JPH0668700B2 - キーパターン自動設定手段を備えた自動精密位置合せ装置 - Google Patents

キーパターン自動設定手段を備えた自動精密位置合せ装置

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JPH0668700B2
JPH0668700B2 JP60044713A JP4471385A JPH0668700B2 JP H0668700 B2 JPH0668700 B2 JP H0668700B2 JP 60044713 A JP60044713 A JP 60044713A JP 4471385 A JP4471385 A JP 4471385A JP H0668700 B2 JPH0668700 B2 JP H0668700B2
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正徳 宇賀
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株式会社デイスコ
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D3/00Control of position or direction
    • G05D3/12Control of position or direction using feedback

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面に所定パターンを有する被処理物体、殊
に表面には格子状に配列された複数個の直線状領域が存
在し且つかかる直線状態領域によって区画された複数個
の矩形領域の各々には同一の回路パターンが施されてい
る半導体ウエーハを、所要位置に位置付ける自動精密位
置合せ装置に関する。
〔従来の技術〕
周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、略円
板状の半導体ウエーハの表面が格子状に配列された所定
幅の直線状領域(かかる直線状領域は一般にストリート
と称されている)によって複数個の矩形領域に区画さ
れ、かかる矩形領域の各々には通常は同一の回路パター
ンが施される。しかる後に、上記直線状領域において半
導体ウエーハが切断され、かくして回路パターンが施さ
れている複数個の矩形領域が個々に分離される(個々に
分離された矩形領域は一般にチップと称されている)。
半導体ウエーハの切断は充分精密に上記直線状領域にお
いて遂行することが重要であり、上記直線状領域自体の
幅は、極めて狭く、一般に、数十μm程度である。それ
故に、ダイヤモンドブレードの如き切断手段によって半
導体ウエーハを切断する際には、切断手段に関して著し
く精密に半導体ウエーハを位置合せすることが必要であ
る。
而して、上記切断等のために半導体ウエーハを所要位置
に充分精密に位置付けるための、種々の形態の自動精密
位置合せ装置が、既に提案され実用に供されている。か
ような自動精密位置合せ装置は、一般に、保持手段に保
持された半導体ウエーハの表面に存在する上記直線状領
域の相対的位置を充分精密に検出し、かかる検出に基い
て保持手段を移動せしめて半導体ウエーハを所要位置に
位置合せしている。かような自動精密位置合せ装置にお
ける上記直線状領域の相対的位置の検出は、一般に、パ
ターンマッチング方式を利用している。即ち、半導体ウ
エーハ(サンプル半導体ウエーハ)を所定位置に手動で
位置付け、かかる半導体ウエーハの表面上の特徴的な特
定領域をキーパターン領域として選定し、かかるキーパ
ターン領域のパターン及び位置をキーパターン及びその
位置としてキーパターンメモリに予め記憶しておく。そ
して、自動精密位置合せにおいては、位置合せすべき半
導体ウエーハの表面上で上記キーパターンと同一のパタ
ーンを検出し、かかる検出に基いて半導体ウエーハの位
置付けを遂行する。
〔発明が解決しようとする課題〕
然るに、従来の自動精密位置合せ装置においては、キー
パターン及びその位置をキーパターンメモリに記憶する
ためのキーパターン領域の選定を操作者自身の判断によ
って遂行することが必要であり、それ故に、(イ)他の
領域と比べて充分に顕著な特徴を有する(従って、自動
精密位置合せにおけるパターンマッチングにおいて所謂
マッチングミスを発生せしめる恐れがない)適切なキー
パターン領域の選定を容易且つ迅速に遂行することが困
難である、(ロ)選定したキーパターン領域が適切なも
のであるか否かを実際に自動精密位置合せを試験的に遂
行してチェックすることが必要であり、従って相当な時
間を要する、という解決すべき問題乃至欠点が存在す
る。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その技
術的課題は、キーパターン及びその位置をキーパターン
メモリに記憶するためのキーパターン領域の選定を充分
適切且つ迅速に自動的に遂行することができるキーパタ
ーン自動設定手段を備えた、新規且つ改良された自動精
密位置合せ装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記技術的課題を解決する自動精密位
置合せ装置として、被処理物体を保持するための保持手
段と、該保持手段を移動せしめるための移動手段と、該
保持手段に保持された被処理物体の表面の少なくとも一
部の画像を撮像してx−yマトリックス配列画素の濃度
を示すアナログ信号を出力するための撮像手段と、該撮
像手段が出力する該アナログ信号を多値デジタル信号に
変換するためのA/D変換手段と、該A/D変換手段が
生成する該多値デジタル信号を記憶するための画像フレ
ームメモリと、キーパターン信号及びキーパターン位置
信号を記憶するためのキーパターンメモリと、該画像フ
レームメモリに記憶されている信号と該キーパターンメ
モリに記憶されている該キーパターン信号とに基いてパ
ターンマッチング作用を遂行するパターンマッチング手
段と、該パターンマッチング作用に基いて該移動手段を
作動せしめて該移動手段に保持された被処理物体の位置
付けを遂行するための移動制御手段とを具備する、表面
