JPH0665882A - 再生パルプの処理方法 - Google Patents
再生パルプの処理方法Info
- Publication number
- JPH0665882A JPH0665882A JP22102692A JP22102692A JPH0665882A JP H0665882 A JPH0665882 A JP H0665882A JP 22102692 A JP22102692 A JP 22102692A JP 22102692 A JP22102692 A JP 22102692A JP H0665882 A JPH0665882 A JP H0665882A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- suspension
- weight
- recycled pulp
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】再生パルプの処理方法に関し、特にパルプ中に
微分散された粘着物を効率よく分離できる再生パルプの
処理方法を提供する。 【構成】粘着物を含有する再生パルプに、吸油量が40
ml/100g以上である無機凝集剤を添加し、パルプ
濃度2〜8重量%の懸濁液とした後、少なくとも1時間
以上攪拌処理し、更にパルプ濃度1〜2重量%に希釈し
た懸濁液をスクリーン処理すること及び/又はパルプ濃
度0.5〜1重量%に希釈した懸濁液をクリーナー処理
することにより、効率よくパルプ中に微分散された粘着
物を分離する。
微分散された粘着物を効率よく分離できる再生パルプの
処理方法を提供する。 【構成】粘着物を含有する再生パルプに、吸油量が40
ml/100g以上である無機凝集剤を添加し、パルプ
濃度2〜8重量%の懸濁液とした後、少なくとも1時間
以上攪拌処理し、更にパルプ濃度1〜2重量%に希釈し
た懸濁液をスクリーン処理すること及び/又はパルプ濃
度0.5〜1重量%に希釈した懸濁液をクリーナー処理
することにより、効率よくパルプ中に微分散された粘着
物を分離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は再生パルプの処理方法に
関し、特にパルプ中に微分散された粘着物を効率よく分
離できる再生パルプの処理方法に関する。
関し、特にパルプ中に微分散された粘着物を効率よく分
離できる再生パルプの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、わが国の古紙使用量は、紙、板紙
生産原料の50%を越えており、既に主原料の位置を占
めている。再生パルプ化可能な古紙としては、例えば新
聞、ダンボール、雑誌、模造、色上、上白、カード、特
白、中白、白マニラ、台紙、地券、感熱記録紙、感圧複
写紙、ビジネスフォーム等が挙げられる。
生産原料の50%を越えており、既に主原料の位置を占
めている。再生パルプ化可能な古紙としては、例えば新
聞、ダンボール、雑誌、模造、色上、上白、カード、特
白、中白、白マニラ、台紙、地券、感熱記録紙、感圧複
写紙、ビジネスフォーム等が挙げられる。
【0003】一般に、これらの古紙は、離解してパルプ
懸濁液を得る離解工程、パルプ懸濁液中の異物を分離す
る粗選、精選工程、印刷インキを分離する脱墨工程、白
色度を上げる漂白工程等を適宜組み合わせる再生パルプ
化法によって再生され、使用されている。
懸濁液を得る離解工程、パルプ懸濁液中の異物を分離す
る粗選、精選工程、印刷インキを分離する脱墨工程、白
色度を上げる漂白工程等を適宜組み合わせる再生パルプ
化法によって再生され、使用されている。
【0004】しかし、ワックス加工した紙、感圧接着
紙、ホットメルト樹脂含有紙等は、パルプ繊維からワッ
クス、感圧接着剤、ホットメルト樹脂等を分離し難いた
め、再生パルプ化できない紙(禁忌品)とされている。
特に、感圧接着紙は感圧接着剤が5〜50%も含まれて
おり、しかも、この感圧接着剤は粘着力が強いため、パ
ルプ繊維からの分離が非常に難しい。
紙、ホットメルト樹脂含有紙等は、パルプ繊維からワッ
クス、感圧接着剤、ホットメルト樹脂等を分離し難いた
め、再生パルプ化できない紙(禁忌品)とされている。
特に、感圧接着紙は感圧接着剤が5〜50%も含まれて
おり、しかも、この感圧接着剤は粘着力が強いため、パ
ルプ繊維からの分離が非常に難しい。
【0005】感圧接着剤を含有したままの再生パルプを
配合して抄紙すると、抄紙工程で感圧接着剤がワイヤー
の目を塞いだり、プレスロールや毛布を汚したりして、
紙切れを起こし、抄紙効率を著しく低下させてしまう。
また、紙面上に斑点を形成する等して、紙層形成や紙品
質に悪影響を及ぼす。
配合して抄紙すると、抄紙工程で感圧接着剤がワイヤー
の目を塞いだり、プレスロールや毛布を汚したりして、
紙切れを起こし、抄紙効率を著しく低下させてしまう。
また、紙面上に斑点を形成する等して、紙層形成や紙品
質に悪影響を及ぼす。
【0006】そのため、特開平4−163383号公報
には、低負荷条件下でニーディング処理を行い、粘着物
を粒状にしてスクリーンで除去する方法が開示されてい
る。しかし、スクリーン処理後のパルプ中には、依然と
して微細な粘着物粒子が残存し、必ずしも満足する結果
が得られておらず、現状では、感圧接着紙を含有する古
紙の再生パルプ化は敬遠されているのが実情である。
には、低負荷条件下でニーディング処理を行い、粘着物
