JPH0674090U - Ａｃアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンセントに設置してもジャックの数が足ら
なくならないＡＣアダプタを提供する。 【構成】 図２は、本実施例のＡＣアダプタ１０を用い
て複数の電気機器を用いた状態を示している。壁電源と
してのコンセント２０の一つのジャックに、ＡＣアダプ
タ１０のプラグ１６が挿入されて、ＡＣアダプタ１０が
設置されている。ＡＣアダプタ１０は内部に分配回路と
トランスと（図示せず）を備えており、外部にジャック
１４を備えている。ＡＣアダプタ１０が入力する交流電
流は分配回路により分配されてジャック１４とトランス
とに供給される。トランスにより変換された後の直流電
流はケーブル１８を介して電子楽器２２に送られる。ま
たジャック１４には効果装置２４に交流電流を供給する
プラグ２４ａが挿入されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、交流電流を直流電流に変換するトランスを内蔵したＡＣアダプタに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、シンセサイザ、音源モジュール、シーケンサ、エフェクタ、ミキサ等の 電子楽器では、家庭用１００ボルトの交流電流を例えば、１２ボルト５００アン ペア、１０ボルト１アンペア等に変換するＡＣアダプタが多く採用されてきてい る。これは以下のような理由によるものである。

【０００３】 第１に電源の交流／直流変換回路（トランス）は大きなスペースをとることに なるため、電子楽器本体の小型化を進める上で、トランスを含めたＡＣアダプタ を外部に出す方が省スペース化が図れる。 第２に一つの共通するＡＣアダプタで海外の規格等を取得しておけば、他の電 気製品も同じＡＣアダプタを用いていることができる。このことで、新製品を出 す度に新しく許可を申請する必要がなり効率がよい。

【０００４】 このようにＡＣアダプタを採用する傾向は、電子楽器に限ったことではなく、 ノート型のパーソナルコンピュータ、カセットプレーヤ、ＣＤプレーヤ等小型化 が進められているさまざまな電気製品で顕著である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこのようなＡＣアダプタは、例えば壁電源のコンセントに設置す ると、ジャックの数が足らなくなるという問題がある。 図４（ａ−１）は、家庭用交流１００ボルトのコンセント８０を示している。 コンセント８０は２つのジャック８０ａ，８０ｂを備えている。図４（ａ−２） は例えば、電子キーボード等の電源供給に用いられるＡＣアダプタ８２である。 ＡＣアダプタ８２はプラグ８２ａから交流電流を入力する。図４（ｂ）はこのＡ Ｃアダプタ８２をコンセント８０に設置した状態を示している。図に示す通り、 ＡＣアダプタ８２の本体が大きいため、一方のジャック８０ａを用いているのみ であるにも関わらず、もう一方のジャック８０ｂも覆い隠してしまっている。特 に近年では電気製品の高度複雑化に伴って、大容量のＡＣアダプタが必要とされ ており、内蔵されるトランスも大きくなる傾向にある。

【０００６】 このため例えば、シンサイザ、音源モジュール、ミキサを同時に用いるような 場合、３個のＡＣアダプタ８２を備えるだけのジャックが必要となる。しかし通 常のコンセント８０は２個のジャック８０ａ，８０ｂしか備えておらず、しかも 、ＡＣアダプタ８２の本体が大きいため、使用していないジャック８０ｂまでも 覆い隠してしまうという不都合がある。そのためまず最初に、コンセント８０を テーブルタップにより分配し、そのテーブルタップに各ＡＣアダプタ８０を備え るといったたこ足配線を行う必要がある。すなわち余計にテーブルタップのよう な分流器が必要であり、しかもコード類が多くなるため足を引っかけたり、接続 部が必要以上に多くなるため電流が安定しない等の問題があった。

【０００７】 本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、コンセントに 設置してもジャックの数が足らなくならないＡＣアダプタを提供することを目的 とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するためになされた本考案は以下の構成を採用している。 アダプタ本体と、 外部からの交流電流を入力するプラグと、 上記アダプタ本体に内蔵され、交流電流を直流電流に変換するトランスと、 上記アダプタ本体に備えられたプラグ挿入用ジャックと、 上記プラグから入力する交流電流を分配し、該分配された交流電流を上記トラ ンスとプラグ挿入用ジャックとに供給する分配回路と、 上記トランスによる変換後の直流電流を外部に出力するコードと、 を備えたことを特徴とするＡＣアダプタを要旨としている。

