JPH067195A - (r)および(s)−1,2−イソプロピリデングリセロールの製造方法 - Google Patents

(r)および(s)−1,2−イソプロピリデングリセロールの製造方法

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JPH067195A
JPH067195A JP5051411A JP5141193A JPH067195A JP H067195 A JPH067195 A JP H067195A JP 5051411 A JP5051411 A JP 5051411A JP 5141193 A JP5141193 A JP 5141193A JP H067195 A JPH067195 A JP H067195A
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アルド、ボセッティ
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ピエトロ、チェスティ
Paolo Golini
パオロ、ゴリニ
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カルロ、ピナ
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MINISUTERO DER UNIV E DERA RICHIERUKA SHIENTEIFUIKA E TEKUNOROJIKA
Ministero dell Universita e della Ricerca Scientifica e Tecnologica (MURST)
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MINI RICERCA SCIENT TECNOLOG
MINISUTERO DER UNIV E DERA RICHIERUKA SHIENTEIFUIKA E TEKUNOROJIKA
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Abstract

(57)【要約】 式(I) 【化1】 の1,2−イソプロピリデングリセロールの光学異性体
を、遊離の、または固定化したリパーゼによる触媒作用
下、共溶剤の存在下で、式(II) 【化2】 の1,2−イソプロピリデングリセロールのベンゾイル
エステルを酵素により部分的に立体選択的に加水分解す
る工程を含む工程により分離する方法であって、前記加
水分解に続いて結晶化を行い、ラセミ形の(II)の結晶、
および(II)を純粋な鏡像異性体の形で含む母液を選択的
に得ることを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式(I)
【化3】 の1,2−イソプロピリデングリセロールの光学異性体
の分離方法に関する。より詳しくは、本発明は、1,2
−イソプロピリデングリセロールの対応するエステルを
共溶剤の存在下で酵素により加水分解し、続いて結晶化
させる方法に関する。
【0002】式(I)のアルコールの光学異性体を分割
する試みはすでになされている。これに関しては、D−
マンニトールの酸化が関与する化学的製法を使用する、
J.Org.Chem.43、4876、1978の文
献を参照するとよい。これは現在使用されている方法で
あるが、この方法の欠点は、酸化剤として毒性が高く、
高価な四酢酸鉛を使用していることである。
【0003】ラセミ体1,2−イソプロピリデングリセ
ロール[以下、(R,S)−(I)と呼ぶ]を微生物に
より立体選択的に酸化し、その右旋性形[以下、(R)
−(I)と呼ぶ]、およびそのアルコールの左旋性形
[以下、(S)−(I)と呼ぶ]に相当する、右旋性形
(R)の対応するカルボン酸を形成する方法がヨーロッ
パ特許出願第244,912号に記載されている。この
方法の欠点は、用途的にあまり重要でない(I)の
(R)異性体が直接得られることである。(S)異性体
は、対応する(R)酸を水素化物で還元することによっ
てのみ得られるが、この反応は工業的規模で行うのは困
難である。
【0004】最後に、伊国特許第1,217,669号
は、ラセミ体イソプロピリデングリセロールのベンゾイ
ルエステルを微生物により立体選択的に加水分解し、
(S)−(I)、および(R)−(I)に対応する
(S)−(II)を与える方法を開示している。この方法に
は、希釈度が高く、細胞分散液から生成物を回収するの
