JPH0670366A - 移動機への連続呼出防止方式及び一斉呼出方式 - Google Patents

移動機への連続呼出防止方式及び一斉呼出方式

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JPH0670366A
JPH0670366A JP5091711A JP9171193A JPH0670366A JP H0670366 A JPH0670366 A JP H0670366A JP 5091711 A JP5091711 A JP 5091711A JP 9171193 A JP9171193 A JP 9171193A JP H0670366 A JPH0670366 A JP H0670366A
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mobile
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msc
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JP5091711A
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Inventor
Akio Nakatani
昭雄 中谷
Reiko Mise
れい子 三瀬
Gakuo Matsumura
岳夫 松村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体通信システムで使用する移動機への連
続呼出防止方式及び一斉呼出方式に関し、不必要な電波
の放射の抑圧を図ることを目的とする。 【構成】 関門局(GS)は移動網加入者への着信要求を受
けた時、該移動網加入者の位置情報を加入者データベー
ス(HLR) から読み出して移動網交換局(MSC) への径路選
択を行って一斉呼出を行う呼出ゾーンをMSC に通知し、
MSC は一斉呼出を行うが、着信要求を受けた移動網加入
者が応答しない時は呼を切断しし所定サービスを実施
し、応答した時は接続動作を行う際、MSC とHLR の何れ
か一方に、着信要求を受けた移動網加入者の応答情報を
所定時間だけ記憶する記憶手段1を設け、着信要求があ
った時、MSC は着信要求を受けた移動網加入者の応答情
報が記憶されていれば、一斉呼出を行うことなく直ちに
記憶された応答情報に対応した所定サービスの実施、ま
たは前回の着信要求時に在圏したゾーンへの呼出を行う
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信システムで使
用する移動機への連続呼出防止方式及び一斉呼出方式に
関するものである。
【0002】移動体通信システムを構成する移動網の基
地局無線機は、固定網のある発呼者から着信要求された
移動機に対して一斉呼出の送信をするが、該移動機が無
応答の為に当該呼が切断された時は該発呼者に対して各
種サービスを行う為の接続が行われる。しかし、移動機
が応答すれば発呼者との間に回線が構築されて相互間で
通話が開始し、終話すれば構築された回線は開放され
る。
【0003】この時、呼の切断または終話直後、例え
ば、数秒〜数10秒の短時間内に再度、該移動機に着信要
求があった場合、移動機の状態は短時間前と同じ状態の
可能性が高くても、最初のステップである一斉呼出から
始める。これにより、無線基地局から不要な電波が何度
も放射される可能性があるが、この様な電波の放射をで
きるだけ少なくすることが必要である。
【0004】
【従来の技術】図16は従来の移動通信システムのシステ
ム構成図である。図において、従来の移動網の加入者の
移動機と固定網の加入者との間の通信は、移動網と固定
網の間の往来を管理する関門局GSにて、固定網の或る加
入者B から移動網の或る加入者の移動機A へ発呼し送出
した着信要求を受け、該移動機Aとの接続を行う移動網
交換局(MSC) が、該移動網の加入者情報を保有するデー
タベース(HLR) からの情報を基に、該移動網の基地局無
