JPH0677596B2 - 紫外線瞬間殺菌装置 - Google Patents
紫外線瞬間殺菌装置Info
- Publication number
- JPH0677596B2 JPH0677596B2 JP61068779A JP6877986A JPH0677596B2 JP H0677596 B2 JPH0677596 B2 JP H0677596B2 JP 61068779 A JP61068779 A JP 61068779A JP 6877986 A JP6877986 A JP 6877986A JP H0677596 B2 JPH0677596 B2 JP H0677596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- ultraviolet
- sterilizer
- extremely small
- xenon
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は紫外線殺菌装置、特に小型で瞬間的に強力な
紫外線を発生する紫外線殺菌灯を用いた殺菌装置に関す
る。
紫外線を発生する紫外線殺菌灯を用いた殺菌装置に関す
る。
(従来技術) 紫外線殺菌装置は、高温や薬品による殺菌と異なり、被
殺菌体に物理的、化学的な影響を与えることなく、非接
触的に殺菌を行うことが可能であり、その設備も、光源
を用意するだけでよいので、手軽な効果的な殺菌法とし
て各種の目的に広く使われている。
殺菌体に物理的、化学的な影響を与えることなく、非接
触的に殺菌を行うことが可能であり、その設備も、光源
を用意するだけでよいので、手軽な効果的な殺菌法とし
て各種の目的に広く使われている。
従来の紫外線光源としては、水銀蛍光放電管式のものが
広く用いられている。しかし、この放電管は単体体積当
たりの放射強度が小さく、管形状も小さくすることが困
難であり、殺菌時間が長くかかるとともに、穴の中な
ど、狭小な部位の殺菌は困難であった。
広く用いられている。しかし、この放電管は単体体積当
たりの放射強度が小さく、管形状も小さくすることが困
難であり、殺菌時間が長くかかるとともに、穴の中な
ど、狭小な部位の殺菌は困難であった。
(この発明が解決しようとする問題点) この発明は、極めて小型の紫外線発光灯を用いることに
より、被殺菌体の形状に左右されず、短時間に効果的な
殺菌を可能にする殺菌装置を得ようとするものである。
より、被殺菌体の形状に左右されず、短時間に効果的な
殺菌を可能にする殺菌装置を得ようとするものである。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) この発明は、紫外線発光光源として極めて小型のキセノ
ン封入放電管を用い、コンデンサーに蓄積した電荷エネ
ルギーを放電管を通じて高電流密度で供給することによ
り、強力な紫外線を瞬間的に発生させ、この紫外線によ
って強力な殺菌作用を得るようにしたことを特徴ともの
である。
ン封入放電管を用い、コンデンサーに蓄積した電荷エネ
ルギーを放電管を通じて高電流密度で供給することによ
り、強力な紫外線を瞬間的に発生させ、この紫外線によ
って強力な殺菌作用を得るようにしたことを特徴ともの
である。
この明細書において、「極めて小型のキセノン封入放電
管」とは、後で具体的に説明するように、アーク長が2c
m程度の直線状の短い放電管を意味するものとし、「高
電流密度」とは、2000A/cm2以上、望ましくは3000A/cm2
程度の電流密度を意味する。
管」とは、後で具体的に説明するように、アーク長が2c
m程度の直線状の短い放電管を意味するものとし、「高
電流密度」とは、2000A/cm2以上、望ましくは3000A/cm2
程度の電流密度を意味する。
(作用) キセノン封入放電管は、コンパクトカメラへのビルトイ
ンフラッシュランプとして広く用いられており、極めて
小型で手軽な光源として普及している。このような用途
に用いられる場合は可視波長域の放射強度が問題とな
る。周知のように、キセノン封入放電管からの放射スペ
クトルは、第1図bに示すような特性スペクトルと連続
スペクトルとを含み、そのバランスによって優れた演色
性を有している。上記図bは放電電流密度が1000A/cm2
の場合であるが、電流密度を3100A/cm2に高めた場合を
同図aに示す。同図bと比較して長波長域での特性スペ
クトル強度はそれ程上がらないのに対して紫外線域に強
い特性スペクトルが見られる上に、連続スペクトルも短
波長域で強くなり、全体として有効な紫外線光源として
利用出来ることを示している。
ンフラッシュランプとして広く用いられており、極めて
小型で手軽な光源として普及している。このような用途
に用いられる場合は可視波長域の放射強度が問題とな
る。周知のように、キセノン封入放電管からの放射スペ
クトルは、第1図bに示すような特性スペクトルと連続
スペクトルとを含み、そのバランスによって優れた演色
性を有している。上記図bは放電電流密度が1000A/cm2
の場合であるが、電流密度を3100A/cm2に高めた場合を
同図aに示す。同図bと比較して長波長域での特性スペ