が困難であるなどの、全細胞により行う反応の典型的な
欠点がある。
【0005】本発明者は、非常に簡単で低価格な試薬お
よび反応工程を使用する酵素法で1,2−イソプロピリ
デングリセロールの光学異性体を分割することにより、
公知の方法の欠点を克服し、純粋な鏡像異性体の高収率
を達成できることを見出した。そこで、本発明は、式
(I)
【化4】 の1,2−イソプロピリデングリセロールの光学異性体
の分離方法であって、遊離の、または固定化したリパー
ゼによる触媒作用下、共溶剤の存在下で、式(II)
【化5】 の1,2−イソプロピリデングリセロールのベンゾイル
エステルを酵素により部分的に立体選択的に加水分解
し、この様にして得られた混合物を分離し、個々の化合
物を結晶化させ、そこからラセミ形の(II)の結晶、およ
び(II)を純粋な鏡像異性体の形で含む母液を選択的に得
ることを特徴とする方法を提供する。
【0006】驚くべきことに、式(II)のエステルは、純
粋な鏡像異性体の形では液体であるが、ラセミ形では結
晶化することが分かった。このことは従来の知識にまっ
たく反することである。例えば、「Chimica O
ggi」(純粋鏡像異性体の工業的合成のための結晶化
技術)7−8月、1991において、純粋な鏡像異性体
は一般的に結晶形であると明記されている。式(II)のエ
ステルのこの特性を利用することにより、2種の異性体
の一方の濃度が高い同じエステルの鏡像異性体の混合物
から出発し、より多量に存在する異性体の過剰量からラ
セミ部分を分離することができる。この方法は、式(II)
のエステルの場合にのみ適用できる。これに関して、本
発明者が試験した、酢酸エステル、酪酸エステル、フェ
ニル酢酸エステル、等の、異なったアシル基を含む他の
エステルは、ラセミ形でも光学的に純粋な形でも液体で
ある。
【0007】結晶化に使用する溶剤は、C5 〜C8 脂肪
族炭化水素であり、ヘキサンが好ましい。より極性の高
い溶剤を使用すると、ラセミ化合物も溶解し、ラセミ化
合物と純粋な鏡像異性体の分離が明らかに困難になる。
結晶化は、式(II)のエステルを溶剤中に分散させ、−2
4℃に24時間冷却することにより行う。実際には、エ
ステル(II):溶剤の重量比1:4〜1:1、好ましくは
1:2を使用する。式(II)のエステルの濃度が高い混合
物を得るために、本発明の方法では、共溶剤の存在下
で、遊離の、または固定化したリパーゼにより触媒作用
を及ぼす、エステルの酵素加水分解を使用する。
【0008】遊離のリパーゼを使用する場合、共溶剤中
に溶解させたラセミ体エステル(R,S)−(II)を酵素
の緩衝溶液に加えることにより、酵素加水分解を行う。
リパーゼを中空の繊維装置中に固定する場合、この装置
は、それぞれ緩衝溶液用およびラセミ体エステル(R,
S)−(II)の共溶剤溶液用の2個の入口、すなわち上部
入口および上側面入口、およびそれぞれ(S)−(I)
の水溶液用および(S)−(II)の共溶剤溶液用の2個の
出口、すなわち下部出口および下部側面出口を備える。
【0009】反応を50%転化率で停止した時、アルコ
ール(S)−(I)の、すなわち反応生成物の、および
未反応エステル(S)−(II)の光学的純度は≦60%で
ある。(S)−(I)は(R)−(II)に化学的に再エス
テル化し、次いで結晶化工程に使用することができる。
結晶化の副生成物であるラセミ体エステル(R,S)−
(II)は、酵素加水分解反応に再循環させることができ
る。本発明の全工程を下記の反応工程1に例示する。
【0010】使用する共溶剤には、加水分解の立体選択
性を著しく向上させる効果がある。共溶剤としては、直
鎖または分枝鎖のC2 〜C5 脂肪族エーテル、特にジイ
ソプロピルエーテルまたはメチルtert−ブチルエー
テル、および複素環式エーテル、特にジオキサンまたは
テトラヒドロフラン、が特に好適である。共溶剤は、緩
衝溶液に対して5〜50容量%、好ましくは10〜25
容量%の量で使用することができる。使用する緩衝溶液
としては、リン酸塩緩衝液が好ましい。使用する緩衝溶
液のpHは6〜8、好ましくは7である。酵素加水分解反
応は、15〜40℃、好ましくは25〜35℃の温度で
行う。基質(II)は1〜10重量%、好ましくは5%の濃
度で使用する。酵素は、その種類に応じて、基質(II)に
対して1/100〜1/1の重量比で使用する。特に、
Pseudomonas cepacea から得たリパーゼAmano PS(ア
マノ製薬(株)、日本、から市販)およびCandida cyli
