JPH0672099A - 硝子状円滑面への特殊模様の付着方法 - Google Patents

硝子状円滑面への特殊模様の付着方法

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JPH0672099A
JPH0672099A JP25398492A JP25398492A JPH0672099A JP H0672099 A JPH0672099 A JP H0672099A JP 25398492 A JP25398492 A JP 25398492A JP 25398492 A JP25398492 A JP 25398492A JP H0672099 A JPH0672099 A JP H0672099A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は硝子やプラスチック等の硝子状円滑
面へ、滴状に散在させた特殊模様を付着させ、独特且つ
斬新な美感の模様を簡易迅速に得る方法を提供する。 【構成】 墨を主体にして墨と界面活性液を混合し、
該混合液1を硝子状円滑面2aに付着させることによ
り、混合液1の界面活性作用により混合液1を滴状散在
させて書道文字3あるいは美術模様3を描き、混合液1
の乾燥前に着色塗料6を模様等3周辺に噴霧して付着さ
せ、該塗料6の乾燥後に該混合液1付着部分を洗い流す
とともに、模様等3の輪郭部を形成させるように輪郭外
周に付着した着色塗料6を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硝子やプラスチック等の
硝子状円滑面へ、滴状に散在させた特殊模様を付着させ
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、模様や文字の輪郭内に液状体が滴
状に散在したような特殊模様を施す場合、デザイナー等
の制作者が自らの感性に頼り手描き作業をしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように個々
の制作者の手描作業による場合、製作時間がかかり、ま
た人件費等のコストも高くなり、生産効率が悪いという
問題があった。さらに液状体が滴状散在した状態も、人
為的デザインにはその自然さにおいて限界があった。本
発明は、液状体が自然に滴状散在した独特且つ斬新な模
様を、簡易迅速に作成する方法を提供せんとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
決するため本発明は、墨を主体にして墨と界面活性液を
混合し、該混合液1を硝子状円滑面2aに付着させるこ
とにより、混合液1の界面活性作用により混合液1を滴
状に散在させて模様3を描き、混合液1の乾燥前に着色
塗料6を模様3周辺に噴霧して付着させ、該塗料6の乾
燥後に該混合液1付着部分を洗い流すとともに、模様3
の輪郭部を形成させるように輪郭外周に付着した着色塗
料6を除去することを第1の特徴としている。
【0005】また墨を主体にして墨と界面活性液を混合
し、該混合液1を硝子状円滑面2aに付着させることに
より、混合液1の界面活性作用により混合液1を滴状に
散在させて模様3を描き、透明塗料8を模様3周辺に噴
霧して付着させることを第2の特徴としている。
【0006】
【作用】墨と界面活性液が混合された混合液1は、硝子
状円滑面2aに模様3として付着されると界面活性作用
により、液状体が滴状に散在する。混合液1の乾燥前に
着色塗料6を噴霧し、該塗料6の乾燥後に水洗いする
と、混合液1の上に噴霧された塗料6は水性の混合液1
と混ざり合うことにより接着性がなくなり流される。一
方塗料6が直接に硝子状円滑面2aに噴霧された部分
は、その耐水性、接着性ゆえに塗料6が付着されたまま
の状態となる。この結果、混合液1の付着していた模様
部3のみが透明となり、それ以外の部分は、混合液1が
滴状に散在した跡である特殊模様部4を含めて着色状態
となる。模様3が輪郭部を形成するように、輪郭外周に
付着した着色塗料6を除去すれば、独特且つ斬新な美感
の模様や模様入り文字等を簡易迅速に得ることができ
る。なお着色塗料6の選択により色彩による美観が一層
高まる。
【0007】また上記混合液1を硝子状円滑面2aに模
様3として付着させ、混合液1が滴状散在して特殊模様
部4を形成した状態で透明塗料8を噴霧すれば、透明塗
料8がコーティングの役割を果し、独特且つ斬新な美感
の模様や模様入り文字等を簡易迅速に得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例につき詳述すると、先
ず硯上ですり出された墨汁80%に対し、界面活性剤と
