JPH0671353U - 第３ブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、作動、解除における応答性がよい
第３ブレーキ装置を提供する事を目的としている。 【構成】 シリンダ内の吸入空気絞り損失を利用した第
３ブレーキを作動させる操作レバー５を駆動する駆動用
シリンダの構造において、前記操作レバー５の端部片側
に第１のシリンダ１を設け、その操作レバーの端部反対
側に第２のシリンダ２を独立して設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シリンダ内の吸入空気絞り損失を利用した第３ブレーキを作動させ る操作レバーを駆動する駆動用シリンダの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両のブレーキ装置には、常時使用している車輪を直接制動する主ブレーキ装 置と、駐車時等に使用する駐車ブレーキ装置と走行中に主ブレーキ装置の補助と して使用する第３ブレ−キ装置とが知られている。

【０００３】 例えば、シリンダ内の吸入空気絞り損失を利用した第３ブレーキ装置において 、図２を参照して、図示しないシリンダヘッドに設けられたロッカシャフトブラ ケット１２に支持されたロッカシャフト１３に偏芯ブッシュ１４を介してロッカ アーム１１が揺動自在に取付けられている。

【０００４】 そのブッシュ１４に操作アーム５を固着し、操作アーム５を操作することでロ ッカアーム１１の揺動中心を移動させ、ローラ１１ａをカム１８のベースサーク ルに当て、排気弁１７を僅か開いた状態にして第３ブレーキとして作動させてい る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記第３ブレーキの操作スイッチをオンしたときの応答性をよ くするためにエアシリンダ２１と２２とを操作レバー５に枢軸６、６ａで枢着し エア回路２３でエアを供給する技術は、２か所の回転中心が一致せずフリクショ ンが増加して応答性が向上しない。

【０００６】 したがって、本考案は、作動、解除における応答性がよい第３ブレーキ装置を 提供する事を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、シリンダ内の吸入空気絞り損失を利用した第３ブレーキを作 動させる操作レバーを駆動する駆動用シリンダの構造において、前記操作レバー の端部片側に第１のシリンダを設け、その操作レバーの端部反対側に第２のシリ ンダを独立して設けている。

【０００８】

【作用】

上記のように構成された第３ブレーキ装置において、第３ブレーキの操作レバ ーを駆動する流体シリンダがオン、オフそれぞれ専用に設けられ、レバーの同じ 位置に反対側から枢着されているので、駆動の抵抗が少なくオン、オフ共に応答 時間が短縮される。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。

【００１０】 図において、同じ機能の部材には同じ符号を付している。

【００１１】 図１において、図示しないシリンダヘッドに設けられたロッカシャフトブラケ ット１２に支持されたロッカシャフト１３には偏芯ブッシュ１４を介してロッカ アーム１１が揺動自在に取付けられている。

【００１２】 そのブッシュ１４には操作アーム５が固着され、その操作アーム５の端部には 第３ブレーキをオンする第１のシリンダ１のロッド１ａが枢軸６で枢着され、第 １のシリンダ１の反対側には第３ブレーキを解除する第２のシリンダ２のロッド ２ａが枢軸６で枢着されている。

【００１３】 そして、ロッカアーム１１の一端は排気弁１７のステム端部に当接し、他端は ローラ１１ａを介してカム１８に接している。

【００１４】 また、第１のシリンダ１と第２のシリンダ２とはそれぞれ空気回路７ａ、７ｂ で電磁切換弁８に接続され、その切換弁８は空気回路９で図示しない空気供給源 に接続され、空気回路１０は大気解放されている。

【００１５】 したがって、図示しない第３ブレーキのスイッチをオンすれば、第１のシリン ダが操作レバー５をＯＮ側に回動させ、スイッチをオフすればレバー５をＯＦＦ 側に回動させる。

【００１６】 そして、ＯＮ側もＯＦＦ側も空気圧で同様に作動するので応答時間は短い。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、第３ブレーキの応答時間 は作動、解除共に短縮され、操作性、安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す第三ブレーキ装置の構
成図。

【図２】従来の技術の例を示す構成図。

【符号の説明】

１…第１のシリンダ ２…第２のシリンダ ５…操作レバー ６…枢軸 ７、９…空気回路 １１…ロッカアーム １３…ロッカシャフト １４…偏芯ブッシュ ２１、２２…シリンダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリンダ内の吸入空気絞り損失を利用し
   た第３ブレーキを作動させる操作レバーを駆動する駆動
   用シリンダの構造において、前記操作レバーの端部片側
   に第１のシリンダを設け、その操作レバーの端部反対側
   に第２のシリンダを独立して設けたことを特徴とする第
   ３ブレーキ装置。