JPH067445A - ペン型注射装置 - Google Patents
ペン型注射装置Info
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- JPH067445A JPH067445A JP4167892A JP16789292A JPH067445A JP H067445 A JPH067445 A JP H067445A JP 4167892 A JP4167892 A JP 4167892A JP 16789292 A JP16789292 A JP 16789292A JP H067445 A JPH067445 A JP H067445A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ペン型に形成しながらも限られたスペースを有
効に利用して小型化を図り、しかも検査や補修が容易で
あるペン型注射装置を提供する。 【構成】ハウジング1は、カートリッジを内蔵した第1
の筒状基体20と、押圧装置を備えた第2の筒状基体3
0と、電池を内蔵した第3の筒状基体40とを中心線方
向に沿って内蔵する。各筒状基体20,30,40は、
押圧装置を制御する制御回路部の構成素子を互いに接続
するように形成した導電パターンを外側面に備える。ハ
ウジング1の中心線方向において隣合う各一対の筒状基
体20,30,40は、端部に両筒状基体20,30,
40を機械的かつ電気的に結合する着脱自在なコネクタ
を備える。
効に利用して小型化を図り、しかも検査や補修が容易で
あるペン型注射装置を提供する。 【構成】ハウジング1は、カートリッジを内蔵した第1
の筒状基体20と、押圧装置を備えた第2の筒状基体3
0と、電池を内蔵した第3の筒状基体40とを中心線方
向に沿って内蔵する。各筒状基体20,30,40は、
押圧装置を制御する制御回路部の構成素子を互いに接続
するように形成した導電パターンを外側面に備える。ハ
ウジング1の中心線方向において隣合う各一対の筒状基
体20,30,40は、端部に両筒状基体20,30,
40を機械的かつ電気的に結合する着脱自在なコネクタ
を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内容量が可変であるカ
ートリッジ内に充填されたインシュリン等の薬液を、カ
ニューレを通して注入するペン型注射装置に関するもの
である。
ートリッジ内に充填されたインシュリン等の薬液を、カ
ニューレを通して注入するペン型注射装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の注射装置として、デ
ンマークのノボインダストリ(Novo-Industri)よりノボ
ペン(NovoPen)という商品名で提供されているものがあ
る。この注射装置は、商品名より想起されるようにペン
型に形成されており、糖尿病等の患者が携帯しやすい形
状を有している。
ンマークのノボインダストリ(Novo-Industri)よりノボ
ペン(NovoPen)という商品名で提供されているものがあ
る。この注射装置は、商品名より想起されるようにペン
型に形成されており、糖尿病等の患者が携帯しやすい形
状を有している。
【0003】この注射装置は、図20および図21に示
すような形態を有し、カニューレ12を一端部に突設し
たバレル1′と、バレル1′に着脱自在に結合されるキ
ャップ2′とを備えている。携帯時には、図20に示す
ように、カニューレ12を覆う形でキャップ2′をバレ
ル1′に結合することによってカニューレ12を保護す
る。また、使用時には、図21に示すように、キャップ
2′をバレル1′の反対側に結合してキャップ2′に設
けた押釦3′(図20参照)を押すことによって、バレ
ル1′に内蔵された薬液入りのカートリッジ(図示せ
ず)を加圧し、一定量の薬液がカニューレ12から注入
されるように構成されている。
すような形態を有し、カニューレ12を一端部に突設し
たバレル1′と、バレル1′に着脱自在に結合されるキ
ャップ2′とを備えている。携帯時には、図20に示す
ように、カニューレ12を覆う形でキャップ2′をバレ
ル1′に結合することによってカニューレ12を保護す
る。また、使用時には、図21に示すように、キャップ
2′をバレル1′の反対側に結合してキャップ2′に設
けた押釦3′(図20参照)を押すことによって、バレ
ル1′に内蔵された薬液入りのカートリッジ(図示せ
ず)を加圧し、一定量の薬液がカニューレ12から注入
されるように構成されている。
【0004】しかしながら、この注射装置では、押釦
3′を指で押圧する力を利用してカートリッジを加圧
し、かつ薬液の注入量を定量化するために機械的な手段
を用いているものであるから、薬液の注入量が必ずしも
一定しないという問題がある。このような問題を解決す
るものとして、特開昭63−286166号公報に開示
された注射装置のように、モータの駆動力を利用してカ
ートリッジを加圧するものが提供されている。この注射
装置では、モータの回転量を制御すれば、薬液の注入量
を正確に制御できるのである。すなわち、この注射装置
は、薬液の注入量を設定かつ記憶し、記憶された注入量
に従って薬液を注入するように構成されている。
3′を指で押圧する力を利用してカートリッジを加圧
し、かつ薬液の注入量を定量化するために機械的な手段
を用いているものであるから、薬液の注入量が必ずしも
一定しないという問題がある。このような問題を解決す
るものとして、特開昭63−286166号公報に開示
された注射装置のように、モータの駆動力を利用してカ
ートリッジを加圧するものが提供されている。この注射
装置では、モータの回転量を制御すれば、薬液の注入量
を正確に制御できるのである。すなわち、この注射装置
は、薬液の注入量を設定かつ記憶し、記憶された注入量
に従って薬液を注入するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インシュリ
ンのような薬液では注入量(投与量)だけではなく注入
時刻(投与時刻)も重要な要素であるが、注入量に加え
て注入時刻まで管理することについては上記従来構成で
は考慮されていない。一般的には、機能が増えるほど大
型化することになるから、注入量と注入時刻とをともに
設定できるようにすると注射装置が大型化することにな
る。注射装置が大型であると携帯時に他人に見られやす
くなり、使用者はいかにも病人であるような印象を他人
に与えているのではないかという心理的な負担を感じる
ことになる。したがって、注入量や注入時刻を正確に管
理しながらも、小型である注射装置が要求されている。
ンのような薬液では注入量(投与量)だけではなく注入
時刻(投与時刻)も重要な要素であるが、注入量に加え
て注入時刻まで管理することについては上記従来構成で
は考慮されていない。一般的には、機能が増えるほど大
型化することになるから、注入量と注入時刻とをともに
設定できるようにすると注射装置が大型化することにな
る。注射装置が大型であると携帯時に他人に見られやす
くなり、使用者はいかにも病人であるような印象を他人
に与えているのではないかという心理的な負担を感じる
ことになる。したがって、注入量や注入時刻を正確に管
理しながらも、小型である注射装置が要求されている。
【0006】このような目的を達成するために、本発明
者は特願平3−80016号としてペン形の注射装置を
先に提案した。先の注射装置では、バレルに対して着脱
自在なキャップを設け、キャップを外すとカニューレが
露出し、キャップをバレルの反対側端に結合することに
よって、キャップに内蔵されている制御回路部がバレル
に設けたモータを制御するように構成した。
者は特願平3−80016号としてペン形の注射装置を
先に提案した。先の注射装置では、バレルに対して着脱
自在なキャップを設け、キャップを外すとカニューレが
露出し、キャップをバレルの反対側端に結合することに
よって、キャップに内蔵されている制御回路部がバレル
に設けたモータを制御するように構成した。
【0007】しかしながら、この構成では、キャップに
制御回路部を収納しているから、電源となる電池や表示
器などもキャップに設けることが必要であって、このよ
うなキャップを小型に形成しようとすれば、電池として
ボタン型電池のような小型で小容量のものを用いること
になり、電池を頻繁に交換しなければならないという問
題が生じる。
制御回路部を収納しているから、電源となる電池や表示
器などもキャップに設けることが必要であって、このよ
うなキャップを小型に形成しようとすれば、電池として
ボタン型電池のような小型で小容量のものを用いること
になり、電池を頻繁に交換しなければならないという問
題が生じる。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、ペン型に形成しながらも限られたスペースを
有効に利用して小型化を図り、しかも、検査や補修が容
易であるペン型注射装置を提供しようとするものであ
る。
のであり、ペン型に形成しながらも限られたスペースを
有効に利用して小型化を図り、しかも、検査や補修が容
易であるペン型注射装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、薬液が充填され内容積が可変
であるカートリッジと、カートリッジの一部を押圧して
カートリッジの内容積を縮小させる押圧装置と、カート
リッジの内容積の縮小時にカートリッジから薬液を注入
させる中空針状のカニューレと、電源となる電池とを筒
状のハウジング内に備えたペン型注射装置において、カ
ートリッジを内蔵した第1の筒状基体と、押圧装置を備
えた第2の筒状基体と、電池を内蔵した第3の筒状基体
とがハウジングの中心線方向に沿ってハウジング内に順
次収納され、押圧装置を制御する制御回路部の構成素子
が各筒状基体の外側面に配設されて各筒状基体の外側面
に各構成素子を互いに接続する導電パターンが形成さ
れ、ハウジングの中心線方向において隣合う各一対の筒
状基体の端部には、両筒状基体を機械的に結合するとと
もに両筒状基体に形成した導電パターン同士を電気的に
接続する着脱自在なコネクタが設けられているのであ
る。
記目的を達成するために、薬液が充填され内容積が可変
であるカートリッジと、カートリッジの一部を押圧して
カートリッジの内容積を縮小させる押圧装置と、カート
リッジの内容積の縮小時にカートリッジから薬液を注入
させる中空針状のカニューレと、電源となる電池とを筒
状のハウジング内に備えたペン型注射装置において、カ
ートリッジを内蔵した第1の筒状基体と、押圧装置を備
えた第2の筒状基体と、電池を内蔵した第3の筒状基体
とがハウジングの中心線方向に沿ってハウジング内に順
次収納され、押圧装置を制御する制御回路部の構成素子
が各筒状基体の外側面に配設されて各筒状基体の外側面
に各構成素子を互いに接続する導電パターンが形成さ
れ、ハウジングの中心線方向において隣合う各一対の筒
状基体の端部には、両筒状基体を機械的に結合するとと
もに両筒状基体に形成した導電パターン同士を電気的に
接続する着脱自在なコネクタが設けられているのであ
る。
【0010】請求項2の発明では、コネクタの電気的接
続部は、各筒状基体に形成された導電パターンを延長し
て形成され、導電パターンは各筒状基体の外側面にメッ
キにより形成されているのである。請求項3の発明で
は、コネクタは、互いに結合される各一対の筒状基体の
うちの一方の端部の外側面に一体に突設された結合突起
と、他方の端部に形成され結合突起が挿入される結合溝
とからなるバヨネット継手であって、結合突起と結合溝
との接触部位にそれぞれ延長された導電パターンを介し
て電気的に接続されるのである。
続部は、各筒状基体に形成された導電パターンを延長し
て形成され、導電パターンは各筒状基体の外側面にメッ
キにより形成されているのである。請求項3の発明で
は、コネクタは、互いに結合される各一対の筒状基体の
うちの一方の端部の外側面に一体に突設された結合突起
と、他方の端部に形成され結合突起が挿入される結合溝
とからなるバヨネット継手であって、結合突起と結合溝
との接触部位にそれぞれ延長された導電パターンを介し
て電気的に接続されるのである。
【0011】請求項4の発明では、薬液が充填され内容
積が可変であるカートリッジと、カートリッジの一部を
押圧してカートリッジの内容積を縮小させる押圧装置
と、カートリッジの内容積の縮小時にカートリッジから
薬液を注入させる中空針状のカニューレと、電源となる
電池とを筒状のハウジング内に備えたペン型注射装置に
おいて、カートリッジを内蔵した第1の筒状基体と、押
圧装置を備えた第2の筒状基体と、電池を内蔵した第3
の筒状基体とがハウジングの中心線方向に沿ってハウジ
ング内に順次収納され、押圧装置を制御する制御回路部
の構成素子が各筒状基体の外側面に配設され、各筒状基
体に跨がって固着され各構成素子に電気的に接続される
導電パターンを有した可撓性の補助基板が設けられてい
るのである。
積が可変であるカートリッジと、カートリッジの一部を
押圧してカートリッジの内容積を縮小させる押圧装置
と、カートリッジの内容積の縮小時にカートリッジから
薬液を注入させる中空針状のカニューレと、電源となる
電池とを筒状のハウジング内に備えたペン型注射装置に
おいて、カートリッジを内蔵した第1の筒状基体と、押
圧装置を備えた第2の筒状基体と、電池を内蔵した第3
の筒状基体とがハウジングの中心線方向に沿ってハウジ
ング内に順次収納され、押圧装置を制御する制御回路部
の構成素子が各筒状基体の外側面に配設され、各筒状基
体に跨がって固着され各構成素子に電気的に接続される
導電パターンを有した可撓性の補助基板が設けられてい
るのである。
【0012】請求項5の発明では、制御回路部の各構成
素子の外形寸法に略一致する内寸を有し各構成素子を収
納する凹所が、各筒状基体の外側面に形成されている。
請求項6の発明では、カートリッジを内蔵する第1の筒
状基体の中心線方向の一端の開口を覆うように第1の筒
状基体に着脱自在に結合されるキャップを設け、キャッ
プにはカニューレの長手方向の中間部にロッキングチッ
プを一体に設けた注射針が収納可能である一所が開口し
た袋状部を設け、キャップにおいて第1の筒状基体の上
記開口を覆う部位には、ロッキングチップの周部に形成
されたねじ部が螺合するねじ孔が貫設されているのであ
る。
素子の外形寸法に略一致する内寸を有し各構成素子を収
納する凹所が、各筒状基体の外側面に形成されている。
請求項6の発明では、カートリッジを内蔵する第1の筒
状基体の中心線方向の一端の開口を覆うように第1の筒
状基体に着脱自在に結合されるキャップを設け、キャッ
プにはカニューレの長手方向の中間部にロッキングチッ
プを一体に設けた注射針が収納可能である一所が開口し
た袋状部を設け、キャップにおいて第1の筒状基体の上
記開口を覆う部位には、ロッキングチップの周部に形成
されたねじ部が螺合するねじ孔が貫設されているのであ
る。
【0013】請求項7の発明では、ロッキングチップは
平板状であって厚み方向に直交してカニューレが挿通さ
れ、カニューレの長手方向においてカートリッジ側には
両側縁にねじ部を設けたロック片を備えるとともに、ロ
ック片を挟んでカートリッジとは反対側にキャップのネ
ジ孔の直径よりも幅広に形成されたストップ片を一体に
備え、キャップの袋状部はハウジングの外側面に沿って
一体に延長されハウジングの中心軸方向におけるキャッ
プ側の一面が開口した中空のクリップよりなるのであ
る。
平板状であって厚み方向に直交してカニューレが挿通さ
れ、カニューレの長手方向においてカートリッジ側には
両側縁にねじ部を設けたロック片を備えるとともに、ロ
ック片を挟んでカートリッジとは反対側にキャップのネ
ジ孔の直径よりも幅広に形成されたストップ片を一体に
備え、キャップの袋状部はハウジングの外側面に沿って
一体に延長されハウジングの中心軸方向におけるキャッ
プ側の一面が開口した中空のクリップよりなるのであ
る。
【0014】請求項8の発明では、クリップの内部空間
は、断面形状がカニューレの長手方向に直交するロック
片の断面形状にほぼ等しい部位と、断面形状がカニュー
レの長手方向に直交するストップ片の断面形状にほぼ等
しい部位とを、閉塞端から開口端に向かって段部を介し
て連結した形状に形成されているのである。請求項9の
発明では、ねじ孔の開口と袋状部の開口とを覆うように
キャップに着脱自在に結合される蓋板を設けているので
ある。
は、断面形状がカニューレの長手方向に直交するロック
片の断面形状にほぼ等しい部位と、断面形状がカニュー
レの長手方向に直交するストップ片の断面形状にほぼ等
しい部位とを、閉塞端から開口端に向かって段部を介し
て連結した形状に形成されているのである。請求項9の
発明では、ねじ孔の開口と袋状部の開口とを覆うように
キャップに着脱自在に結合される蓋板を設けているので
ある。
【0015】請求項10の発明では、第1の筒状基体と
キャップとの対向面の一方に永久磁石片を埋設するとと
もに、第1の筒状基体にキャップを結合したときの永久
磁石片の磁界を検出する磁気センサを他方に設け、上記
制御回路部は磁気センサの出力に基づいて押圧装置の動
作状態を決定するのである。請求項11の発明では、制
御回路部は、磁気センサの出力によって第1の筒状体か
らキャップが分離されたことを検出すると、押圧装置に
設けた押圧子からのカートリッジへの押圧力が解除され
る向きに押圧装置を駆動し、押圧子が既定の停止位置に
移動するまで押圧装置を強制的に駆動するカートリッジ
交換制御手段を備える。
キャップとの対向面の一方に永久磁石片を埋設するとと
もに、第1の筒状基体にキャップを結合したときの永久
磁石片の磁界を検出する磁気センサを他方に設け、上記
制御回路部は磁気センサの出力に基づいて押圧装置の動
作状態を決定するのである。請求項11の発明では、制
御回路部は、磁気センサの出力によって第1の筒状体か
らキャップが分離されたことを検出すると、押圧装置に
設けた押圧子からのカートリッジへの押圧力が解除され
る向きに押圧装置を駆動し、押圧子が既定の停止位置に
移動するまで押圧装置を強制的に駆動するカートリッジ
交換制御手段を備える。
【0016】請求項12の発明では、制御回路部は、キ
ャップが分離されている期間はカートリッジ交換制御手
段による押圧装置の動作以外を禁止する押圧禁止手段を
備えるのである。請求項13の発明では、磁気センサの
検知面および永久磁石片の着磁面が第1の筒状基体の中
心線方向にほぼ沿うように、磁気センサおよび永久磁石
片を配設している。
ャップが分離されている期間はカートリッジ交換制御手
段による押圧装置の動作以外を禁止する押圧禁止手段を
備えるのである。請求項13の発明では、磁気センサの
検知面および永久磁石片の着磁面が第1の筒状基体の中
心線方向にほぼ沿うように、磁気センサおよび永久磁石
片を配設している。
【0017】請求項14の発明では、筒状基体の外側面
に導電材料をメッキして互いに非接触で隣接するように
スイッチパターンが形成され、スイッチパターンに離接
する接点部材を保持した弾性材料よりなるスイッチハン
ドルが筒状基体に取着され、スイッチハンドルの操作部
に押力を作用させたときに隣接する導電パターン間を接
点部材が短絡するように構成されたスイッチが設けられ
ている。
に導電材料をメッキして互いに非接触で隣接するように
スイッチパターンが形成され、スイッチパターンに離接
する接点部材を保持した弾性材料よりなるスイッチハン
ドルが筒状基体に取着され、スイッチハンドルの操作部
に押力を作用させたときに隣接する導電パターン間を接
点部材が短絡するように構成されたスイッチが設けられ
ている。
【0018】請求項15の発明では、少なくとも1つの
筒状基体は、中心線を含む一つの面を挟んで一面側に突
出し先端面が平面部分となった突台を備え、突台は筒状
基体の外径に略等しい幅を有し、平面部分には制御回路
部の構成素子を収納する凹所が形成される。請求項16
の発明では、凹所を囲む周壁のうち平面部分の少なくと
も一側縁に臨む周壁が除去されている。
筒状基体は、中心線を含む一つの面を挟んで一面側に突
出し先端面が平面部分となった突台を備え、突台は筒状
基体の外径に略等しい幅を有し、平面部分には制御回路
部の構成素子を収納する凹所が形成される。請求項16
の発明では、凹所を囲む周壁のうち平面部分の少なくと
も一側縁に臨む周壁が除去されている。
【0019】請求項17の発明では、第3の筒状基体の
中心線方向の端面に、制御回路部の構成素子を収納する
凹所が形成されている。請求項18の発明では、制御回
路部は、現在時刻を計時する時計手段と、薬液を注入す
る注入時刻および注入量を設定する設定手段と、設定さ
れた注入時刻および注入量を記憶する記憶手段と、薬液
の注入時の操作方法を選択する際に操作されるモード選
択手段と、モード選択手段によって所定の操作方法が選
択されているときに薬液の注入を開始させる際に操作さ
れるスタート手段と、少なくとも薬液の注入時の操作方
法と注入量と時刻とを表示する領域を設けた表示手段と
を備えているのである。
中心線方向の端面に、制御回路部の構成素子を収納する
凹所が形成されている。請求項18の発明では、制御回
路部は、現在時刻を計時する時計手段と、薬液を注入す
る注入時刻および注入量を設定する設定手段と、設定さ
れた注入時刻および注入量を記憶する記憶手段と、薬液
の注入時の操作方法を選択する際に操作されるモード選
択手段と、モード選択手段によって所定の操作方法が選
択されているときに薬液の注入を開始させる際に操作さ
れるスタート手段と、少なくとも薬液の注入時の操作方
法と注入量と時刻とを表示する領域を設けた表示手段と
を備えているのである。
【0020】請求項19の発明では、筒状基体の外側面
に導電材料をメッキして互いに非接触で隣接するように
スイッチパターンが形成され、スイッチパターンに離接
する接点部材を保持した弾性材料よりなるスイッチハン
ドルが筒状基体に取着され、設定手段とモード選択手段
とスタート手段とは、スイッチハンドルの操作部に押力
を作用させたときに隣接する導電パターン間を接点部材
が短絡するように構成されたスイッチであることを特徴
とする。
に導電材料をメッキして互いに非接触で隣接するように
スイッチパターンが形成され、スイッチパターンに離接
する接点部材を保持した弾性材料よりなるスイッチハン
ドルが筒状基体に取着され、設定手段とモード選択手段
とスタート手段とは、スイッチハンドルの操作部に押力
を作用させたときに隣接する導電パターン間を接点部材
が短絡するように構成されたスイッチであることを特徴
とする。
【0021】請求項20の発明では、操作部は、モード
選択手段として操作方法を選択する第1の操作部と、設
定手段として注入時刻の設定状態を選択する第2の操作
部と、設定手段として注入量の設定状態を選択する第3
の操作部と、第2の操作部または第3の操作部により選
択された注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を
設定する第4の操作部と、スタート手段としての第5の
操作部とを備えるのである。
選択手段として操作方法を選択する第1の操作部と、設
定手段として注入時刻の設定状態を選択する第2の操作
部と、設定手段として注入量の設定状態を選択する第3
の操作部と、第2の操作部または第3の操作部により選
択された注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を
設定する第4の操作部と、スタート手段としての第5の
操作部とを備えるのである。
【0022】請求項21の発明では、記憶手段は、注入
時刻および注入量の複数の組をそれぞれプログラム番号
に対応付けて記憶する領域を備え、制御回路部は、記憶
手段に記憶されている各プログラム番号に対応した注入
時刻と注入量との組を読み出して表示手段に表示する状
態と、表示手段に表示された注入時刻と注入量との組を
記憶手段から消去する状態と、表示手段に表示された注
入時刻と注入量との組を変更する状態とを、第1ないし
第5の操作部の操作順序に応じて選択する操作制御手段
を備えるのである。
時刻および注入量の複数の組をそれぞれプログラム番号
に対応付けて記憶する領域を備え、制御回路部は、記憶