【０００９】

【作用】

本考案のＡＣアダプタによれば、アダプタ本体が交流電流を直流電流に変換す るトランスを内蔵しており、プラグから入力される交流電流は分配回路により分 配される。またアダプタ本体にはプラグ挿入用ジャックが備えられている。分配 回路により分配された交流電流は、トランスとプラグ挿入用ジャックとに供給さ れる。トランスによる変換後の直流電流はコードを介して外部に出力される。

【００１０】 このことで例えばコンセントにＡＣアダプタを設置したとしても、アダプタ本 体がジャックを有しているため外部の機器に交流電源を供給することが可能であ る。そのため電気機器の数が増えてもジャックの数が足らなくなることはない。

【００１１】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図１は、本考案の第１実施例としてのＡＣアダプタ１０を示している。図１（ ａ−１）はＡＣアダプタ１０の正面からの斜視図、図１（ａ−２）はその背面か らの斜視図、図１（ｂ）は側面図である。

【００１２】 ＡＣアダプタ１０は、アダプタ本体１２、ジャック１４、プラグ１６、コード １８等から構成されている。 ＡＣアダプタ１０は、例えばシンセサイザ、音源モジュール、キーボード等の 電子楽器に用いられる交流／直流変換アダプタである。ＡＣアダプタ１０は、プ ラグ１６から家庭用交流１００ボルトを入力し、アダプタ本体１２の内部に備え られているトランス１２ａにより所望の交流電流に変換して、変換後の交流電流 をコード１８から出力する。例えば、家庭用１００ボルトの交流電流を１２ボル ト５００アンペアまたは１０ボルト１アンペア等に変換する。

【００１３】 アダプタ本体１２は、内部にトランス１２ａ、分配回路１２ｂ等を含んでいる ＡＣアダプタ１０の本体である。プラグ１６から入力する交流電流を分配回路１ ２ｂにより分配して、一方をジャック１４に送り、他方をトランス１２ａに送る 。トランス１２ａに送られる交流電流は直流電流に変換され、コード１８を介し て外部に送られる。

【００１４】 ジャック１４は、コンセントから送られる交流１００ボルトをそのまま外部の 電気機器に供給するプラグ挿入用ジャックである。 プラグ１６は、ＡＣアダプタ１０がコンセントから家庭用交流１００ボルトを 入力するためのプラグである。

【００１５】 コード１８は、アダプタ本体１２の内部に備えられているトランス１２ａによ り変換された後の直流電流を外部の電気機器に送るコードである。 図２は、ＡＣアダプタ１０を用いて複数の電気機器を用いた状態を示している 。壁電源としてのコンセント２０の一つのジャックに、ＡＣアダプタ１０のプラ グ１６が挿入されてＡＣアダプタ１０が設置されている。ＡＣアダプタ１０によ り変換された直流電流はコード１８を介して、電子キーボード等の電子楽器２２ に送られる。またＡＣアダプタ１０のジャック１４には、効果装置２４に家庭用 １００ボルトの交流電流を供給するプラグ２４ａが挿入されている。電子キーボ ードにより演奏された情報は、効果装置２４に送られ、アンプ２６を通してスピ ーカ２８から出力される。

【００１６】 以上説明した通り本実施例のＡＣアダプタ１０は、アダプタ本体１２がジャッ ク１４を有しているため、コンセントにＡＣアダプタ１０を設置したとしても外 部の機器に交流電源を供給することが可能である。そのため電気機器の数が増え てもジャックの数が足らなくなることはない。

【００１７】 またＡＣアダプタ１０を用いることでテーブルタップにより分配する必要もな く、コード類が多くなったり、接触部が必要以上に多くなることがなくなる。 特に電子楽器では、シンセサイザ、音源モジュール、シーケンサ、エフェクタ 、ミキサ等多くのＡＣアダプタを採用している電気機器を接続して、同時に用い ることが必要となるためＡＣアダプタ１０のジャック１４が有効である。

