JPH066745A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH066745A
JPH066745A JP4157974A JP15797492A JPH066745A JP H066745 A JPH066745 A JP H066745A JP 4157974 A JP4157974 A JP 4157974A JP 15797492 A JP15797492 A JP 15797492A JP H066745 A JPH066745 A JP H066745A
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JP
Japan
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signal
circuit
clamp
sync
muse
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Application number
JP4157974A
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English (en)
Inventor
Koichi Kawaguchi
孔一 川口
Hiroaki Nogami
浩昭 野上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 記録時、負極同期置換回路12でMUSE信
号の水平同期信号およびクランプレベル信号の一部を負
極同期信号に置き換える。基準レベルクランプ回路13
により、この負極同期信号を利用してクランプレベル信
号の負極同期信号に置き換えられなかった部分でMUS
E信号の直流分を補正する。再生時、基準レベルクラン
プ回路18により、記録時と同様にしてMUSE信号の
直流分を補正する。その後、時間軸補正回路20でMU
SE信号の時間軸を安定化させて、正極同期置換回路2
3によりMUSE信号を元の形態に復元する。 【効果】 映像信号の時間軸補正および直流分補正を確
実に行うことができる。また、負極同期信号を垂直同期
信号として利用してドラム位相制御を安定して行うこと
ができる。それゆえ、簡易な処理により、映像信号の質
およびサーボ制御の精度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
等の磁気記録再生装置に係り、特に、MUSE(Multip
le Sub-Nyquist Sampling Encording)信号のように正極
型の同期信号を有する映像信号を記録・再生する磁気記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダ(以降、
VTRと称する)を用いて映像信号を記録し、それを再
生しようとするとき、信号伝送路の特性などにより映像
信号の直流分が変動し、直流分伝送が良好に行えない場
合がある。このため、通常は、映像信号に直流分の基準
となるレベルを規定し、正確な直流伝送を行うようにし
ている。
【0003】上記の基準レベルを規定する基準信号(ク
ランプレベル)は、通常、映像信号に挿入されている水
平同期信号の先端またはペデスタルレベルが利用される
ことが多い。しかし、映像信号として、例えば、MUS
E信号のような高解像度テレビジョンシステムに使用さ
れる映像信号を記録・再生する場合、その映像信号は、
正極同期信号を有しているので、記録・再生系で処理す
ることが困難になる。
【0004】再生信号は、大きなジッタ(時間軸変動)
を含んでおり、このジッタスペクトルも広いため、その
まま記録しようとすると、水平・垂直同期信号が安定に
検出することができなくなる。このため、同期信号を基
準にする時間軸補正や映像信号中の特定ライン(基準レ
ベル伝送)の捕捉を行うことができなくなる。また、回
転ドラムの位相サーボ制御を安定して行うことが困難に
なる。
【0005】そこで、従来では、MUSE信号を対象と
して、信号レベルを安定して伝送するための直流分補正
装置が提案されている。次にその装置について説明す
る。
【0006】図4に示すように、この装置では、記録時
において変調前にMUSE信号のクランプレベル信号を
直流分変動の情報として用いて直流分を補正するととも
に、再生時の復調後に記録時と同様の補正を行うように
なっている。
【0007】まず、クランプレベル検出回路31によ
り、入力されたMUSE信号からクランプレベル信号の
みが抜き出される。このクランプレベル信号は、図3に
示すように、MUSE信号のラインNo.563・11
25におけるサンプルNo.107から480の範囲に
挿入されている。そのクランプレベル信号は、直流分変
動の情報としてクランプレベルメモリ32に1フィール
ド分蓄えられる。
【0008】この直流分変動の情報は、MUSE信号の
場合1フィールド毎に挿入されており、クランプレベル
メモリ32で1フィールド毎に書き換えられる。次に、
水平同期検出回路33にて、クランプレベル検出回路3
1を通過したMUSE信号からHD期間に設けられた水
平同期信号が抜き出される。
【0009】さらに、クランプ回路34でMUSE信号
の直流分が一定値に補正される。このとき、クランプ回
路34では、クランプレベルメモリ32からのクランプ
レベル信号のレベルと上記の水平同期信号のレベルとが
比較され、その差に応じた補正値がMUSE信号に付加
される。なお、MUSE信号の場合、図3に示すよう
に、1フィールドの最終ラインにクランプレベル信号を
有していることから、1フィールド前の変動量で直流分
が補正されることになる。
【0010】このように、直流分が補正されたMUSE
信号は、FM変調器35によりFM変調されてFMキャ
リアとなる。このFMキャリアは、切換スイッチ36を
通じてヘッド37に与えられ、図示しない磁気テープに
記録される。
【0011】再生時は、ヘッド37により読み取られた
FMキャリアが、FM復調器38でFM復調され、クラ
ンプレベル検出回路39によりクランプレベル信号が検
出される。このクランプレベル信号は、直流分変動の情
報としてクランプレベルメモリ40に1フィールド分蓄
えられる。
【0012】続いて、水平同期検出回路41にて、クラ
ンプレベル検出回路39を通過したMUSE信号から水
平同期信号が抜き出され、この水平同期信号とクランプ
レベルメモリ40からのクランプレベル信号とを用い、
クランプ回路42で記録時と同様にして直流分が一定値
に補正される。そして、クランプ回路42を経たMUS
E信号は、時間軸補正回路(図中、TBC回路)43に
より時間軸が安定化されて、再生MUSE信号として出
力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な装置を用いても、FMキャリアを基準周波数信号の位
相にリセットするいわゆるFMキャリアリセット方式を
採用している記録再生装置では、再生時に、水平同期信
号を安定して検出することができるものの、垂直同期信
号については安定して検出することができない。このた
め、時間軸補正は正しく行うことができるようになる
が、映像信号中の特定ラインの捕捉は不可能であり、ま
た回転ドラムの位相制御を安定して行うことは依然とし
て困難である。次にその理由について説明する。
【0014】図5(a)に示すように、MUSE信号の
水平同期信号は、映像信号内に埋め込まれた正極3値同
期信号であるので、検出することが難しい(特開平1−
305785号参照)。そこで、記録時には、水平同期
信号が同図(b)に示すように、負極の同期信号に置き
換えられる。一方、FM変調後の記録映像FM信号(F
Mキャリア:同図(d))は、水平同期信号の前縁部の
タイミングで出力されるリセットパルスにより位相がリ
セットされる。
【0015】再生時は、再生映像FM信号(FMキャリ
ア:同図(e))がFM復調されると、映像信号(同図
(f))が水平同期クランプパルス(同図(g))によ
り水平同期信号の先端部分がクランプされる。これによ
り、信号レベルの伝送が安定に行われるようになる。
【0016】ところが、記録時に水平同期信号毎にFM
キャリアがリセットされることにより、FM復調映像信
号における水平同期信号の先端部分に乱れが生じてしま
う。また、変調時に水平同期信号の前縁を境にキャリア
リセットされて、その前後のFMキャリアに連続性がな
いため、上記の乱れの状態も一定していない。
【0017】例えば、水平同期信号の前縁のFMキャリ
アの1周期目の周期が長い場合(同図(e)の実線)、
FM復調映像信号が負極(下)方向に復調される(同図
(f)の実線)。また、水平同期信号の前縁のFMキャ
リアの1周期目の周期が短い場合(同図(e)の破
線)、FM復調映像信号が正極(上)方向に復調される
(同図(f)の破線)。
【0018】しかしながら、前記の装置では、記録・再
生それぞれにおいて水平同期信号の先端部が平坦である
ことを前提として直流分の補正を行っているため、水平
同期信号の先端部に上記のような乱れが生じると、直流
分の補正処理やドラムサーボによる位相制御が正常に機
能しなくなる。
【0019】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、再生時に容易に垂直同期信号を検出するこ
とができ、直流分の補正およびドラムサーボによる位相
制御を安定して行うことを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、上記の課題を解決するために、記録時に映像信号
の1フィールド毎に負極同期信号を付加し、この負極同
期信号を利用して直流分の補正を行うようにする一方、
再生時にも負極同期信号を利用して直流分の補正を行
い、時間軸補正後に映像信号から負極同期信号を除くよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0021】上記の磁気記録再生装置は、具体的には、
正極の水平同期信号を負極同期信号に置換するととも
に、映像信号の1フィールド毎に基準レベルを規定する
ために設けられるクランプレベル信号の一部を負極同期
信号に置換する同期信号置換手段と、記録時に負極同期
信号を基準として映像信号のクランプレベル信号を一定
値にクランプする記録時クランプ手段と、再生時に負極
同期信号を基準に映像信号のクランプレベル信号を一定
値にクランプする再生時クランプ手段と、クランプされ
た映像信号を水平同期間隔で安定した時間軸に補正する
時間軸補正手段と、時間軸補正された映像信号から負極
同期信号を除去して映像信号を元の形態に復元する映像
信号復元手段とを備えている。
【0022】
【作用】上記の構成において、記録時には、映像信号の
1フィールド毎に設けられているクランプレベル信号の
一部および水平同期期間が、同期信号置換手段により負
極同期信号に置き換えられる。次に、この映像信号の直
流分は、記録時クランプ手段により一定値にクランプさ
れる。このとき、負極同期信号がクランプレベル信号を
検出するために利用され、クランプレベル信号における
負極同期信号に置換された以外の部分でクランプが行わ
れる。
【0023】また、再生時には、映像信号が、再生時ク
ランプ手段により記録時とほぼ同様にしてクランプレベ
ル信号で一定値にクランプされる。クランプ後の映像信
号は、再生時に水平同期信号と置換された負極同期信号
に基づいて時間軸補正手段で時間軸が安定化された後、
映像信号復元手段により負極同期信号が除かれ、元の形
態に復元される。このとき、クランプレベル信号の負極
同期信号と置換されなかった部分を参照して、クランプ
レベル信号の置換部分が元のレベルに戻される。
【0024】なお、映像信号をMUSE信号とする場
合、クランプレベル信号が128(信号の中間レベル)
に設定されているので、クランプレベル信号を復元する
際、上記のようにクランプレベル信号の非置換部分を参
照する必要はなく、置換部分をレベル128に戻しても
よい。
【0025】このように、上記の構成では、正極の水平
同期信号を負極同期信号に置換するので、同期分離を容
易に行うことができ、映像信号の時間軸補正を行うこと
が可能になる。また、1フィールド毎のクランプレベル
信号の一部を負極同期信号に置換し、この負極同期信号
に基づいてクランプを行うようになっているので、FM
キャリアリセット方式を採用した磁気記録再生装置にお
いて、FMキャリアリセットにより水平同期信号の先端
部に乱れが生じても、それに関わらず直流分を補正する
ことができる。さらに、負極同期信号が1フィールド毎
に設けられるので、この負極同期信号を垂直同期信号と
して利用することができ、ドラムサーボによる回転ドラ
ムの位相制御を安定して行うことができる。
【0026】
【実施例】本発明をMUSE信号の記録・再生を行うV
TRに適用した一実施例について図1および図2に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
【0027】本実施例に係るVTRは、図1に示すよう
に、記録系回路1と、切換スイッチ2と、ヘッド3と、
再生系回路4と、位相比較回路5と、ドラムサーボ回路
6とを備えている。
【0028】記録系回路1は、MUSE信号を後述の各
処理によりFMキャリアに変換して切換スイッチ2に出
力するようになっている。切換スイッチ2は、記録時に
記録系回路1からのFMキャリアをヘッド3に出力し、
再生時にヘッド3から出力されるFMキャリアを再生系
回路4に出力するようになっている。再生系回路4は、
FMキャリアを後述の各処理により再生MUSE信号に
変換して出力するようになっている。
【0029】位相比較回路5は、再生系回路4における
後述の同期検出FM復調器17と各種プロセス信号発生
回路21とから出力される負極同期信号の位相を比較し
て、その差を誤差信号として出力する回路である。ドラ
ムサーボ回路6は、位相比較回路5からの誤差信号に基
づいて図示しない回転ドラムの位相を制御するためのサ
ーボ回路である。
【0030】記録系回路1は、正極同期分離回路7と、
各種プロセス信号発生回路8と、水平・垂直負極同期形
成回路9と、垂直クランプパルス発生回路10と、リセ
ットパルス形成回路11と、負極同期置換回路12と、
基準レベルクランプ回路13と、FM変調器14とを有
している。
【0031】正極同期分離回路7は、入力されるMUS
E信号から正極同期信号を分離する回路である。各種プ
ロセス信号発生回路8は、上記の正極同期信号に基づい
て水平・垂直負極同期形成回路9と、垂直クランプパル
ス発生回路10と、リセットパルス形成回路11とにそ
れぞれ供給するタイミング信号を発生する回路である。
【0032】水平・垂直負極同期形成回路9は、MUS
E信号に同期した水平・垂直負極同期信号(以降、単に
負極同期信号と称する)を上記のタイミング信号に基づ
いて形成する回路である。垂直クランプパルス発生回路
10は、MUSE信号の1フィールド毎に挿入されてい
るクランプレベル信号をクランプするための垂直クラン
プパルスを上記のタイミング信号に基づいて形成する回
路である。リセットパルス形成回路11は、FMキャリ
アを水平同期の前縁でリセットするためのリセットパル
スを上記のタイミングに基づいて形成する回路である。
【0033】同期信号置換手段としての負極同期置換回
路12は、本VTRに入力されるMUSE信号の正極同
期信号を、上記の負極同期信号に置き換える回路であ
る。記録時クランプ手段としての基準レベルクランプ回
路13は、負極同期信号の後縁を検出することにより、
それ以降に存在するクランプレベル信号を検出し、その
クランプレベル信号を上記の垂直クランプパルスにより
一定の基準レベルにクランプする回路である。FM変調
器14は、基準レベルクランプ回路13を経たMUSE
信号をFM変調して、FMキャリアに変換する回路であ
る。
【0034】再生系回路4は、同期検出FM復調器15
と、クランプパルス発生回路16と、FM復調器17
と、基準レベルクランプ回路18と、遅延線19と、時
間軸補正回路20と、各種プロセス信号発生回路21
と、正極同期データ回路22と、正極同期置換回路23
と、D/A変換器(図中、D/A)24とを有してい
る。
【0035】同期検出FM復調器15は、ヘッド3によ
り得られたFMキャリアの垂直同期信号部分をFM復調
して垂直同期信号を復元する回路である。クランプパル
ス発生回路16は、上記の垂直同期信号の後縁を検出
し、それに基づいてクランプパルスを発生する回路であ
る。FM復調器17は、FMキャリアをFM復調してM
USE信号に変換する回路である。再生時クランプ手段
としての基準レベルクランプ回路18は、負極同期信号
の後縁を検出することにより、それ以降に存在するクラ
ンプレベル信号を検出し、そのクランプレベル信号を上
記のクランプパルスにより一定の基準レベルにクランプ
する回路である。
【0036】遅延線19は、FMキャリアを一定時間遅
延させて、上記のFM復調器15および基準レベルクラ
ンプ回路18による処理で遅延した復調MUSE信号に
FMキャリアの位相を一致させる回路である。時間軸補
正手段としての時間軸補正回路20は、後に詳述するよ
うに、基準レベルクランプ回路18から出力されるMU
SE信号の時間軸をディジタル処理により安定させる回
路である。
【0037】各種プロセス信号発生回路21は、前記の
位相比較回路5、時間軸補正回路20および正極同期デ
ータ回路に供給する各種の基準信号を発生する回路であ
る。正極同期データ回路22は、上記の基準信号に基づ
いて記録に置換されたクランプレベル信号のデータを発
生する回路である。映像信号復元手段としての正極同期
置換回路23は、上記のデータにより時間軸補正回路2
0からのディジタルのMUSE信号の垂直同期信号を正
極同期信号に置き換える回路であり、この処理により映
像信号を元の形態に復元するようになっている。D/A
変換器24は、正極同期置換回路23からのMUSE信
号をアナログに変換しする回路である。
【0038】時間軸補正回路20は、A/D変換器(図
中、A/D)25と、ラインメモリ26と、水平同期検
出回路27と、基準バーストゲート回路28と、書込み
クロック発生回路29と、読出しクロック発生回路30
とを有している。
【0039】A/D変換器25は、基準レベルクランプ
回路18からのMUSE信号を後述の書込みクロックを
サンプリングクロックとしてディジタル化する回路であ
る。ラインメモリ26は、A/D変換器25からのディ
ジタルのMUSE信号をライン単位で書込むとともに読
出すメモリである。このラインメモリ26は、上記の書
込みクロックで書込み動作を行う一方、後述の読出しク
ロックで読出し動作を行うようになっている。
【0040】水平同期検出回路27は、A/D変換器2
5に入力されるMUSE信号から水平同期期間の負極同
期信号を検出する回路である。基準バーストゲート回路
28は、上記の水平同期信号によりゲートパルスを作成
し、このゲートパルスにより前記の遅延線19からのF
Mキャリアに含まれるバースト信号成分を抜き取る回路
である。
【0041】書込みクロック発生回路29は、上記のバ
ースト信号成分を基に時間軸補正回路20に入力される
MUSE信号に同期する書込みクロックを発生する回路
である。読出しクロック発生回路30は、各種プロセス
信号発生回路21で発生した安定した基準信号を基に読
出しクロックを発生する回路である。
【0042】上記のように構成されるVTRの動作を図
2の波形図を参照にして説明する。
【0043】図2(a)に示すMUSE信号は、本VT
Rに入力されると、正極同期分離回路7によりHD期間
の正極水平同期信号が分離される。次いで、各種プロセ
ス信号発生回路8で、この正極水平同期信号に位相同期
する各種のクロックが発生する。
【0044】また、MUSE信号は、負極同期置換回路
12により、上記のクロックに基づいて水平・垂直同期
形成回路9で発生した負極同期信号(同図(b))が正
極同期信号と置き換えられる(同図(c))。続いて、
このMUSE信号は、基準レベルクランプ回路13によ
り、上記のクロックに基づいて垂直クランプパルス発生
回路10において発生した垂直クランプパルス(同図
(d))で1フィールド毎に基準レベルにクランプされ
る。
【0045】クランプ後のMUSE信号は、FM変調器
14により、FMキャリアに変調されるとともに、上記
のクロックに基づいてリセットパルス形成回路11にお
いて発生したリセットパルスで、水平同期ごとに位相が
リセットされる。FM変調器14から出力されたFMキ
ャリアは、スイッチ2を介してヘッド3に入力され、図
示しない磁気テープに記録される。
【0046】再生時は、ヘッド3により得られたFMキ
ャリアがFM復調器17で復調される一方(同図
(e))、同期検出FM復調器15により、FMキャリ
アの負極信号(垂直同期信号成分)が復調される。FM
復調器17から出力されたMUSE信号は、基準レベル
クランプ回路18により、クランプパルス発生回路16
で発生したクランプパルス(同図(f))で1フィール
ド毎に基準レベルにクランプされる。
【0047】クランプ後のMUSE信号は、時間軸補正
回路20に入力されると、A/D変換器25でディジタ
ル化されるとともに、水平同期検出回路27により水平
同期信号が抜き取られる。書込みクロック発生回路29
では、基準バーストゲート回路28からのバースト信号
に同期する書込みクロックが発生し、この書込みクロッ
クのタイミングでMUSE信号がラインメモリ26に書
込まれる。MUSE信号は、ラインメモリ26に書込ま
れた時点でジッタが除かれる。また、このMUSE信号
は、読出しクロック発生回路30で発生した極めて安定
した読出しクロックで読出される。
【0048】時間軸補正回路20から出力されたディジ
タルのMUSE信号は、正極同期置換回路23により、
正極同期データ回路22で発生した正極同期信号のデー
タが付加され、同期信号の置換がなされる(同図
(g))。そして、上記のMUSE信号は、D/A変換
器24でアナログに変換されて再生MUSE信号として
出力される。
【0049】一方、ドラムサーボ系では、位相比較回路
5により、同期検出FM復調器15からの垂直同期信号
(負極同期信号)の位相と、各種プロセス信号発生回路
21で発生した基準の垂直同期信号の位相とが比較され
る。その結果、誤差信号が出力されると、ドラムサーボ
回路6により回転ドラムの位相制御が行われる。
【0050】以上述べたように、本実施例のVTRで
は、記録時に、MUSE信号に付加した負極同期信号の
後に続くクランプレベル信号をクランプし、再生時に、
記録時と同様にクランプして時間軸補正を行った後に、
同期信号を置換してクランプレベルを復元するようにな
っている。それゆえ、正極水平同期信号を有するMUS
E信号でも、置換された負極水平同期信号を用いること
により、容易に時間軸補正を行うことができる。
【0051】また、FMキャリアリセットに伴って再生
された水平同期信号の先端部に乱れが生じても、それに
関わらず、直流分の補正を上記のような簡易な処理で安
定して行うことができる。それに加えて、安定した垂直
同期信号を得ることができ、ドラムサーボの位相制御を
安定して行うことができる。
【0052】さらに、負極同期信号は、映像信号内に埋
め込まれる同期信号でないため、同期分離を容易に行う
ことができ、特にMUSE信号の場合、クランプレベル
信号が1フィールド毎に設けられているため、フィール
ド毎の同期信号(垂直同期信号)や各種制御信号として
利用することができる。
【0053】なお、上記の本実施例では、FMキャリア
リセット方式によるMUSE信号の記録・再生について
述べたが、MUSE信号以外の映像信号についても、細
部の変更により本発明を適用することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、以上のよ
うに、正極の水平同期信号を負極同期信号に置換すると
ともに、映像信号の1フィールド毎に基準レベルを規定
するために設けられるクランプレベル信号の一部を負極
同期信号に置換する同期信号置換手段と、記録時に負極
同期信号を基準として映像信号のクランプレベル信号を
一定値にクランプする記録時クランプ手段と、再生時に
負極同期信号を基準に映像信号のクランプレベル信号を
一定値にクランプする再生時クランプ手段と、クランプ
された映像信号を水平同期間隔で安定した時間軸に補正
する時間軸補正手段と、時間軸補正された映像信号から
負極同期信号を除去して映像信号を元の形態に復元する
映像信号復元手段とを備えている構成である。
【0055】これにより、正極の水平同期信号を有する
映像信号でも置換された負極同期信号を用いて時間軸補
正を確実に行うことができる。また、FMキャリアリセ
ット方式を採用した磁気記録再生装置において、FMキ
ャリアリセットにより水平同期信号の先端部に乱れが生
じても、それに関わらず直流分を補正することができ
る。さらに、負極同期信号を垂直同期信号として利用す
ることができ、ドラムサーボによる回転ドラムの位相制
御を安定して行うことができる。
【0056】したがって、本発明を採用すれば、簡易な
処理により、映像信号の質およびサーボ制御の精度を向
上させることができ、極めて実用性の高い磁気記録再生
装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るMUSE信号用VTR
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のVTRの記録時および再生時の動作を示
す各部の波形図である。
【図3】MUSE信号の伝送形式を示す説明図である。
【図4】従来のMUSE信号用VTRの構成を示すブロ
ック図である。
【図5】従来のFMキャリアリセット方式を採用した磁
気記録再生装置の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
9 水平・垂直同期形成回路 10 垂直クランプパルス発生回路 12 負極同期置換回路(同期信号置換手段) 13 基準レベルクランプ回路(記録時クランプ手段) 16 クランプパルス発生回路 18 基準レベルクランプ回路(再生時クランプ手段) 20 時間軸補正回路(時間軸補正手段) 23 正極同期置換回路(映像信号復元手段) 22 正極同期データ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極の水平同期信号を負極同期信号に置換
    するとともに、映像信号の1フィールド毎に基準レベル
    を規定するために設けられるクランプレベル信号の一部
    を負極同期信号に置換する同期信号置換手段と、記録時
    に負極同期信号を基準として映像信号のクランプレベル
    信号を一定値にクランプする記録時クランプ手段と、再
    生時に負極同期信号を基準に映像信号のクランプレベル
    信号を一定値にクランプする再生時クランプ手段と、ク
    ランプされた映像信号を水平同期間隔で安定した時間軸
    に補正する時間軸補正手段と、時間軸補正された映像信
    号から負極同期信号を除去して映像信号を元の形態に復
    元する映像信号復元手段とを備えていることを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
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