JPH0672714U - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JPH0672714U
JPH0672714U JP1477193U JP1477193U JPH0672714U JP H0672714 U JPH0672714 U JP H0672714U JP 1477193 U JP1477193 U JP 1477193U JP 1477193 U JP1477193 U JP 1477193U JP H0672714 U JPH0672714 U JP H0672714U
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JP
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door
reinforcements
vertical frames
outer panel
vehicle
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JP1477193U
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English (en)
Inventor
信 古川
和徳 河面
Original Assignee
日産車体株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い成形精度が得られ、結合部における強度
を、部品点数を増加させることなく容易に確保すること
ができ、大入力時の伸びに優れ高い衝撃吸収性能を得る
ことができる軽量な自動車用ドアを提供すること。 【構成】 アウタパネル1の前後端部に前側縦フレーム
2ならびに後側縦フレーム3を結合し、これら縦フレー
ム2,3にレインフォース5a,5b,5c,5dなら
びにガードバー5eを掛け渡し、両縦フレーム2,3
に、ダイキャストによる成形品を用い、レインフォース
5a,5b,5c,5dならびにガードバー5eに、ア
ルミ合金の押出成形品を用いた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用のドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ドアは、鋼板製のアウタパネルと鋼板製のインナパネルとを結 合させたものが一般的であったが、軽量化などを目的として、樹脂製やアルミ製 のものが提案されている。
【0003】 例えば、特公平4−8248号公報には、樹脂製のアウタパネルと、このアウ タパネルにねじ止めにより結合された鋼板製のインナパネルと、両者間において 前後方向に延在されてねじ止めされたレインフォースと、前記インナパネルにね じ止めされたドアヒンジならびにドアロック装置とを備えた自動車用ドアが示さ れている。このような手段を採用することで、軽量化を図ることができ塑性変形 し難いという樹脂製アウタパネルの特質を確保しながら、十分な強度・剛性の確 保と、組付性の向上を図ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の自動車用ドアは、以下に述べる解決すべき問題を 残していた。 すなわち、インナパネルが鋼板のプレス成形品であるため、成形後にスプリン グバックと呼ばれる形状戻り現象が出てしまって成形精度が劣るもので、アウタ パネルやレインフォースやヒンジやドアロック装置を取り付ける部分の精度出し が困難となり、これらの取り付け作業に手間がかかる。また、インナパネルに対 し上述のような結合部材をねじ止めしているが、薄い鋼板にねじ止めしているこ とから、この部分の剛性を確保するのが難しく、大入力時に破壊し易い。さらに 、この問題を解決すべく、補強部材を設けるようにすると、部品点数が増加し、 重量増やコストアップを招いてしまう。
【0005】 また、精度を上げるために、ドアをダイキャストで一体成形することも考えら れるが、ダイキャストは、鋼板などに比べると、大入力時の伸びが少なく衝撃吸 収性能に劣る。また、これを防止するには、肉厚を上げる必要があるが、そうす ると重量増を招いてしまう。
【0006】 本考案は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、高い成形精度が得 られ、結合部における強度を、部品点数を増加させることなく容易に確保するこ とができ、大入力時の伸びに優れ高い衝撃吸収性能を得ることができる軽量な自 動車用ドアを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本考案の自動車用ドアは、ドアの車外面を構成す る薄板状のアウタパネルと、このアウタパネルの両側端部に結合され、アウタパ ネルの上下両端まで延在された縦フレームと、これら縦フレームに両端を結合さ れて縦フレーム間に掛け渡されたレインフォースとを備え、前記縦フレームの少 なくとも一方に、ダイキャストによる成形品を用い、前記レインフォースに、押 出成形品を用いた構成とした。
【0008】
【作用】
ドアヒンジあるいはドアロックなどを取り付ける場合、自動車用ドアの両側端 の縦フレームの部分に取り付けることになる。この取り付けにあたり、ダイキャ ストにより成形した縦フレームでは、高い取付位置精度が得られ、「位置だし」 が容易で、取り付け作業が容易となる。さらに、この取り付け部分の強度を確保 する場合には、この部位の板厚を上げることで、補強部材の追加もなしに容易に 対応できる。
【0009】 自動車用ドアに対し車外側から大荷重の入力があった場合、アウタパネルが車 室側に変形するとともに、その内側のレインフォースも車室側に変形する。この 時、レインフォースには、伸びに優れるという特質を有した押出成形品を用いて いることから、レインフォースは、破壊し難く大きく伸び変形をして衝撃を吸収 する。
