JPH067737A - 累積膜の連続製造方法 - Google Patents
累積膜の連続製造方法Info
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- JPH067737A JPH067737A JP17319792A JP17319792A JPH067737A JP H067737 A JPH067737 A JP H067737A JP 17319792 A JP17319792 A JP 17319792A JP 17319792 A JP17319792 A JP 17319792A JP H067737 A JPH067737 A JP H067737A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2分子累積膜を連続かつ高速で生成せしめ
る。 【構成】 第1の単分子膜形成物質の溶剤溶液および第
2の単分子膜形成物質の溶剤溶液を、それぞれ相対する
方向に移動している第1の展開液膜51上および第2の展
開液膜52上に相対する方向に連続的に供給して、第1の
単分子膜および第2の単分子膜を連続的に形成せしめ、
前記両単分子膜の先端が合する領域で両単分子膜を、移
動する支持体7上に、実質的に無荷重下に順次移して累
積膜とする。
る。 【構成】 第1の単分子膜形成物質の溶剤溶液および第
2の単分子膜形成物質の溶剤溶液を、それぞれ相対する
方向に移動している第1の展開液膜51上および第2の展
開液膜52上に相対する方向に連続的に供給して、第1の
単分子膜および第2の単分子膜を連続的に形成せしめ、
前記両単分子膜の先端が合する領域で両単分子膜を、移
動する支持体7上に、実質的に無荷重下に順次移して累
積膜とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は累積膜の連続製造方法に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
半導体技術や光学技術分野において使用される薄膜には
無機材料が使用されていた。しかし、最近では機能性に
富む有機化合物が新しい機能性薄膜材料として研究・開
発されてきている。そして、集積回路デバイスなどでは
有機分子の累積膜の使用が研究されている。
半導体技術や光学技術分野において使用される薄膜には
無機材料が使用されていた。しかし、最近では機能性に
富む有機化合物が新しい機能性薄膜材料として研究・開
発されてきている。そして、集積回路デバイスなどでは
有機分子の累積膜の使用が研究されている。
【0003】累積膜をうるにはまず静止液面上に単分子
膜を形成し、それを基板表面に移しとる方法で基板上に
単分子膜を累積して単分子累積膜とするのが一般的であ
る。
膜を形成し、それを基板表面に移しとる方法で基板上に
単分子膜を累積して単分子累積膜とするのが一般的であ
る。
【0004】すなわち、二次元ピストンとして移動可能
なフロ−トを設けた展開液槽に水または他の液体を満た
し、揮発性溶剤に単分子膜形成物質を溶解した溶液を前
記液面に滴下し、展開させる。揮発性溶剤の蒸発後はい
わゆる気体膜が残るが、フロ−トを移動して液面上の単
分子が展開している液面の拡がりを縮めてゆくと、分子
間の相互作用が強まり、液状膨脹膜を経て分子の配向配
列がきれいに揃った凝縮膜(固体膜)が形成される。つ
いで前記単分子膜に累積操作に好適な一定の表面圧をか
けながら、基板を垂直に出し入れして単分子膜を基板に
移しとっている。
なフロ−トを設けた展開液槽に水または他の液体を満た
し、揮発性溶剤に単分子膜形成物質を溶解した溶液を前
記液面に滴下し、展開させる。揮発性溶剤の蒸発後はい
わゆる気体膜が残るが、フロ−トを移動して液面上の単
分子が展開している液面の拡がりを縮めてゆくと、分子
間の相互作用が強まり、液状膨脹膜を経て分子の配向配
列がきれいに揃った凝縮膜(固体膜)が形成される。つ
いで前記単分子膜に累積操作に好適な一定の表面圧をか
けながら、基板を垂直に出し入れして単分子膜を基板に
移しとっている。
【0005】この方法では、浸漬時だけ単分子膜が基板
8に付着する単分子膜のX型沈積(図5〜7)、浸漬時
にも引上げ時にも単分子膜が付着する単分子膜のY型沈
積(図8〜10)、引上げ時のみ単分子膜が付着する単分
子膜のZ型沈積(図11〜13)の3種類がある。なお、図
5〜13において展開液は水であり、分子9の部分91は親
水性部分、部分92は疎水性部分である。
8に付着する単分子膜のX型沈積(図5〜7)、浸漬時
にも引上げ時にも単分子膜が付着する単分子膜のY型沈
積(図8〜10)、引上げ時のみ単分子膜が付着する単分
子膜のZ型沈積(図11〜13)の3種類がある。なお、図
5〜13において展開液は水であり、分子9の部分91は親
水性部分、部分92は疎水性部分である。
【0006】しかし、この方法はいわゆるバッチ式であ
って、生産性は極めて低い。
って、生産性は極めて低い。
【0007】前記のごとく累積膜を利用した各種の機能
性薄膜が実用化に向かって脚光をあびてきてはいるもの
の、累積膜の生産性がきわめて低いということが、その
実用化を妨げる一つの大きな要因となっている。
性薄膜が実用化に向かって脚光をあびてきてはいるもの
