JPH0665381B2 - 脂質ベシクル水性分散液の製法及び該分散液に基づく組成物 - Google Patents

脂質ベシクル水性分散液の製法及び該分散液に基づく組成物

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JPH0665381B2
JPH0665381B2 JP2275167A JP27516790A JPH0665381B2 JP H0665381 B2 JPH0665381 B2 JP H0665381B2 JP 2275167 A JP2275167 A JP 2275167A JP 27516790 A JP27516790 A JP 27516790A JP H0665381 B2 JPH0665381 B2 JP H0665381B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脂質ベシクル水性分散液の製法及び該分散液に
基づく組成物に関する。
この分散液の脂質ベシクルは空間を囲い込む脂質2重相
により形成される少くとも1枚のシートを含んで成るラ
メラ構造をもつ。このベシクルは有利には水溶性活性物
質たとえば薬品又は化粧品を含む水性相を包囲(encaps
ulate)しこれを外部条件から保護する。このベシクル
はイオン性脂質からも又非イオン性脂質からも製造する
ことが可能であり、本明細書においては『ベシクル』と
いう用語はこれら2種の構造を指す。
フランス特許出願FR-A-2,399,242明細書には水性懸濁液
中のリポソームの製法が記載されている。これによれば
活性物質を含むことのできる第1の水性相を水と非混和
性の又は僅かに混和性の溶媒中に式XY[式中Xは親水性
基でありYは親油性基である]で表される脂質の存在下
で分散させ、物質XYのフィルムで包まれた水性相の顕微
鏡的小球から成る『リポソーム前駆体』の連続溶媒相を
得ることを可能とする。この『ベシクル前駆体』を水性
媒質中に過剰の脂質XY又は他の脂質ZW(Zは親水性基で
ありWは親油性基である)の存在下で乳化し、この乳化
の前又は後に前記溶媒を除去する。しかしながらこの方
法では第1の工程の分散に音波又は超音波の使用を必要
とするので工業的規模での製造には不向きである。
フランス特許出願FR-B-2,418,023明細書には生理学的に
活性な物質を囲い込むのに適した脂質オリゴラメラ合成
カプセルの製造方法が記載されている。これによればカ
プセル壁体を形成することのできる化合物を溶媒中に含
む有機相と包まれる生理学的活性物質を含む水性相との
混合物を作り、有機相と水性相との比を油中水型(W/
O)乳濁液を与えるために好適なものとし、この型の均
質な乳濁液を形成し、その乳濁液の有機溶媒をゲル特性
をもつ混合物が得られるまで蒸発させ、この混合物を水
性媒質中に分散させることによって生理学的に活性な物
質を囲い込む合成オリゴラメラカプセルの懸濁液へとこ
の混合物を変換する。しかしながら、この方法では、有
機相中の脂質濃度は相対的に低い0.05〜5重量%の範囲
に押えねばならず、従って高濃度ベシクルをもつ組成物
を簡単な方法で得ることを可能とするものではなかっ
た。また、乳化は好ましくは超音波により達成されるも
のであり工業的規模での応用には不適当なものであっ
た。
日本特許出願特願昭62-273,386明細書(特開平1-117,82
4)には、脂質を有機溶媒中に溶解し、水を加え、溶媒
を除去して水和性を形成し、この水和相を水性相中に分
散してベシクルを形成する、ベシクルの製法が記載され
ている。この方法はベシクルの寸法及びその寸法分布を
減じるために得られた分散液を超音波又はホモジナイザ
により処理することを必要とする。超音波処理の欠点は
前記のとおりであり、ホモジナイザ処理では、熱感受性
の包まれた活性物質に悪影響を及ぼすことのある分散液
の温度上昇を引起こすことの他に、媒質中に金属性粒子
を放出するという欠点がある。金属性粒子の放出は金属
の根跡量に対して感受性である包まれた活性物質に悪影
響を及ぼすことがある。
フランス特許出願FR-A-2,561,101明細書にはリボソーム
