JPH0665951U - バーコード読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコード読み取り装置において、低温作業
場等におけるバーコードマークの読み取り不良の発生を
防止する。 【構成】 バーコード読み取り装置の読み取り器１は、
前後に細長の長方体でその長手方向中央部で折曲げして
へ字形となる外枠４を備え、該外枠４の内部前方に光を
前方に向けて出力する出力部５と該出力部５より出力し
た光の反射光を入力する入力部６とを設けており、前記
外枠４は前端面を開口し、ここにガラス体７を固着し
て、該ガラス７に前記出力部５より出力した光と、前記
入力部６に入力部６に入力する光とを通すようになって
いる。そして、前記ガラス体７の前部前面に樹脂より形
成される透明体８を固着する。 【効果】 低温作業場内で使用する際に、ガラス体の内
側と外側との温度差を透明体によって減らして、ガラス
体に結露現象が発生するのをなくして、バーコードマー
クの読み取り不良の発生を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バーコードマークを読み取るバーコード読み取り装置に関し、特に 低温作業場等においてバーコードマークの読み取り不良を防止するバーコード読 み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、バーコードマークを読み取るバーコード読み取り装置は、バーコードマ ークに当接あるいは近接してバーコードマークを読み取る読み取り器と、該読み 取り器にケーブルを介して接続し、読み取られたバーコードマークを入力して処 理をする装置本体とからなっている。 前記読み取り器は、図７に示すように、外枠２４の内部前方に光を前方に向け て出力する出力部２５と該出力部２５より出力した光の反射光を入力する入力部 ２６とを設け、該外枠２４に設けたガラス体２７を介して光を出力し、出力した 光をバーコードマークに当て、そのバーコードマークからの反射光をガラス体２ ７を介して入力部２６で入力してバーコードマークを読み取るようになっている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のバーコード読み取り装置においては、冷凍用倉庫等の低温作業場内で使 用する際、読み取り器の外枠に設けたガラス体において、内側と外側の温度差に よってガラス体に結露現象が発生し水滴が付着する恐れがあった。この為、出力 部より出力した光や入力部に入力する反射光がガラス体において水滴により屈曲 あるいは遮断されてバーコードマークの読み取りが不可能となるという問題生じ ていた。 本考案はこの問題を解消することをその課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案は、光を出力する出力部と該出力部より出力した光の反射光を入力する 入力部とを内部に設け、該出力部より出力する光と該入力部に入力する光とを通 すガラス体を設けたバーコードマークを読み取る読み取り器と、該読み取り器に ケーブルを介して接続し、読み取り器で読み取られたバーコードマークを入力し て処理をする装置本体とからなるバーコード読み取り装置において、前記読み取 り器に設けたガラス体の外側全面に透明体を固着し、あるいはガラス体の周縁に ヒーター体を設けた構成にする。

【０００５】

【作 用】

本考案は、バーコード読み取り装置における読み取り器の外枠において、外枠 のガラス体の外側に透明体、あるいはガラス体の周縁にヒーター体を設けること で、ガラス体における内側と外側との温度差を減らして、結露現象の発生を防止 する。

【０００６】

【実 施 例】

本考案によるバーコード読み取り装置の第一実施例について説明する。 図１に示すように、バーコード読み取り装置は、バーコードマークに当接ある いは近接してバーコードマークを読み取る読み取り器１と、該読み取り器１にケ ーブル２を介して接続し、読み取り器１によって読み取られたバーコードマーク のデータを入力して処理をする装置本体３とからなっている。

【０００７】 前記読み取り器１は、図２に示すように、前後に細長の長方体でその長手方向 中央部で折曲してへ字形となる外枠４を備え、該外枠４の内部前方に赤外線やレ ーザ光等の光を前方に向けて出力する出力部５と、該出力部５より出力した光の 反射光を入力する入力部６とを設けており、前記外枠４は前端面を開口し、この 前端面に透明のガラス体７を固着して、該ガラス体７に前記出力部５より出力す る光と、前記入力部６に入力する光とを通すようになっている。そして、前記ガ ラス体７の前部全面に透明となる透明体８を固着し、該透明体８は樹脂により形 成している。

【０００８】 一方、読み取り器１の外枠４の後端面には前記装置本体３と接続するケーブル ２を挿入し、該ケーブル２は外枠４の内部に設けた出力部５と入力部６とに接続 している。

【０００９】 また、前記ケーブル２は、図１に示すように、読み取り器１と装置本体３との 間において、その全体が保温材により形成されたカバー９によって覆われるよう になっている。

【００１０】 このような構成により、前記読み取り器１において出力部５より出力した光を ガラス体７と透明体８とを介して出力して、バーコードマークに当て、そのバー コードマークからの反射光を透明体８とガラス体７とを介して入力部６で入力し てバーコードマークを読み取り、該読み取り器１からバーコードマークのデータ をケーブル２により装置本体３に伝達し、該装置本体３で処理するようになって いる。

【００１１】 一方、このように構成することで、バーコード読み取り装置においては、冷凍 用倉庫等の低温作業場内で使用する場合、読み取り器１の外側が温度が低く、内 側が温度が高いといった温度差が生じても、ガラス体７においては透明体８によ って内側と外側の温度差を減少し、結露減少の発生をなくして、水滴の付着を防 止することができる。また、読み取り器１より装置本体３にバーコードマークの データを伝達するケーブル２においては、全体を保温材により形成されたカバー ９によって覆われていることで、ケーブル２が凍結してデータの伝達不良が発生 するのを防止することができる。

