JPH0672337B2 - 多層織地搦用半綜絖機構 - Google Patents

多層織地搦用半綜絖機構

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JPH0672337B2
JPH0672337B2 JP2178315A JP17831590A JPH0672337B2 JP H0672337 B2 JPH0672337 B2 JP H0672337B2 JP 2178315 A JP2178315 A JP 2178315A JP 17831590 A JP17831590 A JP 17831590A JP H0672337 B2 JPH0672337 B2 JP H0672337B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、半綜絖機構、特に繊維強化複合材の中間基
材等として使用される立体織物(三次元配列織物)等の
多層織地を有する織物の織成に際し、その織物の多層状
の織地間を連結させる搦糸をからみ操作させるための、
半綜絖機構に関する。
(従来技術) 織物の分野において、絽,紗等の所謂搦織あるいは中
耳,隙間捩じり耳等の所謂耳形成を織成する場合、織機
には必須の構成要素である.張設した経糸にひぐちを
形成する綜絖機構と、.緯糸を導糸する緯糸導糸機構
等の他に、織成の過程においてからませるために、いず
れかの側に変移した状態で上下に操作される搦用の半綜
絖機構が、別途付設される。この半綜絖機構は、古来か
ら長い間にわたって糸製のものが使用され、近年第9図
(b)に図示する如き半綜絖誘導杆1と半綜絖2より構
成される金属ワイヤ製のものが使用されている。
そして、現在、上記金属ワイヤーに代えて、スイス国の
グローブ社で開発された第10図(b)に図示する如き半
綜絖誘導杆1と半綜絖2が共に薄平鋼板で形成されたも
のが使用されている。
この半綜絖機構は、中央に配置された半綜絖2をその両
側に配設された半綜絖誘導杆1のうちいずれか一方の半
綜絖誘導杆1を上昇させる(第9図(a),(c)、第
10図(a),(c)参照)ことによって、半綜絖2を係
合させてその側の半綜絖誘導杆1に近づくように上昇さ
せ、織成過程において、上記両側の半綜絖誘導杆1の中
央に配設された経糸11のいずれか一方の側方を、1コー
ス毎あるいは3コース毎等に交互に、上記半綜絖2の導
糸孔2a′に挿通された別の経糸(搦糸とも呼ばれる)13
を上昇させて、これら2種類の経糸11,13でひぐちを形
成し、このひぐちに該経糸11,13に直交する方向に緯糸
(図示せず)を導糸して、上記の絽あるいは紗等の織物
を製織していた。
ところで、近年、従来の天然繊維に比べて比較にならな
い程大きな強度を有するカーボン繊維あるいはボロン繊
維等の新素材が登場し、これれら繊維を使用した織地
が、工場用の補強用基材として使用されている。
これらのカーボン繊維あるいはボロ繊維等を補強用の基
材として使用したものは、軽くて非常に高い強度を有し
又耐熱性の点でも優れているため、最先端技術の集約と
も言える航空機あるいは宇宙ステーションの形成資材と
しても使用されている。
このようにような現況に鑑み、本出願人は、上記航空機
若しくは宇宙ステーション等の複合部材の補強用基材あ
るいはコンクリート構造物のセメントの補強用基材等の
工業用の基材として非常に有用な立体織物とその製織方
法に関する発明をなし、既に出願している(特願平2−
50205号)。
この立体織物は、第8図に図示する如く構成され、従来
の立体織物に比し、構造的に、立体織物を構成する多層
状の織地A(A1,A2,A3,A4)間の距離Hが任意に設定で
き、且つ各織地Aの任意の密度(特に高密度)にするこ
とができ、しかも製造面からも非常に高効率的に織成す
ることが可能である等の点において大きな特長を有す
る。
(発明が解決しようとする課題) 上記立体織物の織成では、多層状の織地A(A1,A2,A3,A
4)間を搦糸13(131,132,133)でからませるため、その
ための機構が別途必要になるが、これは立体織物という
経糸11,緯糸12,搦糸13の3種類の糸を立体的に織成する
という特殊性より、機能的にからませるという点では上
述した従来の半綜絖機構と共通性はあるものの、基本的
に、従来の半綜絖機構では製織することができない。