ndracea から得たリパーゼOF(サンキョー株式会社、
日本、から市販)が基質(II)に対して活性であることが
分かっている。
【0011】最後に、純粋鏡像異性体の形のエステル
(R)−(II)および(S)−(II)は、NaOHまたはK
OHの存在下でメタノールによるアルカリ性加水分解ま
たはアルコリシスの様な公知の方法を使用することによ
り、光学的純度が変化することなく、それぞれアルコー
ル(S)−(I)および(R)−(I)に変換すること
ができる。アルコール(S)−(I)および(R)−
(I)は、(R)−(−)−カルニチン、(S)−ベー
タ−ブロッカー、(S)−抗ウイルス剤、鎮痛剤、等の
キラル医薬の合成における中間体として工業的に広く使
用されている。以下に、本発明を実施例により更に説明
するが、これらの実施例は本発明を制限するものではな
い。
【0012】実施例1 a)緩衝溶液中のPSリパーゼによる(R,S)−(II)
の加水分解 (R,S)−ベンゾイル−1,2−イソプロピリデング
リセロール(II)20gを、Amano PSリパーゼ15gの
pH7、0.01Nリン酸塩緩衝液400ml溶液に30℃
で加えた。この懸濁液を、2N NaOH溶液を加えて
pHを一定に維持しながら強く攪拌した。反応混合物の試
料を定期的に採取し、キラル固定相を有するカラム(カ
ラム:Chiracel DaicelOB)、および溶離剤として9
/1ヘキサン/イソプロパノールを0.8ml/分の流量
で使用し、HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)に
より分析した。8時間後、反応を50%転化率で停止し
た。未反応エステル(II)はヘキサンで抽出することによ
り反応混合物から分離した。有機相を硫酸ナトリウムで
除湿し、減圧下で蒸発させると、[α]D 25=−3.3
°(C=1、CHCl3 )の(S)−(−)−(II)9.
5gが38%過剰鏡像異性体(e.e.)で得られた。
アルコール(I)は水相から、NaClで飽和させ、酢
酸エチルで抽出することにより回収した。硫酸ナトリウ
ムで除湿し、溶剤を蒸発させた後、(S)−(+)−
(I)5.2gが[α]D 25=+4.5°(C=1、M
eOH)およびe.e.=39%で得られた。
【0013】b)(II)の結晶化 (S)−(−)−(II)(e.e.=38%)9.5gを
ヘキサン19mlに加え、この混合物を−24℃に維持し
た。24時間後、実質的にラセミ体エステル(II)、
[α]D 25=−0.5°(C=1、CHCl3 )からな
る固相5.6gが分離した。上澄み液から、減圧下でヘ
キサンを蒸発させた後、(S)−(−)−(II)3.6g
が[α]D 25=−8.1°(C=1、CHCl3 )、
e.e.=94%、収率=18%で得られた。アルコー
ル(S)−(+)−(I)(e.e.=39%)5.2
gおよびトリエチルアミン6.7mlをCH2 Cl2 50
mlに溶解させた。この溶液に、塩化ベンゾイル5.5ml
をCH2 Cl2 10mlに溶解させた溶液を滴下して加え
た。トリエチルアミン塩酸塩を濾別した後、上澄み液を
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで除湿し、減圧下で蒸発さ
せた。エステル(R)−(+)−(II)8.8gが得られ
たので、これをヘキサン16mlに加え、その混合物を−
24℃に保持した。24時間後、実質的にラセミ体のエ
ステル(II)、[α]D 25=−0.4°(C=1、CHC
3 )からなる固相5.4gが分離した。上澄み液か
ら、減圧下でヘキサンを蒸発させた後、(R)−(+)
−(II)3.4gが[α]D 25=+8.2°(C=1、C
HCl3 )、e.e.=95%、収率=17.0%で得
られた。
【0014】実施例2 a)リン酸塩緩衝溶液/ジオキサン中のPSリパーゼに
よる(R,S)−(II)の加水分解 (R,S)−ベンゾイル−1,2−イソプロピリデング
リセロール(II)20gを、Amano PSリパーゼ15gを
pH7、0.01Nリン酸塩緩衝液300mlおよびジオキ
サン100mlに溶解させた溶液に加えた。反応は実施例
1aに記載する様に行った。11時間後、反応を50%
転化率で停止し、(S)−(−)−(II)9.4gが
[α]D 25=−5.4°(C=1、CHCl3 )および
e.e.=63%で、および(S)−(+)−(I)
5.3gが[α]D 25=+7.1°(C=1、MeO
H)およびe.e.=62%で得られた。 b)(II)の結晶化 実施例1b)に記載する手順を使用し、(S)−(−)
