JPH0670712U - 保冷バッグ - Google Patents

保冷バッグ

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JPH0670712U
JPH0670712U JP1949693U JP1949693U JPH0670712U JP H0670712 U JPH0670712 U JP H0670712U JP 1949693 U JP1949693 U JP 1949693U JP 1949693 U JP1949693 U JP 1949693U JP H0670712 U JPH0670712 U JP H0670712U
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water
bag
cold
cold insulation
sheet material
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JP1949693U
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精治 宮本
Original Assignee
精治 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保冷バッグの表面に発生する水滴を確実に除
去することを目的とする。 【構成】 保冷バッグ10は、内部に含水剤5および冷
却剤6からなる保冷剤を充填する袋体2の外表面を、吸
水シート材11で被覆するようにしたものである。この
吸水シート材11は高吸水性ポリマーを層状に備えてな
るため、空気中の湿気が袋体2の表面で結露し、水滴を
発生させた場合においても、それらは吸水シート11に
て逐時吸水されることとなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば人体の患部に被着したり、保冷容器内に収容して使用され、 人体の患部や保冷容器内を冷却する保冷バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、日射病、急な発熱等の病気や骨折、打撲等の事故の場合、例えば特開昭 60−171042号に示す保冷バッグや図5に示すような保冷バッグ1が使用 されていた。保冷バッグ1は、全体偏平形状の袋体2の内部を区画壁3により、 2つの区画室4Aおよび4Bに区画してなる。1つの区画室4A内には水や含水 化合物結晶(例えば硫酸ナトリウム水塩)からなる含水剤5が、もう一つの区画 室4B内には、上記含水剤5と混ざることにより吸熱化学反応を起こす粉、粒状 の冷却剤6が充填され、内部を密閉していた。袋体2の材質としては塩化ビニル 、ポリエチレンシートの表面にアルミニウムシートを被着したラミネートフィル ム等が用いられる。
【0003】 こうして形成される保冷バッグ1は、上方より矢印方向の力を加えることで2 点鎖線Aで示すように区画壁3が破壊され、袋本体2の内部の含水剤5と冷却剤 6が混ざり、吸熱化学反応を起こすこととなる。例えば冷却剤6として硝酸アン モニウムや尿素あるいはその混合物を用いた場合に、これらの物質が水や硫酸ナ トリウム水塩からなる含水剤5と混ざると吸熱化学反応によって急激な温度低下 が生じることとなり、保冷バッグ1の全体が冷却されることとなる。
【0004】 このようにして、冷却された保冷バッグ1は、例えば図6で示すように足の打 撲箇所に湿布を行い、さらにその上に保冷バッグ1をバンド7で止着して用いら れる。すなわち、打撲箇所については、通常発熱を起こすため湿布薬で冷やすこ とが適切とされ、この他保冷バッグ1により冷やすとさらに解熱効果を高めるこ とが確認されている。こうして保冷バッグ1にて冷やされた部分には、一般に包 帯が巻かれる。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、上記のように用いられる保冷バッグ1は、袋体2をアルミニウ ムのラミネートシート等により形成しているために、内部に充填される含水剤5 と冷却剤6とが吸熱化学反応を起こし、保冷バッグ1の全体が冷却されると、保 冷バッグ1の表面に空気中の湿気や体から水蒸気として出る汗が結露し、水滴と して発生する不具合が生じることとなる。特に夏場の蒸し暑い時には保冷バッグ 1の表面に発生する水滴の量が増大し、バッグ1を包む包帯が発生する水滴で漏 れ、不快な思いをすることがある。また、湿布薬の部分にもこれら発生する水滴 がしみこみ、薬効を低下させる等の不具合が生じていた。
【0006】 本考案は上記従来の不具合に着目してなされたものであり、保冷バッグの表面 に発生する水滴を確実に除去することを目的とするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は全体偏平形状の袋体の内部に保冷剤を充 填し、密閉してなる保冷バッグにおいて、袋体の外表面の一部または全部を高吸 水性ポリマーが結合される吸水シート材で被覆するようにしたものである。
