JPH0667538U - ガイドギブの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドギブの着脱作業にクレーン等を使用せ
ず、また、ガイドギブの落下等の不安をなくして、作業
の容易化と作業能率の向上を図る。 【構成】 側面にガイドギブ８をボルト９にて着脱可能
に取付けているガイドギブ取付フレーム６の上下端面
に、作業装置４の着脱に必要なガイドギブ８の移動量に
匹敵する長孔１０ａを有する案内板１０を設け、長孔１
０ａに挿通される支持ボルト１２にて案内板１０とガイ
ドギブ８を連結した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、杭打機等のリーダを利用する基礎工事用機械の作業装置をリーダに 設けられたガイドパイプに沿って案内するために、作業装置に取付けられるガイ ドパイプとの係合部材であるガイドギブの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の機械では、リーダの上部から吊下されるハンマーやオーガ等の作業装 置をリーダに沿って上下に案内するために、リーダに設けられたガイドパイプに 係合するガイドギブを、作業装置のガイドギブ取付フレームの側面にボルトにて 取付けている。

【０００３】 また、作業装置を取外す場合には、ボルトを緩めてガイドギブ取付フレームの 側面からガイドギブを取外していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ガイドギブの着脱作業は一般的に高所で行われ、また、ガイドギブ の重量が大きく、落下等の危険があることから、クレーン等を使用して慎重に作 業するので、多大な時間を要していた。

【０００５】 そこで本考案は、ガイドギブの着脱作業にクレーン等を使用せず、また、ガイ ドギブの落下等の不安をなくして、作業の容易化と作業能率の向上を図ったガイ ドギブの取付構造を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するため本考案は、リーダに設けられたガイドパイプに沿 って作業装置を案内するガイドギブを、ガイドギブ取付フレームの側面にボルト にて着脱可能に取付けるガイドギブの取付構造において、前記ガイドギブ取付フ レームの上下端面に、前記作業装置の着脱に必要なガイドギブの移動量に匹敵す る長孔を有する案内板を設け、該長孔に挿通される支持ボルトにて前記案内板と ガイドギブを連結したことを特徴としている。

【０００７】

【作 用】

上記構成によれば、作業装置を取外す場合には、ガイドギブをガイドギブ取付 フレームの側面に取付けているボルトを外すと、ガイドギブは長孔に挿通された 支持ボルトにて支持されることになり、ガイドギブは、長孔の長さ分移動可能と なって、ガイドパイプとの係合を解除できる。また、作業装置を取付ける場合に は、ガイドギブをガイドパイプと係合するまで押し込み、ボルトを締結してガイ ドギブをガイドギブ取付フレームの側面に取付ける。

【０００８】 したがって、クレーン等を使用せずに作業でき、また、ガイドギブの落下等の 不安がなく、作業の容易化と作業能率の向上を図ることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 杭打機１は、本体２の前部にリーダ３を立設し、該リーダ３の上部から吊下さ れる作業装置４を、リーダ３の前面に設けた左右のガイドパイプ５，５に沿って 上下に移動可能としている。

【００１１】 作業装置４のガイドギブ取付フレーム６の両側面には、作業装置４をガイドパ イプ５，５に沿って案内する一対のガイドギブ７，８が取付けられている。一方 のガイドギブ７は、ガイドギブ取付フレーム６の一側面に固設され、凹部７ａを ガイドパイプ５の外側面に係合し、他方のガイドギブ８は、ガイドギブ取付フレ ーム６の他側面にボルト９にて着脱可能に取付けられ、凹部８ａをガイドパイプ ５の外側面に係合している。

【００１２】 また、ガイドギブ取付フレーム６の上下端面には、ガイドギブ８が取付けられ る他側面側に案内板１０がそれぞれ取付けられており、該案内板１０は、ガイド ギブ取付フレーム６の側面から突出させた部分に長孔１０ａを形成している。

【００１３】 長孔１０ａは、作業装置４を取外すために、ボルト９を外してガイドギブ８を ガイドギブ取付フレーム６の他側面から浮かせ、ガイドギブ７，８がガイドパイ プ５，５との係合を解除するのに必要な移動量に匹敵する長さを有している。

【００１４】 また、長孔１０ａには、ブッシュ１１を外嵌した支持ボルト１２が挿通されて いる。該支持ボルト１２は先端をガイドギブ８に螺着して、案内板１０とガイド ギブ８を連結している。ブッシュ１１は、支持ボルト１２の頭部側に鍔状部を有 し、先端をガイドギブ８に当接し、鍔状部と案内板１０との間に若干の隙間がで きる長さに形成され、ガイドギブ８の移動を円滑に行えるようにしている。

【００１５】 このように構成された杭打機１は、リーダ３のガイドパイプ５，５に作業装置 ４を着脱する場合には、先ず、リーダ３の上部から吊下された作業装置４をリー ダ３の最下端に下げる。

【００１６】 作業装置４を取外す時には、ガイドギブ８をガイドギブ取付フレーム６の側面 に取付けているボルト９を外すと、ガイドギブ８は、長孔１０ａの長さ分移動可 能となり、ガイドパイプ５との係合を解除できる。

【００１７】 また、作業装置４を装着する時には、一方のガイドギブ７をガイドパイプ５に 係合し、続いてガイドギブ８をガイドパイプ５に係合するまで押し込み、ガイド ギブ８をガイドギブ取付フレーム６の側面に取付けるボルト９を締結する。

【００１８】 したがって、クレーン等を使用せずに作業でき、また、ガイドギブ８の落下等 の不安がなく、作業の容易化と作業能率の向上を図ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、側面にガイドギブをボルトにて着脱可能に取付 けているガイドギブ取付フレームの上下端面に、作業装置の着脱に必要なガイド ギブの移動量に匹敵する長孔を有する案内板を設け、該長孔に挿通される支持ボ ルトにて前記案内板とガイドギブを連結したので、ガイドギブを取外す場合には 、ガイドギブをガイドギブ取付フレームの側面に取付けているボルトを外すと、 ガイドギブは長孔に挿通された支持ボルトにて支持されることになり、ガイドギ ブは、長孔の長さ分移動可能となり、ガイドパイプとの係合を解除できる。また 、作業装置を取付ける場合には、ガイドギブをガイドパイプと係合するまで押し 込み、ボルトを締結してガイドギブをガイドギブ取付フレームの側面に取付ける 。

【００２０】 したがって、クレーン等を使用せずに作業でき、また、ガイドギブの落下等の 不安がなく、作業の容易化と作業能率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ガイドギブの取付構造を示す拡大平面図であ
る。

【図２】 同じく一部断面側面図である。

【図３】 杭打機の側面図である。

【符号の説明】

１…杭打機、３…リーダ、４…作業装置、５…ガイドパ
イプ、６…ガイドギブ取付フレーム、７，８…ガイドギ
ブ、９…ボルト、１０…案内板、１０ａ…長孔、１１…
ブッシュ、１２…支持ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リーダに設けられたガイドパイプに沿っ
   て作業装置を案内するガイドギブを、ガイドギブ取付フ
   レームの側面にボルトにて着脱可能に取付けるガイドギ
   ブの取付構造において、前記ガイドギブ取付フレームの
   上下端面に、前記作業装置の着脱に必要なガイドギブの
   移動量に匹敵する長孔を有する案内板を設け、該長孔に
   挿通される支持ボルトにて前記案内板とガイドギブを連
   結したことを特徴とするガイドギブの取付構造。