JPH0665077A - スピロ環状オキシトシン拮抗薬の使用方法 - Google Patents

スピロ環状オキシトシン拮抗薬の使用方法

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JPH0665077A
JPH0665077A JP3216710A JP21671091A JPH0665077A JP H0665077 A JPH0665077 A JP H0665077A JP 3216710 A JP3216710 A JP 3216710A JP 21671091 A JP21671091 A JP 21671091A JP H0665077 A JPH0665077 A JP H0665077A
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alkyl
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JP3216710A
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Ben E Evans
イー.エヴァンス ベン
Roger M Freidinger
エム.フレイディンガー ロジャー
Douglas J Pettibone
ジェー.ペティボーン ダグラス
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Merck and Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記式(I)で表わされるスピロ環状化合物。 具体的一例を示すと次の化合物になる。 【効果】上記の化合物は早産及び月経困難症の治療及び
帝王切開の準備としての分娩停止に有用なオキシトシン
拮抗薬である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は産科学の分野に関する。産科学の
分野に於て最も重要な問題の1つは早産の管理である。
妊娠20週目以後の妊婦の多数が新生児罹患及び死亡の
主要原因である早産を体験する。
【0002】最近選択的オキシトシン拮抗薬が理想的な
分娩抑制剤であることが提案された。この数年間に於て
オキシトシンがヒトを含む数種の哺乳類種に於ける分娩
の生理学的開始剤であることを強く示唆する証拠が集ま
ってきた。オキシトシンは一部では直接子宮筋層を収縮
させることにより、又一部では子宮内膜/脱落膜からの
収縮性プロスタグランジン類の合成及び放出を高めるこ
とにより、この効果を発揮するものと考えられている。
これらのプロスタグランジン類はしかも子宮頸管成熟過
程に於て重要である。これらの機序により分娩の過程
(出産及び出産前)はオキシトシンに対する子宮感受性
の増加、即ち部分的にはこの組織に於けるオキシトシン
受容体数の十分に証明された増加に起因して始まる。オ
キシトシン受容体及び増加する子宮感受性のこの向出産
調節は出産に向けてエストロゲンの血中レベルを高める
栄養効果に起因しているようである。子宮に対するオキ
シトシンの直接的(収縮)及び間接的(プロスタグラン
ジン合成の増加)効果をいずれも阻害することにより、
選択的オキシトシン拮抗薬は現在の療法よりも早産を治
療する上で恐らく有効となるであろう。更に出産期に於
けるオキシトシンが子宮に対してのみ主な効果を発現す
ることから、かかる化合物は仮にあるとしてもほとんど
副作用を示さないことも予想される。
【0003】本発明の化合物はまた月経困難症の治療に
も有用である。この症状は排卵周期の月経に伴う周期的
な痛みを特徴とする。この痛みは恐らく分泌子宮内膜に
生じるプロスタグランジンの作用によって介される子宮
収縮及び虚血に起因すると思われる。子宮に対するオキ
シトシンの直接的及び間接的効果の両方を阻害すること
により、選択的オキシトシン拮抗薬は現在の療法よりも
月経困難症を治療する上でより有効である。
【0004】本発明の別の用途は帝王切開の準備として
の分娩停止に対してである。特定のスピロインダニルピ
ペリジン及びスピロインデニルピペリジンが既知である
(米国特許第3,654,287号及び同第3,66
6,764号)が、これらは麻酔剤として有用であるこ
とが報告されており、本発明の用途とは全く異なる。
【0005】従って本発明の目的は動物、好ましくは哺
乳類、特にヒトの疾患症状に於てオキシトシンの機能を
より効果的に拮抗する物質を同定することである。本発
明の別の目的はオキシトシンをより選択的に阻害する新
規な化合物を製造することである。また本発明の別の目
的は哺乳類の疾患症状に於てオキシトシンの機能を拮抗
する方法を開発することである。また本発明の目的は特
に早産及び月経困難症のオキシトシン関連疾病を予防叉
は治療する方法を開発することである。
【0006】そこで式Iの化合物がオキシトシンの拮抗
薬であり、オキシトシン受容体に結合することが見い出
された。これらの化合物は動物好ましくは哺乳類、特に
ヒトのオキシトシン関連疾病の治療及び予防に有用であ
る。これらの疾病は主として早産及び月経困難症であ
る。これらの化合物はまた帝王切開の準備としての分娩
停止に有用性がある。
【0007】本発明は式
【化8】 〔式中
【0008】X1は水素、C1-6直鎖叉は分枝鎖アルキ
ル、低級アルケニル、低級アルキニル、−X4COO
5、−X5−シクロ低級アルキル、−X4NR67、−
4CONR67、−X4CN、−X4CF3、ヒドロキ
シ、シアノ、アミノ、ニトロ、低級アシルアミノ、ハロ
ゲン叉は低級アルコキシである。
【0009】X2
【化9】 である。
【0010】X3
【化10】 である。R1、R2及びR3は独立して水素C1-6直鎖叉は
分枝鎖アルキル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピ
リジル叉は置換された叉は置換されないフェニルであ
り、フェニルが置換される場合、1叉は2個の置換基が
あり、フェニル環のいずれの位置にあってもよく、置換
基は独立してハロゲン、C1-6 低級アルキル、C1-6
級アルコキシ、カルボキシル、シアノ、低級アルキルチ
オ、カルボキシ低級アルキル、ニトロ、−CF3叉はヒ
ドロキシである。
【0011】R4
【化11】 である。R5はH、低級アルキル、シクロ低級アルキ
ル、置換された叉は置換されないフェニルであり、フェ
ニルが置換される場合1叉は2個の置換基があり、フェ
ニル環のいずれの位置にあってもよく、置換基は独立し
てハロゲン、C1-6低級アルキル、C1-6低級アルコキ
シ、ニトロ叉はCF3である。
【0012】R6及びR7は独立してR5であるか叉はN
67基のNと結合して置換されない叉はモノ叉はジ置
換された飽和叉は不飽和の4〜7員複素環叉はベンゾ縮
合4〜7員複素環を形成するか叉は該複素環及び該ベン
ゾ縮合複素環は更にO及びNCH3から選択される第2
のヘテロ原子を含むことができ置換基はC1-4アルキル
から独立して選択される。
【0013】R8
【化12】 である。
【0014】R9は置換された叉は置換されないフェニ
ル(置換基は1叉は2個のハロ、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、低級アルキルチオ、カルボキシル、カルボキ
シ低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシである
ことができる);2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピ
リジル;C1-15低級アルキル、シクロ低級アルキル、ポ
リシクロ低級アルキル、ビシクロ低級アルキル、トリシ
クロ低級アルキル、{これらはいずれも1叉は2個の炭
素原子の代わりにOまたはN及び/叉は隣接した炭素原
子間に1個以上の二重結合叉は三重結合を含むことがで
き、これらはいずれも置換されても置換されなくてもよ
く、置換基は独立して1叉は2個の−OH、=O
【0015】
【化13】 −OR1、−NR1 2、NHBoc、ハロゲン、低級アル
コキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ低
級アルキル、カルボアルコキシ低級アルキル、 (CH
2nNR1 2、置換された叉は置換されないフェニル(置
換基は1叉は2 個のハロ、低級アルキル、低級アルコ
キシ、低級アルキルチオ、カルボキシル 、カルボキシ
低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシであるこ
とができ る)であることができる}である。
【0016】nは0〜4である。
【0017】X4は存在しないか叉はC1-4アルキルであ