線機R から該移動機A を呼出す為に一斉呼出の送信をさ
せ、該移動機A が無応答の時は、当該呼を切断した後
に、該発呼者B に対して各種サービスの為の接続、即ち
(a)アナウンスマシンに接続する所謂トーキ接続、又は
(b)音声蓄積装置への接続、又は (c)着信転送接続など
を実施することになっている。
【0005】ここで、移動機への一斉呼出方式は、下記
の2つの手順でおこなわれる。 (1) 移動機は在圏中の無線チャネルの電界強度を常時、
測定し、異なる位置登録ゾーンの無線チャネルに移行し
た時に位置登録を行う。そこで、この移動機に対して着
信要求があると、この位置登録情報に基づいて移動網交
換局(MSC) が一斉呼出を行う。
【0006】この時の位置登録ゾーンは概ね県単位であ
る。これは、半径が数百m 〜数キロm の小ゾーン単位で
位置登録を行うと、位置登録が頻繁に発生し、無線局及
び交換局の処理能力に影響を与え、電波資源利用上も好
ましくないと云う理由からである。この様な方式では、
本来半径が数百m 〜数キロm の小ゾーン単位で呼出を行
えばよいところ、上記の事情で移動機の呼出を県単位で
行う為、移動機が在圏していない多数の小ゾーンに対し
ても呼出用の電波を放射することになり、結果として不
必要な電波を放射することになる。 (2) 移動機が位置登録可能な最小の呼出ゾーン単位(図
10の CZ が最小の呼出ゾーンである) で位置登録を行
い、位置登録された呼出ゾーンを小ゾーン、小ゾーンを
含む広い範囲のゾーンを中ゾーン、中ゾーンを含む更に
広い範囲のゾーンを大ゾーンとする階層構造を持つこと
によって、最初に小ゾーンで呼出を行い、移動機から応
答がなければ、次の中ゾーンで呼出を行い、また移動機
から応答がなければ、次に大ゾーンで呼出を行うという
様に、呼出範囲を順次拡大して行くものである。
【0007】この方式の場合には、位置登録ゾーンを県
単位とした時においても、位置登録時に、その移動機が
在圏中の半径数百m 〜数キロm の小ゾーンを交換局に通
知し記憶する手段を移動網交換局(MSC) に設けること
で、次の着信要求時には呼出範囲を限定することが可能
となる。
【0008】しかし、この方式では移動機が同一の位置
登録ゾーン内で移動した場合には、当初位置登録を行っ
た小ゾーンに在圏していないにも係わらず、位置登録上
の在圏ゾーンは変化がない為、結果として小ゾーン、中
ゾーン、大ゾーンの順序で呼出が行われることになり、
必ずしも1回の呼出で移動機に着信できるとは限らず、
やはり不必要な電波を放射する可能性が高い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記の固定網の
発呼した加入者B に対する一連の動作の後の短い時間
(例えば、数秒〜数10秒)に、固定網の別の加入者C か
ら無応答の同じ移動機A へ着信要求があった場合、基地
局無線機R から移動機A へ再び一斉呼出の送信をする
が、該移動機A が再び無応答となり、同じ移動機A へ電
波が何度も不必要に放射される。
【0010】また、終話した移動機が同一の位置登録ゾ
ーン内で移動した場合、当初位置登録を行った小ゾーン
に在圏していないにも係わらず、位置登録上の在圏ゾー
ン(県単位の大ゾーンである)は変化がない為、結果と
して小ゾーン、中ゾーン、大ゾーンの順序で呼出が行わ
れることになり、やはり不必要な電波を放射する可能性
が高い。
【0011】即ち、不必要な電波を放射する可能性が高
いと云う問題がある。本発明は不必要な電波の放射抑圧
を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は第1の本発明の原
理構成図である。GSは固定網加入者から移動網加入者へ
の着信要求を受けた時、該移動網加入者の位置情報を加
入者データベース(HLR) から読み出して移動網交換局へ
の径路選択を行って、一斉呼出を行う呼出ゾーンを移動
網交換局に通知する関門局である。 また、MSC は通知
された呼出ゾーン対して一斉呼出を行うが、着信要求を
受けた移動網加入者が応答しない時は呼を切断して該固
