JPH0672946U - 立体駐車装置用チェン - Google Patents

立体駐車装置用チェン

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JPH0672946U
JPH0672946U JP1436793U JP1436793U JPH0672946U JP H0672946 U JPH0672946 U JP H0672946U JP 1436793 U JP1436793 U JP 1436793U JP 1436793 U JP1436793 U JP 1436793U JP H0672946 U JPH0672946 U JP H0672946U
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JP
Japan
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guide roller
chain
link plate
roller
attachment
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Pending
Application number
JP1436793U
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English (en)
Inventor
誠太郎 上田
弘充 永松
伸泰 笠原
Original Assignee
日立金属株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低騒音で耐久性に優れた立体駐車装置用チェ
ンを得る。 【構成】 外リンクプレートと内リンクプレートを交互
に配列して、連結ピンで屈曲自在に連結し、所定ピッチ
毎にアタッチメントリンクを装着し、アタッチメントリ
ンクの進行方向前後にガイドローラを回転自在に装着し
た立体駐車装置用チェンにおいて、金属製の芯金を熱可
塑性樹脂で一体的に射出成形したガイドローラ本体の芯
金に軸受を嵌入したガイドローラを装着したことを特徴
とするもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等を駐車保管するための立体駐車装置に使用するチェンに関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、立体駐車装置用チェンは外リンクプレートと内リンクプレートを交 互に配列して、連結ピンで屈曲自在に連結し、内リンクプレートと重畳するよう にアタッチメントリンクを装着し、アタッチメントリンクの進行方向前後にガイ ドローラを回転自在に装着したものである。そして立体駐車装置のタワーの上部 と下部に設置されたスプロケットホイル間にこのチェンを張架し、両スプロケッ トホイル間に設置されたガイドレールに前記したガイドローラを挾持して走行せ しめ、前記したアタッチメントリンクに吊り下げられた車両用ケージを循環回動 させているものである。この車両用ケージ及び車両の重量がアタッチメントリン クの垂直荷重として働き、この荷重によるモーメントをガイドローラとガイドレ ールとで受け止めるので、ガイドローラはガイドレールに強圧された状態で回転 走行する。ガイドローラは従来から鋼で形成されており、又ガイドレールも鋼製 であるから、騒音の発生が問題とされており、とくに近年においては都市部に立 体駐車装置が建造されるようになって、ますます問題視されてくるようになった 。その問題点を改善する手段として実公平2−46606号公報に開示されてい るように、ガイドローラを合成樹脂製として、これを軸受を介せずに直接連結ピ ンに装着するものが提案されている。しかし、これは合成樹脂製のガイトローラ を直接連結ピンに装着しているため、ガイドローラの連結ピンに接する部分がヘ タリを生じて早期摩耗の原因となることが危惧された。その改善策として考案者 らは実開平4−91917号公報に開示されているように、合成樹脂製のローラ に軸受を嵌入し、これを連結ピンに装着する合成樹脂製ガイドローラを提案した 。 この合成樹脂製ガイドローラは当初合成樹脂棒材を切削して形成していたが、 加工費がかさみ、鋼製ガイドローラのチェンよりはるかに割高になった。 そこで考案者らは合成樹脂の圧縮成形あるいは射出成形でガイドローラを形成 することを種々検討した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
まず始めは熱硬化性樹脂を圧縮成形することで検討した。その理由は、圧縮成 形では仕上がり寸法が正確で仕上げ加工の必要性が無いこと、内部欠陥が無いこ とである。しかしこのガイドローラを、実際の立体駐車装置で加わる荷重と同等 の条件下で摩耗試験した結果、試験10時間で剥れや割れが発生し、全く実用に 適さないことが判明した。 本考案は上記した問題点を改善して、騒音の発生が少なく且つ耐久性に優れた 立体駐車装置用チェンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外リンクプレートと内リンクプレートを交互に配列して、連結ピン で屈曲自在に連結し、所定ピッチ毎にアタッチメントリンクを装着し、アタッチ メントリンクの進行方向前後にガイドローラを回転自在に装着した立体駐車装置 用チェンにおいて、金属製の芯金を熱可塑性樹脂で一体的に射出成形したローラ 本体に軸受を嵌入したガイドローラを装着したことを特徴とするものであり、更 には芯金は軸方向にフランジ部を有し、該フランジ部に凹凸又は孔部を形成した ことを特徴とするものであり、更には熱可塑性樹脂を射出成形したローラ本体に 軸受を嵌入したガイドローラを装着したことを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】
