JPH0677932B2 - エポキシ樹脂注型品の製造方法 - Google Patents
エポキシ樹脂注型品の製造方法Info
- Publication number
- JPH0677932B2 JPH0677932B2 JP29157086A JP29157086A JPH0677932B2 JP H0677932 B2 JPH0677932 B2 JP H0677932B2 JP 29157086 A JP29157086 A JP 29157086A JP 29157086 A JP29157086 A JP 29157086A JP H0677932 B2 JPH0677932 B2 JP H0677932B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- resin
- epoxy
- cast product
- metal electrode
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエポキシ注型用樹脂内に金属電極をその表面の
１部を露出せしめて埋設させたエポキシ樹脂注型品の製
造方法で、エポキシ注型用樹脂と金属電極との接着性が
良好なエポキシ樹脂注型品が製造できる方法に関するも
のである。
１部を露出せしめて埋設させたエポキシ樹脂注型品の製
造方法で、エポキシ注型用樹脂と金属電極との接着性が
良好なエポキシ樹脂注型品が製造できる方法に関するも
のである。
（従来の技術） 一般にエポキシ樹脂は電気特性、機械特性、成型特性等
がバランスよく優れており電力用、機械用としての注型
材料として各方面に広く使用されている。
がバランスよく優れており電力用、機械用としての注型
材料として各方面に広く使用されている。
又エポキシ樹脂注型品はエポキシ樹脂のみで構成される
ことは少なく、通常金属が埋込まれている場合が多い。
例えばケーブル終端接続部用注型品においてはケーブル
導体との接続用に金属電極が埋込まれている。
ことは少なく、通常金属が埋込まれている場合が多い。
例えばケーブル終端接続部用注型品においてはケーブル
導体との接続用に金属電極が埋込まれている。
この場合エポキシ注型用樹脂の強度は優れているも該樹
脂と金属電極との接着力が劣るものであるため、エポキ
シ樹脂注型品としては十分な機械的強度を保持すること
ができないものであった。
脂と金属電極との接着力が劣るものであるため、エポキ
シ樹脂注型品としては十分な機械的強度を保持すること
ができないものであった。
そのため通常は電極形状を工夫すること例えば接着面を
広くする等で対処している。
広くする等で対処している。
而して通常エポキシ注型品樹脂としてはエポキシ樹脂に
硬化剤及び充填剤を配合していると共に必要に応じて硬
化促進剤、可撓性付与剤、着色剤等を添加しているもの
である。
硬化剤及び充填剤を配合していると共に必要に応じて硬
化促進剤、可撓性付与剤、着色剤等を添加しているもの
である。
この充填剤はエポキシ樹脂の硬化時における発熱及び体
積収縮するのを低減し、硬化物の熱膨脹係数の低減によ
る硬化歪の低減並に強度を向上せしめるために配合する
ものであり、例えばアルミナ粉、石英粉ドロマイト粉等
が使用される。
積収縮するのを低減し、硬化物の熱膨脹係数の低減によ
る硬化歪の低減並に強度を向上せしめるために配合する
ものであり、例えばアルミナ粉、石英粉ドロマイト粉等
が使用される。
このようなエポキシ注型用樹脂を金型に注入して成形す
る方法としては、通常数1000センチポイズの液状混和物
を金型内に鋳込んだ後加熱硬化せしめるものであるが、
該混和物が流動しなくなるまで数10分から１時間程度を
要するものである。従ってその間にエポキシ樹脂よりも
比重の重い充填剤を先に沈降し、そのため充填剤が上下
に偏析する。この偏析度合は通常エポキシ注型用樹脂の
場合、その中央部は配合比率と同等であるが最上部は充
填剤が少量に及び最下部は充填剤が多量に混在したもの
となり均一なものをえることが出来ず硬化歪等が残存す
る。
る方法としては、通常数1000センチポイズの液状混和物
を金型内に鋳込んだ後加熱硬化せしめるものであるが、
該混和物が流動しなくなるまで数10分から１時間程度を
要するものである。従ってその間にエポキシ樹脂よりも
比重の重い充填剤を先に沈降し、そのため充填剤が上下
に偏析する。この偏析度合は通常エポキシ注型用樹脂の
場合、その中央部は配合比率と同等であるが最上部は充
填剤が少量に及び最下部は充填剤が多量に混在したもの
となり均一なものをえることが出来ず硬化歪等が残存す
る。
従ってエポキシ注型用樹脂の上下部に対向して金属電極
が埋込まれると、該樹脂の中央部と上下端部とではその
接着力において均一化することが出来ないと共に接着力
の低下をまねくものであった。
が埋込まれると、該樹脂の中央部と上下端部とではその
接着力において均一化することが出来ないと共に接着力
の低下をまねくものであった。
この沈降速度は充填剤の比重、粒径及び形状により決ま
るものであり比重粒径が大きく且つ形状が球状に近い程
速度が速くなるものである。又アルミナ粉は比重（3.
