JPH067901Y2 - 油圧ブレーカにおけるピストン作動装置 - Google Patents
油圧ブレーカにおけるピストン作動装置Info
- Publication number
- JPH067901Y2 JPH067901Y2 JP1987187886U JP18788687U JPH067901Y2 JP H067901 Y2 JPH067901 Y2 JP H067901Y2 JP 1987187886 U JP1987187886 U JP 1987187886U JP 18788687 U JP18788687 U JP 18788687U JP H067901 Y2 JPH067901 Y2 JP H067901Y2
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- Japan
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- passage
- pressure
- plunger
- valve body
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はコンクリート等を破砕するために使用され、
例えば油圧源を備えたシャベルカー等の工事用車両にシ
ャベルなどに代えて取付けられる油圧ブレーカにおける
ピストン作動装置に関する。
例えば油圧源を備えたシャベルカー等の工事用車両にシ
ャベルなどに代えて取付けられる油圧ブレーカにおける
ピストン作動装置に関する。
(従来の技術) 従来の技術としては例えば実公昭60−26939号公
報がある。この公報には油圧打撃装置のハウジング内へ
の圧油の流れ方向を切換える切換弁と戻りタンクとの間
に流量制御弁を接続した打撃回数設定装置が開示されて
いる。
報がある。この公報には油圧打撃装置のハウジング内へ
の圧油の流れ方向を切換える切換弁と戻りタンクとの間
に流量制御弁を接続した打撃回数設定装置が開示されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記装置の場合には流量制御弁で圧油の戻り流量を絞る
と、ピストンの退動時の戻り流路内の背圧、およびピス
トンを退動させる始動圧が高くなってピストンを進動さ
せる作動圧との差が縮少し、ピストンの進動状態が不安
定となる問題点や、油圧源の供給油圧力差によってピス
トンを進退動させる適正流量の設定が困難乃至不能とな
る問題点があった。
と、ピストンの退動時の戻り流路内の背圧、およびピス
トンを退動させる始動圧が高くなってピストンを進動さ
せる作動圧との差が縮少し、ピストンの進動状態が不安
定となる問題点や、油圧源の供給油圧力差によってピス
トンを進退動させる適正流量の設定が困難乃至不能とな
る問題点があった。
本考案はピストンの進動速度を一定に保持してピストン
の退動速度を調整し、打撃回数を安定に設定して打撃不
調を解消することを目的とするものである。
の退動速度を調整し、打撃回数を安定に設定して打撃不
調を解消することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の油圧ブレーカにおけるピストン作動装置は、油
圧ブレーカのシリンダに付設した切換バルブのバルブ本
体にはピストンを退動させる高圧油を前記シリンダ内へ
送り込む高圧流路を形成し、前記バルブ本体に前記高圧
流路を分断した状態で取付けられた流量設定部材には前
記バルブ本体内のプランジャの一部が摺動可能に密嵌さ
れた摺動孔と、前記高圧流路の途中に配設されて前記プ
ランジャによって開閉路される連通流路とを形成し、前
記流量設定部材の外周面には前記高圧流路および前記連
通流路にそれぞれ連通され、前記連通流路が前記プラン
ジャによって閉路されたときに高圧油を前記高圧流路の
流入側分路から流出側分路へ前記連通流路をバイパスさ
せて流通させるバイパス流路を環状に凹設し、前記バル
ブ本体には断面積が相異するバイパス流路を有する複数
個の前記流量設定部材が交替して結合される取付孔を形
成した構成を有する。
圧ブレーカのシリンダに付設した切換バルブのバルブ本
体にはピストンを退動させる高圧油を前記シリンダ内へ
送り込む高圧流路を形成し、前記バルブ本体に前記高圧
流路を分断した状態で取付けられた流量設定部材には前