の製法が記載されている。この方法によれば第1の水性
相を水と非混和性の有機溶媒中に親油性部分と親水性部
分とを含んで成る分子の存在下に分散してW/O乳濁液
を形成し、このW/O乳濁液から温和な方法で有機溶媒
の大部分を除去して濃縮W/O乳濁液を作り、この乳濁
液に親油性部分と親水性部分とを含んで成る分子を含有
する第2の水性相をかきまぜながら徐徐に加え、同時に
残りの有機溶媒を蒸発により除去する。この方法におい
ても、有機相中の脂質濃度は0.5〜5重量%の低い範囲
でしかない。また第2工程における有機溶媒の除去は主
としてデカンテーションにより行われるので長時間を要
し、工業的規模での実施には致命的な欠点となる。
またヨーロッパ特許出願EP-A-349,429明細書には壁部分
が両親媒性脂質と場合によりさらに物質Aとで構成され
そして芯部分が水又は場合により物質Bを含む水溶液で
構成される、サブミクロン単位のオリゴラメラ状リポソ
ームの形の分散可能なコロイド状両親媒性脂質組織の製
法が記載されている。この方法によれば物質Bを溶解し
て含むことのある溶媒中の脂質(及び場合により物質
A)の溶液で実質的に構成される液相を作り、水又は物
質Bの水溶液で実質的に構成される第2の液相を作り、
第1の液相を第2の液相に温和なかきまぜの下に加えて
コロイド状のベシクル懸濁液を実質的に即座に形成し、
望むなら溶媒及び水の全部又は一部分を除去して所望の
ベシクル濃度のコロイド状懸濁液を得る。実際に使われ
ている溶媒は水と混和性の溶媒であり、溶媒中の脂質濃
度の範囲は0.1〜10重量%と非常に限定されている。
本発明の目的は工業的実施に好適な脂質小球水性懸濁液
の製法を提供することにある。本発明によればこの目的
はベシクルのシートを形成する脂質を溶解するために水
と非混和性の溶媒を使用し、この脂質を溶解した溶媒相
を水性相中に分散させて水中油型(O/W)乳濁液を作
り、この分散をかきまでにより行うことにより達成され
る。本発明方法は次の利点をもつ。すなわち、脂質は溶
媒相中に溶解され、従ってこれを融解させる必要がない
ので低い温度で実施することができ、このことによりベ
シクル中に熱感受性の活性物資を含むことが可能とな
る。また濃縮された有機相を採用することも可能とな
る。しかしながら最大のそして全く予期されなかったま
た説明できない利点は非常に高品質のベシクル相、すな
わち分散性の低いそして包みこみの度合い(degree of
encapsulation)の高いベシクル、が常に直接に得られ
るという点である。このことにより次に続くホモジナイ
ズ工程が不要となり従ってこの工程について前記した欠
点をすべて避けることができる。
また、本発明方法は従来の方法と比べて速やかである。
すなわち従来の方法では、脂質とベシクル内に包む水性
相とを接触させ、穏やかにかきまぜてラメラ相を形成
し、液体分散剤を添加しそして激しくかきまぜている
が、本発明によればラメラ相を形成するための常に非常
な長時間を要した水和工程が不要となる。
従って、本発明は、 (a)少くとも1種の脂質を少くとも1種の有機溶媒中
に溶解する第1の工程、 (b)第1の工程により得られた有機相を水性相中に加
える第2の工程、 (c)第2の工程により得られた混合物をかきまぜて分
散させる第3の工程、及び (d)溶媒の水の一部分と共に蒸発させる第4の工程 を含んで成る、各各水性液を包囲する少くとも1枚の回
転楕円体状のシートにより構成されるラメラ状脂質ベシ
クルの水性分散液の製造方法であって、 (イ)第1工程における有機溶媒が水と非混和性のもの
であり、 (ロ)第2工程における2つの相の各各の量は水中油型
(O/W)分散液が得られるものであり、そして (ハ)第3工程及び第4工程においては分散液の連続相
が常に水性相であるように強くかきまぜを行う、 ことを特徴とする、脂質ベシクル水性分散液の製法を提
供する。
この方法において、必要であれば、分散液を第5の工程
において濃縮することができる。
第1工程における溶媒として圧力1.5×104〜105パスカ
ルでの沸点が50℃より低くベシクルの形成に使う脂質を
可溶化する水非混和性溶媒はすべて有利に使うことがで
