JPH0667607B2 - 平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法 - Google Patents
平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法Info
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- JPH0667607B2 JPH0667607B2 JP63312177A JP31217788A JPH0667607B2 JP H0667607 B2 JPH0667607 B2 JP H0667607B2 JP 63312177 A JP63312177 A JP 63312177A JP 31217788 A JP31217788 A JP 31217788A JP H0667607 B2 JPH0667607 B2 JP H0667607B2
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- Japan
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- resin
- paper
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,化粧表面が平滑であり,耐クラック性,耐熱
衝撃性等の耐久性に優れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧
ボード及びの製造方法に関する。
衝撃性等の耐久性に優れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧
ボード及びの製造方法に関する。
従来,熱硬化性樹脂化粧ボードは,第5図に示すごと
く,木質系基材9の表面,裏面にメラミン樹脂等のパタ
ーン紙7,メラミン樹脂等のバッカー層8を有するものが
知られている。
く,木質系基材9の表面,裏面にメラミン樹脂等のパタ
ーン紙7,メラミン樹脂等のバッカー層8を有するものが
知られている。
上記熱硬化性樹脂化粧ボードは,木質系基材9の表面に
はメラミン樹脂等のパターン紙7が直接形成されてい
る。また,木質系基材9の裏面にはメラミン樹脂等のバ
ッカー層8が形成されている。
はメラミン樹脂等のパターン紙7が直接形成されてい
る。また,木質系基材9の裏面にはメラミン樹脂等のバ
ッカー層8が形成されている。
ところで、上記木質系基材9は,一般に合板,パーティ
クルボード,中質密度繊維板(MDF),ハードボード等
である。また,上記パターン紙7,バッカー層8に使用さ
れる紙の厚さは,一般に0.2〜0.4mmである。そして,上
記メラミン化粧ボードを製造するに当たって10〜25kg/
cm2(いわゆる低圧加圧)が行われている。
クルボード,中質密度繊維板(MDF),ハードボード等
である。また,上記パターン紙7,バッカー層8に使用さ
れる紙の厚さは,一般に0.2〜0.4mmである。そして,上
記メラミン化粧ボードを製造するに当たって10〜25kg/
cm2(いわゆる低圧加圧)が行われている。
そのため,上記合板を基材とする熱硬化性樹脂化粧ボー
ドにおいては,上記加熱加圧により合板が圧縮され,も
との板厚よりも若干薄くなる現象を生ずる。この現象
は,他の木質系基材9であるパーティクルボード,中質
密度繊維板,ハードボード等についても同様のことが起
こり得る。
ドにおいては,上記加熱加圧により合板が圧縮され,も
との板厚よりも若干薄くなる現象を生ずる。この現象
は,他の木質系基材9であるパーティクルボード,中質
密度繊維板,ハードボード等についても同様のことが起
こり得る。
しかしながら,上記従来の熱硬化性樹脂化粧ボードは,
その製造時における加熱加圧により、合板等の木質系基
材9の板厚が若干薄くなると共に,導管孔の部分が顕著
に目立つ,「目やせ」といわれる現象が同時に生じ易
い。それ故,木質系基材9の表面においては,上記パタ
ーン紙7が一枚であることに起因して上記「目やせ」に
より表面に凹凸が生じる。そのため,化粧仕上面は好ま
しくない状態となる。
その製造時における加熱加圧により、合板等の木質系基
材9の板厚が若干薄くなると共に,導管孔の部分が顕著
に目立つ,「目やせ」といわれる現象が同時に生じ易
い。それ故,木質系基材9の表面においては,上記パタ
ーン紙7が一枚であることに起因して上記「目やせ」に
より表面に凹凸が生じる。そのため,化粧仕上面は好ま
しくない状態となる。
また,上記熱硬化性樹脂化粧ボードの表面がパターン紙
7のみであると,熱寒繰返し試験によるクラックが発生
し易い。これは,熱硬化性樹脂化粧ボードの耐熱クラッ
ク性が低下し,耐久性等の性能が低下するからである。
7のみであると,熱寒繰返し試験によるクラックが発生
し易い。これは,熱硬化性樹脂化粧ボードの耐熱クラッ
ク性が低下し,耐久性等の性能が低下するからである。
本発明は,かかる従来の熱硬化性樹脂化粧ボードの問題
点に鑑みてなされたもので,化粧表面が平滑で可撓性に