本発明は、上述のような現況に鑑みおこなわれたもの
で、上記立体織物の織成のための半綜絖機構を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 第1の発明にかかる多層織地搦用半綜絖機構は、両側に
配置された半綜絖誘導杆と、その間に配設され一方の上
記半綜絖誘導杆の上昇動にともなってそれに係合してそ
の半綜絖誘導杆に近づきながら昇降動するとともに上端
部に搦糸を挿通する挿通孔を有する半綜絖を具備した多
層織地搦用半綜絖機構であって、上記両側の半綜絖誘導
杆が、左右一対の平行に配設された棒状体で形成される
とともに、それぞれ、半綜絖を保持するための係合保持
手段を備えたガイド部を、左右一対状に上下に複数具備
し、上記半綜絖が、該上端部の上端がその両側に位置す
る上記半綜絖誘導杆側に向かって下がる方向に傾斜した
形状をなし、且つ上端部の下面側には中央から両側に傾
斜した傾斜面を備え、上記上端部の両端部から上記半綜
絖誘導杆に沿って下方に延びその長さがその半綜絖の昇
降ストローク量以上の長さを有するスライド部を備え、
上記半綜絖の両側のスライド部のそれぞれが、その側に
位置する上記半綜絖誘導杆の係合保持手段に係合保持さ
れて昇降動に際しガイドされるよう、半綜絖が上下に多
段状に複数配設されていることを特徴とする。
また、第2の発明にかかる多層織地搦用半綜絖機構は、
前記半綜絖機構において、前記半綜絖誘導杆の各係合保
持部分の経糸挿通側に、該各係合保持部分に半綜絖を係
合保持した状態において、上端が、半綜絖の上端と等し
いかあるいは上方に位置するように、全体がくの字状に
屈曲したガイドプレートを、上下端で上記棒状体部分の
外面と連続面となるよう取着したことを特徴とする。
(作用) しかして、上述のように構成された第1の発明にかかる
半綜絖機構は、両側で半綜絖誘導杆に係合保持された複
数の多段状の半綜絖と半綜絖のそれぞれの間にそれぞれ
の層の織地の経糸を張設し、各半綜絖に搦糸を挿通して
おけば、織成の過程において、適宜両側の半綜絖誘導杆
のいずれかを適宜昇降操作させることにより、多段状に
配設された各半綜絖が昇降する半綜絖誘導杆側に近づき
ながら経糸のその側の側方を通過して昇降するため、半
綜絖を経糸の両側の任意の一方の側に位置させてその後
の織コースでその位置に上下にあるいは経糸に対して反
対側に位置させれば、該半綜絖に挿通している搦糸をそ
の緯糸もしくは経糸あるいは織地等にからませることが
できる。そのため、それぞれ上下の織地間を搦糸で連結
することができる。そして、半綜絖がその上方に張設さ
れた経糸の側方を通過して上昇するとき、半綜絖の上端
が両側で上述のように傾斜しているため、経糸の所望の
側方を円滑に通過させることができる。
また、上記第2の発明にかかる半綜絖機構は、上述のよ
うに半綜絖誘導杆に設けられたガイドプレートが、半綜
絖が半綜絖誘導杆の上昇にともなって上昇する際、半綜
絖の上方に位置する経糸を半綜絖から遠ざかる側に押し
退けるため、より円滑に、半綜絖が張設された経糸の側
方を通過することができることとなる。
(実施例) 第1図(a)〜(c)は第1の発明の実施例にかかる半
綜絖機構の要部の構成と動作の状態を示す部分正面図、
第3図は第1図(a)〜(c)の半綜絖機構の織成状態
を示す織地と半綜絖機構を略図的に表した図、第5図
(a)〜(c)は半綜絖機構の係合保持部分と半綜絖の
上端部の構成およびその動作を示す拡大正面図である。
図において、Mは半綜絖機構で、この半綜絖機構Mは、
両側の半綜絖誘導杆1(1L,1R)とこれらの半綜絖誘導
杆1(1L,1R)の間に上下に多段状に配設される半綜絖
2を具備している。
上記両側の半綜絖誘導杆1(1L,1R)は、図示するよう
に左右に一対の棒状体(本実施例では平板棒状体)で形
成されるとともに、この一対の棒状体には上下方向に複
数のガイド部材(ガイド部)1Aが互いに向かい合って配
設されている。このガイド部材1Aには、係合保持手段と
して、本実施例の場合第5図(a)に図示するように、
上下方向に貫通し向かい合うもう一方の半綜絖誘導杆1
の方向に長くなった長孔状のガイド孔1aが、形成されて
いる。このガイド孔1aは、半綜絖2(正確には半綜絖2
のスライド部2B)を一つ係合保持する箇所(第1図
(a)の上方のガイド部材参照)には一つ、二つ係合保