きる。このような溶媒はたとえばジクロロメタン、クロ
ロホルム、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチル、ヘキ
サン、シクロヘキサン、トルエン、石油エーテル及びこ
れらの2種以上の混合物から成る群から選んだものであ
る。
第1工程において脂質を有機相の約5〜50重量%好まし
くは約10〜20重量%の量で存在させて有機層を製造する
ことができる。この高脂質濃度は本発明方法の非常に興
味ある特徴である。
また、本発明方法においては第1工程を温度約35℃〜55
℃好ましくは35℃付近で行う。
脂質を非イオン性両親媒性脂質、イオン性両親媒性脂質
及び非イオン性脂質とイオン性脂質との混合物から選ぶ
ことができる。
非イオン性両親媒性脂質としては特には、 (i)式 [式中、−C3H5(OH)O−は次式の構造の混合物又は各
各単独成分から成るものであり、 は1−6の平均統計値であり、Rは (a)線状又は分枝状の飽和又は不飽和のC12〜C30脂肪
鎖又はラノリンアルコールの炭化水素残基であるか、 (b)基R1CO[R1は線状又は分枝状のC11〜C17脂肪族基
である]であるか、又は (c)基R2OC2H3(R3) [R2はRについて前記した(a)又は(b)の意味をも
ち、−OC2H3(R3)−は次式の構造の混合物又は各各単
独成分から成るものであり、 そしてR3はRについて前記した(a)の意味をもつ] である] で表わされる線状又は分枝状ポリグリセロールエーテ
ル、 (ii)2個の脂肪鎖を含む線状又は分枝状ポリグリセロ
ールエーテル、 (iii)ポリエトキシル化脂肪アルコール、ポリエトキ
シル化ステロール又はフィトステロール、 (iv)ポリオールエーテル、 (v)エトキシル化又は非エトキシル化ポリオールエス
テル、 (vi)天然又は合成のグリコリピド、及び (vii)式 [式中、R4はC7〜C21アルキル又はアルケニル基であ
り、R5は飽和又は不飽和C7〜C31炭化水素残基であり、
−COAは式 (式中、Bはモノ−又はポリ−ヒドロキシル化第1又は
第2アミンから誘導された基であり、そしてR6は水素原
子、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であ
る) で表される基又は式 −COOZ (式中、ZはC3〜C7ポリオールの残基である)で表わさ
れる基である] で表わされるヒドロキシアミド から成る群から選ばれる。
イオン性両親媒性脂質は特には天然のリン脂質たとえば
卵又は大豆レシチン及びスフィンゴミエリン、合成のリ
ン脂質たとえばジパルミトイルホスファチジルコリン又
は水素化されたレシチン、及びアニオン性化合物から選
ばれる。
第4工程における溶媒の蒸発は有利には大気圧下で行う
ことができるが、その後の任意の分散液濃縮は減圧下で
残留している溶媒があればこれを水の一部と共にエント
レインメントすることにより行う。
脂質は、 長鎖アルコール及びジオール、 ステロールたとえばコレステロール、 長鎖アミン及びその第4アンモニウム誘導体、 ジヒドロキシアルキルアミン、ポリエトキシル化脂肪ア
ミン、長鎖アミノアルコールのエステル及びそれらの第
4アンモニウム誘導体、 脂肪アルコールのリン酸エステルたとえばジセチル水素
ホスフェート又はそのナトリウム塩、 硫酸アルキルたとえばナトリウムセチルサルフェート、
及び ある種のポリマーたとえばポリペプチド及びタンパク質 から成る群から選んだ少くとも1種の添加物と組合わせ
ることができる。
本発明の別の特徴として、第2工程において有機相と水
性相との重量比を約0.1〜0.6とすることによりO/W乳
濁液を得ることが挙げられる。
また、水性相中に少くとも1種の水溶性活性物質を導入
しそして(又は)有機相中に少くとも1種の脂溶性活性
物質を導入することができるのは言うまでもない。すな
わちベシクル内に包まれる水性相中に水溶性活性物質を
含ませること及びベシクルシート中に油溶性活性物質を
含ませることができる。
さらに、本発明方法においては脂質を含む有機層と水性
相との混合を激しいかきまぜによって行うことが重要で
ある。
第3工程及び第4工程におけるかきまぜは特には自由端
