JPH0671553A - 研磨材 - Google Patents

研磨材

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Publication number
JPH0671553A
JPH0671553A JP13420692A JP13420692A JPH0671553A JP H0671553 A JPH0671553 A JP H0671553A JP 13420692 A JP13420692 A JP 13420692A JP 13420692 A JP13420692 A JP 13420692A JP H0671553 A JPH0671553 A JP H0671553A
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JP
Japan
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magnetic field
abradant
container
polished
polishing
Prior art date
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Pending
Application number
JP13420692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ariyama
敬 有山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARIYAMA SEIKI SEISAKUSHO KK
SANEI KIKO KK
Original Assignee
ARIYAMA SEIKI SEISAKUSHO KK
SANEI KIKO KK
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Publication date
Application filed by ARIYAMA SEIKI SEISAKUSHO KK, SANEI KIKO KK filed Critical ARIYAMA SEIKI SEISAKUSHO KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変動磁界内での研磨材のランダム運動を確保
し、被研磨体の高精度な研磨を行なう。 【構成】 容器20内に被研磨体Sと磁性体からなる研
磨材30を充填し、容器20内に変動磁界を発生させて
研磨材30を流動させ、被研磨体Sを研磨する。準安定
オーステナイト系ステンレス鋼の冷間引抜き加工により
マルテンサイト組織を誘起生成したカットワイヤ形状の
研磨材30を使用する。この誘起マルテンサイト組織の
生成率が20〜50%の範囲であり、磁化率が小さいた
め、磁場の中にあっても研磨材30は自由状態となり、
変動磁界でランダムに流動することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指輪やプラスチック成形
品、金属製品の表面を研磨するために使用される研磨材
に関する。
【0002】
【従来の技術】指輪の汚れ落としやプラスチック成形
品、金属成形品の錆やバリの除去等の被研磨体の研磨に
おいては、被研磨体と磁性体とからなる研磨材を容器に
充填し、容器内に変動磁界を発生させて行なう方法が従
来より行なわれている(特開昭58−76150号公
報、同61−38862号公報、特開平2−18055
7号公報等)。この研磨の基本的原理は容器の底面側で
磁石を回転させることにより、N極、S極を交互に変換
させて容器内に変動磁界を発生させ、この変動磁界によ
って研磨材の磁化を変動させ、これにより研磨材に乱流
を発生させて被研磨体と接触させその表面を研磨するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した研磨に使用さ
れる研磨材は細線状、粒状等の種々の形状に成形されて
いるが、その材質としてマルテンサイト系ステンレス
鋼、鉄等の磁性体が使用されている。ところが、従来の
研磨材は磁化度合いが大きいため、磁場の中に置かれる
と鎖状に繋がる特性を有しており、又、容器中で研磨材
が容器内部周囲に偏在してしまうものである。このよう
な連鎖状態や偏在状態となった研磨材はその運動が緩慢
となるため、変動磁界を作用させても激しいランダム運
動とならないで流動する。このため、被研磨体との頻繁
な接触が出来なくなり、被研磨体を高精度に研磨するこ
とが出来ない問題点があった。このため、従来では研磨
材を収容した容器自体を移動磁界発生装置に対して回転
等の運動を与えたり、或いは移動磁界に周期的な磁界強
度の変化を与える等(特開昭58−76150号公報、
特公昭61−135公報等)が提案されているが、充分
な解決法となってはいない。
【0004】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、磁場の中にあっても鎖状に繋がることがなく、
又、一部に偏在することなく夫々が充分なランダム運動
を行なうことが出来、これにより被研磨体の高精度の研
磨が可能な研磨材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は準安定オーステナイト系ステンレス鋼を冷
間引抜き加工してカッテイングすることによる細線状に
成形されており、変動磁界が生じる容器内に被研磨体と