定網加入者に対して所定サービスを行い、応答した時は
該固定網加入者と該移動網加入者間の回線接続を行う移
動網交換局、1は着信要求を受けた移動網加入者の応答
情報を所定時間だけ記憶する記憶手段である。
【0013】そして、着信要求があった時、移動網交換
局(MSC) は着信要求を受けた移動網加入者の応答情報が
該記憶手段に記憶されていれば、一斉呼出を行わず、直
ちに記憶された応答情報に対応した所定サービスを行
い、または前回の着信要求時に在圏したゾーンへの呼出
を行う様にした。
【0014】
【作用】第1の本発明は、移動網交換局(MSC) と加入者
データベース(HLR) の何れか一方に、着信要求を受けた
移動網加入者の応答情報を所定時間(例えば、数秒〜数
10秒の短時間)だけ記憶する記憶手段(1) を設ける。
【0015】そして、着信要求があった時、移動網交換
局(MSC) は着信要求を受けた移動網加入者の応答情報が
該記憶手段に記憶されていれば、一斉呼出を行うことな
く、直ちに記憶された応答情報に対応した所定サービス
の実施、または前回の着信要求時に在圏したゾーンへの
呼出を行う様にした。
【0016】第2の本発明は、移動網交換局MSC 又は加
入者データベースHLR の何れかに設けたメモリ(11)に、
固定網の或る加入者B が発呼し着信要求した移動網の加
入者の移動機A が無応答の為に当該呼を切断した時に、
其の着信要求された移動機Aの加入者番号を記憶する。
そして、同じ移動機A へ、固定網の別の加入者C から発
呼し着信要求が有った場合に、其の着信要求された移動
網の移動機の加入者番号が、先にメモリ(11)に記憶して
置いた移動機A の加入者番号と一致し且つ其の着信要求
が予め定めた時間以内であれば、該移動機A を呼出す為
の一斉呼出を行わず直ちに、発呼者C への各種サービス
を開始する。従って、移動網交換局MSCに制御されて基
地局無線機R から同じ移動機A に対し不必要な電波が何
度も連続して放射されることが防止される。
【0017】第3の本発明は、第2の発明を実施する
為、前記固定網の発呼した加入者(B)から着信要求され
無応答の為に当該呼が切断された移動網の移動機(A) の
加入者番号を該メモリ11に書き込むと同時に起動し、所
定時間後に該メモリ(11)に書き込まれている該移動機
(A) の加入者番号を消去するタイマ2を設けた。
【0018】第4の本発明は、移動網交換局(MSC) と加
入者データベース(HLR) の何れか一方に着信要求を受け
た移動網加入者の加入者番号と終話時の在圏ゾーン番号
を所定時間だけ格納し、該所定時間を経過した時点で消
去するメモリ(12)を設ける。
【0019】そして、着信要求があった時、移動網交換
局(MSC) は対応する移動網加入者の加入者番号と終話時
の在圏ゾーン番号が格納されていれば、一斉呼出を行う
ことなく、格納された在圏ゾーン番号のみについて呼出
を行う様にして、不必要な電波の放射をできるだけ少な
くする様にした。
【0020】
【実施例】図2は第2の本発明の実施例でメモリ(11)を
移動網交換局MSC に設けた場合の構成図、図3は第2の
本発明の別の実施例でメモリ(11)を加入者データベース
HLR に設けた場合の構成図、図4は第2の本発明のメモ
リを移動網交換局MSC に設置した実施例の接続シーケン
ス、図5は第2の本発明のメモリを加入者データベース
HLR に設置した実施例の接続シーケンス、図6は第3の
本発明に対応する実施例の移動網交換局MSC の中の呼制
御処理部の構成図、図7は第3の本発明の実施例の移動
網交換局MSC の中の呼出判定処理部の構成図、図8は第
2の本発明の実施例の加入者データベースHLR の内部構
成図、図9は第4の本発明と従来例の比較説明図であ
る。
【0021】更に、図10は第4の本発明の実施例で呼出
ゾーン制御機能を移動網交換局MSCに設けた場合の構成
図、図11は第4の本発明の別の実施例で呼出ゾーン制御
機能を加入者データベースHLR に設けた場合の構成図、
図12は第4の本発明のメモリを移動網交換局MSC に設置