持する箇所(第1図(a)の下方のガイド部材参照)に
はガイド孔1aの長孔方向に二つ形成されている。そし
て、この一対の各半綜絖誘導杆1は、それぞれ図示しな
い操作手段により、第1図(a)の状態から第1図
(b)あるいは(c)に図示する状態に上昇、あるいは
第1図(b)あるいは(c)に図示する状態から第1図
(a)の状態に下降可能に、織機に配設されている。そ
して、本実施例では、一つの搦糸13が2層の織地間でか
らませることができるよう、上記昇降段数を、初期位置
状態(各半綜絖2が下側のの織地AのひぐちSの下側の
経糸のやや下方位置にある状態;第3図)からその上方
位置である第1段〜第4段の合計4つの位置状態に位置
するよう操作される。
一方、上記半綜絖2は、第1図あるいは第5図の各図に
図示するように、全体の概略形状が逆Uの字状に形成さ
れ、上端2aは半円状で中央から両側に向かって下がる方
向に傾斜した形状に形成されている。また、この上端2a
を備えた上端部2Aの中央部位には、搦糸13を挿通するた
めの挿通孔2bが形成されるとともに、この上端部2Aの下
面側(底部内面側)には中央から両側に傾斜した傾斜面
2cを具備している。本実施例では、上記傾斜面2cは水平
面に対して約45゜傾斜し、両側の傾斜面2cの挟角は約90
゜に構成されている。そして、この半綜絖2の上端部2A
から下方に向かって、上記半綜絖誘導杆1の棒状体部分
に平行に、細棒状のスライド部2Bが延設されている。こ
のスライド部2Bは、長さ的には、少なくともその半綜絖
2の昇降ストローク量より長く(本実施例ではストロー
ク量の3倍程度長く)構成され、このスライド部2Bの太
さ(断面)は上記半綜絖誘導杆1のガイド孔1aに挿入可
能で長手方向に遊動自在な寸法に構成されている。ま
た、半綜絖2は、第1図(a)に図示するように、本実
施例では最高二つのものが同一面上(同一垂直面上)に
重なるように配置しているため、同一平面内で入子式に
なる大型のものと小型のものがあり、小型の半綜絖2は
大型の半綜絖2のUの字状の中の空間内に入るような大
きさに形成されている。
しかして、このように構成された半綜絖機構Mは、立体
織物の構成の際に以下のように上下の織地間を搦糸で連
結する。
即ち、第3図に示す5層の織地からなる立体織物を織成
する織機に配設された場合を例にとって説明すると、通
常の織地を織成するときに使用する綜絖機構20と緯糸導
糸装置30の間に、上下に隣接する搦糸が別の半綜絖機構
M1,M2によって操作されるよう2つ前後に配設されてい
る。即ち、半綜絖2の初期位置状態(各半綜絖2が下側
の織地AのひぐちSの下側の経糸のやや下方位置にある
状態;第3図)の織地における位置が、奇数段(21,23,
25)のものと偶数段(22,24,26)のものとによって分け
られた、2つの半綜絖機構M1,M2が前後に配設されてい
る。
この実施例では、このように半綜絖機構M1,M2を2つ設
けることによって、織地(A1,A2)間および織地(A3,
A4)間の連結と、織地(A2,A3)間および織地(A4,A5
間の連結を、別個の半綜絖機構M1,M2におこなわせ、動
作を単純化して能率の向上を図っている。
そして、第3図に示すように、上記張設した一つ(一
層)の織地A(A1,A2,A3,A4,A5)を形成するそれぞれ複
数の経糸(経糸群)11(111,112,113,114,115;細線で図
示)を、綜絖機構20を操作することによって、これらを
交互に上下に操作して各層においてひぐちS(S1,S2,
S3,S4,S5)を形成する。そして、この形成したひぐちS
(S1,S2,S3,S4,S5)に緯糸導糸装置30を用いて緯糸12
(121,122,123,124,125;太線で図示)を挿入することに
よって多層状の複数の織地A(A1,A2,A3,A4,A5)を織成
する。
そして、上記織地Aの織成過程において、上記前後に配
設された2つの半綜絖機構M1,M2の各半綜絖誘導杆杆1
(11,12)の左右いずれかの半綜絖誘導杆1L,1Rを上記綜
絖機構20とタイミング(同期)動する操作によって、織
成の所望のコース毎に、上述した一つ層の織地Aにおい
てひぐちSの上下いずれかの位置、また上下に位置する
上側の織地Aと下側の織地Aのいずれかの位置におい
て、且つ、それぞれ左右いずれかの側に、各半綜絖2を
