JPH0670484A - 逆流防止装置及び太陽電池保護装置 - Google Patents

逆流防止装置及び太陽電池保護装置

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JPH0670484A
JPH0670484A JP5095029A JP9502993A JPH0670484A JP H0670484 A JPH0670484 A JP H0670484A JP 5095029 A JP5095029 A JP 5095029A JP 9502993 A JP9502993 A JP 9502993A JP H0670484 A JPH0670484 A JP H0670484A
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郁夫 南野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 順方向に電流が流れている時に発生する損失
を可及的に抑えることができる太陽電池保護装置を提供
すること 【構成】 太陽電池1と蓄電池2との間に太陽電池保護
装置5が配置され、この装置5は、有極リレーの配線を
適宜接続することにより構成される。すなわちE型コア
6の中央の脚に第1コイル(抵抗値は例えば1kΩ)7
並びに第2コイル(抵抗値は例えば0.02Ω)8を巻
回して電磁石を形成している。一方、E型コアの開放側
には、永久磁石9の両端に鉄片10を固着してなる可動
ブロック11が配置され、その各鉄片には、それぞれS
極またはN極が現れ、各コイルに一定方向(図中矢印方
向)に電流を流した時のみ、可動ブロックが移動して接
点12が閉じる。そして、この接点に第2コイルが直列
に接続され、これら接点と第2コイルに対して、上記第
1コイルが並列接続するように各接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆流防止装置及び太陽
電池保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常太陽光発電を行う場合には、光エネ
ルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池を電源と
し、そこにおいて発生する電力を負荷に供給するように
なっている。さらに、係る負荷と並列に蓄電池を接続
し、昼間は太陽光発電を行い負荷に電力を供給しつつそ
の蓄電池を充電して電力を蓄えるようになっている。と
ころで朝夕の日照量が少ない時や夜間の日照量のない時
には、太陽電池群の出力電圧が蓄電池の端子電圧より低
くなる。すると充電処理ができなくなるので、蓄電池に
蓄えた電力を用いて負荷に電力を供給するようにするの
であるが、この時、蓄電池から流れでた電流が太陽電池
側に流れ込むのを防止するため、太陽電池と蓄電池との
間に逆流防止用のダイオードを直列に接続し、太陽電池
の保護を図るとともに蓄電池の電気エネルギーが負荷側
に供給されるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の装置では、太陽光発電を行っている日中の太陽電池か
らの電力供給時に、太陽電池から流れでる電流が必ずダ
イオードを通過するため、そのダイオードにおける電圧
降下(0.5V)によるエネルギー損失が常時発生して
しまい、発電効率の低下の一因となる。
【0004】また、このようにダイオードは、上記太陽
電池の保護装置に限ることなく、機械的劣化がないこと
から、種々の電気回路中の逆流防止素子として使用され
ているが、上記と同様の理由から順方向に電流が流れて
いる時には、その電流に上記電圧降下分を掛けた値の電
力損失が常時発生しており、近年の低電圧化等にともな
い、その損失の与える影響が大きくなるという問題を有
している。
【0005】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、順方向に電流が流れ
ている時に発生する損失を可及的に抑えることができる
逆流防止装置及び太陽電池保護装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る逆流防止装置では、第1コイル
と、その第1コイルに所定の一方向に電流が流れた時に
