JPH0671876U - 踏み台組み込み扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉に必要時に引き出して使い、用が済めば格
納できるように踏み台を組み込む。 【構成】 本体へ蝶番により取り付けた扉と、この扉の
表側の適当な高さに設けて後記する踏み台を格納する凹
部と、一端に折り畳み脚を取り付け、他端を前記凹部の
下端へ蝶着して前記凹部へ出入自在とした踏み台と、前
記した脚と扉の下部を連結するステーとを備えさせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、必要時に引き出して使い、用が済めば格納できるように踏み台を組 み込んだ扉に関する。

【０００２】

【従来の技術】

調理場などの高所に吊り戸棚や各種収納庫の上置きを設けて空間を有効利用す ることは一般に行われているが、これらに収納する物を出し入れするときに必要 な踏み台は常備されていない。

【０００３】 従って、吊り戸棚や上置きの物を出し入れするときは、踏み台や椅子を持って 来て物の出し入れを行い、これが済むと踏み台や椅子を片付けているが、この場 合は物の出し入れよりも踏み台や椅子の始末に手間暇が掛かる。さりとて調理場 などに踏み台を置けば邪魔になる問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、調理台や各種の収納庫などが常時は格納されていて、必要時だけ使 える踏み台を備えさせることはできない点である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、本体へ蝶番により取り付けた扉と、この扉の表側の適当な高さに設 けて後記踏み台を格納する凹部と、一端側に折り畳み脚を取り付け、他端を前記 格納部の下端へ蝶着して、格納部への出入を自在とした踏み台と、前記した支脚 と扉の下部を連結するステーとを備えさせた構成により課題の解決を行うもので ある。

【０００６】

【作用】

前記のように構成される扉は、図２に示すように凹部に格納されている踏み台 の折り畳み脚を、化粧板に取り付けた取っ手を持って手前に引き下げると、踏み 板とステーは図１に示すように前方へ回動して、踏み板がほぼ水平に展開したと き、折り畳み脚は同図に示すように立ってその下端を床に接し、踏み板の後端を 蝶着した扉とで踏み板を支持してその場に強固で安定した踏み台を構成する。

【０００７】 従って、この踏み台に乗って吊り戸棚や上置きへ物を出し入れし、出し入れが 済めば前記した取っ手を持って支脚を後方に押し上げると、踏み板とステーは後 方へ回動して、折り畳み脚を引き上げつつ踏み板の外側に畳み付けて凹部内に格 納するから、吊り戸棚や上置きへの物の出し入れを踏み台の始末に手数を掛けず に素早く済ますことができる。

【０００８】 また、この扉は踏み台を凹部に格納すれば、通常の扉と何等変わるところがな く、開閉用の取っ手を持って引き押しすれば、自在に開閉して本体への物の出し 入れを行うことができるものである。

【０００９】

【実施例】

以下に本考案に関する踏み台組み込み扉の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１は扉から踏み台を引き出して使用する状態の側面図。第２図は同上の正面 図。第３図は扉に踏み台を格納した状態の正面図である。

【００１１】 各図において１は公知の扉で、吊り元側を図２、図３に示すように本体２へ蝶 番３により取り付け、反対側には開閉用の取っ手４を取り付けて、この取っ手４ を引き押して開閉するようにしてある。

【００１２】 ５は扉１の下部に調整可能にねじ込んだ床当りで、後記する踏み台を使用する 場合、床６に接して荷重を床６に負担させるためのもので、扉１の開閉に際して これが床６に当ると開閉できないから、前記した蝶番３に図２、図３のように扉 １の押し上げばね７を装入し、これにより扉１を床当り５が床６の面から離れる 位置に上げて置く。

【００１３】 ８は前記した扉１に後記する踏み台を格納するために設けた凹部で、その高さ は希望する踏み台の高さに下縁が合うように、形状、大きさ、深さは踏み台を自 在に出入させ得るように設定して置く。

【００１４】 ａは踏み台で、裏側にコ形材９を取り付けた踏み板１０と、前記コ形材９の先 端側ヘ軸１１により取り付けたパイプの折り畳み脚１２とにより構成して、前記 コ型材９の基部と前記凹部８の下端とを蝶番１３により連結すると共に、前記し た脚１２の下部と、扉１の下部とに前記軸１１と蝶番１３との距離よりも長目の ステー１４により連結して、折り畳み脚１２を後上方へ押し上げると、踏み台ａ が折り畳まって図３に示すように凹部８へ格納され、折り畳み脚１２を前下方へ 引き下げると、踏み台ａが図１に示すように展開して、折り畳み脚１２を床６に 接し、これと扉１とで踏み板９を前後より支えて強固で安定した踏み台になる。

【００１５】 １５は前記した折り畳み脚１２の下端へねじ込んだ床当りで、床６の状態によ って一方が浮くような場合、踏み台ａがふらつくから、これを上げ下げ調整して 両方が完全に床６へ当るように調整する。

【００１６】 １６は前記した折り畳み脚の外側に取り付けた化粧板で、これを取り付けるこ とにより折り畳み脚１２は床当り１５を除く部分が完全に隠れて体裁が良くなる し、また、この化粧板１６は踏み台ａの引き出しと格納を行う取っ手１７を取り 付けるのに便利である。

【００１７】 １８は前記した扉１の凹部８より下部の表面に図２，図３に示すように設けた ステー１４の出入する隙間で、踏み台ａを引き出すときこの隙間１８からステー １４が外に出、踏み台ａを格納するとき、この隙間１８へステー１４が容入され るようにしたものである。

【００１８】 １９は前記した踏み台ａを凹部８に格納したとき、その支脚１２に取り付けた 化粧板１６で覆われないコ形材９の部分に取り付けた化粧板で、通常は化粧板１ ６と同じものを用いるが、アクセントを付けるために異なるものを用いる場合も ある。

【００１９】

【考案の効果】

本考案に係る踏み台組み込み扉は、必要な時に踏み台を引き出して使い、用済 み後は格納すれば、踏み台が邪魔になることも、これの始末に手間、暇を掛ける こともなくなって家事の合理化、能率化が計れる。

【００２０】 踏み板が支脚と扉で前後を支持され、強固で安定した踏み台を構成するから、 使いやすくて安全である。

【提出日】平成４年１月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、調理台や各種の収納庫などに常時は格納さ れていて、必要時だけ使える踏み台を備えさせることはできない点である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る踏み台組み込み扉から踏み台を引
き出して使用する状態の側面図である。

【図２】同上の正面図である。

【図３】扉に踏み台を格納した状態の正面図である。

【符号の説明】

１ 扉 ２ 本体 ８ 凹部 ａ 踏み台 １０ 踏み板 １１ 折り畳み脚 １３ 蝶番 １４ ステー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体へ蝶番により取り付けた扉と、この
   扉の表側の適当な高さに設けて後記踏み台を格納する凹
   部と、一端に折り畳み脚を取り付け、他端を前記凹部の
   下端へ蝶着して凹部へ出入自在とした踏み台と、前記し
   た支脚と扉の下部を連結するステーとを備えさせたこと
   を特徴とする踏み台組み込み扉。