JPH0667967U - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH0667967U
JPH0667967U JP008535U JP853593U JPH0667967U JP H0667967 U JPH0667967 U JP H0667967U JP 008535 U JP008535 U JP 008535U JP 853593 U JP853593 U JP 853593U JP H0667967 U JPH0667967 U JP H0667967U
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ring
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shaft
annular groove
rotary
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善一 吉田
音政 向原
圭介 村田
啓 橋爪
昭民 金子
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メカニカルシールにおいて、回転軸の正転、
逆転いずれの場合においても、スラスト軸受効果を発揮
するようにし、かつ、回転リングと固定リングとが接触
することを防止する。 【構成】 回転軸1に固定した回転リング10aと同回
転リング10aへ向って軸方向に押付けられる固定リン
グ11aとで軸封面を形成して高圧側Aと低圧側Bとの
間をシールするメカニカルシールにおいて、固定リング
11aの軸封面に環状溝14を設けるとともに環状溝1
4を高圧側Aに連通する連通孔13を固定リング11a
に設け、かつ、回転リング10aの軸封面に外周より前
記環状溝14に相対する半径位置まで、互いに連通して
いない円周方向に配置された複数の内方のらせん溝12
aと複数の外方のらせん溝12bを設け、回転軸1の正
転、逆転のいずれの場合においても、らせん溝12a又
はらせん溝12bによって流体圧を上昇させてスラスト
軸受効果を発揮できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はガス圧縮機、ポンプなどの回転機械の高圧部と低圧部との間の軸封部 に適用されるメカニカルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4に従来のメカニカルシールの例を示す。このメカニカルシールは 、回転軸1に固定された回転リング10と回転軸1を囲繞するケーシング2にシ ールハウジング3を介して固定された固定リング11とで軸封面を構成し、高圧 側Aと低圧側Bとの間をシールするメカニカルシールであり、固定リング11の 回転リング10に相対する軸封面に環状溝14が設けられ、この環状溝14と高 圧側Aを連通する連通孔13が設けられている。
【0003】 前記固定リング11の環状溝14で区画された半径方向の高圧側の面に相対す る前記回転リング10の固定リング11に相対する軸封面に、図4中矢印で示す 回転軸1の回転とともに環状溝14内の流体を半径方向に高圧側Aの方向に移送 する複数のらせん溝12を円周方向に配設している。固定リング11は、高圧側 Aと低圧側Bとの流体圧力の差により、また、ケーシング2を介してシールハウ ジング3に固定されたばね8の力により回転リング10の方向に押付けられて固 定リング11と回転リング10は接近して位置し、高圧側Aの流体が低圧側Bへ と流出するのを防止する。
【0004】 また、前記のように、回転軸1の回転する際の回転リング10に設けたらせん 溝12の効果により、回転リング10と固定リング11間のすきま内で流体を移 送することにより発生する軸方向の流体力により両リング間のすきまを微小な大 きさで保持することにより、高圧側Aから低圧側Bへ流体が流出することを防止 する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記の従来のメカニカルシールにおいては、回転リングの軸封面に設けた複数 個のらせん溝は、回転軸の回転とともに固定リングの軸封面に設けた環状溝内の 流体を高圧側へ向って移送する方向に設けられており、前記環状溝内の流体を回 転軸の回転とともにらせん溝内を移送することにより、両リング間の摺動すきま 内の流体圧が上昇しスラスト軸受としての機能を発揮する。一方、回転軸の回転 の向きが逆のときには、流体が移送されないためスラスト軸受の機能が発揮され ず、軸封面間の流体圧力が上昇しないため、固定リングは背面に設けたばねの力 及び高圧側と低圧側との流体圧力の差により回転リングの軸封面に押付けられ両 リングが接触するという不具合がある。
【0006】 このように、従来型シールでは、正逆回転をする回転機械の軸シールとしては 適用することができない。
【0007】 本考案は、以上の問題点を解決することができるメカニカルシールを提供しよ うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のメカニカルシールは、回転軸に固定された回転リングと同回転リング へ向って押付けられる固定リングとで軸封面を形成して高圧側と低圧側との間を シールするメカニカルシールにおいて、前記固定リングの軸封面に環状溝を設け るとともに同環状溝と前記高圧側に連通する連通孔を前記固定リングに設け、か つ、前記環状溝によって区画された半径方向の高圧側に相対する前記回転リング の軸封面に、外周より前記固定リングの環状溝に相対する半径方向位置までらせ ん溝部が設けられ、同らせん溝部は、互いに連通していない円周方向に配置され た複数の内方のらせん溝と円周方向に配置された複数の外方のらせん溝を備えて いる。
【0009】
【作用】 本考案では、回転リングの軸封面に設けた内方と外方の複数個のらせん溝によ り、回転軸が正転又は逆転する場合において、どちらか一方の複数のらせん溝に より流体をらせん溝内を移送してその内方端部又は外方端部でせき止めて流体圧 を上げる。従って、回転軸の正転と逆転のいずれの場合にも、内方又は外方のら せん溝のいずれか一方内の流体圧が上昇してスラスト軸受としての機能を発揮し 、回転リングと固定リングとが接触せずに作動することとなる。また、内方のら せん溝と外方のらせん溝は連通していないために、いずれの回転方向においても 一方の溝内で流体移送により立つ流体圧力が他方の溝内へ抜けることが防止され る。
【0010】
【実施例】
本考案の1実施例を、図1及び図2によって説明する。本実施例は、Aは高圧 側、Bは低圧側であり、回転軸1に軸スリーブ4,5を介して固定され回転軸1 と共に回転する回転リング10aと回転軸1を囲繞するケーシング2に組込まれ たシールハウジング3、ばね8、支持リング18を介して前記回転リング10a と相対する固定リング11aとの軸方向のすきまにより高圧側Aから低圧側Bへ と流体が流出するのを防止するメカニカルシールに係る。
【0011】 前記固定リング11aには、回転リング10aに相対するシール摺動面に環状 溝14を設け、この環状溝14と高圧側Aを連通するために円周方向に複数個の 連通孔13が設けられている。また、回転リング10aの固定リング11aに相 対する摺動面には、前記固定リング11aの摺動面の環状溝14より半径方向高 圧側(半径方向外方)に相対する位置に、円周方向に複数の内方のらせん溝12 aが設けられている。このらせん溝12aは、図2に示すように同図2中実線矢 印方向の回転軸1の回転により固定リング11aの環状溝14内の流体を高圧側 、即ち半径方向外方へ移送するために、外方へ行くに従って回転軸1の回転方向 に反対方向に半径方向に対して傾斜している。また、らせん溝12aの最外周部 の径は固定リング11aの摺動面の環状溝14の外縁と固定リング11aの最外 周との中央の位置の径より小さく、かつ、最内周部の径は環状溝14の外縁の径 より小さい。
【0012】 更に、図2中点線矢印方向の軸1の逆回転により回転リング10aの外周側か ら内周側へ半径方向内方へ流体を移送するために、複数の外方のらせん溝12b が、前記回転リング10aの固定リング11aに相対する摺動面の環状溝14よ り半径方向高圧側に相対する位置に、かつ、前記らせん溝12aの外方に円周方 向に設けられている。これらの各らせん溝12aは、前記各らせん溝12aの延 長線上にあるように配置され、その最内周部の径は前記らせん溝2aの最外周部 の径より大きく設定され、かつ、その最外周部は回転リング10aの外周に位置 している。従って、らせん溝12aとらせん溝12bとは半径方向に分断されて 互いに連通していなく、また、回転リング10aの固定リング11aに相対する 摺動面には、その外周より固定リング11aの環状溝14に相対する半径位置ま でらせん溝12aとらせん溝12bを備えたらせん溝部が形成されている。
【0013】 以上のように構成された本実施例において、回転軸1が図2中実線矢印方向に 回転する時には、らせん溝12a,12b内の流体は半径方向外方へ移送される 。従って、環状溝14a内の高圧側の流体はらせん溝12a内を半径方向外方へ 移送されてその最外周部でせき止められらせん溝12a内の流体圧が上昇する。 これによって、スラスト軸受としての機能が発揮され、回転リング10aと固定 リング11aの間のすき間を微小な大きさに保持して両者が接触することを防止 し、かつ、高圧側Aから低圧側Bへ流体が流出することを防止することができる 。 また、回転軸1が図2中点線矢印方向に回転する時には、らせん溝12a, 12b内の流体は半径方向内方へ移送される。従って、高圧側Aの流体はらせん 溝12b内を半径方向内方へ移送されてその最内周部でせき止められ、らせん溝 12b内の流体圧が上昇する。これによって、スラスト軸受の機能が発揮され、 回転リング10aと固定リング11aの間のすき間を微小な大きさに保持して両 者が接触することを防止し、かつ、高圧側Aから低圧側Bへ流体が流出すること を防止することができる。
【0014】 更に、複数のらせん溝12aは複数のらせん溝12bとは連通していないため に、前記のように、それぞれの溝12a,12b内で流体移送により立つ流体圧 力が他方の溝へ抜けることを防止することができる。
【0015】 なお、前記実施例では、らせん溝12bはらせん溝12aの延長線上に配置さ れているが、延長線より外れたずらした位置に配置することができる。
【0016】
【考案の効果】
本考案では、回転リングの軸封面に円周方向にそれぞれ複数個配置した内方と 外方のらせん溝により、回転軸、即ち、回転リングの回転方向に応じて各らせん 溝において内周側から外周側へ又は外周側から内周側へと流体を移送する。内方 と外方の一方のらせん溝内で移送された流体がらせん溝を流れてその端部でせき 止められることにより流体圧が上昇し、これによって、スラスト軸受効果が発揮 され、かつ、この回転リングと固定リング間の摺動すきま内の流体圧力によって 両リングが接触するのを防止することができる。
【0017】 また前記のようにらせん溝の端部で発生した圧力は、内方と外方のらせん溝が 半径方向に分離されて連通していないため、圧力の低下を来すことがない。
【0018】 従って、本考案は、いずれの回転方向に対してもらせん溝によるスラスト軸受 の効果を発揮することができ、回転リングと固定リングの接触を防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るメカニカルシールの組
立断面図である。
【図2】同実施例の回転リングの軸封面の正面図であ
る。
【図3】従来のメカニカルシールの組立断面図である。
【図4】同従来のメカニカルシールの回転リングの軸封
面の正面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ケーシング 3 シールケーシング 4,5 軸スリーブ 7 ピン 8 ばね 10,10a 回転リング 11,11a 固定リング 12,12a,12b らせん溝 13 連通孔 14 環状溝 18 支持リング A 高圧側 B 低圧側
フロントページの続き (72)考案者 橋爪 啓 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)考案者 金子 昭民 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定された回転リングと同回転
    リングへ向って軸方向に押付けられる固定リングとで軸
    封面を形成して高圧側と低圧側との間をシールするメカ
    ニカルシールにおいて、前記固定リングの軸封面に環状
    溝を設けるとともに同環状溝を前記高圧側に連通する連
    通孔を前記固定リングに設け、かつ、前記環状溝によっ
    て区画された半径方向の高圧側に相対する前記回転リン
    グの軸封面に、外周より前記固定リングの環状溝に相対
    する半径方向位置までらせん溝部が設けられ、同らせん
    溝部は、互いに連通していない円周方向に配置された複
    数の内方のらせん溝と円周方向に配置された複数の外方
    のらせん溝を備えていることを特徴とするメカニカルシ
    ール。
JP1993008535U 1993-03-03 1993-03-03 メカニカルシール Expired - Lifetime JP2577417Y2 (ja)

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JPH0667967U true JPH0667967U (ja) 1994-09-22
JP2577417Y2 JP2577417Y2 (ja) 1998-07-30

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04188028A (ja) * 1990-11-21 1992-07-06 Nisca Corp 超音波界面レベル計

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04188028A (ja) * 1990-11-21 1992-07-06 Nisca Corp 超音波界面レベル計

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JP2577417Y2 (ja) 1998-07-30

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