閉状態となる接点とを有する有極リレーの前記第1コイ
ルと前記接点とを並列接続し、かつ前記有極リレーの前
記接点に、その接点内を前記所定の一方向に電流が流れ
ていることにより、直接または間接的に前記接点の閉状
態を維持する力を発揮させる制御手段を直列接続した。
【0007】また、ダイオードに接点を並列接続すると
ともに、前記接点を開閉させる電磁力を発生させるため
のコイルを、前記並列接続された接点並びにダイオード
に対して直列接続するようにしてもよい。
【0008】一方、本発明に係る太陽電池保護装置で
は、係る構成の逆流防止装置を太陽電池と蓄電池との間
に配置し、かつ、前記所定の一方向が、太陽電池から蓄
電池に向けて流れる電流の方向と一致させることであ
る。
【0009】
【作用】太陽電池の出力電圧が蓄電池のバッテリー電圧
より高くなると、太陽電池から蓄電池側に向けて電流が
流れる。すると、その電流が第1コイルに流れ、接点が
閉じる。そして、上記電流は接点を通り、制御手段を介
して蓄電池にいたり充電される。この時、制御手段内を
電流が流れることにより接点の閉状態が維持される。そ
して、接点における電圧降下はほとんどなく、また制御
手段も接点を閉状態に保つだけのエネルギーがあればよ
いため非常に少ない。よって、本装置で発生するエネル
ギー損失はほとんどない。また、太陽電池から発生する
電圧が蓄電池のバッテリー電圧以下となると、蓄電池か
ら太陽電池側に電流が流れようとする。しかし、少なく
とも第1コイルとそれにより開閉される接点からなるリ
レーが有極リレーであるため第1コイルに逆向きの電流
が流れても接点は開いたままとなる。
【0010】また、ダイオードと接点とを並列接続する
とともに、その並列回路に直列にコイルを接続した場合
には、ダイオードに順方向に電流が流れると、その電流
が直列接続されたコイルにも流れる。そして、その電流
値が所定の値を越えると、接点が閉じるため、以後は上
記順方向の電流は、主として接点とコイルとで構成され
る直列回路に流れる。これにより、エネルギー損失は上
記と同様に接点が閉じた時はほとんどなく、接点が閉じ
るまでにダイオードで消費されるエネルギー総量程度と
なる。そして、逆方向に電流が流れようとすると、ダイ
オードによりそれが阻止されるため、コイルに電流が流
れず(仮に流れても極僅かで接点を閉じるほどの電磁力
は生じない)接点が開き、逆流が防止される。
【0011】一方、接点が閉じた瞬間に逆流防止回路の
抵抗値が低下するため電流値が上昇し、接点がより強固
に閉じることになり、逆に電流値が下がり接点を保持で
きなくなった場合には、接点が開くが、この時逆流防止
回路の抵抗値が上昇するため電流値が減少し、電磁力が
より低下する。よって、接点のチャタリングが生じな
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る逆流防止装置及び太陽電
池保護装置の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述
する。図1は本発明の第1実施例を示している。本例で
は、逆流防止装置を太陽電池保護装置として用いた例を
示している。同図に示すように、太陽電池1と、並列接
続された蓄電池2並びに負荷3との間に、本発明に係る
逆流防止装置(保護装置)5が直列に配置されている。
なお、蓄電池2は、内部抵抗RB を有しており、その抵
抗値は例えば0.18Ω程度である。
【0013】ここで、本発明では、同図(B)に示すよ
うに、逆流防止装置5が一つの磁気回路で構成されてい
る。すなわち、まず、E型コア6の中央の脚に第1コイ
ル7並びに第2コイル8をそれぞれ巻回して電磁石を形
成している。この時、第1コイル7の抵抗値(例えば1
kΩ)の方が第2コイル8のそれ(例えば0.02Ω)
よりも大きくしている。一方、E型コア6の開放側に
は、永久磁石9の両端に鉄片10を固着してなる可動ブ
ロック11が配置されている。これにより、各鉄片10
には、それぞれS極またはN極が現れ、各コイル7,8
に一定方向(同図(A)中矢印方向で、「順方向」)に
電流を流したときに、可動ブロック11が移動して接点
12を閉じるようになっている。そして、この接点12
に第2コイル8が直列に接続され、これら接点12と第
2コイル8に対して、上記第1コイル7が並列接続する
ように各接続されている。