した実施例の接続シーケンス、図13は第4の本発明のメ
モリを加入者データベースHLR に設置した実施例の接続
シーケンス、図14は第4の本発明の実施例の移動網交換
局MSC 及び加入者データベースHLR 設置した呼出ゾーン
制御部の構成図、図15は図14中の呼出ゾーン記憶部の構
成図である。
【0022】以下、図2〜図15を説明する。先ず、図2
のメモリ11を移動網交換局MSC に持つ実施例の接続手順
は、図2と図4を参照し、固定網の加入者B から移動
網の加入者A(移動機A)に対し発信する。
【0023】移動網と固定網の間の往来を管理する
関門局GSは、共通線信号で接続された加入者データベー
スHLR から移動機A の位置情報を読出し、移動網交換局
MSCへ、該移動機A を呼出す為の一斉呼出のルーチング
動作を指令する。併せて、該移動機A が無応答の時は、
サービス接続の(b) 音声蓄積装置への接続、又は (c)着
信転送接続に関する発呼者B の指定の有無を通知する。
移動網交換局MSC は、加入者データベースHLR からの
移動機A の位置情報に基づき、基地局無線機Rから移動
機A を呼出す為の一斉呼出を行う。
【0024】移動機A が、電源断又は現在位置が一斉
呼出エリアの外にいる時は、無応答であるので、発呼者
B に対し,(a)トーキ接続、又は (b)音声蓄積装置への接
続、又は (c)着信転送接続のサービス接続を行う。移
動網交換局 MSCは、固定網の加入者B からの呼を切断し
た時、着信要求された移動機A の加入者番号A を、メモ
リ11に書き込み、タイマ21を起動する。タイマ21の時間
設定値は、例えば数秒〜数十秒の短い時間を設定する。
【0025】固定網の別の加入者C から移動網の同じ
加入者の移動機A に対し発信する。 関門局GSはと同様の動作を行う。移動網交換局
MSCは、固定網の加入者C からの着信要求番号が、移動
網の先と同じ移動機A の加入者番号A であり、且つ其の
着信要求が予め定めた上記の短い時間内であれば、つま
りタイマ(21)が動作中であれば、移動機A を呼出す為の
一斉呼出を行わず、即座に上記サービス接続の (a)トー
キ接続、(b) 音声蓄積装置への接続、 (c)着信転送接続
の何れかを行う。
【0026】また、図3のメモリ11を加入者データベー
スHLR に持つ実施例の接続手順は、図3と図5を参照
し、加入者B(移動機B)から、加入者A(移動機A)に対し
発信する。交換局MSC1は、加入者データベースHLR
へ、加入者A(移動機A)への着信情報読出要求を送出す
る。
【0027】加入者データベースHLR からの該着信情
報読出要求に対する応答には、該移動機A が無応答中で
あるか否かを表すフラグF の情報と併せて、該移動機A
の位置情報が含まれおり、該移動機A が無応答の時は、
(b) 音声蓄積装置への接続、又は (c)着信転送接続のサ
ービス接続の指定の有無を、移動網交換局MSC1へ通知す
る。移動網交換局MSC1は、加入者データベースHLR か
ら受けた該移動機A が無応答中でない事を表すフラグF
= 0 と該移動機A の位置情報とに基づき、移動網交換局
MSC2に対し、該移動機A を呼出す為の一斉呼出のルーチ
ング動作を指令する。移動網交換局MSC2は、其の指令
により、該移動機A を呼出す為の一斉呼出を行う。
【0028】移動機 Aが、電源断又は一斉呼出エリア
の外にいる時は、発呼者B に対し無応答であるので、該
発呼者B からの呼を切断し、該発呼者B に対し (a)トー
キ接続、又は (b)音声蓄積装置への接続、又は (c)着信
転送接続のサービス接続を行う。移動網交換局MSC2
は、加入者B からの発呼が移動網交換局MSC2によって切
断された時、該移動機A が無応答であった事を、共通線
信号で加入者データベースHLR に通知する。加入者デ
ータベースHLR は、該移動機A が無応答であったので、
フラグF = 1 とし、タイマ(21)を起動する。タイマ(21)
の時間設定値は、例えば数秒〜数十秒の短い時間を設定
する。
【0029】別の加入者C から、同じ加入者A(移動機
