JPH0671964B2 - 折丁結束前処理装置 - Google Patents

折丁結束前処理装置

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JPH0671964B2
JPH0671964B2 JP203587A JP203587A JPH0671964B2 JP H0671964 B2 JPH0671964 B2 JP H0671964B2 JP 203587 A JP203587 A JP 203587A JP 203587 A JP203587 A JP 203587A JP H0671964 B2 JPH0671964 B2 JP H0671964B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は折丁を多数、山積みにしてこれをバンド類によ
り結束するのに備えて、必要とされる前処理を行うため
の装置、特に、折丁を或る部数の小束に積み重ねるため
の積み重ね機と、該積み重ね機よりの折丁小束積み重ね
体を或る段数に集積するための集積機が横に並べて設置
され、その併設したものに上昇テーブル及びターンテー
ブルによる移行手段が付加された折丁結束前処理装置に
関する。
このような形式の折丁結束前処理装置において、上記昇
降テーブルが適用されるのは、積み重ね機より折丁小束
積み重ね体を集積機に移す過程の垂直送りを狙うためで
ある。
一方、上記ターンテーブルが適用されるのは次の理由に
よる。
折丁はその折目側が反対側の切断端側より嵩高であっ
て、同じ向きに揃えて折丁小束積み重ね体を何段も積み
重ねると不安定になるので、折丁小束積み重ね体の多数
段積み重ねを行うに当っては、折丁小束積み重ね体をそ
の小束順に、折目が反対側を占めるよう水平に回転反転
させる必要があり、この反転のためにターンテーブルが
装置の一構成要素として包含される。
この種形式の折丁結束前処理装置は、折丁小束積み重ね
体を積み重ね機から集積機へ移行させるのに、上昇テー
ブル及びターンテーブルによる仕様を適用するため、折
丁小束積み重ね体の垂直送り及び向きの反転を狭い占有
床面積で行うことができ、有利である。
従来の技術 従来、このような形式の折丁結束前処理装置としては、
ターンテーブルが昇降テーブルを兼ねる構成を有し、そ
のターンテーブル兼昇降テーブルが積み重ね機の下方に
配設されたもの(特開昭59−128158号公報)が知られて
いる。前記ターンテーブルを回転する仕様としてはエア
シリンダで駆動されるロッドの前後進よる反転、復帰式
が開示されている。この従来技術では次の問題がある。
前述形式の前処理装置において、折丁小束積み重ね体
(ここでは小束と略記する)を積み重ね機から集積機へ
移す工程は、小束の受取り、横送りの第1工程(積み重
ね機側の処理)と、小束集積の第2工程(集積機側の処
理)とからなる。
上記従来技術のものでは、第1工程は小束を受け取っ
た昇降テーブル(ターンテーブル)の下降(小束の高さ
を集積機に対する上送りレベルに合わせる。)、下降
したターンテーブルの反転、小束横送りプッシャーの
前進、同プッシャーの後退、ターンテーブルの復帰
回転及び昇降テーブル(ターンテーブル)上昇の6動
作であり、第2工程は上送り板の上昇(小束集積)及
び該上送り板の下降(復帰)の2動作である。即ち、
先行工程である第1工程が6動作、復続工程である第2
工程が2動作というように、両工程間の動作工数の差が
大きいので、第2工程側での第1工程側の動作終了待ち
によるロスタイムが大きく、高い能率は望めない。
また従来、積み重ね機の下方にターンテーブルを配置
し、集積機の下方に昇降テーブルを配置したもの(特開
昭58−82818号)も知られている。
この従来技術では、ターンテーブルが第1の工程を受持
ち、昇降テーブルが第2の工程を受持ち、小束を積み重
ね機から集積機へ移行するのに必要な取降ろし、反転、
横送り、上送りの工程は、同記載順に行うことを不可欠
とする。このことは、取降ろし工程と反転工程が不可分
的に付帯し合った関係にあり、能率向上を図るべくそれ
らを同時進行的に併行し得ないことを意味する。即ち、
この従来技術は高い機械効率が得られない。
本発明の課題の一つは、上記従来技術による問題を解消
し、冒頭に述べたタイプの折丁結束前処理装置におい
