JPH07124510A - 同時多層塗工方法及びそれに使用する塗工装置 - Google Patents

同時多層塗工方法及びそれに使用する塗工装置

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JPH07124510A
JPH07124510A JP29912093A JP29912093A JPH07124510A JP H07124510 A JPH07124510 A JP H07124510A JP 29912093 A JP29912093 A JP 29912093A JP 29912093 A JP29912093 A JP 29912093A JP H07124510 A JPH07124510 A JP H07124510A
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JP
Japan
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coating
slide surface
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parts
weight
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JP29912093A
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Inventor
Hiroshi Takahashi
拓 高橋
Mitsuru Tsuchiya
充 土屋
Hiroomi Katagiri
博臣 片桐
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/007Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work
    • B05C5/008Slide-hopper curtain coaters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C9/00Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
    • B05C9/06Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying two different liquids or other fluent materials, or the same liquid or other fluent material twice, to the same side of the work

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上層流体の表面張力が下層流体のそれよりも
大きいために又は上層流体の粘度が下層流体のそれより
も極度に低いために界面を維持した積層が困難であった
同時多層塗工を可能にする。 【構成】 傾斜したスライド面11上に界面を維持した
多層の塗工液S1 ,S2、S3 の流れを形成し、これを
スライド面11の終端14から自然落下させ、水平方向
に移動する支持体17上に多層の塗工膜を形成する同時
多層塗工方法において、支持体17をスライド面11の
上流方向に向けて移動させることにより、スライド面1
1上における塗工液S1 ,S2 、S3 の積層順序を逆転
させて支持体17上に転移する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を支持体上に塗布
するカーテン塗工方式に係り、詳しくは複数の同時に供
給される流体を移動する支持体上に積層状態で塗工する
同時多層塗工方法及びそれに使用する塗工装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体上に多層の塗工膜を形成す
る場合、傾斜したスライド面上に界面を維持した多層の
塗工液の流れを形成し、これをスライド面の終端から重
力方向に自然落下させ、水平方向に移動する支持体上に
塗工液による連続被膜を形成するようにした、いわゆる
カーテン塗工方式が採用されている(例えば、特公昭4
9−24133号公報参照)。そして、このカーテン塗
工方式では、支持体をスライド面上における塗工液の流
れの方向に走らせるようになっており、スライド面上で
の塗工液の積層順序と支持体上での塗工膜の積層順序は
同一になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したカーテン塗工
方式においては、スライド面上で複数の流体の界面を維
持させるために、上層流体の表面張力を下層流体のそれ
よりも小さくする必要があり、また上層流体の粘度が下
層流体のそれよりも著しく低すぎないようにする必要が
ある。ところが、製品化の段階で界面活性剤による表面
張力制御が不可能であったり、分散性や他の原因で粘度
の制御が不可能なために、同時多層塗工が不可能となる
場合が多々見受けられる。すなわち、低粘度流体の場
合、粘度差、表面張力差等により界面維持不可能な系が
存在し、このため流体の選択及び制御が非常に困難であ
り、それが故にカーテン塗工方式による同時多層塗工が
不可能な系が多く存在する。
【0004】また、高粘度流体をキャリアー効果(キャ
リアー効果:高粘度流体をカーテン塗工方式で塗工する
場合、例えば特開昭59−100435号公報に示され
るように、溶媒等の低粘度流体を下層に流すことによっ
