JPH0672096B2 - 骨改善剤 - Google Patents
骨改善剤Info
- Publication number
- JPH0672096B2 JPH0672096B2 JP2402239A JP40223990A JPH0672096B2 JP H0672096 B2 JPH0672096 B2 JP H0672096B2 JP 2402239 A JP2402239 A JP 2402239A JP 40223990 A JP40223990 A JP 40223990A JP H0672096 B2 JPH0672096 B2 JP H0672096B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bone
- gizerosin
- improver
- ash content
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、灰分を増加させること
ができる骨改善剤に関するものである。
ができる骨改善剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高齢化社会の到来した現在、骨疾患が顕
著に増加しており、老人の骨がスカスカとなってしまう
骨粗鬆症は、今後我国の国民病的位置付けとなる重要な
問題であるといわれている。ちなみに、西暦2000年には
65歳以上の女性および80歳以上の男性の約50％が、この
骨粗鬆症に羅患すると報告されている。
著に増加しており、老人の骨がスカスカとなってしまう
骨粗鬆症は、今後我国の国民病的位置付けとなる重要な
問題であるといわれている。ちなみに、西暦2000年には
65歳以上の女性および80歳以上の男性の約50％が、この
骨粗鬆症に羅患すると報告されている。
【０００３】一方、子供においても骨の弱いケースが増
加しており、すぐ骨折してしまう子供の増加も大きな問
題となっている。
加しており、すぐ骨折してしまう子供の増加も大きな問
題となっている。
【０００４】しかし、これら骨疾患に対して安全で顕著
な効果を有する薬剤は少なく、現在薬剤として使用され
ているものとしては、 骨の吸収（分解）を阻害するカルシトニン、 活性型のビタミンＤ3である１αＯＨＤ3、 女性ホルモンであるエストロジエン、 の３種類である。
な効果を有する薬剤は少なく、現在薬剤として使用され
ているものとしては、 骨の吸収（分解）を阻害するカルシトニン、 活性型のビタミンＤ3である１αＯＨＤ3、 女性ホルモンであるエストロジエン、 の３種類である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薬剤
は、骨成分の改善効果は満足なものでなく、現在医薬品
メーカーでは新たな骨疾患の治療剤の開発を進めている
のが現況である。
は、骨成分の改善効果は満足なものでなく、現在医薬品
メーカーでは新たな骨疾患の治療剤の開発を進めている
のが現況である。
【０００６】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
で、骨の特性を改善し骨粗鬆症等を防止することができ
る骨改善剤を提供することを目的とする。
で、骨の特性を改善し骨粗鬆症等を防止することができ
る骨改善剤を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】ところで、老人性骨粗鬆
症および子供の骨折等の骨疾患は、骨中の灰分量が減少
することが第一の原因であるので、骨中の灰分量を増加
させることによりこれらの疾患を予防および治療するこ
とが出来る。
症および子供の骨折等の骨疾患は、骨中の灰分量が減少
することが第一の原因であるので、骨中の灰分量を増加
させることによりこれらの疾患を予防および治療するこ
とが出来る。
【０００８】そこで、本発明者らは、骨中の灰分量を増
加させる物質について鋭意研究し、ギゼロシンが効果的
に灰分量を増加させることを見出し、本発明を完成させ
たものである。
加させる物質について鋭意研究し、ギゼロシンが効果的
に灰分量を増加させることを見出し、本発明を完成させ
たものである。
【０００９】すなわち、本発明の骨改善剤は、ギゼロシ
ン2-アミノ-9-（4-イミダゾリル）-7-アザノナン酸（以
下この物質をギゼロシンと呼ぶ）を含有することを特徴
として構成されている。
ン2-アミノ-9-（4-イミダゾリル）-7-アザノナン酸（以
下この物質をギゼロシンと呼ぶ）を含有することを特徴
として構成されている。
【００１０】ギゼロシンは、蛋白質中のリジン残基と遊
離ヒスチジンが高温加熱（120〜130℃）時に結合し生成
される物質であり、魚粉を製造する過程で生成された
り、又は肉若しくは魚肉を焼いた時に微量ながら生成さ
れるものである。このギゼロシンは、胃酸の分泌を促進
する作用を有しており、高濃度投与すると鶏では筋胃び
らん及び潰瘍を引きおこすことが知られている。しか
し、人間を含む哺乳動物では、胃に対する悪影響は認め
られず、ラットに対する高濃度の長期間投与によっても
発育を含め悪影響は認められない（日畜会報、53(11)、
743〜746、1982）。
離ヒスチジンが高温加熱（120〜130℃）時に結合し生成
される物質であり、魚粉を製造する過程で生成された
り、又は肉若しくは魚肉を焼いた時に微量ながら生成さ
れるものである。このギゼロシンは、胃酸の分泌を促進
する作用を有しており、高濃度投与すると鶏では筋胃び
らん及び潰瘍を引きおこすことが知られている。しか
し、人間を含む哺乳動物では、胃に対する悪影響は認め
られず、ラットに対する高濃度の長期間投与によっても
発育を含め悪影響は認められない（日畜会報、53(11)、
743〜746、1982）。
【００１１】以上のように、ギゼロシンは哺乳動物に対
しては悪影響を与えないので、人間等に対し、食品又は
医薬品として使用することができ、また、鶏においても
高濃度にならない範囲で使用できるものである。
しては悪影響を与えないので、人間等に対し、食品又は
医薬品として使用することができ、また、鶏においても
高濃度にならない範囲で使用できるものである。
【００１２】ギゼロシンは、公知の方法で合成されたも