【0008】
【作用】
本考案によれば、袋体の外表面の一部または全部を高吸水性ポリマーが結合さ れる吸水シート材にて被覆することとしたため、袋体に充填される保冷剤により 保冷バッグの全体が冷却される状態において、袋体の表面に空気中の湿気等に基 づき水滴が発生したとしても、それらの水滴は高吸水性ポリマーが結合される吸 水シート材に逐時吸水されることとなる。したがって、保冷バッグの表面に発生 する水滴を確実に除去することが可能となる。
【0009】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基づき説明する。保冷バッグ10は 図2に示すように全体偏平形状とされ、該保冷バッグ10は、図1で示すように 袋体2の内部を区画壁3により2つの区画室4A、4Bに区画してなる。この袋 体2の内部には保冷剤としての含水剤5と冷却剤6が充填され、密閉状態になっ ている。このうち区画室4A内には水や含水化合物結晶(例えば硫酸ナトリウム 水塩)からなる含水剤5が、一方区画室4B内には硝酸アンモニウムや尿素ある いはその混合物等からなる冷却剤6がそれぞれ充填される。内部にこれらの保冷 剤を充填してなる袋体2は、さらにその外側の全体を高吸水性ポリマーが結合さ れる吸水シート材11で被包される(図1参照)。すなわち、吸水シート材11 は袋体2の全体を被覆する袋形状とされ、袋体2の外表面に密着する構造とされ る。
【0010】 次に、図3に基づき吸水シート材11および袋体2の構造をより詳細に説明す る。内部に保冷剤を充填してなる袋体2はアルミニウム層2Aをポリエリレン、 塩化ビニル等からなる合成樹脂層2Bに積層・圧着したラミネート構造とされる 。一方、吸水シート材11は上層側を不織布層11Aと、下層側を高吸水性ポリ マー層11Bとした二層構造とされる。不織布層11Aは、上面側をポリエステ ル、ポリプロピレン、ポリアミド等からなる疎水性合成繊維、下面側をレーヨン 、コットン等の親水性合成繊維とした不織布の重合体とされる。また、高吸性ポ リマー層11Bは高吸水性ポリマーをシート状に加工してなり、上層側の不織布 層11Aに一体に結着させてなる。高吸水性ポリマーとしては、例えばデンプン 系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン−アクリ ル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体の ケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン −アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグ ラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2−アクリルアミド −2−メチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、デンプン−アク リロニトリル−ビニルスルホン酸グラフト共重合体のケン化物の各架橋物、アク リル酸(塩)重合体、メタクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ア クリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセル ローズの架橋物、ポリビニールアルコール−無水マレイン酸反応物の架橋物など である。
【0011】 かかる高吸水性ポリマー5は、自重の20倍以上の吸収保持能を有し、かつ、 不水溶にして多量の水を吸収すると膨潤しゲル化する性質を有する。
【0012】 袋体2を被覆する吸水シート材11の一面側には、一対の貼着テープ12が支 持されてなる。この貼着テープ12は保冷バッグ10を所望の被貼着部位に貼着 するためのものである。
【0013】 こうして形成される保冷バッグ10は、図1に示すように上方より矢印方向の 力を加えることで2点鎖線Aで示すように区画壁3が破壊され、袋体2の内部の 含水剤5と冷却剤6とが混ざり、吸熱化学反応を起こすこととなる。これにより 、保冷バッグ10の全体が冷却されることとなり、該保冷バッグ10を例えば図 4に示す肩の部分に貼着テープ12を用いて貼着することとすれば、その部分( 例えば炎症、骨折等の部分)を冷やすことが可能となり、傷みを和らげることが できる。ここで冷却された保冷バッグ10の表面(詳しくは袋体2の表面)には 、空気中の湿気や体から水蒸気として出る汗が結露し、水滴として発生すること がある。しかし、これらの水滴は袋体2を被覆する吸水シート材11、とりわけ 該シート材11の高吸水性ポリマー層11Bの部分で吸水されることとなる。こ の結果、図4で示すように保冷バッグ10を人体の炎症部分に被着して用いる場 合にあっても、炎症部分に貼った湿布薬に水滴がしみこんだり、また保冷バッグ 10を止める包帯に水滴がしみこみ、不快感を催すことが無くなることとなる。 さらに吸水シート材11の上層側の不織布層11Aは人体に接触する上面側を疎 水性合成繊維にて形成しているため、肌にべとつくこともない。