用いて搦糸13(131,132,133,134;一点鎖線および二点鎖
線で図示)を供給して、該搦糸13を経糸11にあるいは緯
糸12にからませることによって、上下の織地A間を連結
することことができる。
具体的には、半綜絖誘導杆1を、上記初期位置状態か
ら、1段上昇させることにより搦糸13をその搦糸13が連
結すべき下方の織地AのひぐちSの下側の経糸11の位置
に、2段上昇させることにより搦糸13をその搦糸13が連
結すべき下方の織地AのひぐちSの上側の経糸11の位置
に、3段上昇させることにより搦糸13を上方の織地Aの
ひぐちSの下側の経糸11の位置に、4段上昇させること
により搦糸13を上方の織地AのひぐちSの上側の経糸11
の位置に位置させることができる。そして、その後の織
成のコースにおいて上記位置を変化させることにより、
その位置の経糸11もしくは緯糸12あるいは織地にからま
せることができる。
また、上記1段〜4段への上昇において、その上方に位
置する経糸11の左右いずれの側へも上昇させることがで
きる。
例えば、第1図(a)に示す初期位置状態から、第1図
(b)に示す4段上昇した経糸11の左側に搦糸13を位置
させるには、その綜絖機構の左側の半綜絖誘導杆1Lを4
段分上方に操作すれば、第5図(b)に示すように、半
綜絖2はその傾斜面2cが半綜絖誘導杆1のガイド孔1aの
該半綜絖2に近い側の壁面の角部と当接して該傾斜面2c
の傾斜によってその半綜絖誘導杆1L側に近づき、このた
め、経糸11が半綜絖2の上端2aの右側の傾斜した形状部
分に接触・ガイドされ経糸11の左側を通過して、第1図
(b)に示す4段上昇した経糸11の左側に搦糸13が位置
する。
また、第1図(a)に示す初期位置状態から、第1図
(c)に示す4段上昇した経糸11の右側に搦糸13を位置
させるには、その綜絖機構の右側の半綜絖誘導杆1Rを4
段分上方に操作すれば、第5図(c)に示すように、半
綜絖2はその傾斜面2cが半綜絖誘導杆1のガイド孔1aの
該半綜絖2に近い側の壁面の角部と当接してその傾斜に
よってその半綜絖誘導杆1Rに近づき、このため、経糸11
が半綜絖2の上端2aの左側の傾斜した形状部分に接触・
ガイドされ経糸11の右側を通過して、第1図(c)に示
す4段上昇した経糸11の右側に搦糸13が位置する。
従って、第3図に図示するように、搦糸13を、上下に位
置する織地A(例えば、A1とA2、あるいはA2とA3)のい
ずれかの、ひぐちSの上側あるいは下側の経糸11に、ま
た緯糸12にからませることによって、多層状の立体織物
を織成することができる。
また、より多層の立体織物、例えば10層の織地を有する
立体織物を織成する場合には、第2図(a)〜(c)に
示す如き半綜絖誘導杆1の間に半綜絖2を4つ具備した
半綜絖機構M(M1,M2)を、第4図に図示するように、
綜絖機構20と緯糸導糸装置30の間に、前後に2つ配設し
て上記第3図の場合と同じ要領で操作すれば、10層の織
地Aを有する立体織物を織成することができる。尚、第
4図において、11は経糸、12は緯糸、13は搦糸を示す。
ところで、上述の織成の際に、供給する搦糸13の供給量
を調整することによって、多層状の各織地A間の距離を
所望のものにすることができる。
そして、上記半綜絖機構において、第6図に図示するよ
うに、半綜絖誘導杆1の経糸11側に、側面視「くの字」
状のガイドプレート4をその先端が係合保持している半
綜絖2の上端と同じかそれより高くなるように取着し且
つ先端および後端で半綜絖誘導杆1のその部分の外面と
連続面(面一)になるように取着しておけば、上述した
経糸11の一方の側方を通過する際に、半綜絖2の上端に
引っ掛かろうとする該経糸11を反対側に押しやって、該
半綜絖2の厚さ分の空隙をその半綜絖誘導杆1と経糸11
の間に形成し、上記半綜絖2の上端2aの傾斜とあいまっ
て半綜絖2のより円滑に通過を保証することになる(第
7図参照)。従って、実際の織機、特に高速で織成する
織機には、このような構成の半綜絖機構M′を用いるこ
とが好ましい。
尚、上記実施例では、半綜絖誘導杆の係合保持手段が長
孔状のガイド孔で、半綜絖のスライド部が細棒状で形成
されている場合の実施例について説明したが、これに代
えて、周知のスライド機構で、係合保持手段とスライド
部を形成してもよい。
また、上記実施例では、上下に位置する2層の織地間の
