JPH0665842U - リモートシール型差圧・圧力発信器 - Google Patents

リモートシール型差圧・圧力発信器

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JPH0665842U
JPH0665842U JP1168593U JP1168593U JPH0665842U JP H0665842 U JPH0665842 U JP H0665842U JP 1168593 U JP1168593 U JP 1168593U JP 1168593 U JP1168593 U JP 1168593U JP H0665842 U JPH0665842 U JP H0665842U
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pressure
diaphragm
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corrosion
tantalum
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JP1168593U
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宏 窪田
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山武ハネウエル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温強度の低い耐蝕材料によるシールダイヤ
フラム機械的強度不足にによって、被測定流体が高温状
態である場合の変形問題を防ぎ、測定精度の安定化を図
る。 【構成】 キャピラリチューブ5の延長端の測圧端7
に、タンタル等による耐蝕性材料からなるシールダイヤ
フラム6を有する。その波形部でプロセス流体側の外周
寄り部分に、シールダイヤフラム材料よりも高温強度を
有するタンタル系アモルファス等の耐蝕性金属被膜20
をコート処理により設ける。また、シールダイヤフラム
波形部の封入液側の外周寄り部分に、シールダイヤフラ
ム材料よりも高温強度を有する金属被膜を設ける。さら
に、シールダイヤフラム波形部の外周寄りの両面部分
に、シールダイヤフラム材料よりも高温強度を有する耐
蝕性金属被膜を設けたりする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば高温流体や腐食性流体等の各種プロセス流体の圧力等を検 出するために被測圧部側に臨む少なくとも一つの測圧端を検出部ボディから導出 したキャピラリチューブの延設端に有するリモートシール型の差圧・圧力発信器 に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種のプロセス流体の圧力等を測定するために用いられるリモートシール型の 差圧または圧力発信器(差圧・圧力発信器という)は、強腐食性、高粘性、凝縮 性、高温、金属の析出等を有するプロセス流体の測定用として用いて効果的なも のである。
【0003】 すなわち、この種のリモートシール型差圧・圧力発信器は、その発信器本体側 で圧力検出を行なう検出部ボディから離れた被測圧部側にプロセス接液用のシー ルダイヤフラムを測圧端として二カ所または一カ所に設けるとともに、これら測 圧端と検出部ボディとの間をキャピラリチューブでつなぎ、その内部に圧力伝達 媒体としてシリコンオイル等の封入液を封入してなる液封構造とされている。 そして、この種のリモートシール型差圧・圧力発信器は、たとえば石油精製プ ラントにおける高温反応塔等といった密閉タンク内で上、下二位置の差圧または タンク内圧を大気圧との圧力差にて検出することにより液面測定を行なう場合な どに用いられる。
【0004】 このようなリモートシール型差圧・圧力発信器において、たとえば差圧発信器 の概略構成を図9を用いて説明すると、全体を符号1で示すリモートシール型差 圧発信器は、その内部に一対をなす受圧空間2A,2Bおよびその圧力差を検出 する圧力検出センサ3等を備えた検出部ボディ4と、この検出部ボディ4の各受 圧空間2A,2Bにキャピラリチューブ5A,5Bを介してそれぞれ接続された 測圧端としてのシールダイヤフラム6A,6Bを有する高、低圧圧力取出部7A ,7Bとを備えている。