A)に対し発信する。これに対して、移動網交換局MSC1と
加入者データベースHLR との間で, と同じ動作が行
われる。´移動網交換局MSC1は、着信先加入者の移動
機A が無応答の時は、HLR から移動機A が無応答中であ
る事を表すフラグF = 1 を受け取るので、該移動機Aを
呼び出す為の一斉呼出を行わず、即座に加入者C に対し
(a)トーキ接続、又は(b) 音声蓄積装置への接続、又は
(c) 着信転送接続の各種サービスを実施する。
【0030】更に、図2の実施例の移動網交換局MSC の
呼制御処理部の構成を図6に示し、その中に呼接続処理
部, タイマ(21), メモリ(11)に相当する呼出判定処理部
を有し、その呼出判定処理部の構成を図7に示す。
【0031】図6の呼制御処理部の呼接続処理部は、入
力の着信呼のアドレス信号から加入者番号を作成し、呼
出判定処理部に対し其の書込みや消去を行う。次の着信
呼があると、呼出判定処理部に対し其の加入者番号が前
呼に対し無応答だった加入者の番号と同じか否かを問合
せる。呼出判定処理部での判定結果の否による加入者番
号の返送が無ければ、通常呼として呼接続する。同じと
判定して加入者番号の返送が有れば、発呼者の着信サー
ビスの指定条件により、直ちに (a)トーキ接続、又は
(b) 音声蓄積装置接続、又は(c) 着信転送接続を行う。
【0032】呼出判定処理部11は、無応答の着信呼を切
断した後、当該呼の加入者番号を書込み、タイマ(21)を
起動する。タイマ(21)が計時動作中は、書込んだ加入者
番号を記憶し、設定時間を満了した時に消去する。次に
着信呼があって、呼接続処理部から其の加入者番号につ
いて前記の問合せを受けた時、該当の同じ加入者番号を
記憶している場合は、移動網の移動機を一斉に呼出す対
象外と判定し、呼接続処理部へ該加入者番号を返送す
る。該当の同じ加入者番号を記憶していない場合は、通
常呼と判定し、呼接続処理部へ該加入者番号を返送しな
い。
【0033】図8の呼出判定処理部の構成は、図3の本
発明のメモリ(11)を加入者データベースHLR に有する場
合の実施例の加入者データベースHLR の内部構成を示
し、その中に、移動網の加入者の各移動機の位置情報、
発呼した加入者のサービス指定の有無、先の着信要求呼
に対し無応答であった移動機の無応答中情報などが書き
込まれる。そして其の移動機A の無応答中情報は、其の
移動機A の状態を表すフラグF を末尾に有し、F = 0
は、其の移動機A が発呼者B 又はC からの着信要求呼に
対し応答して無応答中ではない事を示し、F = 1 は、其
の移動機A が着信要求呼に対し応答せず無応答中である
事を示す。そしてタイマ(21)の設定時間を満了した時
に、F = 0 となる。次に、第4の本発明は、図9の,
に示す様に、最小の呼出ゾーンで位置検知が可能な場
合において、移動機が終話した時点から短い時間(例え
ば、数秒〜数十秒)以内に、終話した移動機に着信要求
があった場合には直前に検知したゾーン内に該移動機が
引き続き在圏中である確率が高いことを利用して、呼出
ゾーンを直前に検知したゾーンのみに限定して呼出を行
うことにより、不必要な電波の放射をできるだけ少なく
する様にした。
【0034】さて、図12を参照して図10の動作を説明す
る。ここで、説明の数字と図12中の数字は対応してい
る。また、図10中のGSは他網と移動網とを相互接続する
為の関門局で、加入者情報を読み出して位置情報を基に
ルーチングを行う機能を有し、MSC は移動網交換局で、
移動機の一斉呼出、無線回線設定、及び通話サービス等
の機能を有し、HLR は加入者データベースで、移動機の
位置情報、及び加入者のサービス条件等を管理する機能
を有し、CZは移動機の呼出を行う最小のゾーンである。
【0035】固定網加入者B から、移動網の加入者A
に対して発信する。, 関門局GSは加入者データベー
スHLR から加入者A の位置情報( 最小の呼出ーンCZを単
位にしてある) を読み出して移動網交換局MSC へルーチ
ングすると共に、一斉呼出を行う呼出ゾーンCZ 1〜CZ N