に所定パターンを有する被処理物体を所要位置に位置付
ける自動精密位置合せ装置において; 分散値算出手段とキーパターン領域選定手段とを含むキ
ーパターン自動設定手段を備え、 該キーパターン自動設定手段における該分散値算出手段
は、該保持手段に保持されたサンプル被処理物体が所定
位置に位置付けられた時に、該撮像手段に撮像される画
像における所定面積の複数個の領域の各々の画素濃度分
散値Dを、該画像フレームメモリに記憶されている信号
に基いて算出し、 該キーパターン自動設定手段における該キーパターン領
域選定手段は、該複数個の領域から該分散値Dが最大の
ものから順次に複数個の領域を抽出し、次いで抽出した
複数個の領域の各々のパターンと該複数個の領域のうち
の他の領域の各々のパターンとの類似度を算出し、次い
で抽出した複数個の領域の各々について該類似度が最大
のものを選定し、次いで抽出した複数個の領域の各々に
ついて選定されたところの最大類似度のうちの最小のも
のを選定し、次いで選定された最小類似度が所定類似度
以下か否かを判別し、選定された最小類似度が該所定類
似度以下の場合に、抽出した複数個の領域のうちの、選
定された最小類似度を有する領域をキーパターン領域と
して選定し、 該キーパターンメモリは、該キーパターン領域選定手段
にる該キーパターン領域の選定に応じて、該キーパター
ン領域のパターンを該画像フレームメモリに記憶されて
いる信号に基いて該キーパターン信号として記憶し、且
つ該キーパターン領域の位置を示す信号を該キーパター
ン位置信号として記憶する、 ことを特徴とする自動精密位置合せ装置が提供される。
〔作用〕
本発明の自動精密位置合せ装置においては、分散値算出
手段とキーパターン領域選定手段とを含むキーパターン
自動設定手段によって適切なるキーパターン領域が充分
迅速に自動的に設定される。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された
自動精密位置合せ装置の一具体例について詳細に説明す
る。
第1図は、本発明に従って構成された自動精密位置合せ
装置の一具体例が装備された半導体ウエーハ切断装置の
一部を図式的に示している。切断すべき半導体ウエーハ
2は、それ自体は公知の形態でよい適宜の供給手段(図
示していない)によって供給されて保持手段4上に載置
される。この際には、例えばウエーハ2に存在するオリ
エンテーションフラット6を利用することによって(或
いは、ウエーハ2が貼着テープを介して適宜のフレーム
に挿着されている場合には、フレームに形成されている
位置付け用切欠き等を利用することによって)、充分精
密ではないが所要誤差範囲内で保持手段4上に載置され
る。この点について更に詳述すると、第2図に図示する
如く、ウエーハ2の表面には格子状に配列された複数個
の直線状領域8a及び8bが存在する。かかる直線状領
域8a及び8bは、一般に、ストリートと称されてい
る。第2図において左右方向に延びる直線状領域8a
は、所定幅wyを有し且つ所定間隔dyを置いて配置されて
おり、第2図において上下方向に延びる直線状領域8b
は、所定幅wxを有し且つ所定間隔dxを置いて配置されて
いる(上記所定幅wyと上記所定幅wxとは、必ずしも実質
上同一ではなく相互に異なっていることも少なくなく、
同様に上記所定間隔dyと上記所定間隔dxとも、必ずしも
実質上同一ではなく相互に異なっていることも少なくな
い。)かくして、ウエーハ2の表面上には、直線状領域
8a及び8bによって、第2図において左右方向にピッ
チpx=wx+dxで第2図において上下方向にピッチpy=wy
+dyで配列された複数個の矩形領域10が区画されてい
る。そして、かかる矩形領域10の各々には、夫々同一
の回路パターンが施されている。かようなウエーハ2
は、上記オリエンテーションフラット6を利用すること
によって、上記直線状領域8a又8bのいずれか一方、
図示の場合は直線状領域8aが所定基準方向即ちx方向
(第1図)に対して例えば±1.5度乃至3.0度程度以下で
ある傾斜角度範囲内になるように、上記保持手段4上に
載置される。
第1図を参照して説明を続けると、それ自体は公知の形
態でよい保持手段4は、その表面上に載置されたウエー
ハ2を真空吸着等によって充分確実に保持する。この保
持手段4は、適宜の支持機構(図示していない)によっ
て、x方向,y方向及びθ方向に移動自在に装着されて
いる。保持手段4には、これを充分精密に所要通りに移
動せしめる移動手段12が駆動連結されている。図示の
具体例においては、移動手段12は、x方向移動源1
4、y方向移動源16及びθ方向移動源18から構成さ
れている。パルスモータから構成されているのが好都合
であるx方向移動源14は、作動せしめられると保持手
段4をx方向に、例えば1μm程度の精度で所要距離移
動せしめる。パルスモータから構成されているのが好都
合であるy方向移動源16は、作動せしめられると保持
手段4をy方向、即ち上記x方向に垂直な方向に、例え
ば1μm程度の精度で所要距離移動せしめる。同様にパ
ルスモータから構成されているのが好都合であるθ方向
移動源18は、作動せしめられると保持手段4を例えば
0.0015度程度の精度でθ方向に所要角度移動、即ち保持
手段4の中心軸支線20を中心として回転せしめる。所
望ならば、保持手段4をx方向に移動自在に装着し且つ
保持手段4にx方向移動源14を付設することに代え
て、後述する光学手段の顕微鏡をx方向に移動自在に装
着し且つかかる顕微鏡にx方向移動源を付設することも
できる。
図示の半導体ウエーハ切断装置には、固定ダイヤモンド
砥粒から形成されているのが好ましい回転ブレード22
が設けられている。ウエーハ切断手段を構成するこの回
転ブレード22は、上記y方向に実質上平行な中心軸線
24を中心として回転自在に且つ上記x方向に移動自在
に装着されており、ACモータの如き適宜の駆動源(図
示していない)によって所定速度で回転駆動されると共
に、DCモータの如き適宜の駆動源(図示していない)
によって所要速度でx方向に往復動せしめられる。
図示の半導体ウエーハ切断装置においては、保持手段4
が第1図に実線で示す位置乃至その近傍である供給及び
排出域に存在している間に、上記供給手段(図示してい
