JPH0676995B2 - 架空電線用探傷装置 - Google Patents
架空電線用探傷装置Info
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- JPH0676995B2 JPH0676995B2 JP62068335A JP6833587A JPH0676995B2 JP H0676995 B2 JPH0676995 B2 JP H0676995B2 JP 62068335 A JP62068335 A JP 62068335A JP 6833587 A JP6833587 A JP 6833587A JP H0676995 B2 JPH0676995 B2 JP H0676995B2
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- camera
- wire
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、架空電線の傷や断線等を検出し、かつ確認す
ることができる探傷装置に関する。
ることができる探傷装置に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 架空送電線や架空地線等は山岳部等の高所に布設される
ことが多いので、雷により素線が溶融し又は溶断するこ
とがある。また、架空送電線等は長期間の使用により素
線に傷が付いたり断線してしまうことがある。
ことが多いので、雷により素線が溶融し又は溶断するこ
とがある。また、架空送電線等は長期間の使用により素
線に傷が付いたり断線してしまうことがある。
このため、従来は作業者が直接的に目視し又は双眼鏡を
介して架空電線を点検していたが、山岳部等では架空電
線の周面を全て点検することは不可能である。
介して架空電線を点検していたが、山岳部等では架空電
線の周面を全て点検することは不可能である。
そこで、最近では架空電線に探傷装置を装着し、該探傷
装置を架空電線上で走行させつつ素線の傷や断線等を検
出するようにしている。即ち、この探傷装置は、第7図
(A)に示すように、架空電線4に係合する走行用ロー
ラ1と、複数の検出コイル2が配されて架空電線4が通
されているコイルホルダー3とを備え、走行用ローラ1
を介して架空電線4に沿って移動しながら各検出コイル
2にて架空電線4の素線の傷や断線等を電磁的に検出す
る構成を有している。
装置を架空電線上で走行させつつ素線の傷や断線等を検
出するようにしている。即ち、この探傷装置は、第7図
(A)に示すように、架空電線4に係合する走行用ロー
ラ1と、複数の検出コイル2が配されて架空電線4が通
されているコイルホルダー3とを備え、走行用ローラ1
を介して架空電線4に沿って移動しながら各検出コイル
2にて架空電線4の素線の傷や断線等を電磁的に検出す
る構成を有している。
しかし、かかる構成の探傷装置は、傷や溶断等が存在す
るか否かの検出は可能であるが、実際の傷の深さや溶融
状態若しくは素線の断線本数等を知ることは不可能であ
る。従って、架空電線の交換時期及びその必要性の有無
の判断が困難である。
るか否かの検出は可能であるが、実際の傷の深さや溶融
状態若しくは素線の断線本数等を知ることは不可能であ
る。従って、架空電線の交換時期及びその必要性の有無
の判断が困難である。
架空電線4の傷等の状態を確認するために、第7(B)
図に示す探傷装置も提案されている。即ち、この探傷装
置は走行用ローラ1に支持されている枠体5に架空電線
4に対して水平方向に直交する支持棒6を取付け、かつ
支持棒6の両端に8ミリカメラ7、7を取付けた構造を
有し、図示しないモータにて走行用ローラ1を架空電線
4上で転動させつつ8ミリカメラ7、7にて架空電線4
を全長に亘って撮影する。尚、8はバランスウェイトを
兼ねているバッテリーである。
図に示す探傷装置も提案されている。即ち、この探傷装
置は走行用ローラ1に支持されている枠体5に架空電線
4に対して水平方向に直交する支持棒6を取付け、かつ
支持棒6の両端に8ミリカメラ7、7を取付けた構造を
有し、図示しないモータにて走行用ローラ1を架空電線
4上で転動させつつ8ミリカメラ7、7にて架空電線4
を全長に亘って撮影する。尚、8はバランスウェイトを
