JPH0669421U - 耐食性締結具 - Google Patents
耐食性締結具Info
- Publication number
- JPH0669421U JPH0669421U JP009528U JP952893U JPH0669421U JP H0669421 U JPH0669421 U JP H0669421U JP 009528 U JP009528 U JP 009528U JP 952893 U JP952893 U JP 952893U JP H0669421 U JPH0669421 U JP H0669421U
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- JP
- Japan
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- sacrificial anode
- fastener
- nuts
- corrosion
- bolts
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルトやナットなどの締結具の腐食疲労や応
力腐食割れ等を防止し、締結具の信頼性の向上と長寿命
化を図る。 【構成】 締結具のボルト1やナット2のいずれか、ま
たは双方に締結具よりイオン化傾向の大きいアルミニウ
ムや亜鉛、マグネシュムなどの金属からなる犠牲陽極部
5,6を取り付けている。
力腐食割れ等を防止し、締結具の信頼性の向上と長寿命
化を図る。 【構成】 締結具のボルト1やナット2のいずれか、ま
たは双方に締結具よりイオン化傾向の大きいアルミニウ
ムや亜鉛、マグネシュムなどの金属からなる犠牲陽極部
5,6を取り付けている。
Description
【0001】
本考案は、腐食環境下で使用するボルトやナットなどの締結具に関するもので ある。
【0002】
ボルトやナットなどの締結具は、複数の部材を締め付けるために古くから周知 であって種々のものがあり、材質は値段や強度の点から鉄ないしその合金が一般 的である。鉄製のボルトやナットは、腐食環境下で使用する場合は、腐食は避け ることができない。このため、定期点検や部品の交換を行なったり、隙間充填材 などを用いて腐食を防いでいる。
【0003】
しかし、ボルトやナットなどの締結具は、上記のように腐食環境下での腐食の 他に、応力集中部に荷重による疲労が重なると、腐食疲労〔CF〕、応力腐食割 れ〔SCC〕等が発生して急に破損し、重大事故が発生したり締結具の寿命低下 をきたすおそれがある。そこで、ボルトやナットなどの材料に耐食性のあるステ ンレス鋼や合金鋼を使用することも考えられるが、コスト高になるなどの問題点 がある。
【0004】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、腐食疲労や 応力腐食割れ等が発生しない安価な耐食性締結具を提供することを目的としてい る。
【0005】
本考案の耐食性締結具は、締結具のボルトやナットのいずれか、または双方に 締結具よりイオン化傾向の大きい金属からなる犠牲陽極部を取り付けている。
【0006】
上記構成において、ボルトやナットからなる締結具に、この締結具よりイオン 化傾向の大きい金属からなる犠牲陽極部を取り付けたことから、締結具が犠牲陽 極部よりイオン化傾向が小さくなって、締結具の孔食やガルバニック耐食を防止 することができる。
【0007】
図1はボルトとナットからなる締結具の部分断面図であって、この図において 、1はボルトで、2はボルト1と螺合しているナットであって、これらはいずれ も鉄製である。
【0008】 このボルト1の雄ネジ部3よりすぐ下の応力がかかりやすい部分に取付溝4が 周設され、この取付溝4に鉄よりイオン化傾向の大きいアルミニウムや亜鉛、マ グネシュムで製作された犠牲陽極部5が嵌め込まれている。
【0009】 また、ナット2の底部に嵌合部6が形成され、この嵌合部6にも鉄よりイオン 化傾向の大きい亜鉛などで製作された犠牲陽極部7が嵌め込まれている。 次に、上記構成の作用を説明する。
【0010】 湿気の高い所や塩分のある環境で締結具を使用すると、腐食が発生するが、こ のような環境による腐食と荷重による歪みとがボルト1やナット2の特定部分に 生じると腐食疲労〔CF〕と応力腐食割れ〔SCC〕等が発生して、ボルト1や ナット2が急に破壊して重大な事故につながるおそれがある。
【0011】 そこで、本考案では応力のかかる部分に、鉄製のボルト1やナット2よりもイ オン化傾向の大きなアルミニウムや亜鉛、マグネシュムなどの金属からなる犠牲 陽極部5,7を取り付けると、イオン化傾向の大きな犠牲陽極部5,7が腐食環 境下では陽極となって液中に溶け出すが、ボルト1やナット2はイオン化傾向が 小さいので液中に溶けだすことがない。このため、犠牲陽極部5,7がなければ 本来、腐食してしまうボルト1やナット2の防食ができる。
【0012】 次に、他の実施例について説明する。 図2は、他の実施例の締結具の部分断面図であって、この実施例も、上記の締 結具と同様にボルト11とナット12からなっている。この実施例ではボルト11の雄 ネジ部13の中央部に取付溝14が周設され、この取付溝14に鉄よりイオン化傾向の 大きい亜鉛などからなる犠牲陽極部15が嵌め込まれ、さらに、ボルト11の先端に 凹部16が形成され、この凹部16にも犠牲陽極部15が嵌め込まれている。
【0013】 また、ナット12の雌ネジ部17にも取付溝18が形成され、この取付溝18にも犠牲 陽極部19が嵌め込まれるとともに、このナット12の頭部にも凹部20が設けられ犠 牲陽極部19が嵌め込まれている。
【0014】 この第2の実施例の作用も上記の実施例と同様であるが、上記の実施例より犠 牲陽極部15,19 が大きいので防食の効果が大きくなる。 なお、上記実施例では締結具をボルト1,11とナット2,12とし、犠牲陽極部5,7, 15,19 をボルト1,11とナット2,12の両方に取り付けたが、締結具はこれらを組み 合わせたものに限定されるものではなく、いずれか一方であってもよく、また、 犠牲陽極部も何れが一方に取り付けたものであってもよい。
【0015】
以上のように、本考案によれば、ボルトやナットに犠牲陽極部を取り付けるこ とにより、締結具の腐食を防止でき、締結具の信頼性の向上と長寿命化が図れ、 コストダウンにつながる。
【図1】本考案の一実施例における締結具の部分断面図
である。
である。
【図2】本考案の他の実施例の部分断面図である。
1 ボルト 2 ナット 5 犠牲陽極部 7 犠牲陽極部 11 ボルト 12 ナット 15 犠牲陽極部 19 犠牲陽極部
Claims (1)
- 【請求項1】 締結具のボルトやナットのいずれか、ま
たは双方に締結具よりイオン化傾向の大きい金属からな
る犠牲陽極部を取り付けたことを特徴とする耐食性締結
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP009528U JPH0669421U (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 耐食性締結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP009528U JPH0669421U (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 耐食性締結具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0669421U true JPH0669421U (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=18529158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP009528U Pending JPH0669421U (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 耐食性締結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0669421U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111032995A (zh) * | 2017-08-18 | 2020-04-17 | 通用电气(Ge)贝克休斯有限责任公司 | 用于井下连接的腐蚀保护元件 |
JP2021179222A (ja) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | 株式会社三ツ知 | 耐水素脆性に優れた高強度ボルト |
US20230059724A1 (en) * | 2021-08-23 | 2023-02-23 | GM Global Technology Operations LLC | Galvanic corrosion resistant fastener |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP009528U patent/JPH0669421U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111032995A (zh) * | 2017-08-18 | 2020-04-17 | 通用电气(Ge)贝克休斯有限责任公司 | 用于井下连接的腐蚀保护元件 |
JP2021179222A (ja) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | 株式会社三ツ知 | 耐水素脆性に優れた高強度ボルト |
US20230059724A1 (en) * | 2021-08-23 | 2023-02-23 | GM Global Technology Operations LLC | Galvanic corrosion resistant fastener |
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