の、累積膜の生産性がきわめて低いということが、その
実用化を妨げる一つの大きな要因となっている。
【0008】したがって、累積膜の効率のよい製造方法
の開発が累積膜の実用化を推進するうえで各方面から強
く望まれている。
の開発が累積膜の実用化を推進するうえで各方面から強
く望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は累積膜のこの
欠点を改善すべく鋭意研究の結果、累積膜を連続かつ高
速で製造する方法を見出し、前記の問題点を解決するこ
とに成功した。
欠点を改善すべく鋭意研究の結果、累積膜を連続かつ高
速で製造する方法を見出し、前記の問題点を解決するこ
とに成功した。
【0010】すなわち本発明は、第1の単分子膜形成物
質の溶剤溶液および第2の単分子膜形成物質の溶剤溶液
を、それぞれ相対する方向に移動する第1の液面上およ
び第2の液面上に連続的に供給して第1の単分子膜およ
び第2の単分子膜を連続的に形成せしめ、前記両単分子
膜の先端が合する領域で両単分子膜を、移動する支持体
上に、実質的に無荷重下に順次移して累積膜とすること
を特徴とする累積膜の連続製造方法に関する。
質の溶剤溶液および第2の単分子膜形成物質の溶剤溶液
を、それぞれ相対する方向に移動する第1の液面上およ
び第2の液面上に連続的に供給して第1の単分子膜およ
び第2の単分子膜を連続的に形成せしめ、前記両単分子
膜の先端が合する領域で両単分子膜を、移動する支持体
上に、実質的に無荷重下に順次移して累積膜とすること
を特徴とする累積膜の連続製造方法に関する。
【0011】
【作用および実施例】本発明の方法は、従来は単分子膜
をうるのに静止している展開液面上に単分子膜形成物資
の溶液を供給し、表面圧をかけていたのに対して、単分
子膜形成物質の溶液を移動する展開液上に供給し、そこ
で単分子膜を形成させるとと同時に形成した単分子膜を
展開液によって累積場所あるいは支持体にまで運ぶこと
を特徴とするものである。
をうるのに静止している展開液面上に単分子膜形成物資
の溶液を供給し、表面圧をかけていたのに対して、単分
子膜形成物質の溶液を移動する展開液上に供給し、そこ
で単分子膜を形成させるとと同時に形成した単分子膜を
展開液によって累積場所あるいは支持体にまで運ぶこと
を特徴とするものである。
【0012】すなわち本発明の方法においては、第1お
よび第2の単分子膜形成物質の溶液を、移動する展開液
上にそれぞれ供給して単分子膜を形成し、該単分子膜
を、移動する展開液によって該単分子膜の先端が合する
領域まで移動せしめ、互いに接触させて累積せしめつつ
支持体上に順次移すことによって累積膜をうるものであ
る。
よび第2の単分子膜形成物質の溶液を、移動する展開液
上にそれぞれ供給して単分子膜を形成し、該単分子膜
を、移動する展開液によって該単分子膜の先端が合する
領域まで移動せしめ、互いに接触させて累積せしめつつ
支持体上に順次移すことによって累積膜をうるものであ
る。
【0013】本発明の方法によると、表面圧によって気
体膜から固体膜をうる従来の方法にくらべて、累積膜を
迅速に連続してうることができる。
体膜から固体膜をうる従来の方法にくらべて、累積膜を
迅速に連続してうることができる。
【0014】以下本発明の方法を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0015】本発明の第1の態様(以下、態様1とい
う)においては、図1のごとく中央に向かって相対して
移動する左右1組の無端ベルト(以下、ベルトという)
11の間に累積誘導片2を設けた装置を用いる。前記ベル
ト11は累積誘導片と接触しない程度にできるかぎり近接
して設けられる。
う)においては、図1のごとく中央に向かって相対して
移動する左右1組の無端ベルト(以下、ベルトという)
11の間に累積誘導片2を設けた装置を用いる。前記ベル
ト11は累積誘導片と接触しない程度にできるかぎり近接
して設けられる。
【0016】前記ベルト11の材質は、展開液に水を使用
するばあいには、高吸水性樹脂のシ−トを金網またはこ
れに変わりうる多孔性のベルト上に設けたものが好まし
く用いられる。高吸水性樹脂シートに水を充分に吸収さ
せたばあい、表面にごく薄い水の層が保持され、この水
層を展開液として利用する。
するばあいには、高吸水性樹脂のシ−トを金網またはこ
れに変わりうる多孔性のベルト上に設けたものが好まし
く用いられる。高吸水性樹脂シートに水を充分に吸収さ
せたばあい、表面にごく薄い水の層が保持され、この水
層を展開液として利用する。
【0017】高吸水性樹脂としては、従来より知られて
いるものがとくに制限なく使用でき、たとえばアクリル
酸系、デンプン/アクリル酸系のものなどがあげられ
る。自己の体積の100 倍以上、とくに500 倍以上の水を
吸収しうるものが好ましい。
いるものがとくに制限なく使用でき、たとえばアクリル
酸系、デンプン/アクリル酸系のものなどがあげられ
る。自己の体積の100 倍以上、とくに500 倍以上の水を
吸収しうるものが好ましい。
【0018】高吸水性樹脂シ−トにかえて、一般の連続
多孔性樹脂シ−トなども使用可能である。
多孔性樹脂シ−トなども使用可能である。