しての洗剤20%の割合から成る混合液1を調合する。
この場合に使用される洗剤としては、液性が中性であ
り、成分として直鎖アルキルベンセン、スルホン酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを有する
台所用合成洗剤としての、例えば新高化学工業株式会社
が製造販売する業務用食器洗剤の商品名「マイソフト」
がある。混合液1を用いて、透明板硝子2の表面上に書
道文字や美術模様等から成る模様3を描く。本実施例で
は、図1に示す書道文字3に沿って説明する。該混合液
1は硝子上に塗られた場合に、適度に散らばる性質があ
り、滴状に散在した跡が図1に示されるような独特な模
様4を形成する。
【0009】この文字3として描かれている混合液1が
乾かないうちに、図2に示すように文字部3及びその周
辺に着色塗料6を吹き付ける。この場合の着色塗料6と
しては、成分にニトロセルロース、合成樹脂(アクリ
ル)、顔料(クリヤーは含まず)、有機溶剤を有するラ
ッカーとしての、例えばシントーファミリー株式会社が
製造販売する商品名「カラースプレー」がある。このよ
うな塗料は耐水性、速乾性を特徴としている。着色塗料
の色は任意に選択するものとする。
【0010】透明板硝子2表面に吹き付けられた着色塗
料6を約60分程度かけて乾燥させた後、透明板硝子2
を水洗いする。この水洗いにより、文字部3である混合
液1上に吹き付けられた着色塗料6は混合液1と共に洗
い流される。これは混合液1の乾燥前に着色塗料6を吹
き付けるため、乾燥前の水性の混合液と着色塗料が混ざ
り合い、その後一応乾燥しても着色塗料6はもはや接着
性を有していないためである。
【0011】一方、文字部3以外の透明板硝子2の表面
上に直接吹き付けられた着色塗料6は、乾燥後に耐水
性、接着性を有するため洗い流されることはない。また
文字部1輪郭内にある特殊模様部4も着色塗料6が直
接、透明板硝子2に吹き付けられているため洗い流され
ることなく特殊模様4のまま残っている。このため水洗
いを済ませた段階では、透明板硝子2は図3に示すよう
に、混合液1を用いて描いた文字部3が特殊模様部4を
残して透明となり、その周囲は着色塗料6により着色状
態となっている。次に透明状態で形成された文字部3の
周辺に付着している着色塗料6を除去する。この場合、
文字部3が着色塗料6によって形成される一定幅の輪郭
部7を有するように、文字部3の輪郭外周に沿って着色
塗料6を削り落としていく。
【0012】着色塗料6の除去作業が終わると透明板硝
子2は、図4に示すように文字輪郭部7と文字内の特殊
模様部4にのみ着色塗料6を残し、それ以外はすべて透
明となる。着色塗料6による文字輪郭部7と特殊模様部
4をコーティングするため、文字部1及びその周辺に透
明塗料8を吹き付ける。この場合の透明塗料8として
は、成分にニトロセルロース、合成樹脂(アクリル樹
脂)、顔料、有機溶剤を有するラッカーとしての、例え
ばロックペイント株式会社が製造販売する商品名「エア
ーロック」(登録商標)がある。このような塗料も上記
着色塗料6と同様に耐水性、速乾性を特徴としている。
透明塗料8が乾燥した後、文字1周辺部の余分な透明塗
料8を削り落とす等の手段で除去する。なお作業工程と
して透明塗料8は、透明板硝子2を水洗いした図3に示
す段階において文字部1周辺に吹き付けてもよい。この
場合塗料の除去作業は、着色塗料6と透明塗料8とを共
に削り落とすこととなる。また書道文字や美術模様の作
者を示すため、押印やサインを添付する場合は、押印等
に透明塗料8を吹き付けコーティングすればよい。
【0013】上記各作業を施された透明板硝子2を額に
収納し部屋の壁等に掛けると、斬新且つ独特な美観を有
する書画等の室内装飾品となる。額に収納して室内装飾
品とする場合、透明板硝子2を額に収納する際に、透明
板硝子2の後側に色紙10を敷くことにより、背景を任
意に着色することができる。この背景の着色方法として
は、色紙10を敷く他にも透明板硝子2の裏側面に全面
的に着色塗料6aを吹き付けてもよい。またこのように
全面的に着色塗料6aを吹き付けた後、文字部1のみを
残して裏側面の着色塗料6aを削り落とし、色紙10を
後側に敷きながら透明板硝子2を額に収納すれば、図5
に示すように、表面の着色塗料6により着色された文字
肉厚部7と特殊模様部4、そして裏面の着色塗料6aに
より着色された文字内部11、さらに色紙10により着
色された背景部のそれぞれ異なる色として組合わせるこ
とができる。裏面の着色塗料6aを削り落とす作業を省
くには、予め文字部1のみに限定して裏側から着色塗料
6aを吹き付けてもよい。
