JPH0666997U - ガススプレー缶穴空け機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガススプレー缶の穴空け作業を自動的に行う
と共に、小爆発からの危害を防止できる器具を提供する
こと 【構成】 ガススプレー缶が順次移動する移動板、該移
動板からガススプレー缶を受取り間欠的に回転する羽根
車、該羽根車を間欠的に駆動させる駆動装置、移動板の
下部に位置し、缶が羽根車の方に移動することを該駆動
装置に伝達するスイッチ、該羽根車の上部に針を上下動
させる上下動装置、羽根車の間欠的回転と上下動装置の
運動とを連動させる機構とを有するガススプレー缶の穴
空け機

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、殺虫剤、クリーニング、ラッシュ剤等を噴霧状として放出するスプ レー缶が、使用済みの状態となったガススプレー缶に対する穴を空ける機械に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

使用済みのスプレー缶と雖も、実際には多少の液体及び残留ガスが残存してい る。

【０００３】 このようなガススプレー缶に小穴を空けて、残留ガスを逃す作業は煩雑である と共に、時には残留ガスの為に爆発事故が生じ、極めて危険である。

【００Ｏ４】 にも拘らず、従来ガススプレー缶の穴空け作業について自動的に行う装置は存 在せず、特に前述の如き小爆発事故がある為、作業担当者は水中で使う銛等を使 用して穴を空けていたが、このような作業は極めて非効率的である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記従来技術における問題点を克服し、自動的にガススプレー缶に 対して確実に小穴を空けることができるガススプレー缶の穴空け機を提供するこ とを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の如き課題を解決する為、本考案の構成は、ガススプレー缶が順次移動す る移動板、該移動板からガススプレー缶を受取り間欠的に回転する羽根車、該羽 根車を間欠的に駆動させる駆動装置、移動板の下部に位置し、缶が羽根車の方に 移動することを該駆動装置に伝達するスイッチ、該羽根車の上部に針を上下動さ せる上下動装置、羽根車の間欠的回転と上下動装置の運動とを連動させる機構と を有するガススプレー缶の穴空け機からなる。

【０００７】

【本考案の作用】

図１及び図２において移動台に並列された缶２は、移動板１を介して順次ボッ クス内に移動する。

【０００８】 その際移動板の下部にスイッチ４が設けられており、缶が当該スイッチ４に接 触することによって、該スイッチ４は羽根車３に対する間欠的駆動装置１９を駆 動させる。

【０００９】 これによって、羽根車３は図１、図２に示すように、上下動装置の真下に２枚 の羽根の間が来るように移動し、且つ停止する。

【００１０】 羽根車３の停止によって、移動板１から移動した缶２は２校の羽根の間に載置 され、かつ所定期間その場において停止することになる。

【００１１】 他方、上下動装置１２は、羽根車３に対する間欠的駆動装置１９と連動してお り、缶２が停止している時期において、上下動装置１２の針が下方に移動し、ガ ススプレー缶の小穴を空ける訳である。

【００１２】 当該穴空け作業が終った段階で、羽根車３は更に移動板と反対側に回転し、 ボックス内においてスプレー缶を落下させる。

【００１３】

【実施例１】 図１（イ）は、羽根車３に対する間欠的駆動装置１９の回転と上下動装置１２ の運動とを、スイッチ１０を介して連動させ、上記作用を実現する実施例を示す 。

【００１４】 羽根車３の間欠的な回転はモーター５及び分割機６によって実現されるが、実 施例１においては、モーター５及び分割機６の回転軸に、図１（イ）、図１（ロ ）に示す様にノック９を有する指令板８を固着し、該ノック９と特定の時間だけ 係合して作動するスイッチ１０を設け、該スイッチ１０と上下動装置１２を駆動 する電磁石１１とを接続させる。

【００１５】 スイッチ１０がノック９と係合している期間だけ電磁石１１を作動させる場合 には、当該電磁石１１によって連結された腕１２１が下方に引付けられ、滑り軸 受１３を介して針保持軸１４は下方に垂直に瞬間的な運動を行い、先端に保持さ れた針１５は、直下に安定して置かれた缶２に穴を空ける。

【００１６】 ノック９は、スイッチ１０を押してすぐに離れる為、スイッチ１０の作動は停 止し、引いては励磁された電磁石１１は直ちに開放され、針１５の上下動装置 １２は上部にあるスプリング１６により上部に引き上げられる。

【００１７】 その間、分割機６は次の運動に入り、羽根車３を６分の１だけ回転させて静止 し、缶２はその回転により前方に転落、スベリ台１７により外部に排出される。

【００１８】 羽根車３は、その間に次の缶２を受けて上述の動作を繰り返す。

【００１９】 かくして、移動台１に置かれた缶２は連続して次々に穴を開けられ、排出され る。

【００２０】

【実施例２】 図２（イ）及び図２（ロ）は、光電変換を使用して、羽根車３の間欠的回転と 、上下動装置１２の作動とを連動させる具体的構成を示す。

【００２１】 実施例２においては、例えば、図２（イ）及び図２（ロ）に示す様に、羽根車 ３の数に対応した穴３１を設け、間欠的回転に伴い、羽根車３が缶を載置して停 止した位置では、該孔を通じて光が光電素子１９を（光と暗示した光ダイオード 等）がキャッチし、光電電流を発生する。

【００２２】 光電素子１９からの入力の全期間中、上下動装置１２を駆動する電磁石１１が 作動する必要がない点は実施例１の場合と同様であることから、光電素子１９か らの入力を察知した後、必要な所定期間のみ電磁石１１を作動させれば良い。

【００２３】 実施例２においては光電素子２０の入力（図３（イ）の電流によって示す）を 、微分回路２１によって察知し、該微分回路２１のパルス入力（図３（ロ）の電 圧パルスによって示す）に対し、例えば単安定マルチバイブレーターの様に、１ 個のパルス（図３（ハ）の矩形パルス用の電圧によって示す）に対し、所定の期 間（電磁石１１を作動させる機関）の矩形パルスを発生させるパルス発生回路２ ２を設け、矩形パルス発生回路２２をベ−ス入力とするパワートランジスター２ ３の制御によって、電磁石１１の作動を行うならば、図３（ハ）に示す様に、電 磁石１１は所定の期間内に作動して、上下動装置１４の針１５が、缶２に穴を空 けた後には、スプリング１６の弾性力によって、再び上方に戻ることになる。

【００２４】 実施例２は、羽根車３の間欠的回転と上下動装置１２の上下動との連動機構に おいて実施例１と異なるも、他の構成・作用については実施例１と同様である。

【００２５】

【考案の効果】

以上の如き本考案の場合には、羽根車３が２枚の羽の間にガススプレー缶２を 載置する段階で、針の上下動装置１２を下方に移動させることによって、自動的 にガススプレー缶２の穴を空けることができる。

【００２６】 而も、穴空けの段階では、ガススプレー缶２はボックス内にあるので、小爆発 が生じたとしても、作業者に被害が及ぶ危険性は極めて少ない。

【００２７】 このように、本考案は作業の効率かと安全性とを兼用することができ、その価 値は絶大である。

【００２８】

【図面の簡単な説明】

【図１（イ）】：側面図 本考案の実施例の構成を示す。

【図１（ロ）】：正面図 指令板、ノック、スイッチの位置関係を示す。

【図２（イ）】：側面図 本考案の実施例の構成を示す。

【図２（ロ）】：断面図 光源、羽根車の穴及び光電阻止の位置関係を示す。

【図３（イ）】：グラフ 図２に示す実施例において、光電素子が発生する出力電
流を示す。 Ｔ_２：羽根車の間欠的回転において、羽根車の停止状態
が終了した時期を示す。

【図３（ロ）】：グラフ 図２に示す実施例において、微分回路が発生する出力電
圧を示す。

【図３（ハ）】：グラフ 図２に示す実施例において、矩形パルス発生装置が発生
する出力電圧を示す。 Ｔ_１：電磁石１１の作動を終了させる時刻を示す。

【００２９】

【符合の説明】

１：移動板 ２：ガススプレー缶 ３：羽根車 ３１：羽根車に設けた穴 ４：スイッチ ５：減速材を直結したモーター ６：分割機 ７：チエン ８：指令板 ９：ノック １０：スイッチ １１：電磁石 １２：上下動装置 １２１：腕 １３：滑り軸受 １４：針保持軸 １５：針 １６：スプリング １７：滑り台 １８：移動用キャスター １９：間欠的駆動装置 ２０：光電素子 ２１：微分回路 ２２：矩形パルス発生回路 ２３：パワートランジスター ２４：光電

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【手続補正書】

【提出日】平成５年９月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【図１】

【図２】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガススプレー缶が順次移動する移動板、
   該移動板からガススプレー缶を受取り間欠的に回転する
   羽根車、該羽根車を間欠的に駆動させる駆動装置、移動
   板の下部に位置し、缶が羽根車の方に移動することを該
   駆動装置に伝達するスイッチ、該羽根車の上部に針を上
   下動させる上下動装置、羽根車の間欠的回転と上下動装
   置の運動とを連動させる機構とを有するガススプレー缶
   の穴空け機
2. 【請求項２】 間欠的回転駆動装置の回転軸に固着され
   た指令板に付着されたノックと特定の時間だけ係合して
   作動するスイッチを設け、該スイッチと上下動装置を駆
   動する電磁石とを接続することによって、間欠的回転と
   上下動とを連動させることを特長とする請求項１記載の
   ガススプレー缶の穴空け機
3. 【請求項３】 羽根車の停止を光学的に察知する光電素
   子、該光電素子からの初期の入力をパルス変換する回
   路、該パルス変換回路からのパルス入力に対し、１個の
   矩形パルスを発生する回路、該矩形パルス発生回路によ
   って、上下動装置を駆動する電磁石の作動を制御する回
   路とを備えることによって、羽根車の間欠的回転と上下
   動装置の運動とを連動させることを特長とする請求項１
   記載のガススプレー缶の穴空け機