【0019】前記ベルト11は複数個の回転ローラによっ
て支持され、中央に向かって相対する方向に移動してい
る。ベルト上部、すなわち外側端部と後記累積誘導片2
との間は水平か水平に近い平面となっている。
て支持され、中央に向かって相対する方向に移動してい
る。ベルト上部、すなわち外側端部と後記累積誘導片2
との間は水平か水平に近い平面となっている。
【0020】前記ベルトの左右の端部付近には展開液を
ベルトに供給するための展開液供給口41が設けられてい
る。
ベルトに供給するための展開液供給口41が設けられてい
る。
【0021】前記展開液供給口41から連続して供給され
る展開液によって、前記ベルト11の上面には展開液膜5
1、52が形成されている。ベルト11の樹脂が吸収しきれ
ない展開液は多孔性支持体を通して滴下する。
る展開液によって、前記ベルト11の上面には展開液膜5
1、52が形成されている。ベルト11の樹脂が吸収しきれ
ない展開液は多孔性支持体を通して滴下する。
【0022】前記展開液には通常純水が用いられるが、
後記単分子膜形成物質の溶剤に溶解しない溶剤を用いる
こともできる。
後記単分子膜形成物質の溶剤に溶解しない溶剤を用いる
こともできる。
【0023】前記ベルト11の外側端部付近で、前記展開
液供給口41の中央よりにはおよそベルトの幅にわたっ
て、それぞれ第1および第2の単分子膜形成物質の溶剤
溶液を連続的に供給する単分子膜形成物質溶液供給手段
の、ごく狭いスリット状の吐出ノズル31、32が展開液膜
にごく近接して設けられている。前記吐出ノズル31、32
は液の流出が可能な限り狭いほうがよい。
液供給口41の中央よりにはおよそベルトの幅にわたっ
て、それぞれ第1および第2の単分子膜形成物質の溶剤
溶液を連続的に供給する単分子膜形成物質溶液供給手段
の、ごく狭いスリット状の吐出ノズル31、32が展開液膜
にごく近接して設けられている。前記吐出ノズル31、32
は液の流出が可能な限り狭いほうがよい。
【0024】単分子膜形成物質としては、被膜形成能の
ある両親媒性の化合物、たとえばカルボキシル基、スル
ホ基、アンモニウム基、水酸基などの親水性基と長鎖の
炭化水素基などの疎水性基の両方をもつ界面活性剤、カ
ップリング剤、脂肪酸、有機合成高分子、蛋白質などが
用いられる。
ある両親媒性の化合物、たとえばカルボキシル基、スル
ホ基、アンモニウム基、水酸基などの親水性基と長鎖の
炭化水素基などの疎水性基の両方をもつ界面活性剤、カ
ップリング剤、脂肪酸、有機合成高分子、蛋白質などが
用いられる。
【0025】前記単分子膜形成物質は、高純度で揮発性
または展開液と混合しうる有機溶剤、たとえばアルコ−
ル類、ケトン類、エ−テル類、エステル類、炭化水素な
どの単独または混合物に完全に溶解して用いられる。そ
の濃度は単分子膜形成物質の種類、分子量、溶剤および
展開液の種類によって定められ、単分子膜形成物質の溶
液が展開液面に供給されて、溶剤が蒸発するか展開液と
混合したとき、単分子膜形成物質が析出され、ただちに
単分子膜を生成しうる範囲が選ばれる。
または展開液と混合しうる有機溶剤、たとえばアルコ−
ル類、ケトン類、エ−テル類、エステル類、炭化水素な
どの単独または混合物に完全に溶解して用いられる。そ
の濃度は単分子膜形成物質の種類、分子量、溶剤および
展開液の種類によって定められ、単分子膜形成物質の溶
液が展開液面に供給されて、溶剤が蒸発するか展開液と
混合したとき、単分子膜形成物質が析出され、ただちに
単分子膜を生成しうる範囲が選ばれる。
【0026】前記累積誘導片2は単分子膜を累積するた
めの薄板状の補助具で、金属、ガラス、プラスチックス
あるいは塗膜などによる滑らかな表面を有している。単
分子膜が水など極性の液体上に形成されるときは、単分
子膜の親水性部分は液中に、疎水性部分は液気界面に並
ぶので累積誘導片の表面はガラス、金属などの親水性の
材料にするのが好適である。単分子膜が非極性の液体上
に形成されるときは、累積誘導片の表面は一般に疎水性
の材料が使用される。
めの薄板状の補助具で、金属、ガラス、プラスチックス
あるいは塗膜などによる滑らかな表面を有している。単
分子膜が水など極性の液体上に形成されるときは、単分
子膜の親水性部分は液中に、疎水性部分は液気界面に並
ぶので累積誘導片の表面はガラス、金属などの親水性の
材料にするのが好適である。単分子膜が非極性の液体上
に形成されるときは、累積誘導片の表面は一般に疎水性
の材料が使用される。
【0027】累積誘導片2は横幅はベルト11の幅とほぼ
等しく、その上端部6が先端に向かって厚さを減じた板
状で、断面は頂点がやや丸みを帯びた二等辺三角形をし
ている。その厚さは幅、材質によって異なるが、上下動
に対してゆがみが起こらない程度が好ましく、実際には
1〜10mm程度のものが用いられる。
等しく、その上端部6が先端に向かって厚さを減じた板
状で、断面は頂点がやや丸みを帯びた二等辺三角形をし
ている。その厚さは幅、材質によって異なるが、上下動
に対してゆがみが起こらない程度が好ましく、実際には
1〜10mm程度のものが用いられる。
【0028】単分子膜を形成せしめるには、まず前記展
開液供給口41から展開液を前記無端ベルト11上に供給し
て、ベルト面上に展開液の薄膜を形成する。ベルトが展