における周囲速度10m/s以上及び角速度1,000rpm以上
の回転かきまぜ機により行うことができる。
好ましい速度は各各40m/s及び5,000rpmである。
本発明によれば相の混合時のかきまぜ速度を変化させる
ことによりベシクルの寸法を制御することが可能であ
る。特にはこの寸法を0.2〜0.3μmの値に制御すること
ができる。
本発明はまた上述した方法により得られた脂質ベシクル
水性分散液に基づく組成物にも関する。
以下本発明をその実施例についてさらに詳細に説明す
る。
例1:非イオン性脂質からのベシクル水性分散液の製造 脂質相の組成(重量%) 下記式の非イオン性両親媒性脂質 47.5 コレステロール 47.5 ジセチルホスフェート 5 [式中、Rはヘキサデシル基であり、 −C3H5(OH)O−は 又は であり、 は3である] 水性相を包んだ脂質ベシクルの組成(重量%) 上記の脂質相 8.7 ジクロロメタン 34.8 グルコース 2 グリセロール 2.2 水性相 水 52.3 保存剤 充分量 上記組成の脂質相をジクロロメタン中に35℃で溶解し、
得られた有機相を上記水性相に加え、その混合物を有効
容量50dm3、高さ約40cmで該混合物20kgを含む容器中、
翼端周囲速度40m/sのタービンにより5,000rpmでかき
まぜ10分かけて分散させる。
大気圧下約40℃で55分かけてジクロロメタンを留去す
る。この間、同じレベルのかきまぜを保つ。
残りのジクロロメタン及び水の一部分を約40℃で145分
かけて4×103パスカルの減圧下で蒸溜を続けることに
よりエントレインメントする。
こうして脂質相濃度23.1重量%のベシクル分散液が得ら
れる。操作終了後のベシクルの包みこみ度は2.4μ/m
g、体積分率(分散液全体積に対するベシクルが占める
体積の比率)は79%そして平均直径は200nmであること
が見出された。比較のために言及すると、従来方法では
ベシクル寸法は1,000nmより大であり、これより小さく
するためには通常のホモジナイザを使う必要があり、そ
して等しい脂質濃度では約220nmのベシクルを得るため
に数回の繰返しが必要となる。しかもこの場合に得られ
る包みこみ度は2μ/mgを越えず体積分率は70%より
低い。
上記方法を実施する間の分散液中の変化をモニタした結
果を以下の表1に示す。表1においてtはt=0が蒸留
開始時に相当する経過時間を示す。
また分散液の導電率変化を、電位差4Vをかけた0.5cm間
隔の2個の白金線から成る電極に接続した検流計で測定
した。その結果を以下に添附の第1図に示す。横軸に時
間を分単位で、縦軸に導電率をμジーメンス単位で示し
てある。第1図から導電率は10〜40μジーメンスの範囲
にあることがわかる。このような小さな変化は相転移と
は相容れないものであり、分散液の連続媒質(水性相)
の性質は従って溶媒の除去の間で変化していないことを
示している。
例2:非イオン性脂質からのベシクル水性分散液の製造 脂質相の組成 下記式の非イオン性脂質 380g コレステロール 380g 全トランスレチノイン酸 10g DL α−トコフェロール 10g [式中、−OC2H3(R)−は 及び の混合物であり、 −C3H5(OH)−O−は 及び の混合物であり、 は6であり、Rは−C14H29と−C16H33の混合物であ
る] 有効容積50dm3、高さ約40cmの円筒状タンク内で、上記
組成の脂質相をジクロロメタン4,000g中に35℃で溶解さ
せる。得られた有機相を水13,855gに加え、この混合物
を翼端周囲速度40m/sのタービンにより5,000rpmでか
きまぜ10分かけて分散させる。
大気圧下約40℃で約55分かけてジクロロメタンを留去す
る。この間同じレベルのかきまぜを保つ。
残りのジクロロメタン及び水の一部分を約40℃で145分
かけて4×103パスカルの減圧下で蒸留を続けることに
よりエントレインメントする。
こうして脂質相濃度8重量%、平均ベシクル直径240nm
及び多分散性指数0.27のベシクル分散液が得られる。
例3:イオン性脂質からのベシクル水性分散液の製造 脂質相の組成 水素化ホスファチジルコリン30/35%に基づく水素化レ