本考案の実施例を以下に説明する。図1及び図2は本考案の一実施例を示すも のである。図中1は外リンクプレート、2は内リンクプレート、3はアタッチメ ントリンク、4は第一の連結ピン、5は第二の連結ピンである。外リンクプレー ト1と内リンクプレート2は交互に配列し、内リンクプレート2の3ピッチ毎に 、内リンクプレート2の外側に重畳するようにアタッチメントリンク3を配設す る。そしてアタッチメトリンク3が位置する部分の内リンクプレート2と外リン クプレート1とは第二の連結ピン5で連結し、他の外リンクプレート1と内リン クプレート2とは第一の連結ピン4で連結する。そして第二の連結ピン5の両断 部にガイドローラ6を回転自在に装着する。図3、図4に示すように、ガイドロ ーラ6はローラ本体7とローラ本体7の内周面に圧入した軸受10とからなる。 ローラ本体7は鋳鋼製の芯金8と樹脂層9からなり、芯金8にはその軸線方向中 間部の外周にフランジ8aが突設されており、フランジ8aには軸方向に貫通す る複数の孔8bが形成されている。樹脂層9は芯金8の外周にポリアミド樹脂を 射出成形して形成される。芯金のフランジ8aは樹脂層9と芯金8が軸方向に剥 離移動することを防止するものであり、孔8bは樹脂層9と芯金8が円周方向に 剥離移動することを防止するものである。そして図3に示すように、ガイドロー ラ6はガイドレール10に内挿されて走行するものである。
【0006】 上記したローラ本体7は熱可塑樹脂を射出成形したものであるが、従来より、 熱可塑性樹脂を射出成形する場合、成形品の肉厚が5ミリ程度より大きくなり、 又肉厚変動の大きいものは欠陥がでやすく、製品化できないといわれていた。ま た特公平4−75806号公報には合成樹脂製のローラで、軸受を一体的に射出 成形したものが開示されている。しかしこのローラは、その横断面での肉厚がほ ぼ一定であって、しかも立体駐車装置用チェンのガイドローラ6のようにフラン ジ部やテーパ部を有していない。本ローラ本体7は最大肉厚部26mm、最小肉 厚部8mmという複雑な断面形状を有しており、射出成形時の圧力、速度、温度 、冷却時間、ゲート位置、ゲート形状等の影響で、当初は寸法が安定しない、ヒ ケ、ボイド、ウエルドライン等の様々の欠陥が続出した。 そして様々の試作の結果、ゲートはディスクゲートともフィルムゲートとも称 されている方法で、金型温度、射出圧力、等を適度に選定すれば欠陥の無いロー ラ本体の射出成形品を得ることができた。
【0007】 次いで上記したガイドローラ6をガイドローラ試験機によって摩耗の試験を行 った。図5はこの試験結果を示したものである。この結果によれば摩耗量はほぼ 一定の勾配で上昇し、1500時間の稼働(実機では2の稼働に相当する)の後 の摩耗量は0.085mmと著しく少なかった。又ガイドローラ6の表面温度も 全く上昇しないことが確認され、充分に実用に耐えうるものであることが判明し た。 そこで上記ガイドローラ6を立体駐車装置用チェンに組込み、実際の立体駐車 装置のテスト機に組込み、実用テストをした、その結果、ガイドローラの摩耗は 無視できるものであることが確認された。
【0008】 表1はテスト機での騒音の測定結果を示し、同表には従来の鋼製のガイドロー ラのときの騒音も併せて示した。同表中Aは駆動部中央、Bは駆動部チェンガイ ド入り込み部、Cはチェンガイド中間部、Dは従動部チェンガイド離脱部、Eは テスト機内床上1mの位置である。立体駐車装置内で最も騒音の対象となるのは 人が出入りする従動部Eであるが、ここでは騒音の低減効果が最も大きく、完全 満車の状態で4dBの低下を達成している。
【表1】
【0009】 表2は振動加速度を従来例と比較して示したものである。本実施例によれば、 最も大きい駆動部チェンガイド入り込み部Bにおいて、振動加速度の低減効果は 大きく42%低減する。このことにより立体駐車装置の主たる騒音源である駆動 部位での振動減衰による総合的な騒音低減効果が期待できる。 本実施例のローラ本体は芯金の外周に樹脂層を設けたものであるが、これはガ イドローラに掛る荷重が大きい場合に有効であるが、ガイドローラに掛る荷重が 小さい場合は、芯金を省いて樹脂層のみでも充分である。また、芯金8は本実施 例ではフランジ部8aに孔8bを設けたものを使用したが、これをフランジ部 8aの外周部に凹凸をもうけたもの、あるいはフランジ部8aの側面部に凹凸を 設けたものでもよい。
【表2】
【0010】
【考案の効果】
本考案によって、騒音が充分に低減でき、しかも耐久性に優れた立体駐車装置 用チェンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の立体駐車装置を示す正面図である。
【図2】本考案の立体駐車装置を示す平面図である。
【図3】本考案のガイドローラを示す断面図である。
【図4】本考案の芯金の正面図である。
【図5】本考案のガイドローラの摩耗量を示すグラブで
ある。
【符号の説明】
1 外リンクプレート 2 内リンクプレート 3 アタッチメントリンク 6 ガイドローラ 7 ローラ本体 8 芯金 8a フランジ 8b 孔 9 樹脂層 10 軸受

