JPH066840Y2 - 定量輸液装置 - Google Patents

定量輸液装置

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JPH066840Y2
JPH066840Y2 JP1989122701U JP12270189U JPH066840Y2 JP H066840 Y2 JPH066840 Y2 JP H066840Y2 JP 1989122701 U JP1989122701 U JP 1989122701U JP 12270189 U JP12270189 U JP 12270189U JP H066840 Y2 JPH066840 Y2 JP H066840Y2
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JP
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syringe
tube
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drug solution
filter
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JP1989122701U
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JPH0360959U (ja
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博行 岡田
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Nihon Kohden Corp
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Nihon Kohden Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は患者の血管内に一定量の薬液を注入する定量
輸液装置に関する。
(従来の技術) 上記のような定量輸液装置は、従来は第3図乃至第5図
に示すように構成されていた。第3図に示すものは、薬
液ビン1の下端開口部に塩ビ製のチューブ2の上端に設
けられたいわゆるビン針2aを挿通し、チューブ2の下
端に注射針の針心3を取り付け、この針心3を患者の血
管に差し込んで薬液の連続投与を行なうようにしたもの
である。チューブ2には薬液の滴下する粒の数を数えて
流量を計測する点滴筒4と、チューブ2をしごいて薬液
をチューブ2の下方に送給する輸液ポンプ5と、チュー
ブ2の流路を開閉するクランプ部材6とが設けられてい
る。薬液ビン1は通常500cc程度の薬液が入り、この装
置は大量の輸液を行なう場合に用いられる。
一方、小量の薬液をゆっくりと注入する場合や、一定量
だけの薬液を注入したい場合、あるいは数種類の薬液を
混合して用いる場合には、第4図に示すように定量筒7
をスタンド20に取り付け、定量筒7の下端開口部にチュ
ーブ2の上端を接続し、チューブ2の下端に針心3を取
り付けた装置を用いる。この場合もチューブ2には点滴
筒4及びクランプ部材6は設けられているが、輸液ポン
プ5を省略して薬液のヘッド圧で滴下させてもよい。
しかしながら第4図に示す装置によると、薬液を定量筒
7に注入するために通常シリンジを用い、このシリンジ
は使用後破棄されるため無駄が多かった。また定量筒は
高価であるという問題もあった。
また、小量の輸液を継続して行なう場合は第5図に示す
ようにシリンジ8に薬液を注入し、シリンジ8のピスト
ン部9を図示しない駆動手段によって連続的に押して、
チューブ2内に薬液を吐出させるシリンダポンプが用い
られている。
この装置によると、必要な薬液を必要量だけシリンジ8
に採取し、それをそのまま用いて輸液を行なうことがで
きる利点はあるが、シリンジ8のピストン部9を連続的
に押す駆動手段が必要であり、機構が複雑となるという
問題があった。
(考案が解決しようとする課題) 上述したように、従来の定量輸液装置によると、定量筒
を用いる場合はこの定量筒に薬液を注入するためのシリ
ンジが使いすてのため無駄が多く、また定量筒自体が高
価であるという問題があった。またシリンジを用いる場
合はピストン部を連続的に押す駆動手段が必要となり、
機構が複雑になる欠点があった。
この考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単
な構造で一定量の薬液を連続的に輸液することのできる
安価な定量輸液装置を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案は、シリンジを用
いて患者の血管内に一定量の薬液を注入する定量輸液装
置において、シリンジと、このシリンジの注入口部に取
り付けられた管状の連結部材と、この連結部材に一端が
接続され他端に注射針が設けられたチューブと、空気は
通すが液体は通さない細菌フィルタと、この細菌フィル
タを保持するために前記連結部材の外周に設けられたフ
ィルタ保持部材と、前記連結部材内を通りこの細菌フィ
ルタと前記シリンジ内とを連通する通気管とを設けて構
成したものである。
(作用) 上記の構成によると、シリンジ内に取り込まれた一定量
の薬液は、シリンジ内の液面の高さを注射針の先端より
所定長さだけ高くすることにより、ヘッド圧で薬液を自
然落下させることができる。このときシリンジ内の薬液
の体積の減少分だけ、細菌フィルタで滅菌された空気が
通気管を通ってシリンジ内に送給され、シリンジ内の空
気圧は大気圧に保たれる。また通気管から流入する空気
を薬液内を通るときの空気粒を監視することにより、薬
液の注入速度を想定することができる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図(a),(b)にこの考案の一実施例を示
す。図において、第4図及び第5図に示す従来例と同一
または同等部分には同一符号を付して示す。シリンジ8
の注入口部8aには管状の連結部材であるアダプタ10の
一端が取り付けられており、アダプタ10の他端にはチュ
ーブ2の上端が接続されている。チューブ2の下端には
注射針3が取り付けられており、チューブ2の中間には
クランプ部材6が設けられている。なお、チューブ2の
上端部にプラスチック製のいわゆるビン針2aが設けら
れている時のアダプタ10との接続は、第2図(b)のよう
に行なわれる。
一方、アダプタ10の外周には管状のフィルタ保持部材11
が、軸方向に対してほぼ平行に突出して設けられてお
り、フィルタ保持部材11内には細菌フィルタ12が充填さ
れている。またアダプタ10内には通気管13が設けられた
おり、通気管13の下端はアダプタ10の側壁を貫通して細
菌フィルタ12内に突出している。そして通気管13の上端
はアダプタ10内を通ってシリンジ8内に入り、シリンジ
8内に充填された薬液14内に開口している。なお、細菌
フィルタ12は空気は通すが液体は通さない、あるいは液
体を通すためには負荷が生じるような構造となってお
り、通気管13の内径は細くとり込んだ空気の流速が速く
て、薬液14とともに注入口部8aから下流側に入りこま
ないようになっている。
次にこの実施例の作用を説明する。まず、必要な量の薬
液14をシリンジ8内にとりこみ、図示しないスタンドな
どに固定されたアダプタ10の上端にシリンジ8の注入口
部8aを取り付ける。次にアダプタ10の下端に連結され
たチューブ2のクランプ部材6を開き、シリンジ8のピ
ストン部9を押して薬液14を圧送し、チューブ2内に充
填して空気を排除する。この状態でシリンジ8内の薬液
14の液面と注射針3との高さの差によりヘッド圧が発生
し、薬液14はシリンジ8内から注射針3の方向へ流れよ
うとする。このときシリンジ8内の薬液14の体積の減少
分だけ、空気が細菌フィルタ12及び通気管13を通ってシ
リンジ8内に入り、シリンジ8内の空気圧を大気圧に等
しくする。細菌フィルタ12は通過する空気を滅菌すると
ともに、空気を通し液体を通しにくくする逆止弁の作用
を有する。そしてクランプ部材6の開度を調整して注入
速度を決め、薬液14の注入を開始する。薬液が注入され
ているか否かは、通気管13の上端からシリンジ8内に入
り、薬液14内を通って上昇する空気粒の流れを監視する
ことにより判断できる。また、この空気粒の間隔によっ
ては注入速度、すなわち薬液14の流量を想定できる。
この実施例によれば、従来の定量輸液装置で用いられて
いた定量筒7や、薬液の流れの確認を行なう点滴筒が不
要となり、装置を安価とすることができる。また小さい
容量のシリンジ8を用いることにより液面の確認が容易
となり、ひいては安全な輸液管理を行なうことができ
る。
上記実施例では薬液14のヘッド圧により送給を行なう場
合について説明したが、チューブ2に輸液ポンプを取り
付けて薬液14の送給を行なってもよい。この場合、輸液
ポンプはアダプタ10に固定することにより、別の取付部
材を必要とせず構造が簡単となる。また通気管13の上端
を薬液14の液面より上に突出させてもよいが、この場合
は点滴筒が必要となる。更に細菌フィルタと注射針から
なる通気針を、本考案のフィルタ保持部材部分に挿通さ
せるならば、同じように本考案が実施できるばかりか通
気管13を予め形成しておく必要がなくなる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、シリンジに連
結部材を介してチューブを連結し、連結部材内に細菌フ
ィルタを通して通気管を挿入してシリンジ内を大気圧に
維持するようにしたので、任意のシリンジを用いて輸液
を行なうことができ、装置を簡単で安価なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る定量輸液装置の一実施例を示す
要部断面正面図、第2図(a),(b)は同じく要部拡大縦断
面図、第3図、第4図及び第5図はそれぞれ従来の定量
輸液装置を示す側面図である。 2……チューブ、3……注射針 8……シリンジ、8a……注入口部 10……アダプタ(連結部材) 11……フィルタ保持部材、12……細菌フィルタ 13……通気管 14……薬液

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンジを用いて患者の血管内に一定量の
    薬液を注入する定量輸液装置において、シリンジと、こ
    のシリンジの注入口部に取り付けられた管状の連結部材
    と、この連結部材に一端が接続され他端に注射針が設け
    られたチューブと、空気は通すが液体は通さない細菌フ
    ィルタと、この細菌フィルタを保持するために前記連結
    部材の外周に設けられたフィルタ保持部材と、前記連結
    部材内を通りこの細菌フィルタと前記シリンジ内とを連
    通する通気管とを設けたことを特徴とする定量輸液装
    置。
JP1989122701U 1989-10-20 1989-10-20 定量輸液装置 Expired - Lifetime JPH066840Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989122701U JPH066840Y2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 定量輸液装置

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JP1989122701U JPH066840Y2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 定量輸液装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0360959U JPH0360959U (ja) 1991-06-14
JPH066840Y2 true JPH066840Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=31670691

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989122701U Expired - Lifetime JPH066840Y2 (ja) 1989-10-20 1989-10-20 定量輸液装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532590A (en) * 1978-08-22 1980-03-07 Bayer Ag Device for accurately measuring liquid

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532590A (en) * 1978-08-22 1980-03-07 Bayer Ag Device for accurately measuring liquid

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JPH0360959U (ja) 1991-06-14

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