JPH0670211U - 3次元無重力模擬装置 - Google Patents
3次元無重力模擬装置Info
- Publication number
- JPH0670211U JPH0670211U JP009510U JP951093U JPH0670211U JP H0670211 U JPH0670211 U JP H0670211U JP 009510 U JP009510 U JP 009510U JP 951093 U JP951093 U JP 951093U JP H0670211 U JPH0670211 U JP H0670211U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- iron core
- magnetic force
- weightless
- air bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 3次元無重力状態を模擬する。
【構成】 コイル1を収納したケーシング3に3本のビ
ーム4を120度の間隔で取付け、このビーム4の先端
にエアベアリング5を設け、コイル1に鉄心2を入れて
磁力で浮遊させ、この鉄心2にピアノ線6で対象装置9
を吊り下げるようにする。
ーム4を120度の間隔で取付け、このビーム4の先端
にエアベアリング5を設け、コイル1に鉄心2を入れて
磁力で浮遊させ、この鉄心2にピアノ線6で対象装置9
を吊り下げるようにする。
Description
【0001】
本考案は、宇宙環境の無重力を模擬した3次元無重力模擬装置に関する。
【0002】
宇宙ステーション等での無重力状態で使用する装置の開発をする際、重力下で 機能確認しただけでは不十分で、極力無重力状態を模擬した環境で機能確認する 必要がある。特に、無重力の状態では反力による影響が大きくなるので、このよ うな動作の確認は無重力状態を模擬した環境でないと行うことが出来ない。
【0003】 図3はこのような無重力状態模擬装置の一例を示したもので、L字型の取付け 台20の頂部にリニアベアリング等で構成されたX−Y方向に移動可能なX−Y テーブル21を設け、この上に両端にプーリーを備えたプーリー装置22を搭載 し、このプーリー装置22にワイヤを掛けて一端に重り23を付け、他端にロボ ット等の対象装置9を付け、対象装置9と重り23をバランスさせて、対象装置 9がZ方向に移動可能とする。対象装置9は宇宙ステーション等の操作対象24 に対してドッキング等の操作を行い、機能を確認する。
【0004】
X−Yテーブル21はリニアベアリング等で構成されているため、ある程度の 摩擦抵抗があり、また、プーリーにも摩擦抵抗が働き、上述のような装置では無 重力状態を模擬することが十分ではなかった。このため、リニアベアリングに代 えて空気の浮力によって支えるエアベアリングも用いられているが、Z方向(重 力方向)の模擬が十分には成されなかった。
【0005】 本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、磁力を用いて無重力状態を 適切に模擬した3次元無重力模擬装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本考案は、浮上手段を有する架台と、この架台上に 設けられ重力方向を軸とし、この軸に巻回されたコイルと、このコイル内に設け られ発生した磁力により浮遊する鉄心とを備え、この鉄心より対象物を吊り下げ るようにしたものである。
【0007】
浮上手段によって架台は支持されるので、X−Y方向(水平方向)の移動に対 する抵抗力は極めて小さい。またこの架台上に、重力方向を軸として、この軸回 りに巻かれたコイルの中に鉄心を設け、コイルに磁力を発生させて鉄心を浮遊さ せ、この鉄心より対象物を吊り下げるので、Z方向(重力方向)の移動に対する 抵抗力も極めて小さい。これにより3次元無重力状態をかなり適切に模擬するこ とが出来る。
【0008】
以下、本考案の好ましい実施例を図面を参照して説明する。 図1は本考案の実施例の3次元無重力模擬装置を示す斜視図である。重力方向 の軸の回りにコイル1を設け、このコイル1の中に鉄心2を設置し、コイル1の 磁力により浮遊するようにする。コイル1の長さは鉄心2の移動を考慮して鉄心 2より長くする。コイル1を収納する円筒状のケーシング3に3本のビーム4を 120度の間隔で設け、各ビーム4の先端には空気を吹き出して浮上するエアベ アリング5を設ける。このケーシング3、ビーム4およびエアベアリング5によ り浮上手段を有する架台を構成する。鉄心2の下側にはピアノ線6により機能を 試験するための対象装置9を吊り下げる。
【0009】 本3次元無重力模擬装置はガラス板10上で動作させる。ガラス板10は摩擦 抵抗が小さいのでエアベアリング5との摩擦力を少なくするために用いられる。 また、ガラス板10の中央にはピアノ線6が自由に移動出来るように穴が設けら れている。コイル1に電気を供給する電線やエアベアリング5に空気を供給する 管もしなやかなものを用い移動に対する抵抗を極力少なくする。
【0010】 コイル1の磁力を制御するため磁力コントローラ7が設けられ、対象装置9の 重量に応じた磁力を発生し、対象装置9を浮遊状態とする。また、エアベアリン グ5への供給エアをエアコントローラ8で制御して本装置を浮遊状態とし水平方 向の移動抵抗を少なくする。
【0011】 図2はエアベアリング5の浮遊機能を説明する図である。エアベアリング5は 球11とこの球11を取り囲むように設けられ、空気の流路を形成するケーシン グ12よりなる。球11はガラス板10と接触しており、ケーシング12は球1 1とは直接は接触していない。水平移動に対し球11は転がり、ころがり抵抗が 生じるがその値は小さく、かつガラス10の摩擦抵抗は小さいので、水平移動に 対する全体の抵抗を極めて少なくすることが出来る。
【0012】 重力方向の鉄心2の移動範囲は、コイル1を軸方向に伸ばすことにより所望の 範囲とすることが出来る。また、対象装置9の重さの範囲については、コイル1 の巻き数により決めることが出来る。更に、磁力コントローラ7によって電流を 制御することにより、コイル1による鉄心2の保持力を可変とすることが出来る 。なお、本装置を浮上させる装置としてエアベアリング5を用いたが、超電導素 子等の利用も可能である。また鉄心2を浮遊させるためコイル1を用いたが、こ こにも超電導素子の利用が可能である。