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外リンクプレートと内リンクプレートを
    交互に配列して、連結ピンで屈曲自在に連結し、所定ピ
    ッチ毎にアタッチメントリンクを装着し、アタッチメン
    トリンクの進行方向前後にガイドローラを回転自在に装
    着した立体駐車装置用チェンにおいて、 金属製の芯金を熱可塑性樹脂で一体的に射出成形したロ
    ーラ本体の芯金に軸受を嵌入したガイドローラを装着し
    たことを特徴とする立体駐車装置用チェン。
  2. 【請求項2】 外リンクプレートと内リンクプレートを
    交互に配列して、連結ピンで屈曲自在に連結し、所定ピ
    ッチ毎にアタッチメントリンクを装着し、アタッチメン
    トリンクの進行方向前後にガイドローラを回転自在に装
    着した立体駐車装置用チェンにおいて、 熱可塑性樹脂を射出成形したローラ本体に軸受を嵌入し
    たガイドローラを装着したことを特徴とする立体駐車装
    置用チェン。
  3. 【請求項3】 芯金は軸方向にフランジ部を有し、且つ
    該フランジ部に凹凸又は孔部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の立体駐車装置。
JP1436793U 1993-03-26 1993-03-26 立体駐車装置用チェン Pending JPH0672946U (ja)

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JP1436793U JPH0672946U (ja) 1993-03-26 1993-03-26 立体駐車装置用チェン

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JP1436793U JPH0672946U (ja) 1993-03-26 1993-03-26 立体駐車装置用チェン

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JPH0672946U true JPH0672946U (ja) 1994-10-11

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ID=11859086

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JP1436793U Pending JPH0672946U (ja) 1993-03-26 1993-03-26 立体駐車装置用チェン

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007514627A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 スィデル・パルティスィパスィヨン 予備的形成品を移送するための成型されたプレートを有する装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4091917B2 (ja) * 2002-03-20 2008-05-28 ローディア,インコーポレイテッド 両親媒性ジブロック共重合体及び疎水性化合物を含むベシクル

Patent Citations (1)

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JP4091917B2 (ja) * 2002-03-20 2008-05-28 ローディア,インコーポレイテッド 両親媒性ジブロック共重合体及び疎水性化合物を含むベシクル

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