兼ねているバッテリーである。
しかし、このように二台の8ミリカメラ7、7にて撮影
する場合には架空電線4の上面及び下面の撮影が困難で
ある。架空電線4の上方及び下方に8ミリカメラを配す
ると、架空電線4の周面全体を撮影することが可能であ
るが、探傷装置が非常に高価になってしまう上に重量が
大きくなって持ち運びに不便である。また、8ミリカメ
ラにて撮影する場合には装置の走行速度を10m/分以下に
設定しなければ再生画像が不鮮明になってしまうので、
探傷作業に時間を要し、かつその後にフィルムを現像し
なければ傷等の有無を知ることができないので、現場で
再検査の必要性を判断することができず、大事故が起き
てしまう虞れがある。更に、単に8ミリカメラを用いる
場合には架空電線の全長を撮影した長尺のフィルムをス
ロー再生しつつ検査者が傷等を確認しなければならず、
従って、傷等の検出に長時間を要し、場合によっては数
ケ月を要してしまうことがあるので、検査者に多大な労
力を強いてしまい、しかも人為的な確認であることから
傷等の見落としが生じ易い。
する場合には架空電線4の上面及び下面の撮影が困難で
ある。架空電線4の上方及び下方に8ミリカメラを配す
ると、架空電線4の周面全体を撮影することが可能であ
るが、探傷装置が非常に高価になってしまう上に重量が
大きくなって持ち運びに不便である。また、8ミリカメ
ラにて撮影する場合には装置の走行速度を10m/分以下に
設定しなければ再生画像が不鮮明になってしまうので、
探傷作業に時間を要し、かつその後にフィルムを現像し
なければ傷等の有無を知ることができないので、現場で
再検査の必要性を判断することができず、大事故が起き
てしまう虞れがある。更に、単に8ミリカメラを用いる
場合には架空電線の全長を撮影した長尺のフィルムをス
ロー再生しつつ検査者が傷等を確認しなければならず、
従って、傷等の検出に長時間を要し、場合によっては数
ケ月を要してしまうことがあるので、検査者に多大な労
力を強いてしまい、しかも人為的な確認であることから
傷等の見落としが生じ易い。
(発明の目的) 本発明の目的は、簡単な構造でありながら架空電線の傷
等の状態を正確、かつ確実に作業性よく撮影することが
できる上にその後の写真による確認作業も傷等の見過ご
しを発生させずに短時間で行うことができ、かつ損傷位
置を正確に確認することができる架空電線用探傷装置を
提供することにある。
等の状態を正確、かつ確実に作業性よく撮影することが
できる上にその後の写真による確認作業も傷等の見過ご
しを発生させずに短時間で行うことができ、かつ損傷位
置を正確に確認することができる架空電線用探傷装置を
提供することにある。
(発明の概要) 本発明は、走行方向の後方に配した写真撮影用のカメラ
に反射部材にて架空電線の対向していない周面部の像を
反射させると共に、コイルホルダー内に配した検出コイ
ルの検出信号に基づいて所定距離だけ走行した時点でカ
メラを作動させて架空電線の傷等の存在する部分のみを
写真撮影し、かつ装置の走行距離を計測してこの走行距
離を走行位置データとして記録媒体に記録すると共に更
にこの記録媒体に走行位置データ上の損傷位置を示すシ
ャッター駆動信号を記録することを特徴とする。
に反射部材にて架空電線の対向していない周面部の像を
反射させると共に、コイルホルダー内に配した検出コイ
ルの検出信号に基づいて所定距離だけ走行した時点でカ
メラを作動させて架空電線の傷等の存在する部分のみを
写真撮影し、かつ装置の走行距離を計測してこの走行距
離を走行位置データとして記録媒体に記録すると共に更
にこの記録媒体に走行位置データ上の損傷位置を示すシ
ャッター駆動信号を記録することを特徴とする。
(発明の実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
本発明に係る架空電線用探傷装置は、第1図及び第2図
に示すように、一対の走行用ローラ10、10を備えてい
る。これらの走行用ローラ10、10は架空電線4上に係合
されており、上下方向に沿って配されている基板28の上
部を回動可能に貫通している軸10a、10aに固定的に取付
けられている。各軸10aにはスプロケット11が取付けら
れ、スプロケット11、11間には他のスプロケット12が配