【0014】 さらに、このようにして形成される保冷バッグ10を、例えば薬品、食品、血 液バッグ等と収容する保冷容器内に入れて用いる場合(例えばクーラーボックス の蓋の裏側に貼着して用いる場合)においても、上記のように保冷バッグ10の 表面において水滴が発生することもないので収容する薬品、食品、血液バッグ等 を清潔に保つことができる。なお、上記実施例に係る保冷バッグ10は、一旦区 画壁3を破壊して含水剤5と冷却剤6を混ぜた後において、再度保冷バッグ10 を冷蔵庫や冷凍庫に入れ、保冷剤を冷却して再び用いることも可能とされる。
【0015】 次に、上記実施例の作用を説明する。上記実施例によれば、袋体2の表面全体 が高吸水性ポリマー層11Bを備えた吸水シート材11にて被覆されるため、内 部に充填される保冷剤の作用により袋体2の表面に空気中の湿気が結露し、水滴 が発生した場合でも、水滴は吸水シート材11の高吸水性ポリマー層11Bにて 逐時吸水されることとなる。したがって、保冷バッグ10の表面に発生する水滴 を確実に除去することが可能となる。
【0016】 なお、袋体2の内部は、上記実施例のように区画壁3にて区画することなく、 ゼリーその他のゲル材からなる保冷剤を充填し、冷蔵庫や冷凍庫内で冷却する構 造のものとしてもよい。また、吸水シート材11を別体の袋にて構成し、該袋に 従来の保冷バッグを収容することとしてもよい。さらに、吸水シート材11は袋 体2の全体を被覆するものでなく一部を被覆する構造のものとしてもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、保冷バッグの表面に発生する水滴を確実に除 去することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の保冷バッグに係り、図2の
I−I線に沿う断面図である。
【図2】保冷バッグの斜視図である。
【図3】図1のIII部を拡大して示す断面図である。
【図4】保冷バッグの一用途を示す説明図である。
【図5】従来の保冷バッグを示す断面図である。
【図6】従来の保冷バッグの一用途を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、10 保冷バッグ 2 袋体 3 区画壁 4A、4B 区画室 5 含水剤 6 冷却剤 7 バンド 11 吸水シート材 11A 不織布層 11B 高吸水性ポリマー層 2A アルミニウム層 2B 合成樹脂層 12 貼着テープ(貼着体)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体偏平形状の袋体の内部に保冷剤を充
    填し、密閉してなる保冷バッグにおいて、袋体の外表面
    の一部または全部を高吸水性ポリマーが結合される吸水
    シート材で被覆したことを特徴とする保冷バッグ。
  2. 【請求項2】 吸水シート材の外表面に保冷バッグ本体
    を所望の被貼着部位に貼着するための貼着体を支持して
    なる請求項1に記載の保冷バッグ。
JP1949693U 1993-03-25 1993-03-25 保冷バッグ Pending JPH0670712U (ja)

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JP1949693U JPH0670712U (ja) 1993-03-25 1993-03-25 保冷バッグ

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JP1949693U Pending JPH0670712U (ja) 1993-03-25 1993-03-25 保冷バッグ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020142011A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 白元アース株式会社 冷却具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60215360A (ja) * 1984-04-11 1985-10-28 中松 義郎 結露吸収冷却枕装置
JPS63271076A (ja) * 1987-04-28 1988-11-08 味の素株式会社 結露防止保冷帯
JPH04140139A (ja) * 1990-09-29 1992-05-14 Nippon Shokubai Co Ltd 吸水性シートおよびその製造方法

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