【0013】
以上の説明から明らかなように、本考案は浮上手段により架台を浮上させ、こ の架台にコイルを設け、コイルの磁力により中の鉄心を浮遊させ、この鉄心に対 象物を吊り下げるようにしたので、抵抗の少ない3次元無重力模擬装置を実現す ることが出来る。
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】エアベアリングの動作を説明する図である。
【図3】従来の3次元無重力模擬装置の一例を示す図で
ある。
ある。
1 コイル 2 鉄心 3 ケーシング(架台の一部) 4 ビーム(架台の一部) 5 エアベアリング 6 ピアノ線 7 磁力コントローラ 8 エアコントローラ 9 対象装置 10 ガラス板
Claims (1)
- 【請求項1】 浮上手段を有する架台と、この架台上に
設けられ重力方向を軸とし、この軸に巻回されたコイル
と、このコイル内に設けられ発生した磁力により浮遊す
る鉄心とを備え、この鉄心より対象物を吊り下げるよう
にしたことを特徴とする3次元無重力模擬装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP009510U JPH0670211U (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 3次元無重力模擬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP009510U JPH0670211U (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 3次元無重力模擬装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670211U true JPH0670211U (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=18529138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP009510U Pending JPH0670211U (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 3次元無重力模擬装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670211U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150137300A (ko) * | 2014-05-29 | 2015-12-09 | 주식회사 다림비젼 | 가상 중력 체험 시뮬레이션 시스템 |
CN113636116A (zh) * | 2021-08-16 | 2021-11-12 | 哈尔滨工业大学 | 哑铃形变径气浮滑轮纵向重力补偿装置 |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP009510U patent/JPH0670211U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150137300A (ko) * | 2014-05-29 | 2015-12-09 | 주식회사 다림비젼 | 가상 중력 체험 시뮬레이션 시스템 |
CN113636116A (zh) * | 2021-08-16 | 2021-11-12 | 哈尔滨工业大学 | 哑铃形变径气浮滑轮纵向重力补偿装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4908558A (en) | Spherical motion simulator | |
US5501114A (en) | Three-dimensional free motion apparatus | |
CN1986337A (zh) | 三维气浮平台与气压式重力补偿方法 | |
KR101372807B1 (ko) | 3차원 구체 구동시스템 | |
EP1543606A2 (en) | Magnetic levitation apparatus | |
JP4638028B2 (ja) | 磁気支持システム | |
JP7130277B2 (ja) | 多次元制御磁気浮上スイッチ及び電気製品 | |
CN201045606Y (zh) | 单轴磁悬浮自由转台 | |
JP2014217125A (ja) | 磁気浮揚装置 | |
CN108443323A (zh) | 一种倒吸式气浮轴承结构 | |
JP2009527207A (ja) | 空中浮揚装置 | |
US3090239A (en) | Accelerometer | |
CN101275883B (zh) | 单轴全物理仿真磁浮台 | |
JPH0670211U (ja) | 3次元無重力模擬装置 | |
CN1822487A (zh) | 磁斥型悬浮装置 | |
JP4942173B2 (ja) | 非接触型剛体回転制御装置 | |
CN116767519B (zh) | 一种磁气重力平衡航天模拟器对接试验装置 | |
CN110102764B (zh) | 一种基于电磁悬浮的打印机支架及3d生物打印机 | |
Hu et al. | A 2.5-dimensional ideal magnetohydrodynamic model for coronal magnetic flux ropes | |
US6412360B1 (en) | Spacecraft test system | |
JPH11218471A (ja) | 運動試験装置 | |
CN208221382U (zh) | 一种倒吸式气浮轴承结构 | |
CN219066305U (zh) | 具有全旋式球形浮子的磁悬浮装置 | |
JP2005003621A (ja) | 空間支持方法および装置 | |
JP2001099759A (ja) | 無重力模擬試験装置 |