JPH0673085A - デカプラニン塩溶液および結晶デカプラニン塩ならびにそれらの調製方法 - Google Patents

デカプラニン塩溶液および結晶デカプラニン塩ならびにそれらの調製方法

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JPH0673085A
JPH0673085A JP2418548A JP41854890A JPH0673085A JP H0673085 A JPH0673085 A JP H0673085A JP 2418548 A JP2418548 A JP 2418548A JP 41854890 A JP41854890 A JP 41854890A JP H0673085 A JPH0673085 A JP H0673085A
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decapranin
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Laszlo Vertesy
ラスツロ・フエルテジ
Gerhard Seibert
ゲールハルト・ザイベルト
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Hoechst AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K9/00Peptides having up to 20 amino acids, containing saccharide radicals and having a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K9/006Peptides having up to 20 amino acids, containing saccharide radicals and having a fully defined sequence; Derivatives thereof the peptide sequence being part of a ring structure
    • C07K9/008Peptides having up to 20 amino acids, containing saccharide radicals and having a fully defined sequence; Derivatives thereof the peptide sequence being part of a ring structure directly attached to a hetero atom of the saccharide radical, e.g. actaplanin, avoparcin, ristomycin, vancomycin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】デカプラニン塩溶液、その調製方法およびその
使用、および結晶デカプラニン塩、その調製方法および
その使用を提供する。 【構成】デカプラニン塩水溶液は注射溶液の形態でのデ
カプラニンの投与およびデカプラニン精製に適してい
る。結晶デカプラニンおよびその塩はデカプラニンの精
製のために重要であり、そして存在形態の前駆体として
適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデカプラニン塩溶液、そ
の調製方法およびその使用、および結晶デカプラニン
塩、その調製およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】デカプラニン、即ち、下記式I:
【化1】 の化合物は、欧州特許出願89,115,519.4号
のサブジェクトマターであり、塩酸塩、硫酸塩、トリフ
ルオロ酢酸塩および酢酸塩のような不定形のデカプラニ
ン塩もまた上記出願において記載されている。デカプラ
ニンはバンコマイシン型の抗生物質であり経口吸収され
ず、注射により好都合に投与されるためデカプラニン活
性化合物の水溶液が望まれている。デカプラニンそのも
のは比較的低い水溶性を有している。クエン酸塩、グル
コン酸塩、硫酸塩および塩酸塩もまた、十分に溶解しな
い(溶解度は場合により5%未満)。多くのデカプラニ
ン塩はまた、比較的希薄な溶液中でゲル化する傾向を有
する。このような酸のデカプラニン塩は水に溶解する
が、溶液は、透明で流動性の良いものにはならず、粘稠
になる。このゲル化は温度の上昇により防止することは
できず、また冷蔵温度での作用は室温または37℃での
作用より低い。注射操作には全く不適当な溶液は、例え
ば乳酸、マレイン酸、マロン酸、グルコン酸、コハク酸
および塩酸を用いた場合に形成される。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】意外にも、酢酸、