て、従来と比較し、折丁小束積み重ね体を積み重ね機か
ら効率よく集積機へ移行させ得るように、また高い機械
効率が得られるようにするにある。
本発明の他の課題は、サイズにおいて種類が異なる二種
以上の折丁についての結束前処理に適用できる冒頭に記
述タイプの折丁結束前処理装置を開発するにある。
課題を解決するための手段 本発明に係る装置は、折丁を或る部数の小束に積み重ね
るための積み重ね機と、該積み重ね機よりの折丁小束積
み重ね体を或る段数に集積するための集積機が横に並べ
て設置された折丁結束前処理装置において、前記積み重
ね機よりの折丁小束積み重ね体が降ろされて、横送り手
段により前記集積機の側へ送出される昇降可能なテーブ
ルが前記積み重ね機の下方に配置され、折丁小束積み重
ね体を上方へ送出すための上送り手段を有し、且つ垂直
軸線の周りへの方向へ180゜角変位及び90゜角変位が可
能なターンテーブルが、前記昇降テーブルに隣接して、
前記集積機の下方に配置され、前記ターンテーブルは、
昇降テーブルから横送りされて受け入れた折丁小束積み
重ね体の垂直方向の四つの稜線に対応する或いは近接す
る個所に配置されたそれぞれが取外し可能且つ少なくと
も昇降テーブル側のものが開閉回転可能なフェンス、及
び前記開閉回動可能なフェンスを駆動するためのカップ
リングを具備し、前記開閉回転可能なフェンスの回転軸
に前記駆動カップリングに接続される従動カップリング
が備えられていることを特徴としている。
本発明において、集積機の下方に配置するターンテーブ
ルを積み重ね機下方の昇降テーブルに隣接させるのは、
横送り手段による折丁小束積み重ね体の横送りを行う必
要上、そうするのである。
本発明において、上記折丁小束の積み重ね機、横送り手
段及び折丁小束積み重ね体の集積機はそれ自体従来公知
のものを適用すればよい。
実施例 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
図で(1)がターンテーブル、(2)がそれ自体従来公
知の定位置の折丁積み重ね機、(3)がそれ自体従来公
知の定位置の折丁小束積み重ね体集積機を示し、ターン
テーブル(1)は、前記折丁積み重ね機(2)における
第1図左方へ退動し得る棚体(201)の下方に臨む昇降
テーブル(202)とは別体とし、該テーブル(202)上の
後述する折丁小束積み重ね体がそれ自体従来公知の定位
置の横送り手段としてのプツシヤー(42)により押しや
られる側において、上記昇降テーブル(202)に隣接し
かつ上記折丁小束積み重ね体集積機(3)の下方に臨む
位置に配置する。上記折丁積み重ね機(2)及び折丁小
束積み重ね体集積機(3)は第1図に概略的に示されて
いる。上記昇降テーブル(202)は、それに対しプツシ
ヤー(42)の流体圧シリンダ・プランジヤ装置(41)の
プランジヤ(41a)が上方に臨む位置にあつて、該テー
ブル(202)が該プランジヤ(41a)に接触することなく
上昇し得る、割り溝(202b)付きの分割型になつてお
り、またテーブル(202)が、折丁積み重ね機(2)に
おける後述する折丁小束積み重ね体を受取る定位置に上
昇した状態にあつて、該テーブル(202)に接触するこ
となく、該テーブル(202)の個所を上記プツシヤー(4
2)が前進位置から後退するような内部空間(202c)を
有する枠組み構造になつている。テーブル(202)はこ
れを上下動させる流体圧シリンダ・プランジヤ装置(20
2d)を有する。
第1図で折丁は符号(a)により示され、該折丁(a)
は輪転機等の前工程(図示せず)からベルトコンベヤ
(39)の始端に第1図に示す状態に次々と排出され、そ
れより従来公知の方法に従い所定部数宛の小束に区分さ
れた後、ベルトコンベヤ(40)を経てその所定部数の折
丁が、折丁積み重ね機(2)における所定の方向へ退動
可能な棚体(201)上に積み重ね、即ち受けられる。
棚体(201)上に積み重ねられた折丁(a)の小束積み
重ね体(a′)は、該折丁小束積み重ね体(a′)の受
取り後、棚体(201)が第1図左方へ退動することによ
り定位置のテーブル(202)上に取りおろされる。この
際、テーブル(202)は棚体(201)の退動に先立ち所定
高さまで上つている。
折丁小束積み重ね体(a′)の受取り後、テーブル(20
2)は第1図の実線位置まで下降し、そこで停止する。