手段に記憶されている各プログラム番号に対応した注入
時刻と注入量との組を読み出して表示手段に表示する状
態と、表示手段に表示された注入時刻と注入量との組を
記憶手段から消去する状態と、表示手段に表示された注
入時刻と注入量との組を変更する状態とを、第1ないし
第5の操作部の操作順序に応じて選択する操作制御手段
を備えるのである。
【0023】請求項22の発明では、制御回路部は、第
1の操作部と第5の操作部とが同時に操作されている期
間は、押圧装置を強制的に作動させてカートリッジを押
圧させる操作制御手段を備える。請求項23の発明で
は、モード選択手段により選択可能な操作方法はモード
番号の数値で表され、操作部は、モード選択手段として
操作方法の選択状態を選択する第1の操作部と、設定手
段として注入時刻の設定状態を選択する第2の操作部
と、設定手段として注入量の設定状態を選択する第3の
操作部と、第1ないし第3の操作部により選択された操
作方法と注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を
設定する第4の操作部と、スタート手段としての第5の
操作部とを備えるのである。
1の操作部と第5の操作部とが同時に操作されている期
間は、押圧装置を強制的に作動させてカートリッジを押
圧させる操作制御手段を備える。請求項23の発明で
は、モード選択手段により選択可能な操作方法はモード
番号の数値で表され、操作部は、モード選択手段として
操作方法の選択状態を選択する第1の操作部と、設定手
段として注入時刻の設定状態を選択する第2の操作部
と、設定手段として注入量の設定状態を選択する第3の
操作部と、第1ないし第3の操作部により選択された操
作方法と注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を
設定する第4の操作部と、スタート手段としての第5の
操作部とを備えるのである。
【0024】請求項24の発明では、モード選択手段
は、スタート手段を操作すると設定手段により設定され
た注入量の薬液を注入する第1の操作方法と、計時手段
により計時している現在時刻が設定手段により設定され
た注入時刻になった後にスタート手段を操作すると設定
手段により設定された注入量の薬液を注入する第2の操
作方法と、計時手段により計時している現在時刻が設定
手段により設定された注入時刻になると設定手段により
設定された注入量の薬液を自動的に注入する第3の操作
方法とを選択するのである。
は、スタート手段を操作すると設定手段により設定され
た注入量の薬液を注入する第1の操作方法と、計時手段
により計時している現在時刻が設定手段により設定され
た注入時刻になった後にスタート手段を操作すると設定
手段により設定された注入量の薬液を注入する第2の操
作方法と、計時手段により計時している現在時刻が設定
手段により設定された注入時刻になると設定手段により
設定された注入量の薬液を自動的に注入する第3の操作
方法とを選択するのである。
【0025】請求項25の発明では、制御回路部は、モ
ード選択手段によって第2の操作方法が選択されている
ときに、設定された注入時刻よりも前ではスタート手段
の操作を無効にする誤操作禁止手段を備える。請求項2
6の発明では、制御回路部は、動作状態を報知する報知
手段と、計時手段により計時されている現在時刻が設定
された注入時刻になると報知手段を作動させる第1の報
知制御手段と、スタート手段の操作時に報知手段を作動
させる第2の報知制御手段と、設定された注入量の薬液
の注入が終了すると報知手段を作動させる第3の報知制
御手段と、第2の報知制御手段による報知手段の動作が
終了した後に押圧装置を作動させるとともに、押圧装置
の動作が終了した後に第3の報知制御手段により報知手
段を作動させる押圧装置制御手段とを備えるのである。
ード選択手段によって第2の操作方法が選択されている
ときに、設定された注入時刻よりも前ではスタート手段
の操作を無効にする誤操作禁止手段を備える。請求項2
6の発明では、制御回路部は、動作状態を報知する報知
手段と、計時手段により計時されている現在時刻が設定
された注入時刻になると報知手段を作動させる第1の報
知制御手段と、スタート手段の操作時に報知手段を作動
させる第2の報知制御手段と、設定された注入量の薬液
の注入が終了すると報知手段を作動させる第3の報知制
御手段と、第2の報知制御手段による報知手段の動作が
終了した後に押圧装置を作動させるとともに、押圧装置
の動作が終了した後に第3の報知制御手段により報知手
段を作動させる押圧装置制御手段とを備えるのである。
【0026】
【作用】請求項1の構成によれば、3個の筒状基体の外
側面に導電パターンを形成して制御回路部の構成素子を
実装しているので、カートリッジ、押圧装置、電池を各
筒状基体の内部空間に収納しながらも、回路部分を別途
の基板を用いることなく構成することができ、しかも、
各筒状基体に回路部分を分散させていることによって、
実装面積を広くとることができるのである。すなわち、
ペン型の形状を保ちながらも限られたスペースを有効に
利用して、必要な部材を配置することができるのであ
る。とくに、電池に比較的大型のものを用いることが可
能になり、電池の交換頻度の低減につながるのである。
また、制御回路部の構成素子を3個の筒状基体に分散さ
せて実装しているから、筒状基体をユニット化すること
ができるのであって、各筒状基体がコネクタによって機
械的かつ電気的に結合されることによって、組立作業が
非常に容易になるとともに、ユニット単位で品質検査が
できることになって検査精度が高くなる。しかも、修理
や補修の際には、各ユニットごとに検査することがで
き、交換の必要なユニットのみを交換すればよいから、
全体を交換する場合に比較して修理・補修のコストが低
減できる。さらに、全体形状はペン型であるから、他人
から注射装置を携帯しているようには見えず、注射装置
を使用していることを他人に気付かれないから、使用者
の心理的な負担が軽減されるのである。しかも、ペン型
であることによって、実施例において使用方法として説
明するように、上碗部や大体部に装着して使用するのが
容易になる。
側面に導電パターンを形成して制御回路部の構成素子を
実装しているので、カートリッジ、押圧装置、電池を各
筒状基体の内部空間に収納しながらも、回路部分を別途
の基板を用いることなく構成することができ、しかも、
各筒状基体に回路部分を分散させていることによって、
実装面積を広くとることができるのである。すなわち、
ペン型の形状を保ちながらも限られたスペースを有効に
利用して、必要な部材を配置することができるのであ
る。とくに、電池に比較的大型のものを用いることが可
能になり、電池の交換頻度の低減につながるのである。
また、制御回路部の構成素子を3個の筒状基体に分散さ
せて実装しているから、筒状基体をユニット化すること
ができるのであって、各筒状基体がコネクタによって機
械的かつ電気的に結合されることによって、組立作業が
非常に容易になるとともに、ユニット単位で品質検査が
できることになって検査精度が高くなる。しかも、修理
や補修の際には、各ユニットごとに検査することがで
き、交換の必要なユニットのみを交換すればよいから、
全体を交換する場合に比較して修理・補修のコストが低
減できる。さらに、全体形状はペン型であるから、他人
から注射装置を携帯しているようには見えず、注射装置
を使用していることを他人に気付かれないから、使用者
の心理的な負担が軽減されるのである。しかも、ペン型
であることによって、実施例において使用方法として説
明するように、上碗部や大体部に装着して使用するのが
容易になる。
【0027】請求項2の構成によれば、メッキにより形
成された導電パターンを延長してコネクタの電気的接続
部を形成しているから、平坦ではない筒状基体の表面に
所望の導電パターンを形成することができるとともに、
別途の部品でコネクタを構成する必要がなく、ペン型の
限られたスペースでコネクタを構成することができるの
である。
成された導電パターンを延長してコネクタの電気的接続
部を形成しているから、平坦ではない筒状基体の表面に
所望の導電パターンを形成することができるとともに、
別途の部品でコネクタを構成する必要がなく、ペン型の
限られたスペースでコネクタを構成することができるの
である。
【0028】請求項3の構成によれば、バヨネット継手
を筒状基体の端部に一体に形成し、バヨネット継手の接
触部位に導電パターンを延長して電気的接続を行ってい
るので、筒状基体の結合や分離が容易にできるととも
に、機械的かつ電気的な結合が確実に行えることにな
る。請求項4の構成によれば、各筒状基体に跨がって固
着され各構成素子に電気的に接続される導電パターンを
有した可撓性の補助基板を設けたことによって、筒状基
体の外側面に複雑な導電パターンを形成するのが難しい
ような場合でも、補助基板を用いることによって対応が
可能になる。
を筒状基体の端部に一体に形成し、バヨネット継手の接
触部位に導電パターンを延長して電気的接続を行ってい
るので、筒状基体の結合や分離が容易にできるととも
に、機械的かつ電気的な結合が確実に行えることにな
る。請求項4の構成によれば、各筒状基体に跨がって固
着され各構成素子に電気的に接続される導電パターンを
有した可撓性の補助基板を設けたことによって、筒状基
体の外側面に複雑な導電パターンを形成するのが難しい
ような場合でも、補助基板を用いることによって対応が
可能になる。
【0029】請求項5の構成によれば、筒状基体の外側
面に凹所を形成し、この凹所に合致するように構成素子
を収納することができるから、構成素子の位置決めが行
えるのはもちろんのこと、筒状基体の外側面に対して構
成素子の突出部分がなくなり、結果的により一層ペン型
形状に近づくことになる。請求項6の構成によれば、カ
ートリッジを内蔵した第1の筒状基体に対してキャップ
を着脱することによって、カートリッジの交換が簡単に
できる。また、注射針はロッキングチップをキャップに
螺合させることによって取着されるから、注射針のカニ
ューレをねじ部の螺進力を利用してカートリッジに容易
に刺通することができる。さらに、非使用時には、注射
針を外しキャップに設けた袋状部に収納すれば、ペン型
の形状に戻すことができて携帯に便利である。
面に凹所を形成し、この凹所に合致するように構成素子
を収納することができるから、構成素子の位置決めが行
えるのはもちろんのこと、筒状基体の外側面に対して構
成素子の突出部分がなくなり、結果的により一層ペン型
形状に近づくことになる。請求項6の構成によれば、カ
ートリッジを内蔵した第1の筒状基体に対してキャップ
を着脱することによって、カートリッジの交換が簡単に
できる。また、注射針はロッキングチップをキャップに
螺合させることによって取着されるから、注射針のカニ
ューレをねじ部の螺進力を利用してカートリッジに容易
に刺通することができる。さらに、非使用時には、注射
針を外しキャップに設けた袋状部に収納すれば、ペン型
の形状に戻すことができて携帯に便利である。
【0030】請求項7の構成では、注射針のロッキング
チップにおいて、キャップに螺合する部分であるロック
片と一体に幅広のストップ片を設けているので、注射針
をキャップに螺合させる際にストップ片を持つことによ
って螺合作業が容易に行えることになる。また、ストッ
プ片はねじ孔の直径よりも幅広に形成されているから、
ロック片がキャップのねじ孔に螺合すると、ストップ片
がねじ孔の開口周縁に係止されることによって、注射針
が位置決めされることになる。しかも、クリップに収納
されるロッキングチップを平板状としているから、クリ
ップの断面形状を偏平形状としてペン型形状を維持する
ことができる。
チップにおいて、キャップに螺合する部分であるロック
片と一体に幅広のストップ片を設けているので、注射針
をキャップに螺合させる際にストップ片を持つことによ
って螺合作業が容易に行えることになる。また、ストッ
プ片はねじ孔の直径よりも幅広に形成されているから、
ロック片がキャップのねじ孔に螺合すると、ストップ片
がねじ孔の開口周縁に係止されることによって、注射針
が位置決めされることになる。しかも、クリップに収納
されるロッキングチップを平板状としているから、クリ
ップの断面形状を偏平形状としてペン型形状を維持する
ことができる。
【0031】請求項8の構成では、キャップに設けたク
リップの内部空間に段部を形成してストップ片が段部に
係止される形状としているので、注射針がクリップの中
で定位置に保持されることになる。すなわち、段部の位
置を適宜設定すればカニューレがクリップの内壁に突き
刺さるようなことがなく、注射針を取り出しやすくなる
のである。しかも、クリップの内部空間に段部を形成し
て外形は通常のクリップの形態とすることができるか
ら、クリップが異形にならずペン型の形状を維持するこ
とができる。
リップの内部空間に段部を形成してストップ片が段部に
係止される形状としているので、注射針がクリップの中
で定位置に保持されることになる。すなわち、段部の位
置を適宜設定すればカニューレがクリップの内壁に突き
刺さるようなことがなく、注射針を取り出しやすくなる
のである。しかも、クリップの内部空間に段部を形成し
て外形は通常のクリップの形態とすることができるか
ら、クリップが異形にならずペン型の形状を維持するこ
とができる。
【0032】請求項9の構成では、ねじ孔の開口と袋状
部の開口とを覆う蓋板をキャップに着脱するので、クリ
ップ内に注射針を収納しているときに、袋状部の開口を
覆って袋状部にほこりが入るのを防止することができ、
注射針の汚れを防止することができる。また、蓋板の存
在によって注射針が脱落するのを防止することができる
とともに、キャップから蓋板を外せば注射針を容易に取
り出すことができるのである。
部の開口とを覆う蓋板をキャップに着脱するので、クリ
ップ内に注射針を収納しているときに、袋状部の開口を
覆って袋状部にほこりが入るのを防止することができ、
注射針の汚れを防止することができる。また、蓋板の存
在によって注射針が脱落するのを防止することができる
とともに、キャップから蓋板を外せば注射針を容易に取
り出すことができるのである。
【0033】請求項10の構成によれば、キャップの着
脱を永久磁石片と磁気センサとによって検出して、押圧
装置の動作状態を決定するのであって、たとえば、キャ
ップを取り付けた状態ではカートリッジが装着されてい
るとみなして押圧装置の動作を可能とし、キャップが外
れた状態ではカートリッジの交換とみなして押圧装置に
よる押圧力を解除するなどの動作が可能になる。
脱を永久磁石片と磁気センサとによって検出して、押圧
装置の動作状態を決定するのであって、たとえば、キャ
ップを取り付けた状態ではカートリッジが装着されてい
るとみなして押圧装置の動作を可能とし、キャップが外
れた状態ではカートリッジの交換とみなして押圧装置に
よる押圧力を解除するなどの動作が可能になる。
【0034】請求項11の構成は、請求項10の望まし
い実施態様であって、キャップが外れるとカートリッジ
への押圧力を解除する向きに押圧装置を駆動して、押圧
子が既定の停止位置に達するまで押圧装置を強制的に駆
動するので、カートリッジの交換時にカートリッジを無
理に押し込んで押圧装置に過大な外力が作用するという
ようなことがなく、カートリッジの交換時での押圧装置
の破損を防止することができる。
い実施態様であって、キャップが外れるとカートリッジ
への押圧力を解除する向きに押圧装置を駆動して、押圧
子が既定の停止位置に達するまで押圧装置を強制的に駆
動するので、カートリッジの交換時にカートリッジを無
理に押し込んで押圧装置に過大な外力が作用するという
ようなことがなく、カートリッジの交換時での押圧装置
の破損を防止することができる。
【0035】請求項12の構成は、請求項10の望まし
い実施態様であって、キャップを外した状態ではカート
リッジ交換制御手段による押圧装置の動作以外は禁止す
るから、この期間中に何らかの操作を行っても押圧装置
からカートリッジに押圧力が作用することがなく、カー
トリッジの交換作業が容易になる。請求項13の構成
は、磁気センサの検知面および永久磁石片の着磁面が第
1の筒状基体の中心線方向にほぼ沿うようにして磁気セ
ンサおよび永久磁石片が配設されているので、一般に検
知面に直交する方向の寸法が他方向の寸法よりも小さく
形成されている磁気センサについて上記位置関係を採用
したことによって、第1の筒状基体の径方向の寸法の増
加を抑制することができ、結果的にペン型の形状に形成
するのが容易になる。
い実施態様であって、キャップを外した状態ではカート
リッジ交換制御手段による押圧装置の動作以外は禁止す
るから、この期間中に何らかの操作を行っても押圧装置
からカートリッジに押圧力が作用することがなく、カー
トリッジの交換作業が容易になる。請求項13の構成
は、磁気センサの検知面および永久磁石片の着磁面が第
1の筒状基体の中心線方向にほぼ沿うようにして磁気セ
ンサおよび永久磁石片が配設されているので、一般に検
知面に直交する方向の寸法が他方向の寸法よりも小さく
形成されている磁気センサについて上記位置関係を採用
したことによって、第1の筒状基体の径方向の寸法の増
加を抑制することができ、結果的にペン型の形状に形成
するのが容易になる。
【0036】請求項14の構成によれば、メッキにより
形成したスイッチパターンと、スイッチパターンに対向
する接点部材を保持した弾性材料のスイッチハンドルと
によりスイッチを構成したことによって、ストロークの
小さい小型のスイッチを筒状基体の周面に設けることが
でき、ペン型形状を保ちながらもスイッチの操作が確実
にできることになる。しかも、スイッチハンドルととも
にスイッチを構成するスイッチパターンは、筒状基体に
メッキにより形成されるから、スイッチの構成部品数が
少なくコストの低減に寄与するのである。
形成したスイッチパターンと、スイッチパターンに対向
する接点部材を保持した弾性材料のスイッチハンドルと
によりスイッチを構成したことによって、ストロークの
小さい小型のスイッチを筒状基体の周面に設けることが
でき、ペン型形状を保ちながらもスイッチの操作が確実
にできることになる。しかも、スイッチハンドルととも
にスイッチを構成するスイッチパターンは、筒状基体に
メッキにより形成されるから、スイッチの構成部品数が
少なくコストの低減に寄与するのである。
【0037】請求項15の構成によれば、筒状基体の中
心線を含む一つの面を挟んで一面側に突出し先端面が平
面部分となった突台を設け、突台の幅を筒状基体の直径
に略等しい幅とし、かつ平面部分に凹所を形成して制御
回路部の構成素子を収納するので、CPUのように比較
的大型の構成素子を、比較的小径の筒状基体に装着する
ことができるのであって、小径の筒状基体を用いながら
もペン型形状からの逸脱を抑制して比較的大型の構成素
子を実装できることになる。しかも、構成素子は凹所内
に配置されるから、構成素子を筒状基体に位置決めする
とともに筒状基体の外周面からの突出量を抑制できるの
である。
心線を含む一つの面を挟んで一面側に突出し先端面が平
面部分となった突台を設け、突台の幅を筒状基体の直径
に略等しい幅とし、かつ平面部分に凹所を形成して制御
回路部の構成素子を収納するので、CPUのように比較
的大型の構成素子を、比較的小径の筒状基体に装着する
ことができるのであって、小径の筒状基体を用いながら
もペン型形状からの逸脱を抑制して比較的大型の構成素
子を実装できることになる。しかも、構成素子は凹所内
に配置されるから、構成素子を筒状基体に位置決めする
とともに筒状基体の外周面からの突出量を抑制できるの
である。
【0038】請求項16の構成は、請求項15の構成の
凹所を囲む周壁のうち平面部分の少なくとも一側縁に臨
む周壁を除去しているのであって、さらに大型の部品
(たとえば、液晶表示器)であってもペン型形状からの
逸脱を抑制して実装することができる。請求項17の構
成では、第3の筒状基体の端面に凹所を形成して構成素
子を収納するので、筒状基体の断面形状に相似した形状
の構成素子(たとえば、報知ブザー)をハウジングのペ
ン型形状を損なわずに配置できることになる。
凹所を囲む周壁のうち平面部分の少なくとも一側縁に臨
む周壁を除去しているのであって、さらに大型の部品
(たとえば、液晶表示器)であってもペン型形状からの
逸脱を抑制して実装することができる。請求項17の構
成では、第3の筒状基体の端面に凹所を形成して構成素
子を収納するので、筒状基体の断面形状に相似した形状
の構成素子(たとえば、報知ブザー)をハウジングのペ
ン型形状を損なわずに配置できることになる。
【0039】請求項18の構成によれば、現在時刻を計
時する計時手段と、時刻を表示する領域を備える表示手
段とを備えるから、現在時刻を表示手段に表示すれば時
計としての機能を持たせることができる。また、記憶手
段に薬液の注入時刻および注入量を記憶させているか
ら、計時手段により計時されている現在時刻が注入時刻
になったときに、薬液を自動的に注入したり、あるいは
スタート手段によって薬液を注入するというような操作
が可能になる。しかも、スタート手段によって注入時刻
にかかわらず薬液を注入するような操作も可能になる。
こうした操作方法はモード選択手段によって選択するこ
とができる。
時する計時手段と、時刻を表示する領域を備える表示手
段とを備えるから、現在時刻を表示手段に表示すれば時
計としての機能を持たせることができる。また、記憶手
段に薬液の注入時刻および注入量を記憶させているか
ら、計時手段により計時されている現在時刻が注入時刻
になったときに、薬液を自動的に注入したり、あるいは
スタート手段によって薬液を注入するというような操作
が可能になる。しかも、スタート手段によって注入時刻
にかかわらず薬液を注入するような操作も可能になる。
こうした操作方法はモード選択手段によって選択するこ
とができる。
【0040】請求項19の構成では、筒状基体の外側面
にメッキにより形成したスイッチパターンと、スイッチ
パターンに離接する接点部材を保持した弾性材料のスイ
ッチハンドルとによって、設定手段とモード選択手段と
スタート手段とを構成しているのであって、スイッチハ
ンドルの押操作によって各手段を操作できることにな
る。すなわち、操作部分を少ない部品数で構成しペン型
形状を保ちながらも各種操作が可能になるのである。
にメッキにより形成したスイッチパターンと、スイッチ
パターンに離接する接点部材を保持した弾性材料のスイ
ッチハンドルとによって、設定手段とモード選択手段と
スタート手段とを構成しているのであって、スイッチハ
ンドルの押操作によって各手段を操作できることにな
る。すなわち、操作部分を少ない部品数で構成しペン型
形状を保ちながらも各種操作が可能になるのである。
【0041】請求項20の構成では、モード選択手段と
して操作方法を選択する第1の操作部と、設定手段とし
て注入時刻の設定状態を選択する第2の操作部と、設定
手段として注入量の設定状態を選択する第3の操作部
と、第2の操作部または第3の操作部により選択された
注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を設定する
第4の操作部と、スタート手段としての第5の操作部と
をスイッチハンドルの操作部として設けているから、操
作方法、時刻、注入量の各項目の選択と、各項目に対す
る数値の設定との操作を分けることができ、操作順序が
わかりやすく、誤操作が生じにくいのである。
して操作方法を選択する第1の操作部と、設定手段とし
て注入時刻の設定状態を選択する第2の操作部と、設定
手段として注入量の設定状態を選択する第3の操作部
と、第2の操作部または第3の操作部により選択された
注入時刻と注入量とのそれぞれについて数値を設定する
第4の操作部と、スタート手段としての第5の操作部と
をスイッチハンドルの操作部として設けているから、操
作方法、時刻、注入量の各項目の選択と、各項目に対す
る数値の設定との操作を分けることができ、操作順序が
わかりやすく、誤操作が生じにくいのである。
【0042】請求項21の構成では、注入時刻および注
入量の複数の組をそれぞれプログラム番号に対応付けて