て薄膜化を行う方法)を利用してカーテン塗工を行う際
に、支持体上で高粘度層の下に低粘度層(低濃度層)が
存在し、乾燥しにくいという問題点もあった。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、カーテン
塗工方式以外では多層塗工が不可能な低粘度流体により
同時多層塗工を行う際、上層流体の表面張力が下層流体
のそれよりも大きいために又は上層流体の粘度が下層流
体のそれよりも極度に低いために界面を維持した積層が
不可能であった同時多層塗工を可能にし、また、キャリ
アー効果を利用したときの乾燥の問題についても改善し
た同時多層塗工方法及びそれに使用する塗工装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の同時多層塗工方法は、傾斜したスライド面
上に界面を維持した多層の塗工液の流れを形成し、これ
をスライド面の終端から自然落下させ、水平方向に移動
する支持体上に多層の塗工膜を形成する同時多層塗工方
法において、支持体をスライド面の上流方向に向けて移
動させることにより、スライド面上における塗工液の積
層順序を逆転させて支持体上に転移するようにしたもの
である。
【0007】また、上記の同時多層塗工方法に使用する
塗工装置は、傾斜したスライド面上に界面を維持した多
層の塗工液の流れを形成するスライドヘッドと、水平方
向に移動する支持体上に多層の塗工膜を形成するためス
ライド面の終端から多層の塗工液を支持体上に自然落下
させるように案内する一対のガイドとを備えた塗工装置
において、ガイドの下端部分にスライド面の上流方向に
向かうカーブを持たせたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成からなる本発明の同時多層塗工方法
では、表面張力が大きい流体又は粘度が著しく低い流体
を下層としてスライド面上で塗工液を形成することによ
り、界面を維持した多層の塗工液が形成され、この塗工
液を支持体上にその積層順序を逆転させて転移すること
により、上層流体の表面張力が下層流体のそれよりも大
きいために又は上層流体の粘度が下層流体のそれよりも
著しく低いために界面を維持した積層が不可能であった
同時多層塗工が可能となる。
【0009】上述の構成からなる塗工装置では、スライ
ド面の上流方向に向けてカーブしたガイドの下端部分が
スライド面の上流方向に向けて移動する支持体に対し塗
工液を薄膜化して塗工するのを可能ならしめる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0011】図1は本発明の同時多層塗工方法を実施す
る塗工装置の一例を示す側断面図、図2はガイドの先端
部分を拡大して示す斜視図である。
【0012】図において1はスライドヘッドであって、
計量ポンプP1 ,P2 ,P3 等によりそれぞれ分配室
2,3,4に送り込まれた塗工液S1 ,S2 ,S3 が、
それぞれスロット5,6,7を通り、その末端に設けら
れた吐出スリット8,9,10からそれぞれ傾斜したス
ライド面11,12,13へ吐き出されるようになって
おり、吐き出された塗工液S1 ,S2 ,S3 は重力によ
って互いに重なり合ってスライド面11の終端14の方
へ流れていく。そして、スライド面11の終端14から
多層の塗工液が重力方向に自然落下してカーテン15を
生じ、このカーテン15はローラー16によりスライド
面11,12,13の上流方向に向けて移動する支持体
17上に転移する。ここで、スライドヘッド1には、図
2の(a)に示すような板状のガイド18若しくは
(b)に示すような針金状のガイド19が、終端14か
ら支持体17に接するところまで延びるようにして両サ
イドに装着されており、塗工液のカーテン15はその両
側端をガイド18若しくはガイド19に案内されながら
支持体17上に自然落下する。そして、図2に示すよう
に、このガイド18,19はその下端部分18a,19
aがスライド面の上流方向に向けてカーブを持ってお
り、これによって塗工液をスムースに支持体17上に流
出せしめるとともに薄膜化して塗工することができる。
【0013】次に、比較例とともに実施例を挙げて本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。なお、以下に掲げる塗工液の表
面張力は、特開平5−273108号公報に記載の動的
表面張力測定方法により測定した。具体的には、同公報
の図1に示されるタイプの装置を使用し、容器に直径3
0mmのシャーレを用いて試料液体を供給量350ml
/minで導入した時の値をとった。
【0014】(実施例1) 塗工液 上層 ゼラチン 13.64重量部 LIONOL BLUE ES 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 84.86重量部 下層 ゼラチン 13.66重量部 NOVOPERM RED HF-2B 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.01重量部 水 84.97重量部 塗工液粘度 上層 20cP(50℃) 下層 20cP(50℃) 動的表面張力 上層 23.8mN/m 下層 48.5mN/m 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、要求
積層に戻すために積層順序を逆転させて支持体であるP
ETフィルム(50μm厚)の上に転移して乾燥させ
た。塗工条件は、塗工液供給量:上下層ともに200
ml/min、塗工速度:10m/min、塗工
