JPH067204Y2 - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH067204Y2
JPH067204Y2 JP7365588U JP7365588U JPH067204Y2 JP H067204 Y2 JPH067204 Y2 JP H067204Y2 JP 7365588 U JP7365588 U JP 7365588U JP 7365588 U JP7365588 U JP 7365588U JP H067204 Y2 JPH067204 Y2 JP H067204Y2
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JP
Japan
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pump impeller
torque converter
pump
stator
rotary shaft
Prior art date
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Application number
JP7365588U
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JPH01176259U (ja
Inventor
英治 江尻
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等車両の自動変速装置に用いられるト
ルクコンバータに関する。
(従来の技術) 一般に、自動車等車両に用いられる自動変速装置はクラ
ッチの作動と変速機の作動を自動的に行うもので、トル
クコンバータや遊星歯車式の補助変速機および油圧制御
装置などの複雑で高価な装置から構成されている。この
ため、自動変速装置は排気量の大きな高級車に用いられ
てきたが、近年では、小型車のイージードライブ化に伴
い排気量の小さな車両にも用いられるようになってきて
いる。このような小排気量車の自動変速装置に用いられ
る安価なトルクコンバータとして、小型で簡単な構造で
ありながら所定のトルク容量を有するコア無のトルクコ
ンバータが知られている。
従来のこの種のトルクコンバータとしては、例えばSA
ETechnical Paper Series861213号に記載のもの
があり、第4図のように示される。第4図において、図
の領域Eに余分な中空部が残らないように、ポンプイン
ペラ1のポンプ羽根1a、タービンランナ2のタービン
羽根2aおよびステータ3のステータ羽根3aの羽根面
積を拡大している。このため、このトルクコンバータで
は、コア付きトルクコンバータ、すなわち、ポンプ羽根
1a、タービン羽根2aおよびステータ羽根3aそれぞ
れを補強支持するため、並びに領域E付近の流れを拘束
するために図の領域E周辺に設けられたリング形状のコ
アと、この各コアに囲まれた中空部と、を有するトルク
コンバータに比べてトルク容量の増大が図られるととも
に、コア等の部品削減による低コスト化が図られてい
る。したがって、このトルクコンバータは羽根強度をあ
まり必要としない小排気量車等に用いるのに適してい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このようなトルクコンバータにあって
は、コア付きトルクコンバータに対してトルク容量が2
〜3倍に増大させられるが、下記の理由によりストール
トルク比(タービンランナ2が停止時のトルク比)が逆
に低減(コア付きトルクコンバータの2〜3に対して2
程度に低減)されるので、大きなストールトルク比が要
求される、すなわち、高い発進加速性能が要求される車
両には適用できないといった問題点があった。
以下、その理由について説明する。
第4図に示すように、ポンプインペラ1とタービンラン
ナ2の形状はほぼ同じような形状であったため、第5図
に示すように、ポンプインペラ1の回転によってポンプ
インペラ1から圧送される作動流体の流速分布は外周側
から内周側に向けて小さくなる不均一な分布になってお
り、特に、図の領域Mでは逆流が生じていた。そして、
第6図の流線Aに示すように、トルクコンバータ内の実
際の流れはタービンランナ2側に偏心した偏りのある流
れになっており、面積拡大した各羽根が有効に使われて
いなかった。したがって、ポンプインペラ1およびター
ビンランナ2の不適当な形状がストールトルク比の低減
を引き起こしていた。
(考案の目的) そこで本考案は、ポンプインペラおよびタービンランナ
の形状を変更して、作動流体の流れの偏りをなくすこと
により、ストールトルク比を増大させて、高い発進加速
性能が要求される車両に適用できるトルクコンバータを
提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本考案によるトルクコンバータは上記目的達成のため、
回転軸と、該回転軸回りに多数のポンプ羽根を並べて形
成されたポンプインペラと、該ポンプインペラのポンプ
羽根の羽根端を結ぶ仮想の平面に対向して前記回転軸回
りに配設され、多数のタービン羽根を並べて形成された
タービンランナと、前記ポンプインペラと前記タービン
ランナの間の前記回転軸側付近に介在し、回転軸回りに
多数のステータ羽根を並べて形成されたステータと、を
備えたトルクコンバータにおいて、前記仮想の平面と前
記回転軸とのなす角が鋭角になるように仮想の平面を前
記ポンプインペラ側に傾斜させたことを特徴としてい
る。
(作用) 本考案では、ポンプインペラおよびタービンランナの形
状変更により、ポンプインペラ外周側の流路長が短縮さ
れ、内周側の流路長が延長される。そして、ポンプイン
ペラから圧送される作動流体の流速分布が均一にされ、
作動流体の流れの偏りが防止される。
したがって、大きなトルク容量を求めつつ、ストールト
ルク比が増大されて、車両の発進加速性能が高められ
る。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1〜3図は本考案に係るトルクコンバータの一実施例
を示す図である。
まず、構成を説明する。
第1図において、11は回転軸であり、回転軸11はトルク
コンバータ12の軸心に相当する。13はポンプインペラで
あり、ポンプインペラ13は回転軸11回りに多数のポンプ
羽根13aを並べて形成されている。14は仮想の平面を示
す仮想線であり、仮想の平面はポンプ羽根13aの羽根端
13bを結ぶことによって形成されている。タービンラン
ナ15は仮想の平面にほぼ一定の間隔を保ちながら対向し
て回転軸11回りに配設されており、多数のタービン羽根
15aを並べて形成されている。16はステータであり、ス