シチン[“NIKKO"により“LECINOL S10"の名で市販され
ている] 480g ポリエトキシル化フィトステロール(エチレンオキシド
5モルを含む)[“NIKKO"により“GENEROL 122EY5"の
名で市販されている] 320g 塩化メチレン及びクロロホルムの重量比81.5/18.5の混
合物 3,200g 水性相の組成 水 13,800g エチレンジアミン四酢酸ジナトリウム塩 10g 上記組成の脂質相を溶媒混合物中に35℃で溶解して有機
相を得る。
この有機相を有効容積50dm3、高さ40cmの円筒状タンク
内で上記組成の水性相に加え、その混合物を翼端周囲速
度40m/sのタービンにより5,000rpmでかきまぜ10分か
けて分散させる。
大気圧下約40℃で55分かけて溶媒混合物を留去する。こ
の間同じレベルのかきまぜを保つ。
残りの溶媒混合物及び水の一部分を約40℃で145分かけ
て4×103パスカルの減圧下で蒸留を続けることにより
エントレインメントする。
こうして脂質相濃度8.1重量%、平均ベシクル直径204nm
及び多分散性指数0.3のベシクル分酸液が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例1における導電率変化の測定結果
を示す線図的説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランソワ、シオディ フランス国パリ75016、リュー・ドゥ・ブ ーランヴィリエ 35番 (72)発明者 ジャッキ、ブラン フランス国セヴラン93270、アレー・ジャ ン・ジオノ 38番 (56)参考文献 特開 昭57−171915(JP,A) 特開 昭60−75434(JP,A) 特表 平1−501228(JP,A)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少くとも1種の脂質を少くとも1種
    の有機溶媒中に溶解する第1の工程、 (b)第1の工程により得られた有機相を水性相中に加
    える第2の工程、 (c)第2の工程により得られた混合物をかきまぜて分
    散させる第3の工程、及び (d)溶媒を水の一部分と共に蒸発させる第4の工程 を含んで成る、各各水性液を包囲する少くとも1枚の回
    転楕円体状のシートにより構成されるラメラ状脂質ベシ
    クルの水性分散液の製造方法であって、 (イ)第1工程における有機溶媒が水と非混和性のもの
    であり、 (ロ)第2工程における2つの相の各各の量は水中油型
    (O/W)分散液が得られるものであつて、有機相と水
    性相との重量比は約0.1〜0.6であり、そして (ハ)第3工程及び第4工程においては分散液の連続相
    が常に水性相であるように強くかきまぜを行う、そして
    そのかきまぜを自由端における周囲速度10m/s以上及
    び角速度1,000rpm以上の回転かきまぜ機により行う、 ことを特徴とする、脂質ベシクル水性分散液の製法。
  2. 【請求項2】第1工程における溶媒として圧力1.5×104
    〜105パスカルでの沸点が50℃より低いものを使う前項
    (1)に記載の方法。
  3. 【請求項3】溶媒としてジクロロメタン、クロロホル
    ム、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチル、ヘキサン、
    シクロヘキサン、トルエン、石油エーテル及びこれらの
    2種以上の混合物から成る群から選んだものを使う前項
    (2)に記載の方法。
  4. 【請求項4】第1工程において脂質を有機相の約5〜50
    重量%の量で存在させて有機層を製造する前項(1)〜
    (3)のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】第1工程を温度約35℃〜55℃で行う前項
    (1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】脂質を非イオン性両親媒性脂質、イオン性
    両親媒性脂質及び非イオン性脂質とイオン性脂質との混