開液を吸収しきれない定常状態に達したのちは展開液の
供給速度を一定にして、ベルト上に常に一定の厚さの展
開液膜を形成させるようにすることが望ましい。このと
きはベルト上の展開液膜51、52はベルトに対する相対速
度0で中央方向に移動する。この際ベルト上の展開液膜
面はできる限り平滑を保つようにすることが必要であ
る。
開液供給口41から展開液を前記無端ベルト11上に供給し
て、ベルト面上に展開液の薄膜を形成する。ベルトが展
開液を吸収しきれない定常状態に達したのちは展開液の
供給速度を一定にして、ベルト上に常に一定の厚さの展
開液膜を形成させるようにすることが望ましい。このと
きはベルト上の展開液膜51、52はベルトに対する相対速
度0で中央方向に移動する。この際ベルト上の展開液膜
面はできる限り平滑を保つようにすることが必要であ
る。
【0029】つぎにノズル31から前記単分子膜形成物質
Aの溶液を前記展開液膜51の液面上に、またノズル32か
ら単分子膜形成物質Bの溶液を前記展開液膜52上の液面
に静かに流延する。この際物質AとBとは同じであって
も異なっていてもよい。それぞれの溶液の濃度は、前記
のごとく該溶液が展開液面上に供給されたとき溶剤が揮
発するか展開液に溶解する結果、ただちに単分子膜を生
成する範囲を選びうるので、稀薄溶液を用いなければな
らない従来のバッチ式の方法にくらべて効率がきわめて
よいということができる。
Aの溶液を前記展開液膜51の液面上に、またノズル32か
ら単分子膜形成物質Bの溶液を前記展開液膜52上の液面
に静かに流延する。この際物質AとBとは同じであって
も異なっていてもよい。それぞれの溶液の濃度は、前記
のごとく該溶液が展開液面上に供給されたとき溶剤が揮
発するか展開液に溶解する結果、ただちに単分子膜を生
成する範囲を選びうるので、稀薄溶液を用いなければな
らない従来のバッチ式の方法にくらべて効率がきわめて
よいということができる。
【0030】この際単分子膜形成物質溶液の単位時間の
供給量は、単分子膜がそのまま連続して移動できるよう
に単分子膜の移動速度すなわちベルトの移動速度と釣り
合うことが必要である。この速度は通常約10〜 200mm/
分程度であるが、本発明では表面圧による圧縮工程のか
わりに展開液の移動を利用するので速度的に有利であ
り、一般にディスペンサ−と呼ばれている定比例秤量、
均斉混合、定量吐出装置を使用して単分子膜形成物質を
溶剤に溶解し、そのまま単分子膜を形成しやすい濃度、
速度で流延するときは20m/分程度にまで上昇せしめる
ことができる。展開液面上に単分子膜形成物質溶液を流
延して単分子膜を形成しはじめたときは、液面上に前記
累積誘導片と平行に張った絹糸などの細い線状体でその
前縁を揃え、前記累積誘導片に誘導することが好まし
い。
供給量は、単分子膜がそのまま連続して移動できるよう
に単分子膜の移動速度すなわちベルトの移動速度と釣り
合うことが必要である。この速度は通常約10〜 200mm/
分程度であるが、本発明では表面圧による圧縮工程のか
わりに展開液の移動を利用するので速度的に有利であ
り、一般にディスペンサ−と呼ばれている定比例秤量、
均斉混合、定量吐出装置を使用して単分子膜形成物質を
溶剤に溶解し、そのまま単分子膜を形成しやすい濃度、
速度で流延するときは20m/分程度にまで上昇せしめる
ことができる。展開液面上に単分子膜形成物質溶液を流
延して単分子膜を形成しはじめたときは、液面上に前記
累積誘導片と平行に張った絹糸などの細い線状体でその
前縁を揃え、前記累積誘導片に誘導することが好まし
い。
【0031】累積膜をうるには、累積誘導片の両側に到
達した単分子膜の前縁を同時に累積誘導片の上端部6に
至らしめる。上端部6の先端で左右両側の単分子膜が互
いに接触して2分子累積膜となったところで、該2分子
累積膜を累積誘導片上から、上端部6にごく近接して移
動する支持体7上に実質的に無荷重下に順次移してゆ
く。
達した単分子膜の前縁を同時に累積誘導片の上端部6に
至らしめる。上端部6の先端で左右両側の単分子膜が互
いに接触して2分子累積膜となったところで、該2分子
累積膜を累積誘導片上から、上端部6にごく近接して移
動する支持体7上に実質的に無荷重下に順次移してゆ
く。
【0032】ここで実質的に無荷重とは累積誘導片上で
生成した2分子累積膜が、とくに力を加えられない状態
のまま支持体7上に、親和性の差にもとづく付着によっ
て直接移ることを意味する。
生成した2分子累積膜が、とくに力を加えられない状態
のまま支持体7上に、親和性の差にもとづく付着によっ
て直接移ることを意味する。
【0033】前記移動する支持体の材質はプラスチッ
ク、金属などの薄膜で、のちの利用も考慮して選択され
る。たとえば親水性のフィルムとしては表面処理ポリビ
ニルアルコ−ル、エチレン改質ポリビニルアルコ−ル、
疎水性のフィルムとしてはポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリアミド、ビニルアルコ−ル改質ポリエチレン、
ポリエチレンなどがあげられる。えられる2分子膜が累
積誘導片に疎水性基で吸着するばあいには疎水性の支持
体が、親水性基で吸着するばあいには親水性の支持体が
使用される。
