JPH0673133U - 成形用ダイス - Google Patents
成形用ダイスInfo
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- JPH0673133U JPH0673133U JP1408693U JP1408693U JPH0673133U JP H0673133 U JPH0673133 U JP H0673133U JP 1408693 U JP1408693 U JP 1408693U JP 1408693 U JP1408693 U JP 1408693U JP H0673133 U JPH0673133 U JP H0673133U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉末成形用金型における成形用ダイスを軽量
化するとともに、放熱性を向上させ、粉末成形用金型の
取扱い性と成形性を向上させることを目的とする。 【構成】 ダイホルダ2をヤング率5000Kgf /mm2
のアルミ合金とし、前記ダイホルダ2の少なくとも上面
をアルマイト処理し、ダイ1の外径とダイホルダ2の内
径とが1/30〜1/100のテーパ比で締まり嵌め嵌
合させる。
化するとともに、放熱性を向上させ、粉末成形用金型の
取扱い性と成形性を向上させることを目的とする。 【構成】 ダイホルダ2をヤング率5000Kgf /mm2
のアルミ合金とし、前記ダイホルダ2の少なくとも上面
をアルマイト処理し、ダイ1の外径とダイホルダ2の内
径とが1/30〜1/100のテーパ比で締まり嵌め嵌
合させる。
Description
【0001】
この考案は、焼結部品を成形する粉末成形用金型における成形用ダイスに関す る。
【0002】
焼結部品を成形する粉末成形用金型の基本構成としては、成形体の外側形状を 形成するための内孔を有する、超硬合金,工具鋼,セラミックス等の硬質材料か らなるダイを、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)等の鋼材からなるダイ ホルダの内孔に焼き嵌めした成形用ダイスと、上下のパンチおよびコアロッドで ある。
【0003】 上記成形用ダイスは、成形プレスに直接固定する形式や、ウイズドロアル方式 のように、下側ラムに支持されたロッドに固定され上下動するものがある。
【0004】 前者の場合の取付けは、成形用ダイスを成形プレスのハウジングに嵌合させ、 押え板を用いてボルト締め固定され、また、後者の場合は、成形用ダイスを固定 するダイプレートのほか、ベースプレート,ヨークプレート,ロッド等は成形プ レスにセットしておいて、ダイプレートに成形用ダイスを取付ける方法が一般に 用いられている。
【0005】
しかしながら、従来の成形用ダイスは、容積の大部分を締めるダイホルダが鋼 材で構成されているため、特に、大型の焼結部品を成形するものにあっては、重 くて、取扱いが難しく、組付けおよび解体する際に、他の型部材を損傷したり、 安全性の面でも問題があった。
【0006】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量で取扱いが良好で 、しかも型寿命を長期化できる成形用ダイスを提供することを目的としている。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案は、ダイホルダをヤング率5000Kgf / mm2 以上のアルミ合金から構成するとともに、ダイの外径とダイホルダの内径と が1/30〜1/100のテーパ比で締まりばめ嵌合することを要旨とし、また 、ダイホルダの少なくとも上面をアルマイト処理したことを特徴としている。
【0008】 アルミニウム合金としては、Al−Cu合金,Al−Cu−Mg合金,Al− Zn−Mg−Cu合金等が挙げられ、T6処理等の熱処理を施したものが用いら れる。
【0009】 アルミニウム合金のヤング率は、5000Kgf /mm2 より低いと、剛性が少な く、高い成形圧力ではダイが破壊するおそれがある。ヤング率は高いほど良いが 、一般的なアルミニウム合金は高くても10000Kgf /mm2 である。
【0010】 また、硬質材料からなるダイとアルミニウム合金製のダイホルダとは、各嵌合 面を所定量の約同じテーパ面として圧入,嵌合される。この嵌合は、締まりばめ とし、その嵌合量は嵌合部直径の0.2〜0.95%程度である。この圧入は嵌 合面をテーパにしない場合は、圧入荷重が高いとともに、嵌合面各部の締まり嵌 め量が不均一になりやすいので、雄雌ほぼ同じテーパ比の面で嵌合される。
【0011】 テーパ比は1/30〜1/100で、好ましくは1/60程度である。1/3 0より角度が大きいと軸方向に抜けやすくなる一方、1/100より角度が小さ い場合は、テーパがない場合に近似した状態になり、圧入荷重が高く、圧入状態 が不均一になりやすく好ましくない。
【0012】 前記のダイホルダに水冷等のための流通孔または流通溝を設けることができる 。
【0013】 また、前記のダイの内孔を成形体の抜き出し側に拡大する1/5000〜1/ 1000のテーパを設けたものも含まれる。
【0014】 このとき、テーパ角が小さいと効果が少なく、テーパ角が大きいと圧粉体のテ ーパも大きいため、歯車のようなものは歯筋精度が悪くなり、焼結体のサイジン グで矯正が困難なものとなる。
【0015】
以上の構成から明らかなように、ダイホルダをアルミニウム合金にすることに より、ダイスは軽量になり、取扱いが良好になる。また、熱伝導性が良好である から、成形による摩擦熱を放熱しやすく、温度が高い場合に生じやすい型かじり が減少し、型寿命を改善する。
【0016】 更に、ダイスの上面は、フィーダーが摺動するので、アルミニウム合金のダイ ホルダ上面は耐摩耗性が必要になる。アルマイト処理による酸化被膜は、耐摩耗 性を向上させる。
