JPH0670911A - 磁気共鳴映像装置 - Google Patents

磁気共鳴映像装置

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JPH0670911A
JPH0670911A JP4226586A JP22658692A JPH0670911A JP H0670911 A JPH0670911 A JP H0670911A JP 4226586 A JP4226586 A JP 4226586A JP 22658692 A JP22658692 A JP 22658692A JP H0670911 A JPH0670911 A JP H0670911A
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Shoichi Kanayama
省一 金山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気共鳴映像装置の特に被検体内の
磁場強度分布を高速に収集し、磁場均一性を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 本発明による磁気共鳴映像装置は、化学シフ
トの影響を除去して高速に被検体内の磁場強度分布を測
定する過程と、得られた磁場分布強度から被検体内の磁
場分布を調整する過程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴映像装置に係
り、特に被検体内の磁場強度分布を高速に収集し、かつ
磁場均一性を調整する磁気共鳴映像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から磁気共鳴映像装置に用いられて
いる磁気共鳴映像法はよく知られているように、固有の
磁気モーメントを持つ核スピンの集団が一様な静磁場中
に置かれたときに、特定の周波数で回転する高周波磁場
のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利用して、物質
の化学的および物理的な微視的情報を映像化する手法で
ある。この磁気共鳴映像法では、歪みのない画像を得る
ため、さらにはスペクトロスコーピックイメージング法
において周波数分解能の高いスペクトルを得るため等の
理由により、磁場分布が均一であることが要求される。
特に、エコープラナー法等の高速イメージングや生体中
1H、31Pなどのスペクトルを観測するスペクトルス
コーピックイメージング法においては、百万分の一(p
pm)以上の磁場均一性が要求される。さらに被検体の
有する帯磁率や形状によっても磁場強度分布は影響を受
ける。そのため、静磁場中に被検体が入った状態で、被
検体内の磁場強度分布を測定し、磁場分布を調整する必
要がある。従来、磁場強度分布の測定法としては、化学
シフトイメージング法(A.A.Maudsleyet al. "RapidMea
surement of Magnetic Field Distribution Using Nucl
ear Magnetic Resonance", Siemens R/D Report vol.8,
pp326-331(1979) 参照)やスピンエコー法のエコー時
間を変えて2回撮影して得られた2枚の位相画像から磁
場強度分布を求める位相法(特開昭61-180130 号参照)
が提案されている。化学シフトイメージング法は、測定
時間が長くなるという問題点を有している。また、位相
法は照射および検出コイルの感度ムラによる誤差、ある
いは装置固有の不完全性に基づく位相誤差の影響を受け
ないという利点があるものの、磁場強度分布の測定のた
めに複数のパルスシーケンスを実行しなければならず、
やはり測定に時間がかかるという問題を有している。ま
た、被検体内において、対象とする核スピンの化学シフ
トにより異なる磁気共鳴周波数を有する物質が混在して
いる場合(例えば生体内のプロトンに注目したときの水
と脂肪)には、正確な磁場強度分布を得ることができな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたように
従来の磁場強度分布の測定法では、いずれも測定に時間
がかかるため、検査時間が長くなり被検体に与える苦痛
も大きくなるという問題や、被検体内の対象とする核ス
ピンの化学シフトの影響で正確な磁場強度分布を得るこ
とができないという問題がある。
【0004】本発明は磁場強度分布の測定における上記
問題点を解決し、迅速かつ正確に被検体内の磁場強度分
布を測定して磁場均一性を調整し、歪みのない良好な画
像や周波数分解能の高いスペクトルを得ることができる
磁気共鳴映像装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、一様な静磁場中に置かれた被検体
に高周波磁場と勾配磁場を所定のパルスシーケンスに従
って印加し、被検体からの磁気共鳴信号を検出して映像
化する磁気共鳴映像装置において、高周波磁場と勾配磁
場を印加して被検体の所望の領域を励起し、核磁気共鳴
信号を発生させる核磁気共鳴信号発生手段と、この核磁
気共鳴信号発生手段で核磁気共鳴信号を発生させてから
所定時間経過後高周波磁場を印加して前記核磁気共鳴信
号の位相を収束させスピンエコー信号を発生させるスピ
ンエコー信号発生手段と、スピンエコー信号に所望の位
相エンコード勾配磁場を印加するとともに読み出し勾配
磁場を正負交互にスイッチングし、少なくとも2つのグ
ラジェントエコー信号を発生させ収集するグラジェント
エコー信号発生手段と、スピンエコー信号発生手段呼び
グラジェントエコー信号発生手段を位相エンコード勾配
磁場の印加量を所望量可変して複数回実行させる手段
と、各手段を位相エンコード勾配磁場の印加量を所定量
可変して順番通りに複数回実行する手段と、収集したデ
ータ列において少なくとも2つのグラジェントエコー信
号それぞれのデータ列から各位相画像を求め、それらの
位相差画像から磁場強度分布を算出する手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0006】もう一つは、一様な静磁場中に置かれた被
検体に高周波磁場と勾配磁場を所定のパルスシーケンス
に従って印加し、被検体からの磁気共鳴信号を検出して
映像化する磁気共鳴映像装置において、パルス状の高周
波磁場と勾配磁場を印加して所望の領域を励起し核磁気
共鳴信号を発生する第1の手段と、第1の手段により前
記核磁気共鳴信号が発生してから所定時間経過後に高周
波磁場を印加して核磁気共鳴信号の位相を収束させスピ
ンエコー信号を発生させる第2の手段と、スピンエコー
信号に所望の位相エンコード勾配磁場を印加するととも
に、読みだし勾配磁場を正負交互にスイッチングし少な
くとも2つのグラジェントエコー信号を発生させ収集す
る第3の手段と、第2及び第3の手段を位相エンコード
勾配磁場の印加量を所望量可変して複数回実行する第4
の手段と、収集したデータ列において第1のグラジェン
トエコー信号のデータ列と第2のグラジェント信号のデ
ータ列からそれぞれ位相画像を求め、それらの位相差画
像から磁場強度分布を算出する第5の手段とを有する事
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】高周波磁場と読み出し勾配磁場を正負交互にス
イッチングして複数回印加することにより1回の核スピ
ンの励起により複数のグラジェントエコー信号を発生さ
せ、その各々の高周波磁場毎に所望の位相エンコード勾
配磁場を印加することにより、磁場強度分布情報を反映
した位相差を有する2枚の位相画像を得る。そして、2
枚の位相画像により磁場分布強度を算出する。これによ
り、測定時間の短縮を図り、被検体の検査時間が長くな
り被検体に与える苦痛をやわらげることができる。
【0008】また、2枚の位相画像の差分データから磁
場分布強度を算出する事によりシステムの位相誤差等に
起因して生ずる測定誤差の問題と、対象とする核スピン
が被検体内において化学シフトにより複数の磁気共鳴周
波数を有している場合には、あらかじめ所望の磁気共鳴
周波数以外の磁気共鳴周波数を有している核スピンから
のNMR信号を抑制するか、あるいは、特に対象とする
核スピンが被検体中において化学シフトにより2つの磁
気共鳴周波数を有している場合には、2枚の位相画像か
ら磁気強度分布を演算する際の時間ファクターが、前記
対象とする核スピンの2つの磁気共鳴周波数の位相差が
360度になるような時間にパルスシーケンスを制御す
ることによって、被検体内の対象とする核スピンの化学
シフトの影響で正確な磁場強度分布を得ることができな
いという問題を解決し、正確な磁場強度分布を得る。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。
【0010】図5は、本発明の一実施例に係る磁気共鳴
診断装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、静磁場磁石1、磁場均一性調整コイル3および勾配
磁場生成コイル5はそれぞれ励磁用電源2、磁場均一性
調整コイル用電源4および勾配磁場生成コイル用電源6
にて駆動される。これらにより被検体7には一様な静磁
場とそれと同一方向で互いに直交する3方向に線形傾斜
磁場分布を持つ勾配磁場が印加される。送信部10から
高周波信号がプローブ9に送られ、被検体7に高周波磁
場が印加される。ここでプローブ9は送受信両用でも、
あるいは送受信別々に設けてもよい。プローブ9で受信
された磁気共鳴信号は受信部11で直交位相検波された
後データ収集部13に転送されA/D変換後、電子計算
機14に送られる。以上、励磁用電源2、磁場均一性調
整コイル用電源4、勾配磁場生成コイル用電源6、送信
部10、受信部11、データ収集部13はすべてシステ
ムコントローラ12によって制御されている。システム
コントローラ12および電子計算機14はコンソール1
5により制御されており、電子計算機14ではデータ収
集部13から送られた磁気共鳴信号に基づいて画像構成
処理をおこない、画像データを得る。得られた画像は画
像ディスプレイ16に表示される。本発明における被検
体7内のスライス面内の画像データを収集するためのパ
ルスシーケンスは、システムコントローラ12によって
制御される。以下、本発明による磁場強度分布測定手段
を具体的に実現するための実施例を説明する。
【0011】図1〜図4に本発明における磁場強度分布
測定のためのパルスシーケンスを示す。なお、図1〜図
4においてRFは高周波磁場、Gs 、Gr 、Ge はスライ
ス、読み出しおよび位相エンコードの各勾配磁場、sign
alは磁気共鳴映像信号をそれぞれ示す。Gs は被検体7
内の所望の領域を励起するための勾配磁場、Gr は磁気
共鳴信号を読み出すための勾配磁場、Ge は位置情報を
磁気共鳴信号の位相情報にエンコードするための勾配磁
場である。
【0012】図1に示す第1の実施例においては、パル
ス状の高周波磁場とスライス勾配磁場を印加して所望の
領域を励起する。このとき、印加する高周波磁場は回転
座標系におけるx´方向を向く90°選択励起パルスを印
加する。その後、前記90°選択励起パルスの中心から時
間TE/2後に回転座標系におけるy´方向を向く180 °パ
ルスを印加し、静磁場不均一性や静磁場オフセット等に
よって生じた核スピンの位相を前記y´軸に対して鏡像
反転させる。これによって、180 °パルスの中心から時
間TE/2後に核スピンの位相が揃い、スピンエコー信号が
発生する。このとき、位相エンコード勾配磁場および、
それに続いて正負交互に読みだし勾配磁場を印加し、そ
れによって発生する2つのグラジェントエコー信号デー
タ列を収集する。この時収集する2つのグラジェントエ
コー信号のうちどちらか一方の信号のリフォーカス時間
は前記スピンエコー信号の位相が揃うエコー時間に一致
させたほうが良い。所定のデータを収集後、前記全ての
勾配磁場の前記所望の領域の核スピンを励起してからの
各々の勾配磁場の積分量が零あるいは一定量となるよう
に所望の勾配磁場を印加する。更に、前記180 °パルス
の中心から時間TE後に、前記同様に回転座標系における
y´方向を向く180 °パルスを印加し、前記と同様に勾
配磁場印加及びデータ収集を繰り返す。但し、この時の
位相エンコード量は、所定の値になるように順次変更す
る。所定の回数、180 °パルス、勾配磁場の印加及びデ
ータ収集を繰り返した後、一定の時間経過後に、前記90
°選択励起パルスならびに前記同様の処理を繰り返し実
行する。但し、その時の各位相エンコード量は、所定の
値になるように順次変更する。上記第1の実施例では、
高周波磁場の印加法は、90°(x')-180°(y')-180°(y')
- …、すなわちCPMGパルス系列を用いているが、他のパ
ルス系列、例えば変形CP法90°(x')-180°(x')-180°(-
x')-180 °(x')- …、等を用いる事も可能である。ま
た、k−空間上でのデータ軌跡は、例えば図6に示すよ
うなインターレース分割方式や図7に示すブロック分割
方式など適当に選択する事ができる。このようにして得
られた第1のグラジェントエコー信号のデータと第2の
グラジェントエコー信号のデータはそれぞれ適当な前処
理をした後、複素フーリエ変換して画像を生成する。前
処理としては、あらかじめ所定のパルスシーケンスにお
いて位相エンコード勾配磁場(3次元画像化の場合に
は、前記スライス勾配磁場方向の位相エンコード勾配磁
場パルスを含む)を印加せずに、前記スピンエコー信号
のエコー時間に一致したグラジェントエコー信号のデー
タ列を収集し、そのグラジェントエコー信号のピーク位
置、ピーク位置における振幅や位相を求め、前記所定の
パルスシーケンスによって収集したエコー信号データの
データ順列、振幅、位相のいずれか、あるいは全てを補
正する場合等がある。この時、前記補正値を求めるため
に使用するデータ列は、画像化しようとする被検体の撮
影部位から収集しても良いし、あるいは適当なファント
ムより収集しても良い。次ぎに、得られた画像の各画素
の実数成分と虚数成分から位相画像を作る。2枚の位相
画像の各画素の位相差Φ(x,y)を求め、それら2枚の位
相画像の時間間隔を、図1に示した第1のグラジェント
エコー信号の中心から第2のグラジェントエコー信号の
中心までの時間間隔をΔTとして、各画素の前記位相差
Φ(x,y) を[数1]により磁場強度分布ΔH(x,y) に換
算する。
【0013】
【数1】ΔH(x,y) =Φ(x,y) /(γ・ΔT) ただし、γは対象とする核スピンの磁気回転比である。
ここで、前記時間間隔ΔTは、予想される磁場不均一性
の最大値をΔHmax とした場合、
【0014】
【数2】|γ・ΔHmax ・ΔT|<π となるように選択する。
【0015】図2に、第2の実施例における磁場強度分
布測定のためのパルスシーケンスを示す。前記第1の実
施例では読みだし勾配磁場の反転印加によって前記第1
のグラジェントエコー信号によって得られる画像と第2
のグラジェントエコー信号によって得られる画像で読み
だし勾配磁場方向が反転するため前記前処理あるいは複
素フーリエ変換後に第1の画像と第2の画像の方向を揃
えなければならない。また、渦電流磁場などの影響も受
け易い。そこで、図2に示した本発明に関わる磁場強度
分布を測定するパルスシーケンスの第2の実施例では、
前記第1の画像と第2の画像で読みだし勾配磁場方向が
一致し渦電流磁場などの影響が双方において等しくなる
ように読みだし勾配磁場を2回反転して印加し、読みだ
し勾配磁場の印加方向が前記第1の画像再構成に必要な
データを収集した時と同じ印加方向で生成されるグラジ
ェントエコー信号から第2の画像再構成に必要なデータ
を収集する。この様なパルスシーケンスを用いることに
よって、前記第1の画像と第2の画像の方向を揃える特
別な処理が不要になり、それらの差分位相画像を利用す
る事により前記渦電流磁場などの位相誤差の影響なく磁
場分布を算出する事ができる。
【0016】本発明による上記実施例において、被検体
に前記所定のパルスシーケンスを印加して得られる磁場
強度分布をスライス面を変え複数回実行する事により、
3次元の磁場強度分布を得る事ができる。
【0017】次に、本発明にかかわる第3の実施例とし
て、図3に示したように前記第2の実施例で位相エンコ
ード勾配磁場方向の他にスライス勾配磁場方向について
も、位相エンコード勾配磁場パルスを付加し、前記位相
エンコード勾配磁場方向の位相エンコード勾配磁場の印
加法と同様にパルスシーケンスの繰り返し毎に所定の値
に変更する事によって、3次元の磁場分布を得る事も可
能である。
【0018】上記実施例により求めた3次元磁場強度分
布情報から磁場強度分布を均一にする各磁場均一性調整
用コイル3に印加する電流補正値を最小自乗法などの方
法を用いて求め、システムコントローラ12により磁場
均一性調整用コイル用電源4を調節し、各磁場均一性調
整用コイル3に印加する電流を制御することにより、被
検体内の磁場を均一にすることができる。この場合、画
像化あるいは検査領域が局所に限定される場合には、前
記磁場強度分布情報のうち所定の領域の情報のみを用い
て、磁場強度分布を均一にする各磁場均一性調整用コイ
ル3に印加する電流補正値を求め、各磁場均一性調整用
コイル3に印加する電流を制御することが望ましい。
【0019】さらに、本発明においては、被検体内の対
象とする核スピンが化学シフトにより異なる磁気共鳴周
波数を有する物質が混在している場合(例えば生体内の
プロトンに注目したときの水と脂肪)には、正確な磁場
強度分布を得ることができない。よって、被検体が化学
シフトなどにより複数の磁気共鳴周波数を有する物質の
場合には、あらかじめ測定を行う前に被検体内の化学シ
フト等により所定の磁気共鳴周波数以外で磁気共鳴を生
ずる各スピンを飽和させるパルスシーケンスを付加して
実行する。具体的なパルスシーケンスの実施例として
は、CHESS法A.Hasse et al. "1H-NMR Chemical Sh
ift Selective (CHESS) Imaging", Phys.Med. Biol. vo
l.30,pp341-344(1985) 参照)、1−1パルス法(C.L.D
umoulin"A Method for Chemical-Shift-Selective Imag
ing", Magn. Reso. Med. vol.2,pp583-585(1985) 参
照)、1−3−3−1パルス法(P.J. Hore "A New Met
hodfor Water Suppression in the Proton NMR Spectra
of Aqueous Solitions",J. Magn. Reso. vol.54,pp539
-542(1983) 参照)といった幾つかの方法が提案されて
いるので、場合に応じて適当な方法を用いれば良い。あ
るいは、対象とする核スピンが被検体中において化学シ
フトにより2つの磁気共鳴周波数を有している場合に
は、前記所定のパルスシーケンスにおいて2枚の位相画
像から磁場強度分布を演算する際の前記時間ファクター
ΔTが
【0020】
【数3】Δωc ・ΔT=2π になるように前記所定のパルスシーケンスを制御する。
ここで、Δωc は前記対象とする核スピンの化学シフト
に伴う2つの磁気共鳴周波数の角周波数差である。これ
らの方法により、被検体内の対象とする核スピンの化学
シフトの影響をうける事なしに正確な磁場強度分布を得
る事が可能となる。
【0021】以上本発明は、高速に被検体内の磁場強度
分布を計測し、磁場均一性を高める方法であり、静磁場
中に被検体を置いたときあるいは静磁場中で被検体の位
置を動かした場合に、所定の検査に先駆けて実行するこ
とが望ましい。
【0022】その他、本発明は上記以外にも要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
例えば、図4に示したように1回の核スピンの励起のみ
で磁場分布を算出するに必要なデータをすべて収集する
事も可能である。また、前記図5または図6に示したk
−空間上において半分のデータのみを収集し、残り半分
のデータについてはデータの複素共役性を利用してデー
タ生成を行う、いわゆるハーフエンコード法を用いるこ
とにより撮影時間を半分に短縮する事も可能である。更
に、システムの位相誤差が無視できるような場合には必
ずしも位相画像の差分をとる必要はなく、前記2つのグ
ラジェントエコー信号のうち信号のリフォーカス時間が
前記スピンエコー信号の位相が揃うエコー時間に一致し
ていないグラジェントエコー信号の位相画像から磁場分
布を算出する事も可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述してきた様に本発明によれば、
迅速かつ正確に被検体内の磁場強度分布を測定し磁場均
一性を調整することにより被検体内の磁場均一性が向上
するため、歪みのない良好な画像や周波数分解能の高い
スペクトルを得ることができ、疾病の診断に有用な画像
情報を正確かつ迅速に得ることができる。また、被検体
の検査時間が短くなり、被検体に与える苦痛も少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に関わる磁場強度分布
を測定するパルスシーケンスを示す図。
【図2】 本発明の第2の実施例に関わる磁場強度分布
を測定するパルスシーケンスを示す図。
【図3】 本発明の第3の実施例に関わる磁場強度分布
を測定するパルスシーケンスを示す図。
【図4】 本発明の第4の実施例に関わる磁場強度分布
を測定するパルスシーケンスを示す図。
【図5】 本発明の一実施例である構成を示したブロッ
ク図。
【図6】 本発明の一実施例に関するk−空間上のデー
タの軌跡を示す図。
【図7】 本発明の一実施例に関するk−空間上のデー
タの軌跡を示す図。
【符号の説明】
1…静磁場磁石 3…磁場均一性調整コイル 5…勾配磁場生成コイル 7…被検体 9…プローブ 10…送信部 11…受信部 12…システムコントローラ 13…データ収集部 14…電子計算機 16…画像ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8932−4C A61B 5/05 376 8932−4C 380 9118−2J G01N 24/06 G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様な静磁場中に置かれた被検体に高周
    波磁場と勾配磁場を所定のパルスシーケンスに従って印
    加し、被検体からの磁気共鳴信号を検出して映像化する
    磁気共鳴映像装置において、 高周波磁場と勾配磁場を印加して前記被検体の所望の領
    域を励起し、核磁気共鳴信号を発生させる核磁気共鳴信
    号発生手段と、 この核磁気共鳴信号発生手段で前記核磁気共鳴信号を発
    生させてから所定時間経過後高周波磁場を印加して前記
    核磁気共鳴信号の位相を収束させスピンエコー信号を発
    生させるスピンエコー信号発生手段と、 前記スピンエコー信号に所望の位相エンコード勾配磁場
    を印加するとともに読み出し勾配磁場を正負交互にスイ
    ッチングし、少なくとも2つのグラジェントエコー信号
    を発生させ収集するグラジェントエコー信号発生手段
    と、 前記スピンエコー信号発生手段及びグラジェントエコー
    信号発生手段を前記位相エンコード勾配磁場の印加量を
    所望量可変して複数回実行させる手段と、 前記各手段を前記位相エンコード勾配磁場の印加量を所
    定量可変して順番通りに複数回実行する手段と、 前記収集したデータ列において前記少なくとも2つのグ
    ラジェントエコー信号それぞれのデータ列から各位相画
    像を求め、それらの位相差画像から磁場強度分布を算出
    する手段とを有することを特徴とする磁気共鳴映像装
    置。
  2. 【請求項2】 一様な静磁場中に置かれた被検体に高周
    波磁場と勾配磁場を所定のパルスシーケンスに従って印
    加し、被検体からの磁気共鳴信号を検出して映像化する
    磁気共鳴映像装置において、 パルス状の高周波磁場と勾配磁場を印加して所望の領域
    を励起し核磁気共鳴信号を発生する第1の手段と、 前記第1の手段により前記核磁気共鳴信号が発生してか
    ら所定時間経過後に高周波磁場を印加して前記核磁気共
    鳴信号の位相を収束させスピンエコー信号を発生させる
    第2の手段と、 前記スピンエコー信号に所望の位相エンコード勾配磁場
    を印加すると共に、読みだし勾配磁場を正負交互にスイ
    ッチングし、少なくとも2つのグラジェントエコー信号
    を発生させこれを収集する第3の手段と、 前記第2及び第3の手段を前記位相エンコード勾配磁場
    の印加量を所望量可変して複数回実行する第4の手段
    と、 前記収集したデータ列において第1のグラジェントエコ
    ー信号のデータ列と第2のグラジェント信号のデータ列
    からそれぞれ位相画像を求め、それらの位相差画像から
    磁場強度分布を算出する第5の手段とを有する事を特徴
    とする磁気共鳴映像装置。
JP22658692A 1992-08-26 1992-08-26 磁気共鳴映像装置 Expired - Lifetime JP3359938B2 (ja)

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