る。
【0018】X5は存在しないか叉はC1-4アルキル、O
またはNHである。〕を有する化合物及びその医薬的に
使用し得る塩に関する。
【0019】式Iの好ましい化合物はX1が水素叉はハ
ロゲン叉はC1-6直鎖叉は分枝鎖アルキルであり、X2
−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH2CH2CH
2−であり、X3が−CH2−CH2−であり、R4
【化14】 であり、R8が−(CH2n9であり、
【0020】R9が置換された叉は置換されないフェニ
ル(置換基は1叉は2個のハロ、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、低級アルキルチオ、カルボキシル、カルボキ
シ低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシである
ことができる);2−ピリジル 、3−ピリジル、4−
ピリジル;C1-15低級アルキル、シクロ低級アルキル、
ポリシクロ低級アルキル、ビシクロ低級アルキル、ト
リシクロ低級アルキル{これらはいずれも1叉は2個の
炭素原子の代わりにOまたはN及び/叉は隣接した炭素
原子間に1個以上の二重結合叉は三重結合を含むことが
でき、これらはいずれも置換されても置換されなくても
よく、置換基は独立して1叉は2個の−OH、=O
【化15】 −OR1、−NR1 2、NHBoc、ハロゲン、低級アル
コキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ低
級アルキル、カルボアルコキシ低級アルキル、 (CH
2nNR1 2、置換された叉は置換されないフェニル(置
換基は1叉は2 個のハロ、低級アルキル、低級アルコ
キシ、低級アルキルチオ、カルボキシル 、カルボキシ
低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシであるこ
とができ る)であることができる}であり、nが0〜
2である化合物である。
【0021】本明細書で用いられるm、n、p、低級ア
ルキル等の各表現の定義は、これがいずれかの構造で1
回以上出てくるとき、同じ構造内の他の箇所の定義と独
立していることを意味する。
【0022】本明細書で用いられるハロはF、Cl、B
r叉はIであり、低級アルキルは1〜7個の炭素を有す
る直鎖叉は分枝鎖アルキルであり、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル及びt−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル及びヘプチルを含み、低級ア
ルコキシ及び低級アルキルチオ及び他の使用におけるア
ルキル部分は前で定義した低級アルキルであり、シクロ
低級アルキルは3〜20個の炭素を有するシクロアルキ
ルであり、単環叉は多環式例えばシクロヘキシル、ビシ
クロ〔2.2.2〕−オクチル、1−叉は2−アダマン
チル、7,7−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプチ
ルであることができ、低級アルケニルは1〜7個の炭素
を有する直鎖叉は分枝鎖アルケニルであり、アシルはホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル叉はブチ
リルであり、低級アルキニルは1〜7個の炭素を有する
直鎖叉は分枝鎖アルキニルである。BDCはt−ブトキ
シカルボニルである。
【0023】式Iの化合物の医薬的に使用し得る塩は、
例えば無毒性の無機叉は有機酸から生成した式Iの化合
物の通常の無毒性塩叉は第四級アンモニウム塩を含む。
例えば、このような通常の無毒性塩としては塩酸、臭化
水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等から誘
導される塩及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコ
ール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエ
ン酸、アスコルビン酸、パモイック酸、マレイン酸、ヒ
ドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安
息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ
安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸
等を包含する。
【0024】本発明の医薬的に使用し得る塩は塩基性叉
は酸性部分を含む式Iの化合物から通常の化学方法によ
って合成することができる。一般に塩は遊離塩基叉は酸
を化学量論量叉は過剰量の所望の塩生成無機叉は有機酸
叉は塩基と適当な溶媒叉は種々の組合わせ溶媒中で反応
させて製造する。
【0025】式Iの酸の医薬的に使用し得る塩はまた式
Iの酸をアルカリ叉はアルカリ土類金属水酸化物のよう
な塩基例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシ
ウム叉はマグネシウム叉はアミンのような有機塩基例え
ばジベンジルエチレンジアミン、トリメチルアミン、ピ
ペリジン、ピロリジン、ベンジルアミン等叉は水酸化テ
トラメチルアンモニウム等の第四級アンモニウム水酸化
物の適当な量で処理するといった常法で容易に製造され
る。式Iの化合物のオキシトシンを拮抗する効力は、こ
れらの化合物をオキシトシンが関与する疾病の治療及び
予防に哺乳類特にヒトに対する医薬剤として有用にす
る。このような疾病の具体例としては早産、特に月経困
難症を包含する。これらの化合物はまた帝王切開の準備
として分娩停止に有用性がある。バソプレシンのオキシ
トシンに対する既知の関係から本発明の化合物はまたバ
ソプレシン拮抗薬としても有用である。これらはバソプ
レシン疾病を含む疾患症状の治療叉は予防に有用であ
る。
【0026】式Iの化合物は単独であるいは好ましくは
標準的医薬実施に従い医薬組成物中医薬的に使用し得る
担体叉は希釈剤と任意のミョウバンのような既知の補助
剤と共に併用してヒトに投与することができる。これら
の化合物は経口叉は非経口的に投与され、非経口投与法
としては静脈内、筋肉内、腹腔内及び皮下投与がある。
【0027】本発明のオキシトシン拮抗薬の経口的使用
の場合、選択された化合物は例えば錠剤叉はカプセル剤
の形で叉は水性溶液叉は懸濁液として投与することがで
きる。経口的使用錠剤の場合、通常使用される担体とし
てはラクトース及びコーンスターチがあり、ステアリン
酸マグネシウムのような滑沢剤も通常加えられる。カプ
セル形として経口投与される場合、使用される希釈剤は
ラクトース及び乾燥コーンスターチである。水性懸濁液
剤を経口的使用のために必要とされる場合には、有効成
分を乳化剤及び沈澱防止剤と混合される。所望であれ
ば、ある種の甘味剤及び/叉は香味剤を加えることがで
きる。筋肉内、腹腔内、皮下及び静脈内使用の場合、有
効成分の滅菌溶液が通常調製され、溶液のpHは適切に
調整され緩衝化される。静脈内使用の場合、溶質の総濃
度は製剤を等張化させるように調製するべきである。
【0028】式Iの化合物がヒトに於てオキシトシンの
拮抗薬として使用される場合、日用量は通常担当医によ
って決定され、その投薬量は一般に個々の患者の年齢、
体重及び応答並びに患者の症状の程度によって異なる。
しかしながら、ほとんどの場合、有効な日用量は体重1
kg当り約0.5〜50mgの範囲であり、1回量叉は
分割量として投与される。一方、ある場合に於ては、こ
れらの制限外の投薬量を用いることが必要である。
【0029】式Iの化合物は次の図式に従って製造され
る。
【0030】図式I
【化16】
【0031】図式I(続き)
【化17】
【0032】図式I(続き)
【化18】
【0033】図式I(続き)
【化19】
【0034】図式II
【化20】
【0035】図式II(続き)
【化21】
【0036】図式III
【化22】
【0037】図式IV
【化23】
【0038】図式I〜IVに於てXはCl、Br、OT
s等であり、PはBoc、Cbz等のN−保護基叉は当
業界で既知の他のN−保護基である。使用される塩基は
LDA、KotBu、NaNH2 叉は当業界で既知の他
の強塩基であり、記号(・・・・)は例えば図式Iの14か
ら15への変換に選択される条件に関係して単結合叉は
二重結合であることができ、図式Iで使用される“脱保
護”は保護基pの除去に有効な当業界で既知の反応条件
である。
【0039】インデン及びその2−オキソ誘導体(1)
をマチア(Matier)等J.Org.Chem.第36巻、No.