【0017】 成形体の外側形状を形成するダイの内孔を成形体の抜き出し側に拡大する適度 のテーパを設けると、粉末成形の場合、圧粉中にテーパ比の量だけ圧粉体の横断 面積が減少するので、パンチの加圧方向の圧縮に加え、それと直角方向からも圧 縮されることになり、密度の高い成形体が得られ、また成形体を抜き出す際には 、圧粉体の移動に伴い、圧粉体が順次解放されるため、離型抵抗が小さくなる。
【0018】
以下、本考案による成形用ダイスを図1を基に説明する。 図1は、ウイズドロアル式金型のダイプレート部の要部縦断面図である。
【0019】 図面において、超硬合金製のダイ1は、アルミニウム合金製のダイホルダ2に 圧入されて成形用ダイス3を構成し、この成形用ダイス3をダイプレート4の内 孔に装着し、ダイ押え5によりボルト締めした構造になっており、この成形用ダ イス3と図示しない上下のパンチおよびコアロッドとで粉末成形用金型を構成す る。
【0020】 上記ダイホルダ2は、ヤング率8000Kgf /mm2 のジュラルミン系アルミ合 金で、外径寸法76mm,長さ寸法155mm,内孔寸法は一方がダイの外径30mm より0.9%小さい29.73mmで、テーパ比は1/60である。
【0021】 この成形用ダイス3の重量は、ダイホルダ2に工具鋼を用いたものに比べて4 6%軽量であった。
【0022】 前記アルミ合金製のダイホルダ2を使用したダイス3と、従来の工具鋼をダイ ホルダとしたダイスを用意し、圧粉体寸法が内径5mm,外径11mm,長さ50mm の円筒形状圧粉体を連続成形した。アルミ合金製ダイホルダ2はアルマイト処理 が施されている。
【0023】 連続2000個を成形した後の成形用ダイス3の温度は、本考案の場合35℃ であり、従来の工具鋼をダイホルダとした場合39℃であり、成形体の温度は、 本考案の場合45℃、従来の場合50℃であり、本考案のダイス3の方が低い温 度を示した。 また、10万個を成形しても何等問題はなかった。
【0024】
以上説明した通り、本考案による成形用ダイスは、ダイホルダをアルミニウム 合金製とし、ダイをダイホルダに対してテーパ面で締まりばめ結合したものであ るから、軽量で取扱いが良好であり、放熱性が良く型かじり等の不具合が生じに くいという特徴があり、粉末成形における金型の段取り性および成形能率を向上 させるという効果を有する。
【図1】本考案による成形用ダイスの構成を示す要部断
面図である。
面図である。
1 ダイ 2 ダイホルダ 3 成形用ダイス 4 ダイプレート 5 ダイ押え
Claims (2)
- 【請求項1】 成形体の外側形状を形成するための内孔
を有し硬質材料からなるダイをダイホルダの内孔に嵌合
させた成形用ダイスにおいて、 前記ダイホルダはヤング率5000Kgf /mm2 以上のア
ルミ合金から構成されるとともに、ダイの外径とダイホ
ルダの内径とがテーパ比1/30〜1/100で締まり
ばめ嵌合していることを特徴とする成形用ダイス。 - 【請求項2】 アルミ合金からなるダイホルダの少なく
とも上面がアルマイト処理されていることを特徴とする
請求項1記載の成形用ダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1408693U JP2581969Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 成形用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1408693U JP2581969Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 成形用ダイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673133U true JPH0673133U (ja) | 1994-10-11 |
JP2581969Y2 JP2581969Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=11851303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1408693U Expired - Lifetime JP2581969Y2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 成形用ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581969Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008030099A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Honda Motor Co Ltd | 2段ギア圧粉成型用金型 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP1408693U patent/JP2581969Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008030099A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Honda Motor Co Ltd | 2段ギア圧粉成型用金型 |
JP4533869B2 (ja) * | 2006-07-31 | 2010-09-01 | 本田技研工業株式会社 | 2段ギア圧粉成型用金型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2581969Y2 (ja) | 1998-09-24 |
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Legal Events
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