を粒状にしてスクリーンで除去する方法が開示されてい
る。しかし、スクリーン処理後のパルプ中には、依然と
して微細な粘着物粒子が残存し、必ずしも満足する結果
が得られておらず、現状では、感圧接着紙を含有する古
紙の再生パルプ化は敬遠されているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明は、特にパルプ中に微分散された粘着物を効率よく
分離できる再生パルプの処理方法を提供するものであ
る。
発明は、特にパルプ中に微分散された粘着物を効率よく
分離できる再生パルプの処理方法を提供するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする手段】本発明は、粘着物を含
有する再生パルプに、吸油量が40ml/100g以上
である無機凝集剤を添加し、パルプ濃度2〜8重量%の
懸濁液とした後、少なくとも1時間以上攪拌処理し、更
にパルプ濃度1〜2重量%に希釈した懸濁液をスクリー
ン処理すること及び/又はパルプ濃度0.5〜1重量%
に希釈した懸濁液をクリーナー処理することを特徴とす
る再生パルプの処理方法である。
有する再生パルプに、吸油量が40ml/100g以上
である無機凝集剤を添加し、パルプ濃度2〜8重量%の
懸濁液とした後、少なくとも1時間以上攪拌処理し、更
にパルプ濃度1〜2重量%に希釈した懸濁液をスクリー
ン処理すること及び/又はパルプ濃度0.5〜1重量%
に希釈した懸濁液をクリーナー処理することを特徴とす
る再生パルプの処理方法である。
【0009】
【作用】本発明の方法で処理される再生パルプは、ラベ
ル、シート、ワッペン等に加工し、商業用、事務用、家
庭用等広範囲の用途に使用されている感圧接着紙を含む
古紙を再生処理して得られた再生パルプである。そし
て、前述のように、感圧接着紙を含む古紙を再生処理し
て得られる再生パルプには、再生処理工程で十分に除去
されない感圧接着剤が、再生処理の方法にもよるが、一
般に0.0001〜0.5重量%程度含まれている。
ル、シート、ワッペン等に加工し、商業用、事務用、家
庭用等広範囲の用途に使用されている感圧接着紙を含む
古紙を再生処理して得られた再生パルプである。そし
て、前述のように、感圧接着紙を含む古紙を再生処理し
て得られる再生パルプには、再生処理工程で十分に除去
されない感圧接着剤が、再生処理の方法にもよるが、一
般に0.0001〜0.5重量%程度含まれている。
【0010】本発明の方法は、上記のような再生パルプ
に、吸油量が40ml/100g以上である無機凝集剤
を添加するところに、一つの重要な特徴がある。即ち、
この無機凝集剤は粘着物粒子との親和力が強く、これら
を効率よく吸着するため、パルプ中に微分散されている
粘着物を表面に吸着し、粒子を増大させる作用を発揮す
るものである。
に、吸油量が40ml/100g以上である無機凝集剤
を添加するところに、一つの重要な特徴がある。即ち、
この無機凝集剤は粘着物粒子との親和力が強く、これら
を効率よく吸着するため、パルプ中に微分散されている
粘着物を表面に吸着し、粒子を増大させる作用を発揮す
るものである。
【0011】このような作用を発揮する無機凝集剤とし
ては、例えばベントナイト、活性白土等が挙げられる。
ては、例えばベントナイト、活性白土等が挙げられる。
【0012】なお、無機の凝集剤としては、硫酸バン
ド、ポリ塩化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム等の
アルミニウム化合物や、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化
第二鉄等の鉄化合物等も知られているが、これらの物質
は、コロイド粒子のもつ電荷の中和、即ち、粒子のもつ
ゼーター電位をできるだけ低下させることにより斥力を
除去し、分子間引力により凝集させる機能を有する物質
であるが、これらでは、本発明の所望の効果を得ること
はできない。
ド、ポリ塩化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム等の
アルミニウム化合物や、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化
第二鉄等の鉄化合物等も知られているが、これらの物質
は、コロイド粒子のもつ電荷の中和、即ち、粒子のもつ
ゼーター電位をできるだけ低下させることにより斥力を
除去し、分子間引力により凝集させる機能を有する物質
であるが、これらでは、本発明の所望の効果を得ること
はできない。
【0013】そのため、本発明の方法では、吸油量が4
0ml/100g以上である無機凝集剤を使用するもの
である。これら無機凝集剤の添加量は、再生パルプ中に
含有される粘着物の量により適宜調節されるが、再生パ
ルプ100重量部に対し、5〜50重量部の範囲で調節
するのが望ましい。因みに、5重量部未満では、充分な
作用効果を得ることができず、逆に、50重量部を越え
る程多量に添加してもより以上の効果は得られず、むし
ろコスト面からもマイナスとなる。
0ml/100g以上である無機凝集剤を使用するもの
である。これら無機凝集剤の添加量は、再生パルプ中に
含有される粘着物の量により適宜調節されるが、再生パ
ルプ100重量部に対し、5〜50重量部の範囲で調節
するのが望ましい。因みに、5重量部未満では、充分な
作用効果を得ることができず、逆に、50重量部を越え
る程多量に添加してもより以上の効果は得られず、むし