−(II)5.9gが[α]D 25=−8.0°(C=1、C
HCl3 )、e.e.=93%、収率=29.5%で、
(R)−(+)−(II)5.6gが[α]D 25=+8.2
°(C=1、CHCl3 )、e.e.=95%、収率=
28.0%で、および酵素加水分解反応に再循環できる
(R,S)−(II)6.9gが得られた。
【0015】実施例3 a)リン酸塩緩衝溶液/イソプロピルエーテル中のPS
リパーゼによる(R,S)−(II)の加水分解 (R,S)−ベンゾイル−1,2−イソプロピリデング
リセロール(II)20gを、Amano PSリパーゼ15gを
pH7、0.01Nリン酸塩緩衝液300mlおよびイソプ
ロピルエーテル100mlに溶解させた溶液に加えた。反
応は実施例1aに記載する様に行った。18時間後、反
応を50%転化率で停止し、(S)−(−)−(II)9.
6gが[α]D 25=−5.0°(C=1、CHCl3
およびe.e.=60%で、および(S)−(+)−
(I)5.3gが[α]D 25=+6.8°(C=1、M
eOH)およびe.e.=59%で得られた。 b)(II)の結晶化 実施例1b)に記載する手順を使用し、(S)−(−)
−(II)5.8gが[α]D 25=−8.2°(C=1、C
HCl3 )、e.e.=95%、収率=29.0%で、
(R)−(+)−(II)5.3gが[α]D 25=+8.1
°(C=1、CHCl3 )、e.e.=94%、収率=
26.6%で、および酵素加水分解反応に再循環できる
(R,S)−(II)7.6gが得られた。
【0016】実施例4 a)緩衝溶液中のOFリパーゼによる(R,S)−(II)
の加水分解 (R,S)−ベンゾイル−1,2−イソプロピリデング
リセロール(II)20gを、OFリパーゼ1.0gをpH
7、0.01Nリン酸塩緩衝液400mlに溶解させた溶
液に30℃で加えた。反応は実施例1aに記載する様に
行った。30分後、反応を50%転化率で停止し、
(S)−(−)−(II)9.5gが[α]D 25=−1.4
°(C=1、CHCl3 )およびe.e.=16%で、
および(S)−(+)−(I)5.4gが[α]D 25
+1.9°(C=1、MeOH)およびe.e.=17
%で得られた。 b)(II)の結晶化 実施例1b)に記載する手順を使用し、(S)−(−)
−(II)1.5gが[α]D 25=−8.1°(C=1、C
HCl3 )、e.e.=94%、収率=7.5%で、
(R)−(+)−(II)1.6gが[α]D 25=+8.0
°(C=1、CHCl3 )、e.e.=93%、収率=
8.0%で、および酵素加水分解反応に再循環できる
(R,S)−(II)15.6gが得られた。
【0017】実施例5 a)リン酸塩緩衝溶液/メチルtert−ブチルエーテ
ル中のOFリパーゼによる(R,S)−(II)の加水分解 (R,S)−ベンゾイル−1,2−イソプロピリデング
リセロール(II)20gを、OFリパーゼ1.0gをpH
7、0.01Nリン酸塩緩衝液350mlおよびメチルt
ert−ブチルエーテル50mlに溶解させた溶液に加え
た。反応は実施例1aに記載する様に行った。30分
後、反応を50%転化率で停止し、(S)−(−)−(I
I)9.5gが[α]D 25=−3.3°(C=1、CHC
3 )およびe.e.=39%で、および(S)−
(+)−(I)5.3gが[α]D 25=+4.5°(C
=1、MeOH)およびe.e.=39%で得られた。 b)(II)の結晶化 実施例1b)に記載する手順を使用し、(S)−(−)
−(II)37gが[α]D 25=−8.2°(C=1、CH
Cl3 )、e.e.=95%、収率=18.5%で、
(R)−(+)−(II)3.5gが[α]D 25=+8.0
°(C=1、CHCl3 )、e.e.=93%、収率=
17.5%で、および酵素加水分解反応に再循環できる
(R,S)−(II)11.3gが得られた。
【0018】
【化6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエレ、ビアンキ イタリー国ミラノ、ビア、モセ、ビアン キ、59 (72)発明者 アルド、ボセッティ イタリー国ベルチェリ、コルソ、イタリ ア、6 (72)発明者 ピエトロ、チェスティ イタリー国ノバラ、トレカテ、ビア、トリ ノ、51 (72)発明者 パオロ、ゴリニ イタリー国ミラノ、トゥルビゴ、ビア、ア ドゥア、4 (72)発明者 カルロ、ピナ イタリー国ミラノ、ビア、マルチアノ、9

