JPH0667581U - 集水蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水が良好であり、景観を損なわない集水蓋
を提供する。 【構成】 集水蓋１はその本体を上端開口の箱体として
おり、この箱体内に雨水排水用の複数の集水筒体３が起
立しており、各集水筒体内部の集水孔３ａは箱体底部を
貫通している。箱体２内に芝生育成用の床土４を収納し
てあり、床土に芝生を植えることにより集水蓋１が芝生
地から露出されない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゴルフ場、グラウンド等に設置されている集水桝等の集水施設に 使用される集水蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えばゴルフ場の芝生地には、雨水等の排水手段として第１に芝面水路 （ハロー）を設けたり、また第２にグレーチング蓋や鋳鉄格子蓋付きの集水桝や 集水溝を設置して排水を良好な状態に維持することが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

第１の従来例によれば、排水距離が長くなると、排水不良となりがちで、芝生 に病害虫や雑草が発生し、芝生が死減してしまうおそれが生じるために、農薬散 布等が必要となり、芝生管理が大変である。第２の従来例では、第１の従来例に 比較して排水が良好であるから、芝生の管理がしやすく省力化ができるが、蓋が 芝生地に露出するために、景観上好ましくない。

【０００４】 この考案の目的は、排水が良好であり、景観を損なわない集水蓋を提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この発明の集水蓋では、本体を箱体２で構成して、箱体内部に芝生等の植物用 の床土を入れ、床土に植物を育成できるようにすることにより、集水蓋をこれの 周辺とは区別がしにくくし、そして排水機能を発揮させるために箱体内に複数の 集水筒体３を起立させて、集水筒体の軸心方向の集水孔３ａを利用して、集水蓋 上の雨水等を下部の集水桝や集水溝等の集水施設に流すものである。

【０００６】

【作用】 床土に例えば芝生を植えることにより、集水蓋が周辺の例えば芝生地から目立 なくなる。また集水蓋の周辺の雨水は、集水孔に入り箱体底部より下方に流れ落 ち、集水施設に集められる。

【０００７】

【実施例】

図１〜図３において、地中Ｅに設置されている集水桝Ｍの上端開口部は平面四 角形の集水蓋１で覆われている。集水蓋１は、その本体を強化プラスチックによ り形成された上端開口の箱体２としてある。箱体２内には底部内面から複数の角 形の集水筒体３，…が立上がっており、各集水筒体の上端は箱体の上端開口まで 延びている。集水筒体３は断面がスリット状に形成されている。集水筒体３の内 部の集水孔３ａは雨水等を上方から集水桝Ｍ内に導くことができるように、箱体 ２の底部を貫通している。また箱体２内には、箱体一杯に芝生Ｇが生育可能な床 土４を収納してある。箱体２は、芝生が生育できるに十分な床土４が収納できる 厚さに設定されている。床土４上に芝生Ｇを植えて、集水蓋１の周辺部Ｅａの芝 生Ｇと同じにして、集水蓋が外部に露出しないようにしている。筒体２の底部に は、図１に示すように床土４に浸透した雨水等が集水桝Ｍに排出されるように小 さな排水孔５を開けてある。

【０００８】 広い芝生地の中に、周辺部Ｅａから雨水等を集水蓋１に集めるために、その周 辺部を図３に示すように集水蓋に向けて低くなるように傾斜させてある。

【０００９】 上記の構成の集水蓋で図４及び図５に示すように設置されている集水桝Ｍや集 水溝Ｗ上の開口部を覆う。こうすることにより、周辺部Ｅａの雨水等は、表流水 となって集水蓋１に集められて、集水筒体３の集水孔３ａを通って、集水桝や集 水溝の一時溜めに落下し、集水が所定のレベルを越えると、地下排水管Ｐや溝か ら排水される。

【００１０】 上例では芝生用の集水蓋について説明したが、芝生用のものに限られず、芝生 を除く草や花木等にも利用できる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によれば、雨水等を通す集水筒体を設けているから排水が良好におこ なえ、この結果芝生等植物の維持管理が容易となり、また床土を箱体に収納して 周辺部の条件と同一にすることができるので、集水蓋が設置部表面から目立ちに くく、例えば景観が尊重されるゴルフ場、庭園などにおいてその景観が損われな い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の拡大断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】この考案の使用状態を示す断面図である。

【図４】芝生地に設置した状態を示す外観図である。

【図５】図４のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ 集水蓋 ２ 箱体 ３ 集水筒体 ３ａ 集水孔 ４ 床土 Ｍ 集水桝 Ｗ 集水溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端開口の箱体と、この箱体内に起立し
   かつ内部の集水孔が箱体底部を貫通している複数の集水
   筒体と、上記箱体内に収納してある床土とからなること
   を特徴とする集水蓋。