電加工機（下作動ロール用） ７ 圧延液（ロールクーラント）スプレーヘッダー ８ 圧延液（ロールクーラント）スプレーヘッダー／
放電加工機用 ９ ストリップ １１ 圧延機 １２ 圧延液タンク（１次） １３ 圧延液タンク（２次） １４ マグネットセパレータ １５ マグネット利用のフィルター １６ ポンプ １７ ポンプ １８ クーラー ２１ 作動ロール ２２ 電源装置 ２３ 駆動用スピンドル ２４ スリップリング ２５ 電極
放電加工機用 ９ ストリップ １１ 圧延機 １２ 圧延液タンク（１次） １３ 圧延液タンク（２次） １４ マグネットセパレータ １５ マグネット利用のフィルター １６ ポンプ １７ ポンプ １８ クーラー ２１ 作動ロール ２２ 電源装置 ２３ 駆動用スピンドル ２４ スリップリング ２５ 電極
Claims (4)
- 【請求項１】 板材の圧延機内に、上下作動ロールの表
面加工を行う放電加工機を設置し、ロールクーラントを
加工液として使用することを特徴とするロール表面の放
電加工方法。 - 【請求項２】 放電加工用消耗電極として強磁性体を用
いる事を特徴とする請求項１記載のロール表面の放電加
工方法。 - 【請求項３】 前記電極を作動ロールの軸方向に揺動せ
しめるとともに、作動ロールの回転速度に応じて放電加
工条件を制御することを特徴とする請求項１又は２記載
のロール表面の放電加工方法。 - 【請求項４】 圧延機内に放電加工機を設けて、圧延中
に作動ロールの表面加工を行うに際して、作動ロール端
面に電極を接触させ放電加工の回路を形成することを特
徴とする放電加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23740792A JPH0679314A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ロール表面の放電加工方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23740792A JPH0679314A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ロール表面の放電加工方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0679314A true JPH0679314A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17014930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23740792A Withdrawn JPH0679314A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | ロール表面の放電加工方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0679314A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106424990A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-22 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种用于平整机轧辊毛化的拨盘 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23740792A patent/JPH0679314A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106424990A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-22 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种用于平整机轧辊毛化的拨盘 |
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