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 の1,2−イソプロピリデングリセロールの光学異性体
    を、遊離の、または固定化したリパーゼによる触媒作用
    下、共溶剤の存在下で、式(II) 【化2】 の1,2−イソプロピリデングリセロールのベンゾイル
    エステルを酵素により部分的に立体選択的に加水分解す
    る工程を含む工程により分離する方法であって、前記加
    水分解に続いて結晶化を行い、ラセミ形の(II)の結晶、
    および(II)を純粋な鏡像異性体の形で含む母液を選択的
    に得ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】結晶化に使用する溶剤がC5 〜C8 脂肪族
    炭化水素であることを特徴とする、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】結晶化溶剤がヘキサンであることを特徴と
    する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】結晶化が、エステル(II)を溶剤中に分散さ
    せ、−24℃に24時間冷却することにより行われるこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】エステル(II):溶剤の重量比が1:4〜
    1:1であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】エステル(II):溶剤の重量比が1:2であ
    ることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】使用する共溶剤が直鎖または分枝鎖のC2
    〜C5 脂肪族エーテルまたは複素環式エーテルであるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】共溶剤として使用する脂肪族エーテルがジ
    イソプロピルエーテルまたはメチルtert−ブチルエ
    ーテルであることを特徴とする、請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】共溶剤として使用する複素環式エーテルが
    ジオキサンまたはテトラヒドロフランであることを特徴
    とする、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】共溶剤が、緩衝溶液に対して5〜50容
    量%の量で使用されることを特徴とする、請求項1〜9
    のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】共溶剤が、緩衝溶液に対して10〜25
    容量%の量で使用されることを特徴とする、請求項10
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】酵素加水分解反応が15〜40℃の温度
    で行われることを特徴とする、請求項1〜11のいずれ
    か1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】酵素加水分解反応が25〜35℃の温度
    で行われることを特徴とする、請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】基質(II)が1〜10重量%の濃度で使用
    されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】基質(II)が5重量%の濃度で使用される
    ことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】使用する酵素が、Pseudomonas cepacea
    リパーゼおよびCandida cylindraceaリパーゼであるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】酵素が、基質(II)に対して1/100〜
    1/1の重量比で使用されることを特徴とする、請求項
    16に記載の方法。
  18. 【請求項18】請求項1に記載の方法にて使用されるリ
    パーゼが中に固定されている中空繊維装置。
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