5、650〜654頁(1971年)の方法に基づく図
式Iに従ってスピロピペリジン類似体に生成する。詳細
には構造4及び5のインデンをアルカリ金属アミド、ア
ルカリ金属アルコキシド、水素化ナトリウム叉はカリウ
ム、LDA叉は他の適当な塩基のような強塩基で処理
し、次に各エチル鎖の2−置換基がCl、Br、I、O
Ts等の適当な脱離基であるビス(2−置換エチル)ア
ミンの存在下で処理する。あみんはいっぱんにめちるま
たはべんじるのようなださのあるきるきまたはBoc、
Cbz等のような別の保護基を含む。保護基は生成物8
から当業界で既知の方法で除去することができる。
【0040】マチア等J.Org.Chem.第36巻、N
o.5、650〜654頁(1971年)にも記載され
る変法は例えばアルキル化剤としてジメチルアミノエチ
ルハロゲン化物の使用を含み、4叉は5をまず13(Y
=(CH3)2N)に変換し、次にアルキル化を繰り返
して16に変換する。熱環化するとピペリジン17を
得、これを上述の通り脱保護して9を得る。図式Iで
は、17をアルキルクロロホーメートで処理してジメチ
ル化カーバメート18を得、これを塩基加水分解によっ
て9に分解する。9をアルキルハロゲン化物、アシルハ
ロゲン化物叉は無水物、アルキル叉はアリールイソシア
ネート、アルキル叉はアリールスルホニルハロゲン化物
のような適当な求電子試薬と反応させて生成物12を得
る。これらの方法と共に適切な場所に存在する還元によ
り還元類似体11を得る。
【0041】インデン叉はインダンをクルックス(Cro
oks)等、J.Pharm.Sci.第71巻、No.3、291
〜294頁(1982年)の方法に従ってスピロ〔イン
ダン−1,3’−ピロリジン〕−2’,5’−ジオン2
2に生成する。この方法は図式IIに記載する。図式I
Iの化合物をクルックス等に記載される通り23に還元
し、9から12へ変換するために用いた求電子試薬と反
応させて生成物24を得る。還元を図式IIに示される
通りこれらの合成に存在させることができるためインデ
ン及びインダン変性24/24Aの両方を得ることがで
きる。同様にテトラリン32をクルックス等J.Med.C
hem.第23巻、679〜682頁(1980年)に記載
され、図式IVに要約される通り、スピロ〔テトラリン
−1,3’−ピロリジン〕36に生成し、化合物36を
上述の通り37に変換する。
【0042】31のようなスピロテトラリンピペリジン
はキャンベル、J.Chem.Soc.1377〜1380頁
(1954年)に記載される通り製造する。9から12
への変換に記載した求電子試薬と反応させて31を25
に変換し、これらを塩基次いでアルキル叉はアラルキル
ハロゲン化物叉はトシレートでアルキル化して26を得
る。26をグリニヤール試薬叉はアルキルリチウム試薬
のような有機金属試薬を加えて27に変換し、これらを
例えばLAHで還元して29を得ることができる。ま
た、26を例えば水素化ホウ素ナトリウムで還元し、次
に脱水して28を得、これらを例えばLAHで29(R
2(CH2)N=H)に還元することができる。26を例
えばLAHで還元すると30を得る。
【0043】本発明は、以下の実施例により、さらに明
らかにされるが、例示的なものであって、それらに限定
されるものではない。
【0044】実施例1 スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン) 工程1 :ジ−t−ブチルジカーボネート(31g、0.
14モル)及びビス(2−クロロエチル)アミンヒドロ
クロリド(21.6g、0.12モル)をCH2Cl
2(250ml)中に合体し、周囲温度で攪拌し、トリ
エチルアミン(12.8g、0.127モル)で15分
にわたって滴下しながら処理した。1時間後、さらに
1.5mlのトリエチルアミンを加えた。全体で2.5
時間後、混合物を、CH2Cl2:ヘキサン(1:1)で
満たされたシリカゲルカラムに注ぎ、CH2Cl2で溶出
した。合体した生成物分画を、真空下蒸発乾固し、N,
N−ビス(2−クロロエチル)−t−ブチル−カーバメ
ートを得た。工程2 :氷浴中で冷却され、窒素ブランケット下で維持
された乾燥テトラヒドロフラン(THF、18ml)中
インデン(10.3g、89ミリモル)の溶液へ、リチ
ウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0
M溶液177ml、177ミリモル)を15分にわたっ
て加えた。混合物を冷却下30分攪拌し、次いで氷浴中
で攪拌されたN,N−ビス(2−クロロエチル)−t−
ブチルカーバメート(21.2g、88ミリモル)の溶
液へ15分にわたって加えた。混合物を冷却下2時間攪
拌し、窒素下周囲温度で30分攪拌し、真空下蒸発させ
て、あわ状とした。CH2Cl2を加え、得られた混合物
を、CH2Cl2中40%ヘキサンで満たされたシリカゲ
ルカラム上に注いだ。カラムを、まずCH2Cl2中40
%ヘキサンで、次いでCH2Cl2で溶出し、生成物分画
を真空下蒸発乾固させて、1’−(t−ブチルカルボニ
ル)−スピロ(インデン−1,4’−ピペリジン)を得
た。工程3 :酢酸エチル(250ml)中1’−(t−ブチ
ルオキシカルボニル)スピロ(インデン−1,4’−ピ
ペリジン)(16g、56ミリモル)を氷浴中で攪拌
し、HCl(g)で30分飽和させた。混合物を蒸発乾
固させた。酢酸エチルを加え、真空下で3度除去し、残
渣をジエチルエーテルとともに粉砕し、ロ過し、スピロ
(1H−インデン−1,4'−ピペリジン)ヒドロクロリ
ドを得た。遊離塩基を、炭酸水素ナトリウム中にヒドロ
クロリドをスラリーすること及びCH2Cl2で抽出する
ことにより得た。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で
乾燥させ、ロ過し、真空下蒸発乾固して、標題化合物を
得た。
【0045】実施例2 1’−((4−メチルフエニル)スルホニル)スピロ
(1H−インデン−1,4’−ピペリジン) スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)ヒド
ロクロリド(65mg、293μモル)及び、p−トル
エンスルホニルクロリド(61.9mg、325μモ
ル)をCH2Cl2に合体し、トリエチルアミン(2滴)
で処理した。混合物を周囲温度で1時間攪拌し、次い
で、シリカゲルカラムへ注ぎ、CH2Cl2中35%ヘキ
サンで溶出した。生成物分画を合体し、真空下蒸発乾固
して標題化合物を得、これをエーテルから再結晶化し、
ロ過し、周囲温度で一晩真空下乾燥させた。m.p.1
68〜170℃ NMR:構造と一致 HPLC:>99.8%純度 MS:分子イオン@m/e=339 分析:C2021NO2Sに対する計算値 C 70.77、H 6.24、N 4.13 実測値C 70.50、H 6.29、N 4.10
【0046】実施例3 1’−((4−ブロモフエニル)スルホニル)スピロ
(1H−インデン−1,4’−ピペリジン) スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)(1
5mg、81.1μモル)及びp−ブロモベンゼンスル
ホニルクロリド(21mg、81.1μモル)をCH2
Cl2中に合体し、トリエチルアミン(2滴)で処理し
た。混合物を周囲温度で15分攪拌し、次いでシリカゲ
ルカラム上に注ぎ、1:1CH2Cl2:ヘキサンで溶出
した。生成物分割を合体し、真空下蒸発乾固して、固体
の標題化合物を得、これを周囲温度で一晩真空下乾燥さ
せた。m.p.177〜178℃ TLC:Rf=0.71シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致 HPLC:>99.9%純度 MS:分子イオン@m/e=403 分析:C1918NO2Sに対する計算値 C 56.44、H 4.49、N 3.46 実測値C 56.10、H 4.35、N 3.37
【0047】実施例4 1'−((4−メトキシフエニル)スルホニル)スピロ
(1H−インデン−1,4’−ピペリジン) p−ブロモ誘導体をp−メトキシベンゼンスルホニルク
ロリド(21mg、0.1ミリモル)に代えて、実施例
3の方法をスピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン)20mg(0.108ミリモル)を用いて行っ
た。標題化合物を固体として得た。m.p.181〜1
83℃ TLC:Rf=0.49シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致 HPLC:>99.0%純度 MS:M+H@m/e=356(FAB) 分析:C2021NO3Sに対する計算値 C 67.58、H 5.95、N 3.94 実測値C 67.42、H 5.88、N 3.88
【0048】実施例5 2−(スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジ
ン)−1’−イルスルホニル)安息香酸メチルエステル p−ブロモ誘導体をo−メトキシ−カルボニルベンゼン
スルホニルクロリド(23.5mg、0.1ミリモル)
に代えて、実施例3の方法をスピロ(1H−インデン−
1,4’−ピペリジン)20mg(0.108ミリモ
ル)を用いて行った。2:1CH2Cl2:ヘキサンで溶
出するクロマトグラフィーを行った。標題化合物を石油
エーテルから再結晶化し、一晩真空下で乾燥させ固体と
して得た。m.p.150〜152℃ TLC:Rf=0.25シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致。ヘキサンが観察された。 HPLC:>99.0%純度 MS:M+H@m/e=384(FAB) 分析:C2121NO4S・0.82ヘキサンに対する計
算値 C 68.55、H 7.21、N 3.08 実測値C 68.73、H 6.61、N 3.01
【0049】実施例6 (1S)−1’−(((7.7−ジメチル−2−オキソ
ビシクロ−(2,2,1)ペプト−1イル)−メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン) p−ブロモベンゼンスルホニルクロリドを(+)−10
−カンフルスルホニルクロリド(418mg、1.66
ミリモル)に代えて、実施例3の方法を、スピロ(1H
−インデン−1,4’−ピペリジン)308mg(1.