【0014】次に、上記した実施例の作用について説明
すると、まず、蓄電池2のバッテリー電圧EB が10V
とし、太陽電池1から発生する電圧Es が、時間経過に
伴う日照量の変化に応じて、図2(A)のように一旦上
昇した後、下降するとする。すると、太陽電池1から発
生する電圧がバッテリー電圧EB (10V)以上になる
と、同図(B)に示すようにまず第1コイル7に順方向
の電流が流れ始め、電圧の上昇にともない流れる電流も
増加する。そして、第1コイル7に流れる電流がある一
定の値(オン電流)以上になると、そのコイルから発生
する吸引力が所定値以上となるため有極リレーの可動ブ
ロック11を吸着させる。これにより同図(C)に示す
ように、接点12が閉じる(オンになる)。
【0015】ところで、接点12が閉じると第1コイル
7間が短絡されたことになり、同図(B)に示すごとく
第1コイル7に電流が流れなくなり、そのままでは接点
12が開いてしまう(オフとなる)が、本例では、接点
12が閉じたことにより、同図(D)に示すように第2
コイル8に電流が流れ始めるため、その第2コイル8か
ら発生する吸引力により接点12は閉状態を維持する。
なお、第2コイル8に流れる電流が増大すると、発生す
る吸引力も増大して特性が向上し、しかも接点12並び
に第2コイル8の抵抗が非常に少ないため、そこにおけ
る電圧降下はほとんどなく、順方向に流れている時に発
生する損失は可及的に減少される。
【0016】一方、日照量が減少して太陽電池1で発生
する電圧ES が低下してくると、第2コイル8に流れる
電流も減少し、その値が所定値(第1コイル7に流れる
電流によって接点が閉じる時のオン電流よりも小さい
値)以下となると、保持力が弱まり接点12が開き、第
2コイル8へ電流が流れなくなる。但し、この接点12
が開いた時における太陽電池の電圧Es は、バッテリー
電圧EB よりも大きいため、順方向電流は第1コイル7
を通って流れるが、上記したごとくこの時に第1コイル
7を流れる電流の値は、オン電流よりも小さくしている
ため、たとえ第1コイル7に電流が流れたとしても再度
接点12を閉じるだけの吸引力は発生しない。これによ
り、接点12は開状態を保つことになる。
【0017】なお、太陽電池の電圧Es の方がバッテリ
ー電圧EB よりも小さくなった時には、逆方向に電流が
流れようとするが、第1コイル7を流れる電流はそのコ
イルの抵抗値が大きいことからごく僅かであり、また、
有極リレーであることからたとえ第1コイル7に逆方向
電流が流れたとしても接点12が閉じることはない。し
たがって、太陽電池1側には素子に悪影響を与えること
のないごく僅かの電流が流れ込むだけで、その多くは、
負荷3側に流れ、負荷3への電力供給に使用される。こ
れにより逆流防止(太陽電池保護)がなされる。
【0018】次に、本例の逆流防止装置5で発生する損
失と、従来のダイオードで発生する損失とを比較する。
まず、本例の場合、図3(A)に示すように、第1コイ
ル7側を電流が流れている時は、その方向を問わず流れ
る電流が少ないため、損失はほとんどない。また、第2
コイル8に電流が流れた時には、最大で5A流れたとす
ると、抵抗が0.02Ωであるため、損失は0.5Wと
なる。一方、ダイオードの場合には、電圧降下が0.5
Vであるため、仮に本例と同じ5Aが流れたとすると損
失は2.5Wとなる。このように、本例では、従来のも
のに比し損失を1/5にすることができる。
【0019】図4は本発明の第2実施例を示している。
同図に示すように、本例では2つの磁気回路(リレー)
を用いて構成している。すなわち、接点を並列接続した
第1接点12a,第2接点12bに分離形成する。そし
て、第2接点12bは、両接点12a,12bに対して
直列に接続された第2コイル8′により開閉制御される
ようになっている。また、第1接点12aは、両接点1
2a,12bと、第2コイル8′に対して並列接続され
た第1コイル7′により開閉制御され、それら第1接点
12aと第1コイル7′は、上記した第1実施例と同様
に有極リレーを形成している。
【0020】そして、上記第1コイル7′並びに第1接
点12aは、同図(B)に示すような有極リレーで構成
されている。つまり、上記した第1実施例では、E型コ
アに2系統のコイルを巻回したが、本例では通常の1系
統のコイルを巻回することにより構成されている。な