優れ,耐衝撃性,耐熱クラック性等の耐久性(以下,こ
れらの性質を平滑耐久性ともいう)に優れた平滑耐久性
熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法を提供しよう
とするものである。
点に鑑みてなされたもので,化粧表面が平滑で可撓性に
優れ,耐衝撃性,耐熱クラック性等の耐久性(以下,こ
れらの性質を平滑耐久性ともいう)に優れた平滑耐久性
熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法を提供しよう
とするものである。
本発明は,木質系基材と,その表裏両面に配置された,
メラミン樹脂が含浸されてなるパターン紙とからなる化
粧ボードにおいて, 上記木質系基材とその表裏両面に配置された上記パター
ン紙との間には,フェノール樹脂及びジアリルフタレー
ト樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる樹脂が含浸
されたコアー紙がそれぞれ介在されており,これらは,
一体成形されて熱硬化されていることを特徴とする平滑
耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードにある。
メラミン樹脂が含浸されてなるパターン紙とからなる化
粧ボードにおいて, 上記木質系基材とその表裏両面に配置された上記パター
ン紙との間には,フェノール樹脂及びジアリルフタレー
ト樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる樹脂が含浸
されたコアー紙がそれぞれ介在されており,これらは,
一体成形されて熱硬化されていることを特徴とする平滑
耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードにある。
上記木質系基材としては,合板,パーティクルボード,
中質密度繊維板(MDF),ハードボード等がある。
中質密度繊維板(MDF),ハードボード等がある。
上記可撓性とは,平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの
切削加工時等において,その切削面に欠け,割れ等の加
工上の欠陥を生ぜず,また上記熱寒繰返し試験によりク
ラックを生じない柔軟性,弾力性等に優れた諸物性を有
することを意味する。
切削加工時等において,その切削面に欠け,割れ等の加
工上の欠陥を生ぜず,また上記熱寒繰返し試験によりク
ラックを生じない柔軟性,弾力性等に優れた諸物性を有
することを意味する。
上記平滑耐久性とは,化粧表面が平滑で耐熱性,耐衝撃
性等の耐久性が優れていることをいう。
性等の耐久性が優れていることをいう。
上記パターン紙とは,酸化チタン(TiO2)等の遮蔽剤及
びタルク,炭酸カルシウム等の充填剤を抄き込んだ化粧
紙に,メラミン樹脂(変性メラミン樹脂を含む。以下同
じ)を塗布,含浸し乾燥した樹脂含浸紙を加熱加圧によ
り熱硬化した化粧層をいう。
びタルク,炭酸カルシウム等の充填剤を抄き込んだ化粧
紙に,メラミン樹脂(変性メラミン樹脂を含む。以下同
じ)を塗布,含浸し乾燥した樹脂含浸紙を加熱加圧によ
り熱硬化した化粧層をいう。
また,上記パターン紙の表面には,耐摩耗性物質を含有
する保護層が形成されていることが好ましい。上記耐摩
耗性物質としては,パルプパウダー等がある。
する保護層が形成されていることが好ましい。上記耐摩
耗性物質としては,パルプパウダー等がある。
上記保護層の形成により,化粧ボードの化粧表面の耐摩
耗性を向上させることができる。
耗性を向上させることができる。
上記平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードを製造するに当
たっては,例えば木質系基材の表裏両面に,フェノール
樹脂及びジアリルフタレート樹脂から選ばれる少なくと
も1種からなる未硬化の樹脂が含浸されたコアー紙を載
置し,更に木質系基材の表裏両面のコアー紙の表面に未
硬化のメラミン樹脂が含浸されているパターン紙を更に
載置し,これを,100〜230℃,8〜60kg/cm2の圧力下で10
〜300秒間加熱加圧して一体成形することを特徴とする
平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの製造方法がある。
たっては,例えば木質系基材の表裏両面に,フェノール
樹脂及びジアリルフタレート樹脂から選ばれる少なくと
も1種からなる未硬化の樹脂が含浸されたコアー紙を載
置し,更に木質系基材の表裏両面のコアー紙の表面に未
硬化のメラミン樹脂が含浸されているパターン紙を更に
載置し,これを,100〜230℃,8〜60kg/cm2の圧力下で10
〜300秒間加熱加圧して一体成形することを特徴とする
平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの製造方法がある。
そして,本発明の製造方法において,最も注目すべきこ
とは,上記パターン紙と木質系基材との間に,上記コア
ー紙を積層し,上記条件下で,ホット・ホットプレスに