それから、テーブル(202)上の折丁小束積み重ね体
(a′)はプツシヤー(42)による横送り、即ち後述す
るターンテーブル(1)への送り込みが行われる。
この送り込み後、棚体(201)、テーブル(202)及びプ
ツシヤー(42)は初めの待機位置に戻る。
上述した所定部数宛の折丁小束区分処理及び折丁積み重
ね処理は繰返し行われる。
ターンテーブル(1)は、可逆回転型でブレーキ付きの
モータ(4)により伝動歯車(5)(6)を通し回転さ
れるようになっている。歯車(5)はモータ(4)の軸
(7)に、歯車(6)はターンテーブル(1)に固定さ
れ、歯車(5)にはカム型スイツチ(8)の駆動歯車
(9)が噛み合つている。該スイツチ(8)はターンテ
ーブル(1)の180゜角回転の終了の少し前に対応する
歯車(9)の回転数乃至回転位相でスイツチオンする第
1の開閉子(図示せず)と、ターンテーブル(1)の90
゜角回転の終了の少し前に対応する歯車(9)の回転数
乃至回転位相でスイツチオンする第2の開閉子(図示せ
ず)を有し、これ等開閉子のスイツチオン時に、該スイ
ツチ(8)よりターンテーブル(1)駆動用のモータ
(4)のインバータ(10)に信号が入つて、該インバー
タ(10)よりの周波数が、モータ(4)の回転をそれま
での定常的な回転速度より可及的低速な回転に切り換え
るのに即応する、周波数に変換され、それによりモータ
(4)が低速回転に切り換わり、ターンテーブル(1)
が180゜角回転或いは90゜角回転に達したとき、モータ
(4)への電流が切れ、同時にモータ(4)のブレーキ
が働いて、モータ(4)換言すればターンテーブル
(1)が定位置で停止するようになつている。
ターンテーブル(1)の180゜角回転は或る寸法、例え
ばJis A列4番の折丁の水平方向回転反転に、90゜角
回転は他の或る寸法、例えばJis A列3番、A列5
番、所謂A5・2丁付(A列3番のシートを長さ方向沿い
に二つ折りにしたもの相当)の折丁の水平方向回転反転
に適用できる。180゜角の反転に適用するときは、上記
スイツチ(8)の第2の開閉子に属する回路を閉じない
ようにし、90゜角反転に適用するときは、上記スイツチ
(8)の第1の開閉子を働かないようにしておけばよ
い。折丁の90゜角反転時には、ターンテーブル(1)が
左右両側(第4図で右回り方向と左回り方向との両側)
の交互90゜角変位を行うよう、モータ(4)の回転が制
御される。折丁の180゜角反転時には、ターンテーブル
(1)の回転方向は任意の一方向でよい。
ターンテーブル(1)には、該テーブル(1)に受入れ
た後述する折丁積み重ね体の垂直方向の四つの稜線に対
応する位置に或いは近接する個所に取外し可能なフエン
ス(11)を装備し、上記折丁積み重ね体の後述する受入
れ方向(A)沿いに並列するフェンス(11)とフェンス
(11)の間に対応する個所に中間フエンス(12)を配置
する。該フェンス(11)(11)(11)(11)はそれぞれ
が或いは少なくとも昇降テーブル(202)側のものが垂
直軸線の周りの方向へ回動開閉可能である。フェンス
(11)のそれぞれは軸(111)を有する。該軸(111)に
は下端部にカップリング(112)が設けられる。フェン
ス(11)は軸(111)に第6図の矢符方向(110)に位置
を調整可能にセツトビス(113)により取付けられてい
る。フェンス(11)(11)(11)(11)のうち開閉可能
なものにおける軸(111)はその従動カツプリング(11
2)を後述する駆動カツプリング(114)に接続すること
により回転軸となる。
更にターンテーブル(1)には、開閉可能なフェンスの
軸(111)の従動カップリング(112)のための駆動カツ
プリング(114)を、2種以上のサイズが異なつた折
丁、例えばJis A列3番、A列4番、A列5番、所謂A
5・2丁付の折丁の四隅に対応する或いは近接する個所
により配置する。第4図及び第5図で位置(P3-1)、
(P3-2)、(P3-3)、(P3-4)がA3の折丁についての上
記カツプリングの配置、位置(P4-1)、(P4-2)、(P4
-3)、(P4-4)がA4の折丁についての配置、位置(P
5-1)、(P5-2)、(P5-3)、(P5-4)がA5の折丁につ
いての配置、位置(P2-1)、(P2-2)、(P2-3)、(P2
-4)がA5・2丁付の折丁についての配置を示している。
