JPH0671412U

JPH0671412U - 米容器

Info

Publication number: JPH0671412U
Application number: JP016886U
Authority: JP
Inventors: 祐二寺田
Original assignee: 祐二寺田
Priority date: 1993-03-12
Filing date: 1993-03-12
Publication date: 1994-10-07

Abstract

(57)【要約】【目的】比較的少量の米を収納でき、外形的にも雅趣に
富んでいて見本米配布用等の容器、祝儀用、贈答品等と
して使用することもでき、レジャー時の携帯用等として
も最適な米容器を提供すること。【構成】見本販売用、祝儀用、レジャー時の携帯用等と
して、比較的少量の米を収納するための米容器１０であ
って、食品容器に適する合成樹脂材料により成形され、
略有底円筒状をなす容器本体１と該容器本体の上部開口
縁に装着される蓋体２とからなり、容器本体１の胴部外
周には縄目模様等からなる所要本数の縦方向及び横方向
の線条４，５が形成されると共に底部３及び蓋体２は外
周面に縄目模様等からなる線条６，８が放射状に設けら
れていて桟俵形状に形成されており、容器１０全体が米
俵形状をなしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、見本販売用、祝儀用、レジャー時の携帯用等として比較的少量の米を収納するための米容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

米は日本人の主食であり、各種の品質のものが販売されているが、従来は合成樹脂製の袋や紙製の米袋に密封されて５Ｋｇや１０Ｋｇ単位で販売されており、高品質の美味な米をこれらの単位で購入すると高価なものとなる。一方、独身者や小規模家族では消費量も少なく、従って、同品質の米を大量に購入して長期にわたってこれを食するよりも各種の品質のものを少量づつ購入して食味すことが望まれる傾向にある。また、高品質の米でも長期間保存すると品質が低下するから、品質の低下しない間に食することができるような量の購入が望まれる。また、生産者側では各種の品種改良が行なわれているが、これらを消費者に試食してもらうように、見本販売的に配布するための最適な容器がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来は比較的少量の米を収納するに適した容器はなく、消費者側からは頗る不便であったから、本考案はこの点に鑑み、品質を低下させないで比較的少量の米を収納することができ、外形的にも雅趣に富んでいて見本米配布用等の容器として最適であると共に米を収納して祝儀用や贈答品等として使用することもでき、レジャー時の携帯用等としても最適な米容器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達するために、本考案に係る米容器は、食品容器に適する合成樹脂材料により成形され、略有底円筒状をなす容器本体と該容器本体の上部開口縁に装着される蓋体とからなり、容器本体の胴部外周には縄目模様等からなる所要本数の縦方向及び横方向の線条を形成すると共に底部及び蓋体は外周面に縄目模様等からなる線条を放射状に設けて桟俵形状に形成し、容器全体が米俵形状をなすように構成したものである。容器は、無害無臭であって米に匂が移ったりすることない、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂材料で成形され、内容物を視認することができるようにする。縄目模様等の線条を凹溝状に形成して滑り止めとすると共に積み上げた際の安定性を確保する。また、容器本体の背面側には平坦な表示面を形成する。

【０００５】

【作用】

容器本体に、例えば、１Ｋｇ又は１．５Ｋｇ（約１升）程度の米を収納し、蓋体を装着して密封する。容器本体及び蓋体はポリエステル、ポリプロピレン等の透明又は半透明の無害無臭の樹脂材料で成形されているから、内容物を視認することができると共に樹脂臭が米に移ったりするおそれはない。また、容器全体が米俵形状をなしているから、内容物が米であることを直感することができ、しかも我が国においては米俵は米の容器として普遍的なものであるから頗る雅趣に富んでおり、レジャー等の携帯用として至便であるのは勿論、各種品質の米の見本用容器として最適であり、更には、例えば、３本を俵積みして祝い紐で結束することにより簡易な祝儀用として、或は贈答品として使用することができる。容器の外周の縄目模様等からなる線状が凹溝状に形成されているからこれが滑り止めとなり、また、容器として強度が要求される本体の底部及び蓋体が桟俵形状をなしていて外面に縄目模様等からなる凹溝状の線状が放射状に形成されているから、これが絞り部としての作用をなし、薄肉に成形されていても所定の強度を確保することができる。