ない)によって保持手段4上にウエーハ2が載置され
る。次いで、後に詳述する如くして、保持手段4の位置
を微細に調整することによって、保持手段4上に保持さ
れたウエーハ2が回転ブレード22に関して所定位置に
充分精密に位置合せされる。しかる後に、保持手段4が
y方向に所要距離前進せしめられて、第1図に2点鎖線
で図示する如く、保持手段4及びその上面に保持された
ウエーハ2が回転ブレード22に隣接する切断開始域に
位置付けられる。次いで、回転ブレード22を回転せし
めると共にx方向に移動せしめてウエーハ2が回転駆動
されている回転ブレード22の作用を受けるようにする
切断移動と、ウエーハ2の表面に存在する矩形領域10
のピッチpx(又はpy)だけ保持手段4をy方向に移動す
る所謂インデックス移動とを交互に遂行し、かくしてウ
エーハ2をその表面に存在する直線状領域8b(又は8
a)に沿って切断する。次に、保持手段4をその中心軸
線20を中心としてθ方向に90度移動せしめ、次いで
上記切断移動と上記インデックス移動を交互に遂行し、
かくしてウエーハ2をその表面に存在する直線状領域8
a(又は8b)に沿って切断する。しかる後に、保持手
段4がy方向に所要距離後進せしめられて、保持手段4
が上記供給及び排出域に戻される。次いで、切断された
ウエーハ2が、それ自体は公知の形態でよい適宜の排出
手段(図示していない)によって保持手段4から排出さ
れ、そして上記供給手段(図示していない)によって保
持手段4上に次のウエーハ2が載置される。回転ブレー
ド22によるウエーハ2の切断は、当業者には周知の如
く、ウエーハ2の厚さ全体に渡ってではなくて僅かだけ
非切断厚さを残留せしめて遂行し、かくして上記矩形領
域10(第2図)が完全には分離されないようになすこ
とができる(この場合には、後に若干の力を加えて切断
残留部を破断せしめることによって上記矩形領域10が
完全に分離され、かくしてチップが生成される)。或い
は、ウエーハ2の裏面に予め粘着テープを貼着しておい
て、ウエーハ2を厚さ全体に渡って切断しても上記矩形
領域10が個々に分離されないようにせしめてもよい
(この場合には、後に粘着テープを剥がすことによって
上記矩形領域10が完全に分離され、かくしてチップが
生成される)。
第1図と共に第3図を参照して説明すると、上記供給及
び排出域に存在する時の保持手段4及びその表面に保持
されたウエーハ2に関連せしめて、全体を番号26で示
す光学手段が配設されている。図示の光学手段26は、
顕微鏡28、光路分岐手段30、第1の光学径路32及
び第2の光学径路34を含んでいる。例えば3乃至5倍
程度でよい比較的低倍率の顕微鏡28は、x方向に例え
ば40乃至55mm程度でよい適宜の間隔を置いて位置す
る2個の入光開口36a及び36bを有する双眼顕微鏡
から構成されている。従って、保持手段4上に保持され
たウエーハ2の表面の、x方向に所定間隔を置いた2個
の部分の画像が、上記入光開口36a及び36bを通し
て顕微鏡28に入光され、そしてスプリット画像として
顕微鏡28から出光される。顕微鏡28から出光される
光は、ハーフミラー等の適宜の手段から構成することが
できる光路分岐手段30によって、2つの光に分岐さ
れ、そしてその一方の光は第1の光学径路32を通し
て、その他方の光は第2の光学径路34を通して、撮像
手段38(この撮像手段38については後に更に言及す
る)に投射される。第1の光学径路32は、顕微鏡28
から出光される画像を、更に拡大することなくそのまま
撮像手段38に投射して、従って第1の光学径路32を
通して撮像手段38に投射されるところのウエーハ2の
表面の画像は、3乃至5倍程度でよい比較的低倍率の拡
大画像である。所望ならば、第1の光学径路32を通し
て撮像手段38に投射されるところのウエーハ2の表面
の画像を等倍乃至若干の縮少画像にすることもできる。
従って、本明細書において使用する語句「比較的低倍
率」は、低倍率の拡大のみならず等倍乃至若干の縮少も
含む。一方、第2の光学径路34は、例えば5乃至10
倍程度でよい拡大率を有する拡大レンズ系を含んでお
り、顕微鏡28か出光される画像を更に拡大して撮像手
段38に投射し、従って第2の光学径路34を通して撮
像手段38に投射されるところのウエーハ2の表面の画
像は、20乃至30倍程度でよい比較的高倍率の拡大画
像である。
図示の具体例における上記撮像手段38は、上記第1の
光学径路32に光学的に接続された第1の撮像手段40
と、上記第2の光学径路34に光学的に接続された第2
の撮像手段42とを含んでいる。第1及び第2の撮像手
段40及び42の各々は、投射される画像に応じて、x-
yマトリックス配列画素の濃度を示すアナログ信号を出
力することができるものであれば任意の形態のものでよ
いが、固体カメラ、特にx-yマトリックス配列された複
数個の撮像素子、例えばCCD,CPD又はMOS、を
有する固体カメラ、から構成されているのが好ましい。
図示の具体例においては、第1及び第2の撮像手段40
及び42の各々は、256×256個のマトリックス配
列されたCCDを有する固体カメラから構成されてい
る。図示の具体例においては、第1の撮像手段40を構
成する256×256個のCCDには、顕微鏡28の左
側入光開口36a(又は右側入光開口36b)に入光さ
れた画像のみが入光される。顕微鏡28の右側入光開口
36b(又は左側入光開口36)に入光された画像は、
第1の撮像手段40には入光されない。換言すれば、第
1の光学径路32は、顕微鏡28の2個の入光開口のう
ちの一方、即ち左側入光開口36a(又は右側入光開口
36b)に入光する画像のみを、比較的低倍率で第1の
撮像手段40を構成する256×256個のCCDに投
射する。一方、第2の撮像手段42を構成する256×
256個のCCDにおいては、その左半部に位置する1
28×256個のCCDには、顕微鏡28の左側入光開
口36aに入光された画像が入力され、右半部に位置す
る残りの128×256個のCCDには、顕微鏡28の
右側入光開口36bに入光された画像が入力される。換
言すれば、第2の光学径路34は、顕微鏡28の左側入
光開口36aに入光する画像を、比較的高倍率で第2の
