JPH0676736U - 流体圧式緩衝装置 - Google Patents

流体圧式緩衝装置

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JPH0676736U
JPH0676736U JP1734493U JP1734493U JPH0676736U JP H0676736 U JPH0676736 U JP H0676736U JP 1734493 U JP1734493 U JP 1734493U JP 1734493 U JP1734493 U JP 1734493U JP H0676736 U JPH0676736 U JP H0676736U
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JP
Japan
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piston
shock absorber
piston rods
fluid pressure
rods
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Withdrawn
Application number
JP1734493U
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English (en)
Inventor
真一 小宮
Original Assignee
太陽鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】油圧などの流体によって移動体の運動エネルギ
ーを吸収する流体圧式緩衝装置に関し、横荷重に対する
機械的強度を高めるとともに小型化を可能にすることを
目的とする。 【構成】圧力チューブ12内でのピストン14の移動に
よって衝撃を吸収する流体圧式緩衝装置1において、ピ
ストン14に連結された互いに平行な複数のピストンロ
ッド15,16と、これらピストンロッド15,16の
外側の端部を互いに連結固定する連結固定部材20とを
有し、連結固定部材20及び複数のピストンロッド1
5,16を介してピストン14に衝撃力を伝え、ピスト
ン14を移動させるように構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧などの流体によって移動体の運動エネルギーを吸収する流体圧 式緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧式緩衝装置は、軸方向に沿って配置された複数の穴を有する圧力 チューブ内をピストンが直線移動することにより、圧力チューブ内の圧油が穴か ら流出するとともに、当該穴からの流出抵抗に基づく圧力チューブ内の背圧によ って緩衝作用を発揮させるようになっている。
【0003】 ピストンには、その中央に軸方向に延びる1本のピストンロッド(通常は円柱 状)が連結されており、移動体がピストンロッドの外端側の当接部に衝突すると 、移動体に押されてピストンロッド及びピストンが移動する。すなわち、衝撃力 はピストンロッドを介してピストンに伝わる。
【0004】 さて、緩衝装置の使用に際しては、移動体の形態や設置場所(取付け位置)の 制約などによって、緩衝装置の軸方向と移動体の移動方向とが一致しない場合が しばしば発生する。
【0005】 このような場合において、ピストンロッドには、軸方向の衝撃力とともに、軸 方向と直交する方向の衝撃力(いわゆる横荷重)が加わる。このため、従来では 、設計の段階でピストンロッドの径を十分に大きくすることによって、曲げ応力 (横荷重に対する機械的強度)が高められ、横荷重によるピストンロッドの屈曲 が防止されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ピストンロッドの径を大きくすると、ピストン移動時に圧力チューブ 内に進入するピストンロッドの体積が増大し、その分だけ圧力チューブの容積が 減少することになるので、圧力チューブから押し出された油を蓄圧するためのア キュームレータの容量を増加する必要がある。
【0007】 このため、従来の緩衝装置では、大容量のアキュームレータを内蔵する必要が あることから、小型化が困難であるという問題があった。 なお、横荷重によるピストンロッドの屈曲を防止する他の方法として、ピスト ンロッドの先端に偏角度アダプタを取り付け、横荷重を偏角度アダプタによって 吸収する方法が知られている。ただし、この方法は、緩衝装置の全長が増大する ので、設置スペースに余裕がなければ用いることができない。
【0008】 本考案は、上述の問題に鑑み、横荷重に対する機械的強度を高め、且つ小型化 を可能にすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る装置は、上述の課題を解決するため、圧力チューブ内でのピスト ンの移動によって衝撃を吸収する流体圧式緩衝装置において、前記ピストンに連 結された互いに平行な複数のピストンロッドと、これらピストンロッドの外側の 端部を互いに連結固定する連結固定部材とを有し、 前記連結固定部材及び前記複数のピストンロッドを介して前記ピストンに衝撃 力を伝え、当該ピストンを移動させるように構成されてなる。
【0010】
【作用】
複数のピストンロッドは、連結固定部材によって一体化されており、衝撃力を 受けるとピストンを押しながら直線移動する。
【0011】 このとき、一体の各ピストンロッドにおいて、横荷重に対する機械的強度を示 す断面係数は、これらピストンロッドの断面積の合計と同一の断面積を有する単 一のピストンロッドの断面係数よりも大きい。