クトル強度はそれ程上がらないのに対して紫外線域に強
い特性スペクトルが見られる上に、連続スペクトルも短
波長域で強くなり、全体として有効な紫外線光源として
利用出来ることを示している。
その上、放電電圧をそれ程上げずに電流密度を高め、し
かも全放電電流を大にして紫外線強度を高めるために
は、アーク長を小にし、アーク径を太くするのがよいこ
とが知られている。このため、アーク長が約2cmとし、
管長約3cm、管内径約3mm程度で、ピーク放電電流を高め
たものが紫外線用光源として実用化可能であることが確
認されている。
かも全放電電流を大にして紫外線強度を高めるために
は、アーク長を小にし、アーク径を太くするのがよいこ
とが知られている。このため、アーク長が約2cmとし、
管長約3cm、管内径約3mm程度で、ピーク放電電流を高め
たものが紫外線用光源として実用化可能であることが確
認されている。
(実施例) この発明の紫外線殺菌装置は従来の殺菌灯では照射出来
なかった多くの対象物の殺菌を可能とするが、以下、そ
の実施例のいくつかを示す。
なかった多くの対象物の殺菌を可能とするが、以下、そ
の実施例のいくつかを示す。
第2図は病院や旅館等で利用されるスリッパ用殺菌装置
を示し、本体1はスリッパを掛けるに適した形状とし、
放電管2を適宜に配置するとともに、先端にはスリッパ
を掛けることによってオンされるスイッチ3が設けられ
ている。
を示し、本体1はスリッパを掛けるに適した形状とし、
放電管2を適宜に配置するとともに、先端にはスリッパ
を掛けることによってオンされるスイッチ3が設けられ
ている。
脱靴場にこの殺菌装置を多数配列しておき、脱いだスリ
ッパを本体1に掛けることにより、スイッチ3がオンと
なり、放電管2が通電され、スリッパのつっかけ部の内
面を照射、殺菌する。このため、特別の操作を必要とせ
ず、次の人がスリッパを利用しようとするときには、既
に殺菌されており、極めて衛生的である。
ッパを本体1に掛けることにより、スイッチ3がオンと
なり、放電管2が通電され、スリッパのつっかけ部の内
面を照射、殺菌する。このため、特別の操作を必要とせ
ず、次の人がスリッパを利用しようとするときには、既
に殺菌されており、極めて衛生的である。
同様の殺菌装置は靴の内部の殺菌装置としても利用し得
ることは改めて説明するまでもない。
ることは改めて説明するまでもない。
第3図は、狭い穴の内部等の殺菌に適した装置の例であ
る。放電管は紫外線透過性の円筒形カバー4を有し、フ
レキシブルシャフト5によってハンドルを兼ねた電源装
置6に接続される。電源装置は電池を電源とし、カメラ
用のフラッシュ電源と同様の昇圧放電装置によって構成
される。
る。放電管は紫外線透過性の円筒形カバー4を有し、フ
レキシブルシャフト5によってハンドルを兼ねた電源装
置6に接続される。電源装置は電池を電源とし、カメラ
用のフラッシュ電源と同様の昇圧放電装置によって構成
される。
この殺菌装置の先端、紫外線放射部は小さく、小さい穴
等に挿入して照射出来るので、例えばボーリングのボー
ルの指穴内部等、従来では考えられなかったような部分
の殺菌を行うことが出来る。
等に挿入して照射出来るので、例えばボーリングのボー
ルの指穴内部等、従来では考えられなかったような部分
の殺菌を行うことが出来る。
第4図に示す実施例は、ハンドルを兼ねた電源装置7の
先端に直接放電管を固定し、可視光カットフィルタのカ
バー8を設けたもので、自由に携帯し、任意の部分、例
えば足指の水虫の滅菌治療等に利用することが出来る。
先端に直接放電管を固定し、可視光カットフィルタのカ
バー8を設けたもので、自由に携帯し、任意の部分、例
えば足指の水虫の滅菌治療等に利用することが出来る。
発明の効果 この発明は、上記のように極めて小型の放射強度の強い
キセノン放電管を光源として紫外線殺菌装置を構成した
ので、従来の水銀蛍光放電管式光源を用いたものでは考
えることが出来なかったような狭小な空間にも挿入して
照射殺菌が可能である。その上、キセノン放電管の単位
体積からの紫外線の放射強度が大きいので、放電管に近
い被殺菌体は、局部的に極めて強い紫外線を浴びること
となり、必要な個所のみを極めて短時間で殺菌すること
が出来る。このため、スキー、スケート、ボーリング等
の貸靴や病院等のスリッパ等、不特定の人が次ぎ次ぎに
使用する履物の内部をその爪先部迄、短時間で殺菌する
ような、これまでは極めて難しかった用途に好適な殺菌
装置を得ることが出来た。
キセノン放電管を光源として紫外線殺菌装置を構成した
ので、従来の水銀蛍光放電管式光源を用いたものでは考
えることが出来なかったような狭小な空間にも挿入して
照射殺菌が可能である。その上、キセノン放電管の単位
体積からの紫外線の放射強度が大きいので、放電管に近
い被殺菌体は、局部的に極めて強い紫外線を浴びること
となり、必要な個所のみを極めて短時間で殺菌すること
が出来る。このため、スキー、スケート、ボーリング等
の貸靴や病院等のスリッパ等、不特定の人が次ぎ次ぎに
使用する履物の内部をその爪先部迄、短時間で殺菌する
ような、これまでは極めて難しかった用途に好適な殺菌
装置を得ることが出来た。
また、電池を電源として、極めて手軽に使用出来るの