( 県単位の広範囲) を移動網交換局 MSC通知する。
【0036】移動網交換局MSC は加入者A の位置情報
に基づき、呼出ゾーンCZ 1〜CZ Nに対して移動機の一斉
呼出信号を送出する( 電波はCZ 1〜CZ Nに対して放射さ
れる) 。ゾーンCZ 2に在圏中の移動機A(加入者A)から
応答があり通話開始。移動網交換局 MSCは加入B から
の呼の終話時に、ゾーン番号CZ 2をメモリに記憶し、タ
イマを起動。ここで、タイマの値は、例えば数秒〜数十
秒と短い時間を設定する。
【0037】固定網加入者C から加入者A に対して発
信。関門局GSは, と同様な動作を行う。移動網交
換局MSC は着信番号が加入者A であり、且つタイマが起
動中であれば、加入者データベースHLR から通知された
呼出ゾーン番号CZ 1〜CZ Nを参照せず、メモリに記憶さ
れているゾーン番号CZ 2を参照して呼出ゾーンをCZ 2の
みに限定し、CZ 2に対してのみ移動機の一斉呼出信号を
送出する( 電波はCZ 2のみに対して放射される) 。
【0038】また、図13を参照して図11の動作を説明す
る。 固定網加入者B から、移動網の加入者A に対して発信
する。, 関門局GSは加入者データベースHLR から加
入者A の位置情報を読み出して移動網交換局MSC へルー
チングすると共に、一斉呼出を行う呼出ゾーンCZ 1〜CZ
N( 圏単位の広範囲) を通知する。移動網交換局MSC
は加入者A の位置情報に基づき、呼出ゾーンCZ 1〜CZ N
に対して移動機の一斉呼出信号を送出する( 電波はCZ 1
〜CZ Nに対して放射される) 。 ゾーンCZ 2に在圏中の移動機A(加入者A)から応答があ
り通話開始。加入者データベースHLR は加入者B から
の呼の終話時に、ゾーン番号CZ 2をメモリに記憶し、タ
イマを起動。ここで、タイマの値は、例えば数秒〜数十
秒と短い時間を設定する。
【0039】固定網加入者C から加入者A に対して発
信。関門局GSはと同様な動作を行う。加入者データ
ベースHLR はタイマが起動中であれば、メモリに記憶中
のゾーン番号CZ 2を移動網交換局MSC に通知する。移動
網交換局MSC は加入者データベースHLR から通知された
ゾーン番号CZ 2を参照して、CZ 2に対してのみ移動機の
一斉呼出信号を送出する( 電波はCZ 2のみに対して放射
される) 。
【0040】更に、図14に示す呼出ゾーン制御部は移動
網交換局MSC 及び加入者データベースHLR に設けられて
おり、この制御部の機能は (1) 加入者番号及び終話時の在圏ゾーン番号を、呼出ゾ
ーン記憶部に対して書き込み/ 読み出す。なお、在圏ゾ
ーンを書き込んだ時にタイマ起動する。 (2) 着信呼があった時、呼出ゾーン記憶部に対して、加
入者番号及び呼出番号を問い合わせる。 (3) 呼出ゾーン記憶部から加入者番号及び呼出ゾーン番
号の返送がなければ、通常の一斉呼出( CZ 1〜CZ Nの広
範囲の呼出) を行うこととする。 (4) 加入者番号及び呼出ゾーン番号の返送があれば、返
送されたゾーン番号CZに対してのみ呼出を行うことと
し、その旨の呼出ゾーン通知信号を送出する。
【0041】また、呼出ゾーン記憶部の機能は (1) 加入者番号及び終話時の在圏ゾーン番号を記憶す
る。 (2) 着信呼があった時、呼出ゾーン制御部からの問合わ
せに対して、該当する加入者番号及び呼出ゾーン番号が
記憶中の場合は、呼出ゾーン制御部に該加入者番号及び
呼出ゾーン番号CZを返送する。
【0042】なお、呼出ゾーン記憶部の構成は図15に示
す様に、タイマ起動中は加入者番号毎に呼出ゾーン番号
CZを記憶し、タイマ満了後は加入者番号及びゾーン番号
を消去する。
【0043】即ち、少し前に無応答の為に発呼が切断さ
れた同一の移動機に対して、所定時間内に固定網の別の
加入者から発呼があった場合、呼出の為の一斉呼出を連
続して行わない様にしたので、不必要な電波の放射が削
減され、発呼の完了率が向上する。また、移動機の終話
直後に着信要求があった場合には、該移動機が直前に在