A3の折丁についてのカツプリングは更に位置(P3-10
(P3-20)にも配置する。フェンス(11)(11)(11)
(11)のうち、開閉させる必要のないものも開閉可能な
ものと同じ構造で差支えない。開閉させる必要のないフ
ェンスは、第4図矢符方向(A)にターンテーブル
(1)に送り込まれて来る折丁小束積み重ね体のうち、
折丁の折目が第4図の上下方向に向く態勢で送り込まれ
るもの、例えばA3の折丁小束積み重ね体、A5の折丁小束
積み重ね体、A5・2丁付の折丁小束積み重ね体のための
フェンスにして、ターンテーブル(1)の第4図での縦
中心線より右側のフェンスである。即ち、A3の折丁につ
いて、位置(P3-3)、(P3-4)に対応する個所に配置し
て適用されるフェンス、A5の折丁について、位置(P
5-3)、(P5-4)に対応する個所に配置して適用される
フェンス、A5・2丁付の折丁について、位置(P2-3)、
(P2-4)に対応する個所に配置して適用される扉であ
る。開閉を必要としないフェンスのカツプリングのため
のカツプリングは符号(114′)により示されている。
カツプリング(114)、(114′)に対する軸(111)の
カツプリング(112)の接続は、カツプリング(114)、
(114′)上方からの挿し込みで行い得る。
更にまたターンテーブル(1)には、カツプリング(11
4)を駆動するための駆動手段、例えばラツク(115)、
(116)を備える。カツプリング(114)はピニオン(11
7)をそれぞれ有し、該ピニオン(117)はラツク(11
5)或いは(116)と噛合う。ラツク(115)は流体圧シ
リンダ・プランジヤ装置(118)により、ラツク(116)
は流体圧シリンダ・プランジヤ装置(119)により作動
される。ラツク(115)、それに噛合うピニオン(117)
を有するカツプリング(114)及び流体圧シリンダ・プ
ランジヤ装置(118)はボツクス(13)内に配置され、
カツプリング(114′)、ラツク(116)及びそれに噛合
うピニオン(117)を有するカツプリング(114)はボツ
クス(14)内に配置されている。流体圧シリンダ・プラ
ンジヤ装置(119)はボツクス(14)に装着される。ボ
ツクス(13)、(14)はターンテーブル(1)に取付け
られている。ターンテーブル(1)及びボツクス(13)
(14)はフェンス(11)の軸(111)の下端部が挿通し
得る穴(15)を有する。
ラツク(115)を作動させると、それに噛合うピニオン
(117)を有するカツプリング(114)が回転する。従つ
てこのカツプリング(114)に接続された軸(111)を持
つたフェンス(11)は開、閉される。ラツク(116)を
作動させると、それに噛合うピニオン(117)を有する
カツプリング(114)が回転し、それに接続された軸(1
11)を持つたフェンス(11)が開、閉される。
上記のフェンス開閉用カツプリング及びそれの駆動手段
は第5図に全体が示され、第5図の一部が拡大された形
で第6図に示されている。ラツク(116)ならびにそれ
に噛合うピニオン(117)の系は、第6図に示されたラ
ツク(115)ならびにそれに噛合うピニオン(117)の系
と実質的に同様な構造である。
中間フエンス(12)は第4図の左右に並列するものを組
として、該組がターンテーブル(1)に対し第4図の上
下方向沿いに前後へ移動するようにされる。詳しくは、
ターンテーブル(1)上に第4図の上下方向に向合うか
つ当該上下方向へ移動可能な支持体(19)(19)を備
え、該支持体(19)(19)に中間フエンスの所要の組が
装備されている。(20)は中間フエンス(12)の取付け
ブラケツトを示している。前記支持体(19)及び(19)
は、第4図の左右方向に並列するかつ第4図の上下方向
に延びる送りねじ棒(21)(21)の右ねじ部(21a)(2
1a)、左ねじ部(21b)(21b)と螺合するナツト部(2
2)(22)、(22)(22)を有し、送りねじ棒(21)(2
1)はターンテーブル(1)に固定したフレーム(23)
に架装されている。送りねじ棒(21)(21)はチエン・
スプロケツト伝動機構(24)により連結され、一方の送
りねじ棒がハンドル(25)を有する。
前記ハンドル(25)により送りねじ棒(21)(21)を正
・逆回転させると、支持体(19)(19)がその対向方向
(第4図上下方向)に沿つて前、後へ移動され、それに
つれて第4図の上下の組の中間フエンス(12)が同方向
へ移動される。フェンス(11)(11)(11)(11)なら
びに中間フエンス(12)(12)はターンテーブル(1)
上に装備されているため、ターンテーブル(1)の回転
時にそれと共回りする。
(26)及び(27)は折丁の上送り手段としての上送り板
で、上送り板(26)はJis A列3番、A5・2丁付の折
丁用にして第4図の下半側に、上送り板(27)はJis
A列4番、A列5番の折丁用にして第4図の上半側に示
されている。それ等上送り板(26)、(27)は竪型の流
体圧シリンダ・プランジヤ装置(28)におけるプランジ
ヤ(28a)に必要なものを選択して取付けられる。該プ
ランジヤ(28a)はターンテーブル(1)に固定の歯車
(6)に対し上下摺動自在であるが、回転については駆
動結合になつている。上記上送り板(26)、(27)はプ
ランジヤ(28a)に取付けた状態下でターンテーブル
(1)の上下に貫通する空所(29)内に上下動自在にか
つターンテーブル(1)上面と上面が実質的に同一平面
にて嵌るようになつている。
上記の各部分はフレーム(30)に装着される。該フレー
ム(30)は必要に応じ、折丁の受入れ方向(A)と直交
する方向へ前後動するようにされる。その前後動構造は
第8図に示されている。なお、第8図でターンテーブル
(1)は円板状に概略化して示されている。
第8図において符号(31)はフレーム(30)を所要の方
向に前後動させるための流体圧シリンダ・プランジヤ装
置で、そのプランジヤ(31a)がフレーム(30)に結合
されている。(32)はフレーム(30)に取付けた溝型摺
動盤、(33)はフレーム(30)に設けた車輪を示し、摺
動盤(32)は架台(16)上の所定方向に延びるガイドレ
ール(17)に嵌合され、車輪(33)は架台(18)上に載
つている。
図示態様例の本発明装置の作動は次の如くである。
折丁小束積み重ね体(a′)の受入れに先立つて、該積
み重ね体(a′)受入れの入口側(第4図において左
側)のフェンス(11)(11)を第4図に示すように開放
状態とし、またカツプリング(114)(114′)のうち
の、処理する折丁(a)のサイズに対応する所定位置の
ものにフェンス(11)の軸(111)を接続し、フエンス
(12)を所定位置にもたらしておく。入口側と反対側
(第4図右側)のフェンス(11)(11)は第4図に示す
ように閉鎖状態となる。この閉鎖状態にあるフェンスは
折丁積み重ね体(a′)の下記受入れに対するストツパ
ーとしての役割をする。フエンス(12)(12)は折丁小
束積み重ね体(a′)の下記受入れ時ならびにターンテ
ーブル(1)回転時のサイド支持体としての役割をす
る。
この状態下にあるターンテーブル(1)に、折丁小束積
み重ね体(a′)がJis A列3番、A列5番のサイズ
の場合には、該積み重ね体(a′)が第4図での縦長の
向きに相当する態勢でターンテーブル(1)側方(第4
図左方)から矢符方向(A)へ送り込まれる。そしてそ
の送り込み後、ターンテーブル(1)はモータ(4)に
より第4図の右回り(或いは左回り)に90゜回転されて
停止される。その回転時には必要に応じ、当初開放して
いたフェンス(11)(11)は閉鎖される。
次いでターンテーブル(1)はその停止状態のままにし
て、流体圧シリンダ・プランジヤ装置(28)のプランジ
ヤ(28a)により上送り板(26)を所要高さまで移動さ
せて停止させる。こうして所要高さに持上げられた折丁
小束積み重ね体(a′)は従来公知の方法に従い折丁小
束積み重ね体集積機(3)の集積処理を受ける。
集積機(3)による処理に引き続いた後、上送り板(2
6)は定位置まで降下され、ターンテーブル(1)は次
の折丁小束積み重ね体(a′)の受入れに備えて、先と
反対方向、即ち第4図の左回り(或いは右回り)に90゜
回動変位される。
然る後、2番目の折丁小束積み重ね体(a′)を受入れ
ると、ターンテーブル(1)は1番目の折丁小束積み重
ね体についてと反対方向へ90゜回転された後、再び上記
した折丁小束積み重ね体の集積機(3)への持ち上げが
行われる。
以下、同様にして、折丁小束積み重ね体(a′)を受入
れたターンテーブル(1)は各折丁小束積み重ね体の水
平方向90゜回動反転作動が繰返し行われる。