されている。このスプロケット12は歯車機構を介してエ
ンコーダ13の入力軸に取付けられている。基板28の下部
にはギヤードモータ14が固定され、ギヤードモータ14の
出力軸にはスプロケット14aが取付けられている。そし
て、これらスプロケット11、11、12、14aにはチェーン1
5が巻き掛けられている。従って、ギヤードモータ14を
駆動すると、スプロケット14a、チェーン15を介してス
プロケット11、11が回転するので、走行用ローラ10、10
が回転駆動し、本発明の探傷装置が架空電線4上で矢印
方向に移動する。また、この移動に伴ってスプロケット
12も回転するので、エンコーダ13が移動(走行)距離に
反応する数のパルスを出力する。エンコーダ3は本実施
例では走行距離計測手段として用いられている。
に示すように、一対の走行用ローラ10、10を備えてい
る。これらの走行用ローラ10、10は架空電線4上に係合
されており、上下方向に沿って配されている基板28の上
部を回動可能に貫通している軸10a、10aに固定的に取付
けられている。各軸10aにはスプロケット11が取付けら
れ、スプロケット11、11間には他のスプロケット12が配
されている。このスプロケット12は歯車機構を介してエ
ンコーダ13の入力軸に取付けられている。基板28の下部
にはギヤードモータ14が固定され、ギヤードモータ14の
出力軸にはスプロケット14aが取付けられている。そし
て、これらスプロケット11、11、12、14aにはチェーン1
5が巻き掛けられている。従って、ギヤードモータ14を
駆動すると、スプロケット14a、チェーン15を介してス
プロケット11、11が回転するので、走行用ローラ10、10
が回転駆動し、本発明の探傷装置が架空電線4上で矢印
方向に移動する。また、この移動に伴ってスプロケット
12も回転するので、エンコーダ13が移動(走行)距離に
反応する数のパルスを出力する。エンコーダ3は本実施
例では走行距離計測手段として用いられている。
走行用ローラ10、10間には円筒形のコイルホルダー16が
配されている。このコイルホールダー16は、第4図
(A)、(B)に示すように、ホルダー半部16A、16Bか
ら成る二つ割構造を有し、ホルダー半部16A、16Bの基板
28側端部はヒンジ17を介して相互に接合され、反対側の
端部には閉塞用の錠部材18が取付けられている。これら
ホルダー半部16A、16Bの中央には断面半円形の凹部を有
し、これら凹部は架空電線4を通すための通し穴16Cを
形成している。上方のホルダー半部16Aの両端面には架
空電線4の外径に対応させて通し穴16Cの入・出径を設
定するブッシュ21がボルト止めされている。
配されている。このコイルホールダー16は、第4図
(A)、(B)に示すように、ホルダー半部16A、16Bか
ら成る二つ割構造を有し、ホルダー半部16A、16Bの基板
28側端部はヒンジ17を介して相互に接合され、反対側の
端部には閉塞用の錠部材18が取付けられている。これら
ホルダー半部16A、16Bの中央には断面半円形の凹部を有
し、これら凹部は架空電線4を通すための通し穴16Cを
形成している。上方のホルダー半部16Aの両端面には架
空電線4の外径に対応させて通し穴16Cの入・出径を設
定するブッシュ21がボルト止めされている。
ホルダー半部16Aの上面からは吊下軸19、19が上方に伸
長している。これらの吊下軸19、19はブラケット20、20
の各先端筒部20a、20aに上下動可能に挿入され、上端に
ストッパ部材19aが取付けられている。各ブラケット20
の基部は基板28にボルト止めされている。従って、コイ
ルホルダー16は通し穴16Cに架空電線4が通されると、
この架空電線4の周面にブッシュ21、21が当接するの
で、吊下軸19、19を介して上方に移動し、通し穴16Cの
中心線を架空電線4の中心軸線に一致させた状態で保持
される。ホルダー半部16A、16Bには60度毎に位置をずら
した状態で6つの角状コイル穴22が設けられている。こ
れらのコイル穴22はホルダー16の径方向に延びて通し穴
16Cに連通している。各コイル穴22にはストッパー部材2
9の取付けられている検出コイル23が移動可能に嵌入さ
れ、かつ押え板24にて閉塞されている。押え板24とスト