【0005】 また、これら各圧力取出部7A,7Bのシールダイヤフラム6A,6Bによる 内方室からキャピラリチューブ5A,5Bを介して連続する検出部ボディ4の対 応する受圧空間2A,2Bにかけての空間部内には、それぞれ圧力伝達媒体とし てシリコンオイルなどの封入液8が封入されている。
【0006】 そして、上述した差圧発信器1の各圧力取出部7A,7Bは、被測圧部として のタンク9に設けられた高、低圧圧力取出用孔9A,9Bに連結され、その受圧 素子としてのシールダイヤフラム6A,6Bがタンク9内に臨み、タンク9下方 でその内部流体中に臨む高圧側のシールダイヤフラム6Aにて液面高さhによる ヘッド圧を、またタンク9上方でタンク内室に臨む低圧側のダイヤフラム6Bに てタンク内圧を測定し、これらの差圧によりタンク9内の液面位置(高さh)を 測定するような構成とされていた。
【0007】 なお、圧力発信器では、上述した検出部ボディ4内の受圧空間2A,2Bのう ちの一方を大気圧室とし、そのキャピラリチューブ5Aを大気に開放するように なっている。そして、他方のキャピラリチューブ5Bが、測圧端としてのシール ダイヤフラム6Bを有する圧力取出部7Bを、タンク9の一部に形成される圧力 取出用孔9Bに対しタンク内圧を測定可能に設けることで、このタンク内圧と大 気圧との圧力差により測定し、タンク9内の液面位置(高さh)を測定し得るも のである。
【0008】 ところで、上述したリモートシール型差圧・圧力発信器1において、その測圧 端7(7A,7B)は、概略図10に示すような構造となっている。 すなわち、測圧端7は、ステンレス等により形成されるダイヤフラムベース1 0とその接液側に臨むダイヤフラム受面10aに沿って配設され、その周縁部が ベース10側に溶接等で固着されるシールダイヤフラム6(6A,6B)を備え ている。ここで、このようなシールダイヤフラム6は、被測定流体が塩酸や塩素 ガス等のように腐食性を有する場合には、一般的なステンレス(SUS)等では 持たないため、タンタル(Ta)、モネル等のような耐蝕性を有する金属材料で 形成されている。
【0009】 また、図中11は被測定流体が腐食性流体である場合においてステンレス等に よるベース10部分での耐蝕性を保障するためにベース10の接液側を保護する ように設けられる略環状のカバーで、このカバー11を用いた場合は、シールダ イヤフラム6は、その周縁部をカバー11内周縁に溶接等で固着するようになっ ている。ここで、このようなカバー11も、上述したシールダイヤフラム6と同 様に、タンタル(Ta)、モネル等の耐蝕性を有する金属材料で形成される。 なお、5(5A,5B)は検出部ボディ4から導出されたキャピラリチューブ である。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようにシールダイヤフラム6等をタンタル等の耐蝕性 を有する金属材料で形成しても、このようなタンタル等は高温条件下での機械的 強度が弱いため、高温状態では、シールダイヤフラム6の機械的強度が低下し、 これによりこのシールダイヤフラム6がが変形し、その結果として測定精度が劣 化するという問題を避けられないものであった。
【0011】 特に、シールダイヤフラム6の材料として用いるタンタルの熱膨張係数は6. 5×10-6であるのに対し、その周縁部が固着されるダイヤフラムベース10の 材料であるステンレスの熱膨張係数は10×10-6である。
【0012】 したがって、室温から高温状態となると、ステンレスによるベース10がダイ ヤフラム6を放射方向に引っ張るように延びた後に、再び室温状態となったりす ると、ベース10側は元の形状に戻るも、ダイヤフラム6側は、上述したように 高温時の機械的強度が弱いために、上述した変位に耐えられず、延びたままの状 態に変形することから、測定精度が劣化してしまうものであった。 特に、被測定流体側が負圧である場合には、上述したような延びた状態にある シールダイヤフラム6は、被測定流体側に反転して膨出する状態となり、この場 合にも測定精度の面等で問題となるものであった。 さらに、上述したようにシールダイヤフラム6が延びると、ベース10側のダ イヤフラム受面10a側の山や谷との間でずれを生じることを避けられず、オー バーロード時に着底がうまく行かないという問題もあった。
