JPH067409B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH067409B2
JPH067409B2 JP25805284A JP25805284A JPH067409B2 JP H067409 B2 JPH067409 B2 JP H067409B2 JP 25805284 A JP25805284 A JP 25805284A JP 25805284 A JP25805284 A JP 25805284A JP H067409 B2 JPH067409 B2 JP H067409B2
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JP
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polyurethane resin
polyester polyol
diol
magnetic
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仁 三栗谷
博司 安田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオ用テープ、オーディオ用テープなどの
磁気記録媒体に関するものである。
従来の技術 一般に、磁気記録媒体は、ポリエステルなどのフィルム
上に磁性粉、結合剤、有機溶剤および分散剤、潤滑剤な
どの微量添加剤からなる磁性塗料を塗布することにより
得られる。上記成分のうち結合剤は、磁性粉の分散性、
ベースフィルムとの接着性、平易な表面平滑処理、電磁
変換特性、耐久性等に優れたものが要求される。以下本
文では磁気記録媒体の一種である磁気テープを例にとっ
て話を進める。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような磁気テープの場合、高性能磁
気テープになればなる程、その剛性を高め、電磁変換特
性、耐久性に優れたものにしなければならないが、逆に
磁性粉等の分散性、表面平滑処理は困難なものとなる欠
点を有していた。
本発明はこのような現状に鑑み、生産性、電磁変換特性
および耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とするものである。
問題点を解決するための手段 すなわち本発明の磁気記録媒体は、平均分子量800〜
1200のポリエステルポリオールとジフェニルメタン
ジイソシアネートと炭素数3〜6の分岐ジオールの組合
せからなり、しかも前記ポリエステルポリオール1に対
し、分岐ジオールがモル比で0.1〜0.2未満としたポリオ
ール組成を有し、かつ分子量が30000〜50000
であるポリウレタン樹脂と微粉末磁性粒子、分散剤およ
び硬化剤としてのポリイソシアネート等で構成されてい
る。
作用 我々は高性能磁気テープ開発を目的として、結合剤、特
にポリウレタン樹脂の構造と磁気テープ特性について、
鋭意研究を重ね本発明に至った。ポリエステルポリオー
ルの分子量が1200を越えると、ポリウレタン樹脂が
柔かくなり、その結果として磁気テープの剛性が低くな
り、テープ走行性、特に高温高湿での走行性が悪くな
り、磁気テープのエッジに折れが発生し磁性粉脱落の原
因となる。逆に分子量が800未満であると、ポリウレ
タン樹脂は硬く、磁気テープの剛性は高くなるが、カレ
ンダーロールによる表面平滑処理が悪くなる傾向にあっ
た。また、鎖長延長剤の種類によっても磁気テープ特性
に影響を及ぼすことが判明した。すなわち、炭素数3〜
6の分岐ジオールをポリエステルポリオール1に対し、
0.1〜0.2未満の範囲で用いることにより、カレンダーロ
ールによる表面平滑処理が著しく向上することが判明し
た。また、ポリウレタン樹脂の分子量に関し、分子量が
大きい程、磁気テープの耐久性は向上するが、反面磁性
粉等の分散性が悪くなる傾向にあり、特に分子量が50
000を越えると磁気テープの電磁変換特性等に悪影響
を及ぼす。逆に分子量が30000未満では、結合剤と
しての強度が弱く、走行時に磁性粉等が脱落し、ドロッ
プアウトの原因となる。
このようなポリウレタン樹脂原材料の例としては、ポリ
エステルポリオールとして、ジエチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6…ヘキサンジオールの様な多価アルコールとアジ
ピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸の様な
飽和多塩基酸との脱水縮合反応によって作られるもの、
鎖長延長剤と用いられる分岐ジオールとして、1,3−
ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,2−
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等が挙
げられる。
鎖長延長剤として分岐のないジオールを用い、ポリエス
テルポリオールの平均分子量が1200を越し、ポリウ
レタン樹脂の分子量が5000を越すと、カレンダーロ
ールによる表面平滑処理が悪くなり、そのため生産性も
悪く、電磁変換特性も良くない。ポリエステルポリオー
ルの平均分子量が800未満で、それが1に対し分岐ジ
オールがモル比で0.2以上で、しかもポリウレタン樹脂
の分子量が30000未満のものもまた、カレンダーロ
ールによる表面平滑処理が悪く、生産性、電磁変換特性
も悪い。さらに耐久性も良くなかった。また、上記分岐
ジオールがモル比で0.1未満のものについても分岐の
無いジオールと同様に、カレンダーロールによる表面平
滑処理が悪くなり、電磁変換特性も良くない。これに対
し、鎖長延長剤として分岐ジオールを用い、ポリエステ
ルポリオールの平均分子量が800〜1200で、それ
が1に対し分岐ジオールがモル比で0.1〜0.2未満で、か
つポリウレタン樹脂の分子量が30000〜50000
の時、カレンダーロールによる表面平滑処理がし易く生
産性、電磁変換特性が良い。また耐久性も良好であっ
た。
実施例 以下、これを実施例に基づき更に詳細に説明する。
(実施例1) ポリウレタン樹脂の構成 ・ポリエステルポリオール(PBA−1000)… アジピン酸と1,4…ブタンジオールの脱水縮合反応に
より得られた分子量1000のポリエステルポリオール ・ジイソシアネート…… ジフェニルメタンジイソシアネート ・ジオール…… 1,3−ブタンジオール ・ジオール/ポリエステルポリオール(モル比) ……0.19 ・ポリウレタン樹脂の分子量(GPCによる数平均分子
量)…… 30000 磁性塗料の組成(重量部) CO−γ−Fe2O3 …………100部 ポリウレタン …………10部 ニトロセルロース(旭化成工業(株)製HIG1/16 …………10部 ステアリン酸 …………1部 メチルエチルアトン …………110部 トルエン …………10部 この組成物をボールミルにて24時間分散させた後、ポ
リイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業(株)
製、コレネート−L)を、20部加えて、十分に攪拌混
合し、目開き3μmのフィルターで過して磁性塗料を
得た。そしてこの磁性塗料を厚さ15μmのポリエチレ
ンテレフタレートベースフィルム上に塗布し、次いで乾
燥させ、カレンダーロールで表面平滑処理を行なってか
ら、60℃、24時間加熱し、樹脂を硬化させた。
このようにして得られたシ−トを、1/2インチに裁断し
てサンプルテープとした。以下実施例2および3、比較
例1および2もポリウレタン樹脂の構成を除き、磁性塗
料組成や分散方法からテープ裁断に至るまで同じであ
る。
(実施例2) ポリウレタン樹脂の構成 ・ポリエステルポリオール(PHA−800)…… アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールの脱水縮合反応
により得られる分子量800ポリエステルポリオール ・ジイソシアネート…… ジフェニルメタンジイソシアネート ・ジオール…… ネオペンチルグリコール ・ジオール/ポリエステルポリオール(モル比)…… 0.15 ・ポリウレタン樹脂の分子量(GPC)による平均分子
量(GPCによる数平均分子量)…… 50000 (実施例3) ポリウレタン樹脂の構成 ・ポリエステルポリオール(PEPh−1200)… イソフタル酸とエチレングリコールの脱水縮合反応によ
り得られる分子量1200のポリエステルポリオール ・ジイソシアネート…… ジフェニルメタンジイソシアネート ・ジオール…… 1,5−ヘキサンジオール ・ジオール/ポリエステルポリオール(モル比)…… 0.10 ・ポリウレタン樹脂の分子量(GPCによる数平均分子
量)…… 40000 (比較例1) ポリウレタン樹脂の構成 ・ポリエステルポリオール(PBA−1500)…… アジピン酸と1,4−ブタンジオールの脱水縮合反応に
より得られる分子量1500ポリエステルポリオール ・ジイソシアネート…… ジフェニルメタンジイソシアネート ・ジオール…… 1,4−ブタンジオール ・ジオール/ポリエステルポリオール(モル比)…… 0.18 ・ポリウレタン樹脂の分子量(GPCによる数平均分子
量)…… 65000 (比較例2) ポリウレタン樹脂の構成 ・ポリエステルポリオール(PPA−600)…… アジピン酸と1,3−プロパンジオールの脱水縮合反応
により得られる分子量600ポリエステルポリオール ・ジイソシナネート…… ジフェニルメタンジイソシアネート ・ジオール…… 1,3−ブタンジオール ・ジオール/ポリエステルポリオール(モル比)…… 0.30 ・ポリウレタン樹脂の分子量(GPCによる数平均分子
量)…… 20000 以上の各サンプルの評価結果を表−1,表−2,図に示
す。ここで言う過率は、目開き3μmのフィルターを
使用し、空気圧3.0Kg/cm2で分散後の磁性塗料がどれだ
け過できたかを示す割り合いを言い、過後の磁性塗
料重量を、過前のそれで除した値に100を乗じたも
のである。この過率の度合で分散性を見る尺度とし、
90%以上であれば分散性は良好である。また、耐久性
を判断する場合、40℃、85%RHの環境下で200
パス(120分テープ)走行させた後の1分間当りのド
ロップアウトの個数でみる。また、カレンダーロールに
よる表面平滑処理のし易さの判断は、カレンダー速度を
増加させ、その時の電磁変換特性(特に、カラーS/
N)が減少しなければ表面平滑処理がし易く、生産性向
上につながると判断する。
表−1の実施例1,2,3でもわかるように、平均分子
量がポリエステルポリオール1に対し、炭素数3〜6の
分岐ジオールがモル比で0.1〜0.2未満でかつ、分子量が
30000〜50000であるポリウレタン樹脂を用い
ると、電磁変換特性、耐久性が向上する。しかも図に示
すようにカレンダー速度を増加しても、カラーS/Nは
減少せず、表面平滑処理のし易すいテープができ、生産
性向上に寄与することが判明した。
発明の効果 以上のように、本発明に係る磁気記録媒体によれば、表
面平滑のし易く、生産性、電磁変換特性、耐久性が向上
するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例および比較例におけるカレンダー速
度とカラーS/Nとの関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均分子量800〜1200のポリエステ
    ルポリオールとジフェニルメタンジイソシアネートと炭
    素数3〜6の分岐ジオールの組合せによりポリウレタン
    樹脂に微粉末磁性粒子を均一に分散し、硬化剤を配合し
    た後、非磁性支持体に塗布した磁性可能層を有し、かつ
    前記ポリウレタン樹脂の組成は前記ポリエステルポリオ
    ール1に対し、前記分岐ジオールをモル比で0.1〜
    0.2未満としたポリオール組成を有し、かつ前記ポリ
    ウレタン樹脂の分子量を30000〜50000とした
    磁気記録媒体。
JP25805284A 1984-12-06 1984-12-06 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH067409B2 (ja)

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JPS61134919A JPS61134919A (ja) 1986-06-23
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