ッパー部材29の対向する面の中央にはコイルスプリング
25が配されている。従って、各検出コイル23はコイルス
プリング25の弾性力により常時架空電線4の周面に押し
付けられる。
長している。これらの吊下軸19、19はブラケット20、20
の各先端筒部20a、20aに上下動可能に挿入され、上端に
ストッパ部材19aが取付けられている。各ブラケット20
の基部は基板28にボルト止めされている。従って、コイ
ルホルダー16は通し穴16Cに架空電線4が通されると、
この架空電線4の周面にブッシュ21、21が当接するの
で、吊下軸19、19を介して上方に移動し、通し穴16Cの
中心線を架空電線4の中心軸線に一致させた状態で保持
される。ホルダー半部16A、16Bには60度毎に位置をずら
した状態で6つの角状コイル穴22が設けられている。こ
れらのコイル穴22はホルダー16の径方向に延びて通し穴
16Cに連通している。各コイル穴22にはストッパー部材2
9の取付けられている検出コイル23が移動可能に嵌入さ
れ、かつ押え板24にて閉塞されている。押え板24とスト
ッパー部材29の対向する面の中央にはコイルスプリング
25が配されている。従って、各検出コイル23はコイルス
プリング25の弾性力により常時架空電線4の周面に押し
付けられる。
各検出コイル23は、第3図(C)に示すように、コイル
部23A、23Bを有し、本発明の探傷装置の走行中に架空電
線4の素線に傷や断線等が存在すると、検出電圧の差電
圧を検出信号Sとして出力する。
部23A、23Bを有し、本発明の探傷装置の走行中に架空電
線4の素線に傷や断線等が存在すると、検出電圧の差電
圧を検出信号Sとして出力する。
さて、基板28の走行方向の後方上部には、第1図及び第
2図に示すように、支柱30の下端部が固定部材31を介し
て固定されている。支柱30には、第1図及び第2図に示
すように摺動体32が摺動可能に嵌合され、摺動体32は摘
み33のねじ部の螺入で支柱30の上端部に固定されてい
る。摺動体32からは支柱板34が水平に伸長し、支持板34
には、第1図、第2図及び第3図(A)に示すように、
写真撮影用のカメラ35が取付けられている。カメラ35の
レンズ側は下方に位置して架空電線4と対向している。
支持板34にはL字材36が取付けられ、第3図(A)に示
すように、L字材36にはソレノイド37が固定されてい
る。ソレノイド37の可動片37aにはスイッチ板38の一端
が固定され、スイッチ板38の他端はカメラ35のシャッタ
35aに係止されている。従って、ソレノイド37が駆動さ
れ、可動片37aが後退すると、シャッタ35aが押圧される
ので、カメラ35が作動して架空電線4の周面を写真撮影
することになる。
2図に示すように、支柱30の下端部が固定部材31を介し
て固定されている。支柱30には、第1図及び第2図に示
すように摺動体32が摺動可能に嵌合され、摺動体32は摘
み33のねじ部の螺入で支柱30の上端部に固定されてい
る。摺動体32からは支柱板34が水平に伸長し、支持板34
には、第1図、第2図及び第3図(A)に示すように、
写真撮影用のカメラ35が取付けられている。カメラ35の
レンズ側は下方に位置して架空電線4と対向している。
支持板34にはL字材36が取付けられ、第3図(A)に示
すように、L字材36にはソレノイド37が固定されてい
る。ソレノイド37の可動片37aにはスイッチ板38の一端
が固定され、スイッチ板38の他端はカメラ35のシャッタ
35aに係止されている。従って、ソレノイド37が駆動さ
れ、可動片37aが後退すると、シャッタ35aが押圧される
ので、カメラ35が作動して架空電線4の周面を写真撮影
することになる。
一方、基板28の走行方向の後方下部には、固定部材31′
にて固定されている支持板34′を介して反射部材39が取
付けられている。この反射部材39は、第2図に示すよう
に、断面V字状に形成され、内側に反射面39a、39bが形
成されている。第5図(A)には反射部材39とカメラ35
の架空電線4に対する配置位置が示されている。即ち、
カメラ35の一点鎖線上に位置する焦点fは架空電線4の
中心軸線に対して若干ずれており、焦点fの延長線上に
反射部材39の反射面39a、39bの交差部が架空電線4の中