66ミリモル)及びトリエチルアミン0.23ml
(1.66ミリモル)を用いて行った。CH2Cl2で溶
出するクロマトグラフィを行った。標題化合物を石油エ
ーテルから再結晶化し、周囲温度で真空下一晩乾燥させ
固体として得た。m.p.148〜149゜ TLC:Rf=0.44シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致。 HPLC:>99.6%純度 MS:分子イオン@m/e=399 分析:C2329NO3Sに対する計算値 C 69.14、H 7.32、N 3.51 実測値C 68.99、H 7.44、N 3.50
【0050】実施例7 (1R)−1'−(((7.7−ジメチル−2−オキソビ
シクロ−(2,2,1)ヘプト−1−イル)−メチル)
スルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4'−ピペリ
ジン) p−ブロモベンゼンスルホニルクロリドに代えて(−)
−10−カンフルスルホニルクロリド(25mg、0.
100ミリモル)とし、実施例3の方法を、スピロ(1
H−インデン−1,4’−ピペリジン)20mg(0.
108ミリモル)を用いて行った。7:3CH2Cl2
ヘキサンで溶出するクロマトグラフィーを行った。標題
化合物を石油エーテルから再結晶化し、周囲温度で真空
下6時間乾燥させて、固体として得た。m.p.146
〜147℃ TLC:Rf=0.44シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致。 HPLC:>99.7%純度 MS:分子イオン@m/e=399 分析:C2329NO3Sに対する計算値 C 69.14、H 7.32、N 3.51 実測値C 68.97、H 7.24、N 3.38
【0051】実施例8 N−トリシクロ(3,3,1,1(3,7))デク−2
−イル−スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジ
ン)−1’−カルボキシアミド スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)(2
0mg、0.108ミリモル)及び2−アダマンチルイ
ソシアネート(18mg、0.10ミリモル)をCH2
Cl2中で合体し、周囲温度で一晩攪拌した。さらに2
−アダマンチルイソシアネート5mg(0.028ミリ
モル)及びトリエチルアミン2滴を加え、混合物を再び
周囲温度で一晩攪拌した。混合物を、まずCH2Cl2
0.5%及び1%メタノールで溶出するシリカゲルカラ
ム上でのクロマトグラフィーに直接かけた。生成物分画
を合体し、真空下蒸発乾固し、残渣を石油エーテルから
結晶化して、固体状の標題化合物を得た。m.p.18
9〜191℃ TLC:Rf=0.34シリカゲル(CH2Cl2中2%
CH3OH) NMR:構造と一致。 HPLC:>99.7%純度 MS:分子イオン@m/e=362 分析:C2430NO2Sに対する計算値 C 79.52、H 8.34、N 7.73 実測値C 79.64、H 8.33、N 7.64
【0052】実施例9 (1S)−1’−(((2−ヒドロキシ−7,7−ジメ
チルビシクロ−(2,2,1)ヘプト−1−イル)メチ
ル)フルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4'−ピ
ペリジン)、エクソ異性体(化合物A)及びエンド異性
体(化合物B) リチウムアルミニウムヒドリド溶液(THF中1M36
0μl、0.36ミリモル)を乾燥THF(2ml)で
希釈し、窒素下還流下で加熱した。THF(3ml)中
(1S)−1'−(((7,7−ジメチル−2−オキソ
ビシクロ−(2,2,1)ヘプト−1−イル)メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4'−ピペリジ
ン)(120mg、0.30ミリモル)の溶液を30分
にわたって滴下した。反応物を還流下でさらに3時間加
熱し、次いで、50℃で一晩維持した。反応物をエーテ
ル(50ml)で希釈し、まず1M HClで、次いで
飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥させ、ロ過し、真空下蒸発乾固させた。残渣を
シリカゲルカラムでのクロマトグラフィーにかけ、CH
2Cl2で溶出して化合物Aを得た。さらに、CH2Cl2
中2%MeOHでの溶出により、クルード化合物Bを
得、これをCH2Cl2中0.5%MeOHで溶出するシ
リカゲルカラムでの再クロマトグラフィーにより、純粋
な化合物Bを得た。 化合物A:化合物Aを含む分画を真空下蒸発乾固し、残
渣をエーテルから結晶化した。得られた固体を周囲温度
で2時間真空下乾燥させた。m.p.167〜169℃ TLC:Rf=0.36シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致 HPLC:>99.3%純度 MS:分子イオン@m/e=401 分析:C2331NO3Sに対する計算値 C 68.79、H 7.78、N 3.49 実測値C 68.96、H 7.96、N 3.50 化合物B:化合物Aを含む分画を真空下蒸発乾固し、残
渣をエーテルから結晶化した。得られた固体を一晩真空
下で乾燥させた。m.p.175〜177℃ TLC:Rf=0.21シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致 HPLC:>99.4%純度 MS:分子イオンm/e=401 分析:C2331NO3Sに対する計算値 C 68.79、H 7.78、N 3.49 実測値C 68.63、H 7.82、N 3.48
【0053】実施例10 (1R)−1'−(((2−ヒドロキシ−7,7−ジメチ
ルビシクロ−(2,2,1)ヘプト−1−イル)メチル)
スルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4'−ピペリ
ジン)、エクソ異性体(化合物A)及びエンド異性体
(化合物B) (1S)異性体に代えて、(1R)−1'−(((7,7
−ジメチル−2−オキソビシクロ−(2,2,1)ヘプト
−1−イル)メチル)スルホニル)スピロ(1H−イン
デン−1,4'−ピペリジン)を用いて実施例9の方法を
行った。化合物A及びBから蒸発させた残渣をそれぞれ
石油エーテルから結晶化し、真空下で一晩乾燥させた。 化合物A:m.p.166〜168℃ TLC:Rf=0.35シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致、ヘキサンを観察 HPLC:>99.0%純度 MS:分子イオン@m/e=401 分析:C2331NO3S・0.15ヘキサンに対する計
算値 C 69.26、H 8.05、N 3.38 実測値C 69.46、H 7.98、N 3.24 化合物B:m.p.172〜175℃ TLC:Rf=0.19シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致 HPLC:>91.6%純度 MS:分子イオン@m/e=401 分析:C2331NO3Sに対する計算値 C 68.79、H 7.78、N 3.49 実測値C 69.04、H 7.88、N 3.44
【0054】実施例11 (1S)−1'−(((2−ヒドロキシ−7,7−ジメチ
ル−2−フエニルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)メチル)スルホニル)スピロ(1H−インデン−
1,4'−ピペリジン) メチルマグネシウムブロミドに代えて、フェニルマグネ
シウムブロミド(エーテル中3.0M溶液165μl、
0.50ミリモル)を用いて、実施例13の方法を行っ
た。クロマトグラフィーにより得られた生成物を石油エ
ーテルから結晶化し、真空下2時間乾燥させた。m.