リン酸および酒石酸とのデカプラニンの塩は良好な水溶
性を有することが解った。これらの塩の溶液はデカプラ
ニン活性化合物の注射に極めて適しており、デカプラニ
ンそのものと同様、極めて毒性が低く耐性も良好であ
る。このことは、他のグリコペプチド抗生物質、バンコ
マイシンが通常塩酸塩、即ち比較的溶解度が低く、耐性
に乏しく、そのため例えば30分間のような長時間に渡
り注射しなければならないような形態で入手されるた
め、特に驚くべきものである。このバンコマイシン塩の
副作用は局所壊死、「レッドマン症候群」および内耳神
経毒性および腎毒性である。上記したデカプラニン塩で
はこのような副作用は観察されていない。
【0004】
【問題点を解決するための手段】従って本発明は酢酸デ
カプラニン、リン酸デカプラニンおよび酒石酸デカプラ
ニンよりなる群から選択されるデカプラニン塩の水溶液
に関する。この群のうち、酢酸デカプラニンが特に好ま
しい。既に述べたとおり、本発明の水溶液は沈澱を生じ
ることなく特定の塩を比較的高濃度で含有できるという
利点を有する。即ち、例えば、酢酸デカプラニンは約2
0重量%迄の濃度で溶解し、この濃度でも溶液は流動性
が良く、良好な生理学的耐性を示し、安定である。即
ち、例えば、0.2%濃度の1酢酸デカプラニン水溶液
を20時間80℃の温度に曝露した場合、活性成分の損
失は僅か5%未満であるのに対し、塩酸バンコマイシン
は同様の処理の下では塩酸バンコマイシンの含有量は僅
か約25%になる。バンコマイシンが不安定である理由
は、それがCPDと呼ばれる物質に変換されるためであ
る(F.SztaricskaiおよびR.Bogna
rの論文Chemistry of the Vanc
omycin Group of Antibioti
cs.掲載書籍名Recent Developmen
ts in the Chemistry of Na
lus 1 Carbon Compounds Vo
l.10,p93〜201,1084,Akademi
ai Kiado,Budapest,983参照)。
本発明のデカプラニン塩はこの範囲においてこのような
変換を起こさないことは特に意外である。更にまた、本
発明のデカプラニン塩水溶液において既に述べたよう
に、バンコマイシンとは対照的に局所耐性が良好であ
り、ゆっくり注射しなければならないなど、安全性に特
に注意をはらうことなく注射することができ、皮下投与
もできる。
【0005】本発明のデカプラニン塩溶液は、種々の量
のデカプラニン塩を含有する。デカプラニン塩20重量
%までの含有量が好ましいが、特に好ましくは15重量
%、最も好ましくは10重量%までである。
【0006】使用する特定のデカプラニン塩は化学量論
的に反応したものである必要はない。
【0007】デカプラニンは酸の化学量論量より少ない
量または多い量と反応させることができる。酢酸デカプ
ラニンの場合は、酢酸0.5〜3モルに対してデカプラ
ニン1モルを反応させた生成物が好ましく、デカプラニ
ンのモル当たり酢酸0.8〜2モルが特に好ましい。生
成物の化学量論的量は特定の値に結晶化バッチの初期p
Hを調節することにより結晶化の間に調節できる。以下
に示す表は、一例であるが、酢酸デカプラニンの場合
の、結晶化のpHと精製した乾燥結晶中の酢酸の含有量
との関係を示したものである。
【表1】
【0008】酢酸デカプラニン固体物質はまた凍結乾燥
により所望の酢酸含有量で得ることができる。このよう
な凍結乾燥物質は特に迅速に溶解するという利点を有す
る。以下の表は、一例であるが、酢酸デカプラニンの場
合の、凍結乾燥時の初期pHと凍結乾燥物質中の酢酸塩
の相対モル%を示すものである。
【表2】
【0009】酢酸デカプラニン塩の酢酸塩含有量は生成
物の溶解度のために重要である。酢酸塩含有量が増大す
るにつれ、一般的に調製品の溶解度は増大する。
【0010】本発明はさらに、ある含有量でデカプラニ
ン塩を含有する注射溶液に関する。注射溶液中のデカプ
ラニン塩の濃度は、好ましくは、デカプラニン塩水溶液
に関して既に述べた範囲で選択する。本発明の注射溶液
は更に、慣用的な助剤または添加剤を含有できる。助剤
または添加剤の例は、ポリグリコール、エタノール、緩
衝物質、例えばN,N−ジベンジルエチレンジアミン、
ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグ
ルカミン、N−ベンジルフェネチルアミン、ジエチルア
ミンおよびトリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタ
ンである。その他の添加物、例えば塩化ナトリウム、リ
ン酸塩緩衝液、酢酸、重炭酸ナトリウムまたは炭酸ナト
リウムも含有できる。
【0011】本発明の注射溶液で投与する場合の成人に
対するデカプラニン塩の好ましい一日当たり用量は、2
50mg〜約1,500mgの範囲である。特に好まし
い一日当たり用量は、成人に対し、約1000mgであ