ク、金属などの薄膜で、のちの利用も考慮して選択され
る。たとえば親水性のフィルムとしては表面処理ポリビ
ニルアルコ−ル、エチレン改質ポリビニルアルコ−ル、
疎水性のフィルムとしてはポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリアミド、ビニルアルコ−ル改質ポリエチレン、
ポリエチレンなどがあげられる。えられる2分子膜が累
積誘導片に疎水性基で吸着するばあいには疎水性の支持
体が、親水性基で吸着するばあいには親水性の支持体が
使用される。
【0034】支持体は、厚さが約2.5 〜10.0μm程度の
ロ−ル状に巻かれた長尺のものが取扱いの点から好まし
い。表面に累積膜を有する支持体は駆動軸で巻き取られ
るか、あるいはシ−ト状に裁断される。
ロ−ル状に巻かれた長尺のものが取扱いの点から好まし
い。表面に累積膜を有する支持体は駆動軸で巻き取られ
るか、あるいはシ−ト状に裁断される。
【0035】前記支持体の移動速度は単分子膜の移動速
度すなわち無端ベルトの移動速度と釣り合うことが必要
である。
度すなわち無端ベルトの移動速度と釣り合うことが必要
である。
【0036】なお本発明においては、支持体のかわりに
適当な形の仮の受容体、たとえば無端ベルトなどに累積
膜を移し、そののち該受容体に近接して平行に同じ速度
で移動する前記の支持体に再び移すこともできる。この
ばあい、仮の受容体の材質の選択は直接支持体に移すば
あいにくらべて選択の自由度が大きい。
適当な形の仮の受容体、たとえば無端ベルトなどに累積
膜を移し、そののち該受容体に近接して平行に同じ速度
で移動する前記の支持体に再び移すこともできる。この
ばあい、仮の受容体の材質の選択は直接支持体に移すば
あいにくらべて選択の自由度が大きい。
【0037】えられた累積膜を有する支持体を新たな支
持体として処理を繰り返すことによって、さらに累積を
重ね支持体上に多重累積膜をうることもできる。
持体として処理を繰り返すことによって、さらに累積を
重ね支持体上に多重累積膜をうることもできる。
【0038】本発明の方法の別の態様(以下、態様2と
いう)においては、図2のごとく、前記累積誘導片2を
挟んで2枚の平滑な、かつ展開液と親和性のある表面を
有する板状体16を設けた装置を用いる。前記板状体は累
積誘導片2に向かって液体が自然に流下する程度に僅か
に下り勾配をなしている。また板状体16の両側には流下
する液体が途中で板状体16の左右から落下してしまわな
いように、側壁が設けられている(側壁は図示されてい
ない)。
いう)においては、図2のごとく、前記累積誘導片2を
挟んで2枚の平滑な、かつ展開液と親和性のある表面を
有する板状体16を設けた装置を用いる。前記板状体は累
積誘導片2に向かって液体が自然に流下する程度に僅か
に下り勾配をなしている。また板状体16の両側には流下
する液体が途中で板状体16の左右から落下してしまわな
いように、側壁が設けられている(側壁は図示されてい
ない)。
【0039】前記板状体16は累積誘導片2に接してい
る。
る。
【0040】前記板状体16の左右の端部付近には前記態
様1のばあいと同様の展開液供給口41が設けられてい
る。
様1のばあいと同様の展開液供給口41が設けられてい
る。
【0041】単分子膜形成物質溶液供給手段の吐出ノズ
ル31、32は前記態様1のばあいと同様のもので、板状体
の展開液供給口のわづか累積誘導片よりのところにごく
近接して設けられている。
ル31、32は前記態様1のばあいと同様のもので、板状体
の展開液供給口のわづか累積誘導片よりのところにごく
近接して設けられている。
【0042】前記累積誘導片、累積誘導片の上端部にご
く近接して移動する支持体7は態様1のばあいと同様の
ものが使用できる。
く近接して移動する支持体7は態様1のばあいと同様の
ものが使用できる。
【0043】単分子膜を形成せしめるには、まず前記展
開液供給口41から展開液を前記板状体16上に供給して、
板状体面上に展開液膜53、54を形成する。定常状態に達
したのち展開液の供給速度を一定にして、板状体上に常
に一定の厚さの、かつ平滑な表面の展開液膜53、54とな
るようにすることが必要である。
開液供給口41から展開液を前記板状体16上に供給して、
板状体面上に展開液膜53、54を形成する。定常状態に達
したのち展開液の供給速度を一定にして、板状体上に常
に一定の厚さの、かつ平滑な表面の展開液膜53、54とな
るようにすることが必要である。
【0044】つぎに態様1のばあいと同様に、吐出ノズ
ル31、32から単分子膜の構成物質の溶液を前記展開液膜
53、54上に静かに流延する。
ル31、32から単分子膜の構成物質の溶液を前記展開液膜
53、54上に静かに流延する。
【0045】単分子膜の形成、累積誘導片上での単分子
膜の累積、累積膜の支持体7への移行については態様1
のばあいと同様である。
膜の累積、累積膜の支持体7への移行については態様1
のばあいと同様である。
【0046】さらに本発明の方法の別の態様(以下、第
3の態様という)においては、図3に示すように1つの
展開液槽12の液面をほぼ2分する位置に態様1における
のと同様の累積誘導片2が、その上端6がわずかに液面
上に出るように設けられた装置を用いる。