幅:260mmである。この結果、スライド面上では界
面を維持した良好な流れが得られ、支持体上ではある程
度の界面を維持した平均膜厚約20μmの二層塗工膜が
得られた。
【0015】(比較例1) 塗工液 上層 ゼラチン 13.66重量部 NOVOPERM RED HF-2B 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.01重量部 水 84.97重量部 下層 ゼラチン 13.64重量部 LIONOL BLUE ES 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 84.86重量部 塗工液粘度 上層 20cP(50℃) 下層 20cP(50℃) 動的表面張力 上層 48.5mN/m 下層 23.8mN/m 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、積層
順序を変えずに支持体であるPETフィルム(50μm
厚)の上に転移して乾燥させた。なお、塗工条件は上記
実施例1と同じである。この結果、スライド面上では界
面を維持した良好な流れが得られず、要求積層の形成は
不可能であった。
【0016】(実施例2) 塗工液 上層 ゼラチン 13.64重量部 LIONOL BLUE ES 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 84.86重量部 下層 ゼラチン 4.00重量部 NOVOPERM RED HF-2B 0.40重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 95.46重量部 塗工液粘度 上層 20cP(50℃) 下層 5cP(50℃) 動的表面張力 上層 23.8mN/m 下層 23.8mN/m 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、要求
積層に戻すために積層順序を逆転させて支持体であるP
ETフィルム(50μm厚)の上に転移して乾燥させ
た。塗工条件は、塗工液供給量:上下層ともに100
ml/min、塗工速度:20m/min、塗工
幅:260mmである。この結果、スライド面上では界
面を維持した良好な流れが得られ、支持体上ではある程
度の界面を維持した平均膜厚約3.5μmの二層塗工膜
が得られた。
【0017】(比較例2) 塗工液 上層 ゼラチン 4.00重量部 NOVOPERM RED HF-2B 0.40重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 95.46重量部 下層 ゼラチン 13.64重量部 LIONOL BLUE ES 1.36重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.14重量部 水 84.86重量部 塗工液粘度 上層 5cP(50℃) 下層 20cP(50℃) 動的表面張力 上層 23.8mN/m 下層 23.8mN/m 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、積層
順序を変えずに支持体であるPETフィルム(50μm
厚)の上に転移して乾燥させた。なお、塗工条件は上記
実施例2と同じである。この結果、スライド面上では界
面を維持した良好な流れが得られず、要求積層の形成は
不可能であった。
【0018】(実施例3) 塗工液 上層 KAYARAD DPHA(日本化薬製) 40.0重量部 アロニックス M-120(東亜合成製) 59.7重量部 MS RED G 57801(三井東圧製) 0.3重量部 下層 KAYARAD DPHA(日本化薬製) 30.0重量部 アロニックス M-120(東亜合成製) 69.7重量部 KAYASET BLUE 714(日本化薬製) 0.3重量部 塗工液粘度 上層 50cP(25℃) 下層 10cP(25℃) 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、要求
積層に戻すために積層順序を逆転させて支持体であるP
ETフィルム(50μm厚)の上に転移して乾燥させ
た。塗工条件は、塗工液供給量:上下層ともに200
ml/min、塗工速度:20m/min、塗工
幅:260mm、EB条件:175kv,5Mrad
である。この結果、スライド面上では界面を維持した良
好な流れが得られ、支持体上ではある程度の界面を維持
した平均膜厚約80μmの二層塗工膜が得られた。
【0019】(比較例3) 塗工液 上層 KAYARAD DPHA(日本化薬製) 30.0重量部 アロニックス M-120(東亜合成製) 69.7重量部 KAYASET BLUE 714(日本化薬製) 0.3重量部 下層 KAYARAD DPHA(日本化薬製) 40.0重量部 アロニックス M-120(東亜合成製) 59.7重量部 MS RED G 57801(三井東圧製) 0.3重量部 塗工液粘度 上層 10cP(25℃) 下層 50cP(25℃) 上記塗工液をスライド面の終端から自然落下させ、要求
積層を変えずに支持体であるPETフィルム(50μm
厚)の上に転移して乾燥させた。なお、塗工条件は上記
実施例3と同じである。この結果、スライド面上では界
面を維持した良好な流れが得られず、要求積層の形成は
不可能であった。