【0012】 つまり、ピストンロッドの個数を複数とすることにより、ピストンロッドの個 数を単数とする場合に比べて、ピストンロッドの進入による圧力チューブの容積 変化の変化量を増やすことなく(断面積を増やすことなく)、横荷重に対する機 械的強度を高めることができる。また、逆に横荷重に対する一定の機械的強度を 確保しつつ、容積変化の変化量を少なくしてアキュームレータを小容量化し、装 置の小型化を図ることができる。
【0013】
【実施例】
図1は本考案に係る緩衝装置1の断面正面図、図2は複数のピストンロッドの 形状及び配置関係を示す断面図、図3は図1の緩衝装置1の使用形態の一例を示 す図である。
【0014】 緩衝装置1は、リザーバチューブ11、リザーバチューブ11と同芯状に装着 された圧力チューブ(インナーチューブ)12、エンドカバー13、ピストン1 4、2本のピストンロッド15,16、ロッドブシュ17、圧縮コイルばね18 、アキュムレータ19、及びブラケット20などから構成されている。緩衝装置 1では、リザーバチューブ11とエンドカバー13とロッドブシュ17とによっ て、圧油HYを密封して蓄える全体の容器が形成されている。
【0015】 エンドカバー13は、リザーバチューブ11にねじ込まれている。ロッドブシ ュ17は、リザーバチューブ11に嵌め込まれ、止め輪55によって位置決めさ れている。なお、エンドカバー13には油を封入するための透孔48が設けられ ており、この透孔48は、油を封入した後に鋼球60及びそれを固定する埋込み ネジ52によって閉塞されている。
【0016】 ピストンロッド15,16は、内端側を小径とした2段の円柱状に形成されて おり、それぞれの大径部(主部)はロッドブシュ17を貫通して外部に突出して いる。各ピストンロッド15,16の外側の端部にはボルト51によってブラケ ット20が取り付けられており、これによって各ピストンロッド15,16の外 端が互いに連結固定されている。ブラケット20の中央部の外側には、図示しな い移動体と当接するバンパー21が取り付けられている。また、各ピストンロッ ド15,16の内側の端面には、圧縮コイルばね18により付勢されたばね受け リング23が当接している。
【0017】 圧縮コイルばね18はピストン14を左方向に付勢し、常時はピストン14を 復帰させている。アキュムレータ19はピストン14のストローク位置による内 部容積の変化を吸収する。
【0018】 ピストン14は、各ピストンロッド15,16の小径部が貫通する2つの透孔 45を有し、衝撃吸収時には、各ピストンロッド15,16の段差面と当接した 状態で、各ピストンロッド15,16の矢印M1方向の移動にともなって圧力チ ューブ12の内周面を摺動する。また、復帰時には、ピストン14は、各ピスト ンロッド15,16の小径部の所定位置に軸着された係合ピン24と当接した状 態で、衝撃吸収時と反対の方向へ移動する。
【0019】 圧力チューブ12には、複数のオリフィス41,41が軸方向に沿って適当に 配置されて設けられている。バンパー21に移動体が衝突し、ピストンロッド1 5,16とともにピストン14が矢印M1方向に摺動移動すると、圧力チューブ 12の内側の圧油HYは、オリフィス41を通って圧力チューブ12とリザーバ チューブ11との間隙に流入し、戻り孔42を通って圧力チューブ12の内側へ 戻る。ピストンロッド15,16の進入によって余った圧油HYは、アキューム レータ19に入って蓄圧される。
【0020】 圧油HYがオリフィス41を通るときの流出抵抗によって圧力チューブ12内 に圧力が発生するので、これによって移動体の運動エネルギーが吸収され、緩衝 作用が発揮される。なお、ピストン14はそのストローク端に至って停止する。
【0021】 その後、移動体がバンパー21から離れるように移動して緩衝装置1に対する 負荷が取り除かれると、圧縮コイルばね18によってピストン14及びピストン ロッド15,16は元の位置へ復帰する。
【0022】 さて、本実施例の緩衝装置1では、図2に示すように、2本のピストンロッド 15,16は、外径dが等しく、圧力チューブ12の中心軸Oに対して対称に配 置されている。
【0023】 緩衝装置1を、例えば図3に示すように軸3を中心に回動(揺動)するレバー 2の緩衝に用いる場合において、緩衝装置1には、軸方向の衝撃力F1及び軸方 向と直交する方向の衝撃力(横荷重)F2が加わる。そして、ブラケット20に よって一体化されたピストンロッド15,16(以下、これらを1つの剛性体と して扱う)では、外力F1,F2に対応する圧縮応力及び曲げ応力が生じる。
【0024】 ここで、ピストンロッド15,16の配列方向と横荷重F2の作用方向とが一 致するように、緩衝装置1を支持体に取り付けるものとする。そうすると、ピス トンロッド15,16において、横荷重に対する機械的強度を示す断面係数Zは 、各ピストンロッド15,16の軸心と圧力チューブ12の中心軸Oとの距離を e(本実施例ではe=d)として、式(1)で表される。
【0025】 Z=〔(πd4 /32)+(πd2 ・e2 )〕/〔e+(d/2)〕 =〔(πd4 /32)+πd4 〕/〔d+(d/2)〕 =(17/48)πd3 ≒1.113d3 …(1) またピストンロッド15,16を合わせた断面積Sは、式(2)で表される。
【0026】 S=π(d/2)2 ×2=(π/2)d2 …(2) 一方、断面積Sを有する円柱体を考えると、その外径(断面の直径)dj、及 び断面係数Zjは、式(3),(4)で表される。