3の態様という)においては、図3に示すように1つの
展開液槽12の液面をほぼ2分する位置に態様1における
のと同様の累積誘導片2が、その上端6がわずかに液面
上に出るように設けられた装置を用いる。
【0047】前記展開液槽の形に特別の限定はないが、
すくなくともえようとする累積膜の幅以上の幅が必要で
あり、通常は長方形の浅いものが使用される。
すくなくともえようとする累積膜の幅以上の幅が必要で
あり、通常は長方形の浅いものが使用される。
【0048】展開液層の両端には、態様1におけるのと
同様の展開液供給口41が、また累積誘導片の両側ごく近
くには液面よりやや下がったところに展開液槽の幅にわ
たって狭いスリット状をした排液口42が設けられてい
る。
同様の展開液供給口41が、また累積誘導片の両側ごく近
くには液面よりやや下がったところに展開液槽の幅にわ
たって狭いスリット状をした排液口42が設けられてい
る。
【0049】前記展開液槽12の、展開液の供給口41の累
積誘導片寄りのところには、およそ展開液槽の幅にわた
って態様1におけるのと同様の単分子膜形成物質溶液供
給手段の吐出ノズル31、32が液面に接して設けられてい
る。
積誘導片寄りのところには、およそ展開液槽の幅にわた
って態様1におけるのと同様の単分子膜形成物質溶液供
給手段の吐出ノズル31、32が液面に接して設けられてい
る。
【0050】前記展開液槽12には平滑な面を作る展開液
が供給口41から排液口42へ向かって平面を保ちながら流
れている。排液口から流出する液の量は供給される液の
量と等しくなるように常に制御されているので、液面レ
ベルは常に一定に保たれている。
が供給口41から排液口42へ向かって平面を保ちながら流
れている。排液口から流出する液の量は供給される液の
量と等しくなるように常に制御されているので、液面レ
ベルは常に一定に保たれている。
【0051】単分子膜を形成せしめるには、展開液供給
口41から展開液を流入させ、液面レベルを一定に保つよ
うに排液口42からの排出量を調節する。単分子膜形成物
質溶液の展開液面55、56への流延は態様1のばあいと同
様である。なおスタ−ト時には累積誘導片と平行に張っ
た絹糸などのごく細い線状体をもちいて、単分子膜の前
縁を前記累積誘導片へ誘導するのが好ましい。
口41から展開液を流入させ、液面レベルを一定に保つよ
うに排液口42からの排出量を調節する。単分子膜形成物
質溶液の展開液面55、56への流延は態様1のばあいと同
様である。なおスタ−ト時には累積誘導片と平行に張っ
た絹糸などのごく細い線状体をもちいて、単分子膜の前
縁を前記累積誘導片へ誘導するのが好ましい。
【0052】累積誘導片に到達した単分子膜を累積し、
えられた累積膜を支持体7に移す点に関しては態様1の
ばあいと同様である。
えられた累積膜を支持体7に移す点に関しては態様1の
ばあいと同様である。
【0053】さらに第4の態様として、図4に示すよう
に2つの展開液槽13、14の間に累積誘導片2が設けられ
たものを使用することもできる。
に2つの展開液槽13、14の間に累積誘導片2が設けられ
たものを使用することもできる。
【0054】前記展開液槽の形は前記態様3に用いられ
る展開液槽と同様でよく、累積誘導片2の両側にこれと
接触しない程度にできるかぎり近接して設けられる。
る展開液槽と同様でよく、累積誘導片2の両側にこれと
接触しない程度にできるかぎり近接して設けられる。
【0055】各槽に設けられる展開液供給口41および、
単分子膜形成物質溶液供給手段の吐出ノズル31、32は前
記態様3のばあいと同様である。
単分子膜形成物質溶液供給手段の吐出ノズル31、32は前
記態様3のばあいと同様である。
【0056】展開液槽の展開液供給口と反対側の端には
液面よりやや下がったところに態様3におけるのと同様
の排液口42が設けられている。
液面よりやや下がったところに態様3におけるのと同様
の排液口42が設けられている。
【0057】前記累積誘導片2は上下動可能であるほか
は、態様1のものと同様のものが用いられる。該累積誘
導片2は初期状態ではその上端は液面よりごく僅か低い
ところに設置されている。
は、態様1のものと同様のものが用いられる。該累積誘
導片2は初期状態ではその上端は液面よりごく僅か低い
ところに設置されている。
【0058】前記展開液槽13、14には展開液が展開液供
給口41から排液口42へ向かって平滑な面を保つように流
れている。排液口から流出する液の量は供給される液の
量と等しくなるようにつねに制御されているので、液面
レベルは常に一定に保たれている。
給口41から排液口42へ向かって平滑な面を保つように流
れている。排液口から流出する液の量は供給される液の
量と等しくなるようにつねに制御されているので、液面
レベルは常に一定に保たれている。
【0059】展開液面55、56上に形成された単分子膜が
展開液の流れに乗って移動し、液槽の端部に到達する直
前に、前記累積誘導片をその先端がわずかに液面上にで
るように上昇せしめる。
展開液の流れに乗って移動し、液槽の端部に到達する直
前に、前記累積誘導片をその先端がわずかに液面上にで
るように上昇せしめる。
【0060】累積誘導片に到達した単分子膜を累積し、