【００１８】 さらに家庭用のコンセントは通常、壁の所定の位置に設けられており、掃除器 を用いる場合など必要に応じて、開いているジャックが用いられる。しかしその 際、テーブルタップにより分配していると、開いているジャックを探し出したり 、使用していない電気機器を確認してジャックから外すなどの手間が生ずる。本 実施例のＡＣアダプタ１０ならば、常に壁の所定の位置のジャックを開けておく ことができ、開いているジャックを探し出す手間がかからないという効果もある 。

【００１９】 図３は第２実施例、第３実施例としてのＡＣアダプタ３０，４０を示している 。尚これらの内部の電気的構成については第１実施例のトランス１２ａおよび分 配回路１２ｂと同様であるため説明を省略する。 図３（ａ）は第２実施例としてのＡＣアダプタ３０をコンセント５０に備えた 状態を示している。図に示す通りＡＣアダプタ３０のアダプタ本体３２には、３ つのジャック３４ａ，３４ｂ，３４ｃが備えられている。第１ジャック３４ａは アダプタ本体３２の側面部に備えられ、第２ジャック３４ｂはアダプタ本体３２ の上面部に備えられ、第３ジャック３４ｃはアダプタ本体３２の正面に備えられ ている。このように３つのジャック３４ａ，３４ｂ，３４ｃが設けられているこ とで、さらに多くの電気機器に交流電流を供給することができる。

【００２０】 尚アダプタ本体３２にジャック３４ａ，３４ｂ，３４ｃを設ける構成は他にも さまざまな態様が考えられ、目的に応じて所望の数のジャックを所望の位置に設 ければよい。 図３（ｂ）は第３実施例としてのＡＣアダプタ４０を示している。このＡＣア ダプタ４０はアダプタ本体４２とプラグ４４とがコード４４ａを介して離れた状 態で構成されている。アダプタ本体４２には、外部の電気機器に交流電流１００ ボルトを供給するジャック４６が備えられている。変換後の直流電流はコード４ ８を介して所望の電気機器に送られる。

【００２１】 このようなＡＣアダプタ４０であると、コンセントのジャックの両方をアダプ タ本体４２で覆い隠してしまわないという効果がある。 尚ＡＣアダプタ１０，３０，４０は、電子楽器に限らず、ノート型パソコン、 携帯用ＣＤプレーヤ等さまざまな電気機器に適用することができる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案のＡＣアダプタによれば、アダプタ本体に、分配した交流電流を外部の 機器に供給するプラグ挿入用ジャックが設けられているので、コンセントに設置 してもジャックの数が足らなくなることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案第１実施例のＡＣアダプタを示す説
明図である。（ａ−１）は正面からの斜視図、（ａ−
２）は背面からの斜視図、（ｂ）は側面図である。

【図２】 第１実施例のＡＣアダプタの使用状態を示
す説明図である。

【図３】 本考案第２，３実施例のＡＣアダプタを示
す説明図である。（ａ）は第２実施例のＡＣアダプタ、
（ｂ）は第３実施例のＡＣアダプタをそれぞれ示してい
る。

【図４】 従来技術としてのＡＣアダプタを示す説明
図である。（ａ−１）は壁電源のコンセント、（ａ−
２）は従来技術としてのＡＣアダプタであり、（ｂ）は
従来のＡＣアダプタの使用状態を示している。

【符号の説明】

１０，３０，４０・・・ＡＣアダプタ、１２，３２，４
２・・・アダプタ本体、１２ａ・・・トランス、１２ｂ
・・・分配回路、１４，３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，４６
・・・ジャック、１６，４４・・・プラグ、１８，３
８，４８・・・コード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アダプタ本体と、 外部からの交流電流を入力するプラグと、 上記アダプタ本体に内蔵され、交流電流を直流電流に変
   換するトランスと、 上記アダプタ本体に備えられたプラグ挿入用ジャック
   と、 上記プラグから入力する交流電流を分配し、該分配され
   た交流電流を上記トランスとプラグ挿入用ジャックとに
   供給する分配回路と、 上記トランスによる変換後の直流電流を外部に出力する
   コードと、 を備えたことを特徴とするＡＣアダプタ。