テータ16はポンプインペラ13とタービンランナ15の間の
回転軸11側付近に介在しており、回転軸11回りに多数の
ステータ羽根16aを並べて形成されている。θは仮想の
平面と回転軸11とのなすポンプインペラ13側の角度であ
り、鋭角になっている。角度θの好ましい範囲は70°〜
85°である。なお、ポンプインペラ13は図外のエンジン
に入力軸17を介して連結されており、タービンランナ15
は図外の駆動輪に出力軸18を介して連結されている。ま
た、トルクコンバータ12内には油等の作動流体19が充填
されており、作動流体19はエンジンによって回転駆動さ
れたポンプインペラ13によって第1図の矢印U方向に圧
送されるようになっている。そして、ステータ16はワン
ウェイクラッチ20に支持されており、タービンランナ15
から流出する作動流体19をポンプ羽根13aの背面に向け
て、すなわち、第1図の矢印V方向に流出させるように
なっており、ポンプインペラ13からタービンランナ15を
介して伝達されるトルクが増大するようになっている。
さらに、タービンランナ15からの作動流体19がステータ
羽根16aの背面に当り始めるとき、ワンウェイクラッチ
20の回転可能な方向にステータ16の回転が促され、ポン
プインペラ13と同方向にステータ16は回転するようにな
っている。
次に、作用を説明する。
エンジンにより入力軸17を介してポンプインペラ13が回
転駆動されると、ポンプインペラ13内の作動流体19が圧
送されてタービン羽根15aに衝突する。この衝突の圧力
により、タービンランナ15が回転駆動され、出力軸18を
介して駆動輪が回転駆動される。そして、回転するター
ビン羽根15aに導かれた作動流体19がタービンランナ15
から排出されて、ステータ16を介して再びポンプインペ
ラ13に取り込まれる。
上述の作動流体19が第1図の矢印U方向に圧送されると
き、ポンプインペラ13外周側の作動流体19の流路長を短
縮し、内周側の流路長を延長するようにポンプインペラ
13の形状が設定され、すなわち、ポンプインペラ13の位
置による流路長の違いが小さくなるように設定されてい
るので、第2図に示すように、ポンプインペラ13から圧
送される作動流体19の流速分布はほぼ均一にされる。そ
して、トルクコンバータ12内の作動流体19の流れは均一
になり、第3図の流線Kで示されるように、ポンプイン
ペラ13、タービンランナ15およびステータ16が隣接する
図の中心付近を中心にした理想的な流れになる。したが
って、大きなトルク容量を求めつつ、ストールトルク比
が本来有するべき値まで増大されて、車両の発進加速性
能が高められる。
(効果) 本考案によれば、ポンプインペラおよびタービンランナ
の形状変更により、ポンプインペラ外周側の流路長を短
縮し、内周側の流路長を延長しているので、ポンプイン
ペラから圧送される作動流体の流速分布を均一にするこ
とができ、大きなトルク容量を求めつつストールトルク
比を増大させることができる。したがって、高い発進加
速性能が要求される車両に適用し得るトルクコンバータ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案に係るトルクコンバータの一実施例
を示す図であり、第1図はその断面図、第2図はその作
動流体の流速分布を示す図、第3図はその作動流体の流
線を示す図、第4〜6図は従来のトルクコンバータを示
す図であり、第4図はその概略断面図、第5図はその作
動流体の流速分布を示す図、第6図はその作動流体の流
線を示す図である。 11……回転軸、 13……ポンプインペラ、 13a……ポンプ羽根、 14……仮想の平面を示す仮想線、 15……タービンランナ、 15a……タービン羽根、 16……ステータ、 16a……ステータ羽根。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、該回転軸回りに多数のポンプ羽
    根を並べて形成されたポンプインペラと、該ポンプイン
    ペラのポンプ羽根の羽根端を結ぶ仮想の平面に対向して
    前記回転軸回りに配設され、多数のタービン羽根を並べ
    て形成されたタービンランナと、前記ポンプインペラと
    前記タービンランナの間の前記回転軸側付近に介在し、
    回転軸回りに多数のステータ羽根を並べて形成されたス
    テータと、を備えたトルクコンバータにおいて、前記仮
    想の平面と前記回転軸とのなす角が鋭角になるように仮
    想の平面を前記ポンプインペラ側に傾斜させたことを特
    徴とするトルクコンバータ。
JP7365588U 1988-06-01 1988-06-01 トルクコンバータ Expired - Lifetime JPH067204Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7365588U JPH067204Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 トルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7365588U JPH067204Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 トルクコンバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01176259U JPH01176259U (ja) 1989-12-15
JPH067204Y2 true JPH067204Y2 (ja) 1994-02-23

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ID=31298790

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7365588U Expired - Lifetime JPH067204Y2 (ja) 1988-06-01 1988-06-01 トルクコンバータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20080110803A (ko) * 2006-04-13 2008-12-19 루크 라멜렌 운트 쿠프룽스바우 베타일리궁스 카게 토크 컨버터용 토러스 형상

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01176259U (ja) 1989-12-15

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