【００１２】 次に本考案による第二実施例について説明する。 バーコード読み取り装置は、読み取り器１と装置本体３とから第一実施例とほ ぼ同様の構成となっているが、読み取り器１において、図３に示すように、ガラ ス体７の前面に透明体８を固着する変わりに、ガラス体７の前部周縁全体にヒー ター体１０を設ける。該ヒーター体１０は読み取り器１の外枠４内よりケーブル ２内を介して装置本体３にコードを接続し、装置本体３より電力が供給されるよ うになっている。

【００１３】 このように構成することで、バーコード読み取り装置においては、低温作業場 内で使用する場合、読み取り器１の外側が温度が低く、内側が温度が高いといっ た温度差が生じても、ガラス体７においてはヒーター体１０によってガラス体７ とガラス体７の外側とを暖めてガラス体７の内側と外側の温度差を減少すること ができ、これにより結露減少の発生をなくして、ガラス体７への水滴の付着を防 止することができる。

【００１４】 また、前述の第一実施例、第二実施例における読み取り器の変形例について図 ４、図５を用いて説明する。 読み取り器１としては、上下に細長の長方体で上下方向中央部に前方に突出す る突出部１１を一体的に設けた外枠４を備え、該外枠４の内部上方に光を前方に 向けて出力する出力部５と該出力部５より出力した光の反射光を入力する入力部 ６とを設けており、該外枠４は、上部前面を開口し、この上部前面にガラス体７ を固着して、該ガラス体７に前記出力部５より出力する光と、前記入力部６に入 力する光とを通すようになっている。そして、前記ガラス体７の前面前体に樹脂 により形成され前端面が突出部１１の前端面と同位置となる透明体８を固着した 構成にする。または、透明体８を固着する変わりに、前記ガラス体７の前部周縁 全体にヒーター体１０を設けた構成にする。

【００１５】 このように構成することで、前述の第一実施例、第二実施例と同様に低温作業 場内で使用する際に、ガラス体７における結露現象の発生及び水滴の付着を防止 することができる。

【００１６】 なお、前述の実施例においては、ヒーター体１０をガラス体７の前部周縁全体 に設けているが、図６に示すように、このヒーター体１０をガラス体７の後部側 、すなわち外枠４の内部側におけるガラス体７の周縁の一部に設けた構成とする ことで、ガラス体７を暖めて結露現象の発生及び水滴の付着を防止するようにし ても良い。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、バーコード読み取り装置において、読み取り器に設けたガラス体の 外側前面に透明体を固着し、あるいはガラス体の周縁にヒーター体を設けた構成 にしたことで、低温作業場内で使用する際に、ガラス体における内側と外側との 温度差を減らして、ガラス体に結露現象が発生するのをなくし、水滴の付着を防 止する。よって、ガラス体において、出力部より出力した光や入力部に入力する 反射光が水滴により屈曲あるいは遮断されるのをなくして、バーコードマークの 読み取り不良の発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるバーコード読み取り装置の全体
図。

【図２】本考案による第一実施例のバーコード読み取り
装置の読み取り器の斜視図。

【図３】本考案による第二実施例のバーコード読み取り
装置の読み取り器の斜視図。

【図４】本考案によるバーコード読み取り装置の読み取
り器の変形例を示す斜視図。

【図５】本考案によるバーコード読み取り装置の読み取
り器の変形例を示す斜視図。

【図６】本考案によるバーコード読み取り装置の読み取
り器の変形例を示す斜視図。

【図７】従来のバーコード読み取り装置の読み取り器の
斜視図。

【符号の説明】

１…読み取り器、２…ケーブル、３…装置本体、４…外
枠、５…出力部、６…入力部、７…ガラス体、８…透明
体、９…カバー、１０…ヒーター体、１１…突出部、２
４…外枠、２５…出力部、２６…入力部、２７…ガラス
体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光を出力する出力部５と該出力部５より
   出力した光の反射光を入力する入力部６とを内部に設
   け、該出力部５より出力する光と該入力部６に入力する
   光とを通すガラス体７を設けたバーコードマークを読み
   取る読み取り器１と、該読み取り器１にケーブル２を介
   して接続し、読み取り器１で読み取られたバーコードマ
   ークを入力して処理をする装置本体３とからなるバーコ
   ード読み取り装置において、前記読み取り器１に設けた
   ガラス体７の外側全面に透明体８を固着したことを特徴
   とするバーコード読み取り装置。
2. 【請求項２】 光を出力する出力部５と該出力部５より
   出力した光の反射光を入力する入力部６とを内部に設
   け、該出力部５より出力する光と該入力部６に入力する
   光とを通すガラス体７を設けたバーコードマークを読み
   取る読み取り器１と、該読み取り器１にケーブル２を介
   して接続し、読み取り器１で読み取られたバーコードマ
   ークを入力して処理をする装置本体３とからなるバーコ
   ード読み取り装置において、前記読み取り器１に設けた
   ガラス体７の周縁にヒーター体１０を設けたことを特徴
   とするバーコード読み取り装置。