ろコスト面からもマイナスとなる。
【0014】本発明の方法で、無機凝集剤の作用により
再生パルプ中に微分散されている粘着物粒子を増大させ
るためには、パルプ懸濁液をパルプ濃度2〜8重量%に
調節し、少なくとも1時間以上攪拌処理する必要があ
る。パルプ濃度が2重量%未満では、粘着物粒子と無機
凝集剤との接触機会が少なくなり、また、パルプ濃度が
8重量%を越すと、パルプ懸濁液の流動性が著しく低下
して、やはり粘着物粒子と無機凝集剤との接触機会が少
なくなり、いずれも満足すべき粘着物粒子の増大化効果
を得ることができない。そのため、本発明の方法では、
上記の如くパルプ懸濁液をパルプ濃度2〜8重量%に調
節し、しかも、少なくとも1時間以上の攪拌処理をする
必要がある。
再生パルプ中に微分散されている粘着物粒子を増大させ
るためには、パルプ懸濁液をパルプ濃度2〜8重量%に
調節し、少なくとも1時間以上攪拌処理する必要があ
る。パルプ濃度が2重量%未満では、粘着物粒子と無機
凝集剤との接触機会が少なくなり、また、パルプ濃度が
8重量%を越すと、パルプ懸濁液の流動性が著しく低下
して、やはり粘着物粒子と無機凝集剤との接触機会が少
なくなり、いずれも満足すべき粘着物粒子の増大化効果
を得ることができない。そのため、本発明の方法では、
上記の如くパルプ懸濁液をパルプ濃度2〜8重量%に調
節し、しかも、少なくとも1時間以上の攪拌処理をする
必要がある。
【0015】かくして増大化された粘着物と無機凝集剤
の粒子は、パルプ懸濁液より分離されるが、分離手段と
しては、形状差を利用して分離するスクリーンや比重差
を利用して分離するクリーナーの一種以上が適宜選択し
て使用される。なお、分離効率を高めるために、処理す
るパルプ懸濁液のパルプ濃度を、スクリーン処理の場合
には1〜2重量%に、また、クリーナー処理の場合に
は、0.5〜1重量%に調節する必要がある。
の粒子は、パルプ懸濁液より分離されるが、分離手段と
しては、形状差を利用して分離するスクリーンや比重差
を利用して分離するクリーナーの一種以上が適宜選択し
て使用される。なお、分離効率を高めるために、処理す
るパルプ懸濁液のパルプ濃度を、スクリーン処理の場合
には1〜2重量%に、また、クリーナー処理の場合に
は、0.5〜1重量%に調節する必要がある。
【0016】本発明の処理方法において、パルプ懸濁液
のpH、温度、無機凝集剤の添加方法等については特に
限定されず、処理する再生パルプ縣濁液の種類等に応じ
て適宜調節すればよい。また、かくして得られた再生パ
ルプは、前述の如き従来技術に付随する問題点を伴うこ
となく、各種の抄紙方法にそのまま適用しうるものであ
る。
のpH、温度、無機凝集剤の添加方法等については特に
限定されず、処理する再生パルプ縣濁液の種類等に応じ
て適宜調節すればよい。また、かくして得られた再生パ
ルプは、前述の如き従来技術に付随する問題点を伴うこ
となく、各種の抄紙方法にそのまま適用しうるものであ
る。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定するものでない。な
お、例中の%及び部は重量%及び重量部を示す。
に説明するが、勿論これらに限定するものでない。な
お、例中の%及び部は重量%及び重量部を示す。
【0018】実施例1 感圧接着紙古紙30%と模造古紙70%を混合した原料
古紙を、通常の高濃度離解工程、粗選スクリーン工程、
脱水濃縮工程、ニーディング処理工程、フローテーショ
ン工程、精選スクリーン工程、除塵工程、脱水濃縮工程
の順で処理して再生パルプを得た。この再生パルプ中に
は粘着物が0.3%含有されていた。
古紙を、通常の高濃度離解工程、粗選スクリーン工程、
脱水濃縮工程、ニーディング処理工程、フローテーショ
ン工程、精選スクリーン工程、除塵工程、脱水濃縮工程
の順で処理して再生パルプを得た。この再生パルプ中に
は粘着物が0.3%含有されていた。
【0019】この再生パルプ100部に対し、ベントナ
イト(クニミネ工業製,クニゲル3V,吸油量55ml
/100g)を10部添加し、パルプ懸濁液のパルプ濃
度を7%に調節して低濃度クリーナーで30分間攪拌処
理し、次いでパルプ濃度を4%に下げて、更に30分間
攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を1.5%に調
節した後、スリット巾0.2mmのスクリーンバスケッ
トを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスクリー
ン)で処理して、増大化された粘着物と無機凝集剤の粒
子を分離した。スクリーン処理前と処理後のパルプ中の
粘着物の量を表1に示した。
イト(クニミネ工業製,クニゲル3V,吸油量55ml
/100g)を10部添加し、パルプ懸濁液のパルプ濃
度を7%に調節して低濃度クリーナーで30分間攪拌処
理し、次いでパルプ濃度を4%に下げて、更に30分間
攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を1.5%に調
節した後、スリット巾0.2mmのスクリーンバスケッ
トを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスクリー
ン)で処理して、増大化された粘着物と無機凝集剤の粒
子を分離した。スクリーン処理前と処理後のパルプ中の
粘着物の量を表1に示した。