共に充填されることを特徴としている。又、その径:長
さが1:2〜20となっていることを特徴としている。
【0006】
【作用】準安定オーステナイト系ステンレス鋼は、本来
非磁性体であるが、冷間引き抜き加工を施すと、マルテ
ンサイト組織が誘起生成されて磁性を帯びる性質を備え
る。而も、この誘起マルテンサイト組織の生成率は研磨
材が部分的に磁化される程度の小さな範囲であり、磁場
の中に置かれても研磨材が相互に連結したり、偏在する
ことなく、個々独立した状態を保持している。このた
め、細線状(カットワイヤ形状)の研磨材は夫々が自由
に運動できる状態となっており、変動磁界が作用する
と、充分なランダム運動となって被研磨体と接触する。
従って、被研磨体の高精度な研磨が可能となる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の研磨用材料が適用される研磨
装置の一例の全体構成を示す。この研磨装置は下面に移
動用のキャスタ2を備えたボックス1内に容器収容筒
4、回転板5、モータ6が配設されて構成されている。
ボックス1は上面が開口されており、この開口部に蓋体
3が開閉自在に取り付けられ、蓋体3の閉鎖によりボッ
クス1内が密閉されるようになっている。ボックス1は
後述するように、回転板5に配設された磁石7からの磁
束が外部に洩れるのを防止するため、蓋体3の取り付け
部分を除いた全体が密閉構造となっていると共に、磁気
遮断能と良好な熱伝導性とを有した鉄板等の磁性体によ
り形成されている。同様に、蓋体3もボックス1と同様
な材質により形成されるが、ボックス1との接触部分に
は適宜、ゴム等の弾性部材を張設することが出来る。
【0008】容器収容筒4は蓋体3下方に位置するよう
に設けられており、蓋体3の開放により上面が開放され
て後述する容器20(図3参照)の出し入れが行なわれ
る。この容器収容筒4はSUS304等の非磁性体によ
り筒状に形成されており、その下面開口部には底板8が
張設されてその開口部が封鎖されることにより、底板8
上への容器20の載置が可能となっている。この底板8
は、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂板からなる絶縁体が
使用されている。9はかかる底板8上に敷設されたシリ
コンゴム等からなる滑り止め板であり、被研磨体の研磨
時における容器20の不用意な移動を防止している。
【0009】前記回転板5はこのような容器収容筒4の
下方に微小間隔を有して配置されている。この回転板5
は円盤形状に成形されたアルミニウム等の軽量な非磁性
金属により形成されており、その円周上には希土類磁
石、アルニコ磁石等の磁石7が複数配設されている。図
2はこの回転板5を示し、磁石7が円周上の4等分位置
に配置されるが、隣接する磁石7相互間でその磁極が反
対となるように配置されている。又、回転板5はその中
央部分からシャフト10が垂下しており、このシャフト
10がモータ6の回転軸11(図1参照)に連結される
ことにより、回転板5が回転する。図1及び図2におい
て、12は回転板5の下面に接合された磁性体板であ
り、回転板5に取り付けられた磁石7の磁束が回転板5
の下方に洩れるのを防止する。このような回転板5は全
体が軽量な金属により形成されているため、その回転を
円滑に行なうことが出来る。更に、回転板5の下面には
フィン13が取り付けられている。このフィン13は回
転板5下面に複数枚が配設されており、回転板5の回転
と一体となって回転し、この回転によりボックス1内に
空気流を生起するように作用する。これにより内部の熱
が空気流によってボックス1に良好に伝熱されるため、
ボックス1からの放熱を円滑に行なうことが出来る。
【0010】前記モータ6は図1に示すように、ボック
ス1内に設けられたブラケット14にネジ止めされて取
り付けられており、その回転軸11には継手15が取り
付けられている。そして、回転板5のシャフト10はそ
の下端部が継手15の上部に挿入されることにより、モ
ータ6の回転軸11に連結されている。16はブラケッ
ト14上に立設状に固定された軸受ブラケットであり、
回転板5のシャフト10の回転を支承する。このため、
軸受ブラケット16におけるシャフト10の挿通部分に
はベアリング17が設けられている。この場合、軸受ブ
ラケット16はアルミニウム等の良伝熱性材料が使用さ
れるものである。尚、モータ6としては回転数の可変調
整が可能なものを使用するのが好ましく、これにより、
研磨条件に応じた回転数の選定が容易となる。
【0011】図3は前記容器収容筒4に載置される容器
20を示し、いずれもプラスチック等の非磁性体からな
る本体部21と蓋部22とを備えている。この容器20
は容器収容筒4に載置される数に応じてその大きさが適
宜、選定される。この容器20内には多数の研磨材30
と指輪等の被研磨体Sとが充填される。研磨材30は準
安定オーステナイト系ステンレス鋼を冷間引抜き加工し
た後、カッテイングした細線状となっている。この準安
定オーステナイト系ステンレス鋼としては、SUS30
2,SUS304のステンレス鋼を選択使用することが
好ましい。この準安定オーステナイト系ステンレス鋼は
マルテンサイト系やフェライト系等の他のステンレス鋼
と異なり、非磁性体であるが冷間引抜き加工を施すこと
により、その内部にマルテンサイト組織が誘起生成され
て磁性を帯びる性質を備えている。而も、この誘起マル
テンサイト組織の生成率は20〜50%の範囲内であ
り、他のステンレス鋼に比べて磁化率が小さい。このた
め、磁界内では他のステンレス鋼の小片が磁化されて相