心軸と平行な状態で位置している。従って、カメラ35の
レンズには架空電線4の上部周面部の像X1の外に、両側
周面部の像X2、X3及び下部周面部の像X4が反射される。
従って、一台のカメラ35により架空電線4の周面全体を
写真撮影することができる。尚、第5図(B)に示すよ
うに、焦点f上に架空電線4の中心軸線が位置すると、
下部周面部の像X4の写真撮影を行うことができない。
にて固定されている支持板34′を介して反射部材39が取
付けられている。この反射部材39は、第2図に示すよう
に、断面V字状に形成され、内側に反射面39a、39bが形
成されている。第5図(A)には反射部材39とカメラ35
の架空電線4に対する配置位置が示されている。即ち、
カメラ35の一点鎖線上に位置する焦点fは架空電線4の
中心軸線に対して若干ずれており、焦点fの延長線上に
反射部材39の反射面39a、39bの交差部が架空電線4の中
心軸と平行な状態で位置している。従って、カメラ35の
レンズには架空電線4の上部周面部の像X1の外に、両側
周面部の像X2、X3及び下部周面部の像X4が反射される。
従って、一台のカメラ35により架空電線4の周面全体を
写真撮影することができる。尚、第5図(B)に示すよ
うに、焦点f上に架空電線4の中心軸線が位置すると、
下部周面部の像X4の写真撮影を行うことができない。
基板28の下部にはL字状の支持具26を介して筐体27が支
持されており、筐体27内には駆動部、記録部、受信器及
び第3図(B)に示す探傷回路40とカメラ作動回路41等
が収納されている。従って、駆動信号を受信器にて受信
し、駆動部によりギヤードモータ14を駆動すると、走行
用ローラ10、10が回転駆動される。
持されており、筐体27内には駆動部、記録部、受信器及
び第3図(B)に示す探傷回路40とカメラ作動回路41等
が収納されている。従って、駆動信号を受信器にて受信
し、駆動部によりギヤードモータ14を駆動すると、走行
用ローラ10、10が回転駆動される。
探傷回路40は、第3図(B)に示すように、セレクタ回
路42及びリジェクション回路43を備えている。セレクタ
回路42は各検出コイル23より検出信号Sが送出されてく
ると、最もレベルの大きな検出信号Sを選択して出力す
る。リジェクション回路43は選択された検出信号Sの設
定レベル以下の信号成分をカットし、小さな傷に対応す
る不要信号成分及びノイズを除去する。リジェクション
回路43より出力された検出信号Saは変調回路44にて、例
えば、1KHzでAM変調され、記録部においてRチャンネル
を介して磁気テープに記録される。第6図の(a)は検
出信号Saの記録波形図である。
路42及びリジェクション回路43を備えている。セレクタ
回路42は各検出コイル23より検出信号Sが送出されてく
ると、最もレベルの大きな検出信号Sを選択して出力す
る。リジェクション回路43は選択された検出信号Sの設
定レベル以下の信号成分をカットし、小さな傷に対応す
る不要信号成分及びノイズを除去する。リジェクション
回路43より出力された検出信号Saは変調回路44にて、例
えば、1KHzでAM変調され、記録部においてRチャンネル
を介して磁気テープに記録される。第6図の(a)は検
出信号Saの記録波形図である。
カメラ作動回路41は比較器45及びワンショットマルチバ
イブレータ46を有している。比較器45は撮影不要な傷等
に対応する電圧が設定されており、設定電圧よりも検出
信号Saの電圧レベルが大きい場合欠陥信号Sbを出力す
る。即ち、比較器45は、第6図の(a)に示すように、
撮影不要な傷等に対応する検出信号Sa′が入力された場
合は欠陥信号Sbを出力せず、検出信号Sa′よりもレベル
の大きな検出信号Saが入力された場合欠陥信号Sbを出力
する。ワンショットマルチバイブレータ46は欠陥信号Sb
の入力でシャッタパルス(駆動信号)Pを距離カウンタ
47に出力する。この距離カウンタ47は遅延回路を構成し
ており、シャッタパルスPが入力されると、エンコーダ
13からのパルスP1のカウントを開始し、本発明の探傷装
置の走行距離を検知する。そして、この距離カウンタ47
は走行によって架空電線4の傷等の検出位置までカメラ
35が移動した時点で作動信号Scを駆動回路48に出力す
る。駆動回路48はこれによりソレノイド37に駆動電流を
供給するので、上述したように、可動片37aが後退し、
カメラ35のシャッタ35aを押圧する。従って、一台のカ
メラ35により反射部材39を介して架空電線4の傷等の存
在する周面を確実に写真撮影することができる。
イブレータ46を有している。比較器45は撮影不要な傷等
に対応する電圧が設定されており、設定電圧よりも検出
信号Saの電圧レベルが大きい場合欠陥信号Sbを出力す
る。即ち、比較器45は、第6図の(a)に示すように、
撮影不要な傷等に対応する検出信号Sa′が入力された場
合は欠陥信号Sbを出力せず、検出信号Sa′よりもレベル
の大きな検出信号Saが入力された場合欠陥信号Sbを出力
する。ワンショットマルチバイブレータ46は欠陥信号Sb
の入力でシャッタパルス(駆動信号)Pを距離カウンタ
47に出力する。この距離カウンタ47は遅延回路を構成し
ており、シャッタパルスPが入力されると、エンコーダ
13からのパルスP1のカウントを開始し、本発明の探傷装
置の走行距離を検知する。そして、この距離カウンタ47
は走行によって架空電線4の傷等の検出位置までカメラ
35が移動した時点で作動信号Scを駆動回路48に出力す
る。駆動回路48はこれによりソレノイド37に駆動電流を
供給するので、上述したように、可動片37aが後退し、
カメラ35のシャッタ35aを押圧する。従って、一台のカ
メラ35により反射部材39を介して架空電線4の傷等の存
在する周面を確実に写真撮影することができる。
ところで、エンコーダ13のパルスP1はカウンタ49にも入
力されている。このカウンタ49はパルスP1により走行距
離が、例えば、10mになると、「H」、「L」の距離信
号Sdを交互に出力する。この距離信号Sdと上記したシャ
ッタパルスPは加算器50に入力されて加算され、変調回
路51にて1KHz等でAM変調された後Lチャンネルを介して
磁気テープ等に記録される。第6図の(b)にはその記
録波形が示されている。即ち、10m走行する毎に距離信
号Sdに基づいて「H」、「L」が繰り返され、かつ傷等
の検出位置でシャッタパルスPが重畳されている。従っ
て、架空電線4の傷等の存在位置をシャッタパルスPに
より知ることができる。
力されている。このカウンタ49はパルスP1により走行距
離が、例えば、10mになると、「H」、「L」の距離信
号Sdを交互に出力する。この距離信号Sdと上記したシャ
ッタパルスPは加算器50に入力されて加算され、変調回
路51にて1KHz等でAM変調された後Lチャンネルを介して
磁気テープ等に記録される。第6図の(b)にはその記
録波形が示されている。即ち、10m走行する毎に距離信
号Sdに基づいて「H」、「L」が繰り返され、かつ傷等
の検出位置でシャッタパルスPが重畳されている。従っ
て、架空電線4の傷等の存在位置をシャッタパルスPに
より知ることができる。
このように、カメラ35と反射部材39とを組み合わせる
と、一台のカメラ35により架空電線4の周面全体を写真
撮影することができる。また、傷等の存在する欠陥部の
みを確実に写真撮影するので、現像後の写真を視認する
だけで実際の傷等の状態を知ることがでる上にその見落
としも生ずることがない。更に、第6図の(a)又は
(b)の信号を記録した磁気テープは現場で簡単に再生
して出力することができるので、架空電線4の再検査の
必要性を瞬時に判断することができる。また、写真撮影
用のカメラ35の場合には20m/分若しくはそれ以上の速度
で本発明の探傷装置を走行させても写真が不鮮明になる
ことがないので、探傷作業を短時間で終了させることが
できる。
と、一台のカメラ35により架空電線4の周面全体を写真
撮影することができる。また、傷等の存在する欠陥部の
みを確実に写真撮影するので、現像後の写真を視認する
だけで実際の傷等の状態を知ることがでる上にその見落
としも生ずることがない。更に、第6図の(a)又は
(b)の信号を記録した磁気テープは現場で簡単に再生
して出力することができるので、架空電線4の再検査の
必要性を瞬時に判断することができる。また、写真撮影
用のカメラ35の場合には20m/分若しくはそれ以上の速度
で本発明の探傷装置を走行させても写真が不鮮明になる
