JPH0675463U - ベッド側部装着型小物置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者の手が容易に届くようにベッド側部装着
型小物置を設ける。 【構成】 ベッド２のサイドフレーム３における側柵等
の取り付け穴４に支柱５ａ、５ｂを取り付け、この支柱
５ｂに小物置部材６を任意の高さに保持するようにす
る。前記支柱５ａ、５ｂの先端部近傍を湾曲させて、先
端部を支柱５ａ、５ｂ取付端部側に指向させる。これら
支柱５ａ、５ｂにおけるフック部材７にチェーン９と、
チェーン９先端に設けた係止輪１０を介して吊り棚８を
掛けるようにする。吊り棚８は、小物を置いておくよう
にした小物置スペース部１１と、観賞用鉢植え植物等を
置くことができるようにした飾り物置スペース部１２と
を有する。 【効果】 患者はいつでも手を伸ばして小物類を手にす
ることができる。また、構造が簡単であり、取り付ける
ための工具や、取り付け用金具等は不要である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、患者がベッドに横たわった状態で、容易に手が届くように設けた、 小物類を置くことのできるベッド側部装着型小物置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、入院生活にあたり、ベッド傍らに様々な生活用品類を収容しておく 戸棚、ベッドサイドキャビネット（床頭台）等は必要且つ重要な備品のうちの一 つである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのようなベッドサイドキャビネットは、通常、ベッドのヘッ ドボード側近傍に置かれるものであるから、床部起伏機能を有するベッドの場合 、床部を起床させると、患者はベッドサイドキャビネットに置かれているものを 取ろうとしても手が届かなくなり、介護者に取ってもらうしかなかった。また、 床部上に物を置いたりすると、背上げのときに落ちてしまったりした。 本考案はこのような不都合を克服するために提案されたものであって、ベッド 側部に装着可能とし、患者の手がいつでも届くようにした、小物類がおけるベッ ド側部装着型小物置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記した課題を解決するために、本考案は、ベッドのサイドフレームにおける 側柵等の取り付け穴において着脱自在な支柱と、この支柱に貫通させ、任意の高 さに保持すると共に、支柱を軸として回動変位可能な小物置部材と、支柱トップ に設けたフック部材と、フック部材に吊り下げるようにした吊り棚とを備えたこ とを特徴とする。

【０００５】

【作用】 ベッドのサイドフレームにおける側柵等の取り付け穴に支柱を差し込み、小物 置部材をこの支柱に保持位置を調節可能に設けたので、例えばベッドの床部を上 げた状態でも、小物置部材を患者の手の届く範囲に置くことができ、患者はいつ でも手を伸ばし小物を手にすることができる。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案にかかるベッド側部装着型小物置について、一実施例を挙げ、添 付の図面を参照しながら以下説明する。 図１に、小物置１を設けた床部起伏型のベッド２を示す。この小物置１は、図 ２に示すようにベッド２のサイドフレーム３における側柵等の取り付け穴４にお いて着脱自在な支柱５ａ、５ｂと、この支柱５ａ、５ｂに貫通させ、任意の高さ に保持すると共に、支柱５ａ、５ｂを軸として回動変位可能な小物置部材６と、 支柱５ａ、５ｂのトップに設けたフック部材７と、フック部材７に吊り下げるよ うにした吊り棚８とを備えたものである。

【０００７】 前記支柱５ａ、５ｂは、断面円形の直状パイプであり、先端部近傍を湾曲させ て、先端部を支柱５ａ、５ｂ取付側端部側に指向させている。かかる先端部にフ ック部材７が取り付けられる。 前記小物置部材６は、支柱５ｂ上を移動可能に装着され、適宜な保持機構によ って、所望の位置に保持されるようになっている。小物置部材６は、必要に応じ て複数個設けるようにしてもよいし、もう一方の支柱５ａに設けるようにしても よい。

【０００８】 前記吊り棚８は、細長状の箱体であり、両端部の角部にチェーン９を接続する と共に、各々の端部角部からのチェーン９先端に係止輪１０を接続して双方の支 柱５ａ、５ｂにおけるフック部材７に掛けるようにしている。 また、吊り棚８は、一方に、小物を置いておくようにした小物置スペース部１ １と、観賞用鉢植え植物等を置くことができるようにした飾り物置スペース部１ ２とが設けられている。前記小物置スペース部１１は、ベッド２内側に対向する 側の側壁を低く形成し、小物を置きやすく且つとりやすくしている。飾り物置ス ペース部１２は、観賞用鉢植え植物等が落下しないように容器状に形成されてい る。

【０００９】 以上のような構成のベッド側部装着型小物置１において、ベッド２のサイドフ レーム３における側柵等の取り付け穴４に支柱５ｂを差し込み、小物置部材６を この支柱５ｂにおいて保持位置を調節することができるので、ベッド２の背床１ ３を起床させても、図１に示すように、小物置部材６を患者の手の届く範囲に設 定することができ、患者はいつでも手を伸ばし小物を手にすることができる。な お、小物置部材６は、適宜、必要に応じて支柱５ａ、５ｂに設けることができる 。 また、吊り棚８において、小物置スペース部１１は、ベッド２内側に対向す る側の側壁を低く形成してあるので、小物を容易に置くことができ、且つ取り出 すことができる。さらに、観賞用植物も置くことができるので、ベッド生活に潤 いをもたらすという効果も奏する。

【００１０】 以上のように、小物置１はベッド２のサイドフレーム３における側柵等の取り 付け穴４に装着する構造なので、特別に取り付ける工具、手間は不要であり、取 り付け位置をある程度選択することができ、最も使いやすい位置に装着すること ができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、ベッド側部に取り付ける構造なので、患者はい つでも手を伸ばして小物類を手にすることができる。また、構造が簡単であり、 且つ特別に取り付けるための工具や、取り付け用金具等も不要なので、既存のベ ッドに装着が可能である。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるベッド側部装着型小物置をベッ
ドのサイドフレームに設けたところを示す外観斜視説明
図である。

【図２】図１に示すベッド側部装着型小物置の構成を示
す分解斜視説明図である。

【符号の説明】 １ 小物置 ２ ベッド ３ サイドフレーム ４ 取り付け穴 ５ａ、５ｂ 支柱 ６ 小物置部材 ７ フック部材 ８ 吊り棚 ９ チェーン １０ 係止輪 １１ 小物置スペース部 １２ 飾り物置スペース部 １３ 背床

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッドのサイドフレームにおける側柵
   等の取り付け穴において着脱自在な支柱と、この支柱に
   貫通させ、任意の高さに保持すると共に、支柱を軸とし
   て回動変位可能な小物置部材と、支柱トップに設けたフ
   ック部材と、フック部材に吊り下げるようにした吊り棚
   とを備えたことを特徴とするベッド側部装着型小物置。