記憶し、記憶している各プログラム番号に対応した注入
時刻と注入量との組を読み出して表示手段に表示する状
態と、表示手段に表示された注入時刻と注入量との組を
記憶手段から消去する状態と、表示手段に表示された注
入時刻と注入量との組を変更する状態とを、第1ないし
第5の操作部の操作順序に応じて選択するので、比較的
少数の操作部の組合せによって、設定内容の確認、消
去、変更などが容易にできることになる。すなわち、操
作部の数を制限してペン型形状を保ちながらも、設定内
容の確認、消去、変更などの必要な操作が可能になるの
である。
入量の複数の組をそれぞれプログラム番号に対応付けて
記憶し、記憶している各プログラム番号に対応した注入
時刻と注入量との組を読み出して表示手段に表示する状
態と、表示手段に表示された注入時刻と注入量との組を
記憶手段から消去する状態と、表示手段に表示された注
入時刻と注入量との組を変更する状態とを、第1ないし
第5の操作部の操作順序に応じて選択するので、比較的
少数の操作部の組合せによって、設定内容の確認、消
去、変更などが容易にできることになる。すなわち、操
作部の数を制限してペン型形状を保ちながらも、設定内
容の確認、消去、変更などの必要な操作が可能になるの
である。
【0043】請求項22の構成では、第1の操作部と第
5の操作部とが同時に操作されている期間は、押圧装置
を強制的に作動させてカートリッジを押圧させるから、
カートリッジの交換直後における押圧装置とカートリッ
ジとの間の遊びを除去し、カートリッジ内に存在する空
気を排出する操作を手動で行うことができるのである。
すなわち、初期動作時から薬液の注出量を正確に制御で
き、かつ、空気が身体に入ることの危険を回避すること
ができる。
5の操作部とが同時に操作されている期間は、押圧装置
を強制的に作動させてカートリッジを押圧させるから、
カートリッジの交換直後における押圧装置とカートリッ
ジとの間の遊びを除去し、カートリッジ内に存在する空
気を排出する操作を手動で行うことができるのである。
すなわち、初期動作時から薬液の注出量を正確に制御で
き、かつ、空気が身体に入ることの危険を回避すること
ができる。
【0044】請求項23の構成によれば、モード選択手
段により選択可能な操作方法をモード番号の数値で表
し、モード選択手段として操作方法の選択状態を選択す
る第1の操作部と、設定手段として注入時刻の設定状態
を選択する第2の操作部と、設定手段として注入量の設
定状態を選択する第3の操作部と、第1ないし第3の操
作部により選択された操作方法と注入時刻と注入量との
それぞれについて数値を設定する第4の操作部と、スタ
ート手段としての第5の操作部とをスイッチハンドルの
操作部として設けているので、操作方法、時刻、注入量
の設定や選択についての操作方法が統一されて操作がわ
かりやすいという利点がある。また、第1の操作部と第
4の操作部とを順に操作することによって操作方法を選
択するから、携帯時において第1の操作部が不用意に操
作されたとしても、注射装置の操作方法が自動的に切り
換わるのを防止することができる。たとえば、注入時刻
になると自動的に薬液を注入するような操作方法を選択
しているときに、スタート手段の操作によって薬液を注
入するような操作方法に切り換わってしまうと、注入時
刻に対応した薬液の投与を忘れるという問題が生じるこ
とがあるが、操作方法の切換には、2段階の操作を行う
必要があるから、このような問題が生じる確率を大幅に
低減できることになる。請求項24の構成によれば、ス
タート手段を操作すると設定手段により設定された注入
量の薬液を注入する第1の操作方法と、計時手段により
計時している現在時刻が設定手段により設定された注入
時刻になった後にスタート手段を操作すると設定手段に
より設定された注入量の薬液を注入する第2の操作方法
と、計時手段により計時している現在時刻が設定手段に
より設定された注入時刻になると設定手段により設定さ
れた注入量の薬液を自動的に注入する第3の操作方法と
を選択するのであって、第1の操作方法では、使用者の
意思に応じてスタート手段を操作すれば、薬液を一定量
だけ投与するという使用が可能になる。また、第2の操
作方法では、あらかじめ設定しておいた注入時刻になっ
てから、スタート手段を操作することによって薬液を設
定された注入量だけ投与することができ、医師に指示さ
れた時刻に必要量の薬液を投与することができるのであ
って、使用者は時間を管理する必要がないのである。さ
らに、第3の操作方法では、使用者は皮下に薬液を注入
できる状態で身体の適宜箇所(上碗部、大腿部など)に
装着しておけば、使用者は意識することなく設定時刻に
自動的に必要量の薬液を投与することができ、薬液を頻
繁に投与しなければならないような使用者にとってとく
に便利に使用できることになる。
段により選択可能な操作方法をモード番号の数値で表
し、モード選択手段として操作方法の選択状態を選択す
る第1の操作部と、設定手段として注入時刻の設定状態
を選択する第2の操作部と、設定手段として注入量の設
定状態を選択する第3の操作部と、第1ないし第3の操
作部により選択された操作方法と注入時刻と注入量との
それぞれについて数値を設定する第4の操作部と、スタ
ート手段としての第5の操作部とをスイッチハンドルの
操作部として設けているので、操作方法、時刻、注入量
の設定や選択についての操作方法が統一されて操作がわ
かりやすいという利点がある。また、第1の操作部と第
4の操作部とを順に操作することによって操作方法を選
択するから、携帯時において第1の操作部が不用意に操
作されたとしても、注射装置の操作方法が自動的に切り
換わるのを防止することができる。たとえば、注入時刻
になると自動的に薬液を注入するような操作方法を選択
しているときに、スタート手段の操作によって薬液を注
入するような操作方法に切り換わってしまうと、注入時
刻に対応した薬液の投与を忘れるという問題が生じるこ
とがあるが、操作方法の切換には、2段階の操作を行う
必要があるから、このような問題が生じる確率を大幅に
低減できることになる。請求項24の構成によれば、ス
タート手段を操作すると設定手段により設定された注入
量の薬液を注入する第1の操作方法と、計時手段により
計時している現在時刻が設定手段により設定された注入
時刻になった後にスタート手段を操作すると設定手段に
より設定された注入量の薬液を注入する第2の操作方法
と、計時手段により計時している現在時刻が設定手段に
より設定された注入時刻になると設定手段により設定さ
れた注入量の薬液を自動的に注入する第3の操作方法と
を選択するのであって、第1の操作方法では、使用者の
意思に応じてスタート手段を操作すれば、薬液を一定量
だけ投与するという使用が可能になる。また、第2の操
作方法では、あらかじめ設定しておいた注入時刻になっ
てから、スタート手段を操作することによって薬液を設
定された注入量だけ投与することができ、医師に指示さ
れた時刻に必要量の薬液を投与することができるのであ
って、使用者は時間を管理する必要がないのである。さ
らに、第3の操作方法では、使用者は皮下に薬液を注入
できる状態で身体の適宜箇所(上碗部、大腿部など)に
装着しておけば、使用者は意識することなく設定時刻に
自動的に必要量の薬液を投与することができ、薬液を頻
繁に投与しなければならないような使用者にとってとく
に便利に使用できることになる。
【0045】請求項25の構成では、第2の操作方法が
選択されているときに、設定された注入時刻よりも前で
はスタート手段の操作が無効になるから、携帯時に誤っ
てスタート手段が操作されても薬液が放出されるのを防
止できる。請求項26の構成では、動作状態を報知する
報知手段を設け、計時手段により計時されている現在時
刻が設定された注入時刻になると報知手段を作動させる
から、使用者が注入時刻を忘れていても報知手段の動作
によって注入時刻になったことを知らされるのである。
また、スタート手段の操作時や設定された注入量の薬液
の注入が終了すると報知手段が作動するのであって、し
かもスタート手段の操作時には報知が終了した後に押圧
装置を作動させ、かつ押圧装置の動作が終了した後に報
知が行われるようにしているので、薬液の注入の際に
は、報知手段による報知を確認すれば薬液が設定量だけ
確実に投与され、誤使用が防止されるのである。
選択されているときに、設定された注入時刻よりも前で
はスタート手段の操作が無効になるから、携帯時に誤っ
てスタート手段が操作されても薬液が放出されるのを防
止できる。請求項26の構成では、動作状態を報知する
報知手段を設け、計時手段により計時されている現在時
刻が設定された注入時刻になると報知手段を作動させる
から、使用者が注入時刻を忘れていても報知手段の動作
によって注入時刻になったことを知らされるのである。
また、スタート手段の操作時や設定された注入量の薬液
の注入が終了すると報知手段が作動するのであって、し
かもスタート手段の操作時には報知が終了した後に押圧
装置を作動させ、かつ押圧装置の動作が終了した後に報
知が行われるようにしているので、薬液の注入の際に
は、報知手段による報知を確認すれば薬液が設定量だけ
確実に投与され、誤使用が防止されるのである。
【0046】
(実施例1)本発明のペン型注射装置は、図1に示すよ
うに、円筒状に形成された合成樹脂のハウジング1を備
える。ハウジング1の先端部には注射針10を備える合
成樹脂のキャップ2が着脱自在に結合される。ハウジン
グ1には、図2ないし図4に示す3個の筒状基体20,
30,40が順次配列される。各筒状基体20,30,
40はそれぞれ液晶ポリマなどによって形成される。ま
た、ハウジング1の周面には、後述するスイッチの操作
部36a〜36fおよび液晶表示器52が露出する。
うに、円筒状に形成された合成樹脂のハウジング1を備
える。ハウジング1の先端部には注射針10を備える合
成樹脂のキャップ2が着脱自在に結合される。ハウジン
グ1には、図2ないし図4に示す3個の筒状基体20,
30,40が順次配列される。各筒状基体20,30,
40はそれぞれ液晶ポリマなどによって形成される。ま
た、ハウジング1の周面には、後述するスイッチの操作
部36a〜36fおよび液晶表示器52が露出する。
【0047】注射針10は、図2に示すように、平板状
に形成されたロッキングチップ11と、ロッキングチッ
プ11に挿通された形で一体に保持された中空針状のカ
ニューレ12とを備える。ロッキングチップ11は、両
側縁に鋸歯状のねじ部11aを備えるロック片11b
と、ロック片11bよりも幅広のストップ片11cとを
カニューレ12の長手方向に連続一体に設けた形状を有
している。
に形成されたロッキングチップ11と、ロッキングチッ
プ11に挿通された形で一体に保持された中空針状のカ
ニューレ12とを備える。ロッキングチップ11は、両
側縁に鋸歯状のねじ部11aを備えるロック片11b
と、ロック片11bよりも幅広のストップ片11cとを
カニューレ12の長手方向に連続一体に設けた形状を有
している。
【0048】一方、キャップ2は、ハウジング1の軸方
向に貫通しロッキングチップ11のねじ部11aが螺合
するねじ孔13を備える。また、キャップ2にはカニュ
ーレ12よりも長い中空のクリップ14が設けられてお
り、ハウジング1の外側面とクリップ14との間に衣服
のポケットなどを挟むことができ、かつ注射針10を非
使用時にクリップ14の中に収納できるようにしてあ
る。すなわち、クリップ14はハウジング1の先端側の
端面が矩形状に開口した袋状に形成されているのであっ
て、両内側面にはクリップ14の長手方向における中間
部において、開口側よりも閉塞側が幅狭となるように段
部14aが形成されている。クリップ14の両内側面の
幅は、段部14aよりも閉塞側ではロッキングチップ1
1のロック片11bが挿入でき、かつストップ片11c
が挿入できないように設定され、段部14bよりも開口
側ではストップ片11cが挿入可能な幅に設定されてい
る。したがって、注射針10を非使用時にクリップ14
の中に収納することができる。また、カニューレ12が
クリップ14の閉塞側の内周面に接触しないように段部
14aの位置を設定しておけば、カニューレ12がクリ
ップ14の内周面に突き刺さって取り出せなくなること
を防止することができる。ここに、注射針10をクリッ
プ14に収納する際には、カニューレ12の先端を閉塞
側と開口側とのどちらに向けてもよいように、クリップ
14の寸法が設定されている。
向に貫通しロッキングチップ11のねじ部11aが螺合
するねじ孔13を備える。また、キャップ2にはカニュ
ーレ12よりも長い中空のクリップ14が設けられてお
り、ハウジング1の外側面とクリップ14との間に衣服
のポケットなどを挟むことができ、かつ注射針10を非
使用時にクリップ14の中に収納できるようにしてあ
る。すなわち、クリップ14はハウジング1の先端側の
端面が矩形状に開口した袋状に形成されているのであっ
て、両内側面にはクリップ14の長手方向における中間
部において、開口側よりも閉塞側が幅狭となるように段
部14aが形成されている。クリップ14の両内側面の
幅は、段部14aよりも閉塞側ではロッキングチップ1
1のロック片11bが挿入でき、かつストップ片11c
が挿入できないように設定され、段部14bよりも開口
側ではストップ片11cが挿入可能な幅に設定されてい
る。したがって、注射針10を非使用時にクリップ14
の中に収納することができる。また、カニューレ12が
クリップ14の閉塞側の内周面に接触しないように段部
14aの位置を設定しておけば、カニューレ12がクリ
ップ14の内周面に突き刺さって取り出せなくなること
を防止することができる。ここに、注射針10をクリッ
プ14に収納する際には、カニューレ12の先端を閉塞
側と開口側とのどちらに向けてもよいように、クリップ
14の寸法が設定されている。
【0049】キャップ2には、注射針10をねじ孔13
に装着していない状態で、ねじ孔13およびクリップ1
4の開口を閉塞することができる蓋板15が着脱自在に
取着される。蓋板15は、キャップ2においてねじ孔1
3が開口する端面を覆い、かつ両側面に跨がる形状に形
成されており、キャップ2においてねじ孔13が開口す
る端面に形成された溝部16に嵌合する。また、蓋板1
5にはクリップ14の開口内に一部が挿入される栓部1
5aが突設されている。蓋板15をキャップ2から外す
には、クリップ14とは反対側の側面に当接する外し片
15bに対して図2の上向きの外力を作用させればよ
い。
に装着していない状態で、ねじ孔13およびクリップ1
4の開口を閉塞することができる蓋板15が着脱自在に
取着される。蓋板15は、キャップ2においてねじ孔1
3が開口する端面を覆い、かつ両側面に跨がる形状に形
成されており、キャップ2においてねじ孔13が開口す
る端面に形成された溝部16に嵌合する。また、蓋板1
5にはクリップ14の開口内に一部が挿入される栓部1
5aが突設されている。蓋板15をキャップ2から外す
には、クリップ14とは反対側の側面に当接する外し片
15bに対して図2の上向きの外力を作用させればよ
い。
【0050】ハウジング1の先端側に収納された筒状基
体20は、円筒の中心線を含む一つの面に対する一面側
に円筒の直径にほぼ等しい幅の突台21を突設した形状
に形成されている。すなわち、外側面の断面形状がかま
ぼこ形であって、内周面は断面略円形に形成されてい
る。突台21の突出寸法は、円筒の半径にほぼ等しい程
度に設定される。したがって、円筒形状から大幅に逸脱
せず、かつ内部に略断面円形の開口を確保しながらも、
外側面には面積が比較的大きな平面部分22を確保する
ことができるのである。筒状基体20の内部には、薬液
を充填したカートリッジ3が収納される。また、筒状基
体20の外側面には、後述する制御回路部を構成するC
PU51、液晶表示器52のほか、半固定抵抗器53、
水晶振動子54、トランジスタ55、コンデンサ56な
どの素子が配設される。各素子は、筒状基体20の外側
面に形成された凹所23,24,25にそれぞれ収納さ
れ、筒状基体20の外側面にメッキによって形成された
導電パターン26により互いに電気的に接続される。C
PU51は、平面部分22に形成された凹所23に収納
されるのであって、筒状基体20に上述のように平面部
分22を形成していることによって、CPU51のよう
な幅広の素子を収納するスペースを確保しながらも、筒
状基体20をほぼ円筒形状に保つことができるのであ
る。また、液晶表示器52は、平面部分22に形成され
た切欠状の凹所24に装着される。このように、各素子
を凹所23,24,25に収納したことにより、筒状基
体20からの各素子の突出量が小さくなり、円筒状のハ
ウジング1に収納するのが容易になるのである。
体20は、円筒の中心線を含む一つの面に対する一面側
に円筒の直径にほぼ等しい幅の突台21を突設した形状
に形成されている。すなわち、外側面の断面形状がかま
ぼこ形であって、内周面は断面略円形に形成されてい
る。突台21の突出寸法は、円筒の半径にほぼ等しい程
度に設定される。したがって、円筒形状から大幅に逸脱
せず、かつ内部に略断面円形の開口を確保しながらも、
外側面には面積が比較的大きな平面部分22を確保する
ことができるのである。筒状基体20の内部には、薬液
を充填したカートリッジ3が収納される。また、筒状基
体20の外側面には、後述する制御回路部を構成するC
PU51、液晶表示器52のほか、半固定抵抗器53、
水晶振動子54、トランジスタ55、コンデンサ56な
どの素子が配設される。各素子は、筒状基体20の外側
面に形成された凹所23,24,25にそれぞれ収納さ
れ、筒状基体20の外側面にメッキによって形成された
導電パターン26により互いに電気的に接続される。C
PU51は、平面部分22に形成された凹所23に収納
されるのであって、筒状基体20に上述のように平面部
分22を形成していることによって、CPU51のよう
な幅広の素子を収納するスペースを確保しながらも、筒
状基体20をほぼ円筒形状に保つことができるのであ
る。また、液晶表示器52は、平面部分22に形成され
た切欠状の凹所24に装着される。このように、各素子
を凹所23,24,25に収納したことにより、筒状基
体20からの各素子の突出量が小さくなり、円筒状のハ
ウジング1に収納するのが容易になるのである。
【0051】筒状基体20の中心軸方向の一端面には、
開口を囲む断面半円状の連結リブ27が突設され、連結
リブ27の外周面には、周方向に沿う連結溝27aが形
成されるとともに連結溝27aの要所に連続するように
筒状基体20の中心線方向に沿う導入溝27bが2箇所
に形成されている。キャップ2において筒状基体20の
端面との対向面には、連結リブ27に嵌合する連結凹溝
(図示せず)が形成されており、連結凹溝内の2箇所に
は導入溝27bを通して連結溝27aに導入される連結
突起(図示せず)が突設されている。したがって、連結
突起を導入溝27bに合わせて連結リブ27を連結凹溝
に嵌め入れ、その後にキャップ2を筒状基体20に対し
て回転させれば、連結突起が連結溝27aに導入される
ことによって、キャップ2が筒状基体20に連結される
ことになる。
開口を囲む断面半円状の連結リブ27が突設され、連結
リブ27の外周面には、周方向に沿う連結溝27aが形
成されるとともに連結溝27aの要所に連続するように
筒状基体20の中心線方向に沿う導入溝27bが2箇所
に形成されている。キャップ2において筒状基体20の
端面との対向面には、連結リブ27に嵌合する連結凹溝
(図示せず)が形成されており、連結凹溝内の2箇所に
は導入溝27bを通して連結溝27aに導入される連結
突起(図示せず)が突設されている。したがって、連結
突起を導入溝27bに合わせて連結リブ27を連結凹溝
に嵌め入れ、その後にキャップ2を筒状基体20に対し
て回転させれば、連結突起が連結溝27aに導入される
ことによって、キャップ2が筒状基体20に連結される
ことになる。
【0052】筒状基体20におけるキャップ2との対向
面にはホールICなどの磁気センサ28が表面を筒状基
体20の表面と面一とするように埋設され、またキャッ
プ2において磁気センサ28に対向する部位には永久磁
石片17が埋設されている。したがって、筒状基体20
にキャップ2を結合したことを磁気センサ28の出力に
よって検知することができる。ここに、磁気センサ28
および永久磁石片17は、磁気センサ28の検知面と永
久磁石片17の着磁面とが筒状基体20の中心線方向に
略平行になるように配置される。一般に、磁気センサ2
8は検知面に直交する方向の寸法が他方向の寸法よりも
小さいから、上述のように配置することによって、筒状
基体20の径方向における取付寸法が小さくなり、結果
的に筒状基体20を円筒形状から大きく逸脱させること
がないのである。
面にはホールICなどの磁気センサ28が表面を筒状基
体20の表面と面一とするように埋設され、またキャッ
プ2において磁気センサ28に対向する部位には永久磁
石片17が埋設されている。したがって、筒状基体20
にキャップ2を結合したことを磁気センサ28の出力に
よって検知することができる。ここに、磁気センサ28
および永久磁石片17は、磁気センサ28の検知面と永
久磁石片17の着磁面とが筒状基体20の中心線方向に
略平行になるように配置される。一般に、磁気センサ2
8は検知面に直交する方向の寸法が他方向の寸法よりも
小さいから、上述のように配置することによって、筒状
基体20の径方向における取付寸法が小さくなり、結果
的に筒状基体20を円筒形状から大きく逸脱させること
がないのである。
【0053】筒状基体20の中心軸方向の他端部の周壁
には、筒状基体30に結合されるバヨネット継手を構成
する結合溝20aが周方向の3箇所に形成される。ま
た、結合溝20aの内周面にはメッキにより形成された
導電パターン26が延長されており(図6に斜線部で示
す)、バヨネット継手によって筒状基体30に機械的に
結合されると同時に、筒状基体30の導電パターン35
に対して電気的に接続されるようになっている。すなわ
ち、結合溝20aは、筒状基体30に対して機械的結合
と電気的接続とを同時に行うコネクタを構成する。
には、筒状基体30に結合されるバヨネット継手を構成
する結合溝20aが周方向の3箇所に形成される。ま
た、結合溝20aの内周面にはメッキにより形成された
導電パターン26が延長されており(図6に斜線部で示
す)、バヨネット継手によって筒状基体30に機械的に
結合されると同時に、筒状基体30の導電パターン35
に対して電気的に接続されるようになっている。すなわ
ち、結合溝20aは、筒状基体30に対して機械的結合
と電気的接続とを同時に行うコネクタを構成する。
【0054】カートリッジ3は、ガラスや合成樹脂等に
より円筒状に形成された容器3aの軸方向の一端部を容
器3aに固定された封止部材3bで閉塞するとともに、
容器3aの軸方向の他端部を容器3aに内挿されて容器
3aの軸方向に移動する栓部材3cで閉塞し、封止部材
3bと栓部材3cとの間の空間に薬液を充填したもので
ある。すなわち、栓部材3cが容器3aの軸方向に移動
することにより、薬液を充填している空間の内容積が変
化するのである。封止部材3bおよび栓部材3cは、ゴ
ムや軟質合成樹脂等の弾性材料を用いて形成される。栓
部材3cは、容器3aの内周面に密接して移動中に薬液
が漏れるのを防止する。
より円筒状に形成された容器3aの軸方向の一端部を容
器3aに固定された封止部材3bで閉塞するとともに、
容器3aの軸方向の他端部を容器3aに内挿されて容器
3aの軸方向に移動する栓部材3cで閉塞し、封止部材
3bと栓部材3cとの間の空間に薬液を充填したもので
ある。すなわち、栓部材3cが容器3aの軸方向に移動
することにより、薬液を充填している空間の内容積が変
化するのである。封止部材3bおよび栓部材3cは、ゴ
ムや軟質合成樹脂等の弾性材料を用いて形成される。栓
部材3cは、容器3aの内周面に密接して移動中に薬液
が漏れるのを防止する。
【0055】筒状基体20にカートリッジ3を収納した
状態で、筒状基体20にキャップ2を結合し、このキャ
ップ2に注射針10を螺合させると、封止部材3bにカ
ニューレ12の一端部が刺通される。この状態で、栓部
材3cを封止部材3bに近づけるように移動させれば、