p.159〜160℃ TLC:Rf=0.31シリカゲル(CH2Cl2中15
%EtOAc) NMR:構造と一致。ヘキサンを観察 HPLC:>91.7%純度 MS:分子イオン観察されず。M−H2O@m/e=4
59 分析:C2935NO3S・0.10ヘキサンに対する計
算値 C 70.49、H 7.68、N 2.78 実測値C 70.45、H 7.63、N 2.55
【0055】実施例12 (1S)−1’−((4,7,7−トリメチル−3−オ
キソ−2−オキサビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)カルボニル)スピロ(1H−インデン−1,4’
−ピペリジン) スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)(4
0mg、0.216ミリモル)及び(1S)−(−)−
カンファン酸クロリド(47mg、0.216ミリモ
ル)をCH2Cl2中にて合体し、トリエチルアミン(2
滴)で処理した。混合物を周囲温度で(15分)攪拌し
次いで真空下蒸発乾固した。残渣を、CH2Cl2で溶出
するシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーにより処
理した。生成物分画を合体し、真空下蒸発乾固させた。
残渣を石油エーテルから結晶化し、得られた固体を周囲
温度で真空下一晩乾燥させ、標題化合物を得た。m.
p.215〜216℃ TLC:Rf=0.44シリカゲル(CH2Cl2) NMR:構造と一致。ヘキサンを観察 HPLC:>96.9%純度 MS:分子イオンが観察された。@m/e=365 分析:C2327NO3S・0.15ヘキサンに対する計
算値 C 75.86、H 7.75、N 3.70 実測値C 75.91、H 7.76、N 3.70
【0056】実施例13 エクソ−(1S)−1’−(((2−ヒドロキシ−2,
7,7−トリメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1
−イル)メチル)スルホニル)スピロ(1H−インデン
−1,4’−ピペリジン) (1S)−1’−((7,7−ジメチル−2−オキソビ
シクロ(2.2.1)−ヘプト−1−イル)メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン)(55mg、0.138ミリモル)をエーテルに
溶解し、氷浴中で窒素下攪拌した。メチルマグネシウム
ブロミド(エーテル中3M溶液230μl、0.69ミ
リモル)を加え、冷却下で2時間、周囲温度で一晩混合
物を攪拌した。水、次いで1MHClを加え、混合物を
エーテルで抽出した。エーテル層を炭酸水素ナトリウム
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ロ過し、真空
下蒸発乾固した。残渣を、ヘキサン中10%酢酸エチル
で溶出するシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに
かけた。生成物分画を合体し、真空下蒸発乾固し、残渣
を石油エーテルから結晶化し、真空下2時間乾燥させ
て、固体状の標題化合物を得た。m.p.161〜16
2℃ TLC:Rf=0.33シリカゲル(ヘキサン中15%
EtOAc) NMR:構造と一致。 HPLC:>99.8%純度 MS:分子イオン@m/e=415 分析:C2433NO3Sに対する計算値 C 69.36、H 8.00、N 3.37 実測値C 69.44、H 8.11、N 3.32
【0057】実施例14 N−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−
イル)エチル)−7,7−ジメチル−2−オキソ−ビシ
クロ(2.2.1)ヘプタン−1−メタンスルホンアミ
インデン(2ml、1.99g、17.2ミリモル)を
乾燥THF(2ml)に溶解し、窒素下−78℃で攪拌
した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液
6.87ml、17.2ミリモル)を加え、溶液を周囲
温度まで加温し、15分攪拌し、−78℃に再び冷却
し、−78℃で攪拌したTHF(2ml)中クロロアセ
トニトリル(1.09ml、1.30g、17.2ミリ
モル)の溶液を、シリンジを用いて加えた。添加の終了
後、溶液をエーテル(200ml)で希釈し、1MHC
lで、次いで飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。
エーテル層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ロ過し、真
空下で蒸発乾固した。残渣を、ヘキサン中10%EtO
Acで溶出するシリカゲルカラムでのクロマトグラフィ
ーにかけ、生成物分画を真空下蒸発させ、3−シアノメ
チルインデンを得た。3−シアノメチルインデン(31
0mg、2.0ミリモル)を、無水エタノール中濃水酸
化アンモニウムの10%溶液に溶解した。5%ロジウム
/アルミナ触媒(60mg)を加え、混合物を水素雰囲
気下(40psi)一晩シェイクした。混合物をロ過
し、ロ液を真空下蒸発乾固した。残渣を、93:7:
0.7CH2Cl 2:MeOH:NH4OHで溶出するシリ
カゲルカラムでのクロマトグラフィーにかけ、生成物分
画を合体し、真空下蒸発乾固し、1−(2−アミノエチ
ル)インダンを得た。1−(2−アミノエチル)インダ
ン(47mg、0.29ミリモル)及び(+)−10−
カンフルスルホニルクロリド(73mg、0.29ミリ
モル)をCH2Cl2(2ml)中に合体し、トリエチル
アミン(2滴)で処理し、周囲温度で一晩攪拌した。混
合物を真空下蒸発乾固し、残渣をヘキサン中20%Et
OAcで溶出するシリカゲルカラムによるクロマトグラ
フィーにかけた。生成物分画を合体し、真空下蒸発乾固
した。得られた油状物を周囲温度で3時間真空下乾燥さ
せ、固体状標題化合物を得た。m.p.52〜70℃ TLC:Rf=0.43シリカゲル(ヘキサン中30%
EtOAc) NMR:構造と一致。CH2Cl2を観察。 HPLC:>98.7%純度 MS:分子イオン@m/e=375 分析:C2129NO3S・0.05CH2Cl2に対する
計算値 C 66.57、H 7.72、N 3.69 実測値C 66.63、H 7.69、N 3.58
【0058】実施例15 (1S)−1’−(((2−エチル−2−ヒドロキシ−
7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)メチル)スルホニル)スピロ(1H−インデン−
1,4’−ピペリジン) 実施例13の手順を、メチルマグネシウム・ブロマイド
の代わりにエチルマグネシウム・ブロマイド(3.85
Mエーテル溶液175ml、0.67mmol)を使用
して行なった。シリカゲル・カラムクロマトグラフィー
(ヘキサン中10%EtOAc)を使用して、出発原料
ケトン、カルビノール即ちエキソ(1S)−1’−
(((2−ヒドロキシ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)
を含む数種の不純物から製品を分離した。製品分画を真
空中で蒸発乾固し、そして残渣を石油エーテルから再結
晶した。得られた固体を真空中周囲温度で一晩乾燥した
(mp171〜173℃)。
【0059】TLC:Rf=0.40シリカゲル(ヘキ
サン中15%EtOAc) NMR:構造と一致 HPLC:純度98.2%以上 MS:モレキュラーイオン@m/e=459 元素分析(C2535NO3Sとして) 計算値 C:69.89; H:8.21; N:3.
26 測定値 C:70.07; H:8.34; N:3.
14。
【0060】実施例16 エキソ−N−(2−(2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−1−イル)エチル)−2−ヒドロキシ−7,7−ジ
メチルビシクロ(2.2.1)ヘプタン−1−メタンス
ルホンアミド 実施例14の様に調製したN−(2−(2,3−ジヒド
ロ−1H−インデン−1−イル)エチル)−7,7−ジ
メチル−2−オキソ−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン
−1−メタンスルホンアミド(35mg、0.039m
mol)をTHF(2ml)に溶かし、窒素雰囲気下周
囲温度で攪拌した。リチウム・アルミニウム・ハイドラ
イド(1.0M・THF溶液93μl、0.093mm
ol)を加え、溶液を周囲温度で2時間攪拌した。1M
・HClを加え、混合液をエーテルで抽出した。エーテ
ル層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸
発乾固した。残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフ
ィーに掛け、ヘキサン中20%EtOAcで溶離した。
製品分画を一緒に集め、真空中で蒸発乾固した。残渣を
石油エーテルおよびCH2Cl2で摩砕し、各々蒸発乾固
した。固体を真空中周囲温度で72時間乾燥した。
【0061】TLC:Rf=0.56シリカゲル(ヘキ
サン中30%EtOAc) NMR:構造と一致、CH2Cl2およびヘキサン観測 HPLC:純度89.5%以上 MS:モレキュラーイオン@m/e=377 元素分析(C2131NO3S・0.05CH2Cl2
0.5hexaneとして) 計算値 C:67.98; H:9.04; N:3.