【0014】なお上記実施例では硝子を例に採ったが、
本発明は硝子に限定されるものではなく、例えば表面が
円滑な透明プラスチック板等においても同様の効果が得
られる。プラスチック材を用いた場合、硝子より軽量化
されるため取り扱いが一層容易となる。また額に収納し
室内装飾品として利用する他にも、印刷技術を用いて転
写すれば、紙、布地等の他の物品上に当該模様を施すこ
とができる。
【0015】次に請求項2に記載の発明の実施例につき
述べると、上記要領にて調合された混合液1を用いて、
透明板硝子2等に書道文字あるいは美術模様等の模様3
を描く。混合液1は上述と同様に適度に散って特殊模様
4を形成するが、この文字部3及びその周辺に透明塗料
8を吹き付ける。文字部3は特殊模様4が充分に形成さ
れたまま、透明塗料8によりコーティングされることに
なる。文字部3周辺の余分な透明塗料8を削り落として
額に収納する。なお透明塗料8は混合液1の乾燥前後の
いずれに吹き付けられてもよいものであるが、乾燥前に
噴霧された場合には、その後に水がかかると文字部3が
流れるおそれがある。このため透明塗料8は混合液1が
乾燥するのを待って噴霧される方が望ましい。
【0016】このような方法により、文字部3が墨を主
体とした混合液1の色で、文字内に透明部から成る特殊
模様4を有する斬新且つ独特な書画等の室内装飾品が出
来上がる。なおこの場合上述と同様に、透明板硝子2の
後側に敷く色紙10や裏側面からの着色塗料6aの吹き
付けにより、文字内の特殊模様部4や背景部を任意に着
色してもよい。また他の物品へ転写することも可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上の如く構成される本発明によれば、
模様の輪郭内に混合液が自然に滴状に散在した跡が特殊
模様として残り、硝子面等に独特且つ斬新な美感の模様
や模様入りの文字等を簡易迅速に得ることができ、これ
をそのまま硝子絵、硝子面文字又は他に転写して独創的
な模様や文字として利用できる。また着色塗料を塗布す
る方法によれば、着色塗料の選択により文字等の肉厚部
や特殊模様部に任意の着色を施すことができ、色彩によ
る美観が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透明板硝子に混合液を付着した状態を示す正面
図である。
【図2】着色塗料を噴霧した状態を示す正面図である。
【図3】水洗いした状態を示す正面図である。
【図4】余分な着色塗料を除去しコーティングした状態
を示す正面図である。
【図5】透明板硝子を裏側からも着色しながら、額に収
納した状態を示す正面図である。
【符号の説明】 1 混合液 2a 硝子状円滑面 3 模様 6 着色塗料 8 透明塗料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 墨を主体にして墨と界面活性液を混合
    し、該混合液(1)を硝子状円滑面(2a)に付着させ
    ることにより、混合液(1)の界面活性作用により混合
    液(1)を滴状散在させて模様(3)を描き、混合液
    (1)の乾燥前に着色塗料(6)を模様(3)周辺に噴
    霧して付着させ、該塗料(6)の乾燥後に該混合液
    (1)付着部分を洗い流すとともに、模様(3)の輪郭
    部を形成させるように輪郭外周に付着した着色塗料
    (6)を除去する硝子状円滑面への特殊模様の付着方
    法。
  2. 【請求項2】 墨を主体にして墨と界面活性液を混合
    し、該混合液(1)を硝子状円滑面(2a)に付着させ
    ることにより、混合液(1)の界面活性作用により混合
    液(1)を滴状散在させて模様(3)を描き、透明塗料
    (8)を模様(3)周辺に噴霧して付着させる硝子状円
    滑面への特殊模様の付着方法。
JP25398492A 1992-08-28 1992-08-28 硝子状円滑面への特殊模様の付着方法 Expired - Lifetime JPH0717120B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113786043A (zh) * 2021-09-15 2021-12-14 广东顺德周大福珠宝制造有限公司 首饰及其表面处理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113786043A (zh) * 2021-09-15 2021-12-14 广东顺德周大福珠宝制造有限公司 首饰及其表面处理方法
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