カニューレ12を通して薬液がカートリッジ3の外部に
放出されるのである。
状態で、筒状基体20にキャップ2を結合し、このキャ
ップ2に注射針10を螺合させると、封止部材3bにカ
ニューレ12の一端部が刺通される。この状態で、栓部
材3cを封止部材3bに近づけるように移動させれば、
カニューレ12を通して薬液がカートリッジ3の外部に
放出されるのである。
【0056】筒状基体30は、図3に示すように、筒状
基体20の端部の内径にほぼ等しい外径を有した円筒状
に形成されており、中心線方向の一端部の外側面には、
筒状基体20の結合溝20aとともにバヨネット継手を
構成する結合突起30aが周方向の3箇所に突設され
る。また、筒状基体30の他端部の外側面には、バヨネ
ット継手を構成する2種類の結合突起30b,30c
が、それぞれ周方向の3箇所に突設される。筒状基体3
0において結合突起30aを形成している一端面には、
固定凹所31aが周方向の3箇所に形成され、筒状基体
30の端面を閉塞するガイド板32の周面に突設された
固定突起32aが固定凹所31aに嵌合する。ガイド板
32には3箇所にガイド孔32bが穿孔され、またガイ
ド板32の厚み方向において筒状基体30に臨む面の中
央部にはねじ受穴(図示せず)が凹設される。ガイド板
32の機能については後述する。
基体20の端部の内径にほぼ等しい外径を有した円筒状
に形成されており、中心線方向の一端部の外側面には、
筒状基体20の結合溝20aとともにバヨネット継手を
構成する結合突起30aが周方向の3箇所に突設され
る。また、筒状基体30の他端部の外側面には、バヨネ
ット継手を構成する2種類の結合突起30b,30c
が、それぞれ周方向の3箇所に突設される。筒状基体3
0において結合突起30aを形成している一端面には、
固定凹所31aが周方向の3箇所に形成され、筒状基体
30の端面を閉塞するガイド板32の周面に突設された
固定突起32aが固定凹所31aに嵌合する。ガイド板
32には3箇所にガイド孔32bが穿孔され、またガイ
ド板32の厚み方向において筒状基体30に臨む面の中
央部にはねじ受穴(図示せず)が凹設される。ガイド板
32の機能については後述する。
【0057】筒状基体30の外側面には凹所33,34
a,34bが形成される。凹所33の底面には導電パタ
ーンによりスイッチパターン35aが形成され、この凹
所33には6個の凸状の操作釦36a〜36fを有した
スイッチハンドル36が嵌着される。スイッチハンドル
36はゴムのような弾性材料によって形成され、凹所3
3の底面に形成された固定接点となるスイッチパターン
35aとの対向面に、各操作釦36a〜36fに対応し
て可動接点となる接点部材(図示せず)が埋設されてい
る。また、スイッチハンドル36には、スイッチパター
ン35aと接点部材との接点間隔を維持するためのスペ
ーサ(図示せず)が設けられる。したがって、操作釦3
6a〜36fに押力を作用させると、互いに離間したス
イッチパターン35aの間が接点部材を介して短絡さ
れ、スイッチとして機能するのである。また、凹所33
には、スイッチハンドル36の各操作部36a〜36f
がそれぞれ挿通される6個の露出窓37aを備えたスイ
ッチカバー37が嵌着される。凹所34a,34bは筒
状基体30の中心軸方向の両端部に形成され、各凹所3
4a,34bにはそれぞれホールICのような磁気セン
サ38a,38bが嵌着される。磁気センサ38a,3
8bは、筒状基体30の外側面にメッキ等によって形成
されている導電パターン35に接続される。図6に斜線
部で示すように、導電パターン35は結合突起30a,
30bの周面にも延長されており、筒状基体20の結合
溝20aと筒状基体30の結合突起30aとの位置を合
わせて、筒状基体20を筒状基体30に押し付けながら
回転させると、筒状基体20が筒状基体30に結合さ
れ、このとき同時に導電パターン26と導電パターン3
5とが電気的に接続されるのである。
a,34bが形成される。凹所33の底面には導電パタ
ーンによりスイッチパターン35aが形成され、この凹
所33には6個の凸状の操作釦36a〜36fを有した
スイッチハンドル36が嵌着される。スイッチハンドル
36はゴムのような弾性材料によって形成され、凹所3
3の底面に形成された固定接点となるスイッチパターン
35aとの対向面に、各操作釦36a〜36fに対応し
て可動接点となる接点部材(図示せず)が埋設されてい
る。また、スイッチハンドル36には、スイッチパター
ン35aと接点部材との接点間隔を維持するためのスペ
ーサ(図示せず)が設けられる。したがって、操作釦3
6a〜36fに押力を作用させると、互いに離間したス
イッチパターン35aの間が接点部材を介して短絡さ
れ、スイッチとして機能するのである。また、凹所33
には、スイッチハンドル36の各操作部36a〜36f
がそれぞれ挿通される6個の露出窓37aを備えたスイ
ッチカバー37が嵌着される。凹所34a,34bは筒
状基体30の中心軸方向の両端部に形成され、各凹所3
4a,34bにはそれぞれホールICのような磁気セン
サ38a,38bが嵌着される。磁気センサ38a,3
8bは、筒状基体30の外側面にメッキ等によって形成
されている導電パターン35に接続される。図6に斜線
部で示すように、導電パターン35は結合突起30a,
30bの周面にも延長されており、筒状基体20の結合
溝20aと筒状基体30の結合突起30aとの位置を合
わせて、筒状基体20を筒状基体30に押し付けながら
回転させると、筒状基体20が筒状基体30に結合さ
れ、このとき同時に導電パターン26と導電パターン3
5とが電気的に接続されるのである。
【0058】ところで、結合突起30cにはステッピン
グモータであるモータ61を保持したモータ取付台62
が結合される。モータ61は円筒状であって、軸方向の
一端面に出力軸61aが突出し、周面に端子61bが露
出する。モータ41において出力軸61aが突出する端
面には一対のねじ孔61cが形成され、ねじ孔61cに
螺合する取付ねじ63を用いることにより、モータ取付
台62がモータ61に固定される。
グモータであるモータ61を保持したモータ取付台62
が結合される。モータ61は円筒状であって、軸方向の
一端面に出力軸61aが突出し、周面に端子61bが露
出する。モータ41において出力軸61aが突出する端
面には一対のねじ孔61cが形成され、ねじ孔61cに
螺合する取付ねじ63を用いることにより、モータ取付
台62がモータ61に固定される。
【0059】モータ取付台62は、モータ61の出力軸
61aが貫通する貫通穴62aを中央部に備え、3本の
腕片62bが同一平面上で中央部から放射状に突設され
た三叉状に形成される。各腕片62bの先端縁には、そ
れぞれ腕片62bに直交する形で筒状基体30の外側面
に沿って配置される取付片62cが設けられる。各取付
片62cには、それぞれ結合突起30cとともにバヨネ
ット継手を構成する結合溝62dが形成される。したが
って、モータ取付台62にモータ61を取り付けた状態
で、筒状基体30の結合突起30cとモータ取付台62
の結合溝62dとの位置を合わせ、筒状基体30に向か
ってモータ取付台62を押し付けながら回転させると、
筒状基体30にモータ61を結合することができるので
ある。
61aが貫通する貫通穴62aを中央部に備え、3本の
腕片62bが同一平面上で中央部から放射状に突設され
た三叉状に形成される。各腕片62bの先端縁には、そ
れぞれ腕片62bに直交する形で筒状基体30の外側面
に沿って配置される取付片62cが設けられる。各取付
片62cには、それぞれ結合突起30cとともにバヨネ
ット継手を構成する結合溝62dが形成される。したが
って、モータ取付台62にモータ61を取り付けた状態
で、筒状基体30の結合突起30cとモータ取付台62
の結合溝62dとの位置を合わせ、筒状基体30に向か
ってモータ取付台62を押し付けながら回転させると、
筒状基体30にモータ61を結合することができるので
ある。
【0060】モータ61の出力軸61aの回転は、減速
装置70を介して直進装置80に伝達され、直進装置8
0では回転運動を直進運動に変換する。すなわち、モー
タ61、減速装置70、直進装置80によってカートリ
ッジ3の栓部材3cを押圧する押圧装置が構成される。
減速装置70は、モータ61の出力軸61aに結合され
た平歯車71を備え、平歯車71の周囲には平歯車71
に噛合する3個の遊星歯車72が配置される。各遊星歯
車72は、円板状のキャリア73の表裏の一面に突設さ
れた3本の支軸73aの回りでそれぞれ回転自在となる
ようにキャリア73に保持される。キャリア73の表裏
の他面には平歯車73bが一体に設けられ、この平歯車
73bの周囲には平歯車73bに噛合する3個の遊星歯
車74が配置される。各遊星歯車74は、円板状のキャ
リア75の表裏の一面に突設された3本の支軸75aの
回りでそれぞれ回転自在となるようにキャリア75に保
持される。また、筒状基体30の中心線方向において結
合突起30cが形成されている一端部の内周面には、遊
星歯車72,74に噛合する内歯車76が形成される。
したがって、平歯車71がモータ61の出力軸61aの
回転に伴って回転すると、各遊星歯車72は自転すると
ともに平歯車71の回りを公転してキャリア73を回転
させ、さらにキャリア73の回転に伴って平歯車73b
が回転すると、各遊星歯車74は自転するとともに平歯
車73bの回りを公転し、遊星歯車74の公転に伴って
キャリア75が回転することになる。このように2段の
遊星機構を用いた減速装置70を用いることによって、
減速装置70を比較的小型に形成しながらもモータ61
の出力軸61aの回転速度を大きな減速比で減速するこ
とができるのである。キャリア75の回転量を正確に制
御できることになる。
装置70を介して直進装置80に伝達され、直進装置8
0では回転運動を直進運動に変換する。すなわち、モー
タ61、減速装置70、直進装置80によってカートリ
ッジ3の栓部材3cを押圧する押圧装置が構成される。
減速装置70は、モータ61の出力軸61aに結合され
た平歯車71を備え、平歯車71の周囲には平歯車71
に噛合する3個の遊星歯車72が配置される。各遊星歯
車72は、円板状のキャリア73の表裏の一面に突設さ
れた3本の支軸73aの回りでそれぞれ回転自在となる
ようにキャリア73に保持される。キャリア73の表裏
の他面には平歯車73bが一体に設けられ、この平歯車
73bの周囲には平歯車73bに噛合する3個の遊星歯
車74が配置される。各遊星歯車74は、円板状のキャ
リア75の表裏の一面に突設された3本の支軸75aの
回りでそれぞれ回転自在となるようにキャリア75に保
持される。また、筒状基体30の中心線方向において結
合突起30cが形成されている一端部の内周面には、遊
星歯車72,74に噛合する内歯車76が形成される。
したがって、平歯車71がモータ61の出力軸61aの
回転に伴って回転すると、各遊星歯車72は自転すると
ともに平歯車71の回りを公転してキャリア73を回転
させ、さらにキャリア73の回転に伴って平歯車73b
が回転すると、各遊星歯車74は自転するとともに平歯
車73bの回りを公転し、遊星歯車74の公転に伴って
キャリア75が回転することになる。このように2段の
遊星機構を用いた減速装置70を用いることによって、
減速装置70を比較的小型に形成しながらもモータ61
の出力軸61aの回転速度を大きな減速比で減速するこ
とができるのである。キャリア75の回転量を正確に制
御できることになる。
【0061】キャリア75の表裏において支軸75aが
突出する面とは反対側の面の中央部には連結台75bが
突設され、連結台75bの中央部に形成された連結穴7
5cにリードねじ81の一端部が連結される。リードね
じ81は一端部に断面が非円形(たとえば、矩形状)の
連結部81aを備え、連結穴75cは連結部81aの断
面形状にほぼ等しい開口形状に形成されている。したが
って、連結部81aを連結穴75cに挿入すれば、キャ
リア75の回転に伴ってリードねじ81が回転すること
になる。ここに、上記構成の減速装置70を用いたこと
により、モータ61の出力軸61aと、リードねじ81
とは同軸上に配置されることになる。
突出する面とは反対側の面の中央部には連結台75bが
突設され、連結台75bの中央部に形成された連結穴7
5cにリードねじ81の一端部が連結される。リードね
じ81は一端部に断面が非円形(たとえば、矩形状)の
連結部81aを備え、連結穴75cは連結部81aの断
面形状にほぼ等しい開口形状に形成されている。したが
って、連結部81aを連結穴75cに挿入すれば、キャ
リア75の回転に伴ってリードねじ81が回転すること
になる。ここに、上記構成の減速装置70を用いたこと
により、モータ61の出力軸61aと、リードねじ81
とは同軸上に配置されることになる。
【0062】直進装置80は、減速装置70の出力軸を
兼ねた上記リードねじ81と、リードねじ81に螺合す
る直進子82とを備える。すなわち、リードねじ81が
回転すれば、直進子82が直進する。直進子82は円柱
状であって、中央部にリードねじ81と螺合するねじ孔
82aが形成され、表裏の一面の周部には3本の押し棒
83の一端部がそれぞれ結合される。リードねじ81の
先端部はガイド板32の表裏の一面に形成したねじ受穴
(図示せず)に保持され、リードねじ81のぐらつきが
防止される。また、各押し棒83の他端部は押圧子84
に結合される。押し棒83は上述したガイド板32に形
成されたガイド孔32bに挿通されることにより、直進
子82や押し棒83がリードねじ81と共回りするのが
防止され、かつ、押し棒83のぐらつきが防止される。
押圧子84は、カートリッジ3の容器3aに挿入できる
寸法に形成される。したがって、筒状基体30に筒状基
体20を結合し、筒状基体30からの押圧子84の突出
量を増加させることによって、カートリッジ3の栓部材
3cを封止部材3bに近付く向きに移動させ、カニュー
レ12を通して薬液を注入させることができる。要する
に、押圧子84の移動量に応じて薬液の注入量を調節す
ることができるのである。結局、減速装置70の減速比
を大きく設定していることによって、モータ61の回転
量に対する薬液の注入量を正確に制御できるのである。
兼ねた上記リードねじ81と、リードねじ81に螺合す
る直進子82とを備える。すなわち、リードねじ81が
回転すれば、直進子82が直進する。直進子82は円柱
状であって、中央部にリードねじ81と螺合するねじ孔
82aが形成され、表裏の一面の周部には3本の押し棒
83の一端部がそれぞれ結合される。リードねじ81の
先端部はガイド板32の表裏の一面に形成したねじ受穴
(図示せず)に保持され、リードねじ81のぐらつきが
防止される。また、各押し棒83の他端部は押圧子84
に結合される。押し棒83は上述したガイド板32に形
成されたガイド孔32bに挿通されることにより、直進
子82や押し棒83がリードねじ81と共回りするのが
防止され、かつ、押し棒83のぐらつきが防止される。
押圧子84は、カートリッジ3の容器3aに挿入できる
寸法に形成される。したがって、筒状基体30に筒状基
体20を結合し、筒状基体30からの押圧子84の突出
量を増加させることによって、カートリッジ3の栓部材
3cを封止部材3bに近付く向きに移動させ、カニュー
レ12を通して薬液を注入させることができる。要する
に、押圧子84の移動量に応じて薬液の注入量を調節す
ることができるのである。結局、減速装置70の減速比
を大きく設定していることによって、モータ61の回転
量に対する薬液の注入量を正確に制御できるのである。
【0063】ところで、直進子82の周面には保持凹所
82bが形成され、保持凹所82bには永久磁石片85
が固着される。また、上述したように筒状基体30の中
心軸方向の両端部の外側面にはそれぞれ磁気センサ38
a,38bが固着され、各磁気センサ38a,38bに
よって永久磁石片85からの磁束を検出するようになっ
ている。すなわち、各磁気センサ38a,38bは、そ
れぞれ押圧子84の筒状基体30からの突出量が最大に
なる前端位置と最小になる後端位置とを規定するために
設けられている。すなわち、図5(a)に示すように、
永久磁石片85からの磁束を磁気センサ38aが検出す
る位置を、押圧子84の移動範囲の一方の端末位置であ
る前端位置とし、図5(b)に示すように、永久磁石片
85からの磁束を磁気センサ38bが検出する位置を、
押圧子84の移動範囲の他方の端末位置である後端位置
とするのである。このように、永久磁石片85と一対の
磁気センサ38a,38bとにより、押圧子84の前端
位置と後端位置とを決定することができるのである。前
端位置と後端位置とを検出することによって、後述する
ように、押圧子84の前進規制と後退規制との制御を行
うことができる。したがって、磁気センサ38aは前進
規制用となり、磁気センサ38bは後退規制用となる。
82bが形成され、保持凹所82bには永久磁石片85
が固着される。また、上述したように筒状基体30の中
心軸方向の両端部の外側面にはそれぞれ磁気センサ38
a,38bが固着され、各磁気センサ38a,38bに
よって永久磁石片85からの磁束を検出するようになっ
ている。すなわち、各磁気センサ38a,38bは、そ
れぞれ押圧子84の筒状基体30からの突出量が最大に
なる前端位置と最小になる後端位置とを規定するために
設けられている。すなわち、図5(a)に示すように、
永久磁石片85からの磁束を磁気センサ38aが検出す
る位置を、押圧子84の移動範囲の一方の端末位置であ
る前端位置とし、図5(b)に示すように、永久磁石片
85からの磁束を磁気センサ38bが検出する位置を、
押圧子84の移動範囲の他方の端末位置である後端位置
とするのである。このように、永久磁石片85と一対の
磁気センサ38a,38bとにより、押圧子84の前端
位置と後端位置とを決定することができるのである。前
端位置と後端位置とを検出することによって、後述する
ように、押圧子84の前進規制と後退規制との制御を行
うことができる。したがって、磁気センサ38aは前進
規制用となり、磁気センサ38bは後退規制用となる。
【0064】筒状基体40は、図4に示すように、筒状
基体30の外径にほぼ等しい内径を有し中心線方向の一
端面が閉塞された有底円筒状に形成される。筒状基体4
0の外側面には、他の筒状基体20,30と同様に、ト
ランジスタ57のような素子が収納される凹所41が形
成されるとともに、素子の端子に接続される導電パター
ン42がメッキ等によって形成されている。また、筒状
基体40の開口側の一端部には筒状基体30の結合突起
30bとともにバヨネット継手を構成する結合溝40a
が周面の3箇所に形成されている。上述した導電パター
ン42は結合溝40aの内周面まで延長されており(図
6に斜線部で示す)、結合溝40aに結合突起30bを
噛合させて筒状基体30と筒状基体40とを結合したと
きに、結合突起30bの周面に形成されている導電パタ
ーン35が結合溝40aの内周面に形成されている導電
パターン42に接触して、両導電パターン35,42が
電気的に接続されるようになっている。すなわち、結合
突起30bと結合溝40aとによって、筒状基体30と
筒状基体40とを機械的に固定しかつ電気的に接続する
コネクタが構成されるのである。また、筒状基体30と
筒状基体40とを結合したときには、モータ61は筒状
基体40の中に収納されることになる。したがって、モ
ータ61の端子61aは筒状基体40の内周面に形成さ
れた導電パターン(図示せず)に接触することによって
電気的に接続されることになる。
基体30の外径にほぼ等しい内径を有し中心線方向の一
端面が閉塞された有底円筒状に形成される。筒状基体4
0の外側面には、他の筒状基体20,30と同様に、ト
ランジスタ57のような素子が収納される凹所41が形
成されるとともに、素子の端子に接続される導電パター
ン42がメッキ等によって形成されている。また、筒状
基体40の開口側の一端部には筒状基体30の結合突起
30bとともにバヨネット継手を構成する結合溝40a
が周面の3箇所に形成されている。上述した導電パター
ン42は結合溝40aの内周面まで延長されており(図
6に斜線部で示す)、結合溝40aに結合突起30bを
噛合させて筒状基体30と筒状基体40とを結合したと
きに、結合突起30bの周面に形成されている導電パタ
ーン35が結合溝40aの内周面に形成されている導電
パターン42に接触して、両導電パターン35,42が
電気的に接続されるようになっている。すなわち、結合
突起30bと結合溝40aとによって、筒状基体30と
筒状基体40とを機械的に固定しかつ電気的に接続する
コネクタが構成されるのである。また、筒状基体30と
筒状基体40とを結合したときには、モータ61は筒状
基体40の中に収納されることになる。したがって、モ
ータ61の端子61aは筒状基体40の内周面に形成さ
れた導電パターン(図示せず)に接触することによって
電気的に接続されることになる。
【0065】筒状基体40の内部には電池43が収納さ
れる。電池43は、筒状基体40の側面に形成した取出
用開口44を通して筒状基体40に着脱される。筒状基
体40の内部には電池43の電極に接触する電極板45
が収納され、電極板45は筒状基体40の内外の導電パ
ターン42に接続される。さらに、筒状基体40の閉塞
端の外面には保持凹所46が形成され、保持凹所46に
は圧電ブザーよりなる報知ブザー58が収納される。
れる。電池43は、筒状基体40の側面に形成した取出
用開口44を通して筒状基体40に着脱される。筒状基
体40の内部には電池43の電極に接触する電極板45
が収納され、電極板45は筒状基体40の内外の導電パ
ターン42に接続される。さらに、筒状基体40の閉塞
端の外面には保持凹所46が形成され、保持凹所46に
は圧電ブザーよりなる報知ブザー58が収納される。
【0066】次に、回路部の構成を図7に基づいて説明
する。回路部は、基本的には、上述した各磁気センサ2
8、38a、38bと、スイッチハンドル36の各操作
釦36a〜36fによりそれぞれ操作されるモードスイ
ッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW
3 、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、ス
タートスイッチSW6 とを入力として、モータ61の回
転、液晶表示器52への表示、報知ブザー58の鳴動を
制御する。
する。回路部は、基本的には、上述した各磁気センサ2
8、38a、38bと、スイッチハンドル36の各操作
釦36a〜36fによりそれぞれ操作されるモードスイ
ッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW
3 、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、ス
タートスイッチSW6 とを入力として、モータ61の回
転、液晶表示器52への表示、報知ブザー58の鳴動を
制御する。
【0067】着脱検知用の磁気センサ28の出力信号は
着脱判定部101に入力され、カートリッジ3の交換な
どのためにキャップ2を筒状基体20から外したとき
に、着脱判定部101から離脱信号が出力される。離脱
信号は、後退パルス発生部102を始動して後退用パル
スを送出させ、モータドライバ103を介してモータ4
1を回転させる。このとき、モータ61は、押圧子84
の筒状基体30からの突出量を減少させるように逆転す
る。後退規制用の磁気センサ38bの出力信号は、後退
パルス発生部102を停動させるために用いられてい
る。すなわち、押圧子84が後退し、押圧子84に設け
た永久磁石片85の磁束によって後退規制用の磁気セン
サ38bがオンになると、後退パルスの発生が停止して
モータ61が停止するのである。したがって、カートリ
ッジ3を交換するためにキャップ2をを筒状基体20
(すなわち、ハウジング1)から外すと、押圧子84が
自動的に後退して筒状基体30からの突出量が最小にな
った時点で停止する。その結果、新しいカートリッジ3
を筒状基体20に装着する際には、押圧子84が後退し
ていてカートリッジ3を筒状基体20の中に入れること