30 測定値 C:68.03; H:8.97; N:3.
10。
【0062】実施例17 エキソ−N−(2−(1H−インデン−1−イル)エチ
ル)−2−ヒドロキシ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプタン−1−メタンスルホンアミ 実施例14記載の様に調製した3−シアノメチルインデ
ン(3.84g、0.025mol)をヘキサンとTH
Fの混合液にとかし、窒素雰囲気下−78℃で攪拌し
た。ジイソブチルアルミニウム・ハイドライド(DIB
AL)(1.5Mトルエン溶液19.2ml、0.02
9mmol)を加え、溶液を周囲温度で2.5時間攪拌
した。飽和食塩水(220ml)を加え、更に20分間
攪拌した。5%H2SO4(90ml)を加え、溶液を直
ちにエーテルで抽出した。エーテル層を硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発乾固した。残渣をシ
リカゲル・カラムクロマトグラフィーに掛け、ヘキサン
中8%Et2Oで溶離した。製品分画を真空中で蒸発乾
固し2−(1H−インデン−1−イル)アセトアルデヒ
ドを得た。
【0063】2−(1H−インデン−1−イル)アセト
アルデヒド(1.5g、5mmol)、ヒドロキシルア
ミン塩酸塩(836mg、12.0mmol)、及び酢
酸ナトリウム(1.04g、12.7mmol)をメタ
ノール(50ml)中で一緒にし、周囲温度で一晩攪拌
した。混合物を真空中で蒸発乾固し、残渣を水で処理
し、エーテルで抽出した。エーテル層を水で洗い、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発乾固し
た。残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフィーに掛
け、ヘキサン中15%EtOAcついでヘキサン中22
%EtOAcで溶離した。製品分画を真空中で蒸発乾固
し2−(1H−インデン−1−イル)アセトアルドキシ
ムを得た。
【0064】2−(1H−インデン−1−イル)アセト
アルドキシム(50mg、0.29mmol)をメタノ
ール(15ml)に溶かし、ナトリウム・シアノボロハ
イドライド(34mg、0.54mmol)で処理し
た。メチルオレンジ指示薬(約1mg)を加え、そして
混合液のpHを濃HCl:MeOH(1:1)を加えて
調節し、指示薬の色が転換点の僅かに赤色側に保った。
酸液の約1mlを加え終った後で、指示薬は赤色になっ
た。反応液を濃NH4OHでアルカリ性とし、水を加え
た。残渣をエーテルで抽出した。エーテル層を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発乾固して、N
−(2−(1H−インデン−1−イル)ヒドロキシルア
ミンを得た。
【0065】N−(2−(1H−インデン−1−イル)
ヒドロキシルアミン(85mg、0.486mmol)
を氷酢酸(3ml)中亜鉛粉末(104mg、1.59
mmol)のスラリーに加え、65℃で2時間攪拌し
た。反応液を冷却し、濾過し、濃NH4OHでアルカリ
性としそしてエーテルで抽出した。エーテル層を水、塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空
中で蒸発乾固した。残渣をシリカゲル・カラムクロマト
グラフィーに掛け、CH2Cl2:MeOH:NH4OH
(90:10:1)で溶離した。製品分画を真空中で蒸
発乾固し、(2−(1H−インデン−3−イル)エチ
ル)アミンを得た。
【0066】(2−(1H−インデン−3−イル)エチ
ル)アミン(190mg、1.19mmol)と(+)
−10−カンファースルホニル・クロライド(299m
g、1.19mmol)をCH2Cl2(2ml)中で混
合し、トリエチルアミン(87μl、120mg、1.
19mmol)で処理し、混合液を周囲温度で一晩攪拌
した。残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフィーに
掛け、ヘキサン中25%EtOAcで溶離した。製品分
画を真空中で蒸発乾固しN−(2−(1H−インデン−
3−イル)エチル)−7,7−ジメチル−2−オキソビ
シクロ(2.2.1)ヘプタン−1−メタンスルホンア
ミドを得た。
【0067】N−(2−(1H−インデン−3−イル)
エチル)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ
(2.2.1)ヘプタン−1−メタンスルホンアミド
(110mg、0.295mmol)をTHF(2m
l)に溶かし、窒素雰囲気下周囲温度で攪拌した。リチ
ウムアルミニウム・ハイドライド(1.0M・THF溶
液590μl、0.59mmol)を加え、溶液を周囲
温度で2時間攪拌した。1M・HClついで水を加え反
応を停止し、エーテルで抽出した。エーテル層を水で洗
浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸
発乾固した。残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフ
ィーに掛け、ヘキサン中15%EtOAcついでヘキサ
ン中25%EtOAcで溶離した。製品分画を真空中で
蒸発乾固し、残渣を真空中周囲温度で3時間乾燥した。
【0068】TLC:Rf=0.51シリカゲル(ヘキ
サン中30%EtOAc) NMR:構造と一致、CH2Cl2観測 HPLC:3日後純度82.2%以上(徐々に分解) MS:モレキュラーイオン@m/e=375 元素分析(C2129NO3S・0.10CH2Cl2とし
て) 計算値 C:65.99; H:7.66; N:3.
65 測定値 C:66.22; H:7.78; N:3.
54。
【0069】実施例18 (1S(1.アルファ.,2.アルファ.,4.アルフ
ァ.))−2−ヒドロキシ−7,7−ジメチル−1−
((スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)
−1’−イルスルホニル)メチル)ビシクロ(2.2.
1)ヘプタン−2−酢酸エチルエステル リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M・
THF溶液16ml、16mmol)を加え、窒素雰囲
気下−78℃で攪拌した。酢酸エチル(1.5ml、
1.35g、15.3mmol)を30秒間に加え、混
合液を冷時15分間攪拌した。この冷溶液に、(1S)
−1’−(((7,7−ジメチル−2−オキオビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)
(3.0g、7.5mmol、実施例6の様に調製)の
THF(20ml)溶液を2分間に加え、更に10分間
冷時攪拌した。6N・HCl(6ml)を素早く加え、
そして反応液を攪拌し、周囲温度に暖めた。水(20m
l)を加え、層分離した。水層をエーテルで抽出した。
有機層を併せて、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、
真空中で蒸発乾固した。残渣をシリカゲル・カラムクロ
マトグラフィーに掛け、ヘキサン中15%EtOAcで
溶離した。製品分画を真空中で蒸発乾固し標記化合物を
得た。
【0070】実施例19 (1S(1.α.,2.α.,4.α.))−2−ヒド
ロキシ−7,7−ジメチル−1−((スピロ(1H−イ
ンデン−1,4’−ピペリジン)−1’−イルスルホニ
ル)メチル)ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−2−酢
酸メチルエステ (1S(1.α.,2.α.,4.α.))−2−ヒド
ロキシ−7,7−ジメチル−1−((スピロ(1H−イ
ンデン−1,4’−ピペリジン)−1’−イルスルホニ
ル)メチル)ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−2−酢
酸エチルエステル(45mg、0.092mmol)を
メタノール(1ml)と水(1ml)との混合物中で攪
拌し、水酸化ナトリウム(水中の5N溶液の0.1m
l;0.5mmol)で処理した。この混合物を室温に
おいて1時間攪拌し、真空中において蒸発乾固した。こ
の残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理し、エーテル
で抽出した。このエーテル層を真空中で蒸発乾固し、残
渣をシリカゲルカラム上で、ヘキサン中15%の酢酸エ
チルで溶離するクロマトグラフィーにかけた。生成物の
分画を真空中で蒸発乾固し、残渣をCH2Cl2とともに
粉砕し、再び蒸発乾固した。残渣を室温において真空中