折丁小束積み重ね体(a′)がA5・2丁付のものの場合
には、上送り板として符号(27)を附したものを適用す
る点を除き、A列3番、A列5番のサイズの折丁小束積
み重ね体について上述したと同様な作動である。
折丁小束積み重ね体(a′)がJis A列4番のものの
ときは、ターンテーブル(1)に対する折丁小束積み重
ね体(a′)の送り込み態勢は第4図における横長の向
きに相当する。該折丁小束積み重ね体(a′)の送り込
み後、ターンテーブル(1)は180゜回転されて停止さ
れる(或いは停止状態のままにおかれる)。必要に応
じ、当初開放状態にあつた入口側のフェンス(11)(1
1)はターンテーブル(1)の回転時には閉鎖される。
次いで上送り板(27)によりターンテーブル(1)上の
折丁小束積み重ね体(a′)は折丁小束積み重ね体集積
機(3)の個所に持ち上げられ、該集積機(3)による
処理を受ける。
その集積処理に引き続いた後、上送り板(27)は定位置
まで降下される。
そしてターンテーブル(1)の入口側のフェンス(11)
(11)を次の折丁小束積み重ね体(a′)の受入れに備
えて開き、反対側のフェンスは閉鎖状態とする。
この状態下、即ちターンテーブル(1)は初めの折丁小
束積み重ね体(a′)について180゜変位させた(或い
は変位させない)状態のままで、該ターンテーブルに対
し2番目の折丁小束積み重ね体(a′)の送り込みを行
う。
それが終ると、今度はターンテーブル(1)を180゜変
位させずに(或いは変位させて)、2番目の折丁小束積
み重ね体(a′)についての集積機(3)への持上げが
行われる。
以下、同様にして、次々と新たな折丁小束積み重ね体相
互間の水平180゜反転処理が行われる。
折丁小束積み重ね体(a′)が何れのサイズの場合で
も、必要に応じターンテーブル(1)は流体圧シリンダ
・プランジヤ装置(31)によりフレーム(30)と共に、
折丁小束積み重ね体(a′)がその集積順に交互に所要
方向へ所要量だけずれた状態となる所謂千鳥状集積とな
るよう、第8図矢符方向へ往復動される。
上記の折丁小束積み重ね体集積機(3)で集積された折
丁小束積み重ね体の集積体は、該集積機(3)からこれ
に継続して接続された結束装置(図示せず)に移され
て、従来公知の方法の下、バンド類により結束される。
上記の折丁結束前処理において、プツシヤー(42)がそ
の前進位置から後退限度位置まで後退し切らない中間位
置にある段階で、昇降テーブル(202)は次の折丁小束
積み重ね体(a′)の受取りに備えて定位置まで上昇
し、その上昇したテーブル(202)の内部空間(202c)
中を潜り抜けるようにしてプツシヤー(42)が後退され
る。
本発明においては、折丁小束積み重ね機及び折丁小束積
み重ね体集積機を並設したものに昇降テーブル及びター
ンテーブルによる移行手段を付加するのに、折丁小束積
み重ね機の下方に昇降テーブルを配置し、該テーブルに
隣接してターンテーブルを折丁小束集積機の下方に配設
した構成をとっている。
この構成によると、折丁小束積み重ね体を積み重ね機よ
り集積機に移行するのに、第1工程が折丁小束積み重
ね体を受け取った昇降テーブルの下降、横送り手段の
前進、同手段の後退及び、昇降テーブル上昇の4動
作であり、第2工程がターンテーブル回転、上送り
手段上昇(集積)及び同手段下降(復帰)の3動作であ
るというように、両工程間の動作工数はほぼバランスが
とれて、折丁の処理能率を従来より約25〜35%向上し得
る。
しかも、上記第1工程のの動作(折丁小束積み重ね体
取降ろし)と第2工程のの動作(折丁小束積み重ね体
の反転)とを同時進行的に併行することがき、高い機械
効率も得られる。
本発明ではターンテーブルは、昇降テーブルから横送り
されて受入れた折丁小束積み重ね体の垂直方向の稜線に
対応する或いは近接する個所に配置されたそれぞれが取
外し可能且つそれぞれ或いは少なくとも昇降テーブル側
のものが開閉回動可能なフェンス、及び二種以上のサイ
ズが異なった折丁の四隅に対応する或いは近接する個所
に配置されて前記開閉回動可能なフェンスを駆動するた
めのカップリングを具備し、前記開閉回動可能なフェン
スの回転軸に前記駆動カップリングと接続される従動カ
ップリングが備えられている。
この構成は、処理する折丁のサイズに対応する所定位置
の駆動側カップリングに、所要のフェンスの回転軸の従