ができるのである。しかも、押圧子84は、キャップ2
を筒状基体20から外すと自動的に後退するから、操作
を意識する必要がないのである。
着脱判定部101に入力され、カートリッジ3の交換な
どのためにキャップ2を筒状基体20から外したとき
に、着脱判定部101から離脱信号が出力される。離脱
信号は、後退パルス発生部102を始動して後退用パル
スを送出させ、モータドライバ103を介してモータ4
1を回転させる。このとき、モータ61は、押圧子84
の筒状基体30からの突出量を減少させるように逆転す
る。後退規制用の磁気センサ38bの出力信号は、後退
パルス発生部102を停動させるために用いられてい
る。すなわち、押圧子84が後退し、押圧子84に設け
た永久磁石片85の磁束によって後退規制用の磁気セン
サ38bがオンになると、後退パルスの発生が停止して
モータ61が停止するのである。したがって、カートリ
ッジ3を交換するためにキャップ2をを筒状基体20
(すなわち、ハウジング1)から外すと、押圧子84が
自動的に後退して筒状基体30からの突出量が最小にな
った時点で停止する。その結果、新しいカートリッジ3
を筒状基体20に装着する際には、押圧子84が後退し
ていてカートリッジ3を筒状基体20の中に入れること
ができるのである。しかも、押圧子84は、キャップ2
を筒状基体20から外すと自動的に後退するから、操作
を意識する必要がないのである。
【0068】キャップ2が筒状基体20から外れている
ときには、押圧子84の後退以外の動作は禁止される。
すなわち、離脱信号は、前進判定部104を介して前進
パルス発生部105に入力されることによって、前進パ
ルス発生部105を停動させるのであり、モータ61を
正転させて押圧子84を前進させるための前進パルスが
モータドライバ103に入力されるのを禁止する。モー
ドスイッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッ
チSW3 、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW
5 、スタートスイッチSW6 を操作したときに発生する
各信号は、それぞれインターロック部1061 〜106
6 を通過して後段に送られるようになっており、各イン
ターロック部1061 〜1066 に離脱判定部101か
らの離脱信号が入力されているときには、信号の通過が
禁止されるようになっている。すなわち、離脱信号が発
生しているときには、モードスイッチSW1 、時間スイ
ッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アップスイッチS
W4 、ダウンスイッチSW 5 、スタートスイッチSW6
の操作は無効になるのである。
ときには、押圧子84の後退以外の動作は禁止される。
すなわち、離脱信号は、前進判定部104を介して前進
パルス発生部105に入力されることによって、前進パ
ルス発生部105を停動させるのであり、モータ61を
正転させて押圧子84を前進させるための前進パルスが
モータドライバ103に入力されるのを禁止する。モー
ドスイッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッ
チSW3 、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW
5 、スタートスイッチSW6 を操作したときに発生する
各信号は、それぞれインターロック部1061 〜106
6 を通過して後段に送られるようになっており、各イン
ターロック部1061 〜1066 に離脱判定部101か
らの離脱信号が入力されているときには、信号の通過が
禁止されるようになっている。すなわち、離脱信号が発
生しているときには、モードスイッチSW1 、時間スイ
ッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アップスイッチS
W4 、ダウンスイッチSW 5 、スタートスイッチSW6
の操作は無効になるのである。
【0069】前進パルス発生部105は、制御部110
からの前進開始信号によって始動するのであり、前進パ
ルス発生部105より出力される前進パルスはモータド
ライバ103を介してモータ41を正転させる。前進判
定部104には、離脱信号のほかに、前進規制用の磁気
センサ38aの出力信号と、制御部110からの前進停
止信号(後述する)とが入力される。すなわち、離脱信
号と磁気センサ38aの出力信号と前進停止信号とのい
ずれかが出力されると、前進パルス発生部105が停動
するのであり、押圧子84の前進が禁止されるのであ
る。磁気センサ38aによる前進パルスの停止は、メイ
ンケース30からの押圧子84の最大突出量を規制する
ためであり、制御部110からの前進停止信号による前
進パルスの停止は、押圧子84の移動量を規制して所定
量の薬液を注入するためである。ここにおいて、後退パ
ルス発生部103および前進パルス発生部105では、
始動よりも停動が優先される。
からの前進開始信号によって始動するのであり、前進パ
ルス発生部105より出力される前進パルスはモータド
ライバ103を介してモータ41を正転させる。前進判
定部104には、離脱信号のほかに、前進規制用の磁気
センサ38aの出力信号と、制御部110からの前進停
止信号(後述する)とが入力される。すなわち、離脱信
号と磁気センサ38aの出力信号と前進停止信号とのい
ずれかが出力されると、前進パルス発生部105が停動
するのであり、押圧子84の前進が禁止されるのであ
る。磁気センサ38aによる前進パルスの停止は、メイ
ンケース30からの押圧子84の最大突出量を規制する
ためであり、制御部110からの前進停止信号による前
進パルスの停止は、押圧子84の移動量を規制して所定
量の薬液を注入するためである。ここにおいて、後退パ
ルス発生部103および前進パルス発生部105では、
始動よりも停動が優先される。
【0070】キャップ2が筒状基体20に装着されて離
脱信号が解除されているときには、モードスイッチSW
1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アッ
プスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、スタートス
イッチSW6 の操作は有効になる。モードスイッチSW
1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 からの
出力信号はモード選択部111に入力され、モード選択
部111では、モードスイッチSW1 時間スイッチSW
2 、注入量スイッチSW3 の操作手順に応じて、制御部
110の動作モードを、時計合わせモード、注入量設定
モード、注入時刻設定モード、確認モードなどに設定す
る。また、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW
5 からの出力信号は、設定値発生部112に入力され
る。設定値発生部112は、アップダウンカウンタとし
て機能し、アップスイッチSW4 およびダウンスイッチ
SW5 の操作に応じて出力値を増減させる。すなわち、
アップスイッチSW4 は操作釦36dを1回押すたびに
出力値を一定値ずつ増加させ、また操作釦36dを連続
して所定時間以上押し続けると、出力値を連続的に増加
させるようになっている。ダウンスイッチSW5 はアッ
プスイッチSW4 とは逆に操作釦36eを押すことによ
って出力値を減少させる。設定値発生部112の出力値
は、時刻や注入量の設定値として制御部110に入力さ
れる。スタートスイッチSW6 の出力信号は、そのまま
制御部110に入力される。ただし、スタートスイッチ
SW6 の出力信号を通過させるインターロック部109
は、制御部110からのスタート禁止信号が入力されて
いる期間には、スタートスイッチSW6 の操作を無効に
するように構成されている。
脱信号が解除されているときには、モードスイッチSW
1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アッ
プスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、スタートス
イッチSW6 の操作は有効になる。モードスイッチSW
1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 からの
出力信号はモード選択部111に入力され、モード選択
部111では、モードスイッチSW1 時間スイッチSW
2 、注入量スイッチSW3 の操作手順に応じて、制御部
110の動作モードを、時計合わせモード、注入量設定
モード、注入時刻設定モード、確認モードなどに設定す
る。また、アップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW
5 からの出力信号は、設定値発生部112に入力され
る。設定値発生部112は、アップダウンカウンタとし
て機能し、アップスイッチSW4 およびダウンスイッチ
SW5 の操作に応じて出力値を増減させる。すなわち、
アップスイッチSW4 は操作釦36dを1回押すたびに
出力値を一定値ずつ増加させ、また操作釦36dを連続
して所定時間以上押し続けると、出力値を連続的に増加
させるようになっている。ダウンスイッチSW5 はアッ
プスイッチSW4 とは逆に操作釦36eを押すことによ
って出力値を減少させる。設定値発生部112の出力値
は、時刻や注入量の設定値として制御部110に入力さ
れる。スタートスイッチSW6 の出力信号は、そのまま
制御部110に入力される。ただし、スタートスイッチ
SW6 の出力信号を通過させるインターロック部109
は、制御部110からのスタート禁止信号が入力されて
いる期間には、スタートスイッチSW6 の操作を無効に
するように構成されている。
【0071】制御部110は、クロック発生部113か
ら出力される基準クロック信号に同期して動作し、表示
用ドライバ114を介して液晶表示器52による表示を
制御する。また、制御部110には、RAMなどよりな
る書換え可能な記憶部115が接続されている。記憶部
115は、現在時刻を記憶する時計用領域D0 と、設定
した注入量と注入時刻とを後述するプログラム番号とと
もに組にして記憶する複数の設定用領域D1 ,D2 ,…
…,Dnとを備えている。
ら出力される基準クロック信号に同期して動作し、表示
用ドライバ114を介して液晶表示器52による表示を
制御する。また、制御部110には、RAMなどよりな
る書換え可能な記憶部115が接続されている。記憶部
115は、現在時刻を記憶する時計用領域D0 と、設定
した注入量と注入時刻とを後述するプログラム番号とと
もに組にして記憶する複数の設定用領域D1 ,D2 ,…
…,Dnとを備えている。
【0072】上記構成の回路部のうち、一点鎖線で囲ま
れた部分100は、マイクロプロセッサ、プログラムを
格納したROM、記憶部115となるRAMなどを1チ
ップ上に集積したCPU51に水晶振動子54のような
少数の素子を付加することによって構成される。すなわ
ち、CPU51の周辺素子としては、モータドライバ1
03を構成するトランジスタ55、クロック発生部11
5の発振周波数を規制する水晶振動子54、液晶表示器
52などがあればよく、各筒状基体20,30,40の
外側面のような比較的狭い場所に実装することが可能に
なる。
れた部分100は、マイクロプロセッサ、プログラムを
格納したROM、記憶部115となるRAMなどを1チ
ップ上に集積したCPU51に水晶振動子54のような
少数の素子を付加することによって構成される。すなわ
ち、CPU51の周辺素子としては、モータドライバ1
03を構成するトランジスタ55、クロック発生部11
5の発振周波数を規制する水晶振動子54、液晶表示器
52などがあればよく、各筒状基体20,30,40の
外側面のような比較的狭い場所に実装することが可能に
なる。
【0073】次に、制御部110の動作を図8ないし図
17に基づいて説明する。ただし、図8ないし図17の
説明において、括弧付きの数字はステップを示す。制御
部110は、基本的には、図8に示すように、薬液の注
入量(投与量)および注入時刻(投与時刻)を設定する
設定処理(200)、設定された注入時刻までの時間を
計時する計時処理(300)、注入時刻になると設定さ
れた注入量の薬液を注入する注入処理(350)、カー
トリッジ3を交換する際に押圧子84を復帰させる押圧
子復帰処理(400)を順次繰り返すことになる。ま
た、電池43が接続されて電源がオンになったときに
は、内蔵したリセット回路部によって内部状態および記
憶部115の初期化(150)を行う。
17に基づいて説明する。ただし、図8ないし図17の
説明において、括弧付きの数字はステップを示す。制御
部110は、基本的には、図8に示すように、薬液の注
入量(投与量)および注入時刻(投与時刻)を設定する
設定処理(200)、設定された注入時刻までの時間を
計時する計時処理(300)、注入時刻になると設定さ
れた注入量の薬液を注入する注入処理(350)、カー
トリッジ3を交換する際に押圧子84を復帰させる押圧
子復帰処理(400)を順次繰り返すことになる。ま
た、電池43が接続されて電源がオンになったときに
は、内蔵したリセット回路部によって内部状態および記
憶部115の初期化(150)を行う。
【0074】設定処理(200)および注入処理(35
0)は、モードスイッチSW1 、時間スイッチSW2 、
注入量スイッチSW3 、スタートスイッチSW6 の操作
に対応して起動される。すなわち、モードスイッチSW
1 時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、スター
トスイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を検出する
ためにスイッチの割り込み処理(450)が行われる。
また、押圧子復帰処理(400)は、磁気センサ28で
の検知状態に対応した割り込み処理(500)によって
起動される。
0)は、モードスイッチSW1 、時間スイッチSW2 、
注入量スイッチSW3 、スタートスイッチSW6 の操作
に対応して起動される。すなわち、モードスイッチSW
1 時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、スター
トスイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を検出する
ためにスイッチの割り込み処理(450)が行われる。
また、押圧子復帰処理(400)は、磁気センサ28で
の検知状態に対応した割り込み処理(500)によって
起動される。
【0075】スイッチの割り込み処理(450)では、
図9のように、まずモードスイッチSW1 、時間スイッ
チSW2 、注入量スイッチSW3 、スタートスイッチS
W6のうちのいずれかのスイッチの出力を取込み(45
1)、モードスイッチSW1、時間スイッチSW2 、注
入量スイッチSW3 のうちのいずれかのスイッチが操作
されたときには(452、453、454)、それぞれ
対応する設定フラグをオンにして(455、456、4
57)、設定処理(200)を起動する(458)。ま
た、スタートスイッチSW6 が操作されたときには(4
59)、注入処理(350)を起動する(460)。
図9のように、まずモードスイッチSW1 、時間スイッ
チSW2 、注入量スイッチSW3 、スタートスイッチS
W6のうちのいずれかのスイッチの出力を取込み(45
1)、モードスイッチSW1、時間スイッチSW2 、注
入量スイッチSW3 のうちのいずれかのスイッチが操作
されたときには(452、453、454)、それぞれ
対応する設定フラグをオンにして(455、456、4
57)、設定処理(200)を起動する(458)。ま
た、スタートスイッチSW6 が操作されたときには(4
59)、注入処理(350)を起動する(460)。
【0076】一方、磁気センサ28の割り込み処理(5
00)では、図10のように、まず磁気センサ28の検
知状態を取込み(501)、磁気センサ28の出力がオ
フになってキャップ2がハウジング1から離脱したこと
が検出されると(502)、押圧子復帰処理(400)
を起動する(503)。設定処理(200)では、図1
1に示すように、スイッチの割り込み処理(450)に
おいてオンになった設定フラグを判別して(201、2
02、203)、オンである設定フラグに対応して動作
モードと注入量と注入時刻とのいずれかを設定する処理
を起動する。すなわち、モード設定処理(210)、注
入量設定処理(240)、時刻設定処理(260)のい
ずれかを起動する。ここにおいて、液晶表示器52は、
8桁の表示能力を有しており、動作モードに対応するモ
ード番号に1桁、プログラム番号に1桁、注入量を薬液
の単位(1単位=0.01ml)表示として2桁、時刻
に4桁を用いている。時刻は、時、分にそれぞれ2桁を
使用する。
00)では、図10のように、まず磁気センサ28の検
知状態を取込み(501)、磁気センサ28の出力がオ
フになってキャップ2がハウジング1から離脱したこと
が検出されると(502)、押圧子復帰処理(400)
を起動する(503)。設定処理(200)では、図1
1に示すように、スイッチの割り込み処理(450)に
おいてオンになった設定フラグを判別して(201、2
02、203)、オンである設定フラグに対応して動作
モードと注入量と注入時刻とのいずれかを設定する処理
を起動する。すなわち、モード設定処理(210)、注
入量設定処理(240)、時刻設定処理(260)のい
ずれかを起動する。ここにおいて、液晶表示器52は、
8桁の表示能力を有しており、動作モードに対応するモ
ード番号に1桁、プログラム番号に1桁、注入量を薬液
の単位(1単位=0.01ml)表示として2桁、時刻
に4桁を用いている。時刻は、時、分にそれぞれ2桁を
使用する。
【0077】各モード番号に対応する動作モードは、次
のように設定されている。すなわち、モード番号は1〜
3の3種類であって、モード番号が「1」のときには、
スタートスイッチSW6 の操作時に、時刻とは無関係に
あらかじめ設定された一定の注入量で薬液を注入する。
また、モード番号が「2」のときには、記憶部115の
設定用領域D1 ,……,Dnに設定されている注入量お
よび注入時刻に従って、設定された注入時刻になると報
知ブザー58を鳴動させ、その後にスタートスイッチS
W6 を操作すると設定された注入量の薬液を注入する。
さらに、モード番号が「3」のときには、記憶部115
の設定用領域D1 ,……,Dnに設定されている注入量
および注入時刻に従って、設定された注入時刻になると
報知ブザー58が鳴動した後に、設定された注入用の薬
液を自動的に注入する。
のように設定されている。すなわち、モード番号は1〜
3の3種類であって、モード番号が「1」のときには、
スタートスイッチSW6 の操作時に、時刻とは無関係に
あらかじめ設定された一定の注入量で薬液を注入する。
また、モード番号が「2」のときには、記憶部115の
設定用領域D1 ,……,Dnに設定されている注入量お
よび注入時刻に従って、設定された注入時刻になると報
知ブザー58を鳴動させ、その後にスタートスイッチS
W6 を操作すると設定された注入量の薬液を注入する。
さらに、モード番号が「3」のときには、記憶部115
の設定用領域D1 ,……,Dnに設定されている注入量
および注入時刻に従って、設定された注入時刻になると
報知ブザー58が鳴動した後に、設定された注入用の薬
液を自動的に注入する。
【0078】プログラム番号は、薬液の注入量と注入時
刻との組に一対一に付与される数値であり、本実施例で
はプログラム番号を1〜4の4個まで設定できるように
構成されている。すなわち、記憶部115には、注入量
と注入時刻との組を格納するための4個の設定用領域D
1 ,D2 ,D3 ,D4 が設けられ、各設定用領域D1,
D2 ,D3 ,D4 に格納されている注入量と注入時間と
の組に対してそれぞれプログラム番号が付与されるので
ある。
刻との組に一対一に付与される数値であり、本実施例で
はプログラム番号を1〜4の4個まで設定できるように
構成されている。すなわち、記憶部115には、注入量
と注入時刻との組を格納するための4個の設定用領域D
1 ,D2 ,D3 ,D4 が設けられ、各設定用領域D1,
D2 ,D3 ,D4 に格納されている注入量と注入時間と
の組に対してそれぞれプログラム番号が付与されるので
ある。
【0079】設定処理(200)では、モード番号が
「1」であれば、液晶表示器52のプログラム番号の桁
には何も表示されず、注入量としては設定した一定量が
表示される。また、モード番号が「1」以外の場合に
は、プログラム番号と、そのプログラム番号に対応する
注入量および注入時刻が表示される。図12に示すよう
に、モード設定処理(210)では、モード番号の桁を
点滅(ブリンク)表示することによってモード設定処理
であることを表示し(211)、モードスイッチS
W1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、ア
ップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、スタート
スイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を取り込む
(212)。ここで、モードスイッチSW1 が操作され
ると(213)、設定処理(200)を終了させて、す
べての設定フラグをオフにした後(214)、設定処理
(200)で設定した情報を液晶表示器52に表示する
(215)。また、注入量スイッチSW2 や時間スイッ
チSW3 が操作された場合には(216、218)、そ
れぞれ対応する設定フラグを設定する(217、21
9)。一方、スタートスイッチSW6 が操作された場合
には(220)、モータ61を正転させる(221)。
ここで、スタートスイッチSW6 が再度操作されてオフ
になるか(222)、磁気センサ38aに永久磁石片8
5の磁界が検出されて磁気センサ38aがオンになる
(223)まではモータ61の正転を続けさせ、いずれ
か一方の条件が満たされるとモータ61をオフにする
(224)。さらに、モード設定処理(210)では、
他のスイッチが操作されずにアップスイッチSW4 やダ
ウンスイッチSW5 が操作されると(225、22
8)、動作モードが変更される(226、229)。ア
ップスイッチSW4 を1度操作すると現在のモード番号
が1だけ増え(227)、ダウンスイッチSW5を1度
操作すると現在のモード番号が1だけ減るのである(2
30)。
「1」であれば、液晶表示器52のプログラム番号の桁
には何も表示されず、注入量としては設定した一定量が
表示される。また、モード番号が「1」以外の場合に
は、プログラム番号と、そのプログラム番号に対応する
注入量および注入時刻が表示される。図12に示すよう
に、モード設定処理(210)では、モード番号の桁を
点滅(ブリンク)表示することによってモード設定処理
であることを表示し(211)、モードスイッチS
W1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW3 、ア
ップスイッチSW4 、ダウンスイッチSW5 、スタート
スイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を取り込む
(212)。ここで、モードスイッチSW1 が操作され
ると(213)、設定処理(200)を終了させて、す
べての設定フラグをオフにした後(214)、設定処理
(200)で設定した情報を液晶表示器52に表示する
(215)。また、注入量スイッチSW2 や時間スイッ
チSW3 が操作された場合には(216、218)、そ
れぞれ対応する設定フラグを設定する(217、21
9)。一方、スタートスイッチSW6 が操作された場合
には(220)、モータ61を正転させる(221)。
ここで、スタートスイッチSW6 が再度操作されてオフ
になるか(222)、磁気センサ38aに永久磁石片8
5の磁界が検出されて磁気センサ38aがオンになる
(223)まではモータ61の正転を続けさせ、いずれ
か一方の条件が満たされるとモータ61をオフにする
(224)。さらに、モード設定処理(210)では、
他のスイッチが操作されずにアップスイッチSW4 やダ
ウンスイッチSW5 が操作されると(225、22
8)、動作モードが変更される(226、229)。ア
ップスイッチSW4 を1度操作すると現在のモード番号
が1だけ増え(227)、ダウンスイッチSW5を1度
操作すると現在のモード番号が1だけ減るのである(2
30)。
【0080】図13に示すように、注入量設定処理(2
40)では、注入量の桁を点滅表示することによって注
入量設定処理であることを表示し(241)、モードス
イッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチS
W3 、アップスイッチSW4、ダウンスイッチSW5 、
スタートスイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を取
り込む(242)。モードスイッチSW1 が操作される
と(243)、設定処理(200)を終了させて、すべ
ての設定フラグをオフにした後(244)、設定処理
(200)で設定した情報を液晶表示器52に表示する
(245)。また、注入量スイッチSW2 が操作される
と(246)、モード番号が「1」であるとき以外は
(247)、プログラム番号を1つ進める(248)。
プログラム番号が最大値に達しているときには注入量ス
イッチSW2 を操作すると、プログラム番号が最小値に
なる。すなわち、プログラム番号は注入量スイッチSW
2 の操作によって循環的に選択されるのである。時間ス
イッチSW3 が操作されると(249)、対応する設定
フラグが設定される(250)。一方、スタートスイッ
チSW6 が操作された場合には(251)、液晶表示器
52に表示されているプログラム番号に対応する注入量
を0にして(252)、注入量をクリアする。さらに、
他のスイッチが操作されずにアップスイッチSW4 やダ
ウンスイッチSW 5 が操作されると(253、25
5)、表示されているプログラム番号に対応する注入量
が変更される(254、256)。すなわち、アップス
イッチSW4 を1度操作すると現在の注入量が1単位だ
け増え(255)、ダウンスイッチSW 5 を1度操作す
ると現在の注入量が1単位だけ減るのである(25
7)。したがって、注入量設定処理(240)が選択さ
れているときには、注入量スイッチSW2 を操作してプ
ログラム番号を選択し、その後、アップスイッチS
W4 、ダウンスイッチSW5 、スタートスイッチSW6
などを用いて所望の注入量を選択するのである。図14
に示すように、時刻設定処理(260)では、モード番
号が「1」であるときには(261)、時計の動作を停
止し(262)、時刻の桁を点滅表示することによって
時刻設定処理(260)であることを表示し(26
3)、他のモード番号であるときには(261)、計時
を停止せずに時刻設定処理(260)であることを表示
する(263)。次に、モードスイッチSW1 、時間ス
イッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アップスイッチ
SW4 、ダウンスイッチSW5、スタートスイッチSW
6 の各スイッチの操作の有無を取り込む(264)。こ
こで、モードスイッチSW1 が操作されると(26
5)、時計の動作を再開した後(266)、設定処理
(200)を終了させて、すべての設定フラグをオフに
した後(267)、設定処理(200)で設定した情報
を液晶表示器52に表示する(268)。また、注入量
スイッチSW2 が操作されると(269)、時計の動作
を再開し(270)、対応する設定フラグをオンにする
(271)。時間スイッチSW3 が操作されると(27
2)、モード番号が「1」であるとき以外は(27
3)、プログラム番号を1つ進める(274)。プログ
ラム番号が最大値に達しているときには注入量スイッチ
SW2 を操作すると、プログラム番号が最小値になる。
すなわち、プログラム番号は時間スイッチSW3 の操作
によって循環的に選択される。一方、スタートスイッチ
SW6 が操作された場合には(275)、液晶表示器5
2に表示されているプログラム番号に対応する注入時刻
を00:00にして(276)、注入時刻をクリアす
る。さらに、他のスイッチが操作されずにアップスイッ
チSW4 やダウンスイッチSW5 が操作されると(27
7、281)、表示されているプログラム番号に対応す
る注入量が変更される。すなわち、モード番号が「1」
であれば(278、282)、現在時刻を、アップスイ
ッチSW4 の操作に対して一定時間ずつ進め(27
9)、ダウンスイッチSW5 の操作に対して一定時間ず
つ遅らせる(283)。また、他のモード番号であれば
(277、281)、設定する注入時刻を、アップスイ
ッチSW4 の1回の操作に対して一定時間ずつ進め(2
80)、ダウンスイッチSW5 の1回の操作に対して一
定時間ずつ遅らせる(284)。ここに、アップスイッ
チSW 4 やダウンスイッチSW5 の操作に対する時間の
送り間隔は、操作時間が5秒未満であれば1分刻みにな
り、操作時間が5秒以上で10秒未満であれば10分刻
みになり、操作時間が10秒以上になると30分刻みに
なり、操作時間中に一定の時間間隔で送ることになる。
40)では、注入量の桁を点滅表示することによって注
入量設定処理であることを表示し(241)、モードス
イッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチS
W3 、アップスイッチSW4、ダウンスイッチSW5 、
スタートスイッチSW6 の各スイッチの操作の有無を取
り込む(242)。モードスイッチSW1 が操作される
と(243)、設定処理(200)を終了させて、すべ
ての設定フラグをオフにした後(244)、設定処理
(200)で設定した情報を液晶表示器52に表示する
(245)。また、注入量スイッチSW2 が操作される
と(246)、モード番号が「1」であるとき以外は
(247)、プログラム番号を1つ進める(248)。
プログラム番号が最大値に達しているときには注入量ス
イッチSW2 を操作すると、プログラム番号が最小値に
なる。すなわち、プログラム番号は注入量スイッチSW
2 の操作によって循環的に選択されるのである。時間ス
イッチSW3 が操作されると(249)、対応する設定
フラグが設定される(250)。一方、スタートスイッ
チSW6 が操作された場合には(251)、液晶表示器
52に表示されているプログラム番号に対応する注入量
を0にして(252)、注入量をクリアする。さらに、
他のスイッチが操作されずにアップスイッチSW4 やダ
ウンスイッチSW 5 が操作されると(253、25
5)、表示されているプログラム番号に対応する注入量
が変更される(254、256)。すなわち、アップス
イッチSW4 を1度操作すると現在の注入量が1単位だ
け増え(255)、ダウンスイッチSW 5 を1度操作す
ると現在の注入量が1単位だけ減るのである(25
7)。したがって、注入量設定処理(240)が選択さ
れているときには、注入量スイッチSW2 を操作してプ
ログラム番号を選択し、その後、アップスイッチS
W4 、ダウンスイッチSW5 、スタートスイッチSW6
などを用いて所望の注入量を選択するのである。図14
に示すように、時刻設定処理(260)では、モード番
号が「1」であるときには(261)、時計の動作を停
止し(262)、時刻の桁を点滅表示することによって
時刻設定処理(260)であることを表示し(26
3)、他のモード番号であるときには(261)、計時
を停止せずに時刻設定処理(260)であることを表示
する(263)。次に、モードスイッチSW1 、時間ス
イッチSW2 、注入量スイッチSW3 、アップスイッチ
SW4 、ダウンスイッチSW5、スタートスイッチSW
6 の各スイッチの操作の有無を取り込む(264)。こ
こで、モードスイッチSW1 が操作されると(26
5)、時計の動作を再開した後(266)、設定処理
(200)を終了させて、すべての設定フラグをオフに
した後(267)、設定処理(200)で設定した情報
を液晶表示器52に表示する(268)。また、注入量
スイッチSW2 が操作されると(269)、時計の動作
を再開し(270)、対応する設定フラグをオンにする
(271)。時間スイッチSW3 が操作されると(27
2)、モード番号が「1」であるとき以外は(27
3)、プログラム番号を1つ進める(274)。プログ
ラム番号が最大値に達しているときには注入量スイッチ
SW2 を操作すると、プログラム番号が最小値になる。
すなわち、プログラム番号は時間スイッチSW3 の操作
によって循環的に選択される。一方、スタートスイッチ
SW6 が操作された場合には(275)、液晶表示器5
2に表示されているプログラム番号に対応する注入時刻
を00:00にして(276)、注入時刻をクリアす
る。さらに、他のスイッチが操作されずにアップスイッ
チSW4 やダウンスイッチSW5 が操作されると(27
7、281)、表示されているプログラム番号に対応す
る注入量が変更される。すなわち、モード番号が「1」
であれば(278、282)、現在時刻を、アップスイ
ッチSW4 の操作に対して一定時間ずつ進め(27
9)、ダウンスイッチSW5 の操作に対して一定時間ず
つ遅らせる(283)。また、他のモード番号であれば
(277、281)、設定する注入時刻を、アップスイ
ッチSW4 の1回の操作に対して一定時間ずつ進め(2
80)、ダウンスイッチSW5 の1回の操作に対して一
定時間ずつ遅らせる(284)。ここに、アップスイッ
チSW 4 やダウンスイッチSW5 の操作に対する時間の
送り間隔は、操作時間が5秒未満であれば1分刻みにな
り、操作時間が5秒以上で10秒未満であれば10分刻
みになり、操作時間が10秒以上になると30分刻みに
なり、操作時間中に一定の時間間隔で送ることになる。
【0081】以上の設定処理(200)について、操作
部36a〜36fの操作手順および液晶表示器52の表
示状態との一例を各動作モード別に説明する。まず、電
池43を入れると、初期化されて液晶表示器52の表示
は「00000000」になり、記憶部115の内容は
クリアされる。ここで、モード番号およびプログラム番
号については、デフォルト値が「1」に設定されてお
り、この時点で有効なスイッチ(すなわち、モードスイ
ッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW
3 、スタートスイッチSW6 )を操作すれば、設定処理
(200)になり、モード番号は自動的に「1」にな
る。このとき、モードスイッチSW1 を操作すればモー
ド番号が「1」になって「1000000」と表示さ
れ、モードの桁が点滅表示される。ここで、アップスイ
ッチSW4 またはダウンスイッチSW5を操作すれば、
モード番号が変化する。また、電池43を入れた直後で
はなくともモード番号の桁が点滅表示されていない状態
であれば、モードスイッチSW1の操作によって、モー
ド番号の桁が点滅する状態に移行する。ただし、この場
合には、モードスイッチSW1 を操作する以前のモード
番号がそのまま表示される。モード番号を変化させる
と、モード番号に応じて他の表示も変化する。モード番
号が「1」であれば、プログラム番号の桁には何も表示
されず、注入量は設定値、時刻はモードスイッチSW1
を操作した時点の時刻になる。モード番号が「2」また
は「3」であれば、現在時刻の後で現在時刻にもっとも
近い注入時刻が設定されているプログラム番号と、その
プログラム番号に対応する注入量および注入時刻が表示
される。モード番号の桁が点滅表示されている状態でモ
ードスイッチSW1 を再度操作すれば、モード番号の桁
の点滅表示が終了して設定処理(200)が終了する。
部36a〜36fの操作手順および液晶表示器52の表
示状態との一例を各動作モード別に説明する。まず、電
池43を入れると、初期化されて液晶表示器52の表示
は「00000000」になり、記憶部115の内容は
クリアされる。ここで、モード番号およびプログラム番
号については、デフォルト値が「1」に設定されてお
り、この時点で有効なスイッチ(すなわち、モードスイ
ッチSW1 、時間スイッチSW2 、注入量スイッチSW
3 、スタートスイッチSW6 )を操作すれば、設定処理
(200)になり、モード番号は自動的に「1」にな
る。このとき、モードスイッチSW1 を操作すればモー
ド番号が「1」になって「1000000」と表示さ
れ、モードの桁が点滅表示される。ここで、アップスイ
ッチSW4 またはダウンスイッチSW5を操作すれば、
モード番号が変化する。また、電池43を入れた直後で
はなくともモード番号の桁が点滅表示されていない状態
であれば、モードスイッチSW1の操作によって、モー
ド番号の桁が点滅する状態に移行する。ただし、この場
合には、モードスイッチSW1 を操作する以前のモード
番号がそのまま表示される。モード番号を変化させる
と、モード番号に応じて他の表示も変化する。モード番
号が「1」であれば、プログラム番号の桁には何も表示
されず、注入量は設定値、時刻はモードスイッチSW1
を操作した時点の時刻になる。モード番号が「2」また
は「3」であれば、現在時刻の後で現在時刻にもっとも
近い注入時刻が設定されているプログラム番号と、その
プログラム番号に対応する注入量および注入時刻が表示
される。モード番号の桁が点滅表示されている状態でモ
ードスイッチSW1 を再度操作すれば、モード番号の桁
の点滅表示が終了して設定処理(200)が終了する。
【0082】一方、注入量の桁が点滅表示されていない
状態で、注入量スイッチSW3 を操作すると、注入量の
桁が点滅表示される。このとき、アップスイッチSW4
またはダウンスイッチSW5 を操作すれば、モード番号
にかかわらず注入量を変えることができる。また、モー
ド番号が「1」である場合を除いて、注入量スイッチS
W3 を操作するたびに、プログラム番号が循環的に変化
する。したがって、注入量スイッチSW3 によってプロ
グラム番号を選択し、アップスイッチSW4 またはダウ
ンスイッチSW5 の操作によって対応する注入量を設定
すればよい。ここで、時間スイッチSW2 を操作すれ
ば、時間の桁が点滅する状態に移行し、また、モードス
イッチSW1 を操作すれば、注入量の点滅表示が終了し
て設定処理(200)が終了する。
状態で、注入量スイッチSW3 を操作すると、注入量の
桁が点滅表示される。このとき、アップスイッチSW4
またはダウンスイッチSW5 を操作すれば、モード番号
にかかわらず注入量を変えることができる。また、モー
ド番号が「1」である場合を除いて、注入量スイッチS
W3 を操作するたびに、プログラム番号が循環的に変化
する。したがって、注入量スイッチSW3 によってプロ
グラム番号を選択し、アップスイッチSW4 またはダウ
ンスイッチSW5 の操作によって対応する注入量を設定
すればよい。ここで、時間スイッチSW2 を操作すれ
ば、時間の桁が点滅する状態に移行し、また、モードス
イッチSW1 を操作すれば、注入量の点滅表示が終了し
て設定処理(200)が終了する。
【0083】また、時刻の桁が点滅表示されていない状
態で、時間スイッチSW2 を操作すると、時間の桁が点
滅表示される。以後の操作は注入量スイッチSW3 を操
作した場合と同様であって、アップスイッチSW4 また
はダウンスイッチSW5 を操作することによって時刻を
変えることができ、時間スイッチSW2 を操作すことに
よってプログラム番号を変えることができる。また、注
入量スイッチSW3 を操作すれば、注入量の桁が点滅す
る状態に移行し、モードスイッチSW1 を操作すれば、
時刻の点滅状態が終了して設定処理(200)が終了す
る。
態で、時間スイッチSW2 を操作すると、時間の桁が点
滅表示される。以後の操作は注入量スイッチSW3 を操
作した場合と同様であって、アップスイッチSW4 また
はダウンスイッチSW5 を操作することによって時刻を
変えることができ、時間スイッチSW2 を操作すことに
よってプログラム番号を変えることができる。また、注
入量スイッチSW3 を操作すれば、注入量の桁が点滅す
る状態に移行し、モードスイッチSW1 を操作すれば、
時刻の点滅状態が終了して設定処理(200)が終了す
る。
【0084】現在時刻を設定するには、モード番号が
「1」である状態で、アップスイッチSW4 またはダウ
ンスイッチSW5 を用いて時刻を設定し、ラジオや電話
での時報にタイミングを合わせてモードスイッチSW1
を操作すればよい。上述のようにして設定した注入量お
よび注入時刻を確認するときには、時間スイッチSW2
を操作して時刻の桁を点滅表示にした状態で、時間スイ
ッチSW2を操作するか、注入量スイッチSW3 を操作
して注入量の桁を点滅表示にした状態で、注入量スイッ
チSW3 を操作すれば、各プログラム番号に対応する設
定内容を順次確認できることになる。設定内容を確認し
た後には、モードスイッチSW1 を操作すれば確認状態
が解除される。
「1」である状態で、アップスイッチSW4 またはダウ
ンスイッチSW5 を用いて時刻を設定し、ラジオや電話
での時報にタイミングを合わせてモードスイッチSW1
を操作すればよい。上述のようにして設定した注入量お
よび注入時刻を確認するときには、時間スイッチSW2
を操作して時刻の桁を点滅表示にした状態で、時間スイ
ッチSW2を操作するか、注入量スイッチSW3 を操作
して注入量の桁を点滅表示にした状態で、注入量スイッ
チSW3 を操作すれば、各プログラム番号に対応する設
定内容を順次確認できることになる。設定内容を確認し
た後には、モードスイッチSW1 を操作すれば確認状態
が解除される。
【0085】また、薬液の注入量や注入時刻を誤って設
定したときには、注入量や注入時刻が点滅表示されてい
る状態でアップスイッチSW4 やダウンスイッチSW5
を操作すればよい。さらに、注入量や注入時刻が点滅表
示されている状態でスタートスイッチSW6 を操作すれ
ば、液晶表示器52に表示されているプログラム番号に
対応する設定用領域D1 ,……,D4 の内容を消去する
こともできる。
定したときには、注入量や注入時刻が点滅表示されてい
る状態でアップスイッチSW4 やダウンスイッチSW5
を操作すればよい。さらに、注入量や注入時刻が点滅表
示されている状態でスタートスイッチSW6 を操作すれ
ば、液晶表示器52に表示されているプログラム番号に
対応する設定用領域D1 ,……,D4 の内容を消去する
こともできる。
【0086】次に、計時処理(300)について図15
に基づいて説明する。計時処理(300)では、クロッ
ク発生部113より出力されるクロック信号に基づいて
生成された1秒ごとに発生する秒パルスを計数する(3
01)。秒パルスが1個送出されるたびに記憶部115
の時計用領域D0 の秒カウント値がインクリメントされ
(302)、秒カウント値が60になると(303)、
秒カウント値が0にリセットされるとともに(30
4)、分カウント値がインクリメントされる(30
5)。分カウント値が30に達すると(306)、チェ
ックフラグが0から1になる(307)。また、分カウ
ント値が60に達した場合にも(308)、チェックフ
ラグが0から1になる(309)。要するに、30分刻
みでチェックフラグが立てられるのである。また、分カ
ウンタ値が60に達したときには、分カウント値が0に
リセットされるとともに(310)、時カウント値がイ
ンクリメントされる(311)。時カウント値は24に
達すると(312)、0にリセットされる(313)。
液晶表示器52には現在時刻の表示がなされ(31
4)、チェックフラグが1であるかどうかが判定される
(315)。また、チェックフラグが1になっていると
きには、設定時刻になったかどうかが判定される(31
6)。要するに、設定時刻は30分単位で設定されるの
である。設定時刻になったと判定されると、タイムアッ
プフラグが1になり(317)、薬液を注入する注入処
理(350)に移行する。チェックフラグもしくはタイ
ムアップフラグが1ではないときにも注入処理(35
0)に移行する。
に基づいて説明する。計時処理(300)では、クロッ
ク発生部113より出力されるクロック信号に基づいて
生成された1秒ごとに発生する秒パルスを計数する(3
01)。秒パルスが1個送出されるたびに記憶部115
の時計用領域D0 の秒カウント値がインクリメントされ
(302)、秒カウント値が60になると(303)、
秒カウント値が0にリセットされるとともに(30
4)、分カウント値がインクリメントされる(30
5)。分カウント値が30に達すると(306)、チェ
ックフラグが0から1になる(307)。また、分カウ
ント値が60に達した場合にも(308)、チェックフ
ラグが0から1になる(309)。要するに、30分刻
みでチェックフラグが立てられるのである。また、分カ
ウンタ値が60に達したときには、分カウント値が0に
リセットされるとともに(310)、時カウント値がイ
ンクリメントされる(311)。時カウント値は24に
達すると(312)、0にリセットされる(313)。
液晶表示器52には現在時刻の表示がなされ(31
4)、チェックフラグが1であるかどうかが判定される
(315)。また、チェックフラグが1になっていると
きには、設定時刻になったかどうかが判定される(31
6)。要するに、設定時刻は30分単位で設定されるの
である。設定時刻になったと判定されると、タイムアッ
プフラグが1になり(317)、薬液を注入する注入処
理(350)に移行する。チェックフラグもしくはタイ
ムアップフラグが1ではないときにも注入処理(35
0)に移行する。
【0087】注入処理(350)では、図16に示すよ
うに、まず設定処理(200)かどうかの判定を行い
(351)、設定処理(200)でなければモード番号
を判定する(352)。また、設定処理(200)であ
れば注入処理(350)を終了する。モード番号が
「1」ではないときにはタイムアップフラグを判定し、
タイムアップフラグが1であると判定されると(35
3)、タイムアップを報知するために報知ブザー58を
10秒間鳴動させる(354)。また、タイムアップフ
ラグが1ではない(すなわち、チェックフラグも1では
ない)ときには、注入処理(350)は実行されずに注
入処理(350)を終了する。報知ブザー58を鳴動さ
せた後には、モード番号が「2」か「3」かを判定する
(355、356)。ステップ352で判定したモード
番号が「1」であるか、ステップ355で判定したモー
ド番号が「2」であるときには、スタートスイッチSW
6 の操作の有無を取り込む(357)。スタートスイッ
チSW6 がオンになれば(358)、注入開始を報知す
るために報知ブザー58を3秒間鳴動させる(35
9)。以後の処理はステップ356でモード番号が
「3」と判定された場合と同様になるのであって、モー
ド番号にかかわらず同じ処理になる。
うに、まず設定処理(200)かどうかの判定を行い
(351)、設定処理(200)でなければモード番号
を判定する(352)。また、設定処理(200)であ
れば注入処理(350)を終了する。モード番号が
「1」ではないときにはタイムアップフラグを判定し、
タイムアップフラグが1であると判定されると(35
3)、タイムアップを報知するために報知ブザー58を
10秒間鳴動させる(354)。また、タイムアップフ
ラグが1ではない(すなわち、チェックフラグも1では
ない)ときには、注入処理(350)は実行されずに注
入処理(350)を終了する。報知ブザー58を鳴動さ
せた後には、モード番号が「2」か「3」かを判定する
(355、356)。ステップ352で判定したモード
番号が「1」であるか、ステップ355で判定したモー