7）か他の石英粉の比重（2.8）ドロマイト粉の比重（2.
7）に比して大きく他の充填剤より沈降速度が早いもの
である。
るものであり比重粒径が大きく且つ形状が球状に近い程
速度が速くなるものである。又アルミナ粉は比重（3.
7）か他の石英粉の比重（2.8）ドロマイト粉の比重（2.
7）に比して大きく他の充填剤より沈降速度が早いもの
である。
このようにエポキシ注型用樹脂内に金属電極を埋設する
場合、該樹脂の組成に伴って該金属電極との間に接着力
が低下するものであった。
場合、該樹脂の組成に伴って該金属電極との間に接着力
が低下するものであった。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明はかかる現状に鑑み鋭意研究を行った結果、エポ
キシ注型用樹脂内に金属電極を埋設してエポキシ樹脂注
型品をうるに際し該エポキシ注型用樹脂と金属電極との
接着性を改善することにより優れた強度を有するエポキ
シ樹脂注型品の製造方法を開発したものである。
キシ注型用樹脂内に金属電極を埋設してエポキシ樹脂注
型品をうるに際し該エポキシ注型用樹脂と金属電極との
接着性を改善することにより優れた強度を有するエポキ
シ樹脂注型品の製造方法を開発したものである。
（問題点を解決するための手段） 本発明方法はエポキシ注型用樹脂内に金属電極を、その
表面の１部を露出せしめて埋設したエポキシ樹脂注型品
を製造するにあたり、予め該金属電極の表面の１部又は
全部をエポキシ樹脂用硬化促進剤或はエポキシ樹脂用常
温硬化型硬化剤にて処理することを特徴とするものであ
る。
表面の１部を露出せしめて埋設したエポキシ樹脂注型品
を製造するにあたり、予め該金属電極の表面の１部又は
全部をエポキシ樹脂用硬化促進剤或はエポキシ樹脂用常
温硬化型硬化剤にて処理することを特徴とするものであ
る。
本発明方法における金属電極の処理方法としては、必ず
しも全周を処理する必要はなく、例えば電極を対向位置
に設けた場合夫々の底面のみを処理などすればよいもの
である。
しも全周を処理する必要はなく、例えば電極を対向位置
に設けた場合夫々の底面のみを処理などすればよいもの
である。
又処理する方法としては特に限定するものではなく、例
えば該硬化促進剤をそのままあるいはアセトン等の有機
溶媒に溶解した溶液をハケ等により電極金属の表面に塗
布すればよく該処理した金属電極を金型に入れ、その外
側にエポキシ注型用樹脂を注入することにより該金属電
極の硬化剤にて処理した附近は他の部分のエポキシ樹脂
より硬化速度が促進されるため、エポキシ注型用樹脂内
の充填剤が沈降する前に該樹脂は硬化するために歪等を
おこすことなく接着力は改善される。
えば該硬化促進剤をそのままあるいはアセトン等の有機
溶媒に溶解した溶液をハケ等により電極金属の表面に塗
布すればよく該処理した金属電極を金型に入れ、その外
側にエポキシ注型用樹脂を注入することにより該金属電
極の硬化剤にて処理した附近は他の部分のエポキシ樹脂
より硬化速度が促進されるため、エポキシ注型用樹脂内
の充填剤が沈降する前に該樹脂は硬化するために歪等を
おこすことなく接着力は改善される。
又本発明方法において金属電極としては通常銅、アルミ
ニウムによるものである。
ニウムによるものである。
（実施例） 図面に示す如く、埋込み銅電極1,1′の側面2,2′を予め
テフロン登録商標名系離型剤にて処理し且つ、該電極の
底面3,3′をサンドブラストにて粗面化すると共に該底
面に第１表に示す硬化剤のアセトン溶液を塗布乾燥して
処理した後金型内に該電極を所定の間隔を設けて対向位
置にセットする。
テフロン登録商標名系離型剤にて処理し且つ、該電極の
底面3,3′をサンドブラストにて粗面化すると共に該底
面に第１表に示す硬化剤のアセトン溶液を塗布乾燥して
処理した後金型内に該電極を所定の間隔を設けて対向位
置にセットする。
次いで第１表に示す組成のエポキシ注型用樹脂４を第１
表に示す所定条件にて真空混合脱注して該金型内に注入
した後、第１表に示す硬化条件により硬化せしめた後、
金型をはずし更に140℃×3Hrにて加熱硬化して本発明方
法によるエポキシ樹脂注型品及び比較方法によるエポキ
シ樹脂注型品を夫々得た。
表に示す所定条件にて真空混合脱注して該金型内に注入
した後、第１表に示す硬化条件により硬化せしめた後、
金型をはずし更に140℃×3Hrにて加熱硬化して本発明方
法によるエポキシ樹脂注型品及び比較方法によるエポキ
シ樹脂注型品を夫々得た。
斯くして得た本発明品及び比較例品について上下方向に