【0013】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被測定流体が腐食性を 有しかつ高温状態にあるプロセス流体である場合にあっても、測定端でのシール ダイヤフラムの耐蝕性と共に機械的強度をも確保し、ダイヤフラムベースとの熱 膨張差に伴なう変形等を生じることを防ぎ、常に所要の状態でのダイヤフラム変 位に伴なう測定精度を維持し、適切な圧力測定を行なえるリモートシール型差圧 ・圧力発信器を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信 器は、検出部ボディから導出されたキャピラリチューブの延長端側の測圧端にお いて、シールダイヤフラム波形部のプロセス流体側で少なくとも外周寄りの部分 に、タンタル等のシールダイヤフラム材料よりも高温強度を有するタンタル系ア モルファス等の耐蝕性金属材料による金属被膜を、コート処理等によって設けた ものである。
【0015】 また、本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信器は、シールダイヤフラ ム波形部の封入液側で少なくとも外周寄りの部分に、タンタル等のシールダイヤ フラム材料よりも高温強度を有するタンタル系アモルファスやクロム等の金属材 料による金属被膜を設けたものである。
【0016】 さらに、本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信器は、シールダイヤフ ラム波形部の少なくとも外周寄りの両面部分に、タンタル等のシールダイヤフラ ム材料よりも高温強度を有するタンタル系アモルファス等の耐蝕性金属材料によ る金属被膜を設けたものである。
【0017】
【作用】
本考案によれば、タンタル等によるシールダイヤフラムの波形部において、プ ロセス流体側または封入液側、あるいは両面側で少なくとも外周寄りの部分に、 高温強度を有するタンタル系アモルファス等による耐蝕性金属材料等による金属 被膜を形成することによって、被測定流体が高温状態にあるプロセス流体であっ てかつ腐食性を有するものである場合にも、耐蝕性を確保し、かつ高温条件下で の機械的な強度を持たせ、高温状態でのステンレス等によるダイヤフラムベース との熱膨張差に伴なう引張り変位に起因する延び等といった変形を抑えることが 可能となる。
【0018】
【実施例】
図1は本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信器の一実施例を示し、そ の要部である測圧端部分のみを示している。なお、リモートシール型差圧・圧力 発信器における検出部を含めた全体の概略構成は前述した図9および図10に例 示した通りで、これらの図と同一または相当する部分には同一符号を付し、その 詳細な説明は省略する。
【0019】 さて、本考案によれば、図1に示したようなリモートシール型差圧・圧力発信 器における測圧端7において、シールダイヤフラム6における波形部でのプロセ ス流体側(外面側)の少なくとも外周寄り部分に、タンタル等のシールダイヤフ ラム材料よりも高温強度を有するタンタル系アモルファス等の耐蝕性金属材料に よる金属被膜20を、コート処理等によって設けたところを特徴としている。
【0020】 すなわち、一般にステンレス等の金属材料で形成されるダイヤフラムベース1 0に対し、腐食性流体に対する耐蝕性を確保するためにタンタル等で形成される シールダイヤフラム6やカバー11等を溶接して設けた後、タンタル系アモルフ ァスのような耐蝕性金属材料をスパッタ法等によってコート処理し、数μから数 10μ程度の金属被膜20を形成する。
【0021】 そして、このような構成によれば、シールダイヤフラム6の高温状態での機械 的強度を確保でき、これにより被測定流体が腐食性を有しかつ高温状態であるプ ロセス流体であっても、耐蝕性が損なわれないばかりでなく、高温時の機械的強 度を確保でき、これにより従来のようなステンレスによるダイヤフラムベース1 0との熱膨張差に伴なう延び等の変形を生じ難くくし、その結果としてこのシー ルダイヤフラム6による圧力測定での測定精度を確保し得るものである。