記バルブ本体内のプランジャの一部が摺動可能に密嵌さ
れた摺動孔と、前記高圧流路の途中に配設されて前記プ
ランジャによって開閉路される連通流路とを形成し、前
記流量設定部材の外周面には前記高圧流路および前記連
通流路にそれぞれ連通され、前記連通流路が前記プラン
ジャによって閉路されたときに高圧油を前記高圧流路の
流入側分路から流出側分路へ前記連通流路をバイパスさ
せて流通させるバイパス流路を環状に凹設し、前記バル
ブ本体には断面積が相異するバイパス流路を有する複数
個の前記流量設定部材が交替して結合される取付孔を形
成した構成を有する。
(作用) ピストンを退動させる高圧油を切換バルブのバルブ本体
の高圧流路を通じてシリンダ内へ送り込むに際し、バル
ブ本体に前記高圧流路を分断した状態で取付けられ、バ
ルブ本体内のプランジャが摺動可能に密嵌された摺通孔
と、前記プランジャによって開閉路される連通流路とを
有する流量設定部材の前記連通流路を前記プランジャに
よって閉路した状態で、高圧油を前記流量設定部材の外
周面に環状に凹設したバイパス流路によって前記高圧流
路の流入側分路から流出側分路へ前記連通流路をバイパ
スさせて流通させ、また、断面積が相異するバイパス流
路を有する流量設定部材をバルブ本体に形成した取付孔
に交替して結合することによってシリンダ内へ送り込む
高圧油の流量を調整および設定する。
の高圧流路を通じてシリンダ内へ送り込むに際し、バル
ブ本体に前記高圧流路を分断した状態で取付けられ、バ
ルブ本体内のプランジャが摺動可能に密嵌された摺通孔
と、前記プランジャによって開閉路される連通流路とを
有する流量設定部材の前記連通流路を前記プランジャに
よって閉路した状態で、高圧油を前記流量設定部材の外
周面に環状に凹設したバイパス流路によって前記高圧流
路の流入側分路から流出側分路へ前記連通流路をバイパ
スさせて流通させ、また、断面積が相異するバイパス流
路を有する流量設定部材をバルブ本体に形成した取付孔
に交替して結合することによってシリンダ内へ送り込む
高圧油の流量を調整および設定する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
コンクリート等を破砕するために適用され、工事用車両
に装備された油圧源等に接続して使用される油圧ブレー
カBにおいて、ほぼ筒形状のシリンダ1の中心部には軸
孔2が縦設され、軸孔2の先端部には打撃用工具3の柄
部が丸棒状の規制部材4によって移動範囲が規定された
状態で軸方向への摺動可能に嵌挿されるとともに、軸孔
2には打撃工具3を叩打するほぼ円柱状のピストン5が
軸方向への摺動可能に嵌挿されている。ピストン5の上
部5aの外径は下部5bの外径より短縮されるととも
に、ピストン5の中央部付近には外径が等径で下部5b
の外径より増大された上大径部5cおよび下大径部5d
が上下に離隔して形成され、上大径部5cの上端面には
ピストン5を進動させる高圧油を受承する上受圧面6が
形成される一方、下大径部5dの下端面にはピストン5
を退動させる高圧油を受承する下受圧面7が形成されて
いる。
に装備された油圧源等に接続して使用される油圧ブレー
カBにおいて、ほぼ筒形状のシリンダ1の中心部には軸
孔2が縦設され、軸孔2の先端部には打撃用工具3の柄
部が丸棒状の規制部材4によって移動範囲が規定された
状態で軸方向への摺動可能に嵌挿されるとともに、軸孔
2には打撃工具3を叩打するほぼ円柱状のピストン5が
軸方向への摺動可能に嵌挿されている。ピストン5の上
部5aの外径は下部5bの外径より短縮されるととも
に、ピストン5の中央部付近には外径が等径で下部5b
の外径より増大された上大径部5cおよび下大径部5d
が上下に離隔して形成され、上大径部5cの上端面には
ピストン5を進動させる高圧油を受承する上受圧面6が
形成される一方、下大径部5dの下端面にはピストン5
を退動させる高圧油を受承する下受圧面7が形成されて
いる。
軸孔2の中央部付近にはピストン5の大径部5c,5d
が摺動可能に密嵌されたスライド孔2aが段差状に形成
されるとともに、軸孔2の周面にはそれぞれ環状に凹設
された第1油室8と、第2油室9と、第3油室10と、
第4油室11とが上から順に形成され、さらに、シリン
ダ1の上部付近にはピストン5を進動させる高圧油を第
1油室8内へ送入するために第1油室8に連通された第