ことがないので、探傷作業を短時間で終了させることが
できる。
尚、カメラ35として電子シャッタ方式のものを用いる場
合にはソレノイド37が不要になる。
合にはソレノイド37が不要になる。
上記実施例ではギヤードモータ14を備える自走式の探傷
装置について説明したが、工事用走行機にて牽引される
探傷装置にも本発明を適用できるのは勿論である。
装置について説明したが、工事用走行機にて牽引される
探傷装置にも本発明を適用できるのは勿論である。
(発明の効果) 本発明によれば、走行方向の後方に配した写真撮影用の
カメラに反射部材にて架空電線の対向していない周面部
の像を反射させると共に、コイルホルダー内に配した検
出コイルの検出信号に基づいて所定距離だけ走行した時
点でカメラを作動させるようにしたので、一台のカメラ
により架空電線の傷の存在する周面のみを確実に写真撮
影することができる。また、装置の走行距離を測定して
この走行距離を走行位置データとして記録媒体に記録す
ると共に更にこの記録媒体に走行位置データ上の損傷位
置を示すシャッター駆動信号を記録するようにしたの
で、この記録媒体の記録波形等から架空電線の傷等の存
在位置を正確に知ることができる。従って、構造が簡単
で軽量な上に現場で再検査の必要性を判断でき、しかも
探傷作業及びその後の傷等の確認作業を短時間で終了さ
せ得る探傷装置を提供することができる。
カメラに反射部材にて架空電線の対向していない周面部
の像を反射させると共に、コイルホルダー内に配した検
出コイルの検出信号に基づいて所定距離だけ走行した時
点でカメラを作動させるようにしたので、一台のカメラ
により架空電線の傷の存在する周面のみを確実に写真撮
影することができる。また、装置の走行距離を測定して
この走行距離を走行位置データとして記録媒体に記録す
ると共に更にこの記録媒体に走行位置データ上の損傷位
置を示すシャッター駆動信号を記録するようにしたの
で、この記録媒体の記録波形等から架空電線の傷等の存
在位置を正確に知ることができる。従って、構造が簡単
で軽量な上に現場で再検査の必要性を判断でき、しかも
探傷作業及びその後の傷等の確認作業を短時間で終了さ
せ得る探傷装置を提供することができる。
第1図及び第2図は本発明に係る探傷装置の正面図と側
面図、第3図(A)乃至(C)は第1図の装置の要部の
平面図と回路構成図及び検出コイルの構成図、第4図
(A)、(B)はコイルホルダーの正面図と側面図、第
5図(A)、(B)はカメラ及び反射部材の架空電線に
対する配置位置をそれぞれ示す図、第6図は本発明に係
る記録波形図、第7図(A)、(B)はそれぞれ従来の
探傷装置の概略図である。 4……架空電線、 10……走行用ローラ、 14……ギヤードモータ、 16……コイルホルダー、 23……検出コイル、 35……カメラ、 37……ソレノイド、 38……スイッチ板、 39……反射部材、 40……探傷回路、 41……カメラ作動回路、 45……比較器、 47……距離カウンタ、 48……駆動回路。
面図、第3図(A)乃至(C)は第1図の装置の要部の
平面図と回路構成図及び検出コイルの構成図、第4図
(A)、(B)はコイルホルダーの正面図と側面図、第
5図(A)、(B)はカメラ及び反射部材の架空電線に
対する配置位置をそれぞれ示す図、第6図は本発明に係
る記録波形図、第7図(A)、(B)はそれぞれ従来の
探傷装置の概略図である。 4……架空電線、 10……走行用ローラ、 14……ギヤードモータ、 16……コイルホルダー、 23……検出コイル、 35……カメラ、 37……ソレノイド、 38……スイッチ板、 39……反射部材、 40……探傷回路、 41……カメラ作動回路、 45……比較器、 47……距離カウンタ、 48……駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 克明 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 菅野 俊夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 木内 瑞夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−247158(JP,A) 特開 昭62−32355(JP,A) 特開 昭53−87286(JP,A) 実開 昭62−25849(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】架空電線上に係合する走行用ローラと、前