よりショートサイクル(10〜300秒位)で加熱加圧し
て,これらを上記木質系基材と一体成形することにあ
る。
とは,上記パターン紙と木質系基材との間に,上記コア
ー紙を積層し,上記条件下で,ホット・ホットプレスに
よりショートサイクル(10〜300秒位)で加熱加圧し
て,これらを上記木質系基材と一体成形することにあ
る。
なお,上記ホット・ホットプレスとしては,連続成形プ
レス及び一段平板プレス等を使用することができる。
レス及び一段平板プレス等を使用することができる。
本発明にかかる平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,
木質系基材と上記特定のパターン紙との間に,上記特定
のコアー紙を配設している。そして,上記フェノール樹
脂等の特定の樹脂を含浸させた上記特定のコアー紙は,
可撓性に優れている。そのため,本化粧ボードは,その
表面の凹凸を吸収して化粧表面が平滑となる。また,そ
のため,装飾的外観に優れている。
木質系基材と上記特定のパターン紙との間に,上記特定
のコアー紙を配設している。そして,上記フェノール樹
脂等の特定の樹脂を含浸させた上記特定のコアー紙は,
可撓性に優れている。そのため,本化粧ボードは,その
表面の凹凸を吸収して化粧表面が平滑となる。また,そ
のため,装飾的外観に優れている。
また,上記コアー紙は可撓性に優れているため,本化粧
ボードの全体も可撓性に優れ,切削加工時等において,
切削面の欠け,割れ等の加工上の欠陥を生ずることはな
い。それ故,耐衝撃性に優れている。
ボードの全体も可撓性に優れ,切削加工時等において,
切削面の欠け,割れ等の加工上の欠陥を生ずることはな
い。それ故,耐衝撃性に優れている。
また,本化粧ボードは,その施工時,使用時において,
寒熱の繰り返しに曝されても化粧面にクラックを生ずる
ことはない。これは,上記特定のコアー紙が耐熱クラッ
ク性等に優れた可撓性を有するからである。
寒熱の繰り返しに曝されても化粧面にクラックを生ずる
ことはない。これは,上記特定のコアー紙が耐熱クラッ
ク性等に優れた可撓性を有するからである。
また,上記製造方法によれば,上記のごとく優れた性質
を有する平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードを,容易に
製造することができる。
を有する平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードを,容易に
製造することができる。
したがって,本発明によれば,化粧表面が平滑で可撓性
に優れ,また耐熱クラック性,耐衝撃性等の耐久性に優
れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方
法を提供することができる。
に優れ,また耐熱クラック性,耐衝撃性等の耐久性に優
れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方
法を提供することができる。
第1実施例 本実施例にかかる熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造
方法につき,第1図を用いて説明する。
方法につき,第1図を用いて説明する。
即ち,本例の平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,木
質系基材4と,該木質系基材4の表裏両面に配置したフ
ェノール樹脂を含浸させたコアー紙2と,該コアー紙2
のそれぞれの表面上に配置されたメラミン樹脂を含浸さ
せたパターン紙1とよりなる。そして,これらは,一体
成形されて熱硬化されている。
質系基材4と,該木質系基材4の表裏両面に配置したフ
ェノール樹脂を含浸させたコアー紙2と,該コアー紙2
のそれぞれの表面上に配置されたメラミン樹脂を含浸さ
せたパターン紙1とよりなる。そして,これらは,一体
成形されて熱硬化されている。
上記木質系基材4としては,板厚が15mmのラワン合板を
使用する。
使用する。
また,上記フェノール樹脂を含浸させたコアー紙2は、
140g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸して乾燥
した樹脂含浸紙を,加熱加圧により熱硬化して形成した
ものである。
140g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を含浸して乾燥
した樹脂含浸紙を,加熱加圧により熱硬化して形成した
ものである。
また,上記メラミン樹脂を含浸させたパターン紙は,木
目模様を印刷した80g/m2のグラビア印刷化粧紙に,メ
ラミン樹脂を含浸乾燥した樹脂含浸紙を熱硬化して形成
したものである。
目模様を印刷した80g/m2のグラビア印刷化粧紙に,メ
ラミン樹脂を含浸乾燥した樹脂含浸紙を熱硬化して形成
したものである。
かかる本例の平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,木
質系基材4の表裏両面側において化粧面を有する,いわ
ゆる両面化粧タイプのものである。
質系基材4の表裏両面側において化粧面を有する,いわ
ゆる両面化粧タイプのものである。
本例の化粧ボードは,上記のごとく構成されているの
で,次の作用効果を有する。
で,次の作用効果を有する。
即ち,本化粧ボードは,第1図に示すごとく,表裏両面
に設けたメラミン樹脂含浸のパターン紙1と木質系基材
4との間に,それぞれ可撓性に優れたフェノール樹脂含
浸のコアー紙2を有する。そのため,該コアー紙2によ
り,木質系基材4における表面凹凸を吸収して,化粧表
面が平滑になる。また,そのため,該化粧表面は,装飾
的外観に優れる。
に設けたメラミン樹脂含浸のパターン紙1と木質系基材
4との間に,それぞれ可撓性に優れたフェノール樹脂含
浸のコアー紙2を有する。そのため,該コアー紙2によ
り,木質系基材4における表面凹凸を吸収して,化粧表
面が平滑になる。また,そのため,該化粧表面は,装飾
的外観に優れる。
また,上記コアー紙2は,可撓性に優れているため,熱
硬化性樹脂化粧ボードの切削加工時において,切削面の
欠け,割れ等の加工上の欠陥を発生することがなく,ま
た熱寒繰返し試験においてクラックを生じることはな
い。
硬化性樹脂化粧ボードの切削加工時において,切削面の
欠け,割れ等の加工上の欠陥を発生することがなく,ま
た熱寒繰返し試験においてクラックを生じることはな
い。
また,本化粧ボードは,その施工時,使用時において化
粧表面にクラックを生ずることはなく,また耐熱クラッ
ク性,耐衝撃性等の耐久性にも優れている。しかも,本
化粧ボードは,その施工時等における切削加工も容易で
ある。
粧表面にクラックを生ずることはなく,また耐熱クラッ
ク性,耐衝撃性等の耐久性にも優れている。しかも,本
化粧ボードは,その施工時等における切削加工も容易で
ある。
次に,本第1実施例及び後述の第2実施例の化粧ボード
につき,耐熱クラック性等の諸物性を,比較例と共に第
1表に記載する。
につき,耐熱クラック性等の諸物性を,比較例と共に第
1表に記載する。
なお,また,第1表中の上記比較例は,前記従来の熱硬
化性樹脂化粧ボード(第5図参照)と同様の構成のもの
である。
化性樹脂化粧ボード(第5図参照)と同様の構成のもの
である。
また,上記諸物性は,下記試験方法に基づくものであ
る。
る。
即ち,上記第1表における熱寒繰返し試験による耐熱ク
ラック性は下記の方法により行う。
ラック性は下記の方法により行う。
即ち,試験片は,第2図に示すごとく,タテAを15cm,
ヨコBを30cmの寸法とする。そして,この試験片15に
は,1mm幅,長さが10mmの切り込み16を50mm間隔に5本づ
つタテA,ヨコBの両辺に設ける。次に,上記試験片15を
50℃で湿度98%RH,20℃で湿度50%RH,−20℃の各条件下
において各々3時間づつ10サイクル繰返して放置する。
かかる寒熱繰返し試験後に生じた試験片15のクラック発
生状況により耐熱クラック性の良否を判断する。即ち,
その判断基準は,上記切り込み16のうちクラックの発生
しない率(非発生率)である。
ヨコBを30cmの寸法とする。そして,この試験片15に
は,1mm幅,長さが10mmの切り込み16を50mm間隔に5本づ
つタテA,ヨコBの両辺に設ける。次に,上記試験片15を
50℃で湿度98%RH,20℃で湿度50%RH,−20℃の各条件下
において各々3時間づつ10サイクル繰返して放置する。
かかる寒熱繰返し試験後に生じた試験片15のクラック発
生状況により耐熱クラック性の良否を判断する。即ち,
その判断基準は,上記切り込み16のうちクラックの発生
しない率(非発生率)である。
また,上記耐術撃性は,JIS−A−5909の試験法による。
また,上記平滑性は,万能表面形状測定器により表面の
凹凸部の高さを測定して得られた結果である。また,上
記切削加工は,上記化粧ボードを鋸切断,カンナ掛けを
した時の欠け,割れの発生の有無並びにそれらの作業の
難易度を3段階法(優◎,良○,可△)で表わす。
また,上記平滑性は,万能表面形状測定器により表面の
凹凸部の高さを測定して得られた結果である。また,上
記切削加工は,上記化粧ボードを鋸切断,カンナ掛けを
した時の欠け,割れの発生の有無並びにそれらの作業の
難易度を3段階法(優◎,良○,可△)で表わす。
上記第1表より知られるごとく,本発明にかかる第1及
び第2実施例の平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,
いずれも,比較例よりも優れた耐クラック性,耐衝撃
性,平滑性,切削加工性を有することが分かる。
び第2実施例の平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,
いずれも,比較例よりも優れた耐クラック性,耐衝撃
性,平滑性,切削加工性を有することが分かる。
次に,上記化粧ボードの製造方法につき,第3図を用い
て説明する。
て説明する。
即ち,本例は,多段平板プレスによるホット・ホットプ
レスを用いて,いわゆる両面化粧タイプの平滑耐久性熱
硬化性樹脂化粧ボードを製造するものである。
レスを用いて,いわゆる両面化粧タイプの平滑耐久性熱
硬化性樹脂化粧ボードを製造するものである。
まず,熱盤P上に載置したステンレス製当板S1を準備す
る。次に,該当板S1上にメラミン樹脂含浸パターン紙10
とフェノール樹脂含浸コアー紙20を載置する。そして,
板厚が15mmのラワン合板40を載置する。また,該ラワン
合板40の上には,フェノール樹脂含浸コアー紙20とメラ
ミン樹脂含浸パターン紙10を載置する。そして,該パタ
ーン紙10の上にステンレス製艶消し板S2を載置する。こ
れらを便宜上以下積層セット物という。
る。次に,該当板S1上にメラミン樹脂含浸パターン紙10
とフェノール樹脂含浸コアー紙20を載置する。そして,
板厚が15mmのラワン合板40を載置する。また,該ラワン
合板40の上には,フェノール樹脂含浸コアー紙20とメラ
ミン樹脂含浸パターン紙10を載置する。そして,該パタ
ーン紙10の上にステンレス製艶消し板S2を載置する。こ
れらを便宜上以下積層セット物という。
次に,上記の上下の熱盤Pにより上記積層セット物を挾
着する。これらの積層セット物は,下記の加熱加圧の硬
化条件によりホット・ホットプレスにより一体成形す
る。
着する。これらの積層セット物は,下記の加熱加圧の硬
化条件によりホット・ホットプレスにより一体成形す
る。
即ち,加熱温度は160±5℃,圧力は15±3kg/cm2,加熱
加圧時間は55〜60秒間の硬化条件により,上記積層セッ
ト物を一体成形して,本例の化粧ボードを得た。
加圧時間は55〜60秒間の硬化条件により,上記積層セッ
ト物を一体成形して,本例の化粧ボードを得た。
なお,上記メラミン樹脂の含浸パターン紙10は,木目模
様を印刷した80g/m2のグラビア印刷化粧紙にメラミン
樹脂を含浸乾燥したものであり,また,メラミン樹脂含
浸パターン紙10は140g/m2のクラフト紙にメラミン樹脂
を含浸したものである。そしてフェノール樹脂の含浸コ
アー紙20は,140g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を
含浸乾燥したものである。
様を印刷した80g/m2のグラビア印刷化粧紙にメラミン
樹脂を含浸乾燥したものであり,また,メラミン樹脂含
浸パターン紙10は140g/m2のクラフト紙にメラミン樹脂
を含浸したものである。そしてフェノール樹脂の含浸コ
アー紙20は,140g/m2のクラフト紙にフェノール樹脂を
含浸乾燥したものである。
上記より知られるごとく,本例の製造方法によれば,化
粧面が平滑であり,可撓性に優れ,耐熱クラック性,耐
衝撃性等の耐久性に優れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧
ボードを短時間で生産性よく製造することができる。
粧面が平滑であり,可撓性に優れ,耐熱クラック性,耐
衝撃性等の耐久性に優れた平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧
ボードを短時間で生産性よく製造することができる。
第2実施例 本例にかかる熱硬化性樹脂化粧ボードにつき,第4図を
用いて説明する。
用いて説明する。
即ち,本例の平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードは,い
わゆる両面化粧タイプのものである。また,本例におい
ては,上記第1実施例におけるフェノール樹脂の含浸コ
アー紙2に代え,ジアリルフタレート樹脂の含浸コアー
紙6を用いたものである。
わゆる両面化粧タイプのものである。また,本例におい
ては,上記第1実施例におけるフェノール樹脂の含浸コ
アー紙2に代え,ジアリルフタレート樹脂の含浸コアー
紙6を用いたものである。
更に,メラミン樹脂の含浸パターン紙1の表面には,パ
ルプパウダーの耐摩耗性物質51を含有する保護層5を形
成している。その他の構成及び製造条件は,上記第1実
施例と同様とした。
ルプパウダーの耐摩耗性物質51を含有する保護層5を形
成している。その他の構成及び製造条件は,上記第1実
施例と同様とした。
上記コアー紙2に含浸させたジアリルフタレート樹脂
は,フェノール樹脂と同様に優れた可撓性を有し,両化
粧表面における平滑性を良好ならしめる。また,本化粧
ボードの耐熱クラック性,耐衝撃性等の耐久性を向上さ
せる。
は,フェノール樹脂と同様に優れた可撓性を有し,両化
粧表面における平滑性を良好ならしめる。また,本化粧
ボードの耐熱クラック性,耐衝撃性等の耐久性を向上さ
せる。
そして,上記保護層5は,メラミン化粧ボードの化粧表
面に,優れた耐摩耗性を付与する。そのため,本例の化
粧ボードは,家具,壁面等の垂直面のみならず,座卓,
テーブル表面等の天板においても使用することができ
る。
面に,優れた耐摩耗性を付与する。そのため,本例の化
粧ボードは,家具,壁面等の垂直面のみならず,座卓,
テーブル表面等の天板においても使用することができ
る。
本例によれば,上記第1実施例と同様の平滑耐久性等に
優れた両面化粧面を有すると共に,更にその表面におい
て耐摩耗性に優れた保護層を有する,平滑耐久性熱硬化
性樹脂化粧ボードを提供することができる。
優れた両面化粧面を有すると共に,更にその表面におい
て耐摩耗性に優れた保護層を有する,平滑耐久性熱硬化
性樹脂化粧ボードを提供することができる。
第1図〜第3図は第1実施例を示し,第1図は平滑耐久
性熱硬化性樹脂化粧ボードの断面図,第2図は耐クラッ
ク性試験片の説明図,第3図は製造説明図,第4図は第
2実施例にかかる平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの
断面図,第5図は従来の熱硬化性樹脂化粧ボードの断面
図である。 1……メラミン樹脂のパターン紙, 2,6……コアー紙,4……木質系基材,5……保護層,
性熱硬化性樹脂化粧ボードの断面図,第2図は耐クラッ
ク性試験片の説明図,第3図は製造説明図,第4図は第
2実施例にかかる平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの
断面図,第5図は従来の熱硬化性樹脂化粧ボードの断面
図である。 1……メラミン樹脂のパターン紙, 2,6……コアー紙,4……木質系基材,5……保護層,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−78752(JP,A) 特公 昭41−13624(JP,B1) 特公 昭40−10718(JP,B1)
Claims (3)
- 【請求項1】木質系基材と,その表裏両面に配置され
た,メラミン樹脂が含浸されてなるパターン紙とからな
る化粧ボードにおいて, 上記木質系基材とその表裏両面に配置された上記パター
ン紙との間には,フェノール樹脂及びジアリルフタレー
ト樹脂から選ばれる少なくとも1種からなる樹脂が含浸
されたコアー紙がそれぞれ介在されており,これらは,
一体成形されて熱硬化されていることを特徴とする平滑
耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード。 - 【請求項2】請求項1において,上記パターン紙の表面
には,耐摩耗性物質を含有する保護層が形成されている
ことを特徴とする平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード。 - 【請求項3】木質系基材の表裏両面に,フェノール樹脂
及びジアリルフタレート樹脂から選ばれる少なくとも1
種からなる未硬化の樹脂が含浸されたコアー紙を載置
し,更に木質系基材の表裏両面のコアー紙の表面に未硬
化のメラミン樹脂が含浸されているパターン紙を更に載
置し,これらを,100〜230℃,8〜60kg/cm2の圧力下で10
〜300秒間加熱加圧して一体成形することを特徴とする
平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63312177A JPH0667607B2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63312177A JPH0667607B2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02155731A JPH02155731A (ja) | 1990-06-14 |
JPH0667607B2 true JPH0667607B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=18026149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63312177A Expired - Lifetime JPH0667607B2 (ja) | 1988-12-09 | 1988-12-09 | 平滑耐久性熱硬化性樹脂化粧ボード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0667607B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5388084A (en) * | 1977-01-14 | 1978-08-03 | Toshiba Corp | Decorative sheet |
JPS55152056A (en) * | 1979-05-18 | 1980-11-27 | Nissan Chemical Ind Ltd | Preparation of melamine resin both side dressed board |
JPS5878752A (ja) * | 1981-11-05 | 1983-05-12 | イビデン株式会社 | 単板の強化方法 |
-
1988
- 1988-12-09 JP JP63312177A patent/JPH0667607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02155731A (ja) | 1990-06-14 |
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