1流路12と、第2油室9に連通された第2流路13
と、第3油室10に連通された第3流路14と、ピスト
ン5を退動させる高圧油を第4油室11内へ送入するた
めに第4油室11に連通された第4流路15とが上から
順に形成されている。また、シリンダ1の上端部には窒
素ガス等のガスが封入されたパイロット室1aが形成さ
れている。
が摺動可能に密嵌されたスライド孔2aが段差状に形成
されるとともに、軸孔2の周面にはそれぞれ環状に凹設
された第1油室8と、第2油室9と、第3油室10と、
第4油室11とが上から順に形成され、さらに、シリン
ダ1の上部付近にはピストン5を進動させる高圧油を第
1油室8内へ送入するために第1油室8に連通された第
1流路12と、第2油室9に連通された第2流路13
と、第3油室10に連通された第3流路14と、ピスト
ン5を退動させる高圧油を第4油室11内へ送入するた
めに第4油室11に連通された第4流路15とが上から
順に形成されている。また、シリンダ1の上端部には窒
素ガス等のガスが封入されたパイロット室1aが形成さ
れている。
シリンダ1内の圧油の流れ方向を切換えるためにシリン
ダ1に付設した切換バルブ16において、シリンダ1の
側胴面に取着されたバルブ本体17の中心部付近には一
端開放のプランジャ孔17aが形成され、このプランジ
ャ孔17a内にはほぼ円筒状のプランジャ18が軸方向
への摺動可能に嵌挿され、このプランジャ18の下端付
近はバルブ本体17の下端に凹設された丸孔状の取付孔
19内に突入されている。プランジャ18の中心部には
軸孔18aが縦貫されるとともに、プランジャ18の中
心部付近には外径が増大された大径部18bが形成さ
れ、また、大径部18bの上方には中径部18fが連設
され、中径部18fには流通孔18cが直径方向に沿っ
て貫設されている。プランジャ18の上下部には外径が
中径部18fの外径より若干短縮された上小径部18d
および下小径部18eがそれぞれ形成されている。中径
部18fの上端面と大径部18bの下端面とにはプラン
ジャ18を下方へ進動させる高圧油を受承する上受圧面
20と、プランジャ18を上方へ退動させる高圧油を受
承する下受圧面21とがそれぞれ形成されている。
ダ1に付設した切換バルブ16において、シリンダ1の
側胴面に取着されたバルブ本体17の中心部付近には一
端開放のプランジャ孔17aが形成され、このプランジ
ャ孔17a内にはほぼ円筒状のプランジャ18が軸方向
への摺動可能に嵌挿され、このプランジャ18の下端付
近はバルブ本体17の下端に凹設された丸孔状の取付孔
19内に突入されている。プランジャ18の中心部には
軸孔18aが縦貫されるとともに、プランジャ18の中
心部付近には外径が増大された大径部18bが形成さ
れ、また、大径部18bの上方には中径部18fが連設
され、中径部18fには流通孔18cが直径方向に沿っ
て貫設されている。プランジャ18の上下部には外径が
中径部18fの外径より若干短縮された上小径部18d
および下小径部18eがそれぞれ形成されている。中径
部18fの上端面と大径部18bの下端面とにはプラン
ジャ18を下方へ進動させる高圧油を受承する上受圧面
20と、プランジャ18を上方へ退動させる高圧油を受
承する下受圧面21とがそれぞれ形成されている。
バルブ本体17の上端付近にはピストン5を進動させる
高圧油をシリンダ1の第1流路12内へ送出し若しくは
第1流路12内から低圧油を送出するために第1流路1
2とプランジャ孔17aとにそれぞれ連通された切換流
路22が形成される一方、バルブ本体17の下端付近に
はピストン5を退動させる高圧油をシリンダ1の第4流
路15内へ送出するための高圧流路23が形成され、こ
の高圧流路23は前記取付孔19で分断されて流入側分
路23aと流出側分路23bとに分離され、流入側分路
23aは油圧ポンプ24に接続された高圧管路25に接
続される一方、流出側分路23bはシリンダ1の第4流
路15に連通されている。
高圧油をシリンダ1の第1流路12内へ送出し若しくは
第1流路12内から低圧油を送出するために第1流路1
2とプランジャ孔17aとにそれぞれ連通された切換流
路22が形成される一方、バルブ本体17の下端付近に
はピストン5を退動させる高圧油をシリンダ1の第4流
路15内へ送出するための高圧流路23が形成され、こ