【0010】
【実施例】
本考案実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は、本考案の実施例の自動車用ドアDの要部の構造を示す車室側から見た 分解斜視図であって、1はアウタパネルである。このアウタパネル1は、アルミ や鋼板のプレス成形、あるいは、樹脂により薄板形状に形成されている。
【0012】 このアウタパネル1の前後の端部の内側には(矢印Fが車体前方を示し、Rが 車体後方を示している)、前側縦フレーム2ならびに後側縦フレーム3が設けら れている。各フレーム2,3は、アルミ・マグネシウム合金を素材としてダイキ ャストにより形成されたもので、アウタパネル1の上端部から下端部まで至る長 さに形成されている。そして、前側縦フレーム2は、その前端面に、ドアヒンジ 4を固定するためのヒンジ取付ブラケット2aが、一体に凸設され、また、車室 側の面には(図中INが車室方向を示し、OUTが車外方向を示している)、取 付用凹部2bが上下2ケ所に形成され、それとは反対の車外側の面にも、図示は 省略するが、上・中・下の3ケ所に取付用凹部が形成されている。
【0013】 一方、後側縦フレーム3にも、車室側の面に前記取付用凹部2bと同じ高さの 2ケ所に、取付用凹部3bが形成され、その反対側の車外側の面の上・中・下の 3ケ所にも、取付用凹部3cが形成されている。なお、車外側の面の取付用凹部 3cは、図2に断面を示している。さらに、この後側縦フレーム3には、車室側 の面と後端面との角部分にロック用切欠3dが形成されているとともに、その近 傍位置にロック用取付片3eが形成されている。すなわち、このロック用取付片 3eに図示を省略したドアロックを取り付けるもので、自動車用ドアDの開閉時 に、車体側に取り付けたストライカが、前記ロック用切欠3dを通って出入りし てドアロックに係合あるいは係合解除されるものである。
【0014】 そして、両縦フレーム2,3には、それぞれ、フランジ2f,3fが前方ある いは後方に凸設されていて、このフランジ2f,3fに前記アウタパネル1がヘ ミングにより固着されている。なお、この固着手段としては、接着を用いてもよ い。
【0015】 前記取付用凹部2b,3b,3cには、インナレインフォース5a,5bとア ウタレインフォース5c,5dならびにガードバー5eが、ボルト止めされてい る。すなわち、各レインフォース5a〜5dならびにガードバー5eは、アルミ 合金を素材として押出成形により中実の四角棒状に形成されたもので、この内の 2本のインナレインフォース5a,5bが、それぞれ、両縦フレーム2,3間に 掛け渡されて、両端を取付用凹部2b,3bのねじ穴2g,3gにボルト止めさ れている。なお、ねじ穴2g,3gは、各縦フレーム2,3のダイキャスト成形 時に成形されている。
【0016】 また、アウタレインフォース5c,5dが、両縦フレーム2,3の上下位置に おいて、アウタパネル1の内側に僅かな間隔を介して、両縦フレーム2,3の間 に掛け渡され、さらに、ガードバー5eが、両レインフォース5c,5dの中間 位置において両フレーム2,3の間に掛け渡されて、車外側の取付用凹部3cに 固定されている。なお、この固定構造は、インナレインフォース5a,5bと同 様である。
【0017】 また、両インナレインフォース5a,5bには、1枚の支持パネル6が取り付 けられる。この支持パネル6は、本実施例自動車用ドアDの内部に設置する図示 を省略したガラスの昇降装置などを支持するためのものである。そして、これら インナレインフォース5a,5bならびに支持パネル6の車室側に図示を省略し たドアトリムが取り付けられて、内部構造を覆い隠すようになっている。
【0018】 以上のような構成の自動車用ドアDでは、各縦フレーム2,3として、ダイキ ャストにより成形したものを用いるとともに、ドアヒンジ4や図外のドアロック を取り付けるためのヒンジ取り付けブラケット2aやロック用取付片3eを一体 に形成したため、ヒンジ取り付けブラケット2aやロック用取付片3eあるいは ロック用切欠3dの「位置出し」が正確に行え、取付作業が非常に容易になると いう効果が得られるとともに、取り付けのために別部材のブラケットを設定する ことも必要がなくなり、部品点数ならびに製造工数を削減できるという効果が得 られ、しかも、各部材の取付部位において高い強度を得ようとした場合、板厚を 厚くすることで容易に強度が得られることから、補強用のブラケットなどを別途 設けるといった部品点数が増加する手段を用いることなく容易に強度を向上させ ることができるという効果が得られる。さらに、このような効果を奏するために 、両縦フレーム2,3だけをダイキャストにより成形したもので、ドア全体をダ イキャストにより成形するのに比べ、製造が容易である。
【0019】 また、インナパネルを設けない構成としたため、軽量化を促進することができ るという効果が得られる。
【0020】 加えて、各レインフォース5a〜5dならびにガードバー5eは、各縦フレー ム2,3に一体に形成したねじ穴2g,3gに締結する結合構造としたため、溶 接ナットなどの別部品の取付用の部材を設ける必要がなく、しかも、この部分に 取付強度を確保する部材も設定する必要がなく、部品点数ならびに製造工数の削 減が図れるという効果が得られる。
【0021】 また、実施例の自動車用ドアDの車外方向OUTから大荷重が入力された時に は、アウタパネル1が車室方向INに大きく変形するとともに、その内側のアウ タレインフォース5c,5dならびにガードバー5eも車室方向INに大きく変 形する。この時、各レインフォース5c,5dならびにガードバー5eには、軽 量でありながら伸びに優れるという特質を有したアルミの押出成形品を用いてい ることから、各レインフォース5c,5dならびにガードバー5eは、破壊が生 じ難く大きく伸び変形をして衝撃を吸収する。なお、この変形がインナレインフ ォース5a,5bまで達すると、これらのインナレインフォース5a,5bも変 形して衝撃を吸収する。このように、軽量でありながら衝撃吸収性能に優れると いう効果を奏する。
【0022】 以上、実施例について説明してきたが具体的な構成はこの実施例に限られるも のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案に含 まれる。
【0023】 例えば、縦フレームは、実施例のように全体を1つの部材で形成せずに複数に 分割して形成してもよいもので、すなわち、図3あるいは図4に示す用に、アウ タパネル1をヘミングするとともにアウタレインフォース5cを結合する部材2 1aあるいは22aと、インナレインフォース5aを固定する部材21bあるい は22bとを結合面21c,22cでボルト止めにより結合させて形成するよう にしてもよい。なお、図中一点鎖線がボルトの軸心を示している。
【0024】 また、実施例では、インナパネルを設けない構成のものを示したが、インナパ ネルを実施例のアウタパネルと同じ様にして、縦フレームに、ヘミングや接着に より結合させるようにしてもよい。
【0025】 また、実施例では、前後の縦フレームの両方に、ダイキャスト製のものを用い た例を示したが、いずれか一方のみに用いるようにしてもよい。この場合、他方 の縦フレームは、プレス成形品などを用いることができる。
【0026】 また、実施例では、車体の側面に設ける自動車用ドアを例に挙げたが、車両の 後面あるいは前面に設けるものにも適用することができる。
【0027】 各レインフォース5a〜5dならびにガードバー5eの素材として、アルミ合 金を用いるのが伸びの特性上好ましいが、鉄などの他の金属を用いてもよいし、 また、その場合、中空に形成してもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上説明してきたように本考案の自動車用ドアにあっては、アウタパネルの両 側端部に縦フレームを結合し、これら縦フレームにレインフォースを掛け渡し、 縦フレームの少なくとも一方に、ダイキャストによる成形品を用い、レインフォ ースに、押出成形品を用いた構成を採用したため、ドアヒンジあるいはドアロッ クなどを取り付けるにあたって、高い精度の「位置だし」が容易で、取り付け作 業が容易となるという効果が得られ、この取付部分の強度の確保も、板厚を上げ ることで、補強部材の追加といった部品点数増を招くことなしに容易に行うこと ができるという効果が得られる。しかも、ダイキャストは、縦フレームだけに用 いているから、全体をダイキャストで成形するのに比べ、容易に安価に形成でき るという効果が得られる。
【0029】 さらに、大荷重の入力時には、縦フレーム間に掛け渡した押出成形品のレイン フォースが大きく伸び変形することで、高い衝撃吸収性能が得られるという効果 が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の自動車用ドアを示す車室側から
見た分解斜視図である。
【図2】本考案実施例の自動車用ドアの要部の横断面図
である。
【図3】本考案の自動車用ドアの他の実施例の要部を示
す横断面図である。
【図4】本考案の自動車用ドアの他の実施例の要部を示
す横断面図である。
【符号の説明】
D 自動車用ドア 1 アウタパネル 2 前側縦フレーム 3 後側縦フレーム 5a インナレインフォース 5b インナレインフォース 5c アウタレインフォース 5d アウタレインフォース 5e ガードバー(レインフォース)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの車外面を構成する薄板状のアウタ
    パネルと、 このアウタパネルの両側端部に結合され、アウタパネル
    の上下両端まで延在された縦フレームと、 これら縦フレームに両端を結合されて縦フレーム間に掛
    け渡されたレインフォースと、を備え、 前記縦フレームの少なくとも一方に、ダイキャストによ
    る成形品を用い、前記レインフォースに、押出成形品を
    用いたことを特徴とする自動車用ドア。
JP1477193U 1993-03-29 1993-03-29 自動車用ドア Pending JPH0672714U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1477193U JPH0672714U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 自動車用ドア

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JP1477193U JPH0672714U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 自動車用ドア

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JPH0672714U true JPH0672714U (ja) 1994-10-11

Family

ID=11870325

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JP1477193U Pending JPH0672714U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 自動車用ドア

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