引張試験（常温、引張速度3mm/min）を行ってその性能
を比較した。その結果は第１表に併記した通りである。
引張試験（常温、引張速度3mm/min）を行ってその性能
を比較した。その結果は第１表に併記した通りである。
第１表より明らかな如く本発明方法による注型品は埋込
金属電極との接着力において優れた強度を有することが
認められた。
金属電極との接着力において優れた強度を有することが
認められた。
（効果） 以上詳述した如く本発明方法によればエポキシ注入用樹
脂と埋込金属電極とが強固接着せるエポキシ樹脂注型品
をえる等工業上極めて有用なものである。
脂と埋込金属電極とが強固接着せるエポキシ樹脂注型品
をえる等工業上極めて有用なものである。
図面は本発明方法によりえたエポキシ樹脂注型品の１例
を示す断面図である。 1,1′……金属電極、2,2′……電極側面、3,3′……電
極底面、４……エポキシ注入用樹脂。
を示す断面図である。 1,1′……金属電極、2,2′……電極側面、3,3′……電
極底面、４……エポキシ注入用樹脂。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:34 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】エポキシ注型用樹脂内に金属電極を、その
表面の１部を露出せしめて埋設してなるエポキシ樹脂注
型品の製造方法において、予め該金属電極の表面の１部
又は全部をエポキシ樹脂用硬化促進剤或はエポキシ樹脂
用常温硬化型硬化剤にて処理することを特徴とするエポ
キシ樹脂注型品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29157086A JPH0677932B2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | エポキシ樹脂注型品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29157086A JPH0677932B2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | エポキシ樹脂注型品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63144015A JPS63144015A (ja) | 1988-06-16 |
| JPH0677932B2 true JPH0677932B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=17770632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29157086A Expired - Lifetime JPH0677932B2 (ja) | 1986-12-09 | 1986-12-09 | エポキシ樹脂注型品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0677932B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0473574B1 (en) * | 1989-05-15 | 1994-12-28 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Process for molding target electrode used in the application of electrostatic charge to a fibrous structure |
| JP3588401B2 (ja) * | 1995-06-23 | 2004-11-10 | 三菱電機株式会社 | 絶縁スペーサ及びシールド電極の製造方法 |
| CN111347606B (zh) * | 2020-03-10 | 2022-02-15 | 长沙金信诺防务技术有限公司 | 一种线缆硫化装置及硫化方法 |
-
1986
- 1986-12-09 JP JP29157086A patent/JPH0677932B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63144015A (ja) | 1988-06-16 |
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