【0022】 ここで、上述した図1に示した実施例では、シールダイヤフラム6のプロセス 流体側の面における外周寄りの部分に、カバー11の外面をも含めてタンタル系 アモルファス等の耐蝕性金属材料による金属被膜20を、略環状に形成した場合 を示している。 また、このような耐蝕性金属材料による金属被膜20でのコート厚さは、シー ルダイヤフラム6の外周側を厚くし、内周側を薄くすればよい。要は、高温状態 での熱膨張に伴なう延び等の変形に対し、変形を防止できる程度の機械的強度を 持たせるとよく、変形の大きいダイヤフラム6の外周側部分を厚くして補強機能 を発揮させ、かつこの補強機能によって半径方向での応力を補強し、ダイヤフラ ム6での特性変化を小さくすればよい。
【0023】 そして、このようにすれば、シールダイヤフラム6において、高温時の引張り 変位の状況から見て機械的強度が最も弱く、山や谷が放射方向に引っ張られて塑 性変形を生じ易い部分の強度を補強することができる。
【0024】 ここで、上述したようにタンタル等によるシールダイヤフラム6の外周寄りの 部分のみにタンタル系アモルファス等の耐蝕性金属材料による金属被膜20を形 成することで、機械的強度を保ち、変形を防ぐことができる理由は次の通りであ る。
【0025】 すなわち、タンタルによるダイヤフラム6では、加熱して高温状態となると、 図4の(a)から(b)に示す状態に移行し、前述したステンレスによるダイヤ フラムベース10との熱膨張係数の差によって、ダイヤフラム6が放射方向に引 っ張られ、熱応力が発生し、かつダイヤフラム6の高温に対する機械的強度が低 いために、同図(b)中に示すような塑性変形を生じてしまう。 すなわち、このようなダイヤフラム6では、ダイヤフラムベース10に連結さ れる外周寄りの山や谷が延びてつぶれてしまうことになる。
【0026】 これは、高温状態では、ダイヤフラム6には、図5に示したように、その外周 部側に中央部寄りも大きな応力が加わることで理解されよう。 なお、図中破線で示したのは、ダイヤフラム6に塑性変形が生じる応力の大き さを示す。
【0027】 したがって、上述したダイヤフラム6において高温時の機械的強度を増大させ るためには、上述した応力が大きい部分のみを補強すればよいことは明かであろ う。そして、このようなダイヤフラム6の外周寄りの部分のみに、高温強度を有 する耐蝕性金属材料による金属被膜20を形成した特性を、図3の(a)に示し 、その利点は明らかである。
【0028】 しかし、このような図1に示した実施例構造には限定されず、たとえば図2か ら明らかなように、シールダイヤフラム6の全周にわたってタンタル系アモルフ ァス等の耐蝕性金属材料による金属被膜20を形成し、これによってダイヤフラ ム6に機械的な強度を持たせ、高温状態でのステンレス等のダイヤフラムベース 10との熱膨張差に伴なう引張り変位に起因する変形を抑えるような構成として もよい。
【0029】 ここで、このようなダイヤフラム6の全面にわたって耐蝕性金属材料による金 属被膜20を形成した場合の特性を、図3の(b)に示し、機械的強度を得て、 高温時の変形を防止し得ることは理解されよう。 尤も、上述した図3の(a)との比較から見ると、ダイヤフラム6の外周寄り の部分にのみに、高温強度を有する耐蝕性金属材料による金属被膜20を形成し た方が、ダイヤフラム6のコンプライアンス等の特性上で有利である。
【0030】 以上のような構成によれば、タンタル系アモルファスは、硬く、延性が少ない ことから、ダイヤフラム6における高温時の機械的強度を増すことができ、従来 のような高温状態での変形を抑制することができる。 また、このようなタンタル系アモルファスは、耐蝕性も、タンタルと殆ど変わ らず、所要の効果を得られるものである。ここで、上述したタンタル系アモルフ ァス等の耐蝕性金属材料による金属被膜20では、多少ピンホールがあっても、 下地のダイヤフラム6もタンタル等の耐蝕性をもつ金属材料で形成されるために 、耐蝕性の面での問題は生じることはない。 さらに、上述した構成によれば、高温条件下での変形がないので、高温真空の 分野でも使用可能で、その応用性は高い。
【0031】 図6ないし図8は本考案の別の実施例を示し、ここで図6はシールダイヤフラ ム6の封入液側で外周寄り部分に、シールダイヤフラム6の材料よりも高温強度 を有する金属材料によって金属被膜20を形成した場合を、図7はシールダイヤ フラム6の封入液側の全面にわたって、金属被膜20を形成した場合を示してい る。 なお、このような内側の金属被膜20は、ベース10への溶接部分には形成し ないようにすることが、溶接精度や耐蝕性を確保するうえで望ましい。
【0032】 このような構成によっても、前述した実施例と略同様に、ダイヤフラム6の高 温時の機械的強度を確保し、変形問題を抑えることができる。 たとえばこのような金属被膜20の材料としては、前述したようなタンタル系 アモルファスのような耐蝕性金属材料でもよいが、このダイヤフラム6の材料( タンタル)の熱膨張係数6.5×10-6と略等しい熱膨張係数6.2×10-6を 有するクロム等を用いてもよい。要は、機械的強度があり、弾性のある金属材料 をコート処理することで形成される金属被膜20であればよい。 ここで、図6に示すように外周部分にのみ環状の金属被膜20を形成すると、 ダイヤフラム6の全面での軟らかさを犠牲とせずに、強度を補強できるという利 点がある。
【0033】 さらに、図8はシールダイヤフラム6の波形部の少なくとも外周寄りの両面部 分に、シールダイヤフラム6の材料よりも高温強度を有するタンタル系アモルフ ァス等の耐蝕性金属材料による金属被膜20を、略同等に形成した場合を示して いる。 これは、タンタル等によるダイヤフラム6に異質の材料(タンタル系アモルフ ァスも含まれる)をコート処理して金属被膜20を形成すると、ダイヤフラム6 の山に変形が生じ、ダイヤフラム6の特性が変化する虞れがあるため、これを防 止するようにしたものである。 すなわち、同一材料の金属被膜20を、ダイヤフラム6の同一対応個所に同等 に形成すると、これら間での金属被膜20形成時の変形が相殺され、ダイヤフラ ム6の山に変形が生ぜず、特性変化を防止できるためである。
【0034】 なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、検出部ボディ4やこれを測 圧端7に連結する測圧側のキャピラリチューブ5との連結構造、さらにダイヤフ ラムベース10やシールダイヤフラム6、カバー11の組付け構造等を始めとし て各部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由である。
【0035】 また、本発明に係るリモートシール型の差圧・圧力発信器は、上述した実施例 における液面計に限定されず、種々の分野における各種の機器、装置における差 圧・圧力測定用として用いてその効果を発揮し得るものである。
【0036】
【考案の効果】 以上説明したように本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信器によれば 、検出部ボディから導出されたキャピラリチューブの延長端側の測圧端において 、シールダイヤフラム波形部のプロセス流体側、封入液側あるいは両面側で少な くとも外周寄りの部分に、タンタル等によるシールダイヤフラム材料よりも高温 強度等を有するタンタル系アモルファス等の耐蝕性金属材料による金属被膜を、 コート処理等によって設けるようにしたので、簡単な構造にもかかわらず、被測 定流体が高温状態にあるプロセス流体であってかつ腐食性を有するものである場 合にも、耐蝕性を確保し、かつ高温条件下での機械的な強度を持たせ、高温状態 でのステンレス等によるダイヤフラムベースとの熱膨張差に伴なう引張り変位に 起因する延び等といった変形を抑えることが可能となる。
【0037】 特に、タンタル系アモルファスは、硬く、延性が少ないことから、タンタルに よるダイヤフラムにおける高温時の機械的強度を増すことができ、従来のような 高温状態での変形を抑制することができる。 また、このようなタンタル系アモルファスは、耐蝕性も、タンタルと殆ど変わ らず、所要の効果を得られるものである。ここで、上述したタンタル系アモルフ ァス等の金属被膜では、多少ピンホールがあっても、下地のダイヤフラムもタン タル等の耐蝕性を有する金属材料で形成されるために、耐蝕性の面での問題は生 じることはない。
【0038】 さらに、本考案によれば、シールダイヤフラム波形部の少なくとも外周寄りの 両面部分に、タンタル等のシールダイヤフラム材料よりも高温強度を有するタン タル系アモルファス等の耐蝕性金属材料による金属被膜を設けることにより、タ ンタル等によるダイヤフラムに異質の材料(タンタル系アモルファスも含まれる )をコート処理して金属被膜を形成しても、ダイヤフラムの山に変形が生じ、ダ イヤフラム特性が変化するといった問題を防止することが可能となる。 これは、同一材料の金属被膜を、ダイヤフラムの同一対応個所に同等に形成す ると、これら間での金属被膜形成時の変形が相殺され、ダイヤフラムの山に変形 が生ぜず、特性変化を防止できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリモートシール型差圧・圧力発信
器の一実施例を示し、要部である測圧端部分の拡大断面
図である。
【図2】本考案の変形例を示す測圧端部分の拡大断面図
である。
【図3】本考案を特徴づける金属被膜による効果を説明
するための特性図で、(a)は図1の構造、(b)は図
2の構造による特性図である。
【図4】測圧端でのシールダイヤフラムの高温時の変形
状態を、(a),(b)により説明するための概略説明
図である。
【図5】従来のシールダイヤフラム構造による特性を示
す図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す概略図である。
【図7】図6の変形例を示す概略図である。
【図8】本考案のさらに別の実施例を示す概略図であ
る。
【図9】リモートシール型差圧・圧力発信器の検出部構
造の従来例を説明するための概略図である。
【図10】リモートシール型差圧・圧力発信器の測圧端
構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 リモートシール型差圧・圧力発信器 4 検出部ボディ 5 キャピラリチューブ 6 シールダイヤフラム 7 測圧端 8 封入液 10 ダイヤフラムベース 11 カバー 20 金属被膜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに画成して形成される一対の受圧空
    間およびその圧力差を検出する手段を有する検出部ボデ
    ィと、この検出部ボディの各受圧空間内から導出されて
    圧力伝達用の封入液が封入されている少なくとも一本の
    キャピラリチューブの延長端に連接され被測圧部に臨む
    シールダイヤフラムを有する測圧端を備えてなるリモー
    トシール型差圧・圧力発信器において、 前記シールダイヤフラム波形部のプロセス流体側で少な
    くとも外周寄り部分に、シールダイヤフラム材料よりも
    高温強度を有する耐蝕性金属材料による金属被膜を設け
    たことを特徴とするリモートシール型差圧・圧力発信
    器。
  2. 【請求項2】 互いに画成して形成される一対の受圧空
    間およびその圧力差を検出する手段を有する検出部ボデ
    ィと、この検出部ボディの各受圧空間内から導出されて
    圧力伝達用の封入液が封入されている少なくとも一本の
    キャピラリチューブの延長端に連接され被測圧部に臨む
    シールダイヤフラムを有する測圧端を備えてなるリモー
    トシール型差圧・圧力発信器において、 前記シールダイヤフラム波形部の封入液側で少なくとも
    外周寄り部分に、シールダイヤフラム材料よりも高温強
    度を有する金属被膜を設けたことを特徴とするリモート
    シール型差圧・圧力発信器。
  3. 【請求項3】 互いに画成して形成される一対の受圧空
    間およびその圧力差を検出する手段を有する検出部ボデ
    ィと、この検出部ボディの各受圧空間内から導出されて
    圧力伝達用の封入液が封入されている少なくとも一本の
    キャピラリチューブの延長端に連接され被測圧部に臨む
    シールダイヤフラムを有する測圧端を備えてなるリモー
    トシール型差圧・圧力発信器において、 前記シールダイヤフラム波形部の少なくとも外周寄りの
    両面部分に、シールダイヤフラム材料よりも高温強度を
    有する耐蝕性金属材料による金属被膜を設けたことを特
    徴とするリモートシール型差圧・圧力発信器。
JP1168593U 1993-02-23 1993-02-23 リモートシール型差圧・圧力発信器 Pending JPH0665842U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241401A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Kyocera Corp 圧力検出装置用パッケージ
JP2011163892A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Yokogawa Electric Corp 差圧測定装置

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