圏していた小ソーン内に引き続き在圏中である確率が高
いので、一斉呼出を行うゾーンを直前の小ゾーンのみに
限定することにより不必要な電波の放射が削減される。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に本発明によれ
ば、不必要な電波の放射をできるだけ少なくすることが
できると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の原理構成図である。
【図2】第2の本発明の実施例でメモリ(11)を移動網交
換局MSC に設けた場合の構成図である。
【図3】第2の本発明の別の実施例でメモリ(11)を加入
者データベースHLR に設けた場合の構成図である。
【図4】第2の本発明のメモリを移動網交換局MSC に設
置した実施例の接続シーケンスである。
【図5】第2の本発明のメモリを加入者データベースHL
R に設置した実施例の接続シーケンスである。
【図6】第3の本発明に対応する実施例の移動網交換局
MSC の中の呼制御処理部の構成図である。
【図7】第3の本発明の実施例の移動網交換局MSC の中
の呼出判定処理部の構成図である。
【図8】第2の本発明の実施例の加入者データベースHL
R の内部構成図である。
【図9】第4の本発明と従来例の比較説明図である。
【図10】第4の本発明の実施例で呼出ゾーン制御機能を
移動網交換局MSC に設けた場合の構成図である。
【図11】第4の本発明の別の実施例で呼出ゾーン制御機
能を加入者データベースHLR に設けた場合の構成図であ
る。
【図12】第4の本発明のメモリを移動網交換局MSC に設
置した実施例の接続シーケンスである。
【図13】第4の本発明のメモリを加入者データベースHL
R に設置した実施例の接続シーケンスである。
【図14】第4の本発明の実施例の移動網交換局MSC 及び
加入者データベースHLR 設置した呼出ゾーン制御部の構
成図である。
【図15】図14中の呼出ゾーン記憶部の構成図である。
【図16】従来の移動通信システムのシステム構成図
【符号の説明】
GS 関門局 MSC 移動網交換
局 HLR 加入者データベース 1 記憶手段 2 タイマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関門局(GS)は固定網加入者から移動網加
    入者への着信要求を受けた時、該移動網加入者の位置情
    報を加入者データベース(HLR) から読み出して移動網交
    換局(MSC) への径路選択を行って、一斉呼出を行う呼出
    ゾーンを移動網交換局(MSC) に通知し、移動網交換局(M
    SC) は通知された呼出ゾーン対して一斉呼出を行うが、
    着信要求を受けた移動網加入者が応答しない時は呼を切
    断して該固定網加入者に対して所定サービスを行い、応
    答した時は該固定網加入者と該移動網加入者間の回線接
    続を行う移動体通信システムにおいて、 移動網交換局(MSC) と加入者データベース(HLR) の何れ
    か一方に、着信要求を受けた移動網加入者の応答情報を
    所定時間だけ記憶する記憶手段(1)を設け、 着信要求があった時、移動網交換局(MSC) は着信要求を
    受けた移動網加入者の応答情報が該記憶手段に記憶され
    ていれば、一斉呼出を行わず、直ちに記憶された応答情
    報に対応した所定サービスを行い、または前回の着信要
    求時に在圏したゾーンへの呼出を行う様にした移動機へ
    の連続呼出防止方式及び一斉呼出方式。
  2. 【請求項2】 移動網と固定網の境の関門局(GS)にて該
    固定網の或る加入者(B) から該移動網の或る移動機(A)
    へ発呼し送出した着信要求を受け、該移動網の移動機
    (A) との接続を行う移動網交換局(MSC) が該移動網の加
    入者情報を保有するデータベース(HLR) からの情報を基
    に、該移動網の基地局無線機(R) から該移動機(A) を呼
    出す為の一斉呼出の送信をし、該移動機(A) が無応答の
