JPH0667345B2 - 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法 - Google Patents

炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法

Info

Publication number
JPH0667345B2
JPH0667345B2 JP30062889A JP30062889A JPH0667345B2 JP H0667345 B2 JPH0667345 B2 JP H0667345B2 JP 30062889 A JP30062889 A JP 30062889A JP 30062889 A JP30062889 A JP 30062889A JP H0667345 B2 JPH0667345 B2 JP H0667345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner lid
packing
lid packing
rice cooker
warmer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30062889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03159619A (ja
Inventor
真 佐原
徹 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Electric Co Ltd filed Critical Nissei Electric Co Ltd
Priority to JP30062889A priority Critical patent/JPH0667345B2/ja
Publication of JPH03159619A publication Critical patent/JPH03159619A/ja
Publication of JPH0667345B2 publication Critical patent/JPH0667345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造
方法に係り、詳しくは、特に炊飯器または保温器用内蓋
パッキングを低コストで形成することができる炊飯器ま
たは保温器用内蓋パッキングの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近時、炊飯のみの炊飯器、保温器を有する炊飯器及び保
温のみの保温器は、例えばマイコン制御等の機能を付加
して高品質化する傾向があるが、大幅な販売価格のアッ
プはできないというのが実情である。そのため、これら
を構成する各種部品を、品質を落とさないでコストダウ
ンしたいとい要求があり、その中で内蓋に用いられるパ
ッキングを低コストで形成できれば好都合である。ここ
で用いられるパッキングには、炊飯器及び保温器におい
て、内壁から発生する蒸気を外部へ漏らさないようにす
ることと、内壁から発生する蒸気を内蓋中へ入れないよ
うにすることの2つの機能を有する。内蓋中へ蒸気を入
れないようにするのは、内蓋中に内蓋用のヒータ、温度
感知センサー等が内蔵されており、内蓋中へ蒸気が入る
と、水分の影響でヒータ端子部の短絡やセンサーの誤動
作等を発生させるおそれがあるからである。
第7図は、従来の炊飯器の一例を示す概略断面図であ
り、1′はシリコーンゴムからなる内蓋パッキング、5
は内釜、6は外蓋、7は内蓋、8はねじ止め、9は内蓋
ヒータ、10は蒸気の逃がすための蒸気穴、11は胴ヒ
ータ、12はシーズヒータ、13は外枠である。なお、
X印方向は外蓋6の開閉方向を示している。
ここで用いられている内蓋パッキング1′は、ゴム練り
工程→分出し工程→プレス成形(圧縮成形ともいう)工
程→ばり取り工程→エージング工程(2次加硫工程)を
経て製造されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の炊飯器または保温器用
内蓋パッキングの製造方法にあっては、プレス成形で通
常1サイクル当り5〜10分程度の時間が必要となって
おり、生産量の増加に伴い設備費、人件費が多くかかる
という問題点があった。具体的には通常プレス成型機1
台に付き一人の作業者が付いて作業を行っており、生産
量を増やそうとすると、特に設備費のうちの金型費用と
人件費がかかってしまうのである。そして、金型費用が
高くなると償却費用も高くなるのである。また、内蓋パ
ッキング1′の断面形状が同じ場合、炊飯器の容量に内
蓋パッキング1′の円周のサイズが変わるので、その都
度その円周のサイズに適宜合わせたプレス金型が必要と
なってしまうのである。
更に、内蓋7を外蓋6へ固定しているねじ止め8の部分
から蒸気が内蓋中へ侵入するという問題も生じる。
本発明の目的は、人件費及び金型費を抑えて内蓋パッキ
ングを低コストで形成することができ、かつ内蓋パッキ
ングを設計する自由度を増やすことができると共に、内
蓋を外蓋へ固定しているねじ止め部分から蒸気が内蓋中
へ侵入するのを防止できる炊飯器または保温器用内蓋パ
ッキングの製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製
造方法は、上記目的達成のため、 (a)炊飯器または保温器の内釜と外釜との間をシールす
る第1シール部材、外蓋と内蓋との間をシールする第2
シール部材及び、該第2シール部材から延在するフィン
部材をシリコーンゴムで一体に押し出し成形する工程。
(b)該押し出し成形品を所定の長さに切断する工程。
(c)該フィン部材の内蓋を外蓋へねじ止めする位置に相
当する部分を残して、その他の部分を切除する工程、及
び (d)切断した前記成形品の両端を接続する工程を含むも
のである。
〔作用〕
本発明は、上述のように、押し出し成形によるものであ
るから、従来のプレス成形によるものに比較して人件費
及び金型費を抑えて内蓋パッキングを低コストで形成す
ることができるようになり、かつ中空形状等各種形状の
パッキングを成型することが可能となり、内蓋パッキン
グを設計する自由度を増すことができるようになる。
更に、内蓋を外蓋へねじ止めしている部分をフィン部材
でシールすることができるので、該部分から蒸気が内蓋
中へ侵入するのを防止することが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を参照しながら詳細に説明す
る。なお、当然のことであるが、以下の実施例は本発明
の一例を示すもので、本発明はこの例のみ限定されるも
のではない。
第1図は、本発明方法により製造した内蓋パッキングを
装着した炊飯器の一例を示す概略断面図であり、1は内
蓋パッキングを示す。内蓋パッキング1は、内釜5と外
蓋6との間をシールする第1シール部材2、外蓋6と内
蓋7との間をシールする第2シール部材3及び外蓋6と
内蓋7とのねじ止め8をシールするフィン部材4が一体
に構成されている。なお、その他の部分は第7図と同一
であり、説明を省略する。
本発明により、内蓋パッキング1を製造するには、ま
ず、ゴム練り工程により適宜配合されたシリコーンムを
通常用いられているシリコーンゴム用押し出し成形機に
より、第2図に示すような、内釜5と外蓋5との間をシ
ールする第1シール部材2、外蓋bと内蓋7との間をシ
ールする第2シール部材3及び外蓋6と内蓋7とのねじ
止め8をシールするフィン部材4が一体に構成された成
形品を押し出し成形する。
次いで、この押し出し成形品をエージングする。ここで
のエージングはシリコーンゴムの物性(引張強度、弾性
等)を向上させ、かつ完全に収縮した状態にするために
行われる。そして、シリコーンゴム特有の臭いを除去す
るために行われるものでもある。完全に収縮した状態に
するには、製品としての内蓋パッキング1の内径をバラ
ツキのないものにするためである。
次に、エージングされたシリコーンゴム押し出し成形品
を所定の長さに切断する。その後、フィン部材4の内蓋
7を外蓋6へねじ止めする位置に相当する部分4aを残
して、その他のフィン部材4を切除する(第3図参
照)。このフィン部材4を切除する工程は、前記エージ
ング工程の前に行ってもよい。このフィン部材4を切除
する理由は、次の通りである。即ち、フィン部材4は通
常0.3〜2.0mm程度のものであるが、切除することなく、
そのまま、後述する両端接続工程に付すると、該フィン
部材4に皺が生じ、ねじ止め8の部分のシール効果が悪
化する。特に、フィン部材4の厚さが0.3〜0.6mmと薄い
場合は、この傾向が著しくなる。そのため、ねじ止め8
の位置をシールする部分4aを残して、その他の部分を
切除するのである。
次に、第3図に示すフィン部材4の切除処理を行ったシ
リコーンゴム成形品の両側の端面、即ち接合面に、例え
ば一液熱硬化型液状シリコーンゴムからなる接着剤を付
着し、ジョイント金型に該成形品の両端をセットして接
続を行う。具体的にはジョイント金型を構成する下金型
に該成形品の両端をセットし、上金型を載せた後、エア
ープレス機等により下金型及び上金型を圧縮する。この
時、下金型及び上金型は予め所定の温度に加熱されてお
り、この金型の熱により接合面に付着した接着剤を加熱
硬化させることにより接着が達成できるのである。
そして、成形品の接合面の接着強度を更に増加させるた
めに再度エージングを行うことにより、製品としての内
蓋パッキング1が完成する。
第4図は、かくして得られた内蓋パッキング1の平面
図、第5図及び第6図は、それぞれ、第4図A−A線及
びB−B線矢視断面図であり、2は第1シール部材、3
は第2シール部材、4aはねじ止め部材をシールするフ
ィン部材、14は成形品の接合面、15はねじ穴であ
る。
なお、第6図において、フィン部材4aが上方に起立し
ていると、炊飯器、保温器に装着する際に、フィン部材
4aが折れ曲って、ねじ穴15がねじ止め8に嵌入され
ず、ねじ止め部のシールが不完全になることがある。特
に、フィン部材4aの厚さが0.3〜0.6mmと薄い場合に、
この問題が発生し易い。従って、フィン部材4aは、水
平方向に対して±30℃の範囲にすることが望ましい。
上記実施例では、押し出し成形と接続という工程を用い
ることで内蓋パッキングを形成するようにしたので、人
件費及び金型費を抑えて内蓋パッキングを低コストで形
成することができ、かつ内蓋パッキングを設計する自由
度を増すことができる。具体的には、金型費用が従来の
ものに比べて押し出し金型とジョイント金型を含めても
1/10程度で済むため、内蓋パッキング形状変更、設計変
更を行い易いのである。内蓋パッキングの断面形状が同
じで、炊飯器の容量により内蓋パッキング円周のサイズ
が変わる場合、従来法ではその都度新しいプレス金型を
用意することが必要であるが、上記実施例では押し出し
成形した後、成形品を適宜所定の長さに切断して使用す
るので新たに金型を作成する必要がなくなり、金型費用
を節約することができる。
また、接続を行う際、接合面に適宜少量の接着剤を付着
させるだけで接続を行うことができるので、従来のもの
のようにバリがほとんど発生せず、バリ取りを行わない
で済むという利点がある。
更に、従来法では、中空のない形状の内蓋パッキングの
みしか形成することがきないが、上記実施例によれば中
空のない形状の内蓋パッキングでも、中空を有する形状
の内蓋パッキングでも、任意の形状のものを形成するこ
とができ、内蓋パッキングを設計する自由度を増すこと
ができる。中空を有する内蓋パッキングは中空のない内
蓋パッキングよりも内釜に対するシール性が向上すると
いう利点がある。このシール性が向上するのは中空を変
化させてその反発力により向上するものである。
更に、内蓋を外蓋ねじ止めしている部分をフィン部材で
シールすることができるので、該部分から蒸気が内蓋中
へ侵入するのを阻止することが可能となる。
なお、上記実施例では、炊飯器用内蓋パッキングの製造
方法について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、保温ジャー、ポット等の保温のみの保温器
の内蓋パッキングの製造方法にも適用することができ
る。
上記実施例は、内蓋体パッキング製造工程がゴム練り工
程→押し出し成型工程→エージング工程→切断工程→フ
ィン部材切除工程→接続工程→エージング工程というよ
うな固定を経る好ましい態様の場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、後の内蓋
パッキングの内径の寸法公差がラフな場合は、ゴム練り
工程→押し出し成型工程→切断工程→フィン部材切除工
程→接続工程→エージング工程というような工程を経て
もよい。
また、上記実施例では、中空を有する内蓋パッキングの
製造方法について説明したが、本発明はこの形状に限定
されるものではなく、任意の形状のパッキングに適用で
きることは云うまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、人件費および金型費を抑えて内蓋パッ
キングを低コストで形成することができ、かつ内蓋パッ
キングを設計する自由度を増すことができ、あわせて、
内蓋を外蓋へねじ止めしている部分から蒸気が内蓋中へ
侵入するのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明により製造した内蓋パッキングを炊飯
器に装着した例を示す概略断面図、第2図は、本発明に
おける押し出し成形品の例を示す斜視図、第3図は、フ
ィン部材切除処理を行った成形品の例を示す斜視図、第
4図は、本発明により製造した内蓋パッキングの例を示
す平面図、第5図は、第4図のA−A線矢視断面図、第
6図は、第4図のBーB線矢視断面図、第7図は、従来
法により製造した内蓋パッキングを炊飯器に装着した例
を示す概略断面図である。 1……内蓋パッキング 2……第1シート部材 3……第2シール部材 4、4a……フィン部材 5……内釜 6……外蓋 7……内蓋 8……ねじ止め

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)炊飯器または保温器の内釜と外蓋との
    間をシールする第1シール部材、外蓋と内蓋との間をシ
    ールする第2シール部材及び、該第2シール部材から延
    在するフィン部材をシリコーンゴムで一体に押し出し成
    形する工程。 (b)該押し出し成形品を所定の長さに切断する工程。 (c)該フィン部材の内蓋を外蓋へねじ止めする位置に相
    当する部分を残して、その他の部分を切除する工程、及
    び (d)切断した前記成形品の両端を接続する工程を含むこ
    とを特徴とする炊飯器または保温器用内蓋パッキングの
    製造方法。
JP30062889A 1989-11-17 1989-11-17 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法 Expired - Lifetime JPH0667345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30062889A JPH0667345B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30062889A JPH0667345B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03159619A JPH03159619A (ja) 1991-07-09
JPH0667345B2 true JPH0667345B2 (ja) 1994-08-31

Family

ID=17887151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30062889A Expired - Lifetime JPH0667345B2 (ja) 1989-11-17 1989-11-17 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667345B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602004008113T3 (de) * 2004-10-25 2019-03-07 Nestec S.A. Getränkezubereitungssystem

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03159619A (ja) 1991-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5104472A (en) Method of blow molding a parison against an insert having a groove filled with adhesive
JP2009196145A5 (ja)
JPH0667345B2 (ja) 炊飯器または保温器用内蓋パッキングの製造方法
KR20010101964A (ko) 합성수지와 금속판을 결합시키는 방법
US941032A (en) Process of manufacturing insulators.
JPS6016898B2 (ja) 中空型扉当りゴムの接合方法
JPH0560729B2 (ja)
US20070000834A1 (en) Oil canning of mesh screen for filter
GB2031661A (en) Corner pieces for skirting boards
JP2682441B2 (ja) 樹脂製ダクト
JP2019526753A5 (ja)
US20040211785A1 (en) Molded tube with a sealed end
CN209629492U (zh) 无线传输线圈组件及烹饪装置
JP2006008082A (ja) ゴムブッシュ付きスタビライザーバーの製造方法
JPH09277407A (ja) 紙カップの製造方法
JPS6347454Y2 (ja)
JP3448943B2 (ja) アルミ電解コンデンサ用封口ゴム
CN205674875U (zh) 一种导光支架及仪表
JPH0999483A (ja) 合成樹脂中空成形体の成形装置
JP2895846B2 (ja) 密封装置の製造方法
JP2006027311A (ja) ゴムブッシュ付きスタビライザーバー
JPH0679803A (ja) 成形ホースの製造方法
JP3080735B2 (ja) 弾性成形品の注入成形型
JP2002192630A (ja) 紙製ひだ付容器とその製造方法
KR910005756B1 (ko) 전해콘덴서용 단자판과 그 제조방법 및 그 제조금형