えられた累積膜を支持体7に移す点に関しては態様1の
ばあいと同様である。
えられた累積膜を支持体7に移す点に関しては態様1の
ばあいと同様である。
【0061】前記各態様によってえられた2分子Y型累
積膜は分子エレクトロニクス用などに、また2分子逆Y
型累積膜はバイオニクス材料用などとして使用されう
る。
積膜は分子エレクトロニクス用などに、また2分子逆Y
型累積膜はバイオニクス材料用などとして使用されう
る。
【0062】実施例1 エンドレスベルトの材質に三井油化(株)製の易成型性
吸水性樹脂プラウエットG260 H(商品名)のシートを
用いた、図1に示す装置を用い、単分子膜形成用溶液と
してグリシドキシプロピルトリメトキシシランの0.76重
量%トルエン溶液を、10m/分で中央にむかって移動し
ている幅1mのベルトの両外端に吐出ノズルから4.6ml
/分の割合で静かに供給した。液の供給量はベルト上に
ちょうど単分子膜を形成するに必要な量である。
吸水性樹脂プラウエットG260 H(商品名)のシートを
用いた、図1に示す装置を用い、単分子膜形成用溶液と
してグリシドキシプロピルトリメトキシシランの0.76重
量%トルエン溶液を、10m/分で中央にむかって移動し
ている幅1mのベルトの両外端に吐出ノズルから4.6ml
/分の割合で静かに供給した。液の供給量はベルト上に
ちょうど単分子膜を形成するに必要な量である。
【0063】単分子膜形成用溶液はベルト上に供給され
ると溶剤が揮発するにしたがって、グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランを気体膜の形を経ずに直接単分子
膜の形で析出し、ベルトの移動にしたがって連続して累
積誘導片へと移動し、累積誘導片に到達した左右からの
単分子膜は累積誘導片の頂点で累積し、2分子膜となっ
た。これを前記累積誘導片にごく近接して設けられ、10
m/分で移動している厚さ500 μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に親和性の差を利用して移しと
り、表面に2分子累積膜を有するポリエチレンテレフタ
レートフィルムをえた。
ると溶剤が揮発するにしたがって、グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランを気体膜の形を経ずに直接単分子
膜の形で析出し、ベルトの移動にしたがって連続して累
積誘導片へと移動し、累積誘導片に到達した左右からの
単分子膜は累積誘導片の頂点で累積し、2分子膜となっ
た。これを前記累積誘導片にごく近接して設けられ、10
m/分で移動している厚さ500 μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に親和性の差を利用して移しと
り、表面に2分子累積膜を有するポリエチレンテレフタ
レートフィルムをえた。
【0064】実施例2 図3に示す装置を使用し、チタネート系カップリング剤
KR−TTS(米国、ケンリッチペトロケミカルス(Ken
rich Petrochemicals)社製)の0.076 重量%イソプロピ
ルアルコール溶液を、流速20m/分で中央方向に向って
流れている左右の水面の両外端に5.1ml /分の割合で、
吐出ノズルから静かに供給した。水槽の幅は0.5 mで、
前記供給面は前記カップリング剤が単分子膜を形成する
にちょうど必要な量である。
KR−TTS(米国、ケンリッチペトロケミカルス(Ken
rich Petrochemicals)社製)の0.076 重量%イソプロピ
ルアルコール溶液を、流速20m/分で中央方向に向って
流れている左右の水面の両外端に5.1ml /分の割合で、
吐出ノズルから静かに供給した。水槽の幅は0.5 mで、
前記供給面は前記カップリング剤が単分子膜を形成する
にちょうど必要な量である。
【0065】単分子膜形成用溶液は水面上に供給される
と溶剤が水に溶解するにしたがって、チタネート系カッ
プリング剤を気体膜を経ずに直接単分子膜の形で析出
し、水の流れにのって連続して累積誘導片へと移動し、
累積誘導片に到達した左右からの単分子膜は累積誘導片
の頂点で累積し、2分子膜となった。これを前記累積誘
導片にごく近接して設けられ、20m/分で移動している
厚さ500 μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に親和性の差を利用して移しとり、表面に2分子累積膜
を有するポリエチレンテレフタレートフィルムをえた。
と溶剤が水に溶解するにしたがって、チタネート系カッ
プリング剤を気体膜を経ずに直接単分子膜の形で析出
し、水の流れにのって連続して累積誘導片へと移動し、
累積誘導片に到達した左右からの単分子膜は累積誘導片
の頂点で累積し、2分子膜となった。これを前記累積誘
導片にごく近接して設けられ、20m/分で移動している
厚さ500 μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に親和性の差を利用して移しとり、表面に2分子累積膜
を有するポリエチレンテレフタレートフィルムをえた。
【0066】
【発明の効果】本発明によると、2分子累積膜を連続し
て、高速で製造することができる。