の高圧流路23は前記取付孔19で分断されて流入側分
路23aと流出側分路23bとに分離され、流入側分路
23aは油圧ポンプ24に接続された高圧管路25に接
続される一方、流出側分路23bはシリンダ1の第4流
路15に連通されている。
バルブ本体17のプランジャ孔17aの周面にはそれぞ
れ環状に凹設された高圧油室26と、低圧油室27と、
変圧油室28とが上から順に形成されている。高圧油室
26は高圧流路23の流入側分路23aに分岐流路29
を介して連通され、低圧油室27はバルブ本体17の中
央部付近に横貫された戻り流路40の途中に配設されて
戻り流路30の流入側分路30bおよび流出側分路30
aにそれぞれ連通され、戻り流路30の流入側分路30
bはシリンダ1の第2流路13に連通される一方、流出
側分路30aは戻りタンク31に接続された戻り管路3
2に接続されている。また、変圧油室28はシリンダ1
の第3流路14に連通された変圧流路33に連通されて
いる。
れ環状に凹設された高圧油室26と、低圧油室27と、
変圧油室28とが上から順に形成されている。高圧油室
26は高圧流路23の流入側分路23aに分岐流路29
を介して連通され、低圧油室27はバルブ本体17の中
央部付近に横貫された戻り流路40の途中に配設されて
戻り流路30の流入側分路30bおよび流出側分路30
aにそれぞれ連通され、戻り流路30の流入側分路30
bはシリンダ1の第2流路13に連通される一方、流出
側分路30aは戻りタンク31に接続された戻り管路3
2に接続されている。また、変圧油室28はシリンダ1
の第3流路14に連通された変圧流路33に連通されて
いる。
シリンダ1の第4流路15へ供給する高圧油の流量を設
定するために設けた流量設定部材34はバルブ本体17
の下端に対し交換可能で高圧流路23を分断するように
取着され、その下端部のフランジ34aはボルト等によ
ってバルブ本体17の下端面に締着され、フランジ34
aの上方に連設された挿入部34bはバルブ本体17の
取付孔19内に密嵌されている。挿入部34bの上部付
近の中心部にはプランジャ孔17aに連通されてプラン
ジャ18の下端付近が摺動可能に密嵌された摺動孔35
が凹設されるとともに、挿入部34bの中央部付近には
高圧流路23の途中に流入側分路23aと流出側分路2
3bとを連通するために配設されてプランジャ18の進
退動動作によって開閉される連通流路36が直径方向に
沿って貫設され、この連通流路36は摺動孔35で分断
されて流入側分路36aと流出側分路36bとに分離さ
れている。挿入部34bの外周面には連通流路36が下
降したプランジャ18で閉塞されたときに高圧油を高圧
流路23の流入側分路23aから流出側分路23bへ連
通流路36をバイパスさせて流通させかつピストン5を
退動させる高圧油の流量を設定してピストン5の退動速
度を規定するために高圧流路23および連通流路36に
それぞれ連通されたバイパス流路37が環状に凹設され
ている。このバイパス流路37は断面が扁平 形状に形成され、バイパス流路37の断面積を縮少した
ときには第4流路15へ圧送する高圧油の流量を制限し
てピストン5の進退速度を低減させることができ、ま
た、バイパス流路37の断面積を拡大したときにはピス
トン5の退動速度を増大することができる。
定するために設けた流量設定部材34はバルブ本体17
の下端に対し交換可能で高圧流路23を分断するように
取着され、その下端部のフランジ34aはボルト等によ
ってバルブ本体17の下端面に締着され、フランジ34
aの上方に連設された挿入部34bはバルブ本体17の
取付孔19内に密嵌されている。挿入部34bの上部付
近の中心部にはプランジャ孔17aに連通されてプラン
ジャ18の下端付近が摺動可能に密嵌された摺動孔35
が凹設されるとともに、挿入部34bの中央部付近には
高圧流路23の途中に流入側分路23aと流出側分路2
3bとを連通するために配設されてプランジャ18の進
退動動作によって開閉される連通流路36が直径方向に
沿って貫設され、この連通流路36は摺動孔35で分断
されて流入側分路36aと流出側分路36bとに分離さ
れている。挿入部34bの外周面には連通流路36が下
降したプランジャ18で閉塞されたときに高圧油を高圧
流路23の流入側分路23aから流出側分路23bへ連
通流路36をバイパスさせて流通させかつピストン5を