互に強固に結合するのに比べて、冷間引抜き加工をした
準安定オーステナイト系ステンレス鋼はその小片が比較
的自由状態となって挙動する。このため、変動磁界内で
は研磨材30が相互に結合したり、大きな容器内でも偏
在することなく、磁界変動に応じた乱流となって容器2
0内を流動して被研磨体Sに接触するため、高精度研磨
を行なうことが出来る。
【0012】図4及は冷間引抜き加工後にカッテイング
されることにより形成された研磨材30を示す。この研
磨材30はその径Dと長さLの比がD:L=1:2〜2
0、好ましくは1:10程度となっている。これらの径
及び長さの比率は変動磁界内での研磨材30の挙動を確
保するために設定されるものである。又、これらの比率
に準じた径及び長さの実際の寸法は被研磨体の大きさに
より設定され、指輪や小型の金属部品の場合には径が
0.5mm、長さが5mm程度が良好である。
【0013】以上のようにして加工された研磨材30は
被研磨体Sと共に、容器20内に充填される。この時、
研磨カスが再付着しないように中性洗剤等の洗浄剤を容
器20内に注入しても良い。そして、この容器20を研
磨装置の容器収容筒4に載置し、モータ6を駆動して回
転板5を回転させる。この回転板5の回転によって磁石
7が一体的に回転するため、容器20内には変動磁界が
生じる。誘起マルテンサイト組織をある程度備えた細線
状の研磨材30は、この変動磁界により磁化されるが、
磁化率が小さいため、相互に連鎖状に結合することな
く、個々が独立した状態で変動磁界に応じた移動を行な
い、この移動により被研磨体Sに接触してその表面を研
磨する。このような研磨では、研磨材30が被研磨体S
の表面に均一に接触すると共に、その接触度合いも多い
ためその表面全体を確実に研磨出来ると共に、短時間で
充分な研磨が可能となる。
【0014】尚、本発明は上記実施例に限定されること
なく種々変更が可能である。例えば、研磨装置として他
の構造のものを使用出来、変動磁界を発生させる手段と
して電磁石を用いても良い。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明は準安定オーステ
ナイト系ステンレス鋼の冷間引抜き加工によってある程
度の磁性を帯びる研磨材としたため、相互に連結した
り、容器内部で一方に偏在することなく、変動磁界内で
のランダム運動を確実に確保することが出来、これによ
り被研磨体を高精度に研磨できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される研磨装置の全体断面図であ
る。
【図2】研磨装置における回転板の斜視図である。
【図3】容器の断面図である。
【図4】研磨材の斜視図である。
【符号の説明】
20 容器 30 研磨材 S 被研磨体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 準安定オーステナイト系ステンレス鋼を
    冷間引抜き加工してカッテイングすることによる細線状
    に成形されており、変動磁界が生じる容器内に被研磨体
    と共に充填されることを特徴とする研磨材。
  2. 【請求項2】 前記研磨材の径:長さが1:2〜20と
    なっていることを特徴とする請求項1記載の研磨材。
JP13420692A 1992-04-27 1992-04-27 研磨材 Pending JPH0671553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13420692A JPH0671553A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 研磨材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13420692A JPH0671553A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 研磨材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0671553A true JPH0671553A (ja) 1994-03-15

Family

ID=15122905

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13420692A Pending JPH0671553A (ja) 1992-04-27 1992-04-27 研磨材

Country Status (1)

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JP (1) JPH0671553A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015100915A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 洛陽双瑞精鋳▲タイ▼業有限公司 超薄型蓋付きゴルフクラブヘッドの生産方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015100915A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 洛陽双瑞精鋳▲タイ▼業有限公司 超薄型蓋付きゴルフクラブヘッドの生産方法

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