て、高速で製造することができる。
【図1】態様1における累積膜連続製造装置を説明する
ための断面説明図である。
ための断面説明図である。
【図2】態様2における累積膜連続製造装置を説明する
ための断面説明図である。
ための断面説明図である。
【図3】態様3における累積膜連続製造装置を説明する
ための断面説明図である。
ための断面説明図である。
【図4】態様4における累積膜連続製造装置を説明する
ための断面説明図である。
ための断面説明図である。
【図5】単分子膜のX型沈積において、基板を侵漬する
ばあいの概念図である。
ばあいの概念図である。
【図6】単分子膜のX型沈積において、基板を引き上げ
るばあいの概念図である。
るばあいの概念図である。
【図7】X型累積膜の概念図である。
【図8】単分子膜のY型沈積において、基板を侵漬する
ばあいの概念図である。
ばあいの概念図である。
【図9】単分子膜のY型沈積において、基板を引き上げ
るばあいの概念図である。
るばあいの概念図である。
【図10】Y型累積膜の概念図である。
【図11】単分子膜のZ型沈積において、基板を侵漬す
るばあいの概念図である。
るばあいの概念図である。
【図12】単分子膜のZ型沈積において、基板を引き上
げるばあいの概念図である。
げるばあいの概念図である。
【図13】Z型累積膜の概念図である。
11 無端ベルト 12 展開液槽 16 板状体 2 累積誘導片 31 吐出ノズル 41 展開液供給口 51 展開液膜 53 展開液膜 55 展開液面 7 支持体 8 基板 9 分子 91 親水性部分 92 疎水性部分
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の単分子膜形成物質の溶剤溶液およ
び第2の単分子膜形成物質の溶剤溶液を、それぞれ相対
する方向に移動する第1の液面上および第2の液面上に
連続的に供給して第1の単分子膜および第2の単分子膜
を連続的に形成せしめ、前記両単分子膜の先端が合する
領域で両単分子膜を、移動する支持体上に、実質的に無
荷重下に順次移して累積膜とすることを特徴とする累積
膜の連続製造方法。 - 【請求項2】 相対する方向に移動する2個の無端ベル
ト間に、上端部が先端に向かって厚さを減じた薄板状の
累積誘導片が、その上端部が両無端ベルトの最近接部の
近傍に位置するように配置されている累積膜連続製造装
置を用い、前記両無端ベルト上にそれぞれ展開液膜を形
成しつつ、該両展開液膜面上にそれぞれ第1の単分子膜
形成物質の溶剤溶液および第2の単分子膜形成物質の溶
剤溶液を連続的に供給して、第1の単分子膜および第2
の単分子膜を連続的に形成せしめ、両単分子膜を前記移
動する無端ベルト上の展開液膜によって前記累積誘導片
に接するまで移動させたのち、前記両単分子膜を前記累
積誘導片の上端部で互いに接触せしめて累積せしめつつ
前記累積誘導片の上端部に近接して移動する支持体上
に、実質的に無荷重下に順次移すことを特徴とする請求
項1記載の累積膜の連続製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17319792A JPH067737A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 累積膜の連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17319792A JPH067737A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 累積膜の連続製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067737A true JPH067737A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15955904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17319792A Pending JPH067737A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 累積膜の連続製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067737A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010536551A (ja) * | 2007-08-21 | 2010-12-02 | アイシス イノベーション リミテッド | ニ分子層 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17319792A patent/JPH067737A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010536551A (ja) * | 2007-08-21 | 2010-12-02 | アイシス イノベーション リミテッド | ニ分子層 |
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