お、その他の具体的な構成は、上記した第1実施例と同
様である。一方、第2コイル8′並びに第2接点12b
は、同図(C)に示す通常のリレー、すなわち、U型コ
ア14に第2コイル8′を巻回するとともに、そのU型
コア14の開放端に鉄片15を配置し、その鉄片15の
先端に第2接点12bを設けている。これにより、第2
コイル8′に電流が流れると、その方向を問わず吸引力
が発生し、鉄片15を吸引し第2接点12bが閉じるよ
うになっている。
【0021】次に、本例の作用について説明すると、ま
ず第1コイル7′に順方向に所定量の電流が流れると、
そこから発生する吸引力により第1接点12aが閉じ
る。すると、電流はその第1接点12aを介して第2コ
イル8′に流れはじめ、上記した第1実施例と同様の理
由により、第1コイル7′にはほとんど電流が流れなく
なるため第1接点12aは開いてしまう。しかし、その
開く前に、すでに第2コイル8′に電流が流れているこ
とにより発生する吸引力により第2接点12bが閉状態
となっているので、たとえ第1接点12aが開いたとし
ても第2接点12bを介して第2コイル8′には電流が
流れ続ける。これにより第2接点12bが閉状態を維持
し、順方向電流を流すことができる。
【0022】一方、順方向に流れる電流量が減少し、所
定値以下になると、第2接点12bが開く。すると、第
2コイル8′へ電流が流れることはない。また、上記し
た第1実施例と同様の理由から、第1コイル7′に少量
の順方向電流や逆流電流が流れたとしても第1接点12
aは開状態のままとなる。したがって、たとえ第2コイ
ル8′と第2接点12bとが通常のリレーで構成されて
いたとしても逆方向の電流が流れることにより一旦開状
態となった第2接点12bが閉じることはない。
【0023】なお、第2コイル8′と第2接点12bか
らなるリレーも有極リレーとしてもよいのはもちろんで
ある。またこのように2つのリレーを用いることによ
り、上記した第1実施例に比し部品点数は増加するもの
の、各リレーの製造が容易となる。
【0024】図5は本発明に係る第3実施例を示してい
る。同図に示すように、本例では、上記した第1実施例
を基本構成とし、第1コイル7に直列に小容量のダイオ
ード16を配置している。これにより、逆方向(図中矢
印と逆向き)に電流が流れようとすると、このダイオー
ド16にて阻止される。よって、図3(A)に示す逆方
向に流れることにより発生する損失をなくすことができ
る。
【0025】また、このダイオード16は、従来設けて
いた逆流防止用のダイオードに比し容量が非常に小さ
い、すなわち従来のものは、太陽電池1が1kWの発電
量とすると、例えば10A程度の大電流に耐えるもので
なければならないが、本例では1mA以下の電流しか流
れないため小型で済む。そして、順方向に電流が流れて
いる時でも接点12が閉じた後はほとんど電流が流れな
いため、そこにおいて発生する損失もほとんどない。な
お、その他の構成並びに作用は上記した各実施例と同様
であるため、その説明を省略する。
【0026】なおまた、本実施例のように第1コイル7
に直列に小容量のダイオードを設けた場合には、第1コ
イル7並びにそれにより開閉制御される接点12で構成
されるリレーは、必ずしも上記した各実施例のように有
極タイプのものを用いる必要はなく、通常の極性のない
(図4(C)に示すタイプ)を用いても良い。これによ
り構成がより簡略化できる。
【0027】図6は本発明に係る第4実施例を示してい
る。同図に示すように、本例では、上記した各実施例と
相違して、接点12に直列に接続する第2コイルのかわ
りに抵抗17を配置している。即ち、この抵抗17が制
御手段を構成し、この抵抗17に電流が流れることによ
り、電圧降下を発生させ、その電圧降下により第1コイ
ル7に保持電圧をかけて所望の電流を流し続け、接点1
2を閉状態に維持するための吸引力を発生させるように
している。
【0028】そして、図7に示すように、リレーの吸引
力は、距離が短くなるほど強くなるため、一度くっつい
て接点が閉じると、少ない電流で閉状態を保持できる。
したがって、抵抗17の抵抗値は、小さくて済むため、
そこにおいて発生するエネルギー損失も大きくならな
い。すなわち、ギャップの距離Xとすると、単位電流あ
たりに発生する力F/Iは、 F/I=K*(1/Xn ) となる。ここで、K係数(一定)でnは次数である。