退動させる高圧油の流量を設定してピストン5の退動速
度を規定するために高圧流路23および連通流路36に
それぞれ連通されたバイパス流路37が環状に凹設され
ている。このバイパス流路37は断面が扁平 形状に形成され、バイパス流路37の断面積を縮少した
ときには第4流路15へ圧送する高圧油の流量を制限し
てピストン5の進退速度を低減させることができ、ま
た、バイパス流路37の断面積を拡大したときにはピス
トン5の退動速度を増大することができる。
切換バルブ16にはバイパス流路37の断面積が相異す
る適数個の流量設定部材34がシリンダ1の第4油室1
1内へ送出する高圧油の流量を変更するために常備さ
れ、所定のピストン退動速度に対応する流量で高圧油を
流通させるために必要な断面積のバイパス流路37をも
つ流量設定部材34が選定されてバルブ本体17に取着
される。
る適数個の流量設定部材34がシリンダ1の第4油室1
1内へ送出する高圧油の流量を変更するために常備さ
れ、所定のピストン退動速度に対応する流量で高圧油を
流通させるために必要な断面積のバイパス流路37をも
つ流量設定部材34が選定されてバルブ本体17に取着
される。
そして、ピストン5が上昇端へ退動しかつプランジャ1
8が上昇端へ退動した状態では高圧管路25から供給さ
れた高圧油は高圧流路23、連通流路36、摺動孔3
5、第4流路15を通じて第4油室11内へ送入される
とともに、スライド孔2a、第3油室10、第3流路1
4、変圧流路33を通じて変圧油室28内へ送入され、
また、高圧油は摺動孔35、プランジャ18の軸孔18
a、切換流路22、第1流路12を通じて第1油室8内
へ送入され、さらに、高圧流路23の流入側分路23
a、分岐流路29を通じて高圧油室26内へ送入され
る。従って、ピストン5はこのピストン5を押下げる油
圧を受承する上受圧面6と、ピストン5を押上げる油圧
を受承する下受圧面7との面積差で押下げられて下方へ
進動し、打撃工具3がピストン5で叩打される。このピ
ストン5の進動中第4油室11内の圧油は第4流路15
および高圧流路23の流出側分路23bを通じてプラン
ジャ18の軸孔18a内へ流動する。
8が上昇端へ退動した状態では高圧管路25から供給さ
れた高圧油は高圧流路23、連通流路36、摺動孔3
5、第4流路15を通じて第4油室11内へ送入される
とともに、スライド孔2a、第3油室10、第3流路1
4、変圧流路33を通じて変圧油室28内へ送入され、
また、高圧油は摺動孔35、プランジャ18の軸孔18
a、切換流路22、第1流路12を通じて第1油室8内
へ送入され、さらに、高圧流路23の流入側分路23
a、分岐流路29を通じて高圧油室26内へ送入され
る。従って、ピストン5はこのピストン5を押下げる油
圧を受承する上受圧面6と、ピストン5を押上げる油圧
を受承する下受圧面7との面積差で押下げられて下方へ
進動し、打撃工具3がピストン5で叩打される。このピ
ストン5の進動中第4油室11内の圧油は第4流路15
および高圧流路23の流出側分路23bを通じてプラン
ジャ18の軸孔18a内へ流動する。
ピストン5が進動端へ下降すると、第3油室10と第4
油室11とがピストン5の下大径部5dで遮断され、か
つ第3油室10がスライド孔2a、第2油室9を通じて
戻り流路30に連通されて変圧油室28内が減圧され、
プランジャ18が下受圧面21を押上げる変圧油室28
内の油圧と上受圧面20を押下げる高圧油室26内の油
圧との差圧で下方へ進動する。プランジャ18が進動端
へ下降すると、プランジャ18の軸孔18aが流通孔1
8cを通じて戻り流路30に連通されて切換流路22、
第1流路12、第1油室8内が減圧されかつ変圧油室2
8内が減圧される一方、流量設定部材34の連通流路3
6がプランジャ18で閉塞されて高圧流路23内の高圧
油が流入側分路23a内からバイパス流路37を経由し
て流出側分路23bへ流通し、さらに、第4流路15を
通じて第4油室11内へ流入し、ピストン5は進動端の
ピストン5の下受圧面7を押上げる第4油室11内の油
圧と、上受圧面6を押下げる第1油室8内の油圧との差
圧で押上げられて流量設定部材34で設定された速度で
上方へ退動する。ピストン5が退動端へ上昇すると、第
3油室10と第4油室11とが連通されて高圧油が第3
流路14、変圧流路33を通じて変圧油室28内へ送入