    合物から選んだものを使う前項(1)〜(5)のいずれ
    かに記載の方法。
  7. 【請求項7】非イオン性両親媒性脂質として (i)式 [式中、−C3H5(OH)O−は次式の構造の混合物又は各
    各単独成分から成るものであり、 は1−6の平均統計値であり、Rは (a)線状又は分枝状の飽和又は不飽和のC12〜C30脂肪
    鎖又はラノリンアルコールの炭化水素残基であるか、 (b)基R1CO[R1は線状又は分枝状のC11〜C17脂肪族基
    である]であるか、又は (C)基R2−[OC2H3(R3)]− [R2はRについて前記した(a)又は(b)の意味をも
    ち、−OC2H3(R3)−は次式の構造の混合物又は各各単
    独成分から成るものであり、 そしてR3はRについて前記した(a)の意味をもつ] である] で表わされる線状又は分枝状ポリグリセロールエーテ
    ル、 (ii)2個の脂肪鎖を含む線状又は分枝状ポリグリセロ
    ールエーテル、 (iii)ポリエトキシル化脂肪アルコール、ポリエトキ
    シル化ステロール又はフィトステロール、 (iv)ポリオールエーテル、 (v)エトキシル化又は非エトキシル化ポリオールエス
    テル、 (vi)天然又は合成のグリコリピド、及び (vii)式 [式中、R4はC7〜C21アルキル又はアルケニル基であ
    り、R5は飽和又は不飽和C7〜C31炭化水素残基であり、
    −COAは式 (式中、Bはモノ−又はポリ−ヒドロキシル化第1又は
    第2アミンから誘導された基であり、そしてR6は水素原
    子、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であ
    る) で表される基又は式 −COOZ (式中、ZはC3〜C7ポリオールの残基である) で表わされる基である] で表わされるヒドロキシアミド から成る群から選んだもとを使う前項(6)に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】イオン性両親媒性脂質として天然又は合成
    のリン脂質及びアニオン性化合物から成る群から選んだ
    ものを使う前項(6)に記載の方法。
  9. 【請求項9】脂質を、 長鎖アルコール及びジオール、 ステロール、 長鎖アミン及びその第4アンモニウム誘導体、 ジヒドロキシアルキルアミン、ポリエトキシル化脂肪ア
    ミン、長鎖アミノアルコールのエステル及びそれらの第
    4アンモニウム誘導体、 脂肪アルコールのリン酸エステル、 硫酸アルキル、及び ある種のポリペプチド及びある種のタンパク質 から成る群から選んだ少くとも1種の添加物と組合わせ
    て使う前項(1)〜(8)のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】水性相中に少くとも1種の水溶性活性物
    質を導入しそして(又は)有機相中に少くとも1種の脂
    溶性活性物質を導入する前項(1)〜(9)のいずれか
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】ベシクルの寸法をかきまぜ速度の調節に
    より0.2〜0.3μmの値に制御する前項(1)〜(10)の
    いずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】第4工程の後に分散液を濃縮する前項
    (1)〜(11)のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】第4工程の後に減圧下で残留している溶
    媒があればこれを水の一部と共にエントレインメントす
    ることにより分散液を濃縮する前項(12)に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】前項(1)〜(13)のいずれかに記載の
    方法により得られたベシクル水性分散液に基づく組成
    物。
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