動カップリングを接続することにより、本発明装置をし
て、サイズにおいて種類が異なる二種以上の折丁の結束
前処理に適用できる。
発明の効果 上記したところから明らかなように、本発明は冒頭に述
べたタイプの折丁結束前処理装置において、従来に比較
し、折丁小束積み重ね体を積み重ね機から集積機へ能率
よく移行でき、また高い機械効率も得られる効果を奏功
し、更にサイズにおいて種類が異なる二種以上の折丁に
ついての結束前処理に適用できる冒頭に記述タイプの折
丁結束前処理装置の体現が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図は第1
図の実施例装置における昇降テーブル及び横送り手段の
斜視図、第3図はターンテーブルの正面図、第4図はタ
ーンテーブルの平面図、第5図は第3図のV−V線断面
図、第6図は扉開閉用回転カツプリング及びそれの駆動
手段の斜視図、第7図はターンテーブル回転装置の斜視
図、第8図は折丁小束積み重ね体を所謂千鳥状に集積す
るよう、ターンテーブルを所要方向へ往復動させるため
の系の斜視図である。 (a)……折丁、 (a′)……折丁小束積み重ね体 (1)……ターンテーブル (2)……折丁小束積み重ね機 (3)……折丁小束積み重ね体集積機 (4)……ターンテーブル回転用のモータ (5)(6)……伝動歯車 (7)……前記モータの軸 (8)……カム型スイツチ (9)……同スイツチの駆動歯車 (10)……インバータ (11)……フェンス (12)……中間フエンス (15)……穴、 (19)……支持体 (20)……中間フエンスの取付けブラケツト (21)……中間フエンスの送りねじ棒 (22)……ナツト部 (26)(27)……折丁小束積み重ね体の上送り手段とし
ての上送り板 (28)……同上送り板駆動用の流体圧シリンダ・プラン
ジヤ装置 (41)……横送り手段駆動用の流体圧シリンダ・プラン
ジヤ装置 (42)……横送り手段としてのプツシヤー (111)……フェンスの軸 (112)(114)(114′)……カツプリング (115)(116)……同カツプリング駆動手段としてのラ
ツク (117)……ピニオン (118)(119)……ラツク駆動用の流体圧シリンダ・プ
ランジヤ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折丁を或る部数の小束に積み重ねるための
    積み重ね機と、該積み重ね機よりの折丁小束積み重ね体
    を或る段数に集積するための集積機が横に並べて設置さ
    れた折丁結束前処理装置において、前記積み重ね機より
    の折丁小束積み重ね体が降ろされて、横送り手段により
    前記集積機の側へ送出される昇降可能なテーブルが前記
    積み重ね機の下方に配置され、折丁小束積み重ね体を上
    方へ送出すための上送り手段を有し、且つ垂直軸線の周
    りへの方向へ180゜角変位及び90゜角変位が可能なター
    ンテーブルが、前記昇降テーブルに隣接して、前記集積
    機の下方に配置され、前記ターンテーブルは、昇降テー
    ブルから横送りされて受入れた折丁小束積み重ね体の垂
    直方向の四つの稜線に対応する或いは近接する個所に配
    置されたそれぞれが取り外し可能且つ少なくとも昇降テ
    ーブル側のものが開閉回動可能なフェンス、及び前記開
    閉回動可能なフェンスを駆動するためのカップリングを
    具備し、前記開閉回動可能なフェンスの回転軸に前記駆
    動カップリングに接続される従動カップリングが備えら
    れていることを特徴とする折丁結束前処理装置。
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DE8787102052T DE3766975D1 (de) 1986-02-17 1987-02-13 Apparat zum handhaben von heften vor dem binden.
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JP2614591B2 (ja) * 1994-04-25 1997-05-28 グンゼ株式会社 折丁結束前処理装置

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