され、プランジャ18の下受圧面21が高圧油で押上げ
られてプランジャ18が退動端へ上昇し、上記一連の動
作が反復され、ピストン5が反復進退動する。
油室11とがピストン5の下大径部5dで遮断され、か
つ第3油室10がスライド孔2a、第2油室9を通じて
戻り流路30に連通されて変圧油室28内が減圧され、
プランジャ18が下受圧面21を押上げる変圧油室28
内の油圧と上受圧面20を押下げる高圧油室26内の油
圧との差圧で下方へ進動する。プランジャ18が進動端
へ下降すると、プランジャ18の軸孔18aが流通孔1
8cを通じて戻り流路30に連通されて切換流路22、
第1流路12、第1油室8内が減圧されかつ変圧油室2
8内が減圧される一方、流量設定部材34の連通流路3
6がプランジャ18で閉塞されて高圧流路23内の高圧
油が流入側分路23a内からバイパス流路37を経由し
て流出側分路23bへ流通し、さらに、第4流路15を
通じて第4油室11内へ流入し、ピストン5は進動端の
ピストン5の下受圧面7を押上げる第4油室11内の油
圧と、上受圧面6を押下げる第1油室8内の油圧との差
圧で押上げられて流量設定部材34で設定された速度で
上方へ退動する。ピストン5が退動端へ上昇すると、第
3油室10と第4油室11とが連通されて高圧油が第3
流路14、変圧流路33を通じて変圧油室28内へ送入
され、プランジャ18の下受圧面21が高圧油で押上げ
られてプランジャ18が退動端へ上昇し、上記一連の動
作が反復され、ピストン5が反復進退動する。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明
する。
する。
本例では油圧ブレーカBのシリンダ1に付設した切換バ
ルブ16のバルブ本体17にはピストン5を退動させる
高圧油をシリンダ1内へ送り込む高圧流路23を形成
し、バルブ本体17に高圧流路23を分断した状態で取
付けられた流量設定部材34にはバルブ本体17内のプ
ランジャ18の一部が摺動可能に密嵌された摺動孔35
と、高圧流路23の途中に配設されてプランジャ18に
よって開閉路される連通流路36とを形成し、流量設定
部材34の外周面には高圧流路23および連通流路36
にそれぞれ連通され、連通流路36がプランジャ18に
よって閉路されたときに高圧油を高圧流路23の流入側
分路23aから流出側分路23bへ連通流路36をバイ
パスさせて流通させるバイパス流路37を環状に凹設
し、バルブ本体17には断面積が相異するバイパス流路
37を有する複数個の流量設定部材34が交替して結合
される取付孔19を形成してある。
ルブ16のバルブ本体17にはピストン5を退動させる
高圧油をシリンダ1内へ送り込む高圧流路23を形成
し、バルブ本体17に高圧流路23を分断した状態で取
付けられた流量設定部材34にはバルブ本体17内のプ
ランジャ18の一部が摺動可能に密嵌された摺動孔35
と、高圧流路23の途中に配設されてプランジャ18に
よって開閉路される連通流路36とを形成し、流量設定
部材34の外周面には高圧流路23および連通流路36
にそれぞれ連通され、連通流路36がプランジャ18に
よって閉路されたときに高圧油を高圧流路23の流入側
分路23aから流出側分路23bへ連通流路36をバイ
パスさせて流通させるバイパス流路37を環状に凹設
し、バルブ本体17には断面積が相異するバイパス流路
37を有する複数個の流量設定部材34が交替して結合
される取付孔19を形成してある。
このため、ピストン5の退動時にはピストン5がバイパ
ス流路37の断面積によって設定される一定の退動速度
で上昇し、ピストンの退動状態を安定化しうるととも
に、ピストン5の進動時には第4油室11内から流出し
た圧油は連通流路36の流出側分路36b内へ流動しか
つ一定量の排油を流出しうるため、ピストン5を常に一
定速度で進動させて打撃力を安定化することができ、ピ
ストンの打撃回数の変動を排除しかつピストン5の作動
不調を解消しうる効果がある。
ス流路37の断面積によって設定される一定の退動速度
で上昇し、ピストンの退動状態を安定化しうるととも
に、ピストン5の進動時には第4油室11内から流出し
た圧油は連通流路36の流出側分路36b内へ流動しか
つ一定量の排油を流出しうるため、ピストン5を常に一
定速度で進動させて打撃力を安定化することができ、ピ
ストンの打撃回数の変動を排除しかつピストン5の作動
不調を解消しうる効果がある。
とくに、バイパス流路37の断面積の変更によってピス
トン5の退動速度を調整しうるため、ピストン5の打撃
力を一定に保持して打撃回数を的確に調整しうるととも
に、油圧源の油圧力に差異があっても、各油圧力に適応
する断面積をもつバイパス流路37を選定してピストン
5の退動速度を安定化し、かつ打撃回数および打撃力を
安定化させることができる。
トン5の退動速度を調整しうるため、ピストン5の打撃
力を一定に保持して打撃回数を的確に調整しうるととも
に、油圧源の油圧力に差異があっても、各油圧力に適応
する断面積をもつバイパス流路37を選定してピストン
5の退動速度を安定化し、かつ打撃回数および打撃力を
安定化させることができる。
(考案の効果) 本考案は前記したように構成してあるので、ピストンの
退動時にはピストンがバイパス流路の断面積によって設
定される一定の退動速度で上昇し、ピストンの退動状態
を安定化しうるとともに、ピストンの進動時には一定量
の排油を流出しうるため、ピストンを常に一定速度で進
動させて打撃力を安定化することができ、ピストンの打
撃回数の変動を排除しかつピストンの作動不調を解消し
うる効果がある。
退動時にはピストンがバイパス流路の断面積によって設
定される一定の退動速度で上昇し、ピストンの退動状態
を安定化しうるとともに、ピストンの進動時には一定量
の排油を流出しうるため、ピストンを常に一定速度で進
動させて打撃力を安定化することができ、ピストンの打
撃回数の変動を排除しかつピストンの作動不調を解消し
うる効果がある。
また、バイパス流路の断面積の変更によってピストンの
退動速度を調整するので、ピストンの打撃力を一定に保
持して打撃回数を的確に調整しうるとともに、油圧源の
油圧力に差異があっても、各油圧力に適応する断面積を
もつバイパス流路を選定することによってピストンの退
動速度を安定化させて打撃回数および打撃力を安定化さ
せることができる。
退動速度を調整するので、ピストンの打撃力を一定に保
持して打撃回数を的確に調整しうるとともに、油圧源の
油圧力に差異があっても、各油圧力に適応する断面積を
もつバイパス流路を選定することによってピストンの退
動速度を安定化させて打撃回数および打撃力を安定化さ
せることができる。
とくに、シリンダ内へ送り込む高圧油の流量を調整する
に際し、断面積が相異するバイパス流路を有する複数個
の流量設定部材のうちの1つの流量設定部材をバルブ本
体に取付けることによって、バイパス流路の断面積をそ
のバイパス流路の全長にわたって増減することができる
ので、シリンダ内へ送り込む高圧油の流量および流速を
安定化することができ、シリンダ内へ送り込まれる高圧
油の流量や流速が急激に変化したり、高圧油が脈動状に
流動する不具合を解消することができる。
に際し、断面積が相異するバイパス流路を有する複数個
の流量設定部材のうちの1つの流量設定部材をバルブ本
体に取付けることによって、バイパス流路の断面積をそ
のバイパス流路の全長にわたって増減することができる
ので、シリンダ内へ送り込む高圧油の流量および流速を
安定化することができ、シリンダ内へ送り込まれる高圧
油の流量や流速が急激に変化したり、高圧油が脈動状に
流動する不具合を解消することができる。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図はピスト
ンの進動開始時の油圧ブレーカの縦断面図、第2図はピ
ストンの退動開始時の油圧ブレーカの縦断面図、第3図
は要部の拡大断面図、第4図は第3図のX−X線拡大断
面図である。 1…シリンダ 5…ピストン 16…切換バルブ 17…バルブ本体 18…プランジャ 23…高圧流路 34…流量設定部材 36…連通流路 37…バイパス流路 B…油圧ブレーカ
ンの進動開始時の油圧ブレーカの縦断面図、第2図はピ
ストンの退動開始時の油圧ブレーカの縦断面図、第3図
は要部の拡大断面図、第4図は第3図のX−X線拡大断
面図である。 1…シリンダ 5…ピストン 16…切換バルブ 17…バルブ本体 18…プランジャ 23…高圧流路 34…流量設定部材 36…連通流路 37…バイパス流路 B…油圧ブレーカ
Claims (1)
- 【請求項1】油圧ブレーカのシリンダに付設した切換バ
ルブのバルブ本体にはピストンを退動させる高圧油を前
記シリンダ内へ送り込む高圧流路を形成し、前記バルブ
本体に前記高圧流路を分断した状態で取付けられた流量
設定部材には前記バルブ本体内のプランジャの一部が摺
動可能に密嵌された摺動孔と、前記高圧流路の途中に配
設されて前記プランジャによって開閉路される連通流路
とを形成し、前記流量設定部材の外周面には前記高圧流
路および前記連通流路にそれぞれ連通され、前記連通流
路が前記プランジャによって閉路されたときに高圧油を
前記高圧流路の流入側分路から流出側分路へ前記連通流
路をバイパスさせて流通させるバイパス流路を環状に凹
設し、前記バルブ本体には断面積が相異するバイパス流
路を有する複数個の前記流量設定部材が交替して結合さ
れる取付孔を形成したことを特徴とする油圧ブレーカに
おけるピストン作動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987187886U JPH067901Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 油圧ブレーカにおけるピストン作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987187886U JPH067901Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 油圧ブレーカにおけるピストン作動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0192384U JPH0192384U (ja) | 1989-06-16 |
JPH067901Y2 true JPH067901Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31479016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987187886U Expired - Lifetime JPH067901Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 油圧ブレーカにおけるピストン作動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067901Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI123740B (fi) * | 2005-01-05 | 2013-10-15 | Sandvik Mining & Constr Oy | Menetelmä painenestekäyttöisen iskulaitteen ohjaamiseksi ja iskulaite |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5433381A (en) * | 1977-08-19 | 1979-03-12 | Matsushita Electronics Corp | Reflection type fluorescent lamp |
JPS5823587U (ja) * | 1981-08-06 | 1983-02-14 | 突廻 敏行 | 物干し竿の滑り止材 |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP1987187886U patent/JPH067901Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5433381A (en) * | 1977-08-19 | 1979-03-12 | Matsushita Electronics Corp | Reflection type fluorescent lamp |
JPS5823587U (ja) * | 1981-08-06 | 1983-02-14 | 突廻 敏行 | 物干し竿の滑り止材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0192384U (ja) | 1989-06-16 |
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