る。デカプラニン塩の特定の一日当たり用量は、好まし
くは2〜3回に分けて投与する。必要に応じて、投与量
は提案されている量と異なっていてよく、一日当たり用
量は短期間にわたり増大できる。
【0012】更に本発明は、吸着樹脂またはイオン交換
樹脂を用いるか、または透析および限外濾過を用いるか
して調製を行うデカプラニン塩溶液の調製方法に関す
る。吸着樹脂を使用する場合は、例えば、Diaion
HP−20(ポリスチレン−ジビニルベンゼン共重
合体系の高多孔性吸着樹脂、Mitsubishi C
hemical Inc.)またはAmberlite
XAD(ポリスチレンまたはアクリル酸エステル系
の多孔性吸着樹脂、Rohm&Haas,Philad
elphia,USA)のような吸着樹脂を用いること
が、酢酸デカプラニンの場合は特に好都合である。この
方法では、何れかの所望のデカプラニン塩溶液のpHは
好ましくは等電点pHである8.1であり、溶液を塩非
含有吸着樹脂カラムに適用する。次にカラムをイオン非
含有水で洗浄して外部イオンを除去する。この時点で塩
除去されている抗生物質を、適当な有機溶媒または水/
溶媒混合物で溶離することにより単離する。適当な溶媒
は、例えば低級アルコール、アセトン、アセトニトリル
等である。次に、酸、例えば酢酸、リン酸または酒石酸
の相当する量を塩非含有化合物に添加できる。凍結乾
燥、または適切には結晶化の後に固体塩が得られる。存
在する有機溶媒を留去することにより直接所望の塩水溶
液が得られる。
【0013】イオン交換法を用いて上記したデカプラニ
ン塩を調製する場合は、知られたカチオン交換剤を使用
するのが好ましい。カチオン交換剤およびデカプラニン
溶液を好ましくはpH3〜7とし、デカプラニン溶液を
カチオン交換剤に投入する。交換剤を水で洗浄した後、
例えば高濃度の酢酸塩溶液、リン酸塩溶液または酒石酸
溶液で溶離し、相当する溶出液を、透析または限外濾過
により所望の濃度とするのが好ましい。
【0014】例えば、デカプラニンの酢酸塩、リン酸塩
または酒石酸塩を、透析および限外濾過のみを用いて得
ることも可能である。透析は、酢酸塩、リン酸塩または
酒石酸塩に対して行い、あるいは、限外濾過装置に保持
されている物質を、所望のアニオンの相当する塩を用い
て、外部イオンが濾液中に検出できなくなるまで希釈す
る。次にこのようにして得られた溶液を結晶化させる。
【0015】本発明は更に、デカプラニン精製のための
デカプラニン塩溶液の使用、および、デカプラニンを水
溶液中のその塩の1つに変換すること、温度を変化させ
るか適当な溶媒を添加するかしてデカプラニン塩を結晶
化させること、そして適切にはデカプラニン塩をデカプ
ラニンまたは他のデカプラニン塩に変換することを包含
するデカプラニンの精製方法に関する。適当な溶媒は、
例えばn−またはi−プロパノール、エタノール、メタ
ノール、またはアセトンである。溶媒は好ましくは5〜
90%まで、より好ましくは10〜50%までの含有量
で添加する。1酢酸デカプラニンの場合は、約8%濃度
の酢酸デカプラニン水溶液を出発物質とし、室温でエタ
ノール10体積%を添加するのが好ましい。結晶が生じ
た後、エタノールが量を好都合に、徐々に25%まで増
大させ、バッチを低温、好ましくは約4℃で数日間放置
する。生じた結晶の塊を、例えば濾過または遠心分離に
より分離する。
【0016】更に記載する方法は、それを等電点(pH
=8.1)近辺で実施する場合、純粋なデカプラニンを
用いて行われるが、結晶デカプラニンは内部塩として得
られる。
【0017】デカプラニンの大きさの抗生物質の精製の
ためには、結晶化段階を導入することが特に重要であ
る。例えば、他のペプチドまたは酵素のようなデカプラ
ニンと分離することが困難な混在物質が、デカプラニン
の醗酵調製の間に形成される可能性がある。しかしなが
ら除去されていないこのような混在物質は、例えば混在
ペプチドは抗生物質投与後にアレルギー反応を誘発し、
あるいは、酵素は抗生物質を変性させてしまうため、抗
生物質の品質を大きく損なう。デカプラニンは、結晶化
により薬剤純度にまで精製できる。
【0018】記載した精製工程により結晶デカプラニン
塩が得られ、これは本明細書において初めて記載される
ものであり、本発明はこの物質にも関するものである。
【0019】結晶デカプラニン塩および結晶デカプラニ
ンを単離できるということは、それ自体、意外なことで
あるが、その理由は、デカプラニンが属するグリコペプ
チドおよびその塩は一般的に結晶化が困難なためであ
る。記載した結晶デカプラニン塩および結晶デカプラニ
ンは、特に純粋な形態で得られ、そして特に純粋なデカ
プラニンおよびその塩の調製において特に重要である。
結晶性のクエン酸塩、酢酸塩、リン酸塩、グルクロン酸
塩、酒石酸塩、硫酸塩およびコハク酸塩および結晶性の
純粋なデカプラニンは、前記したように調製するが、上
記した点において特に有利である。デカプラニンの結晶
クエン酸塩および結晶酢酸塩は特に重要である。