撮像手段42を構成する256×256個のCCDのう
ちの左半部に位置する128×256個のCCDに投射
し、顕微鏡28の右側入光開口36bに入光する画像
を、比較的高倍率で第2の撮像手段42を構成する25
6×256個のCCDのうちの右半部に位置する残りの
128×256個のCCDに投射する。256×256
個のCCDの各々は、それに入力された画像の濃度(gr
ay level)に応じた電圧を有するアナログ信号を出力す
る。256×256個のCCDを有する固体カメラに
は、撮像した画像の実際の濃度に応じて出力アナログ信
号の利得を自動的に調整するそれ自体は公知の自動ゲイ
ン調整手段(図示していない)が付設乃至内蔵されてい
るのが好都合である。
第3図を参照して説明を続けると、上記第1及び第2の
撮像手段40及び42は、倍率変換手段44を介してA/
D(アナログ・デジタル)変換手段46に接続され、そ
してA/D変換手段46は、画像フレームメモリ48に接
続されている。倍率変換手段44は、複数個のRAMを
内蔵したマイクロプロセッサでよい中央処理ユニット
(CPU)50によって制御され、上記第1及び第2の
撮像手段40及び42のいずれか一方を選択的に、上記
A/D変換手段46に電気的に接続する。A/D変換手段46
は、入力されたアナログ信号を、例えば8ビット(従っ
て2=256段階)でよい多値デジタル信号に変換す
る。そして、かかる多値デジタル信号は、画像フレーム
メモリ48に送給されてそこに一時的に記憶される。図
示の具体例における画像フレームメモリ48は、少なく
とも256×256×8ビットの記憶容量を有し、従っ
て、上記第1及び第2の撮像手段40及び42の各々を
構成する固体カメラにおける256×256個のCCD
に入力された256×256個の画素の濃度に夫々対応
する256×256個の8ビット多値デジタル信号を記
憶することができるRAMから構成されている。かくし
て、保持手段4上に保持されたウエーハ2の表面の、第
1の撮像手段40に投射される比較的低倍率の画像と第
2の撮像手段42に投射される比較的高倍率の画像とに
夫々対応した多値デジタル信号が選択的に画像フレーム
メモリ48に記憶される。
図示の具体例においては、陰極線管(CRT)から構成
されているのが好都合である表示手段52も設けられて
いる。この表示手段52は、切換手段(図示していな
い)の手動操作に応じて、上記A/D変換手段46が出力
する多値デジタル信号、上記中央処理ユニット50内に
内蔵されているRAMに記憶されている信号、或いは後
述するキーパターンメモリに記憶されている信号等に対
応する画像を選択的に可視表示する。図示の表示手段5
2は、第2の撮像手段42に投射される画像を表示する
場合、その左半部には顕微鏡28の左側入光開口36a
から入光する画像を、その右半部には顕微鏡28の右側
入光開口36bから入光する画像を、例えば総倍率で2
60倍程度に拡大して表示する。
上記中央処理ユニット50には、更に、キーパターンメ
モリ54及びパターンマッチング手段56が接続されて
いる。
RAM等から構成することができるキーパターンメモリ
54には、保持手段4上に保持されたサンプルウエーハ
2が所定位置に位置付けられた時の、サンプルウエーハ
2の特定領域即ちキーパターン領域のパターン及び位置
がキーパターン及びその位置として記憶される。キーパ
ターン及びその位置の記憶は、次の通りにして遂行する
ことができる。
最初に、保持手段4上にサンプルウエーハ2を載置し、
次いでx方向駆動源14、y方向駆動源16及びθ方向
駆動源18を手動によって適宜に作動せしめて保持手段
4を移動せしめ、保持手段4上のサンプルウエーハ2を
上記光学手段26に関して所要位置に手動位置付けす
る。かかる手動位置付けの際には、例えば、上記倍率変
換手段44を制御して第2の撮像手段42をA/D変換手
段46に接続し、そしてA/D変換手段46が出力する多
値デジタル信号が上記表示手段52に可視表示される状
態、従ってサンプルウエーハ2の表面の比較的高倍率の
拡大画像が上記表示手段52に可視表示される状態にせ
しめ、上記表示手段52に表示されている画像を観測
し、かくして、例えば、第4図に図式的に示す如く、サ
ンプルウエーハ2の表面における直線状領域8aの中心
線が、上記表示手段52の表示画面における横方向中心
線、即ちdx,dx線に実質上合致するようにサンプルウエ
ーハ2を位置付ける。
かような手動位置付けに次いで、サンプルウエーハ2の
表面における特定領域、即ちキーパターン領域を設定
し、かかるパターン領域のパターン及び位置をキーパタ
ーンメモリ54に記憶する。而して、従来、操作者自身
の判断によって上記キーパターン領域を選定していた
が、本発明に従って改良された自動精密位置合せ装置に
おいては、分散値算出手段とキーパターン領域選定手段
とを含むキーパターン自動設定手段によって上記キーパ
ターン領域が自動的に選定される。キーパターン領域自
動設定手段(従って、分散値算出手段及びキーパターン
領域選定手段)は、上記中央処理ユニット50によって
構成することができる。
第5図に図示するフローチャートを参照して、キーパタ
ーン領域自動設定手順の一例について説明すると、次の
通りである。
ステップn-1においては、自動位置合せ手順が比較的低
倍率の画像に関して1次位置付けを遂行し次いで比較的
高倍率の画像に関して2次位置付けを遂行する二段階位
置付け(かかる2段階位置付けについては、本出願人の
出願にかかる昭和59年特許願第100658号の明細
書及び図面並びに昭和59年特許願第264488号の
明細書及び図面に詳細に記載されている故に、かかる記
載を参照されたい)か、或いは比較的高倍率の画像に関
する位置付けのみを遂行する単段階位置付けかが判断さ
れる。換言すれば、比較的低倍率の画像に関してキーパ
ターン領域を設定することが必要であると共に比較的高
倍率の画像に関してキーパターン領域を設定することが
必要であるか、或いは比較的高倍率の画像に関してのみ
キーパターン領域を設定することが必要であるかが判断
される。前者の場合はステップn-2に進行し、後者の場
合はステップn-8に進行する。ステップn-2においては、