で一晩、乾燥して標記の化合物を得た。(融点:81〜
83℃)
【0071】TLC:Rf=0.26シリカゲル(ヘキ
サン中15%酢酸エチル) NMR:構造と一致、CH2Cl2中 HPLC:純度>98.5% MS:モレキュラーイオン@m/e=473 元素分析(C2635NO5S・0.10CH2Cl2とし
て)
【0072】実施例20 (1S(1.α.,2.α.,4.α.))−2−ヒド
ロキシ−7,7−ジメチル−1−((スピロ(1H−イ
ンデン−1,4’−ピペリジン)−1’−イルスルホニ
ル)メチル)ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−2−酢
(1S(1.α.,2.α.,4−α.,))−2−ヒ
ドロキシ−7,7−ジメチル−1−((スピロ(1H−
インデン−1,4’−ピペリジン)−1’−イルスルホ
ニル)メチル)ビシクロ(2.2.1)ヘプタン−2−
酢酸エチルエステル(3.8g、7.8mmol)を、
水酸化ナトリウム(水中1.0M溶液の10ml)を含
むメタノール中で4.5時間攪拌した。この混合物を真
空中にて蒸発乾固し、水(250ml)で処理し、エー
テルで洗浄した。水層を濃HClで酸性化し、エーテル
で抽出し、このエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過し、真空中で蒸発乾固した。この残渣をシリカゲル
カラムを用いてCH2Cl2で溶離し、次にCH2Cl2
MeOH:HOAc:H2O=90:10:0.1:
0.1で溶離するクロマトグラフにかけた。生成物の分
画を真空中で蒸発乾固し、残渣をエーテルとヘキサンと
を用いて粉砕し、濾過して、標記の化合物を固体として
得た。(融点:137.5〜139.5℃)
【0073】TLC:Rf=0.43シリカゲル(CH2
Cl2中15%MeOH) NMR:構造と一致 HPLC:純度>95% MS:モレキュラーイオン観察されず 元素分析(C2533NO5Sとして)
【0074】実施例21 エキソ(1S(1.α.,2.α.,4.α.))−
2,3−ヒドロキシ−1’−(((2−ヒドロキシ−
7,7−ジメチル−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−1
−イル)−メチル)スルホニル)−スピロ(1H−イン
デン−1,4’−ピペリジン 実施例9(化合物A)によって製造されたエキソ−(1
S)−1’−(((2−ヒドロ−7,7−ジメチルビシ
クロ−(2.2.1)ペプタ−1−イル)メチル)スル
ホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジ
ン)(100mg、0.25mmol)と10%のパラ
ジウム/炭素(10mg)とを乾燥エタノール(1m
l)中で合わせ、水素圧下〔約3.5kg/cm2(5
0psi)〕で一晩、振盪した。この混合物を濾過し、
濾液を真空中にて蒸発乾固した。残渣を、シリカゲルカ
ラムでヘキサン中の40%Et2Oで溶離した。生成物
の分画を真空中で蒸発乾固し、残渣を石油エーテルとと
もに粉砕した。得られた固体を室温において真空中にて
室温で一晩、乾燥した。(融点163〜165℃)
【0075】TLC:Rf=0.35シリカゲル(ヘキ
サン中15%EtOAc) NMR:構造と一致、ヘキサン中にて観察 HPLC:純度>94.4% MS:モレキュラーイオン観察@m/e=403 元素分析(C2333NO3Sとして)
【0076】実施例22 1’−(((2−オキソ−1,7,7−トリメチルビシ
クロ(2.2.1)−ヘプタ−3−イル)−メチル)カ
ルボニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)(6
0mg、0.27mmol)を、新しく脱ガスしたジメ
チルホルムアミド(DMF)中に溶解し、(+)−カン
ファー酢酸(62.6mg、0.298mmol)、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HBT;4
0.2mg、0.298mmol)、および1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノ−プロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩(EDC;57.1mg、0.298mmo
l)で処理した。トリエチルアミン(60μl)を用い
て溶液のpHを調節し、室温において一時間攪拌して反
応を行なった。真空中でDMFを除き、残渣を水で処理
し、飽和炭酸ナトリウム溶液で強塩基性とし、酢酸エチ
ルで抽出した。この有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発乾固した。残
渣をシリカゲルカラムを用い、CH2Cl2中10%Et
2Oで溶離した。生成物の分画を真空中で蒸発乾固し、
残渣をエーテルとともに粉砕して標記の化合物を得た。
(融点:128〜132℃)
【0077】TLC:Rf=0.49シリカゲル(CH2
Cl2中10%Et2O) NMR:構造と一致 HPLC:純度>99.0% MS:モレキュラーイオン観察@m/e=377 元素分析(C2531NO2Sとして)
【0078】実施例23 1’−((4−フルオロフェニル)スルホニル)スピロ
−(1H−インデン−1,4’−ピペリジン) スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジン)(4
0mg、0.18mmol)をCH2Cl2(2ml)中
に懸濁し、トリエチルアミン(52.6μl、0.37
8mmol)で、次に4−フルオロベンゼンスルホニル
クロリド(38.6mg、0.198mmol)で処理
した。室温において1時間攪拌して反応を行ない、シリ
カゲルカラム上でCH2Cl2中20%ヘキサンで溶離す
るクロマトグラフにかけた。生成物の分画を真空中で蒸
発乾固し、残渣をエーテルから結晶させて標記の化合物
を得た。(融点、169〜174℃)
【0079】TLC:Rf=0.31シリカゲル(CH2
Cl2中20%ヘキサン) NMR:構造と一致 HPLC:純度>97.2% MS:モレキュラーイオン観察@m/e=343 元素分析(C1918NO2Sとして)
【0080】実施例24 1’−((4−クロロフェニル)スルホニル)スピロ−
(1H−インデン−1 4’−ピペリジン) 4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドの代わりに4
−クロロフェニルスルホニルクロリド(41.8mg、
0.198mmol)を使用して実施例23の操作を行
なった。クロマトグラフィーの溶離は、CH2Cl2中2
5%のヘキサンを使用した。標記の化合物をエーテルか
ら結晶させた。(融点179〜181℃)。
【0081】TLC:Rf=0.31シリカゲル(CH2
Cl2中30%ヘキサン) NMR:構造と一致 HPLC:純度>98.6% MS:モレキュラーイオン観察@m/e=359 元素分析(C1918NO3Sとして)
【0082】実施例25 (+)−カンファー酢酸の代りに3S,4S−Boc−
スタチン(82.0mg、0.298mmol)を使用
して実施例22の操作を行なった。クロマトグラフによ
って得た生成物(CH2Cl2 中11%Et2Oで溶離)
を真空中で蒸発乾固し、残渣をジオキサンを用いて凍結
乾燥し、標記の化合物を固体として得た。(融点50〜
75℃)。
【0083】TLC:Rf=0.34シリカゲル(CH2
Cl2中15%Et2O) NMR:構造に一致 HPLC:純度>96.7% 元素分析(C2638NO24として)
【0084】実施例26 1’−(((2−ヒドロキシ−1,7,7−トリメチル
ビシクロ(2.2.1)−ヘプト−3−イル)メチル)
カルボニル)スピロ−(1H−インデン−1,4’−ピ
ペリジン) 1’−(((2−オキソ−1,7,7−トリメチルビシ
クロ(2.2.1)−ヘプト−3−イル)メチル)カル
ボニル)スピロ−(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン)(実施例22)(47.5mg、0.126mm
ol)をTHF3mlに溶解し、リチウムアルミニウム
ハイドライド(1.0MTHF溶解126μl;0.1
26mmol)で処理した。溶液を外界温度で5min
攪拌し、水で反応停止し、1MHClで酸性化し、そし
てエーテルで抽出した。エーテル層を塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥して濾過し、真空で蒸発乾燥させ
た。残渣をCH2Cl2 中10%Et2Oで溶出させるシ
リカゲルカラムクロマトグラフに付した。生成物画分を
蒸発乾燥させ残渣をヘキサンから結晶化させた。m.