で、家庭用として、靴等のみならず、水虫の治療等に手
軽に利用することが出来、従来に例を見ない、新しい用
途を拓く殺菌装置となったものである。
で、家庭用として、靴等のみならず、水虫の治療等に手
軽に利用することが出来、従来に例を見ない、新しい用
途を拓く殺菌装置となったものである。
第1図はこの発明に用いられるキセノン放電灯の放射ス
ペクトルの説明図、第2図はこの発明の1実施例である
スリッパ殺菌装置の正面図、第3図、第4図はそれぞれ
他の実施例の構成を示す概念図であり、図中、1はスリ
ッパ殺菌装置本体、2はキセノン放電管、3はスイッ
チ、4は円筒形カバー、5はフレキシブルシャフト、
6、7はハンドル兼電源装置、8は可視光カットフィル
タである。
ペクトルの説明図、第2図はこの発明の1実施例である
スリッパ殺菌装置の正面図、第3図、第4図はそれぞれ
他の実施例の構成を示す概念図であり、図中、1はスリ
ッパ殺菌装置本体、2はキセノン放電管、3はスイッ
チ、4は円筒形カバー、5はフレキシブルシャフト、
6、7はハンドル兼電源装置、8は可視光カットフィル
タである。
Claims (4)
- 【請求項1】極めて小型のキセノン封入放電管に、コン
デンサーに蓄積した電荷エネルギーを高電流密度で供給
することにより、強力な紫外線を瞬間的に発生させるよ
うにした、放電管を紫外線発光光源として用いたことを
特徴とする紫外線瞬間殺菌装置 - 【請求項2】靴、スリッパ等の内に挿入し得る本体に極
めて小型のキセノン封入放電管を配設すると共に、先端
にスイッチを設けたことを特徴とする特許請求の範囲第
1項の紫外線瞬間殺菌装置 - 【請求項3】ハンドルを兼ねた電源装置に極めて小型の
キセノン封入放電管をフレキシブルシャフトで連結した
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項の紫外線瞬間殺
菌装置 - 【請求項4】ハンドルを兼ねた電源装置先端に極めて小
型のキセノン封入放電管を固設したことを特徴とする特
許請求の範囲第1項の紫外線瞬間殺菌装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61068779A JPH0677596B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 紫外線瞬間殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61068779A JPH0677596B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 紫外線瞬間殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62227357A JPS62227357A (ja) | 1987-10-06 |
JPH0677596B2 true JPH0677596B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=13383558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61068779A Expired - Lifetime JPH0677596B2 (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 紫外線瞬間殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677596B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH076804Y2 (ja) * | 1988-11-21 | 1995-02-22 | 良三 嶋本 | 履物内載置具 |
JPH044491U (ja) * | 1990-04-23 | 1992-01-16 | ||
AR000427A1 (es) * | 1996-02-29 | 1997-06-18 | Guillermo Antonio Altieri | Un aparato esterilizador de aplicación multiple |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6058874B2 (ja) * | 1982-12-03 | 1985-12-21 | ウシオ電機株式会社 | 殺菌方法 |
JPS6092535U (ja) * | 1983-11-30 | 1985-06-24 | ウシオ電機株式会社 | 閃光殺菌装置 |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP61068779A patent/JPH0677596B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62227357A (ja) | 1987-10-06 |
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