1本の搦糸で連結する操作に関して説明したが、これに
代えて、半綜絖のスライド部の長さを長くして、上下3
層あるいはそれ以上の織地間を1本の搦糸で連結しても
よく、場合によっては、半綜絖誘導杆間の操作によって
間の1層の織地を隔てた2層間のあるいはそれ以上の織
地間を1本の搦糸が連結することもできる。
さらに、同じ初期位置状態にある半綜絖機構を複数前後
に配設し、これらの半綜絖誘導杆に異なる操作を加える
ことにより、複数の搦糸により複数の部位で織地間を連
結することができることは言うまでもない。
(発明の効果) 本第1および第2の発明にかかる半綜絖機構は、上述の
ように、多層状の複数の織地間を形成するそれぞれの経
糸群の任意の位置および任意の側方に搦糸を円滑に位置
させることができるため、航空機,宇宙ステーション等
の複合部材の補強用基材等の工業用基材として非常に有
用な立体織物を極めて効率的に織成することが可能にな
る。
従って、これから拡大するであろう需要に応じ市場に大
量に供給できるとともに、価格的にも一般の建築分野で
も実施できる程度に安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)、第2図(a)〜(c)は第1の
発明の実施例にかかる半綜絖機構の要部の構成と動作の
状態を示す部分正面図、第3図,第4図はそれぞれ上記
第1図(a)〜(c)、第2図(a)〜(c)の半綜絖
機構の織成状態を示す織地と半綜絖機構を略図的に表し
た図、第5図は(a)〜(c)は半綜絖の係合保持部分
の構成とその動作を示す拡大正面図、第6図は第2の発
明にかかる半綜絖機構の構成を示す斜視図、第7図は第
6図のI−I矢視図、第8図は本半綜絖機構を用いて織
成できる一つの立体織物の立体構造を示す拡大斜視図、
第9図(a)〜(c),第10図(a)〜(c)は従来の
半綜絖機構の構成とその動作状態を示す斜視図である。 M(M1,M2),M′……半綜絖機構、1……半綜絖誘導
杆、1A……ガイド部材(ガイド部)、1a……ガイド孔
(係合保持手段)、2……半綜絖、2A……上端部、2a…
…上端、2B……スライド部、4……ガイドプレート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側に配置された半綜絖誘導杆と、その間
    に配設され一方の上記半綜絖誘導杆の上昇動にともなっ
    てそれに係合してその半綜絖誘導杆に近づきながら昇降
    動するとともに上端部に搦糸を挿通する挿通孔を有する
    半綜絖を具備した多層織地搦用半綜絖機構であって、 上記両側の半綜絖誘導杆が、左右一対の平行に配設され
    た棒状体で形成されるとともに、それぞれ、半綜絖を保
    持するための係合保持手段を備えたガイド部を、左右一
    対状に上下に複数具備し、 上記半綜絖が、該上端部の上端がその両側に位置する上
    記半綜絖誘導杆側に向かって下がる方向に傾斜した形状
    をなし、且つ上端部の下面側には中央から両側に傾斜し
    た傾斜面を備え、上記上端部の両端部から上記半綜絖誘
    導杆に沿って下方に延びその長さがその半綜絖の昇降ス
    トローク量以上の長さを有するスライド部を備え、 上記半綜絖の両側のスライド部のそれぞれが、その側に
    位置する上記半綜絖誘導杆の係合保持手段に係合保持さ
    れて昇降動に際しガイドされるよう、半綜絖が上下に多
    段状に複数配設されていることを特徴とする多層織地搦
    用半綜絖機構。
  2. 【請求項2】前記多層織地搦用半綜絖機構において、前
    記半綜絖誘導杆の各係合保持部分の経糸挿通側に、該各
    係合保持部分に半綜絖を係合保持した状態で、上端が、
    半綜絖の上端と等しいかあるいは上方に位置するよう
    に、全体がくの字状に屈曲したガイドプレートを、上下
    端で上記棒状体部分の外面と連続面となるよう取着した
    ことを特徴とする請求項1記載の多層織地搦用半綜絖機
    構。
JP2178315A 1990-02-28 1990-07-04 多層織地搦用半綜絖機構 Expired - Lifetime JPH0672337B2 (ja)

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