    時は当該呼を切断した後、該発呼者(B) に対し各種サー
    ビスの為の接続を行う移動通信システムにおける同じ移
    動機(A) への無効な連続呼出を防止する方式において、 該移動網交換局(MSC) 又は該加入者データベース(HLR)
    の何れかに、前記の発呼者(B) から着信要求された移動
    網の移動機(A) が無応答の為に当該呼を切断した時に、
    其の移動機(A) の加入者番号を記憶するメモリ(11)を具
    え、 該固定網の先に発呼した加入者(B) とは別の加入者(C)
    から該移動網の移動機(A) へ着信要求が有った場合、 其の着信要求された移動機の加入者番号が該メモリ(11)
    に先に記憶した移動機(A) の加入者番号と一致し且つ其
    の着信要求が予め定めた時間内であれば、該移動機(A)
    を呼出す為の一斉呼出を行わず直ちに、該発呼者(C) へ
    の各種サービス接続を開始させ、同じ移動機(A) に対す
    る連続呼出を防止することを特徴とする移動機への連続
    呼出防止方式。
  3. 【請求項3】 前記固定網の発呼した加入者(B) から着
    信要求され無応答の為に当該呼が切断された移動網の移
    動機(A) の加入者番号を該メモリ(11)に書き込むと同時
    に起動し、所定時間後に該メモリ(11)に書き込まれてい
    る該移動機(A)の加入者番号を消去するタイマ(2) を具
    えたことを特徴とする請求項2記載の移動機への連続呼
    出防止方式。
  4. 【請求項4】 関門局(GS)は固定網加入者から移動網加
    入者への着信要求を受けた時、該移動網加入者の位置情
    報を加入者データベース(HLR) から読み出して移動網交
    換局(MSC) ヘの径路選択を行って、一斉呼出を行う呼出
    ゾーンを最小の呼出ゾーン番号を用いて移動網交換局(M
    SC) に通知し、移動網交換局(MSC) は該位置情報に基づ
    いて一斉呼出う行う際、 移動網交換局(MSC) と加入者データベース(HLR) の何れ
    か一方に、着信要求を受けた移動網加入者の加入者番号
    と終話時の在圏ゾーン番号を所定時間だけ格納し、該所
    定時間を経過した時点で消去するメモリ(12)を設け、 着信要求があった時、移動網交換局(MSC) は対応する移
    動網加入者の加入者番号と終話時の在圏ゾーン番号が格
    納されていれば、一斉呼出を行うことなく、格納された
    在圏ゾーン番号のみについて呼出を行う様にしたことを
    特徴とする移動機への一斉呼出方式。
JP5091711A 1992-06-18 1993-04-20 移動機への連続呼出防止方式及び一斉呼出方式 Withdrawn JPH0670366A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6526282B1 (en) 1998-08-03 2003-02-25 Fujitsu Limited Method and apparatus for controlling the restriction on traffic in mobile communication system
JP2007274135A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kyocera Corp ネットワーク装置及び一斉呼出方法

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US6526282B1 (en) 1998-08-03 2003-02-25 Fujitsu Limited Method and apparatus for controlling the restriction on traffic in mobile communication system
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