【0029】ここでnを1とすると、距離が1/100
になると、F/Iは100倍になるので、保持電流Iは
1/100、電圧は1/100ですむ。よって、動作開
始点電圧を1Vととして、保持電圧は0.01V、動作
停止電流を1Aとすると、抵抗17は、0.01Ωとな
る。そして、順方向に流れる動作電流を10Aとする
と、抵抗において発生する損失は1Wで済む。一方、同
一条件と仮定すると、ダイオードでは5W(10A*
0.5V)となる。なお、この効果を強めるためには、
接点の開閉時のギャップの変化を大きくとればよい。
【0030】図8は本発明に係る第5実施例を示してい
る。同図に示すように、本例では、上記した各実施例と
相違して、太陽電池1と蓄電池2との間に逆流防止ダイ
オード18を設けるとともに、この逆流防止ダイオード
18の両端子間に接点19を並列接続している。そし
て、これら逆流防止ダイオード18と、接点19で形成
される並列回路に対して直列にコイル20を配置してい
る。このコイル20は、例えば抵抗値が0.002Ωの
ように非常に小さい巻線を用いて形成している。そし
て、前記接点19は、コイル20に所定量の電流が流れ
ることにより閉じるようになっている。すなわち、接点
19とコイル20とで電流リレーが構成され、この構成
は、例えば図4(C)に示すようなものとなる。
【0031】そして、この電流リレーの特性は、定格電
流が10Aとすると、コイル20に流れる電流値が7A
程度で接点19が閉じ、一度閉じると1A程度に下がっ
たときに接点が開くような、所定のヒステリシス特性を
有している。したがって、図9(A)に示すように、電
流値に対するエネルギー損失は、逆流防止ダイオードに
電流が流れ続けるとすると損失は電流値に比例するた
め、同図中実線で示すような特性となる(なお、本例で
はダイオードの電圧効果を1.0Vとしている。)。ま
た、同様に電流値に対するコイル20で生じる損失は、
電流の2乗に比例するため同図中破線(接点閉)で示す
ような特性となる(I2 Rより)。但し、図から明らか
なように、コイル20の抵抗値がもともと非常に小さい
ためダイオードの損失に比し極めて小さい。そして、逆
流防止装置全体の損失は、上記ダイオード18での損失
とコイル20での損失の和となる。
【0032】従って、接点19が閉じる7Aまでは、両
者の損失の和となるが、7Aになり接点19が閉じると
その瞬間に損失は、ほぼコイル20によるものとなり非
常に小さくなる。そしてこの接点が閉じた瞬間に逆流防
止回路の抵抗値が低下するため図中矢印で示すように電
流値が上昇し、接点がより強固に閉じる方向に力が働
く。なお、本例では、電流リレーがヒステリシスを有し
ているため、一度接点19が閉じたなら、その後電流値
が減少して7A以下となっても直ぐに接点が開くことは
なく、本例では1A以下になって始めて接点が開く。よ
って、それまでの間は、基本的にコイル20における損
失分だけとなる。また、1A以下になって接点19が開
くと、逆流防止ダイオード18を介して電流が流れるよ
うになるので、やはり図中矢印で示すように逆流防止回
路の抵抗値が上昇して電流値が減少するので、より接点
が開く方向に力が働く。よって、この接点の開閉時に生
じる抵抗値の変動現象によりチャタリングの発生が抑制
され、しかも本例ではヒステリシスを設けたため、上記
効果がより顕著となる。そして、このことは、蓄電池2
が満充電に近くなり、太陽電池1から流れ込む電流量が
減少して来た場合にも同様のことが言える。
【0033】そして、仮に1日の日照が同図(B)に示
すように正午を境に対象に増減すると、それによる太陽
電池1の発電量(電流値)は、同図(B)中破線で示す
ようになるが、計算の簡略化のために三角形に近似する
と実線で示すようになる。よって、従来のダイオードの
み場合には常時ダイオードに電流が流れて損失を生じる
ため50Whのエネルギー損失があったのに対し(図中
ハッチングで示す)、本例では発電開始当初は、ダイオ
ード単独よりも僅かながら損失分が大きいが、その後は
ほとんどなくなるため、結局その損失はほぼ同図中ハッ
チングの重複部分で示すものとなり13.7Whに減少
する。さらに、接点が閉じる電流値を下げることにより
損失分のさらなる減少を図ることができる。
【0034】そして本実施例では、極めて簡単な構成と
なり、部品点数の削減が図れるとともに、接点部位での
チャタリング現象も発生しない。さらに、逆流防止ダイ
オードに流れる電流値は、定格よりも小さい(上記の例
では70%)ため、従来のものに比し容量の小さなもの
(小型でかつ安価)を用いることができ、その結果、ダ
イオードでの発熱量等も抑制することができ、放熱手段
が不要或いは縮小することができる等、付随的な効果も
発揮する。
【0035】なお、上記した実施例では、電流リレーと
して通常のリレーを用いたものについて説明したが、上
記各実施例で用いた有極リレーを用いてももちろんよ
い。さらにまた、例えば図10に示すように、動作点の
異なる電流リレーを複数用い、それらを適宜並列接続す
るようにしても良い。すなわち、逆流防止ダイオード2
1と並列に接続された接点22を開閉制御する第3コイ
ル23は、抵抗が大きく比較的低い電流値で接点22が
閉じるようなものを用いる。さらに、この接点22と第
3コイル23に対して並列に接点24を設けるととも
に、それら並列回路に直列に接点24を開閉制御する第
4コイル25を設ける。そして、この第4コイル25
は、上記第3コイル23に比し抵抗値が小さく、比較的
高い電流値で接点24が閉じるようになっている。すな
わち、接点22と第3コイル23とで1つの動作点の低
い電流リレーを構成し、接点24と第4コイル25とで
動作点の高い電流リレーを構成している。
【0036】かかる構成にすることにより、日照度が増
加して太陽電池1から蓄電池2へ流れ込む電流値が比較
的小さい時にすでに接点22が閉じて逆流防止ダイオー
ド21でのエネルギー損失がなくなり、しかも、その後
の電流値の増加にともない接点24が閉じることによ
り、抵抗値の大きな第3コイル23での損失(ダイオー
ドでの損失に比べれば非常に小さいが)がなくなる。よ
って、日中等の電流値が大きな期間では、逆流防止装置
全体の損失は、より小さな損失しか発生しない第4コイ
ル24での損失となり、エネルギー損失をより低下させ
ることができる。
【0037】なお、この例でも両コイルにより構成され
る各電流リレーは、ヒステリシスを有するものを用いた
が、ヒステリシスはなくても良く、さらには、有極タイ
プでも極性のないタイプでも良いのはもちろんである。
また、電流リレーを並列配置する数を3つ以上としても
もちろん良い。
【0038】なお、上記した各実施例では、電流の流れ
る向き並びにその大きさに基づいて接点の開閉制御が行
われるため、太陽電池や蓄電池の端子電圧(定格)に関
係なく適用することができ、汎用性が高い。
【0039】なおまた、上記した各実施例では、いずれ
も太陽電池の保護装置として用いた例について説明した
が、本発明はこれに限ることはなく、種々の逆流防止装
置として使用することができるのはもちろんである。
【0040】さらにまた、本発明は上記した各実施例に
限られるものではなく、各実施例を適宜組み合わせて構
成してもよく、さらに、例えば異なるコアに第1,第2
コイルをそれぞれ巻回するものの、各コイルにより移動
する鉄片を共通化等することにより一つの接点を開閉制
御するようにする等、種々変更実施が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る逆流防止装
置及び太陽電池保護装置では、電圧降下のほとんどない
リレーを適宜組み合わせて構成したため、順方向に流れ
る電流により生じるエネルギー損失が可及的に抑制され
る。また、リレーのうち少なくとも1つを有極リレーと
したため、逆方向に電流が流れようとしても接点が開い
たままであるため、逆流防止機能を発揮することができ
る。
【0042】また、ダイオードと接点とを並列接続する
とともに、その並列回路に直列にコイルを接続した場合
には、エネルギー損失を抑制しつつ逆流防止が行えると
ともに、さらに構造の簡略化に伴う部品点数の削減を図
ることができる。さらに、接点のチャタリングの発生も
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】その作用を説明するためのタイムチャート図で
ある。
【図3】本例の装置と従来例とにおける発生するエネル
ギー損失の差を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す図である。