【0020】しかしながら、前述した結晶デカプラニン
塩はデカプラニンおよびその塩の精製に重要であるのみ
ならず、特にその安定性において有利なものであり、こ
のため、市販品形態および存在形態の前駆体として適し
ており、例えばこれらを実際の投与の前に溶解するため
の結晶形態で提供することができる。結晶酢酸デカプラ
ニンはこの点において特に有利であると考えられる。
【0021】本発明を以下の実施例により更に説明す
る。
【実施例1】 カチオン交換剤を用いたデカプラニンの酢酸塩形態の単
離 10mlクロマトグラフィーカラムにCM−セファロー
FF(Pharmacia,スエーデン)を充填
し、酢酸ナトリウム緩衝液でpH4.0とした。例えば
欧州特許89,115,519.4の実施例2〜4の方
法(ビセイブツHIL Y−8636910(DSN
4763)の培養、クロマトグラフィーによるデカプラ
ニンの単離および濃縮)により調製した半精製デカプラ
ニン100mgを水10mlに溶解し、次に支持体に適
用し、支持体を蒸留水30mlで洗浄した。pH4.0
の10〜500mMの酢酸ナトリウム勾配溶離を行っ
た。デカプラニンは酢酸塩形態でイオン交換剤から、2
10〜230mM酢酸ナトリウムとともに溶出した。相
当する画分を合わせて2重蒸留水に対して透析した。こ
れらの画分を凍結乾燥してデカプラニンモル当たり酢酸
塩1.6モルを含有する酢酸デカプラニン102mgを
得た。
【0022】
【実施例2】 吸着樹脂Diaion HP−20条のデカプラニン
の酢酸塩形態の単離 水25lに溶解した半精製デカプラニン1.1kgを、
pH8.1で、再製Diaion HP−20 2
5.5lに適用した。カラムを脱塩水で洗浄した。この
操作の間、浸透の後の画分において、カラム排出液の導
電性は先ず20mS/cmより高値まで上昇し、次に2
mS/cm未満まで低下した。等電形態のデカプラニン
をこの時点で0〜50%イソプロパノール勾配溶離で溶
出させた。デカプラニン含有画分は0.1mS/cmの
低い導電性を有していた。これらを回収し、氷酢酸でp
H4.8とした。酢酸デカプラニン1kgを含有する溶
液61lが得られた。
【0023】
【実施例3】 酢酸デカプラニンの凍結乾燥 実施例2で得られた酢酸デカプラニン溶液1lを2日間
凍結乾燥した。98%純度の1酢酸デカプラニン15.
5gが得られた。
【0024】
【実施例4】 酢酸デカプラニンの結晶化 実施例2で得られた酢酸デカプラニンの溶液60lを真
空下に濃縮して35lとした。濃縮液を更に限外濾過で
濃縮して12lとした。得られた濃縮液にイソプロパノ
ール12lを室温でゆっくり添加した。結晶が生じた
後、混合物を1℃に冷却し1日間放置した。この期間の
後、イソプロパノールの含有量を徐々に3lまで増大
し、混合物を更に2日間放置した。次に結晶塊を濾過し
て真空下に乾燥させた。1酢酸デカプラニン810gを
99.4%純度で得た。結晶酢酸デカプラニンのDeb
ye−Scherrer像(CuKα)は、斜方晶セル
でa=19.34、b=33.52、c=38.18オ
ングストロームの指数の反射を示した。3つの最も強力
な反射は4.90(002)、5.30(110)およ
び7.00゜2θ(120)であった。図1は1酢酸デ
カプラニン結晶の図である。
【0025】
【実施例5】 酢酸デカプラニン溶液の調製 実施例3で得られた凍結乾燥品10.2gを水90ml
に溶解した。これにより、20℃で粘度3センチポアズ
(cP)未満の液体100mgが得られた。
【0026】
【実施例6】 2酢酸デカプラニン溶液の調製 実施例3で得られた製品10gを水40mlに溶解し、
氷酢酸380gを添加することにより2酢酸デカプラニ
ン溶液を調製した。溶液のpHは4.2であった。20
℃の粘度は3cP未満であった。
【0027】
【実施例7】 1クエン酸デカプラニンの結晶化 HP−20溶出液のpHをクエン酸で4.7とした他
は、実施例2の方法を用いて、溶液を限外濾過で12l
にまで濃縮し、溶液を冷所に放置した。数時間の後、結
晶塊が形成し、これはイソプロパノール含有量を35%
に増大させた後に終了した。回収して乾燥した。収量:
830g、99.6%純度。
【図面の簡単な説明】
【図1】1酢酸デカプラニン結晶を表わす図面である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸デカプラニン、リン酸デカプラニン
    および酒石酸デカプラニンよりなる群から選択されるデ
    カプラニン塩の水溶液。
  2. 【請求項2】 デカプラニン塩が酢酸デカプラニンであ
    る請求項1記載の溶液。
  3. 【請求項3】 デカプラニン塩20重量%まで、好まし
    くは15重量%まで、そして特に10重量%までを含有
    する請求項1および2の何れか1項記載の溶液。
  4. 【請求項4】 デカプラニン塩が、酸0.5〜3モル、
    好ましくは0.8〜2モルとデカプラニン1モルとの反