第1の撮像手段40がA/D変換手段46に接続され、従
って、サンプルウエーハ2の表面における、上記顕微鏡
28の左側入光開口36aから入光され第1の撮像手段
40に投射される比較的低倍率の画像が表示手段52に
表示され、そしてまたかかる画像における複数個(25
6×256個)の画素の各々の濃度を示す多値デジタル
信号が画像フレームメモリ48に記憶される状態にせし
められる。
次いで、ステップn-3に進行してキーパターン領域候補
選定サブルーチンが遂行される。かかるキーパターン領
域候補選定サブルーチンの手順を図示している第6図を
参照して説明すると、ステップm-1においては、サンプ
ルウエーハ2の表面の上記比較的低倍率の画像における
所定面積の複数個の領域の各々の画像濃度分散値Dが算
出される。第7図を参照して更に詳述すると、表示手段
52に表示されている比較的低倍率の画像において、例
えば32×32個の画素に対応、従って第1の撮像手段
40(又は第2の撮像手段42)における32×32個
のCCDに対応した寸法を有するカーソル58が、比較
的低倍率の画像の特定走査開始位置、例えば左端且つ上
端部に位置付けられ、カーソル58によって規定される
領域の分散値Dが算出される。カーソル58は横方向
又は上下方向に1画素毎に移動されて比較的低倍率の画
像の全体が走査され、カーソル58が1画素分移動され
る毎にカーソル58によって規定される領域の分散値D
が算出され、かくして(256−31)×(256−3
1)個の領域の分散値D乃至D50625が算出される。
分散値Dの算出は、画像フレームメモリ48に記憶され
ている256×256個の多値デジタル信号に基いて、
分散値算出手段(中央処理ユニット50)が、例えば下
記式、 ここで、fはカーソル58によって規定される領域にお
ける複数個の画素の各々の濃度に対応した値であり、
はfの平均値であり、iは1から画素数までの正の整
数、従って(i=1乃至32×32)である、 に基いて算出する。そして、算出された分散値D乃至
D50625は、中央処理ユニット50に内蔵されているR
AMに記憶される。
次いで、ステップm-2に進行し、かかるステップm-2にお
いては、キーパターン領域選定手段(中央処理ユニット
50)が、上記分散値D乃至D50625が最大の領域か
ら順次に例えば4個の領域を抽出する。本発明者の経験
によれば、特に半導体ウエーハ2に関しては、一般に、
上記分散値Dが大きい領域程他の領域と明確に区別され
る顕著な特徴を有し、従ってキーパターン領域に適する
ことが判明している。次いで、ステップm-3に進行し、
このステップm-3においては、上記ステップm-2において
抽出された例えば4個の領域の各々について、他の領域
との類似度をキーパターン領域選定手段(中央処理ユニ
ット50)が判別する。かかる類似度の判別は、例え
ば、相互相関値Qr(この相互相関値が小さい程類似度
が高い)を下記式、 Qr=Qs−Qo ここで、Qsは抽出された領域自体の自己相関値であ
り、Qoは抽出された領域と他の領域の各々との相関値
である、 に基いて算出し、次いで算出されたQrの最小値Qr(m
in)を抽出し、かかる最小値Qr(min)に基いて遂行する
ことができる。相互相関値Qrの算出について更に詳述
すると、上記Qsを例えば1とし上記Qoとして他の領
域の各々とのパターンマッチング度Pを採用することが
できる(Qr=1−P)。そしてパターンマッチング度
P自体は、例えば下記式A、 ここで、gは抽出領域中の32×32個の画素の各々の
濃度に対応した値であり、はgの平均値であり、hは
他の領域中の32×32個の画素の各々の濃度に対応し
た値であり、はhの平均値であり、(i,j)は各画
素の行及び列を示し、従って(i=1乃至32、j=1
乃至32)である、 に基いて、パターンマッチング手段56によって算出す
ることができる。演算処理の簡略化のために、上記式A
における 〔g(i,j)−〕,及び〔h(i,j)−〕 の各々に2値化処理を加えた下記式 ここで、Uは2値化演算を意味し、x>0の場合U(x)
=1,x≦0の場合U(x)=0である、 に基いてマッチング度Pを求めることもできる。求めら
れるマッチング度Pの信頼性を一層高めるためには、所
謂正規化相関に基いて、即ち、下記式 ここで、g,,h,及び(i,j)は、上記式Aの
場合と同一である、 に基いてマッチング度Pを求めることもできる。而し
て、上記式A,B又はCに基いてマッチング度Pを算出
する際、領域における全ての画素(32×32=102
4)について相関処理を遂行することに代えて、演算速
度を高速化するために、領域における画素中の複数個の
特定画素、例えば各行各列1個づつ選定された32個の
特定画素のみについて相関処理を遂行することもでき
る。
次いで、ステップm-4に進行し、このステップm-4におい
ては、抽出された4個の領域のうちで、上記類似度が最
小、従って上記最小相互相関値Qr(min)が最大の領域
がキーパターン領域候補として選出される。かくして、
キーパターン領域候補選定サブルーチンが終了すると、
第5図に図示する手順におけるステップn-4に進行す
る。
ステップn-4においては、上記キーパターン領域候補選
定サブルーチンにおけるステップm-4において選定され
たキーパターン領域候補の類似度が所定類似度以下であ
るか否か、従って上記最小相互相関値Qr(min)が所定
閾値以上であるか否かが確認される。上記所定閾値は操
作者が予め設定し、例えば、中央処理ユニット50に内
蔵されているRAMに記憶せしめておくことができる。
ステップn-4において、上記キーパターン領域候補の上
記最小相互相関値Qr(min)が所定閾値以上であると確
認された場合には、ステップn-5に進行する。そして、
このステップn-5においては、上記キーパターン領域候
補がキーパターン領域として最終的に選定され、そして
かかるキーパターン領域のパターン及び位置がキーパタ
ーン及びその位置としてキーパターンメモリ54に記憶
される。キーパターン領域のパターンの記憶は、画像フ
レームメモリ48に記憶されている多値デジタル信号の
うちの上記キーパターン領域に関する信号を記憶するこ
とによって達成される。
上記の通りにして比較的低倍率の画像に関する1個のキ
ーパターン及びその位置がキーパターンメモリ54に記
憶されると、ステップn-6に進行する。このステップn-6
においては、上記キーパターン領域が表示手段52の表
示画面の実質上中央に位置するように、x方向移動源1
4及びy方向移動源16が適宜に駆動されて保持手段4
及びその上に保持されたサンプルウエーハ2が移動せし
められる。次いで、ステップn-7に進行し、第2の撮像
手段42がA/D変換手段46に接続され、従って、サン
プルウエーハ2の表面における、上記顕微鏡28の左側
入光開口36aと右側入光開口36bから入光され第2
の撮像手段42に投射される比較的高倍率の画像が夫々
表示手段52の左半部と右半部に表示され、そしてまた
かかる画像における複数個(128×256+128×
256個)の画素の各々の濃度を示す多値デジタル信号
が画像フレームメモリ48に記憶される状態にせしめら
れる。しかる後に、ステップn-8に進行する。このステ
ップn-8においては、上記ステップn-3におけるキーパタ
ーン領域候補選定サブルーチン(第6図)と実質上同一
でよいキーパターン領域候補選定サブルーチンが遂行さ
れる。但し、かかるキーパターン領域候補選定サブルー
チンは、上記顕微鏡28の左側入光開口36a(又は右
側入光開口36b)から入光されて第2の撮像手段42
の左半部(又は右半部)に投射される比較的高倍率の画
像、従って表示手段52の左半部(又は右半部)に表示
される比較的高倍率の画像のみについて遂行される。そ
して、上記ステップn-8におけるキーパターン領域候補
選定サブルーチンの遂行によって、比較的高倍率の左側
(又は右側)画像における、類似度が最小、従って最小
相互相関値Qr(min)が最大の領域がキーパターン領域
候補として選定される。次いで、ステップn-9に進行
し、上記ステップn-8におけるキーパターン領域候補選
定サブルーチンによって選定された上記キーパターン領
域候補の類似度が所定類似度以下であるか否か、従って
最小相互相関値Qr(min)が所定閾値以上であるか否か
が確認される。このステップn-9において上記キーパタ
ーン領域候補の最小相互相関値Qr(min)が所定閾値以
上であることが確認されると、更に、上記キーパターン
領域候補がキーパターン領域として適切であるか否かを
確認するために、ステップn-10,n-11,n-12及びn-13が遂
行される。ステップn-10においては、x方向移動源14
はy方向移動源16が駆動されて、保持手段4及びその
上に保持されているサンプルウエーハ2が、原則的に
は、表示手段52の左半部に表示されている比較的高倍
率の画像面積に対応した距離に渡ってx方向はy方向に
移動せしめられている。次いで、ステップn-11に進行し
て、上記キーパターン領域候補と新たに表示手段52の
左半部に表示された比較的高倍率の画像における各領域
の全てとの類似度、従って最小相互相関値Qr(min)が
算出される。そして、ステップn-12に進行し、上記ステ
ップn-11において算出された全ての最小相互相関値Qr
(min)のうちの最小のものが所定閾値以上か否かが判断
される。全ての最小相互相関値Qr(min)の最小のもの
が所定閾値以上であることが確認された場合には、ステ
ップn-13に進行し、上記ステップn-10における保持手段
4及びその上に保持されたサンプルウエーハ2の移動が
所定回数(例えば15回)遂行されたか否かが判断さ
れ、未だ所定回数に達していない場合には上記ステップ
n-10に戻る。上記ステップn-10における保持手段4及び
その上に保持されたサンプルウエーハ2の所定回数(例
えば15回)の移動に関しては、次の事実が注目される
べきである。即ち、上述した如く、保持手段4上に位置
合せすべきウエーハ2が載置される場合、ウエーハ2は
所要誤差範囲内で保持手段4上に載置される。上記ステ
ップn-10における保持手段4及びその上に保持されたサ
ンプルウエーハ2の所定回数の移動は、位置合せすべき
ウエーハ2の載置における上記所要誤差範囲に対応した
範囲に渡る。換言すれば、上記ステップn-10乃至n-13に
おける確認は、保持手段4上に位置合せすべきウエーハ
2が上記許容誤差範囲内で載置される限り、上記キーパ
ターン領域候補のパターンと同一又は所定類似度以上の
領域は1個しか検出されない(従って、上記キーパター
ン領域候補はキーパターン領域として適切である)こと
の確認である。他方、上記ステップn-10における保持手
段4及びその上に保持されたサンプルウエーハ2の所定
回数の移動によるx方向及びy方向の総移動量は、第2
図に図示する直線状領域8a及び8bのピッチpy及びpx
以下であることが重要である。さもなくば、容易に理解
される如く、上記キーパターン領域候補と同一の領域が
必然的に表示手段52の左半部(又は右半部)に出現す
ることになり、上記ステップn-12において必然的に最小
相互相関値Qr(min)が所定閾値以下になってしまう。
上記ステップn-10における保持手段4及びその上に保持
されたサンプルウエーハ2の移動方式自体は、例えば、
上記所定回数が15回である場合、x方向正側に4回移
動し、次いでy方向正側に一回移動し、しかる後にx方
向負側に4回移動し、次いでy方向負側に1回(この際
には2画像分移動せしめる)移動し、そして更にx方向
正側に4回移動する等の方式でよい。
上記ステップn-13において所定回数に達した場合には、
ステップn-14に進行する。そして、このステップn-14に
おいては、上記キーパターン領域候補がキーパターン領
域として最終的に選定され、そしてかかるキーパターン
領域のパターン及び位置が、比較的高倍率の左側(又は
右側)画像に関するキーパターン及びその位置としてキ
ーパターンメモリ54に記憶される。
上記ステップn-9においてキーパターン領域候補の最小
相互相関値Qr(min)が所定閾値より小さい場合には、
キーパターン領域候補の再選定が遂行される。即ち、最
初に、ステップn-15に進行し、上記ステップn-1と同様
に自動位置合せ手順が2段階位置付けか或いは単段階位
置付けかが判断される。そして、2段階位置付けの場合
には、ステップn-16に進行し、このステップn-16におい
ては、x方向移動源14又はy方向移動源16が駆動さ
れて、保持手段4及びその上に保持されたサンプルウエ
ーハ2が、表示手段52の左半部に表示されている比較
的高倍率の画像面積に対応した距離に渡ってx方向又は
y方向に移動せしめられる。次いで、ステップn-17に進
行し、上記ステップn-8におけるキーパターン領域候補
選定サブルーチンと同一でよいキーパターン領域候補選
定サブルーチンが遂行され、新たな画像から新たなキー
パターン領域候補が選定される。そして、ステップn-18
に進行し、新たに選定されたキーパターン領域候補につ
いて、上記ステップn-9と同様にその類似度が所定類似
度以下であるか否か、従って最小相互相関値Qr(min)
が所定閾値以上であるか否かが確認される。最小相互相
関値Qr(min)が所定閾値以上である場合には、上記ス
テップn-10に戻る。他方、最小相互相関値Qr(min)が
所定閾値より小さい場合には、ステップn-19に進行し、
上記ステップn-19における保持手段4及びその上に保持
されたサンプルウエーハ2の移動が所定回数(例えば4
回)遂行されたか否かが判断され、未だ所定回数に達し
ていない場合には、上記ステップn-16に戻る。
上記ステップn-15において単段階位置付けと判断される
場合には、ステップn-20乃至n-23に進行する。かかるス
テップn-20乃至n-23は、ステップn-23における所定回数
が上記ステップn-19における例えば4回である所定回数
よりも大きくて例えば9でよいことを除き、上記ステッ
プn-16乃至n-19と同一でよい。また、上記ステップn-12
において全ての最小相互相関値Qr(min)の最小のもの
が所定閾値より小さい場合にも、上記ステップn-15に進
行し、上述した通りにしてキーパターン領域候補の再選
定が遂行される。
図示の具体例においては、更に、比較的高倍率の右側
(又は左側)画像に関するキーパターン及びその位置も
キーパターンメモリ54に記憶される。かかるキーパタ
ーン及びその位置は、上述した通りにして遂行された比
較的高倍率の左側(又は右側)画像に関するキーパター
ン及びその位置を基準にして遂行することができる。更
に詳述すると、比較的高倍率の右側(又は左側)画像に
関するキーパターン領域は、上述した通りにして実際に
選定することなく、比較的高倍率の左側(又は右側)画
像に関する既に選定されたキーパターン領域と同一の領
域を直接的に選定する。そして、かかるキーパターン領
域のパターン信号即ちキーパターン信号として、比較的
高倍率の左側(又は右側)画像に関するキーパターン信
号をそのまま転用して記憶する。また、キーパターン位
置については、比較的高倍率の左側(又は右側)画像に
関するキーパターン位置、第2図に図示するピッチpx、
及び顕微鏡28における左側入光開口36aと右側入光
開口36bとの間隔に基いて算出し、かかる結果をキー
パターン位置信号として記憶する。勿論、必要ならば、
比較的高倍率の右側(又は左側)画像についても、比較
的高倍率の左側(又は右側)画像と同様に上記ステップ
n-7乃至n-22を遂行してキーパターン領域を選定するこ
ともできる。
更にまた、図示の具体例においては、保持手段4及びそ
の上に保持されたサンプルウエーハ2を時計方向(又は
反時計方向)に90度回転せしめた状態における比較的
高倍率の左側及び右側画像の各々に関するキーパターン
及びその位置もキーパターンメモリ54に記憶される。
かようなキーパターン及びその位置の記憶は、上記ステ
ップn-7乃至n-22を実際に遂行することによって達成す
ることもできるが、保持手段4及びその上に保持された
サンプルウエーハ2を時計方向(又は反時計方向)に9
0度回転せしめる前の状態における比較的高倍率の左側
及び右側画像の各々に関する既に選定されたキーパター
ン領域自体を、90度回転後のキーパターン領域として
選定し、かかるキーパターン領域のパターン及び位置
を、90度回転前のキーパターン領域の既に記憶された
パターン及び位置から所謂90度座標変換演算によって
算出し、その結果を記憶することによって達成するのが
好都合である。上記90度座標変換演算については、本
出願人の出題にかかる上記昭和59年特許願第2644
88号(発明の名称:自動精密位置合せシステム)の明
細書及び図面において詳細に説明されているので、かか
る説明を引用し、本明細書においては説明を省略する。
上述した通りにして所要数のキーパターン及びその位置
がキーパターンメモリ54に記憶されると、保持手段4
上に載置された位置合せすべきウエーハ2の自動精密位
置合せを遂行することができる。本発明に従って構成さ
れた自動精密位置合せ装置においては、第3図に図示す
る如く、上記移動手段12、更に詳しくはx方向移動源
14、y方向移動源16及びθ方向移動源18の作動を
制御して、保持手段4に保持されたウエーハ2を所要位
置に位置付けるための移動制御手段72も設けられてい
る。かかる移動制御手段72は、例えば、位置合せすべ
きウエーハ2の表面の比較的低倍率の画像に対するパタ
ーンマッチング作用(即ちキーパターンメモリ54に記
憶されているキーパターンと同一のパターンの検出)に
基いて移動手段12を作動せしめ、かくしてウエーハ2
の前位置付けを遂行し、しかる後に、位置合せすべきウ
エーハ2の比較的高倍率の画像に対するパターンマッチ
ング作用に基いて移動手段12を作動せしめ、かくして
ウエーハ2を充分精密に所要位置に位置付ける。所望な
らば、上記前位置付けを省略することもできる。而し
て、パターンマッチング作用に基く位置合せ手順は、本
出願人の出願にかかる上記昭和59年特許願第1006
58号(発明の名称:自動精密位置合せシステム)の明
細書及び図面、或いは同様に本出願人の出願にかかる上
記昭和59年特許願第264488号(発明の名称:自
動精密位置合せシステム)の明細書及び図面に詳述され
ている通りの位置合せ手順と実質上同一でよく、それ故
に、パターンマッチング作用に基く位置合せ手順につい
ての詳細な説明は、上記明細書及び図面に委ね、本明細
書においては省略する。
以上、本発明に従って構成された自動精密位置合せ装置
の好適具体例について添付図面を参照して詳細に説明し
たが、本発明はかかる具体例に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修
正が可能であることは多言を要しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された自動精密位置合せ
装置の一具体例が装備された半導体ウエーハ切断装置の
一部を図式的に示す簡略斜面図。 第2図は、典型的なウエーハの表面の一部を示す部分平
面図。 第3図は、本発明に従って構成された自動精密位置合せ
装置の一具体例を示すブロック線図。 第4図は、表示手段に表示される、サンプルウエーハの
比較的高倍率の画像の一例を示す簡略図。 第5図は、キーパターン領域自動設定手順の一例を示す
フローチャート。 第6図は、キーパターン領域候補選定サブルーチンの一
例を示すフローチャート。 第7図は、表示手段に表示される、サンプルウエーハの
比較的低倍率の画像の一例を示す簡略図。 2……半導体ウエーハ 4……保持手段 8a及び8b……直線状領域 12……移動手段 26……光学手段 28……顕微鏡 30……光路分岐手段 32……第1の光学径路 34……第2の光学径路 38……撮像手段 40……第1の撮像手段 42……第2の撮像手段 44……倍率変換手段 46……A/D変換手段 48……画像フレームメモリ 50……中央処理ユニット〔キーパターン自動設定手段
(分散値算出手段及びキーパターン領域選定手段)〕 52……表示手段 54……キーパターンメモリ 56……パターンマッチング手段 72……移動制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物体を保持するための保持手段と、
    該保持手段を移動せしめるための移動手段と、該保持手
    段に保持された被処理物体の表面の少なくとも一部の画
    像を撮像してx−yマトリックス配列画素の濃度を示す
    アナログ信号を出力するための撮像手段と、該撮像手段
    が出力する該アナログ信号を多値デジタル信号に変換す
    るためのA/D変換手段と、該A/D変換手段が生成す
    る該多値デジタル信号を記憶するための画像フレームメ
    モリと、キーパターン信号及びキーパターン位置信号を
    記憶するためのキーパターンメモリと、該画像フレーム
    メモリに記憶されている信号と該キーパターンメモリに
    記憶されている該キーパターン信号とに基いてパターン
    マッチング作用を遂行するパターンマッチング手段と、
    該パターンマッチング作用に基いて該移動手段を作動せ
    しめて該移動手段に保持された被処理物体の位置付けを
    遂行するための移動制御手段とを具備する、表面に所定
    パターンを有する被処理物体を所要位置に位置付ける自
    動精密位置合せ装置において; 分散値算出手段とキーパターン領域選定手段とを含むキ
    ーパターン自動設定手段を備え、 該キーパターン自動設定手段における該分散値算出手段
    は、該保持手段に保持されたサンプル被処理物体が所定
    位置に位置付けられた時に、該撮像手段に撮像される画
    像における所定面積の複数個の領域の各々の画素濃度分
    散値Dを、該画像フレームメモリに記憶されている信号
    に基いて算出し、 該キーパターン自動設定手段における該キーパターン領
    域選定手段は、該複数個の領域から該分散値Dが最大の
    ものから順次に複数個の領域を抽出し、次いで抽出した
    複数個の領域の各々のパターンと該複数個の領域のうち
    の他の領域の各々のパターンとの類似度を算出し、次い
    で抽出した複数個の領域の各々について該類似度が最大
    のものを選定し、次いで抽出した複数個の領域の各々に
    ついて選定されたところの最大類似度のうちの最小のも
    のを選定し、次いで選定された最小類似度が所定類似度
    以下か否かを判別し、選定された最小類似度が該所定類
    似度以下の場合に、抽出した複数個の領域のうちの、選
    定された最小類似度を有する領域をキーパターン領域と
    して選定し、 該キーパターンメモリは、該キーパターン領域選定手段
    にる該キーパターン領域の選定に応じて、該キーパター
    ン領域のパターンを該画像フレームメモリに記憶されて
    いる信号に基いて該キーパターン信号として記憶し、且
    つ該キーパターン領域の位置を示す信号を該キーパター
    ン位置信号として記憶する、 ことを特徴とする自動精密位置合せ装置。
  2. 【請求項2】該分散値算出手段は、該分散値Dを下記
    式、 ここで、fは該複数個の領域の各々における複数個の画
    素の各々の濃度に対応した値であり、はfの平均値で
    あり、iは1から画素数までの正の整数である、 に基いて算出する、特許請求の範囲第1項記載の自動精
    密位置合せ装置。
  3. 【請求項3】該キーパターン自動設定手段における該キ
    ーパターン領域選定手段は、該類似度を相互相関値Qr
    に基いて判別し、該相互相関値Qrは下記式、 Qr=Qs−Qo ここで、Qsは抽出された領域自体の自己相関値であ
    り、Qoは抽出された領域と該他の領域の各々との間の
    相関値である、 に基いて算出し、選定された最小類似度の相互相関値Q
    rが所定閾値以上である場合に選定された最小類似度が
    該所定類似度以下であると判別する、特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の自動精密位置合せ装置。
  4. 【請求項4】被処理物体は、その表面には格子状に配列
    された複数個の直線状領域が存在し、該直線状領域によ
    って区画された複数個の矩形領域の各々には同一の回路
    パターンが施されている半導体ウエーハである、特許請
    求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載の自動
    精密位置合せ装置。
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