【0020】実施例2 実施例1で使用した再生パルプ100部に対し、ベント
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を5部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を8%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を2%に
調節した後、スリット巾0.15mmのスクリーンバス
ケットを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスク
リーン)で処理し、更にパルプ濃度を0.8%に下げ
て、低濃度クリーナー(大機ゴム工業製,セントリーク
リーナー600)で処理して、増大化された粘着物と無
機凝集剤の粒子を分離した。スクリーンとクリーナーで
処理する前と後のパルプ中の粘着物の量を表1に示し
た。
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を5部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を8%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を2%に
調節した後、スリット巾0.15mmのスクリーンバス
ケットを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスク
リーン)で処理し、更にパルプ濃度を0.8%に下げ
て、低濃度クリーナー(大機ゴム工業製,セントリーク
リーナー600)で処理して、増大化された粘着物と無
機凝集剤の粒子を分離した。スクリーンとクリーナーで
処理する前と後のパルプ中の粘着物の量を表1に示し
た。
【0021】実施例3 実施例1で使用した再生パルプ100部に対し、ベント
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を20部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を7%に調節して同様に
1.5時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を
0.6%にに調節した後、低濃度クリーナー(大機ゴム
工業製,セントリークリーナー600)で処理して、増
大化された粘着物と無機凝集剤の粒子を分離した。クリ
ーナー処理前と処理後のパルプ中の粘着物の量を表1に
示した。
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を20部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を7%に調節して同様に
1.5時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を
0.6%にに調節した後、低濃度クリーナー(大機ゴム
工業製,セントリークリーナー600)で処理して、増
大化された粘着物と無機凝集剤の粒子を分離した。クリ
ーナー処理前と処理後のパルプ中の粘着物の量を表1に
示した。
【0022】実施例4 実施例1で使用した再生パルプ100部に対し、ベント
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を10部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を2%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。次にスリット巾0.15mmのス
クリーンバスケットを有するスクリーン(相川鉄工製,
ファインスクリーン)で処理して、増大化された粘着物
と無機凝集剤の粒子を分離した。スクリーン処理前と処
理後のパルプ中の粘着物の量を表1に示した。
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を10部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を2%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。次にスリット巾0.15mmのス
クリーンバスケットを有するスクリーン(相川鉄工製,
ファインスクリーン)で処理して、増大化された粘着物
と無機凝集剤の粒子を分離した。スクリーン処理前と処
理後のパルプ中の粘着物の量を表1に示した。
【0023】実施例5 ベントナイトを活性白土(水澤化学工業製,シルトンL
P−1,吸油量80ml/100g)に変えた以外は、
実施例1と同様に処理して、増大化された粘着物と無機
凝集剤の粒子を分離した。クリーナー処理前と処理後の
パルプ中の粘着物の量を表1に示した。
P−1,吸油量80ml/100g)に変えた以外は、
実施例1と同様に処理して、増大化された粘着物と無機
凝集剤の粒子を分離した。クリーナー処理前と処理後の
パルプ中の粘着物の量を表1に示した。
【0024】比較例1 実施例1で使用した再生パルプ100部に対し、ベント
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を2部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を8%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を2%に
調節した後、スリット巾0.15mmのスクリーンバス
ケットを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスク
リーン)で処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離
した。スクリーン処理前と処理後のパルプ中の粘着物の
量を表1に示した。
ナイト(クニミネ工業製,クニゲル3V)を2部添加
し、パルプ懸濁液のパルプ濃度を8%に調節して同様に
1時間攪拌処理した。この懸濁液のパルプ濃度を2%に
調節した後、スリット巾0.15mmのスクリーンバス
ケットを有するスクリーン(相川鉄工製,ファインスク
リーン)で処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離
した。スクリーン処理前と処理後のパルプ中の粘着物の
量を表1に示した。
【0025】比較例2 攪拌処理時間を30分間に短縮した以外は、実施例2と
同様に処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離し
た。スクリーンとクリーナーで処理する前と後のパルプ
中の粘着物の量を表1に示した。
同様に処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離し
た。スクリーンとクリーナーで処理する前と後のパルプ
中の粘着物の量を表1に示した。
【0026】比較例3 ベントナイトを添加しなかった以外は、実施例1と同様
に処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離した。ス
クリーン処理前と処理後のパルプ中の粘着物の量を表1
に示した。
に処理して、粘着物と無機凝集剤の粒子を分離した。ス
クリーン処理前と処理後のパルプ中の粘着物の量を表1
に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の方法によれば、感圧接着紙を含有する古紙を処理して
得られた再生パルプ中に微分散されている粘着物が、効
率よく分離できるため、処理後の再生パルプは、抄紙時
の各種トラブルの発生や紙品質の低下を伴うことなく、
通常のパルプと同様に使用できる。そのため、従来は禁
忌品として混入できなかった感圧接着紙古紙の有効な再
利用も可能になるものである。
の方法によれば、感圧接着紙を含有する古紙を処理して
得られた再生パルプ中に微分散されている粘着物が、効
率よく分離できるため、処理後の再生パルプは、抄紙時
の各種トラブルの発生や紙品質の低下を伴うことなく、
通常のパルプと同様に使用できる。そのため、従来は禁
忌品として混入できなかった感圧接着紙古紙の有効な再
利用も可能になるものである。
Claims (5)
- 【請求項1】粘着物を含有する再生パルプに、吸油量が
40ml/100g以上である無機凝集剤を添加し、パ
ルプ濃度2〜8重量%の懸濁液とした後、少なくとも1
時間以上攪拌処理し、更にパルプ濃度1〜2重量%に希
釈した懸濁液をスクリーン処理すること及び/又はパル
プ濃度0.5〜1重量%に希釈した懸濁液をクリーナー
処理することを特徴とする再生パルプの処理方法。 - 【請求項2】無機凝集剤が、ベントナイト、活性白土よ
り選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の再生パ
ルプの処理方法。 - 【請求項3】無機凝集剤を、再生パルプ100重量部に
対して5〜50重量部添加する請求項1または2記載の
再生パルプの処理方法。 - 【請求項4】再生パルプが、感圧接着紙古紙を含む原料
を再生処理したものである請求項1〜3記載の再生パル
プの処理方法。 - 【請求項5】再生パルプが、粘着物を0.0001〜
0.5重量%含有する再生パルプである請求項1〜4記
載の再生パルプの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22102692A JPH0665882A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 再生パルプの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22102692A JPH0665882A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 再生パルプの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665882A true JPH0665882A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16760329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22102692A Pending JPH0665882A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 再生パルプの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665882A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001279590A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 古紙再生処理方法 |
CN100366547C (zh) * | 2005-10-01 | 2008-02-06 | 戴福寿 | 新型造纸污水净水剂的制作方法 |
JP2009154154A (ja) * | 1998-03-16 | 2009-07-16 | Nalco Chem Co | 処理された容器の再生に有用な汚染物質分散剤 |
JP2020133024A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 大王製紙株式会社 | 古紙パルプの製造方法及び古紙パルプ |
WO2021009988A1 (ja) * | 2019-07-16 | 2021-01-21 | 株式会社大善 | スクリーンリジェクトからの繊維回収方法と、前記繊維回収方法に使用する精選前処理装置 |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP22102692A patent/JPH0665882A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154154A (ja) * | 1998-03-16 | 2009-07-16 | Nalco Chem Co | 処理された容器の再生に有用な汚染物質分散剤 |
JP2001279590A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 古紙再生処理方法 |
CN100366547C (zh) * | 2005-10-01 | 2008-02-06 | 戴福寿 | 新型造纸污水净水剂的制作方法 |
JP2020133024A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 大王製紙株式会社 | 古紙パルプの製造方法及び古紙パルプ |
WO2021009988A1 (ja) * | 2019-07-16 | 2021-01-21 | 株式会社大善 | スクリーンリジェクトからの繊維回収方法と、前記繊維回収方法に使用する精選前処理装置 |
JP2021014664A (ja) * | 2019-07-16 | 2021-02-12 | 株式会社大善 | スクリーンリジェクトからの繊維回収方法と、前記繊維回収方法に使用する精選前処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0592789B1 (en) | Process for deinking wastepaper utilizing organoclays formed in situ | |
JP2899141B2 (ja) | 印刷物のインキ除去方法 | |
JP2000096473A (ja) | 故紙原料より粘着性物質を除去しその粘着作用を抑制する方法 | |
JP2761608B2 (ja) | 廃紙材料のインク抜き方法 | |
JPH11505302A (ja) | インキの凝集を利用する混合故紙のリサイクル方法 | |
EP0644964B1 (en) | Waste paper treatment process and recycled paper obtained | |
US20040065419A1 (en) | Removal of contaminants from recycled paper fibers | |
JPH0665882A (ja) | 再生パルプの処理方法 | |
JP3217363B2 (ja) | インキの凝集を利用する改良脱インキ方法 | |
US5258099A (en) | Office wastepaper deinking process using fatty alcohols | |
JPH05209383A (ja) | 感圧接着紙古紙のパルプ化法 | |
JPH04209881A (ja) | 感圧接着紙古紙の再生パルプ化法 | |
US5639346A (en) | Magnetic removal of "stickies" from waste papers | |
US3354027A (en) | Deinking of waste paper | |
JP2002155482A (ja) | 古紙パルプの製造方法 | |
AU3451393A (en) | Method of removing the ink from recycled printed paper | |
JPH04209880A (ja) | 剥離紙古紙のパルプ化方法 | |
JP2964751B2 (ja) | 感圧接着紙古紙のパルプ化法 | |
JPH07107235B2 (ja) | 古紙パルプ処理方法 | |
US3069306A (en) | Oxyalkylated water process | |
KR0151110B1 (ko) | 폐지재료의 탈묵법 | |
KR100260835B1 (ko) | 고백색도 재생펄프의 제조방법 | |
JP3744775B2 (ja) | 浮沈法を用いた紙の分離方法 | |
JPS63135585A (ja) | 感熱記録古紙の再生方法 | |
JPH04174787A (ja) | 感圧接着紙古紙のパルプ化法 |