記架空電線が通されるコイルホルダーと、該コイルホル
ダー内で前記架空電線の周面に沿って配され、前記架空
電線の損傷を検出して検出信号を出力する複数の検出コ
イルとを備え、前記架空電線に沿って走行する架空電線
用探傷装置において、走行方向の後方に位置して前記架
空電線を写真撮影するカメラと、該カメラに対して前記
架空電線の非対向の周面部の像を反射する反射部材と、
前記走行用ローラの回転に基づいて装置の走行距離を計
測する走行距離計測手段と、前記検出信号の入力シャッ
ター駆動信号を出力すると共に前記走行距離計測手段か
らの計測信号に基づいて装置が前記検出コイルと前記カ
メラとの離間距離だけ走行した時点で該カメラを作動さ
せるカメラ作動手段と、該計測する走行距離を走行位置
データとして記録媒体に記録する走行位置記録手段と、
前記記録媒体に前記走行位置データ上で損傷位置を示す
前記シャッター駆動信号を記録する損傷位置記録手段と
を有することを特徴とする架空電線用探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62068335A JPH0676995B2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | 架空電線用探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62068335A JPH0676995B2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | 架空電線用探傷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63234152A JPS63234152A (ja) | 1988-09-29 |
JPH0676995B2 true JPH0676995B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=13370870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62068335A Expired - Fee Related JPH0676995B2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | 架空電線用探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676995B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100516494B1 (ko) * | 2001-11-20 | 2005-09-23 | 주식회사 포스코 | 선재 결함 탐상 가이드 장치 |
JP6867815B2 (ja) * | 2017-01-26 | 2021-05-12 | 西松建設株式会社 | 検査装置及び検査方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60247158A (ja) * | 1984-05-23 | 1985-12-06 | Hara Denshi Sokki Kk | 熱間探傷装置 |
JPH0343786Y2 (ja) * | 1985-07-31 | 1991-09-13 | ||
JPS6232355A (ja) * | 1985-08-05 | 1987-02-12 | Nippon Steel Corp | 渦流探傷試験装置 |
-
1987
- 1987-03-23 JP JP62068335A patent/JPH0676995B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63234152A (ja) | 1988-09-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |