JPH0670801B2 - 手書き文字用セグメント化装置及び方法 - Google Patents
手書き文字用セグメント化装置及び方法Info
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- JPH0670801B2 JPH0670801B2 JP1338906A JP33890689A JPH0670801B2 JP H0670801 B2 JPH0670801 B2 JP H0670801B2 JP 1338906 A JP1338906 A JP 1338906A JP 33890689 A JP33890689 A JP 33890689A JP H0670801 B2 JPH0670801 B2 JP H0670801B2
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、一般に手書き文字認識に関し、具体的には、
ストローク同士がつながっているかどうかを判定する迅
速文字セグメント化プリプロセッサに関する。
ストローク同士がつながっているかどうかを判定する迅
速文字セグメント化プリプロセッサに関する。
B.従来の技術 電子タブレット上に描いた手書き文字などの記号は、通
常一連のx−y座標対で表される。手書き文字の基本単
位はストロークであり、ストロークは、当該のx−y座
標で表される点のシーケンスと考えることができる。そ
れらの座標は、書き手のタブレット・ペン上下運動の間
に生成される。文字は、こうしたストロークの集合であ
る。たとえば、第1a図に、印刷文字A、B、C、Dを発
生させるいくつかのストローク・シーケンスを筆順をつ
けて示してある。こうした一組のストロークを特定の英
数字として認識する働きをするデータ処理システムが知
られており、本発明が対象とするのはそうしたタイプの
システムである。
常一連のx−y座標対で表される。手書き文字の基本単
位はストロークであり、ストロークは、当該のx−y座
標で表される点のシーケンスと考えることができる。そ
れらの座標は、書き手のタブレット・ペン上下運動の間
に生成される。文字は、こうしたストロークの集合であ
る。たとえば、第1a図に、印刷文字A、B、C、Dを発
生させるいくつかのストローク・シーケンスを筆順をつ
けて示してある。こうした一組のストロークを特定の英
数字として認識する働きをするデータ処理システムが知
られており、本発明が対象とするのはそうしたタイプの
システムである。
こうした文字認識システムで重要な処理ステップは、セ
グメント化と呼ばれているものである。セグメント化と
は、文字認識装置による処理の前に、ストローク入力デ
ータを事前処理して、文字、または恐らくは単語のスト
ロークを区分するものである。
グメント化と呼ばれているものである。セグメント化と
は、文字認識装置による処理の前に、ストローク入力デ
ータを事前処理して、文字、または恐らくは単語のスト
ロークを区分するものである。
ある文字を構成するストロークは通常互いにつながって
いるので、ストロークの相互接続性を正確に判定するこ
とが、セグメント化プリプロセッサの動作の成否にとっ
て重要である。すなわち、セグメント化機構がうまく働
くには、つながったストロークの群を正確に判定できな
ければならない。
いるので、ストロークの相互接続性を正確に判定するこ
とが、セグメント化プリプロセッサの動作の成否にとっ
て重要である。すなわち、セグメント化機構がうまく働
くには、つながったストロークの群を正確に判定できな
ければならない。
オンライン・データを事前処理する際、すなわちデータ
を書き手が書くのと同時に実時間で処理する際、従来の
いくつかのセグメント化機構は、時間的情報を使って、
つながったストロークの群を検出している。この時間的
手法は、書き手が単語の間で一休みする傾向があるとい
う知見に基づいている。しかし、この種の時間的情報
は、信頼できないことがあり得る。また、セグメント化
機構に入力される前に記憶または緩衝記憶されるタブレ
ット入力データでは、時間データが入手できないことが
ある。
を書き手が書くのと同時に実時間で処理する際、従来の
いくつかのセグメント化機構は、時間的情報を使って、
つながったストロークの群を検出している。この時間的
手法は、書き手が単語の間で一休みする傾向があるとい
う知見に基づいている。しかし、この種の時間的情報
は、信頼できないことがあり得る。また、セグメント化
機構に入力される前に記憶または緩衝記憶されるタブレ
ット入力データでは、時間データが入手できないことが
ある。
従来の空間的セグメント化手法の一つは、タブレットの
x軸に沿ってストロークの重なり合った部分を検出する
ものである。基本的にいうと、ストロークの垂直方向の
突出部が、互いに交差しているかどうか検査する。この
方法は、文字間の間隔が十分に空いた、離散的または塊
状の筆跡をセグメント化するときは、かなり正確な結果
をもたらすことがあり得る。この方法の欠点は、文字の
間隔が十分でない場合、文字自体は互いに交差していな
くとも、それらのx軸方向の突出部がしばしば重なり合
うことである。第1b図に示すように、大文字“T"の水平
ストロークは、x軸の小文字“o"が占める部分に突き出
している。この状態は、セグメント化エラーをもたらす
可能性がある。
x軸に沿ってストロークの重なり合った部分を検出する
ものである。基本的にいうと、ストロークの垂直方向の
突出部が、互いに交差しているかどうか検査する。この
方法は、文字間の間隔が十分に空いた、離散的または塊
状の筆跡をセグメント化するときは、かなり正確な結果
をもたらすことがあり得る。この方法の欠点は、文字の
間隔が十分でない場合、文字自体は互いに交差していな
くとも、それらのx軸方向の突出部がしばしば重なり合
うことである。第1b図に示すように、大文字“T"の水平
ストロークは、x軸の小文字“o"が占める部分に突き出
している。この状態は、セグメント化エラーをもたらす
可能性がある。
もう一つの空間的手法は2次元法であり、各点対(p1,p
2)間の間隔を計算するものである。ただし、点p1はス
トローク1に属し、点p2はストローク2に属する。これ
らの間隔が最小のものを見つけることにより、2つのス
トロークが互いに交差、またはつながっていると見なさ
れるほど互いに近接しているかどうかをアルゴリズムで
判定する。この手法のかなり大きな欠点は、それが多大
な数値計算を要し、1ストローク当りの点の平均数Nが
大きい応用例では特にそうであることである。各ストロ
ーク対ごとに、2点間の最短距離を見つけるためにO
(N2)の次数が必要となる。その結果、コンピュータの
性能が不足し、実時間適用業務が不可能となる可能性も
ある。この手法のもう一つの欠点は、速く書く場合、1
ストローク当りの点の数が減少し、隣接する点の間隔が
増大するので、「騙される」可能性があることである。
速く書いた2つのストロークが交差する場合、すべての
点対の間隔を計算しても、隣接する点が互いに離れてい
るために交差が見つからないことがある。
2)間の間隔を計算するものである。ただし、点p1はス
トローク1に属し、点p2はストローク2に属する。これ
らの間隔が最小のものを見つけることにより、2つのス
トロークが互いに交差、またはつながっていると見なさ
れるほど互いに近接しているかどうかをアルゴリズムで
判定する。この手法のかなり大きな欠点は、それが多大
な数値計算を要し、1ストローク当りの点の平均数Nが
大きい応用例では特にそうであることである。各ストロ
ーク対ごとに、2点間の最短距離を見つけるためにO
(N2)の次数が必要となる。その結果、コンピュータの
性能が不足し、実時間適用業務が不可能となる可能性も
ある。この手法のもう一つの欠点は、速く書く場合、1
ストローク当りの点の数が減少し、隣接する点の間隔が
増大するので、「騙される」可能性があることである。
速く書いた2つのストロークが交差する場合、すべての
点対の間隔を計算しても、隣接する点が互いに離れてい
るために交差が見つからないことがある。
C.発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、ストローク同士がつながっているかど
うかを判定する迅速文字セグメント化プリプロセッサを
提供することにある。
うかを判定する迅速文字セグメント化プリプロセッサを
提供することにある。
D.課題を解決するための手段 本発明によれば、セグメント化方法では、電子タブレッ
トからの実時間手書き文字出力をセグメント化する。こ
の方法は反復法であり、出口条件が決定されるまで、ス
トロークに関連する最大領域またはボックスの交差を次
々に見つけていくことにより、2つのストロークが交差
する一般領域を迅速に見つけるものである。
トからの実時間手書き文字出力をセグメント化する。こ
の方法は反復法であり、出口条件が決定されるまで、ス
トロークに関連する最大領域またはボックスの交差を次
々に見つけていくことにより、2つのストロークが交差
する一般領域を迅速に見つけるものである。
本発明の装置によれば、手書き記号用の文字セグメント
化プロセッサは、筆写用スタイラス、タブレット、及び
データ生成手段に結合される。データ生成手段は、スタ
イラスのあるストロークに関連する点のタブレット表面
からのx軸及びy軸方向の変位を示すデータを供給する
ものである。プロセッサは、スタイラスのそのストロー
クに関連する1組の点の最大及び最小のx座標とy座標
を指示する装置と、そのストロークに関連する最大及び
最小のx座標とy座標が含まれる領域のx座標とy座標
を求める装置を備えている。プロセッサはさらに、第1
のストロークに関連する第1領域と第2のストロークに
関連する第2領域を処理して、それらのストロークが互
いにつながっているかどうかを判定する装置を備えてい
る。
化プロセッサは、筆写用スタイラス、タブレット、及び
データ生成手段に結合される。データ生成手段は、スタ
イラスのあるストロークに関連する点のタブレット表面
からのx軸及びy軸方向の変位を示すデータを供給する
ものである。プロセッサは、スタイラスのそのストロー
クに関連する1組の点の最大及び最小のx座標とy座標
を指示する装置と、そのストロークに関連する最大及び
最小のx座標とy座標が含まれる領域のx座標とy座標
を求める装置を備えている。プロセッサはさらに、第1
のストロークに関連する第1領域と第2のストロークに
関連する第2領域を処理して、それらのストロークが互
いにつながっているかどうかを判定する装置を備えてい
る。
本発明の方法によれば、手書き記号を認識するための文
字認識システム内で使用する、ストロークをセグメント
化して文字にするシステム及び方法が記載される。この
システムは、筆写用スタイラスとタブレットとデータ生
成手段を含んでいる。データ生成手段は、スタイラスの
あるストロークに関連する点のタブレット表面からのx
軸及びy軸方向の変位を示すデータを供給するものであ
る。この方法は、スタイラスのそのストロークに関連す
る1組の点それぞれの最大及び最小のx座標とy座標を
指示するステップ、そのストロークに関連する最大及び
最小のx座標とy座標がその中に含まれるブロック領域
のx座標とy座標を求めるステップ、及び第1のストロ
ークに関連する第1領域と第2のストロークに関連する
第2領域とを処理して、第1ストロークと第2ストロー
クが互いに物理的または論理的につながっているかどう
か判定するステップを含んでいる。
字認識システム内で使用する、ストロークをセグメント
化して文字にするシステム及び方法が記載される。この
システムは、筆写用スタイラスとタブレットとデータ生
成手段を含んでいる。データ生成手段は、スタイラスの
あるストロークに関連する点のタブレット表面からのx
軸及びy軸方向の変位を示すデータを供給するものであ
る。この方法は、スタイラスのそのストロークに関連す
る1組の点それぞれの最大及び最小のx座標とy座標を
指示するステップ、そのストロークに関連する最大及び
最小のx座標とy座標がその中に含まれるブロック領域
のx座標とy座標を求めるステップ、及び第1のストロ
ークに関連する第1領域と第2のストロークに関連する
第2領域とを処理して、第1ストロークと第2ストロー
クが互いに物理的または論理的につながっているかどう
か判定するステップを含んでいる。
E.実施例 第2図に、文字認識システム10の構成図を示す。文字認
識システム10は、セグメント化プロセッサ12を備え、セ
グメント化プロセッサは電子タブレット14と文字認識機
構18の間に結合されている。タブレット14は市販の適当
ないくつかの電子タブレットのどれでもよい。タブレッ
ト14にはスタイラスまたはペン15が付随し、ユーザはそ
のペン15を使って、タブレット14の表面に活字体または
筆記体の英数字などの記号を形成する。タブレット14
は、x−yタブレット座標系上のペン15の位置を表すx
軸及びy軸出力信号を出す。ストローク捕捉手段16は、
タブレットからのx−y出力を傍受して、本発明のセグ
メント化プロセッサ12間のx−y位置対データを生成す
るソフトウェア・タクスでよい。セグメント化プロセッ
サ12の出力は、つながったストロークとつながっていな
いストロークを表すデータであり、文字認識機構18に入
力される。つながったストロークは、一般に文字に関連
するものであることを想起されたい。文字認識機構18
は、既知の適当な種類の文字認識機構ならどれでもよ
く、つながったストローク群の識別を決定し、また英数
字など識別された記号を表す出力を出す。
識システム10は、セグメント化プロセッサ12を備え、セ
グメント化プロセッサは電子タブレット14と文字認識機
構18の間に結合されている。タブレット14は市販の適当
ないくつかの電子タブレットのどれでもよい。タブレッ
ト14にはスタイラスまたはペン15が付随し、ユーザはそ
のペン15を使って、タブレット14の表面に活字体または
筆記体の英数字などの記号を形成する。タブレット14
は、x−yタブレット座標系上のペン15の位置を表すx
軸及びy軸出力信号を出す。ストローク捕捉手段16は、
タブレットからのx−y出力を傍受して、本発明のセグ
メント化プロセッサ12間のx−y位置対データを生成す
るソフトウェア・タクスでよい。セグメント化プロセッ
サ12の出力は、つながったストロークとつながっていな
いストロークを表すデータであり、文字認識機構18に入
力される。つながったストロークは、一般に文字に関連
するものであることを想起されたい。文字認識機構18
は、既知の適当な種類の文字認識機構ならどれでもよ
く、つながったストローク群の識別を決定し、また英数
字など識別された記号を表す出力を出す。
なお、本発明は、少なくとも1ストロークから構成され
るどんな種類の記号の識別にも適用可能なことを了解さ
れたい。したがって、システム10は、様々な言語の筆記
文字に関連する記号ならびに数学用その他の記号を認識
することができる。さらに、セグメント化プロセッサ12
は、専用回路やコンピュータ命令などいくつかの適当な
ハードウェアまたはソフトウェアの形で実施することが
できる。たとえば本発明のセグメント化プロセッサの1
つの実施例は、Cプログラミング言語で書き、AIXのも
とで走行するIBM RTCPコンピュータで実行される命令
で実施した。
るどんな種類の記号の識別にも適用可能なことを了解さ
れたい。したがって、システム10は、様々な言語の筆記
文字に関連する記号ならびに数学用その他の記号を認識
することができる。さらに、セグメント化プロセッサ12
は、専用回路やコンピュータ命令などいくつかの適当な
ハードウェアまたはソフトウェアの形で実施することが
できる。たとえば本発明のセグメント化プロセッサの1
つの実施例は、Cプログラミング言語で書き、AIXのも
とで走行するIBM RTCPコンピュータで実行される命令
で実施した。
第3図には、ストローク22の最小及び最大のx座標とy
座標で定義される線形寸法を有する、ボックス20などの
最大領域またはボックスを示す。ストローク22の最大ボ
ックス20の4隅は、左下隅から時計回りに、座標(xmi
n,ymin)、(xmin,ymax)、(xmax,ymax)、(xmax,ymi
n)を有する。
座標で定義される線形寸法を有する、ボックス20などの
最大領域またはボックスを示す。ストローク22の最大ボ
ックス20の4隅は、左下隅から時計回りに、座標(xmi
n,ymin)、(xmin,ymax)、(xmax,ymax)、(xmax,ymi
n)を有する。
第4図には、本発明の空間的セグメント化法の様々なス
テップを示す。次にそれぞれのステップについて詳しく
説明する。
テップを示す。次にそれぞれのステップについて詳しく
説明する。
第5a図を参照すると、ステップAでは、それぞれストロ
ークS1及びS2に関連する最大ボックスB1及びB2を見つけ
る。このステップは、ストローク捕捉手段16を用いて容
易に実行される。ストローク捕捉手段16は、前述のよう
に、タブレット14からストローク点のx座標とy座標を
捕捉し、さらに各ストロークに関連する最大及び最小の
x−y座標の値を記録する、プログラム・タスクによっ
て実施できる。
ークS1及びS2に関連する最大ボックスB1及びB2を見つけ
る。このステップは、ストローク捕捉手段16を用いて容
易に実行される。ストローク捕捉手段16は、前述のよう
に、タブレット14からストローク点のx座標とy座標を
捕捉し、さらに各ストロークに関連する最大及び最小の
x−y座標の値を記録する、プログラム・タスクによっ
て実施できる。
ステップBで、B1とB2の「相互完全交差」状態かどうか
テストする。第5a図を見るとわかるように、この状態が
発生するのは、延長B1が一方の軸に沿って延長B2と完全
交差し、延長B2が他方の軸に沿って延長B1と完全交差す
るときである。相互完全交差状態が存在する場合、S1と
S2は交差しているはずであり、したがってつながったス
トロークである。このステップは、各ストロークを構成
する点または点間の距離に直接依存せず、両ストローク
によって画定される最大ボックスに依存するので、素早
く書いたストロークの相互接続を検出できるので有利で
ある。2つのボックスは、その辺が少なくともx軸とy
軸に沿って合致する場合、互いに完全交差すると見なさ
れる。第5b図を見るとわかるように、ボックスB1はy軸
に沿ってボックスB2の2つの水平辺と完全交差してお
り、一方ボックスB2はB1の右側の垂直辺とは完全交差し
ているがB1の左側の垂直辺とは合致している。したがっ
て、ボックスB1とB2も互いに完全交差していると見なさ
れる。
テストする。第5a図を見るとわかるように、この状態が
発生するのは、延長B1が一方の軸に沿って延長B2と完全
交差し、延長B2が他方の軸に沿って延長B1と完全交差す
るときである。相互完全交差状態が存在する場合、S1と
S2は交差しているはずであり、したがってつながったス
トロークである。このステップは、各ストロークを構成
する点または点間の距離に直接依存せず、両ストローク
によって画定される最大ボックスに依存するので、素早
く書いたストロークの相互接続を検出できるので有利で
ある。2つのボックスは、その辺が少なくともx軸とy
軸に沿って合致する場合、互いに完全交差すると見なさ
れる。第5b図を見るとわかるように、ボックスB1はy軸
に沿ってボックスB2の2つの水平辺と完全交差してお
り、一方ボックスB2はB1の右側の垂直辺とは完全交差し
ているがB1の左側の垂直辺とは合致している。したがっ
て、ボックスB1とB2も互いに完全交差していると見なさ
れる。
この相互完全交差テストは、第1のボックスを第1軸に
沿って延長し、第2のボックスを第1軸に垂直な第2軸
に沿って延長すると、容易になる。両方のボックスを延
長した後、テストを行なって、第1のボックスが第1軸
に沿って第2のボックスと互いに完全交差するかどう
か、及び第2のボックスが第2軸に沿って第1のボック
スと互いに完全交差するかどうか判定する。このテスト
が合格の場合、2つのボックスは互いに完全交差すると
見なされ、それらに含まれるストロークはつながってい
ると見なされる。このテストに不合格の場合は、第1の
ボックスを第2軸に沿って延長し、第2のボックスを第
1軸に沿って延長し、次いでテストを行なって、第1の
ボックスが第2軸に沿って第2のボックスと互いに完全
交差するかどうか、及び第2のボックスが第1軸に沿っ
て第1のボックスと互いに完全交差するかどうか判定す
ることにより、第2のテストを実行する。この第2のテ
ストが合格の場合、2つのストロークはつながっている
と見なされる。
沿って延長し、第2のボックスを第1軸に垂直な第2軸
に沿って延長すると、容易になる。両方のボックスを延
長した後、テストを行なって、第1のボックスが第1軸
に沿って第2のボックスと互いに完全交差するかどう
か、及び第2のボックスが第2軸に沿って第1のボック
スと互いに完全交差するかどうか判定する。このテスト
が合格の場合、2つのボックスは互いに完全交差すると
見なされ、それらに含まれるストロークはつながってい
ると見なされる。このテストに不合格の場合は、第1の
ボックスを第2軸に沿って延長し、第2のボックスを第
1軸に沿って延長し、次いでテストを行なって、第1の
ボックスが第2軸に沿って第2のボックスと互いに完全
交差するかどうか、及び第2のボックスが第1軸に沿っ
て第1のボックスと互いに完全交差するかどうか判定す
ることにより、第2のテストを実行する。この第2のテ
ストが合格の場合、2つのストロークはつながっている
と見なされる。
本発明のこの態様によれば、第6a図は、第1の最大ボッ
クスB1と第2の最大ボックスB2を示している。これらの
ボックスに関連するストロークは示してない。例を挙げ
ると、この方法のステップBは、まずB1をx軸に沿って
延長し、B2をy軸に沿って延長し、次いでテストして、
B1がX軸に沿ってB2と互いに完全交差するかどうか、及
びB2がy軸に沿ってB1と互いに完全交差するかどうか調
べることにより、実施される。この図の2つのボックス
では、テストのこの部分は不合格である。次に、第6a図
に示すように、B1をy軸に沿って延長し、B2をx軸に沿
って延長する。テストを行なって、B1がy軸に沿ってB2
と互いに交差するかどうか、及びB2がx軸に沿ってB1と
互いに交差するかどうかを判定する。この場合も、図の
ボックスではこのテストは不合格である。したがって、
相互完全交差状態は見出されず、ステップCに進む。
クスB1と第2の最大ボックスB2を示している。これらの
ボックスに関連するストロークは示してない。例を挙げ
ると、この方法のステップBは、まずB1をx軸に沿って
延長し、B2をy軸に沿って延長し、次いでテストして、
B1がX軸に沿ってB2と互いに完全交差するかどうか、及
びB2がy軸に沿ってB1と互いに完全交差するかどうか調
べることにより、実施される。この図の2つのボックス
では、テストのこの部分は不合格である。次に、第6a図
に示すように、B1をy軸に沿って延長し、B2をx軸に沿
って延長する。テストを行なって、B1がy軸に沿ってB2
と互いに交差するかどうか、及びB2がx軸に沿ってB1と
互いに交差するかどうかを判定する。この場合も、図の
ボックスではこのテストは不合格である。したがって、
相互完全交差状態は見出されず、ステップCに進む。
1例を挙げると、一方のボックスをx軸に沿ってその長
さの約15〜20%延長して、EB2として示す延長領域を形
成する。他方のボックスをy軸に沿ってその長さの約50
%延長して、領域EB1を形成する。両方のボックスを、
延長領域EB1′とEB2′で示すように、2つの側に沿って
延長することが好ましい。
さの約15〜20%延長して、EB2として示す延長領域を形
成する。他方のボックスをy軸に沿ってその長さの約50
%延長して、領域EB1を形成する。両方のボックスを、
延長領域EB1′とEB2′で示すように、2つの側に沿って
延長することが好ましい。
ステップCでは、2つの延長領域を含む最大ボックスの
交差領域すなわち、2つのボックスの「延長交差」の座
標を決定する。S1とS2がつながっている場合、あるいは
互いに近接している場合、2つの最大ボックスの交差領
域内でその交差を見つけなければならない。第6b図を見
るとわかるように、延長交差のもう1つの形は、2つの
ボックスに一定幅の延長帯域を加えた後の2つの最大ボ
ックスの交差である。この延長交差の構造により、第7
図のように、つながっていないが、いくつかの点で近接
している2つのストロークS1とS2のケースが許容され
る。延長交差自体は一般に方形である。というのは、こ
の方法では、通常、垂直辺と水平辺のみを有する方形領
域を扱うからである。
交差領域すなわち、2つのボックスの「延長交差」の座
標を決定する。S1とS2がつながっている場合、あるいは
互いに近接している場合、2つの最大ボックスの交差領
域内でその交差を見つけなければならない。第6b図を見
るとわかるように、延長交差のもう1つの形は、2つの
ボックスに一定幅の延長帯域を加えた後の2つの最大ボ
ックスの交差である。この延長交差の構造により、第7
図のように、つながっていないが、いくつかの点で近接
している2つのストロークS1とS2のケースが許容され
る。延長交差自体は一般に方形である。というのは、こ
の方法では、通常、垂直辺と水平辺のみを有する方形領
域を扱うからである。
前述のように、延長部の幅を一定の量にして、交差ボッ
クスのすべての辺に等しく加えることができる。延長部
の幅は、書体のばらつきや、さらには1人の書き手が書
く文字のばらつきをも補償するため、関連する最大ボッ
クスの寸法に応じて適応変化させることが好ましい。し
たがって、適用例によって、ボックスの延長幅は0また
は小さな量のこともあり、大きな値のこともある。
クスのすべての辺に等しく加えることができる。延長部
の幅は、書体のばらつきや、さらには1人の書き手が書
く文字のばらつきをも補償するため、関連する最大ボッ
クスの寸法に応じて適応変化させることが好ましい。し
たがって、適用例によって、ボックスの延長幅は0また
は小さな量のこともあり、大きな値のこともある。
ステップDで、テストを行なって、延長B1と延長B2が交
差するかどうか、すなわち延長交差が作成されるかどう
か判定する。延長B1と延長B2の交差がない場合は、S1と
S2はつながっていず、さらにつながっていると見なされ
るほど互いに近接していない。B1とB2の延長交差がある
場合は、ステップEに進む。
差するかどうか、すなわち延長交差が作成されるかどう
か判定する。延長B1と延長B2の交差がない場合は、S1と
S2はつながっていず、さらにつながっていると見なされ
るほど互いに近接していない。B1とB2の延長交差がある
場合は、ステップEに進む。
ステップEで、テストを行なって、延長交差の隅のx座
標とy座標が、この反復での両方の最大ボックスの隅の
x座標とy座標と同じかどうか判定する。たとえば、第
10図を手短かに参照すると、3回目の反復で、延長交差
3が生成される。3回目の反復後、S1の最大ボックス及
びS2の最大ボックスは、その間の延長交差(以下、交差
ボックスという)と同じ座標をそれぞれもつので、交差
ボックスと合致している。この状態が存在することが判
明すると、相互完全交差が見つかるので、この方法は終
了し、ステップBをそれ以上反復することはしない。す
なわち、この状態は相互完全交差状態と等しい。したが
ってS1とS2はつながっており、方法は終了する。ステッ
プEで、交差ボックスの隅の座標が延長最大ボックスの
隅の座標と同じでないことが判明した場合は、ステップ
Fへ進む。
標とy座標が、この反復での両方の最大ボックスの隅の
x座標とy座標と同じかどうか判定する。たとえば、第
10図を手短かに参照すると、3回目の反復で、延長交差
3が生成される。3回目の反復後、S1の最大ボックス及
びS2の最大ボックスは、その間の延長交差(以下、交差
ボックスという)と同じ座標をそれぞれもつので、交差
ボックスと合致している。この状態が存在することが判
明すると、相互完全交差が見つかるので、この方法は終
了し、ステップBをそれ以上反復することはしない。す
なわち、この状態は相互完全交差状態と等しい。したが
ってS1とS2はつながっており、方法は終了する。ステッ
プEで、交差ボックスの隅の座標が延長最大ボックスの
隅の座標と同じでないことが判明した場合は、ステップ
Fへ進む。
本発明のこの方法では、ストロークが互いに交差または
近接しあるいはからみ合っている場合にそれらがつなが
っていると見なすことに留意されたい。
近接しあるいはからみ合っている場合にそれらがつなが
っていると見なすことに留意されたい。
2つのストロークの交差は、第8図に示すように、S1と
S2が共に交差ボックスを1回だけ通過する場合を定義す
るものである。この場合、S1とS2がx方向でもy方向で
も同じ境界を有し、交差ボックス間のどこでも交差しな
いことは不可能である。2つのストロークS1とS2をそれ
ぞれ2つの領域P1とP2と考えた場合、このことは容易に
理解できる。この場合、p1は交差ボックス内のどこかか
ら出発し、ループを描いて交差ボックスの任意の点に達
する。p1は交差ボックスからはみ出してはならず、また
交差ボックスの4辺それぞれに少なくとも1点で接しな
ければならない。こうした条件が与えられている場合、
P1とP2は交差ボックス内のどこかで経路と交差するはず
である。したがって、S1とS2は交差し、物理的につなが
っている。
S2が共に交差ボックスを1回だけ通過する場合を定義す
るものである。この場合、S1とS2がx方向でもy方向で
も同じ境界を有し、交差ボックス間のどこでも交差しな
いことは不可能である。2つのストロークS1とS2をそれ
ぞれ2つの領域P1とP2と考えた場合、このことは容易に
理解できる。この場合、p1は交差ボックス内のどこかか
ら出発し、ループを描いて交差ボックスの任意の点に達
する。p1は交差ボックスからはみ出してはならず、また
交差ボックスの4辺それぞれに少なくとも1点で接しな
ければならない。こうした条件が与えられている場合、
P1とP2は交差ボックス内のどこかで経路と交差するはず
である。したがって、S1とS2は交差し、物理的につなが
っている。
2つのストロークは、元のストロークS1とS2が交差ボッ
クスに2回以上入る場合、からみ合っていると見なす。
第9図に示すように、上記の例によれば、P1とP2は必ず
しも互いに交差する必要はない。したがって、S1とS2
は、たとえばS2の曲率またはS1の長さあるいはその両方
に応じて、点Iで物理的につながっていることも、そう
でないこともある。しかし、2つのストロークがこのよ
うなからみ合った関係にある場合、それらのストローク
は、セグメント化に関して論理的につながっていると見
なされる。というのは、手書き文字では、書き手は通常
わざと個々の文字のストロークをつながるように、また
は互いに近接するようにするからである。
クスに2回以上入る場合、からみ合っていると見なす。
第9図に示すように、上記の例によれば、P1とP2は必ず
しも互いに交差する必要はない。したがって、S1とS2
は、たとえばS2の曲率またはS1の長さあるいはその両方
に応じて、点Iで物理的につながっていることも、そう
でないこともある。しかし、2つのストロークがこのよ
うなからみ合った関係にある場合、それらのストローク
は、セグメント化に関して論理的につながっていると見
なされる。というのは、手書き文字では、書き手は通常
わざと個々の文字のストロークをつながるように、また
は互いに近接するようにするからである。
ここでステップFに戻ると、2つのサブストロークが生
成される。それらのサブストロークは、交差ボックスに
属するS1とS2の点である。このことは、S1とS2の各点に
ついて、ある点のx−y座標がその交差ボックスを画定
するx−y座標の範囲内にあるかどうかをテストするこ
とによって実施される。このステップでは、各サブスト
ロークに関連する最大ボックスの座標も確定する。この
最大ボックスは、前にストローク全体に対して決定され
たのと同様の方法で作成される。
成される。それらのサブストロークは、交差ボックスに
属するS1とS2の点である。このことは、S1とS2の各点に
ついて、ある点のx−y座標がその交差ボックスを画定
するx−y座標の範囲内にあるかどうかをテストするこ
とによって実施される。このステップでは、各サブスト
ロークに関連する最大ボックスの座標も確定する。この
最大ボックスは、前にストローク全体に対して決定され
たのと同様の方法で作成される。
ステップGで、S1とS2が共に延長交差ボックス内にある
点を有するかどうか、すなわちS1とS2が共に延長交差ボ
ックス内にサブストロークを有するかどうかを判定す
る。この条件が真である場合は、S1とS2をそれぞれ当該
のサブストロークS1′とS2′で置き換える。これは、S1
を延長交差ボックス内に含まれるS1の点(S1′)で置換
え、S2を交差ボックス内に含まれるS2の点(S2′)で置
き換えることによって実施する。次いで、サブストロー
クS1′とS2′に関連する最大ボックスを用いて、もう1
回反復する。
点を有するかどうか、すなわちS1とS2が共に延長交差ボ
ックス内にサブストロークを有するかどうかを判定す
る。この条件が真である場合は、S1とS2をそれぞれ当該
のサブストロークS1′とS2′で置き換える。これは、S1
を延長交差ボックス内に含まれるS1の点(S1′)で置換
え、S2を交差ボックス内に含まれるS2の点(S2′)で置
き換えることによって実施する。次いで、サブストロー
クS1′とS2′に関連する最大ボックスを用いて、もう1
回反復する。
しかし、S1とS2のどちらか一方または両方が延長交差ボ
ックス内に含まれる点を有さないと判定された場合は、
S1とS2はつながっていないと仮定される。この仮定は、
一方のストロークが延長交差ボックス内に含まれる点を
有さない場合、そのストロークは他方のストロークとつ
ながりをもつことはあり得ず、他方のストロークに近接
することさえあり得ないという考察に基づいている。2
つのストロークがつながっていないと見なされたので、
方法は終了し、それらのストロークがつながっていない
ことを示す。
ックス内に含まれる点を有さないと判定された場合は、
S1とS2はつながっていないと仮定される。この仮定は、
一方のストロークが延長交差ボックス内に含まれる点を
有さない場合、そのストロークは他方のストロークとつ
ながりをもつことはあり得ず、他方のストロークに近接
することさえあり得ないという考察に基づいている。2
つのストロークがつながっていないと見なされたので、
方法は終了し、それらのストロークがつながっていない
ことを示す。
第10図は、物理的につながった2つのストロークS1とS2
について、本発明の方法を6回繰り返した結果を示す。
6回目の反復の後、延長ボックスのサイズは不変であ
り、2つのストロークはつながっていることがわかっ
た。数字1〜6は、当該の回数だけ反復した後に得られ
延長交差ボックスを示す。B1とB2は、それぞれS1とS2に
関連する初期最大ボックスを示す。
について、本発明の方法を6回繰り返した結果を示す。
6回目の反復の後、延長ボックスのサイズは不変であ
り、2つのストロークはつながっていることがわかっ
た。数字1〜6は、当該の回数だけ反復した後に得られ
延長交差ボックスを示す。B1とB2は、それぞれS1とS2に
関連する初期最大ボックスを示す。
第12図は、ステップBの相互完全交差テストに不合格と
なる、2つのストロークS1とS2を示す。さらに、ステッ
プCの間にB1とB2がそれぞれ延長される量に応じて、ス
テップDも不合格となり、S1とS2がつながっていないこ
とを示すことがあり得る。
なる、2つのストロークS1とS2を示す。さらに、ステッ
プCの間にB1とB2がそれぞれ延長される量に応じて、ス
テップDも不合格となり、S1とS2がつながっていないこ
とを示すことがあり得る。
第13図は、2つの近接するストロークS1とS2を示す。こ
の方法の2回目の反復で、延長交差ボックスの寸法が不
変であることがわかり、この2つのストロークはつなが
っていると見なされる。S1′とS2′は、それぞれS1とS2
のサブストロークを示す。サブストロークとは、延長交
差ボックス内に含まれるストロークの点群である。
の方法の2回目の反復で、延長交差ボックスの寸法が不
変であることがわかり、この2つのストロークはつなが
っていると見なされる。S1′とS2′は、それぞれS1とS2
のサブストロークを示す。サブストロークとは、延長交
差ボックス内に含まれるストロークの点群である。
本発明の方法の大きな利点の1つは、実行速度が速くな
ることである。これは、前述した従来の手法に比べて必
要な計算量が少ないためである。この方法で数値計算の
量が最も多いステップは、特定の方形領域内にあるサブ
ストロークの点を決定するステップFである。しかし、
この決定は、速やかに実行される、ストロークの諸点の
座標と交差ボックスの座標の比較によって行なわれる。
前述のように、従来の方法では、分析するストローク全
体のすべての点対に適用しなければならない間隔測定な
どのより複雑な計算を用い、したがって実時間のアプリ
ケーションの使用が不可能なものがある。しかし、本発
明の方法は、実時間アプリケーション用に適しているこ
とが判明した。
ることである。これは、前述した従来の手法に比べて必
要な計算量が少ないためである。この方法で数値計算の
量が最も多いステップは、特定の方形領域内にあるサブ
ストロークの点を決定するステップFである。しかし、
この決定は、速やかに実行される、ストロークの諸点の
座標と交差ボックスの座標の比較によって行なわれる。
前述のように、従来の方法では、分析するストローク全
体のすべての点対に適用しなければならない間隔測定な
どのより複雑な計算を用い、したがって実時間のアプリ
ケーションの使用が不可能なものがある。しかし、本発
明の方法は、実時間アプリケーション用に適しているこ
とが判明した。
本発明の方法のもう一つの利点は、第5図、第6a図、第
11図に示したようなケースを効率的に処理できることで
ある。たとえば、第11図は、x軸で重なり合った2つの
つながっていないストロークを示し、この方法の1回の
反復で、S1のどの点も延長交差ボックス内に含まれてい
ないと判定されたという結果を示している。こうしたケ
ースでは、1回目の反復のステップGで、S1とS2が交差
しないことが検出される。ストロークのx方向突出部の
重なり合いに基づく従来の方法では、こうしたケースは
容易には処理できず、また点間距離に基づく従来の方法
では、まずすべての点対間の距離を計算しないと、交差
しないとの結論に達することができない。その場合で
も、距離に基づく方法では、非常に素早く書かれ、点間
が離れている2つのストロークというケースを処理しな
いようにしなければならない。
11図に示したようなケースを効率的に処理できることで
ある。たとえば、第11図は、x軸で重なり合った2つの
つながっていないストロークを示し、この方法の1回の
反復で、S1のどの点も延長交差ボックス内に含まれてい
ないと判定されたという結果を示している。こうしたケ
ースでは、1回目の反復のステップGで、S1とS2が交差
しないことが検出される。ストロークのx方向突出部の
重なり合いに基づく従来の方法では、こうしたケースは
容易には処理できず、また点間距離に基づく従来の方法
では、まずすべての点対間の距離を計算しないと、交差
しないとの結論に達することができない。その場合で
も、距離に基づく方法では、非常に素早く書かれ、点間
が離れている2つのストロークというケースを処理しな
いようにしなければならない。
本発明の方法の諸ステップに変更を加え、またはステッ
プの順序を換えても、同じ結果が得られることを理解さ
れたい。たとえば、ステップEは、交差ボックスの座標
がその反復の2つを最大ボックスの座標と同じ場合、も
う1回反復すれば、その2つのストロークがつながって
いることがステップBで示されるので、任意選択であ
る。しかし、ステップEを実施すると、ステップFとG
を実行する前に方法が終了するので、この方法の実行速
度が高くなる。もう1例挙げると、交差ボックスに対す
るS1のサブストロークがステップFで見つかれば、交差
ボックスの座標ではなくて、S1のサブストロークに関連
する最大ボックスの座標に対するS2のサブストロークが
決定できることを理解されたい。すなわち、交差ボック
スに対する各ストロークのサブストロークを見つける代
りに、ストロークの一方だけを交差ボックスと比較すれ
ばよく、他方のストロークは第1サブストロークの最大
ボックスと比較する。本発明のこの変形によれば、S2が
S1のサブストロークに関連する最大ボックス円に点を有
さないことが判明した場合、この方法は終了して、S1と
S2がつながっていないことを示し、そうでない場合はも
う1回反復する。
プの順序を換えても、同じ結果が得られることを理解さ
れたい。たとえば、ステップEは、交差ボックスの座標
がその反復の2つを最大ボックスの座標と同じ場合、も
う1回反復すれば、その2つのストロークがつながって
いることがステップBで示されるので、任意選択であ
る。しかし、ステップEを実施すると、ステップFとG
を実行する前に方法が終了するので、この方法の実行速
度が高くなる。もう1例挙げると、交差ボックスに対す
るS1のサブストロークがステップFで見つかれば、交差
ボックスの座標ではなくて、S1のサブストロークに関連
する最大ボックスの座標に対するS2のサブストロークが
決定できることを理解されたい。すなわち、交差ボック
スに対する各ストロークのサブストロークを見つける代
りに、ストロークの一方だけを交差ボックスと比較すれ
ばよく、他方のストロークは第1サブストロークの最大
ボックスと比較する。本発明のこの変形によれば、S2が
S1のサブストロークに関連する最大ボックス円に点を有
さないことが判明した場合、この方法は終了して、S1と
S2がつながっていないことを示し、そうでない場合はも
う1回反復する。
F.発明の効果 本発明によれば、セグメント化法で電子タブレットから
の実時間手書き文字出力をセグメント化する。この方法
は反復法であり、出口条件が決定されるまで、2つのス
トロークに関連する最大領域またはボックスの交差を次
々に見つけることにより、2つのストロークが交差する
一般領域を迅速に見つけるものである。
の実時間手書き文字出力をセグメント化する。この方法
は反復法であり、出口条件が決定されるまで、2つのス
トロークに関連する最大領域またはボックスの交差を次
々に見つけることにより、2つのストロークが交差する
一般領域を迅速に見つけるものである。
第1a図は、英数字など4つの記号のストロークを示す図
である。 第1b図は、x軸に沿って重なり合ったストロークをもつ
2つの文字を示す図である。 第2図は、本発明に従って構成され動作する文字認識シ
ステムの構成図である。 第3図は、あるストロークの最小及び最大のx座標とy
座標によって画定される線形寸法をもつ最大ボックスを
示す図である。 第4図は、本発明の空間的セグメント化法の様々なステ
ップを示す構成図である。 第5a図は、相互完全交差構成の1つの形における、スト
ロークS1とS2に関連する最大ボックスB1とB2を示す図で
ある。 第5b図は、相互完全交差構成のもう1つの形における、
ストロークS1とS2に関連する最大ボックスB1とB2を示す
図である。 第6a図、第6b図及び第7図は、2つの最大ボックスの延
長交差を示す図である。 第8図は、ストロークS1とS2が交差ボックスを1回だけ
通過する状態を示す図である。 第9図は、ストロークS2が交差ボックスを2回以上通過
するため、ストロークS1とS2がからみ合っている状態を
示す図である。 第10図は、物理的につながった2つのストロークS1とS2
について、本発明の方法を6回反復した結果を示す図で
ある。 第11図は、この方法を1回反復して、S1のどの点も延長
交差ボックス内に含まれていないと判定されたという結
果を示す、x軸で重なり合った2つのつながっていない
ストロークを示す図である。 第12図は、2つのつながっていないストロークS1とS2を
示す図である。 第13図は、近接する2つのストロークS1とS2及びS1とS2
のサブストロークS1′とS2′を示す図である。 10……文字認識システム、12……セグメント化プロセッ
サ、14……電子タブレット、15……スタイラス(ペ
ン)、16……ストローク捕捉手段、18……文字認識機
構。
である。 第1b図は、x軸に沿って重なり合ったストロークをもつ
2つの文字を示す図である。 第2図は、本発明に従って構成され動作する文字認識シ
ステムの構成図である。 第3図は、あるストロークの最小及び最大のx座標とy
座標によって画定される線形寸法をもつ最大ボックスを
示す図である。 第4図は、本発明の空間的セグメント化法の様々なステ
ップを示す構成図である。 第5a図は、相互完全交差構成の1つの形における、スト
ロークS1とS2に関連する最大ボックスB1とB2を示す図で
ある。 第5b図は、相互完全交差構成のもう1つの形における、
ストロークS1とS2に関連する最大ボックスB1とB2を示す
図である。 第6a図、第6b図及び第7図は、2つの最大ボックスの延
長交差を示す図である。 第8図は、ストロークS1とS2が交差ボックスを1回だけ
通過する状態を示す図である。 第9図は、ストロークS2が交差ボックスを2回以上通過
するため、ストロークS1とS2がからみ合っている状態を
示す図である。 第10図は、物理的につながった2つのストロークS1とS2
について、本発明の方法を6回反復した結果を示す図で
ある。 第11図は、この方法を1回反復して、S1のどの点も延長
交差ボックス内に含まれていないと判定されたという結
果を示す、x軸で重なり合った2つのつながっていない
ストロークを示す図である。 第12図は、2つのつながっていないストロークS1とS2を
示す図である。 第13図は、近接する2つのストロークS1とS2及びS1とS2
のサブストロークS1′とS2′を示す図である。 10……文字認識システム、12……セグメント化プロセッ
サ、14……電子タブレット、15……スタイラス(ペ
ン)、16……ストローク捕捉手段、18……文字認識機
構。
Claims (3)
- 【請求項1】スタイラスのストロークに関連する点のタ
ブレット表面に対するx軸及びy軸方向の変位を示すデ
ータを供給する、筆写用スタイラス、タブレット、及び
データ生成手段の出力信号に結合された、手書き記号用
セグメント化装置であって、 スタイラスのストロークに関連する1組の点の最大及び
最小のx座標とy座標を指示する手段と、 ストロークに関連する指示された最大及び最小のx座標
とy座標がその中に含まれる、y軸に沿った長さとx軸
に沿った幅を有する領域のx座標とy座標を決定する手
段と、 第1のストロークに関連する第1領域と第2のストロー
クに関連する第2領域を処理して、それらのストローク
が互いにつながっているかどうかを決定する手段と を含む前記装置。 - 【請求項2】スタイラスのあるストロークに関連する点
のタブレット表面に対するx軸及びy軸方向の変位を示
すデータを供給する、筆写用スタイラス、タブレット、
及びデータ生成手段を含む、手書き記号認識用の認識シ
ステムにおいて、 スタイラスのストロークに関連する1組の点のそれぞれ
の最大及び最小のx座標とy座標を指示するステップ
と、 ストロークに関連する指示された最大及び最小のx座標
とy座標がその中に含まれるブロック領域のx座標とy
座標を決定するステップと、 第1のストロークに関連する第1ブロック領域と第2の
ストロークに関連する第2ブロック領域を処理して、第
1のストロークと第2のストロークが互いに物理的また
は論理的につながっているかどうか判定するステップ
と、 を含む、ストロークをセグメント化して文字などの記号
にする方法。 - 【請求項3】スタイラスのあるストロークに関連する点
のタブレット表面に対するx軸及びy軸方向の変位を示
すデータを供給する、筆写用スタイラス、タブレット、
及びデータ生成手段を含む、手書き記号認識用の認識シ
ステムにおいて、 (a)スタイラスのストロークに関連する1組の点のそ
れぞれの最大及び最小のx座標とy座標を指示するステ
ップと、 (b)指示された最大及び最小のx座標とy座標がその
中に含まれるブロック領域のx座標とy座標を決定する
ステップと、 (c)第1のストロークに関連する第1ブロック領域と
第2のストロークに関連する第2ブロック領域を処理し
て、第1のストロークと第2のストロークが互いに物理
的または論理的につながっているかどうか判定するステ
ップと、 を含み、上記処理ステップ(c)が、 (d)第1ブロック領域を少なくともy軸に沿って第1
の所定の量だけ延長し、第2ブロック領域を少なくとも
x軸に沿って第2の所定の量だけ延長するステップと、 (e)第1ブロック領域と第2ブロック領域がx軸及び
y軸に沿って互いに完全交差するかどうか判定するステ
ップと、 両方のブロック領域が互いに完全交差すると判定した場
合に、 (f)第1のストロークと第2のストロークが互いにつ
ながっていると指示するステップと、 両方のブロック領域が互いに完全交差していないと判定
した場合に、 (g)第1ブロック領域を少なくともx軸に沿って第1
の所定の量だけ延長し、第2ブロック領域を少なくとも
y軸に沿って第2の所定の量だけ延長するステップと、 (h)第1ブロック領域と第2ブロック領域がx軸及び
y軸に沿って互いに完全交差するかどうか判定するステ
ップと、 両方のブロック領域が互いに完全交差すると判定した場
合に、 (i)第1のストロークと第2のストロークが互いにつ
ながっていると指示するステップと、 両方のブロック領域が互いに完全交差していないと判定
した場合に、 (j)2つの延長ブロック領域がある交差領域を共有す
るかどうか判定するステップと、 2つの延長ブロック領域がある交差領域を共有しない場
合に、 (k)2つのストロークが互いにつながっていないと指
示するステップと、 2つの延長ブロック領域がある交差領域を共有する場合
に、 (l)それぞれ、交差領域内に含まれるx座標とy座標
をもつ点を少なくとも1個含む、第1ブロック領域に関
連するストロークの第1サブストロークと、第2ブロッ
ク領域に関連するストロークの第2サブストロークを決
定するステップと、 第1のストロークと第2のストロークのどちらか一方ま
たは両方が交差領域内にサブストロークを有さない場合
に、 (m)2つのストロークがつながっていないと指示し
て、この方法のステップを終了するステップと、 そうでなくサブストロークを有する場合に、 (n)第1サブストロークに関連する第1ブロック領域
のx座標とy座標、及び第2サブストロークに関連する
第2ブロック領域のx座標とy座標を決定するステップ
と、 (o)第1のストロークと第2のストロークが互いにつ
ながっているかそれともつながっていないかが判定され
るまで、サブストロークに関連するブロック領域を用い
て、ステップ(d)ないし(n)を繰り返し実行するス
テップとを含む、 ストロークをセグメント化して文字にする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US29409489A | 1989-01-05 | 1989-01-05 | |
US294094 | 1989-01-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02226387A JPH02226387A (ja) | 1990-09-07 |
JPH0670801B2 true JPH0670801B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=23131851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1338906A Expired - Lifetime JPH0670801B2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-12-28 | 手書き文字用セグメント化装置及び方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0377129A3 (ja) |
JP (1) | JPH0670801B2 (ja) |
CA (1) | CA2000023C (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6128409A (en) * | 1991-11-12 | 2000-10-03 | Texas Instruments Incorporated | Systems and methods for handprint recognition acceleration |
US5652806A (en) * | 1992-01-10 | 1997-07-29 | Compaq Computer Corporation | Input device with data targeting to determine an entry field for a block of stroke data |
JP2691101B2 (ja) * | 1992-03-05 | 1997-12-17 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション | 手書き入力方法及び入力装置 |
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