のでも、天然物から抽出されたものでもよい。
のでも、天然物から抽出されたものでもよい。
【００１３】ギゼロシンの投与量は、哺乳動物において
は、１日１頭体重kg当り0.3〜30mgが好ましく、特に１
〜５mgが好ましい。0.3mg未満であると骨灰分量を増加
させる効果が少なく、30mgを越えても骨灰分量の増加効
果が一定量以上増加しない。また、ギゼロシンに対し感
受性の高い鶏類においては、１日１羽体重kg当り５〜15
0μｇが好ましく、特に10〜80μｇが好ましい。５μｇ
未満であると骨灰分量を増加させる効果が少なく、150
μｇを越えると鶏の筋胃にびらんおよび潰瘍を引きおこ
し発育に悪影響を与える。
は、１日１頭体重kg当り0.3〜30mgが好ましく、特に１
〜５mgが好ましい。0.3mg未満であると骨灰分量を増加
させる効果が少なく、30mgを越えても骨灰分量の増加効
果が一定量以上増加しない。また、ギゼロシンに対し感
受性の高い鶏類においては、１日１羽体重kg当り５〜15
0μｇが好ましく、特に10〜80μｇが好ましい。５μｇ
未満であると骨灰分量を増加させる効果が少なく、150
μｇを越えると鶏の筋胃にびらんおよび潰瘍を引きおこ
し発育に悪影響を与える。
【００１４】ギゼロシンの投与方法は経口投与、筋肉注
射および静脈血管内注射でもよい。
射および静脈血管内注射でもよい。
【００１５】
【作用】本発明の骨改善剤は、ギゼロシンが骨の成分中
の灰分を増加させる。
の灰分を増加させる。
【００１６】
実施例１ ビタミンＤ3欠乏飼料で20日間飼育した鶏雛21羽を用
い、これを３群に区分けし、試験を10日間実施した。ギ
ゼロシンは蒸留水に溶解し、経口投与とした。
い、これを３群に区分けし、試験を10日間実施した。ギ
ゼロシンは蒸留水に溶解し、経口投与とした。
【００１７】試験条件を表１に、試験結果を表２に示
す。
す。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】以上のように、ビタミンＤ3を正常に含有
する飼料を10日間給与することにより大腿骨中の灰分量
およびＣa量は著しく増加するが、さらに１日１羽体重k
g当り120μｇのギゼロシンを投与することにより、さら
に灰分量及びＣa量の著しい増加が認められた。
する飼料を10日間給与することにより大腿骨中の灰分量
およびＣa量は著しく増加するが、さらに１日１羽体重k
g当り120μｇのギゼロシンを投与することにより、さら
に灰分量及びＣa量の著しい増加が認められた。
【００２１】実施例２ 初生雛を80羽用い５区に区分し、１区８羽の２反覆で14
日間試験を実施した。なお、ギゼロシンは蒸留水に溶解
し経口投与とした。
日間試験を実施した。なお、ギゼロシンは蒸留水に溶解
し経口投与とした。
【００２２】なお、飼料としてはビタミンＤ3が飼料kg
当り50μｇ含まれるものを用いた。試験条件を表３に、
試験結果を表４に示す。
当り50μｇ含まれるものを用いた。試験条件を表３に、
試験結果を表４に示す。
【００２３】
【表３】
【００２４】
【表４】
【００２５】実施例３ 離乳直後のマウス24頭用い３区に区分し、１区４頭の２
反覆で20日間試験を実施した。飼料は市販（オリエンタ
ル酵母工業(株)、飼育用マウス、ラット、ハムスター
用）のものを用い、ギゼロシンを１日１頭当り0.6μ
ｇ、3.0μｇ投与した。なお、ギゼロシンは蒸留水に溶
解し経口投与とした。
反覆で20日間試験を実施した。飼料は市販（オリエンタ
ル酵母工業(株)、飼育用マウス、ラット、ハムスター
用）のものを用い、ギゼロシンを１日１頭当り0.6μ
ｇ、3.0μｇ投与した。なお、ギゼロシンは蒸留水に溶
解し経口投与とした。
【００２６】試験条件および試験結果を表５に示す。
【００２７】
【表５】
【００２８】
【発明の効果】本発明は、骨中の灰分及びカルシウムを
増加させ、老人性骨粗鬆症、子供の骨折等の骨疾患を予
防および治療することができる。
増加させ、老人性骨粗鬆症、子供の骨折等の骨疾患を予
防および治療することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ギゼロシン2-アミノ-9-（4-イミダゾリ
ル）-7-アザノナン酸を含有する骨改善剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2402239A JPH0672096B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 骨改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2402239A JPH0672096B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 骨改善剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06100461A JPH06100461A (ja) | 1994-04-12 |
| JPH0672096B2 true JPH0672096B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=18512066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2402239A Expired - Fee Related JPH0672096B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 骨改善剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0672096B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-14 JP JP2402239A patent/JPH0672096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06100461A (ja) | 1994-04-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |