JPH0666315U - 車両用シートベルト装置のバックル装置 - Google Patents

車両用シートベルト装置のバックル装置

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JPH0666315U
JPH0666315U JP008566U JP856693U JPH0666315U JP H0666315 U JPH0666315 U JP H0666315U JP 008566 U JP008566 U JP 008566U JP 856693 U JP856693 U JP 856693U JP H0666315 U JPH0666315 U JP H0666315U
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JP
Japan
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lock
plate
tongue plate
lock pin
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English (en)
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啓一 加藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員の操作によるロック解除は適度の力で足
らしめ、慣性力によるロック解除は確実に防止する。 【構成】 ロックピン60は、第1位置で、ロックプレ
ート38のタングプレート24との係合を保持する。乗
員がレリーズボタン78を操作して、ロックピン60を
第1位置から第2位置へ移動させると、第2位置では、
ロックプレート38のタングプレート24との離脱が許
容されて、ロック解除が可能となる。車両急減速等によ
って、ロックピン60を第1位置から第2位置へ向けて
移動させるような慣性力(矢印A方向に作用する慣性
力)が作用した場合、重錘プレート100は、ロックピ
ンホルダ64、ロックピン60より先に移動する。これ
により、樹脂ばね106が重錘プレート100で押圧さ
れて変形し、爪部108がロックピンホルダ64の凹部
94から突出する。突出した爪部108は、係合凹部1
10と係合し、係合以降は、ロックピン60の移動が阻
止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タングプレートをロック・ロック解除するための車両用シートベル ト装置のバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シートベルト装置のバックル装置では、ロックプレートが設けられ、こ のロックプレートがタングプレートと係合・離脱して、タングプレートのロック ・ロック解除が行われる。また、バックル装置では、ロックピンが設けられ、こ のロックピンは、第1位置で、ロックプレートのタングプレートとの係合を保持 するとともに、乗員がレリーズボタンを押圧操作することにより第1位置から第 2位置へ移動できて第2位置では、タングプレートのロックプレートとの離脱を 許容し、タングプレートのロック解除を可能とする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、車両急減速等によって、バックル装置の各部品には慣性力が作用す る。ロックピンをこの第1位置から第2位置へ向けて移動させるような慣性力が 作用した場合には、レリーズボタンを操作しないにも関わらず、ロックピンが第 2位置へ移動して、タングプレートのロック解除される恐れがある。
【0004】 これを阻止するには、ロックピンを第1位置に付勢するばね付勢力を増して、 慣性力に対抗する必要がある。
【0005】 しかし、ばね付勢力を増すと、乗員のロック解除操作に過度の力が必要となる 。
【0006】 本考案は上記事実を考慮し、乗員の操作によるロック解除は適度の力で足り、 慣性力によるロック解除は確実に防止される車両用シートベルト装置のバックル 装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、タングプレートが挿脱される基体と、 この基体に設けられタングプレートと係合・離脱してタングプレートをロック・ ロック解除するロック部材と、前記基体に設けられ第1位置と第2位置との間で 移動でき第1位置ではロック部材のタングプレートとの係合を保持するとともに 第2位置ではロック部材のタングプレートとの離脱を許容する保持手段と、ロッ ク解除のために乗員によって操作され保持手段を第1位置から第2位置へ移動さ せるレリーズ部材と、前記保持手段を第1位置から第2位置へ移動させるように 慣性力が作用した場合にその慣性力によって保持手段の移動方向に保持手段より 先に移動する慣性体と、前記保持手段に設けられ慣性体の保持手段より先の移動 により慣性体に押圧されて変形して保持手段から爪部を突出させる変形手段と、 前記基体に設けられ爪部と係合して保持手段の第2位置への移動を阻止する阻止 部と、を備えたことを特徴とする車両用シートベルト装置のバックル装置を提案 するものである。
【0008】
【作用】
本考案に係る車両用シートベルト装置のバックル装置によれば、タングプレー トが基体に挿入され、ロック部材がタングプレートと係合してタングプレートの ロックが行われ、ロック部材がタングプレートと離脱してタングプレートのロッ ク解除が行われる。
【0009】 保持手段は、第1位置で、ロック部材のタングプレートとの係合を保持する。 乗員がレリーズ部材を操作して、保持手段を第1位置から第2位置へ移動させ ると、第2位置では、ロック部材のタングプレートとの離脱が許容されて、ロッ ク解除が可能となる。
【0010】 車両急減速等によって、保持手段を第1位置から第2位置へ向けて移動させる ような慣性力が作用した場合、その慣性力によって慣性体は、保持手段より先に 移動する。これにより、変形手段が慣性体で押圧されて変形し、爪部が保持手段 から突出する。突出した爪部は、阻止部と係合し、係合以降は、保持手段の移動 が阻止される。
【0011】 これによって、ロック部材のタングプレートとの係合が依然として保持され、 慣性力の作用によってロック解除されることはない。
【0012】 従って、保持部材を第1位置へ付勢する付勢力を過度なものとせずとも、保持 部材を第1位置から第2位置へ向けて移動させるような慣性力が作用した場合に その慣性力に対抗でき、乗員の操作によるロック解除は適度の力で足り、慣性力 によるロック解除は確実に防止される。
【0013】
【実施例】
本考案の一実施例に係る車両用シートベルト装置のバックル装置を図1乃至図 4に基づき説明する。
【0014】 図1に示すように、蓋カバー12と、ベースカバー14との間にフレーム16 が挟まれて配置され、これら蓋カバー12、ベースカバー14及びフレーム16 は基体を構成する。
【0015】 フレーム16は、長手方向両端部を除いてコ字型に屈曲形成され、フレーム底 板18と、一対の対向するフレーム脚板20とよりなる。フレーム16の長手方 向一端では、蓋カバー12とベースカバー14との間に、挿脱開口22が形成さ れ、ウエビング(図示を省略)の中間部を挿通させたタングプレート24が、フ レーム16の長手方向に沿って、挿脱開口22を通り、フレーム16内に挿入さ れ、また、フレーム16外へ脱出される。なお、各図では、タングプレート挿入 方向を矢印Aで示し、タングプレート脱出方向を矢印Bで示す。フレーム16の 長手方向他端では、フレーム底板18に取り付け孔26が形成され、バックル装 置の車両への取り付けに使用される。
【0016】 フレーム底板18には、イジェクタ案内孔28が形成され、イジェクタ案内孔 28には、イジェクタ30がタンブプレート挿脱方向にスライド自在に嵌合して いる。イジェクタ30の係止突起34と、イジェクタ案内孔28のタングプレー ト挿入方向端縁の係止突起36との間には、イジェクタコイルばね32が介在さ れ、イジェクタコイルばね32によれば、イジェクタ30がタングプレート脱出 方向に付勢される。タングプレート24をフレーム16内に挿入して、タングプ レート24の先端部でイジェクタ30を押圧すれば、イジェクタ30は、コイル ばね32に抗してタングプレート挿入方向にスライドする。
【0017】 フレーム16内には、タングプレート挿脱方向に長く延び、ロック部材を構成 する板状のロックプレート38が配置されている。ロックプレート38のタング プレート挿入方向端部には、蓋カバー12に向けて支持片40が屈曲形成され、 支持片40は、他の部位より幅広とされてフレーム脚板20間に掛け渡され、支 持片40の掛け渡し方向両端部は、フレーム脚板20に形成された切り欠き42 内に嵌合する。切り欠き42は、楔形状とされ、切り欠き42の底を回動中心と して支持片40が切り欠き42内で移動できる範囲内で、ロックプレート38は 回動自在となる。
【0018】 ロックプレート38のタングプレート脱出方向端部には、フレーム底板18に 向けて開放するコ字型部44が屈曲形成され、底板18に向けて延出する先端部 位は係合片48とされる。係合片48は、ロックプレート38の一方向の回動に よってタングプレート24の係合孔46と係合し、ロックプレート38の逆方向 の回動によってタングプレート24の係合孔46と離脱し、係合片48の係脱移 動方向は、タングプレート38の挿脱方向と直交する。ロックプレート38のタ ングプレート24との係合により、タングプレート24のロックが行われてタン グプレート24の脱出が阻止され、ロックプレート38のタングプレート24と の離脱により、タングプレート24のロック解除が行われてタングプレート24 の脱出が許容される。各図では、ロックプレート38の係合方向を矢印Cで示し 、離脱方向を矢印Dで示す。
【0019】 ロックプレート38の支持片40には、掛け渡し方向両側で、フレーム底板1 8に向けて一対の作動片50が延出されている。イジェクタ30がタングプレー ト46に押圧されてタングプレート挿入方向にスライドし、作動片50に対応す るイジェクタ30の突出部52が作動片50に当接して作動片50を押圧するこ とにより、ロックプレート38がタングプレート24と係合すべくロックプレー ト38が回動する。
【0020】 ロックプレート38の支持片40には、ばねホルダ54が取り付けられる。こ の取り付けのために、ばねホルダ54には、係止突起56が形成され、支持片4 0には、係止突起56に対応する係止凹部58が形成されている。
【0021】 フレーム脚板20間には、後述するロックピンホルダ64と共に保持手段を構 成するロックピン60が掛け渡される。各脚板20には、タングプレート挿脱方 向に長尺なピン案内孔62が形成されてこのピン案内孔62に、ロックピン60 の両端が貫通されている。ロックピン60は、ピン案内孔62に案内されて、第 1位置(図2の位置)と第2位置(図3の位置)との間で、タングプレート挿脱 方向に移動できる。第1位置では、ロックピン60が、ロックプレート38のコ 字型部44の底の蓋カバー12側の面に当接して、ロックプレート38のタング プレート24との離脱が阻止されてロックプレート38のタングプレート24と の係合が保持され、第2位置では、ロックピン60が、ロックプレート38のコ 字型部44からタングプレート挿入方向側に外れて、ロックプレート38のタン グプレート24との離脱が許容される。コ字型部44の底は、広幅とされ、ロッ クピン60との当接面を広く確保している。
【0022】 上記ロックピン60は、ロックピンホルダ64で支持される。ロックピンホル ダ64は、フレーム脚板20間に掛け渡される掛け渡し部66と、掛け渡し方向 両端部で蓋カバー12の側壁とフレーム脚板20との間に入り込む脚部68とで コ字型に形成され、脚部68は、ピン案内孔62を挿通したロックピン60の端 部が嵌合する嵌合穴70を備える。これにより、ロックピンホルダ64は、ロッ クピン60と共に、タングプレート挿脱方向に移動する。ロックピンホルダ64 の掛け渡し部66にある係止突起74と、前記ばねホルダ54の係止突起76と の間には、ロックピンコイルばね72が介在される。ロックピンコイルばね72 によれば、ロックピンホルダ64がタングプレート脱出方向に付勢され、従って 、ロックピン60が第1位置に向けて付勢され、同時に、ロックプレート38が タングプレート24との離脱方向に付勢される。
【0023】 前記挿脱開口22の蓋カバー12側には、レリーズ部材を構成するレリーズボ タン78が設けられる。レリーズボタン78は、コ字型に形成されて、タングプ レート挿入方向端部は、両フレーム脚板20を跨いでロックピンホルダ64の掛 け渡し部66及び脚部68に当接できる当接部80とされ、タングプレート脱出 方向端部は、乗員が当接操作する操作部82で閉成されている。当接部80と操 作部82との間では、レリーズボタン78の側壁84が、レリーズボタン78の 内側に引っ込んで形成され、フレーム16の内側に入り込む。側壁84には、案 内溝86が形成され、案内溝86内を、フレーム16の側板20のタングプレー ト脱出方向側の端部に形成した突起87が係合移動できる。突起86が案内孔8 6内を移動可能な範囲で、レリーズボタン78が、タングプレート挿脱方向に移 動できる。
【0024】 レリーズボタン78の当接部80にある係止突起90と前記ばねホルダ54の 係止突起92との間には、レリーズボタンコイルばね88が介在され、ロックピ ンホルダ64の掛け渡し部66には、この掛け渡し方向中央部に、係止突起90 が入り込むとともに、コイルばね88が挿通される凹部94が形成される。レリ ーズボタンコイルばね88によれば、レリーズボタン78がタングプレート脱出 方向に付勢され、同時に、タングプレート38がタングプレートとの離脱方向に 付勢される。
【0025】 図2に示すタングプレートのロック状態で、乗員がレリーズボタン78をタン グプレート挿入方向へ押圧操作すると、レリーズボタン78の当接部80がレリ ーズボタンコイルばね88及びロックピンコイルばね72に抗して、ロックピン ホルダ72をタングプレート挿入方向へ移動させる。これにより、図3に示すよ うに、ロックピン60が第1位置から第2位置へ移動し、第2位置では、ロック プレート38のタングプレート24との離脱が許容される。これにより、ロック プレート38は、レリーズボタンコイルばね88及びロックピンコイルばね72 によってタングプレート24と離脱し、続いて、タングプレート24が、イジェ クタコイルばね32によって脱出される。そして、乗員がレリーズボタン78か ら手を離せば、ロックピン60が第2位置に残って、レリーズボタン78だけが 、コイルばね88によって原位置に復帰する。
【0026】 なお、ロックピンホルダ64の掛け渡し部66には、掛け渡し方向両端部に、 それぞれ矩形孔67が形成されるとともに、レリーズボタン78の当接部80に は、矩形孔67を貫通できるガイド突起81が形成され、ロックピンホルダ64 の移動を円滑にするとともに、ロックピンホルダ64との相対移動を可能にして いる。
【0027】 一方、レリーズボタン78の内部には、慣性体を構成する矩形板状の重錘プレ ート100が設けられている。重錘プレート100は、レリーズボタン78の側 壁84内面に形成された案内溝102内に嵌合し、レリーズボタン78に対して タングプレート挿脱方向に移動自在となる。そして、案内溝102によれば、重 錘プレート100のタングプレート挿入方向端部がレリーズボタン78内に引っ 込んだ位置で、重錘プレート100のレリーズボタン78に対するタングプレー ト脱出方向への移動が阻止される。
【0028】 レリーズボタン78の内部にはまた、重錘プレートコイルばね104が設けら れ、重錘プレートコイルばね104の一端は操作部82内面の係止突起106に 係止され、重錘プレートコイルばね104の他端は、重錘プレート100のタン グプレート脱出方向端部に係止されている。重錘プレートコイルばね104によ れば、重錘プレート100は、重錘プレート78のタングプレート挿入方向端部 がレリーズボタン78内に引っ込んだ位置に付勢されている。
【0029】 図4に示すように、ロックピン60を第1位置から第2位置へ移動させるよう に慣性力が作用した場合、すなわち、レリーズボタン78の慣性移動によりロッ クピンホルダ64が押圧されて移動するように、あるいは、ロックピンホルダ6 4、ロックピン60が自ら慣性移動するように、矢印A方向に慣性力が作用した 場合、その慣性力によって、重錘プレート100が、レリーズボタン78並びに 、ロックピンホルダ64、ロックピン60よりも、重錘プレートコイルばね10 4に抗してタングプレート挿入方向へ先に移動(慣性移動)し、これにより、重 錘プレート100のタングプレート挿入方向端部は、レリーズボタン78内に引 っ込んだ位置からロックピンホルダ64の凹部94内に入り込む。
【0030】 凹部94には、その両側面に、樹脂ばね106が対向して一対設けられている 。樹脂ばね106は、ロックピンホルダ64と一体成形され、半円環状の形状で ある。樹脂ばね106は、この一端が、凹部94側面と連接されてその一端で片 持ち支持され、他端部が爪部108とされて、蓋カバー12に向いており、通常 は、爪部108が凹部94内に引っ込んでいる。樹脂ばね106の中間部と、凹 部94の底とは離間していて、この間隙は、重錘プレート100の肉厚より薄く 形成され、その間隙に、重錘プレート100の慣性移動に伴い、重錘プレート1 00のタングプレート挿入方向端部が入り込むことにより、樹脂ばねの中間部が 押圧されて弾性変形し、爪部108が凹部94外へ蓋カバー12の底壁に向けて 突出する。
【0031】 爪部108に対応して、蓋カバー12の底壁内面には、阻止部を構成する係合 凹部110が一対形成され、係合凹部110が、突出した爪部108と係合して 、係合以降は、レリーズボタン78並びに、ロックピンホルダ64、ロックピン 60の慣性移動が阻止される。
【0032】 次に、上記実施例の作用を説明する。 タングプレート24がフレーム16内に挿入され、ロックプレート38がタン グプレート24と係合してタングプレート24のロックが行われ、ロックプレー ト38がタングプレート24と離脱して、タングプレート24のロック解除が行 われる。
【0033】 ロックピン60は、第1位置で、ロックプレート38のタングプレート24と の係合を保持する。
【0034】 乗員がレリーズボタン78を操作して、ロックピン60を第1位置から第2位 置へ移動させると、第2位置では、ロックプレート38のタングプレート24と の離脱が許容されて、ロック解除が可能となる。
【0035】 車両急減速等によって、ロックピン60を第1位置から第2位置へ向けて移動 させるような慣性力(矢印A方向に作用する慣性力)が作用した場合、重錘プレ ート100は、ロックピンホルダ64、ロックピン60より先に移動する。これ により、樹脂ばね106が重錘プレート100で押圧されて変形し、爪部108 がロックピンホルダ64の凹部94から突出する。突出した爪部108は、係合 凹部110と係合し、係合以降は、ロックピン60の移動が阻止される。
【0036】 これにより、ロックピン60のタングプレート24との係合が依然として保持 され、慣性力の作用によってロック解除されることはない。
【0037】 従って、ロックピン60を第1位置へ付勢する付勢力を過度なものとせずとも 、ロックピン60を第1位置から第2位置へ向けて移動させるような慣性力(矢 印A方向に作用する慣性力)が作用した場合にその慣性力に対抗でき、乗員の操 作によるロック解除は適度の力で足り、慣性力によるロック解除は確実に防止さ れる。
【0038】 なお、ロックピン60は、他の方向(矢印B、C、Dの各方向)には移動不可 能な構造であり、従って、どの方向の慣性力が作用した場合にも、ロックプレー ト38のタングプレート24との係合状態は保持される。
【0039】 特に、樹脂ばね106の爪部108を係合凹部110と係合させて、ロックピ ンホルダ64、ロックピン60の移動を直接阻止するので、慣性力によるロック 解除の防止は、より確実に得られる。
【0040】 本考案は上記実施例に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例え ば、上記実施例では、慣性体をなす重錘プレート100がレリーズボタン78に 設けられているが、これに限定されず、ロックピンホルダ64、ロックピン60 、あるいは、フレーム16、蓋カバー12、ベースカバー14に設けてもよく、 ただ、ロックピンホルダ64、ロックピン60よりロックピン60の移動方向に 先に移動することができればよい。
【0041】 また、上記実施例では、変形手段が樹脂ばね108で構成され、樹脂ばね10 8が、ロックピンホルダ64と一体に形成されているが、これに限定されるもの ではなく、また、変形手段の素材、形状等も、種々のものが可能であり、更に、 その変形は弾性変形でなく塑性変形であってもよい。
【0042】 更に、係合凹部110を、蓋カバー12でなく、フレーム16、あるいは、ベ ースカバー14に設けてもよい。
【0043】
【考案の効果】
本考案に係る車両用シートベルト装置のバックル装置によれば、乗員の操作に よるロック解除は適度の力で足り、慣性力によるロック解除は確実に防止される 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車両用シートベルト装
置のバックル装置を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例のバックル装置を、タングプレートの
挿脱方向に沿って切断した断面図である。
【図3】タングプレートのロック解除状態を示す、図2
に相当する図である。
【図4】慣性力が、ロックピンをこの第1位置から第2
位置へ向けて移動させるように作用した場合の状態を示
す、図2に相当する図である。
【符号の説明】
12 蓋カバー(基体) 14 ベースカバー(基体) 16 フレーム(基体) 24 タングプレート 38 ロックプレート(ロック部材) 60 ロックピン(保持部材) 78 レリーズボタン(レリーズ部材) 100 重錘プレート(慣性体) 106 樹脂ばね(変形手段) 108 爪部 110 係合凹部(阻止部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートが挿脱される基体と、こ
    の基体に設けられタングプレートと係合・離脱してタン
    グプレートをロック・ロック解除するロック部材と、前
    記基体に設けられ第1位置と第2位置との間で移動でき
    第1位置ではロック部材のタングプレートとの係合を保
    持するとともに第2位置ではロック部材のタングプレー
    トとの離脱を許容する保持手段と、ロック解除のために
    乗員によって操作され保持手段を第1位置から第2位置
    へ移動させるレリーズ部材と、前記保持手段を第1位置
    から第2位置へ移動させるように慣性力が作用した場合
    にその慣性力によって保持手段の移動方向に保持手段よ
    り先に移動する慣性体と、前記保持手段に設けられ慣性
    体の保持手段より先の移動により慣性体に押圧されて変
    形して保持手段から爪部を突出させる変形手段と、前記
    基体に設けられ爪部と係合して保持手段の第2位置への
    移動を阻止する阻止部と、を備えたことを特徴とする車
    両用シートベルト装置のバックル装置。
JP008566U 1993-03-03 1993-03-03 車両用シートベルト装置のバックル装置 Pending JPH0666315U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7124481B2 (en) 1999-08-13 2006-10-24 Ashimori Industry Co. Ltd. Buckle device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7124481B2 (en) 1999-08-13 2006-10-24 Ashimori Industry Co. Ltd. Buckle device

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