    応により調製されている請求項1〜3の何れか1項記載
    の溶液。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載のデカ
    プラニン塩水溶液を含有する注射溶液。
  6. 【請求項6】 請求項5の注射溶液の調製のための請求
    項1〜4の何れか1項に記載のデカプラニン塩溶液の使
    用。
  7. 【請求項7】 デカプラニン塩水溶液を、適切には伝統
    的な助剤または添加剤と共に適当な剤型にすることを包
    含する請求項5記載の注射溶液の調製方法。
  8. 【請求項8】 吸着樹脂またはイオン交換剤を用いる
    か、または透析および限外濾過を用いて調製を行うこと
    を包含するデカプラニン塩溶液の調製方法。
  9. 【請求項9】 デカプラニン精製のためのデカプラニン
    塩溶液の使用。
  10. 【請求項10】 デカプラニンを水溶液中のその塩の1
    つに変換すること、適当な溶媒を添加してデカプラニン
    塩を沈澱させること、そして、適切にはデカプラニン塩
    をデカプラニンに変換することを包含するデカプラニン
    またはその塩の精製方法。
  11. 【請求項11】 デカプラニン塩結晶。
  12. 【請求項12】 デカプラニンの結晶性のクエン酸塩、
    酢酸塩、リン酸塩、グルクロン酸塩、酒石酸塩、硫酸塩
    またはコハク酸塩または内部塩である請求項11記載の
    デカプラニン塩結晶。
  13. 【請求項13】 酢酸塩またはクエン酸塩である請求項
    11または12の何れか1項に記載のデカプラニン塩結
    晶。
  14. 【請求項14】 存在形態の前駆体としての請求項11
    〜13の何れか1項記載のデカプラニン塩結晶の使用。
  15. 【請求項15】 デカプラニンを水溶液中のその塩の1
    つに変換すること、温度を変化させるかまたは適当な条
    件下に適当な溶媒を添加することにより塩を結晶化させ
    ること、および、形成した結晶を知られた方法で単離す
    ることを包含する請求項11〜13の何れか1項に記載
    のデカプラニン塩結晶の調製方法。
JP2418548A 1990-01-06 1990-12-28 デカプラニン塩溶液および結晶デカプラニン塩ならびにそれらの調製方法 Pending JPH0673085A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4000236 1990-01-06
DE4000236.5 1990-02-27
DE19904006141 DE4006141A1 (de) 1990-02-27 1990-02-27 Decaplaninsalzloesungen, deren herstellung und deren verwendung, sowie kristalline decaplaninsalze, deren herstellung und deren verwendung
DE4006141.8 1990-02-27

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JPH0673085A true JPH0673085A (ja) 1994-03-15

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JP2418548A Pending JPH0673085A (ja) 1990-01-06 1990-12-28 デカプラニン塩溶液および結晶デカプラニン塩ならびにそれらの調製方法

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JP (1) JPH0673085A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017793A1 (fr) * 1997-10-03 1999-04-15 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Chlorhydrates de vancomycines antibiotiques et leur procede de production
JP2008517971A (ja) * 2004-10-27 2008-05-29 アルファーマ エーピーエス グリコペプチドの精製

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Publication number Publication date
EP0437846A3 (en) 1991-12-11
EP0437846A2 (de) 1991-07-24

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