【図7】本例の動作原理を説明するための図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す図である。
【図9】その特性を示す図である。
【図10】本発明の第5実施例に基づく変形例を示す図
である。
【符号の説明】
1 太陽電池 2 蓄電池 5 逆流防止装置(太陽電池保護装置) 7,7′ 第1コイル 8,8′ 第2コイル 12 接点 12a 第1接点 12b 第2接点 16 小容量ダイオード 17 抵抗 18,21 逆流防止ダイオード 19,22,24 接点 20,23,25 コイル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1コイルと、その第1コイルに所定の
    一方向に電流が流れた時に閉状態となる接点とを有する
    有極リレーの前記第1コイルと前記接点とを並列接続
    し、 かつ、前記有極リレーの前記接点に、その接点内を前記
    所定の一方向に電流が流れていることにより、直接また
    は間接的に前記接点の閉状態を維持する力を発揮させる
    制御手段を直列接続してなる逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記有極リレーを構成
    する第1コイルより抵抗の小さな第2コイルからなり、
    その第2コイルに前記接点を通る電流が流れることによ
    り生じる電磁力により前記接点の閉状態を維持させるよ
    うにした請求項1に記載の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 有極リレーに前記第1コイルと前記第2
    コイルを2系統に装着し、前記第2コイルを前記有極リ
    レーの接点に直列接続し、前記第1コイルを前記接点並
    びに前記第2コイルに対して並列接続することにより、
    前記制御手段と前記有極リレーとを一体に構成した請求
    項1または2に記載の逆流防止装置。
  4. 【請求項4】 前記接点が並列接続された第1,第2接
    点で構成し、 その第1接点が、前記第1コイルにより開閉制御され、 前記第2接点が、その接点に直列に配置された制御手段
    を構成する前記第2コイルにより開閉制御されるように
    した請求項1または2に記載の逆流防止装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、抵抗からなり、前記接
    点を介して前記抵抗に流れる電流により発生する前記抵
    抗の電圧降下により前記第1コイルに保持電圧を印加す
    るようにした請求項1に記載の逆流防止装置。
  6. 【請求項6】 前記第1コイルに、反対方向に流れる電
    流を阻止する小容量ダイオードを直列接続した請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の逆流防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の逆流防止装置に用いら
    れる第1のコイルとそれにより開閉制御される接点から
    なる有極リレーに替えて、極性のないリレーを配置した
    ことを特徴とする逆流防止装置。
  8. 【請求項8】 ダイオードに接点を並列接続するととも
    に、前記接点を開閉させる電磁力を発生させるためのコ
    イルを、前記並列接続された接点並びにダイオードに対
    して直列接続してなることを特徴とする逆流防止装置。
  9. 【請求項9】 前記接点が閉じるために必要な前記コイ
    ルへの電流値より、前記接点が開く時の前記コイルへの
    電流値を所定量だけ小さいヒステリシスを有するように
    したことを特徴とする請求項8に記載の逆流防止装置。
  10. 【請求項10】 前記コイルと接点で構成されるリレー
    が、有極リレーからなることを特徴とする請求項8また
    は9に記載の逆流防止装置。
  11. 【請求項11】 太陽電池と、蓄電池との間に前記請求
    項1〜10のいずれか1項に記載の逆流防止装置を配置
    し、前記蓄電池から前記太陽電池に向けて流れる電流を
    阻止するようにした太陽電池保護装置。
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