【0020】(実施例4) 塗工液 上層 PVP(ホ゜リヒ゛ニルヒ゜ロリト゛ン) 8.0重量部 KAYASET BLUE 714(日本化薬製) 0.8重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.2重量部 水 91.0重量部 下層 水 99.8重量部 PEREX OT-P(花王製) 0.2重量部 塗工液粘度 上層 100cP(50℃) 動的表面張力 上層 24.0mN/m 下層 24.0mN/m キャリアー効果を利用して上記塗工液をスライド面の終
端から自然落下させ、支持体であるPETフィルム(5
0μm厚)の上に逆に転移して乾燥させた。塗工条件
は、塗工液供給量:上層200ml/min,下層1
00ml/min、塗工速度:60m/min、塗
工幅:260mm、傾斜面角度:22度、乾燥条
件:4ゾーンドライヤー(100,120,120,1
40℃)である。この結果、スライド面上では界面を維
持した良好な流れが得られ、支持体上では平均膜厚約1
μmの完全乾燥塗工膜が得られた。
【0021】(比較例4)実施例4において、スライド
面の終端から自然落下させた塗工液をPETフィルム
(50μm厚)の上にそのままの積層順序で転移して乾
燥させた。なお、塗工条件は実施例4の場合と同じであ
る。この結果、スライド面上では界面を維持した良好な
流れが得られ、支持体上では平均膜厚約1μmの塗工膜
が得られたが、若干のブロッキングが確認された。
【0022】(実施例5) 塗工液 上層 PMMA(ホ゜リメチルメタクリレート) 22.0重量部 トルエン 78.0重量部 下層 トルエン 塗工液粘度 上層 160cp(20℃) 下層 0.59cp(20℃) キャリアー効果を利用して上記塗工液をスライド面の終
端から自然落下させ、支持体であるPETフィルム(5
0μm厚)の上に逆に転移して乾燥させた。塗工条件
は、塗工液供給量:上層150ml/min,下層3
00ml/min、塗工速度:80m/min、塗
工幅:260mm、傾斜面角度:22度、乾燥条
件:4ゾーンドライヤー(100,120,120,1
40℃)である。この結果、スライド面上では界面を維
持した良好な流れが得られ、支持体上では平均膜厚約
1.5μmの完全乾燥塗工膜が得られた。
【0023】(比較例5)実施例5において、スライド
面の終端から自然落下させた塗工液をPETフィルム
(50μm厚)の上にそのままの積層順序で転移して乾
燥させた。なお、塗工条件は実施例5の場合と同じであ
る。この結果、スライド面上では界面を維持した良好な
流れが得られ、支持体上では平均膜厚約1.5μmの塗
工膜が得られたが、若干のブロッキングが確認された。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の同時多層
塗工方法によれば、表面張力差、粘度差等により界面維
持が不可能な系において、スライドヘッドにおけるスラ
イド面上での多層塗工液の上下を逆転させることにより
界面維持を可能とし、スライド面終端から塗工液をカー
テン方式で落下させるに際し、支持体を逆走させること
により塗工液の上下を逆にした要求積層の状態で転移す
るようにしたので、従来の方法では界面維持が不可能な
系においても良好な界面を維持した状態での同時多層塗
工を行うことができる。同時に、キャリアー効果を利用
する時に見られた乾燥の問題も改善することができる。
【0025】また、本発明の塗工装置は、スライド面終
端からカーテン状に自然落下する塗工液を案内するガイ
ドの下端部分にスライド面の上流に向かうカーブを持た
せたことにより、塗工液を支持体上にスムースに施すこ
とができ、したがって支持体上に形成される塗工膜を薄
膜化して形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同時多層塗工方法を実施するための塗
工装置の一例を示す側断面図である。
【図2】塗工装置におけるガイドの例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ,S2 ,S3 塗工液 1 スライドヘッド 2,3,4 分配室 5,6,7 スロット 8,9,10 吐出スリット 11,12,13 スライド面 14 終端 15 カーテン 16 ローラー 17 支持体 18,19 ガイド 18a,19a 下端部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜したスライド面上に界面を維持した
    多層の塗工液の流れを形成し、これをスライド面の終端
    から自然落下させ、水平方向に移動する支持体上に多層
    の塗工膜を形成する同時多層塗工方法において、支持体
    をスライド面の上流方向に向けて移動させることによ
    り、スライド面上における塗工液の積層順序を逆転させ
    て支持体上に転移することを特徴とする同時多層塗工方
    法。
  2. 【請求項2】 傾斜したスライド面上に界面を維持した
    多層の塗工液の流れを形成するスライドヘッドと、水平
    方向に移動する支持体上に多層の塗工膜を形成するため
    スライド面の終端から多層の塗工液を支持体上に自然落
    下させるように案内する一対のガイドとを備えた塗工装
    置において、ガイドの下端部分にスライド面の上流方向
    に向かうカーブを持たせたことを特徴とする塗工装置。
JP29912093A 1993-11-05 1993-11-05 同時多層塗工方法及びそれに使用する塗工装置 Pending JPH07124510A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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