ド番号が「2」であるときには、スタートスイッチSW
6 の操作の有無を取り込む(357)。スタートスイッ
チSW6 がオンになれば(358)、注入開始を報知す
るために報知ブザー58を3秒間鳴動させる(35
9)。以後の処理はステップ356でモード番号が
「3」と判定された場合と同様になるのであって、モー
ド番号にかかわらず同じ処理になる。
【0088】すなわち、注入量の設定値に基づいてモー
タ61の回転量を決める注入パルス数が設定され(36
0)、制御部110から前進開始信号が送出されて前進
パルス発生部105が始動し、モータ61が回転する
(361)。注入パルス数の前進パルスの送出が終了し
たとき(362)、あるいは、前進規制用の磁気センサ
38aによって押圧子84の突出量が最大に達したこと
が検出されたとき(363)には、制御部110から前
進停止信号が送出されて前進パルス発生部105が停動
し、モータ41が停止する(364)。このような動作
によって、押圧子84がカートリッジ3の栓部材3cを
所定量だけ押圧して設定量の薬液が注入されるのであ
る。薬液の注入が終了すると、報知ブザー58が3秒間
鳴動して注入の終了を報知する(365)。
タ61の回転量を決める注入パルス数が設定され(36
0)、制御部110から前進開始信号が送出されて前進
パルス発生部105が始動し、モータ61が回転する
(361)。注入パルス数の前進パルスの送出が終了し
たとき(362)、あるいは、前進規制用の磁気センサ
38aによって押圧子84の突出量が最大に達したこと
が検出されたとき(363)には、制御部110から前
進停止信号が送出されて前進パルス発生部105が停動
し、モータ41が停止する(364)。このような動作
によって、押圧子84がカートリッジ3の栓部材3cを
所定量だけ押圧して設定量の薬液が注入されるのであ
る。薬液の注入が終了すると、報知ブザー58が3秒間
鳴動して注入の終了を報知する(365)。
【0089】薬液の注入が終了すれば、モード番号が
「1」以外のときには(366)、次のプログラム番号
に対応した次回の注入時刻を検索する(367)。その
後、液晶表示器52にはモード番号に応じた表示がなさ
れる(368)。たとえば、モード番号が「1」であれ
ば注入量および現在時刻が表示され、モード番号が
「2」または「3」であれば次回の注入量および現在時
刻が表示される。ここで、タイムアップフラグが0にリ
セットされ(369)、押圧子復帰処理(400)に移
行する。
「1」以外のときには(366)、次のプログラム番号
に対応した次回の注入時刻を検索する(367)。その
後、液晶表示器52にはモード番号に応じた表示がなさ
れる(368)。たとえば、モード番号が「1」であれ
ば注入量および現在時刻が表示され、モード番号が
「2」または「3」であれば次回の注入量および現在時
刻が表示される。ここで、タイムアップフラグが0にリ
セットされ(369)、押圧子復帰処理(400)に移
行する。
【0090】押圧子復帰処理(400)では、図17に
示すように、後退規制用の磁気センサ38bによって押
圧子84の突出量が最小になっているかどうかが判定さ
れ(401)、押圧子84の突出量が最小でなければ、
制御部110は後退開始信号を送出してモータ61を逆
転させ、押圧子84を後退させる(402)。こうして
押圧子84の突出量が最小になる位置まで後退して後退
規制用の磁気センサ38bがオンになると(403)、
制御部110は後退停止信号を送出してモータ61を停
止させ(404)、押圧子復帰処理(400)を終了す
る。
示すように、後退規制用の磁気センサ38bによって押
圧子84の突出量が最小になっているかどうかが判定さ
れ(401)、押圧子84の突出量が最小でなければ、
制御部110は後退開始信号を送出してモータ61を逆
転させ、押圧子84を後退させる(402)。こうして
押圧子84の突出量が最小になる位置まで後退して後退
規制用の磁気センサ38bがオンになると(403)、
制御部110は後退停止信号を送出してモータ61を停
止させ(404)、押圧子復帰処理(400)を終了す
る。
【0091】上記構成の薬液注射装置を携帯する場合に
は、キャップ2に設けたクリップ14の中に注射針10
を収納し、蓋板15をキャップ2に装着しておく。ま
た、使用時にはクリップ14から注射針10を取り出
し、ロッキングチップ11をキャップ2のねじ孔13に
螺合させれば、カニューレ12がカートリッジ3の封止
部材3bに刺通されて薬液の注出が可能になる。使用方
法はモードスイッチSW1により選択したモード番号に
よって異なる。すなわち、モード番号が「1」であれ
ば、現在時刻にかかわらずスタートスイッチSW6 の操
作によって設定された注入量の薬液を注入することがで
きる。また、モード番号が「2」であれば、設定された
注入時刻になればブザー58の鳴動によって報知される
から、スタートスイッチSW6 を操作すれば、設定され
た注入量の薬液を注入することができる。さらに、モー
ド番号が「3」であれば、設定された注入時刻に設定さ
れた注入量の薬液が自動的に注入される。モード番号が
「2」のときには、注入時刻になる前にスタートスイッ
チSW6 を操作しても薬液が注出されず、またモード番
号が「3」のときには、スタートスイッチSW6 の操作
を受け付けないから、誤ってスタートスイッチSW6 を
操作しても薬液が無駄に放出されることがないのであ
る。
は、キャップ2に設けたクリップ14の中に注射針10
を収納し、蓋板15をキャップ2に装着しておく。ま
た、使用時にはクリップ14から注射針10を取り出
し、ロッキングチップ11をキャップ2のねじ孔13に
螺合させれば、カニューレ12がカートリッジ3の封止
部材3bに刺通されて薬液の注出が可能になる。使用方
法はモードスイッチSW1により選択したモード番号に
よって異なる。すなわち、モード番号が「1」であれ
ば、現在時刻にかかわらずスタートスイッチSW6 の操
作によって設定された注入量の薬液を注入することがで
きる。また、モード番号が「2」であれば、設定された
注入時刻になればブザー58の鳴動によって報知される
から、スタートスイッチSW6 を操作すれば、設定され
た注入量の薬液を注入することができる。さらに、モー
ド番号が「3」であれば、設定された注入時刻に設定さ
れた注入量の薬液が自動的に注入される。モード番号が
「2」のときには、注入時刻になる前にスタートスイッ
チSW6 を操作しても薬液が注出されず、またモード番
号が「3」のときには、スタートスイッチSW6 の操作
を受け付けないから、誤ってスタートスイッチSW6 を
操作しても薬液が無駄に放出されることがないのであ
る。
【0092】モード番号が「1」や「2」のときには、
スタートスイッチSW6 を操作することによって薬液を
注入するから、一般には注入時刻ごとに身体にカニュー
レ12を刺すことになる。一方、図18に示すように、
身体に常時装着して使用することもできる。すなわち、
身体の上腕部や大腿部に巻き付けたサポータのような止
め具91の一部を、ハウジング1とクリップ14との間
で挟持することによって注射装置を身体に固定する。ま
た、カニューレ12にチューブ92を介して結合した別
のカニューレ93を皮下に挿入した状態で、押さえパッ
ド94および粘着テープ95によりカニューレ93の位
置ずれを防止する。
スタートスイッチSW6 を操作することによって薬液を
注入するから、一般には注入時刻ごとに身体にカニュー
レ12を刺すことになる。一方、図18に示すように、
身体に常時装着して使用することもできる。すなわち、
身体の上腕部や大腿部に巻き付けたサポータのような止
め具91の一部を、ハウジング1とクリップ14との間
で挟持することによって注射装置を身体に固定する。ま
た、カニューレ12にチューブ92を介して結合した別
のカニューレ93を皮下に挿入した状態で、押さえパッ
ド94および粘着テープ95によりカニューレ93の位
置ずれを防止する。
【0093】このような使用形態は、モード番号にかか
わらず採用できるが、モード番号が「3」であるときに
とくに有効である。すなわち、モード番号が「3」であ
れば、設定された注入時刻になると設定された注入量の
薬液が自動的に注入されるから、使用者が意識しなくて
も必要な量の薬液が必要な時刻に自動的に投与されるこ
とになる。また、1日に何度もカニューレ12を皮下に
挿入する必要がなく、カニューレ12の挿入に伴う苦痛
が少なくなるものである。
わらず採用できるが、モード番号が「3」であるときに
とくに有効である。すなわち、モード番号が「3」であ
れば、設定された注入時刻になると設定された注入量の
薬液が自動的に注入されるから、使用者が意識しなくて
も必要な量の薬液が必要な時刻に自動的に投与されるこ
とになる。また、1日に何度もカニューレ12を皮下に
挿入する必要がなく、カニューレ12の挿入に伴う苦痛
が少なくなるものである。
【0094】(実施例2)上記実施例では、注入量を設
定する注入量設定処理(240)において注入量スイッ
チSW3 によってプログラム番号を送り、注入時刻を設
定する時刻設定処理(260)では時間スイッチSW2
によってプログラム番号を送るようにしていたが、本実
施例では、処理にかかわらず時間スイッチSW2 によっ
てプログラム番号を送るようにしたものである。また、
アップスイッチSW4 およびダウンスイッチSW5 は、
注入量と注入時刻の設定のみに用い、モード番号の選択
には用いないようにしている。
定する注入量設定処理(240)において注入量スイッ
チSW3 によってプログラム番号を送り、注入時刻を設
定する時刻設定処理(260)では時間スイッチSW2
によってプログラム番号を送るようにしていたが、本実
施例では、処理にかかわらず時間スイッチSW2 によっ
てプログラム番号を送るようにしたものである。また、
アップスイッチSW4 およびダウンスイッチSW5 は、
注入量と注入時刻の設定のみに用い、モード番号の選択
には用いないようにしている。
【0095】以下、本実施例の操作手順を説明する。ま
ず、モード番号にかかわらず電池43の挿着の後には現
在時刻を設定する必要がある。電池43を挿着すると制
御部110はリセットされ、液晶表示器52の表示は
「00000000」になる。この点は実施例1と同様
である。この状態では、モードスイッチSW1 のみが受
け付けられる。モードスイッチSW1 を操作すると、モ
ード番号が「1」になる。次に、時間スイッチSW2 を
操作すると、液晶表示器52の時刻の桁が「0000」
で点滅表示され、現在時刻を合わせることが要求され
る。そこで、アップスイッチSW4 およびダウンスイッ
チSW5 が受け付けられ、現在時刻を設定できるように
なる。時刻を合わせる方法は実施例1と同様である。
ず、モード番号にかかわらず電池43の挿着の後には現
在時刻を設定する必要がある。電池43を挿着すると制
御部110はリセットされ、液晶表示器52の表示は
「00000000」になる。この点は実施例1と同様
である。この状態では、モードスイッチSW1 のみが受
け付けられる。モードスイッチSW1 を操作すると、モ
ード番号が「1」になる。次に、時間スイッチSW2 を
操作すると、液晶表示器52の時刻の桁が「0000」
で点滅表示され、現在時刻を合わせることが要求され
る。そこで、アップスイッチSW4 およびダウンスイッ
チSW5 が受け付けられ、現在時刻を設定できるように
なる。時刻を合わせる方法は実施例1と同様である。
【0096】現在時刻を設定した後、モード番号が
「1」の設定を行う場合は注入量スイッチSW3 を操作
し、他のモード番号の設定を行う場合はモードスイッチ
SW1 を操作する。注入量スイッチSW3 を操作する
と、注入量の桁が「00」で点滅表示され、注入量の設
定が促される。この状態ではアップスイッチSW4 およ
びダウンスイッチSW5 を用いて注入量を1単位の刻み
で設定することができる。モード番号が「1」のときに
は、所望時刻にスタートスイッチSW6 を操作すること
によって設定された注入量の薬液を注入するのであるか
ら、注入時刻の設定は不要である。すなわち、注入量の
設定後にモードスイッチSW1 を操作すれば、モード番
号が「1」、注入量が設定値、時刻が現在時刻となって
液晶表示器52に表示される。このとき、プログラム番
号は不要であるから表示されない(対応桁に−を表示す
る)。
「1」の設定を行う場合は注入量スイッチSW3 を操作
し、他のモード番号の設定を行う場合はモードスイッチ
SW1 を操作する。注入量スイッチSW3 を操作する
と、注入量の桁が「00」で点滅表示され、注入量の設
定が促される。この状態ではアップスイッチSW4 およ
びダウンスイッチSW5 を用いて注入量を1単位の刻み
で設定することができる。モード番号が「1」のときに
は、所望時刻にスタートスイッチSW6 を操作すること
によって設定された注入量の薬液を注入するのであるか
ら、注入時刻の設定は不要である。すなわち、注入量の
設定後にモードスイッチSW1 を操作すれば、モード番
号が「1」、注入量が設定値、時刻が現在時刻となって
液晶表示器52に表示される。このとき、プログラム番
号は不要であるから表示されない(対応桁に−を表示す
る)。
【0097】一方、現在時刻の設定後に、モードスイッ
チSW1 を1回操作すると、モード番号が「2」にな
る。この時点では、時刻は現在時刻が表示され、プログ
ラム番号および注入量は未定になっている(対応桁に0
または−を表示する)。ここでは、時間スイッチSW2
の操作によりプログラム番号が「1」と表示され、時刻
の桁が「0000」で点滅表示され、注入時刻の設定が
促される。注入時刻の設定にはアップスイッチSW4 お
よびダウンスイッチSW5 を用いる。現在時刻の設定で
は最小刻みは1分であったが、注入時刻の設定には30
分刻みになる。薬液の注入時刻は1分単位で設定する必
要はないから、30分単位に設定すれば設定に要する時
間が短くなるという利点がある。
チSW1 を1回操作すると、モード番号が「2」にな
る。この時点では、時刻は現在時刻が表示され、プログ
ラム番号および注入量は未定になっている(対応桁に0
または−を表示する)。ここでは、時間スイッチSW2
の操作によりプログラム番号が「1」と表示され、時刻
の桁が「0000」で点滅表示され、注入時刻の設定が
促される。注入時刻の設定にはアップスイッチSW4 お
よびダウンスイッチSW5 を用いる。現在時刻の設定で
は最小刻みは1分であったが、注入時刻の設定には30
分刻みになる。薬液の注入時刻は1分単位で設定する必
要はないから、30分単位に設定すれば設定に要する時
間が短くなるという利点がある。
【0098】注入時刻の設定後には注入量を設定する。
すなわち、注入量スイッチSW3 を操作すると注入量の
桁が「00」で点滅表示され、注入量の入力が促され
る。ここで、注入量の設定前に他のスイッチを操作して
も無効になり、各プログラム番号に対して注入時刻と注
入量とが必ず組として入力されるようになっている。注
入量の設定はモード番号が「1」のときと同様であっ
て、アップスイッチSW4およびダウンスイッチSW5
によって1単位の刻みで設定する。
すなわち、注入量スイッチSW3 を操作すると注入量の
桁が「00」で点滅表示され、注入量の入力が促され
る。ここで、注入量の設定前に他のスイッチを操作して
も無効になり、各プログラム番号に対して注入時刻と注
入量とが必ず組として入力されるようになっている。注
入量の設定はモード番号が「1」のときと同様であっ
て、アップスイッチSW4およびダウンスイッチSW5
によって1単位の刻みで設定する。
【0099】上述のようにして、1つのプログラム番号
に対して注入時刻と注入量との組を設定した後には、次
のプログラム番号に対応する設定を行うならば、時間ス
イッチSW2 を操作し、モード番号を「2」とする設定
を終了するならば、モードスイッチSW1 を操作する。
時間スイッチSW2 を操作すれば、プログラム番号が1
だけ増加し、時刻の桁が「0000」で点滅表示され
る。以後の操作は上述した通りであって、プログラム番
号が4になるまで、注入時刻と注入量との組を設定する
ことができる。各プログラム番号に対応する注入時刻と
注入量との組を設定し、次に時間スイッチSW2 を操作
せずにモードスイッチSW1 を操作すれば、次回の注入
量がプログラム番号とともに表示され、時刻の桁には現
在時刻が表示される。
に対して注入時刻と注入量との組を設定した後には、次
のプログラム番号に対応する設定を行うならば、時間ス
イッチSW2 を操作し、モード番号を「2」とする設定
を終了するならば、モードスイッチSW1 を操作する。
時間スイッチSW2 を操作すれば、プログラム番号が1
だけ増加し、時刻の桁が「0000」で点滅表示され
る。以後の操作は上述した通りであって、プログラム番
号が4になるまで、注入時刻と注入量との組を設定する
ことができる。各プログラム番号に対応する注入時刻と
注入量との組を設定し、次に時間スイッチSW2 を操作
せずにモードスイッチSW1 を操作すれば、次回の注入
量がプログラム番号とともに表示され、時刻の桁には現
在時刻が表示される。
【0100】モード番号が「2」であると動作時には、
設定された注入時刻になるまでスタートスイッチSW6
を操作しても薬液が注出されず、また各プログラム番号
に対して注入時刻と注入量との双方が設定されていなけ
れば設定は無効になる。正常な動作の際には、実施例1
と同様に、注入時刻になると報知ブザー58が鳴動し、
報知ブザー58の鳴動が停止してからスタートスイッチ
SW6 を操作すれば、報知ブザー58が鳴動した後にモ
ータ61が回転して設定された注入量の薬液が投与され
る。こうして、1つのプログラム番号に対応する処理が
終了すれば、報知ブザー58が鳴動して薬液の投与を完
了したことが報知される。次回のプログラム番号と注入
量とが表示される。また、時刻は現在時刻が表示され
る。
設定された注入時刻になるまでスタートスイッチSW6
を操作しても薬液が注出されず、また各プログラム番号
に対して注入時刻と注入量との双方が設定されていなけ
れば設定は無効になる。正常な動作の際には、実施例1
と同様に、注入時刻になると報知ブザー58が鳴動し、
報知ブザー58の鳴動が停止してからスタートスイッチ
SW6 を操作すれば、報知ブザー58が鳴動した後にモ
ータ61が回転して設定された注入量の薬液が投与され
る。こうして、1つのプログラム番号に対応する処理が
終了すれば、報知ブザー58が鳴動して薬液の投与を完
了したことが報知される。次回のプログラム番号と注入
量とが表示される。また、時刻は現在時刻が表示され
る。
【0101】モード番号が「3」である設定を行う場合
には、現在時刻の設定後にモードスイッチSW1 を2回
続けて操作する。すなわち、上述したようにモードスイ
ッチSW1 を1回操作すればモード番号が「2」になる
から、続けてもう1回モードスイッチSW1 を操作する
と、モード番号が「3」になる。この状態では、プログ
ラム番号および注入量は表示されず(対応桁に0または
−を表示する)、時刻の桁には現在時刻が表示される。
ここで、時間スイッチSW2 を操作すると、時刻の桁が
「0000」になって点滅表示されるから、モード番号
が「2」の場合と同じ手順で注入時刻および注入量を設
定する。すなわち、以後の設定手順はモード番号が
「2」の場合と同じになる。
には、現在時刻の設定後にモードスイッチSW1 を2回
続けて操作する。すなわち、上述したようにモードスイ
ッチSW1 を1回操作すればモード番号が「2」になる
から、続けてもう1回モードスイッチSW1 を操作する
と、モード番号が「3」になる。この状態では、プログ
ラム番号および注入量は表示されず(対応桁に0または
−を表示する)、時刻の桁には現在時刻が表示される。
ここで、時間スイッチSW2 を操作すると、時刻の桁が
「0000」になって点滅表示されるから、モード番号
が「2」の場合と同じ手順で注入時刻および注入量を設
定する。すなわち、以後の設定手順はモード番号が
「2」の場合と同じになる。
【0102】使用時には、実施例1と同様に、設定され
た注入時刻になると報知ブザー58が鳴動して設定され
た注入量で薬液が自動的に投与される。薬液の注入が終
了すれば報知ブザー58が鳴動して薬液の投与の終了を
報知する。その後、モード番号が「2」の場合と同様
に、次回のプログラム番号と注入量と現在時刻とが表示
される。
た注入時刻になると報知ブザー58が鳴動して設定され
た注入量で薬液が自動的に投与される。薬液の注入が終
了すれば報知ブザー58が鳴動して薬液の投与の終了を
報知する。その後、モード番号が「2」の場合と同様
に、次回のプログラム番号と注入量と現在時刻とが表示
される。
【0103】ところで、設定された注入時刻および注入
量の変更や確認は次の手順で行う。モード番号が「1」
の場合には注入量は常時表示されるから確認の操作は不
要であり、注入量の変更のみができればよい。モード番
号が「2」または「3」の場合には両操作が要求され
る。変更の操作は設定の操作と同じであって、モード番
号を選択した後、時間スイッチSW2 を操作して注入時
刻を変更し、その後に注入量スイッチSW3 を操作して
注入量を変更すればよいのである。ここで、注入時刻や
注入量が変更可能なときには、対応する桁の表示が点滅
表示になる。変更が不要なときには、モードスイッチS
W1 を必要回数だけ操作すれば変更の処理が終了する。
すなわち、変更を伴わずに確認のみを行う場合には、モ
ードスイッチSW1 でモード番号を選択した後、時間ス
イッチSW2 を操作すればプログラム番号を送ることが
できる。所望のプログラム番号が表示される回数だけ時
間スイッチSW2 を操作すれば、プログラム番号に対応
する注入時刻および注入量が表示されるのである。ま
た、この状態でモードスイッチSW1 を操作すれば、確
認の処理を終了する。設定されている注入時刻や注入量
を消去する場合には、対応桁が点滅表示になっていると
きにスタートスイッチSW6 を操作する。たとえば、注
入量の桁が点滅表示になっている状態で所望のプログラ
ム番号を時間スイッチSW2 によって選択した後、スタ
ートスイッチSW6 を操作すれば、対応桁の表示が「0
0」になる。この操作は実施例1におけるステップ25
1、252、275、276の処理に相当する。
量の変更や確認は次の手順で行う。モード番号が「1」
の場合には注入量は常時表示されるから確認の操作は不
要であり、注入量の変更のみができればよい。モード番
号が「2」または「3」の場合には両操作が要求され
る。変更の操作は設定の操作と同じであって、モード番
号を選択した後、時間スイッチSW2 を操作して注入時
刻を変更し、その後に注入量スイッチSW3 を操作して
注入量を変更すればよいのである。ここで、注入時刻や
注入量が変更可能なときには、対応する桁の表示が点滅
表示になる。変更が不要なときには、モードスイッチS
W1 を必要回数だけ操作すれば変更の処理が終了する。
すなわち、変更を伴わずに確認のみを行う場合には、モ
ードスイッチSW1 でモード番号を選択した後、時間ス
イッチSW2 を操作すればプログラム番号を送ることが
できる。所望のプログラム番号が表示される回数だけ時
間スイッチSW2 を操作すれば、プログラム番号に対応
する注入時刻および注入量が表示されるのである。ま
た、この状態でモードスイッチSW1 を操作すれば、確
認の処理を終了する。設定されている注入時刻や注入量
を消去する場合には、対応桁が点滅表示になっていると
きにスタートスイッチSW6 を操作する。たとえば、注
入量の桁が点滅表示になっている状態で所望のプログラ
ム番号を時間スイッチSW2 によって選択した後、スタ
ートスイッチSW6 を操作すれば、対応桁の表示が「0
0」になる。この操作は実施例1におけるステップ25
1、252、275、276の処理に相当する。
【0104】次に、カートリッジ3の交換の際の動作に
ついて説明する。使用中に前進規制用の磁気センサ38
aによって押圧子84が前端位置まで移動したことが検
出されると、報知ブザーが30秒間鳴動して、カートリ
ッジ3の交換を促す。このとき、モード番号にかかわら
ずモータ61の正転は禁止される。ここで、キャップ2