【0027】 dj=21/2 d …(3) Zj=π(dj)3 /32=π(21/2 d)3 /32 =(21/2 /16)πd3 ≒0.278d3 …(4) つまり式(1)及び式(4)から明らかなように、本実施例の緩衝装置1は、 従来の単一のピストンロッドを有した緩衝装置と比べて、内部容積の変化量(ピ ストンロッドの断面積に比例する)を同一とすれば、横荷重に対して約4(Z/ Zj)倍の機械的強度を有していることになる。
【0028】 また、単一のピストンロッドで緩衝装置1と同様の機械的強度を得ようとすれ ば、その外径をピストンロッド15,16の約2.25倍(2.25d)の値と する必要があり、そのとき単一のピストンロッドの断面積は上述の断面積Sの約 2.5倍となる。言い換えれば、本実施例の緩衝装置1は、緩衝装置1と同じ機 械的強度を有した従来の緩衝装置と比べて、内部容積の変化量が約4分の1(1 /2.5)となり、アキュームレータ19の小容量化を図ることができる。
【0029】 上述の実施例においては、ピストンロッド15,16の互いの間隔を外径dと 同一としたが、この間隔はリザーバチューブ11の径などに応じて適宜変更する ことができる。例えば理論的にはピストンロッド15,16を近接配置した場合 にも、上述のように機械的強度の向上及びアキュームレータ19の小容量化を図 ることができる。ただし、実際には、ピストンロッド15,16を所定距離だけ 離した方が、ピストンロッド15,16とロッドブッシュ17との間のシールを 容易化することができる。
【0030】 上述の実施例においては、ピストンロッド15,16の個数を2としたが、個 数を3以上とすることができる。例えば3本のピストンロッドを円周上の等分割 位置に配置し、複数方向の横荷重に対する機械的強度を高め、使用形態の多様化 を図るようにしてもよい。その他、ピストン14の構造、復帰機構、圧油HYの 流路構成などを含め、各部の構成は使用形態に応じて種々変更することができ、 また、流出抵抗の調整機構を設けることもできる。
【0031】
【考案の効果】
本考案によれば、複数のピストンロッドの配列方向が横荷重の作用方向と一致 するように配置して使用することにより、横荷重に対する機械的強度を高めるこ とができ、ピストンロッドの断面積に依存する内部容積の変化量を機械的強度の 増加分だけ低減してアキュームレータの小容量化を図ることによって、装置を小 型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る緩衝装置の断面正面図である。
【図2】複数のピストンロッドの形状及び配置関係を示
す断面図である。
【図3】図1の緩衝装置の使用形態の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 緩衝装置(流体圧式緩衝装置) 12 圧力チューブ 14 ピストン 15,16 ピストンロッド 20 ブラケット(連結部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力チューブ内でのピストンの移動によっ
    て衝撃を吸収する流体圧式緩衝装置において、 前記ピストンに連結された互いに平行な複数のピストン
    ロッドと、これらピストンロッドの外側の端部を互いに
    連結固定する連結固定部材とを有し、 前記連結固定部材及び前記複数のピストンロッドを介し
    て前記ピストンに衝撃力を伝え、当該ピストンを移動さ
    せるように構成されてなることを特徴とする流体圧式緩
    衝装置。
JP1734493U 1993-04-07 1993-04-07 流体圧式緩衝装置 Withdrawn JPH0676736U (ja)

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JP1734493U JPH0676736U (ja) 1993-04-07 1993-04-07 流体圧式緩衝装置

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JP1734493U JPH0676736U (ja) 1993-04-07 1993-04-07 流体圧式緩衝装置

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JPH0676736U true JPH0676736U (ja) 1994-10-28

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ID=11941442

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JP (1) JPH0676736U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094722A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kayaba System Machinery Kk ダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011094722A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Kayaba System Machinery Kk ダンパ

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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 19970703