JPH067843U - 厨芥処理装置 - Google Patents
厨芥処理装置Info
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- JPH067843U JPH067843U JP4560492U JP4560492U JPH067843U JP H067843 U JPH067843 U JP H067843U JP 4560492 U JP4560492 U JP 4560492U JP 4560492 U JP4560492 U JP 4560492U JP H067843 U JPH067843 U JP H067843U
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- kitchen
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主に、厨芥の圧搾脱水中に液汁の出量を抑え
て、生活排水の清浄化に効果的な厨芥処理装置を提供す
ることであり、更には騒音とコストの低減、処理中厨芥
の詰まりの発生を抑止できる厨芥処理装置を提供する。 【構成】 流し台の排水孔11から厨芥が導入される円
筒形で水分を排出する多孔フィルタ部(ストレーナ3
4)が設けられたシリンダ、シリンダ内に回転可能に支
持されて厨芥を搬送しかつ圧搾して脱水可能に螺旋ピッ
チを漸次変化させたスクリュー36、スクリュー36の
終端に臨み脱水後の厨芥を裁断して排出する厨芥裁断装
置80を有し、スクリューを正逆転交互に回転させるこ
ともでき、厨芥裁断装置ではスクリューの終端の回転刃
81と、回転刃81に臨む隔壁25に設けられた固定刃
84とにより厨芥を剪断する。
て、生活排水の清浄化に効果的な厨芥処理装置を提供す
ることであり、更には騒音とコストの低減、処理中厨芥
の詰まりの発生を抑止できる厨芥処理装置を提供する。 【構成】 流し台の排水孔11から厨芥が導入される円
筒形で水分を排出する多孔フィルタ部(ストレーナ3
4)が設けられたシリンダ、シリンダ内に回転可能に支
持されて厨芥を搬送しかつ圧搾して脱水可能に螺旋ピッ
チを漸次変化させたスクリュー36、スクリュー36の
終端に臨み脱水後の厨芥を裁断して排出する厨芥裁断装
置80を有し、スクリューを正逆転交互に回転させるこ
ともでき、厨芥裁断装置ではスクリューの終端の回転刃
81と、回転刃81に臨む隔壁25に設けられた固定刃
84とにより厨芥を剪断する。
Description
【0001】
本考案は、家庭用台所や飲食業務用厨房の流し台(シンク)の排水孔に直結さ れて生ゴミとしての厨芥を好適に処理する装置に関し、更に詳しくは、厨芥中の 液汁を除く脱水を行い生活排水を浄化できる厨芥処理装置に関する。
【0002】
従来より、流し台に直結される生ゴミ処理装置として知られるものに、例えば 実開平2−97454号公報、実開平3−47039号公報、特開平3−181 343号公報、特開平2−102749号公報、特開平3−65254号公報、 及び特開平3−65255号公報等の提案がある。各公報に開示された装置に共 通の技術的傾向は、流し台に接続される厨芥の投入口を装置のケーシングに設け 、ケーシング内には多数の小孔を設けたフィルタ筒状のストレーナが配置され、 ストレーナ内でスクリューがモータの駆動により回転可能に支持されている。従 って、投入口からストレーナ内に導入された厨芥はスクリューにより圧搾され、 水分を絞って厨芥を脱水するとともに、破砕刃で厨芥を小片に裁断してダストボ ックスまで搬送する。脱水された厨芥の水分はストレーナを透過して下部のドレ ンタンクに収集される。ダストボックスでは予めセットされたゴミ袋に処理済み 厨芥を収集して、満杯になるまで投棄に備える構造が基本になっている。
【0003】 例えば、特開平3−181343号公報の装置の場合、多孔隔板を挟んで前後 に送り螺旋が設けられ、多孔隔板の手前には、つまり多孔隔板と後方の送り螺旋 との間には切断刃が配置してある。従って、後方の送り螺旋によって送られた厨 芥は切断刃によって裁断され、裁断したものを多孔隔板に通過させ、通過後は前 方の送り螺旋によって圧搾脱水しながら、この脱水した処理厨芥を排出口から排 出する。
【0004】 また、特開平3−65254号公報及び特開平3−65255号公報の装置は 、投下された厨芥を破砕刃を備えた回転板で受け、破砕厨芥を別部位に配置した 水切りドラムで水分を遠心除去して排水するようになっている。
【0005】 但し、実開平2−97454号公報のように、厨芥を単に脱水して送るのみで 破砕をせずにダストボックスに送り込む技術も見られる。
【0006】
ところで、一般家庭の生活排水の浄化という意味では、生ゴミ処理装置からの 排水にあっても、水分を多量に含む厨芥を圧搾脱水しながら破砕処理する際、厨 芥から出る液汁が汚染廃水となることから、排水水分から分別されることが好ま しい。脱水水分と液汁を分離処理するには、厨芥の圧搾時に液汁を出さず脱水の み行えるような絞り圧力を得ることが考えられる。また、厨芥の破砕裁断を過小 にせず、適度な大きさとすることで液汁の出量を制限することも可能である。但 し、裁断された厨芥が過大であると排出しにくく、ダストボックスへの収集に不 都合があるなどといった影響もある これらの点に関し、先に掲示した特開平3−181343号公報、特開平3− 65254号公報及び特開平3−65255号公報を含むいずれの公報の技術の 場合、それぞれの手段でもって生ゴミから取り除いた水分中に、破砕および裁断 に伴って出る液汁も混合した状態で下水排水するようになっている。
【0007】 しかしながら、特開平3−181343号公報では、前述したように、裁断し た厨芥を多孔隔板に通過させるため、これは食肉ひき肉装置にみられるように、 切断刃でカットしながら多孔隔板に通すことで液汁を大量に排出し、これを脱水 水分と一緒に排水している。
【0008】 特開平3−65254号公報及び特開平3−65255号公報でも同じく、液 汁を脱水水分と一緒に排水していると考えられる。しかも、これら両公報の場合 、投下厨芥を下方に配置されたかなり高速回転の破砕刃付き回転板で受けて破砕 する機構であるから、処理中の騒音振動が高く、装置全体が非常に複雑で設備コ ストが高く、経費面で特に家庭への導入が困難である。
【0009】 また、先の特開平3−181343号公報を含み、特に粘性や腰の弱い厨芥の 場合は破砕刃の周辺に詰まりが発生し易く、厨芥に含まれたゴミも滞留してメン テナンスが非常に厄介といった問題がある。
【0010】 従って、本考案の主な目的は、厨芥の圧搾脱水中に液汁の出量を抑えて、生活 排水の清浄化に効果的な厨芥処理装置を提供することであり、更には騒音とコス トの低減、処理中厨芥の詰まりの発生を抑止できる厨芥処理装置を提供すること にある。
【0011】
この目的を達成するために、本考案による厨芥処理装置は、請求項1の場合、 流し台の排水孔から厨芥が導入される円筒形に成形され、水分を排出する多孔フ ィルタ部が設けられたシリンダと、シリンダ内に回転可能に支持され、厨芥を搬 送しかつ圧搾して脱水可能に螺旋ピッチを漸次変化させたスクリューと、スクリ ューの終端に臨んで配置され、脱水後の厨芥を裁断して排出する厨芥裁断装置と 、を備えている。
【0012】 請求項2では、スクリューが正転および逆転を交互に繰り返すように構成され ている。
【0013】 請求項3では、厨芥裁断装置が、スクリューの終端に取り付けられて一体に回 転する回転刃と、回転刃に臨む隔壁に設けられて回転刃とともに厨芥を剪断する 固定刃と、を備えている。
【0014】 請求項4では、隔壁に回転刃の回転軸から放射状に延びる数本の固定刃が設け られ、隣合う固定刃と固定刃との間を排出口に成形して裁断された厨芥を排出す るようになっている。
【0015】 また、請求項5では、固定刃及び排出口が設けられたプレートが交換可能に隔 壁に取り付けられたものである。
【0016】
請求項1にあっては、スクリューの螺旋ピッチが変化しているため、シリンダ との間で厨芥に対する圧搾で、厨芥中の液汁を出さない程度に水分のみを絞り、 シリンダの多孔フィルタから排水する。
【0017】 請求項2にあっては、スクリューの螺旋ピッチの変化と、回転の正逆とによっ て水分のみの絞りに一層効果がある。
【0018】 請求項3乃至5にあっては、スクリューで脱水された厨芥を回転刃と固定刃に より剪断する。固定刃の設置数を最適に設定することにより、裁断された厨芥は 過大過少にならず、液汁の出量は最小量に抑えられる。回転刃はもとより、固定 刃もプレート型とすることによって、刃先の磨耗時に研磨または交換できる。
【0019】
以下、本考案による厨芥処理装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】 図1は家庭用台所の流し台及び調理台等からなるシステムキッチンに実施例の 厨芥処理装置を収納した例の部分断面による正面図を示し、図2乃至図4は実施 例の厨芥処理装置の平面図、左側面図及び右側面図である。図1において、流し 台10に設けられた排水孔11には厨芥処理装置20が簡便に接続可能であり、 厨芥処理装置20の本体を構成するケーシング21内には脱水搬送ユニット30 が装着されている。
【0021】 図5及び図6で明らかなように、脱水搬送ユニット30は排水孔11から投入 された厨芥を圧搾脱水して搬送を行う部分であり、アルミニウム等の軽金属また は塩ビ等の合成樹脂材、或いは耐蝕性に優れたステンレス鋼などにより成形され た半円筒形の上側の圧搾ブロック31と、同じく半円筒形で下側のストレーナ( 多孔フィルタ部)34とによって円筒形のシリンダを構成している。シリンダ内 部には、図1に示すような螺旋加工されたスクリュー36が回転可能に支持され 、回転軸の一方端側でモータ38からの回転駆動を所要の回転比にまで減速し伝 達ベルト39を介して受けるようになっている。圧搾ブロック31は上方に突出 した厨芥導入部37を有し、この厨芥導入部37をケーシング21から上方に突 出させて排水孔11にシール性をもって簡易に直結可能である。
【0022】 脱水搬送ユニット30の圧搾ブロック31では、図6のように、半円筒形の内 周面に沿って、規則性のあるピッチで山部32aと谷部32bを交互に連ねた断 面波形の厨芥圧搾部32が筒軸方向に延びて設けられ、厨芥圧搾部32との協働 によってスクリュー36で圧搾された厨芥を軸線方向に案内できるようになって いる。圧搾ブロック31の軸線方向の終端、つまりスクリュー36による推進方 向の下流端は圧搾された厨芥を押し出す排出部となっており、ここには圧搾脱水 された厨芥を更に適度な小片に裁断する厨芥裁断装置80が設けられている。圧 搾ブロック31の半円筒形両端にはフランジ33aが設けられてストレーナ34 にボルト結合できるようになっている。
【0023】 下側のストレーナ34は、例えばパンチメタルを用いて半円筒形に成形された り、圧搾ブロック31と同じく特に腐食に強い耐蝕性のある材質で半筒形に成形 され、多数のフィルタ孔34aを有する。このフィルタ孔34aを通してスクリ ュー36により圧搾脱水された厨芥の水分を後述する外部のドレンタンク40に 排出できる。両端には圧搾ブロック31との結合用フランジ34bが設けてある 。また、ストレーナ34の内側に薄板によるガイドバー35の一本程度を長手軸 方向に取り付けることによって、ストレーナ34自体の剛性アップ、厨芥の案内 、そして圧搾ブロック31における厨芥の破砕を補助する意味で効果的である。
【0024】 ここで、図1及び図7に示すように、本考案の骨子部であるスクリュー36は 、厨芥導入部37に近い図でいう右側の上流端から左側下流端に向かって螺旋ピ ッチがP1 、P2 、P3 ・・Pn のように漸次小さく変化している。スクリュー 36の形状をこのようにすることによって、厨芥の投入初期の段階と搬送が進行 して行く段階で、厨芥に対する圧搾の圧力を好適に設定できる。しかも、厨芥に 対し初期段階から最終段階まで圧搾を加減でき、ストレーナ34を含むシリンダ では厨芥中の液汁を出さず、水分のみを絞ることが可能である。また、スクリュ ー36の回転形態も、例えば正転2回転に対して逆転1回転といったように、正 逆交互の回転で制御することにより、厨芥に対する圧搾がより効果的で、また厨 芥の詰まり防止に非常な効果が得られる。
【0025】 従って、このような脱水搬送ユニット30の構成によって、厨芥導入部37か ら導入された水分を含む厨芥は、スクリュー36の回転によって図1でいう右側 の上流側から左側の下流側に向かい、圧搾により水分を切られて絞られ、かつ適 度な小片に破砕されつつ搬送されることになる。破砕搬送中に水分が上流側につ まり導入側に逆流するのを防止するため、スクリュー36を含む脱水搬送ユニッ ト30全体の軸線を下流側の方を上流側よりも高く傾斜させている。
【0026】 図7乃至図9は、スクリュー36とともに本考案の骨子部であり、スクリュー 36の下流側終端に設けられた厨芥裁断装置80を示している。即ち、ケーシン グ21内を仕切る隔壁25が設けられ、この隔壁25を挟むようにして前後で、 前部側のスクリュー36側ではこの終端ねじり面に回転刃81が極力面一になる ように取り付けられ、スクリュー36と一体に回転する。回転刃81は例えば耐 蝕性のあるステンレス鋼で薄い偏平形状であり、皿ネジ82で固定されている。 また、隔壁25に例えば矩形状の開口窓26が設けてあり、ここには固定刃用の プレート83が取り付けられている。このプレート83には、スクリュー36即 ち回転刃81の回転軸の延長上を中心とする複数本の固定刃83が放射状に設け られている。実施例では、固定刃84は例えば角度ピッチ90度の4本が打ち抜 き加工によって成形されている。各固定刃84の内側の角部は前記回転刃81と の剪断刃先になる部分である。隣り合う固定刃84の間は扇形の空間として開口 され、この空間は裁断された厨芥の排出口85となっている。各固定刃84の中 心には軸孔86が設けられ、スクリュー36の終端面から突設させたシャフト8 7が軸孔86に挿通している。シャフト87の先端をボルト状にして、ナット8 8を螺合させて固定刃用のプレート83を隔壁25に取り付けてある。シャフト 87には回転刃81もまた挿通させている。
【0027】 隔壁25に対するプレート82の組付性及び取付強度を高めるため、図7のよ うに、隔壁25の開口縁に沿って額縁27などを設けておくことが好ましい。ナ ット88に代えて、キーや止めピン等の機械的締結手段であってもよい。また、 剪断刃を構成する回転刃81と固定刃84の関係にあって、剪断機能を高めるた めに、スクリュー36を軸線後方からスプリングによって押圧付勢し、剪断中に 回転刃81を固定刃84側に常に密着させることもできる。
【0028】 また、図8に示すように、スクリュー36の終端ねじり面にほぼ面一になるよ う皿ネジ82で固定された回転刃81は、両端面に適当な曲率によるR加工が施 されていることが望ましい。これは固定刃84と剪断中に厨芥の切り屑やゴミ類 が滞留するのを防げる。両端角部は刃先としての耐久性をもたせるために熱処理 を施しておくことが好ましい。前述のように、スクリュー36の回転が正逆を繰 り返す形態にあっては、回転刃81のR加工及び熱処理は一方側の端面だけでよ い場合もある。
【0029】 また、脱水搬送ユニット30の下方には、厨芥の圧搾により脱水された水分を 一旦収集してから排水するドレンタンク40が配置されている。図5に示すよう に、ドレンタンク40は天板41を有し、この天板41を脱水搬送ユニット30 及びストレーナ34のフランジ33a,34bに結合させて仕切っている。タン ク底板には排水トラップ42が設けられ、厨芥からの脱水をドレンとして排水で きる。
【0030】 実施例では、厨芥処理装置20を既設のシステムキッチンに後付け型とするこ とに備えて、ケーシング21の底部に回転脚71及び任意の個数のキャスタ72 を取り付けることが可能である。従って、図1のように、厨芥処理装置20を回 転脚71を回転中心にしてキャスタ72を移動させて、システムキッチンから引 き出すようにして振り回すことができる。これによって、システムキッチン内で 厨芥処理装置20の収納スペースが狭く制約を受けるような場合、特にダストボ ックス60の出し入れに伴う余分なスペースを見込む必要がなくなる。
【0031】 また、実施例では、図1に示すように、厨芥裁断装置80に臨んで脱臭ユニッ ト50を配置することも可能である。脱臭ユニット50は、動力回転する例えば 小型のシロッコファン式の送風機51を有し、この送風機51にはカートリッジ 式のフィルタ54が取替え自在に結合されている。送風機51はファンを有し、 下部のフィルタ54内を吸引して通気を生じさせて排気口からの排気が可能であ る。フィルタ54は全体が円筒形で多数の通気孔55を有し、内部には臭い成分 を吸着、脱臭する例えば活性炭などの消臭剤が充填されている。従って、送風機 51の駆動により通気を生じさせ、脱水搬送ユニット30から脱水されかつ小片 に破砕された厨芥を乾燥させ、臭いをフィルタ54を通し吸引して異臭を活性炭 に活着させることが可能である。
【0032】 脱臭ユニット50を設置する場合、厨芥の処理通路つまり搬送通路のなるべく 下流側に配置されることが好ましい。この理由は、次に説明するダストボックス 60のゴミ袋に収納中の脱水破砕済み厨芥から発する異臭を吸着し通気乾燥する だけに止まらず、送風機51の作動による強制吸引を脱水搬送ユニット30にま で、強いては排水孔11から厨芥導入部37にまで及ぼさせることで、脱水破砕 中の厨芥を脱臭しかつ通気乾燥ができるからである。
【0033】 この脱臭ユニット50の下方で、前述の厨芥裁断装置80の排出口85の下方 にはダストボックス60が配置され、脱水裁断された排出口85から排出された 処理厨芥を一定量溜めて投棄に備えるようになっている。ダストボックス60に はゴミ袋がセットされ、このゴミ袋に収納中に脱水破砕された厨芥から発する異 臭を脱臭ユニット50によって脱臭可能である。
【0034】 次に、以上の実施例による厨芥処理装置の使用態様及び作用を説明する。
【0035】 流し台10では、調理で生じた生の厨芥が水分と一緒に排水孔11から厨芥処 理装置20に向け厨芥導入部37を通して投下される。厨芥処理装置20内では 、脱水搬送ユニット30のスクリュー36がモータ38からの回転駆動を伝達ベ ルト39で受けて作動する。これに同期して、脱臭ユニット50が設置してあれ ばこれにも起動信号が送られて送風機51が作動する。
【0036】 圧搾ブロック31及びストレーナ34からなるシリンダ内では、厨芥導入部3 7から導入された水分を含む厨芥がスクリュー36の回転によって上流側から下 流側に向かい、厨芥圧搾部32との協働で厨芥の詰まりもなく圧搾され、水分の み絞られで脱水される。脱水された水分はシリンダ下半分のストレーナ34から 多数のフィルタ孔34aを通して排出され、下方のドレンタンク40に溜められ る。ドレンはタンク底板の排水トラップ42から排水される。但し、スクリュー 36による圧搾中、厨芥の液汁も多少絞られるが、それは脱水に比較すると非常 に微量であり、ドレンタンンク40からの下水排水を汚染するには至らない。
【0037】 スクリュー36の螺旋ピッチが漸次小さくなっているということは、厨芥の脱 水機能面はもとより、厨芥導入部37から大量の厨芥が一度に投下されても、ス クリュー36に当初大きな負担をかけないといった意味をもつ。
【0038】 脱水搬送ユニット30で脱水搬送されてきた厨芥は、次いで厨芥裁断装置80 で適度な大きさに裁断される。即ち、スクリュー36の終端に達した厨芥は、回 転刃81とプレート83側の固定刃84によって剪断される。剪断される厨芥の 大きさは排出口85から排出できる程度で、これは大き過ぎず小さ過ぎずであり 、剪断が過少になることで厨芥からジュース状の液汁が大量に出るのを抑えてい る。回転刃81と固定刃83は密接した一対の剪断刃を構成しているので、従来 技術のように、裁断部周辺での厨芥やゴミ類の詰まりも殆どみられない。回転刃 81との剪断において、プレート83における固定刃84の個数は、試作実験の 結果角度ピッチ90度の4本が最適である。
【0039】 こうした脱水破砕中にも、脱臭ユニット50によって厨芥は脱臭、通気乾燥さ れ、これは液汁にも好適に及ぶ。厨芥裁断装置80の排出口85から下方のダス トボックス60に投下され、一定量溜めて投棄に備える。ダストボックス60に はゴミ袋がセットされ、このゴミ袋に処理済み厨芥が収納される。
【0040】 ダストボックス60から満杯のゴミ袋を取り出して投棄する場合、厨芥処理装 置20の全体を回転脚71を回転支点にしてキャスタ72を移動させ、図2中の 仮想線のように厨芥処理装置20の全体を振り回してシステムキッチンからズラ せばよく、広いスペースでゴミ袋の交換が楽にできる。
【0041】 また、ダストボックス60のゴミ袋に収納された厨芥は、脱水、小片破砕、脱 臭、そして通気乾燥までされているので、投入当初の重量と容積は格段に軽くか つ嵩も少ない。そのため、ゴミ出し作業が非常に簡易で軽減される。
【0042】
以上説明したように、本考案による厨芥処理装置は、請求項1、2にあっては 、スクリューの螺旋ピッチが変化しており、或いはスクリューの回転を正逆交互 とすることで、シリンダとの間で厨芥に対する圧搾で、厨芥中の液汁を出さない 程度に水分のみの絞りに一層効果があり、シリンダの多孔フィルタを通して排水 するので、生活排水の浄化に有効である。
【0043】 また、請求項3乃至5にあっては、スクリューで脱水された厨芥を回転刃と固 定刃により過大過少にならないように裁断できるので、液汁の出量は最小量に抑 えられ、排水の浄化はもとより、圧搾から裁断に至るまでの機構が非常に簡潔で 、装置のコスト及び騒音の低減が可能である。また、実用的には、回転刃と固定 刃を刃先の磨耗時に研磨または交換できる利点もある。
【図1】本考案による実施例の厨芥処理装置が収納され
たシステムキッチンの部分断面による正面図
たシステムキッチンの部分断面による正面図
【図2】実施例の厨芥処理装置の平面図
【図3】実施例の厨芥処理装置の左側面図
【図4】実施例の厨芥処理装置の右側面図
【図5】実施例の脱水搬送ユニットの斜視図
【図6】実施例のシリンダの斜視図
【図7】実施例の要部であるスクリューと厨芥裁断装置
の取り合いの分解斜視図
の取り合いの分解斜視図
【図8】厨芥裁断装置の回転刃の断面図
【図9】厨芥裁断装置の外観斜視図
10…流し台(シンク)、11…排水孔、20…厨芥処
理装置、30…脱水搬送ユニット、31…圧搾ブロッ
ク、34…ストレーナ、36…スクリュー、37…厨芥
導入部、40…ドレンタンク、42…排水トラップ、5
0…脱臭ユニット、51…送風機、54…フィルタ、6
0…ダストボックス、71…回転脚、72…キャスタ、
80…厨芥裁断装置、81…回転刃、83…プレート、
84…固定刃、85…排出口。
理装置、30…脱水搬送ユニット、31…圧搾ブロッ
ク、34…ストレーナ、36…スクリュー、37…厨芥
導入部、40…ドレンタンク、42…排水トラップ、5
0…脱臭ユニット、51…送風機、54…フィルタ、6
0…ダストボックス、71…回転脚、72…キャスタ、
80…厨芥裁断装置、81…回転刃、83…プレート、
84…固定刃、85…排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E03C 1/266 Z 7005−2D
Claims (5)
- 【請求項1】 流し台の排水孔から厨芥が導入される円
筒形に成形され、水分を排出する多孔フィルタ部が設け
られたシリンダと、 シリンダ内に回転可能に支持され、厨芥を搬送しかつ圧
搾して脱水可能に螺旋ピッチを漸次変化させたスクリュ
ーと、 スクリューの終端に臨んで配置され、脱水後の厨芥を裁
断して排出する厨芥裁断装置と、 を備えたことを特徴とする厨芥処理装置。 - 【請求項2】 スクリューが正転および逆転を交互に繰
り返す請求項1に記載の厨芥処理装置。 - 【請求項3】 厨芥裁断装置が、スクリューの終端に取
り付けられて一体に回転する回転刃と、回転刃に臨む隔
壁に設けられて回転刃とともに厨芥を剪断する固定刃
と、を備えた請求項1及び2に記載の厨芥処理装置。 - 【請求項4】 隔壁に回転刃の回転軸から放射状に延び
る数本の固定刃が設けられ、隣合う固定刃と固定刃との
間を排出口に成形して裁断された厨芥を排出する請求項
1、2及び3に記載の厨芥処理装置。 - 【請求項5】 固定刃及び排出口が設けられたプレート
を交換可能に隔壁に取り付けた請求項4に記載の厨芥処
理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4560492U JPH067843U (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 厨芥処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4560492U JPH067843U (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 厨芥処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067843U true JPH067843U (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=12723962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4560492U Pending JPH067843U (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 厨芥処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067843U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002282732A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 生ごみ処理設備における生ごみ供給装置 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4560492U patent/JPH067843U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002282732A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 生ごみ処理設備における生ごみ供給装置 |
JP4718028B2 (ja) * | 2001-03-27 | 2011-07-06 | 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 | 生ごみ処理設備における生ごみ供給装置 |
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