をハウジング1から外すと、実施例1と同様に、磁気セ
ンサ28に検出されてモータ61が逆転し、押圧子84
が後退する。押圧子84が後端位置に達すると後退規制
用の磁気センサ38bにより検出されてモータ61は停
止する。この間には他の操作は受け付けられない。カー
トリッジ3を交換してキャップ2をハウジング1に取り
付けると、磁気センサ28の出力を受けてモータ61は
正転可能な状態で待機することになる。ここで、カート
リッジ3の栓部材3cと押圧子84との間に隙間がある
と、モータ61が所定量だけ正転しても薬液が設定され
た注入量だけ投与されないことになるから、モードスイ
ッチSW1 とスタートスイッチSW6 とを同時に操作す
ることによって、モータ61を正転させることができる
ようになっている。この操作によって、栓部材3cと押
圧子84とを密着させることができ、以後のモータ61
の正転量と薬液の注出量とを正確に対応させることが可
能になる。また、モードスイッチSW1 とスタートスイ
ッチSW6 とが同時に操作されているときには、他の操
作は受け付けられないようになっている。他の構成およ
び動作は実施例1と同様であるから説明を省略する。
ついて説明する。使用中に前進規制用の磁気センサ38
aによって押圧子84が前端位置まで移動したことが検
出されると、報知ブザーが30秒間鳴動して、カートリ
ッジ3の交換を促す。このとき、モード番号にかかわら
ずモータ61の正転は禁止される。ここで、キャップ2
をハウジング1から外すと、実施例1と同様に、磁気セ
ンサ28に検出されてモータ61が逆転し、押圧子84
が後退する。押圧子84が後端位置に達すると後退規制
用の磁気センサ38bにより検出されてモータ61は停
止する。この間には他の操作は受け付けられない。カー
トリッジ3を交換してキャップ2をハウジング1に取り
付けると、磁気センサ28の出力を受けてモータ61は
正転可能な状態で待機することになる。ここで、カート
リッジ3の栓部材3cと押圧子84との間に隙間がある
と、モータ61が所定量だけ正転しても薬液が設定され
た注入量だけ投与されないことになるから、モードスイ
ッチSW1 とスタートスイッチSW6 とを同時に操作す
ることによって、モータ61を正転させることができる
ようになっている。この操作によって、栓部材3cと押
圧子84とを密着させることができ、以後のモータ61
の正転量と薬液の注出量とを正確に対応させることが可
能になる。また、モードスイッチSW1 とスタートスイ
ッチSW6 とが同時に操作されているときには、他の操
作は受け付けられないようになっている。他の構成およ
び動作は実施例1と同様であるから説明を省略する。
【0105】(実施例3)本実施例は、各筒状基体2
0、30、40に跨がる補助基板4を設けたものであっ
て、上述した制御回路部を構成する各素子を筒状基体2
0、30、40に実装するとともに補助基板4に形成さ
れた導電パターン5によっても電気的に接続する。補助
基板4の導電パターン5には、たとえば図19に示すよ
うに、CPU51に接続される端子部4a、液晶表示器
52に接続される端子部4b、スイッチパターン35a
に接続される端子部4c、電池43を接続する端子部4
dなどが形成される。このような補助基板4を用いれ
ば、筒状基体20,30,40同士の結合のみでは電気
的接続ができないような複雑な導電パターンを形成する
必要がある場合でも対応可能となるのである。また、補
助基板4は可撓性を有するフィルム状の印刷配線基板に
より形成されていて、筒状基体20、30、40の外側
面に巻き付くように固着される。補助基板4の筒状基体
20、30、40への固着方法としては、スポット的に
溶着する方法や要所を接着する方法が採用される。補助
基板4は筒状基体20、30、40に対して剥がすこと
ができるように固着されており、故障の際などには交換
することが可能になる。他の構成は実施例1と同様であ
る。
0、30、40に跨がる補助基板4を設けたものであっ
て、上述した制御回路部を構成する各素子を筒状基体2
0、30、40に実装するとともに補助基板4に形成さ
れた導電パターン5によっても電気的に接続する。補助
基板4の導電パターン5には、たとえば図19に示すよ
うに、CPU51に接続される端子部4a、液晶表示器
52に接続される端子部4b、スイッチパターン35a
に接続される端子部4c、電池43を接続する端子部4
dなどが形成される。このような補助基板4を用いれ
ば、筒状基体20,30,40同士の結合のみでは電気
的接続ができないような複雑な導電パターンを形成する
必要がある場合でも対応可能となるのである。また、補
助基板4は可撓性を有するフィルム状の印刷配線基板に
より形成されていて、筒状基体20、30、40の外側
面に巻き付くように固着される。補助基板4の筒状基体
20、30、40への固着方法としては、スポット的に
溶着する方法や要所を接着する方法が採用される。補助
基板4は筒状基体20、30、40に対して剥がすこと
ができるように固着されており、故障の際などには交換
することが可能になる。他の構成は実施例1と同様であ
る。
【0106】
【発明の効果】本発明では上述のように、3個の筒状基
体の外側面に導電パターンを形成して制御回路部の構成
素子を実装しているので、カートリッジ、押圧装置、電
池を各筒状基体の内部空間に収納しながらも、回路部分
を別途の基板を用いることなく構成することができ、し
かも、各筒状基体に回路部分を分散させていることによ
って、実装面積を広くとることができるという利点があ
る。すなわち、ペン型の形状を保ちながらも限られたス
ペースを有効に利用して、必要な部材を配置することが
できる。加えて、電池を収納する筒状基体を設けている
から、比較的大型の電池を用いることが可能になり、電
池の交換頻度を低減できることになる。また、制御回路
部の構成素子を3個の筒状基体に分散させて実装してい
るから、筒状基体をユニット化することができ、各筒状
基体がコネクタによって機械的かつ電気的に結合される
ことによって、組立作業が非常に容易になるとともに、
ユニット単位で品質検査ができることになって検査精度
が高くなるという効果を奏する。しかも、修理や補修の
際には、各ユニットごとに検査することができ、交換の
必要なユニットのみを交換すればよいから、全体を交換
する場合に比較して修理・補修のコストが低減できるの
である。加えて、全体形状はペン型であるから、他人か
ら注射装置を携帯しているようには見えず、注射装置を
使用していることを他人に気付かれないから、心理的な
負担が軽減されるという利点もある。
体の外側面に導電パターンを形成して制御回路部の構成
素子を実装しているので、カートリッジ、押圧装置、電
池を各筒状基体の内部空間に収納しながらも、回路部分
を別途の基板を用いることなく構成することができ、し
かも、各筒状基体に回路部分を分散させていることによ
って、実装面積を広くとることができるという利点があ
る。すなわち、ペン型の形状を保ちながらも限られたス
ペースを有効に利用して、必要な部材を配置することが
できる。加えて、電池を収納する筒状基体を設けている
から、比較的大型の電池を用いることが可能になり、電
池の交換頻度を低減できることになる。また、制御回路
部の構成素子を3個の筒状基体に分散させて実装してい
るから、筒状基体をユニット化することができ、各筒状
基体がコネクタによって機械的かつ電気的に結合される
ことによって、組立作業が非常に容易になるとともに、
ユニット単位で品質検査ができることになって検査精度
が高くなるという効果を奏する。しかも、修理や補修の
際には、各ユニットごとに検査することができ、交換の
必要なユニットのみを交換すればよいから、全体を交換
する場合に比較して修理・補修のコストが低減できるの
である。加えて、全体形状はペン型であるから、他人か
ら注射装置を携帯しているようには見えず、注射装置を
使用していることを他人に気付かれないから、心理的な
負担が軽減されるという利点もある。
【0107】また、各筒状基体に跨がって固着され各構
成素子に電気的に接続される導電パターンを形成した可
撓性の補助基板を設けた場合には、筒状基体の外側面に
複雑な導電パターンを形成するのが難しいような場合で
も補助基板を併用すれば対応が可能になるという利点が
ある。
成素子に電気的に接続される導電パターンを形成した可
撓性の補助基板を設けた場合には、筒状基体の外側面に
複雑な導電パターンを形成するのが難しいような場合で
も補助基板を併用すれば対応が可能になるという利点が
ある。
【図1】実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図3】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図4】実施例1の要部の分解斜視図である。
【図5】実施例1を示し、(a)は押圧子が前端位置に
位置する状態の斜視図、(b)は押圧子が後端位置に位
置する状態の斜視図である。
位置する状態の斜視図、(b)は押圧子が後端位置に位
置する状態の斜視図である。
【図6】実施例1における各筒状基体間の接続部位を示
す一部省略した分解斜視図である。
す一部省略した分解斜視図である。
【図7】実施例1を示す制御回路部のブロック図であ
る。
る。
【図8】実施例1の動作説明図である。
【図9】実施例1の動作説明図である。
【図10】実施例1の動作説明図である。
【図11】実施例1の動作説明図である。
【図12】実施例1の動作説明図である。
【図13】実施例1の動作説明図である。
【図14】実施例1の動作説明図である。
【図15】実施例1の動作説明図である。
【図16】実施例1の動作説明図である。
【図17】実施例1の動作説明図である。
【図18】実施例1の使用状態の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図19】実施例3に用いる補助基板の正面図である。
【図20】従来例を示す携帯時の斜視図である。
【図21】従来例を示す使用時の斜視図である。
1 ハウジング 2 キャップ 3 カートリッジ 4 補助基板 10 注射針 11 ロッキングチップ 11a ねじ部 11b ロック片 11c ストップ片 12 カニューレ 13 ねじ孔 14 クリップ 14a 段部 15 蓋板 17 永久磁石片 20 筒状基体 20a 結合溝 21 突台 22 平面部分 23 凹所 24 凹所 25 凹所 26 導電パターン 28 磁気センサ 30 筒状基体 30a 結合突起 30b 結合突起 30c 結合突起 33 凹所 34a 凹所 34b 凹所 35 導電パターン 35a スイッチパターン 36 スイッチハンドル 36a 操作部 36b 操作部 36c 操作部 36d 操作部 36e 操作部 36f 操作部 38a 磁気センサ 38b 磁気センサ 40 筒状基体 40a 結合溝 41 凹所 42 導電パターン 43 電池 51 CPU 52 液晶表示器 58 報知ブザー 61 モータ 70 減速装置 80 直進装置 84 押圧子 85 永久磁石片 101 着脱判定部 102 後退パルス発生部 104 前進判定部 105 前進パルス発生部 1061 インターロック部 1062 インターロック部 1063 インターロック部 1064 インターロック部 1065 インターロック部 1066 インターロック部 110 制御部 111 モード選択部 112 設定値発生部 115 記憶部 SW1 モードスイッチ SW2 時間スイッチ SW3 注入量スイッチ SW4 アップスイッチ SW5 ダウンスイッチ SW6 スタートスイッチ
Claims (26)
- 【請求項1】 薬液が充填され内容積が可変であるカー
トリッジと、カートリッジの一部を押圧してカートリッ
ジの内容積を縮小させる押圧装置と、カートリッジの内
容積の縮小時にカートリッジから薬液を注入させる中空
針状のカニューレと、電源となる電池とを筒状のハウジ
ング内に備えたペン型注射装置において、カートリッジ
を内蔵した第1の筒状基体と、押圧装置を備えた第2の
筒状基体と、電池を内蔵した第3の筒状基体とがハウジ
ングの中心線方向に沿ってハウジング内に順次収納さ
れ、押圧装置を制御する制御回路部の構成素子が各筒状
基体の外側面に配設されて各筒状基体の外側面に各構成
素子を互いに接続する導電パターンが形成され、ハウジ
ングの中心線方向において隣合う各一対の筒状基体の端
部には、両筒状基体を機械的に結合するとともに両筒状
基体に形成した導電パターン同士を電気的に接続する着
脱自在なコネクタが設けられて成ることを特徴とするペ
ン型注射装置。 - 【請求項2】 コネクタの電気的接続部は、各筒状基体
に形成された導電パターンを延長して形成され、導電パ
ターンは各筒状基体の外側面にメッキにより形成されて
いることを特徴とする請求項1記載のペン型注射装置。 - 【請求項3】 コネクタは、互いに結合される各一対の
筒状基体のうちの一方の端部の外側面に一体に突設され
た結合突起と、他方の端部に形成され結合突起が挿入さ
れる結合溝とからなるバヨネット継手であって、結合突
起と結合溝との接触部位にそれぞれ延長された導電パタ
ーンを介して電気的に接続されることを特徴とする請求
項1または請求項2記載のペン型注射装置。 - 【請求項4】 薬液が充填され内容積が可変であるカー
トリッジと、カートリッジの一部を押圧してカートリッ
ジの内容積を縮小させる押圧装置と、カートリッジの内
容積の縮小時にカートリッジから薬液を注入させる中空
針状のカニューレと、電源となる電池とを筒状のハウジ
ング内に備えたペン型注射装置において、カートリッジ
を内蔵した第1の筒状基体と、押圧装置を備えた第2の
筒状基体と、電池を内蔵した第3の筒状基体とがハウジ
ングの中心線方向に沿ってハウジング内に順次収納さ
れ、押圧装置を制御する制御回路部の構成素子が各筒状
基体の外側面に配設され、各筒状基体に跨がって固着さ
れ各構成素子に電気的に接続される導電パターンを有し
た可撓性の補助基板が設けられたことを特徴とするペン
型注射装置。 - 【請求項5】 制御回路部の各構成素子の外形寸法に略
一致する内寸を有し各構成素子を収納する凹所が、各筒
状基体の外側面に形成されて成ることを特徴とする請求
項1または請求項4記載のペン型注射装置。 - 【請求項6】 カートリッジを内蔵する第1の筒状基体
の中心線方向の一端の開口を覆うように第1の筒状基体
に着脱自在に結合されるキャップを設け、キャップには
カニューレの長手方向の中間部にロッキングチップを一
体に設けた注射針が収納可能である一所が開口した袋状
部を設け、キャップにおいて第1の筒状基体の上記開口
を覆う部位には、ロッキングチップの周部に形成された
ねじ部が螺合するねじ孔が貫設されて成る請求項1また
は請求項4記載のペン型注射装置。 - 【請求項7】 ロッキングチップは平板状であって厚み
方向に直交してカニューレが挿通され、カニューレの長
手方向においてカートリッジ側には両側縁にねじ部を設
けたロック片を備えるとともに、ロック片を挟んでカー
トリッジとは反対側にキャップのネジ孔の直径よりも幅
広に形成されたストップ片を一体に備え、キャップの袋
状部はハウジングの外側面に沿って一体に延長されハウ
ジングの中心軸方向におけるキャップ側の一面が開口し
た中空のクリップよりなることを特徴とする請求項6記
載のペン型注射装置。 - 【請求項8】 クリップの内部空間は、断面形状がカニ
ューレの長手方向に直交するロック片の断面形状にほぼ
等しい部位と、断面形状がカニューレの長手方向に直交
するストップ片の断面形状にほぼ等しい部位とを、閉塞
端から開口端に向かって段部を介して連結した形状に形
成されて成ることを特徴とする請求項7記載のペン型注
射装置。 - 【請求項9】 ねじ孔の開口と袋状部の開口とを覆うよ
うにキャップに着脱自在に結合される蓋板を設けたこと
を特徴とする請求項6記載のペン型注射装置。 - 【請求項10】 第1の筒状基体とキャップとの対向面
の一方に永久磁石片を埋設するとともに、第1の筒状基
体にキャップを結合したときの永久磁石片の磁界を検出
する磁気センサを他方に設け、上記制御回路部は磁気セ
ンサの出力に基づいて押圧装置の動作状態を決定するこ
とを特徴とする請求項1または請求項4記載のペン型注
射装置。 - 【請求項11】 制御回路部は、磁気センサの出力によ
って第1の筒状体からキャップが分離されたことを検出
すると、押圧装置に設けた押圧子からのカートリッジへ
の押圧力が解除される向きに押圧装置を駆動し、押圧子
が既定の停止位置に移動するまで押圧装置を強制的に駆
動するカートリッジ交換制御手段を備えることを特徴と
する請求項10記載のペン型注射装置。 - 【請求項12】 制御回路部は、キャップが分離されて
いる期間はカートリッジ交換制御手段による押圧装置の
動作以外を禁止する押圧禁止手段を備えることを特徴と
する請求項11記載のペン注射装置。 - 【請求項13】 磁気センサの検知面および永久磁石片
の着磁面が第1の筒状基体の中心線方向にほぼ沿うよう
に、磁気センサおよび永久磁石片を配設したことを特徴
とする請求項11記載のペン型注射装置。 - 【請求項14】 筒状基体の外側面に導電材料をメッキ
して互いに非接触で隣接するようにスイッチパターンが
形成され、スイッチパターンに離接する接点部材を保持
した弾性材料よりなるスイッチハンドルが筒状基体に取
着され、スイッチハンドルの操作部に押力を作用させた
ときに隣接する導電パターン間を接点部材が短絡するよ
うに構成されたスイッチが設けられて成ることを特徴と
する請求項1または請求項4記載のペン型注射装置。 - 【請求項15】 少なくとも1つの筒状基体は、中心線
を含む一つの面を挟んで一面側に突出し先端面が平面部
分となった突台を備え、突台は筒状基体の外径に略等し
い幅を有し、平面部分には制御回路部の構成素子を収納
する凹所が形成されたことを特徴とする請求項1または
請求項4記載のペン型注射装置。 - 【請求項16】 凹所を囲む周壁のうち平面部分の少な
くとも一側縁に臨む周壁が除去されていることを特徴す
る請求項15記載のペン型注射装置。 - 【請求項17】 第3の筒状基体の中心線方向の端面
に、制御回路部の構成素子を収納する凹所が形成されて
成ることを特徴とする請求項1記載のペン型注射装置。 - 【請求項18】 制御回路部は、現在時刻を計時する時
計手段と、薬液を注入する注入時刻および注入量を設定
する設定手段と、設定された注入時刻および注入量を記
憶する記憶手段と、薬液の注入時の操作方法を選択する
際に操作されるモード選択手段と、モード選択手段によ
って所定の操作方法が選択されているときに薬液の注入
を開始させる際に操作されるスタート手段と、少なくと
も薬液の注入時の操作方法と注入量と時刻とを表示する
領域を設けた表示手段とを備えて成ることを特徴とする
請求項1記載のペン型注射装置。 - 【請求項19】 筒状基体の外側面に導電材料をメッキ
して互いに非接触で隣接するようにスイッチパターンが
形成され、スイッチパターンに離接する接点部材を保持
した弾性材料よりなるスイッチハンドルが筒状基体に取
着され、設定手段とモード選択手段とスタート手段と
は、スイッチハンドルの操作部に押力を作用させたとき
に隣接する導電パターン間を接点部材が短絡するように
構成されたスイッチであることを特徴とする請求項18
記載のペン型注射装置。 - 【請求項20】 操作部は、モード選択手段として操作
方法を選択する第1の操作部と、設定手段として注入時
刻の設定状態を選択する第2の操作部と、設定手段とし
て注入量の設定状態を選択する第3の操作部と、第2の
操作部または第3の操作部により選択された注入時刻と
注入量とのそれぞれについて数値を設定する第4の操作
部と、スタート手段としての第5の操作部とを備えるこ
とを特徴とする請求項19記載のペン型注射装置。 - 【請求項21】 記憶手段は、注入時刻および注入量の
複数の組をそれぞれプログラム番号に対応付けて記憶す
る領域を備え、制御回路部は、記憶手段に記憶されてい
る各プログラム番号に対応した注入時刻と注入量との組
を読み出して表示手段に表示する状態と、表示手段に表
示された注入時刻と注入量との組を記憶手段から消去す
る状態と、表示手段に表示された注入時刻と注入量との
組を変更する状態とを、第1ないし第5の操作部の操作
順序に応じて選択する操作制御手段を備えることを特徴
とする請求項20記載のペン型注射装置。 - 【請求項22】 制御回路部は、第1の操作部と第5の
操作部とが同時に操作されている期間は、押圧装置を強
制的に作動させてカートリッジを押圧させる操作制御手
段を備えることを特徴とする請求項20記載のペン型注
射装置。 - 【請求項23】 モード選択手段により選択可能な操作
方法はモード番号の数値で表され、操作部は、モード選
択手段として操作方法の選択状態を選択する第1の操作
部と、設定手段として注入時刻の設定状態を選択する第
2の操作部と、設定手段として注入量の設定状態を選択
する第3の操作部と、第1ないし第3の操作部により選
択された操作方法と注入時刻と注入量とのそれぞれにつ
いて数値を設定する第4の操作部と、スタート手段とし
ての第5の操作部とを備えることを特徴とする請求項1
9記載のペン型注射装置。 - 【請求項24】 モード選択手段は、スタート手段を操
作すると設定手段により設定された注入量の薬液を注入
する第1の操作方法と、計時手段により計時している現
在時刻が設定手段により設定された注入時刻になった後
にスタート手段を操作すると設定手段により設定された
注入量の薬液を注入する第2の操作方法と、計時手段に
より計時している現在時刻が設定手段により設定された
注入時刻になると設定手段により設定された注入量の薬
液を自動的に注入する第3の操作方法とを選択すること
を特徴とする請求項18ないし請求項23のいずれかに
記載のペン型注射装置。 - 【請求項25】 制御回路部は、モード選択手段によっ
て第2の操作方法が選択されているときに、設定された
注入時刻よりも前ではスタート手段の操作を無効にする
誤操作禁止手段を備えることを特徴とする請求項24記
載のペン型注射装置。 - 【請求項26】 制御回路部は、動作状態を報知する報
知手段と、計時手段により計時されている現在時刻が設
定された注入時刻になると報知手段を作動させる第1の
報知制御手段と、スタート手段の操作時に報知手段を作
動させる第2の報知制御手段と、設定された注入量の薬
液の注入が終了すると報知手段を作動させる第3の報知
制御手段と、第2の報知制御手段による報知手段の動作
が終了した後に押圧装置を作動させるとともに、押圧装
置の動作が終了した後に第3の報知制御手段により報知
手段を作動させる押圧装置制御手段とを備えることを特
徴とする請求項18記載のペン型注射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4167892A JPH067445A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ペン型注射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4167892A JPH067445A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ペン型注射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067445A true JPH067445A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15858005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4167892A Withdrawn JPH067445A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | ペン型注射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067445A (ja) |
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