【０００６】

【実施例】

図は本考案に係る米容器の実施例を示し、図１は米容器の外観斜視図であり、図２は断面図、図３は使用例を示す正面図である。米容器１０は略有底円筒状をなす容器本体１と該容器本体１の上部開口縁に装着される蓋体２とからなり、食品容器に適する合成樹脂材料、特に、無害無臭であって米に匂が移ったりすることない、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等の透明又は半透明の樹脂材料により、インフレーション法や真空成形法等で成形される。容器本体１の大きさは、例えば、１Ｋｇ又は１．５Ｋｇ（約１升）程度の米Ｒを収納できる大きさとし、容器本体１と蓋体２との嵌合形態はネジ部９による螺合形式でも凹凸状を嵌合させる形式でもよい。

【０００７】容器本体１の胴部外周には縄目模様等からなる所要本数の縦方向及び横方向の線条４を形成すると共に底部３の外形は外周面に縄目模様等からなる線条６を放射状に設けて桟俵形状に形成し、また、蓋体２も桟俵形状に形成され、縄目模様等からなる横方向の線条７と放射状の線条８が設けられている。これらの線条４，５，６，７は凹溝状に形成され、外表面に凹凸を設けることにより滑り止めとすると共に突状部がないようにすることにより積み上げた際の安定性を確保する。また、背面側には平坦な表示面１ａが形成され、ラベルの貼付や表示に便利なようになっている。容器本体１及び蓋体２は比較的薄手に成形することができ、この場合でも容器として強度が要求される本体の底部及び蓋体が桟俵形状をなしていて外面に凹溝状の線状が放射状に形成されているから、これが絞り部として作用し、所定の強度を確保することができる。このようにして構成された容器本体１に、例えば、１Ｋｇ又は１．５Ｋｇ（約１升）程度の米Ｒを収納し、蓋体２を装着して密封する。取引形態としては１本単位で取り扱われるが、例えば、図３に示すように、３本を俵積みして祝い紐１１で結束することにより祝儀用或は贈答品用として使用することができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る米容器によれば、容器本体及び蓋体はポリエステル、ポリプロピレン等の透明又は半透明の無害無臭の樹脂材料で成形されているから、内容物を視認することができると共に樹脂臭が米に移ったりするおそれはない。容器の外周の縄目模様等からなる線状が凹溝状に形成されているからこれが滑り止めとなり、また、容器として強度が要求される本体の底部及び蓋体が桟俵形状をなしていて外面に縄目模様等からなる凹溝状の線状が放射状に形成されているから、これが絞り部としての作用をなし、薄肉に成形されていても所定の強度を確保することができる。本考案の米容器は比較的少量の米を収納するものであるからコンパクトな形態となり、少量の米を購入する場合の携帯やレジャー等の携帯用として至便であると共に、手軽に各種の品質の米を購入して試食したりこれらの米を混合して食することができる。また、容器全体が米俵形状をなしているから、内容物が米であることを直感することができ、しかも我が国においては米俵は米の容器として普遍的なものであるから頗る雅趣に富んでいて、各種品質の米の見本用容器として最適であり、更には、例えば、３本を俵積みして祝い紐で結束することにより簡易な祝儀用として、或は贈答品として使用することができる等、少量の米の容器として最適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る米容器を示す外観斜視図。

【図２】米容器の断面図。

【図３】使用例を示す正面図。

【符号の説明】

１０米容器全体１容器本体１ａ表示部２蓋体３底部４横方向の線条５縦方向の線条６底部の放射状の線条７蓋体の横方向の線条８蓋体の放射状の線条９ネジ部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】見本販売用、祝儀用、レジャー時の携帯
用等として、比較的少量の米を収納するための米容器で
あって、食品容器に適する合成樹脂材料により成形さ
れ、略有底円筒状をなす容器本体と該容器本体の上部開
口縁に装着される蓋体とからなり、容器本体の胴部外周
には縄目模様等からなる所要本数の縦方向及び横方向の
線条が形成されると共に底部及び蓋体は外周面に縄目模
様等からなる線条が放射状に設けられていて桟俵形状に
形成されており、容器全体が米俵形状をなしていること
を特徴とする米容器。
【請求項２】容器がポリエステル、ポリプロピレン等
の透明又は半透明の樹脂材料で成形されていることを特
徴とする請求項１記載の米容器。
【請求項３】線条が凹溝状に形成されていることを特
徴とする請求項１記載の米容器。
【請求項４】容器本体の背面側には平坦な表示面が形
成されていることを特徴とする請求項１記載の米容器。