p.137−139゜ TLC:Rf=0.43シリカゲル(CH2Cl2中10
%Et2O) NMR:構造に一致 HPLC:>99.6%の純度 MS:観察された分子イオン@m/e=379 元素分析:C2533NO2としての計算値: C,79.11;H,8.76;N,3.69 測定値C,78.80;H,8.86;N 3.64
【0085】実施例27 (1S)−1’−(((7,7−ジメチル−2−オキシ
ミノビシクロ(2.2.1)−ヘプト−1−イル)メチ
ル)スルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−
ピペリジン) (1S)−1’−(((7,7−ジメチル−2−オキソ
ビシクロ(2.2.1)−ヘプト−1−イル)メチル)
スルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペ
リジン)0.4g(1mmol)、ヒドロキシアミンハ
イドロクロライド0.4g(5mmol)、及び水酸化
カリウム2g(35.7mmol)を95%エタノール
20mlで合わせ、70度で3h攪拌した。懸濁液を外
界温度まで冷却し水75mlで希釈して20min攪拌
し濾過した。個体を外界温度で一晩真空乾燥した。m.
p.181−185゜ TLC:Rf=0.40シリカゲル(ヘキサン中40%
EtOAc) NMR:構造に一致。 HPLC:>96%の純度。 MS:M+H@m/e=415(FAB) 元素分析:C233023S・0.2H2Oとしての計
算値: C,66.06;H,7.33;N,6.70。 測定値C,66.01;H,7.27;N 6.67。
【0086】実施例28 1’−(3S,4S−4−t−Boc−アミノ−3−ヒ
ドロキシ−5−フェニル−ペンタノイル)スピロ(1H
−インデン−1,4’−ピペリジン) 実施例22の方法を、(+)−カンフォラセティックア
シド(camphoraceticacid)の代わりに3S,4S−B
oc−AHPPA92.2mg(0.298mmol)
を用いて行なった。クロマトグラフを経た化合物をエー
テル/ヘキサンから結晶化させた。m.p.135−1
37゜ TLC:Rf=0.34シリカゲル(CH2Cl2中10
%Et2O) NMR:構造に一致。 HPLC:>96.5%の純度。 元素分析:C293624としての計算値: C,73.08;H,7.61;N,5.88. 測定値C,73.27;H,7.66;N 5.73.
【0087】実施例29 1’−(3S,4S−4−t−Boc−アミノ−3−ヒ
ドロキシ−6−メチル−ヘプタノイル)スピロ(1H−
インデン−1,4’−ピペリジン) 実施例22の方法を、(+)−カンフォラセティックア
シドの代わりに3R,4S−Boc−スタチン82.0
mg(0.298mmol)を用いて行なった。 TLC:Rf=0.17シリカゲル(CH2Cl2中10
%Et2O) NMR:構造に一致。 HPLC:>98.3%の純度。 元素分析:C263824としての計算値: C,70.55;H,8.65;N,6.33. 測定値C,70.42;H,8.79;N 6.08.
【0088】実施例30 2,3−ジヒドロ−1’−((4−メチルフェニル)ス
ルホニル)スピロ−(1H−インデン−1,4’−ピペ
リジン) 実施例2に於ける様に調製された1’−((4−メチル
フェニル)スルホニル)スピロ−(1H−インデン−
1,4’−ピペリジン)57.7mg(0.17mmo
l)を無水エタノール4mlに溶解させた。炭素上10
%パラジウム14.2mgで処理し、40psi、外界
温度で3h水素化した。混合物をソルカフロック(Solk
a floc)で濾過し、濾液を真空で蒸発乾燥した。残渣を
エーテルから結晶化させ標題化合物を得た。m.p.1
40−142゜ NMR:構造に一致。 HPLC:98.3%。 MS:分子イオン@m/e=341 元素分析:C2023NO2Sとしての計算値: C,70.35;H,6.79;N,4.10. 測定値C,70.11;H,6.77;N 4.02.
【0089】ラジオリガンド結合アッセイ 子宮OTレセプターに対する〔3H〕OT(〔チロシ
ル、3,5−〔3H〕OT;30−60Ci/mmo
l;ニューイングランド ヌクレア.ボストン,MA
(New England Nuclear Boston, MA)の高親和性結合
は、ジエチルスチルベストロールジプロピオネート(D
ES)−処理(0.3mg/kg、ip;18−24)
されたラットから得られた子宮の粗膜調製物を用いての
アッセイ*に基づいた。拮抗試験は、以下のアッセイ緩
衝剤:50mM Tris−HCl、5mM MgCl2、及
び0.1%BSA、pH7.4中1nM〔3H〕OTを
用いて平衡(60min、22℃)において行われた。
非特異的結合(総結合の10%)はラベルされていない
OT1μMを用いて測定され、結合反応は、セルハーベ
スター(モデル7019、Skatron Inc., sterling, V
A)を用いてガラス繊維フィルターでの濾過によって完
結した。雄ラットの肝臓(AVP−V1サイト)または
腎臓髄質(AVP−V2サイト)の粗膜調製物に対して
結合する〔3H〕AVP(〔フェニルアラニル−3,
4,5−3H〕AVP;80−90Ci/mmol;New
England Nuclear)の測定がブルテンら(Bulten et a
l.)の方法 にしたがって決定された。拮抗アッセイ
は、以下のアッセイ緩衝剤:100mM Tris−HC
l、5mM MgCl2、0.1%BSA、50μMフェ
ニルメチルスルホニルフルオライド、及び50μg/m
lバクトラシン、pH8.0中1nM〔3H〕AVP
(肝臓)または2nM〔3H〕AVP(腎臓)を用いて
平衡(30℃で30min)において行われた。非特異
的結合(総結合の5−10%)はラベルされていないA
VP10μMを用いて測定され、結合反応は、〔3H〕
OT結合アッセイの為の上述のような濾過によって完結
した。Ki;値は、飽和結合アッセイ:〔3H〕OT(子
宮)、0.7nM;〔3H〕AVP(肝臓)、0.4n
M〔3H〕AVP(腎臓)、1.4nMから得られたK
d値を用いるIC50値(Ki=IC50/1+c/K
d)#の3乃至6分離測定物からの各々の化合物によっ
て得られた。 * Fushs, A-R; Fushs, F; Soloff, MS. 1985 J. Cli
n. Endocrinol. Metab. 60:37. Butlen, D; Guillon, G; Rajerison, RM; Jard, S; Saw
yer, WH; Manning,M. 1978 Mol Pharmacol 14;1006 # Cheng, Y-C; Prusoff, WH; 1973 Biochem Pharmaco
l 22;3099。
【0090】 表I 阻害(μM)* 化合物例# オキシトシン バソプレシン V1 V2 2 IC50=4.7 IC50=39 IC50〜100 3 IC50=1.2 27%@10 14%@10 4 IC50=5.96 0%@10 11%@10 5 IC50>3.0 − − 6 IC50=1.5 2%@10 3%@10 7 IC50=2.4 0%@10 6%@10 8 IC50=10.0 − − 9A IC50=0.53 48%@10 18%@10 9B IC50=1.17 30%@10 2%@10 10A IC50=3.86 2%@10 10%@10 10B IC50=2.47 9%@10 11%@10 11 IC50=0.49 54%@10 23%@10 12 53%@10 − − 13 IC50=0.46 45%@10 5%@10 14 IC50=2.76 37%@10 12%@10 15 IC50=0.47 IC50〜9 17%@10 16 IC50=4.0 51%@10 18%@10 17 65%@10 − − 19 IC50=0.35 54%@10 20%@10 20 IC50=0.57 IC50=89 IC50=83 21 IC50=0.39 − − 22 35%@1 3%@10 3%@10 23 65%@10 0%@10 6%@10 24 35%@1 30%@10 19%@10 25 50%@10 33%@10 7%@10 26 19%@1 11%@10 10%@1 27 IC50=0.49 52%@10 21%@10 28 21%@1 18%@10 21%@10 29 51%@10 78%@10 13%@10 30 68%@10 67%@100 47%@100
【0091】* 阻害はμMでのIC50として或いは阻
害の%値@テスト化合物の特定の濃度(μM)として表
現される。IC50は特定の結合を50%まで阻害するテ
スト化合物の濃度である。テスト化合物の特定の濃度に
於ける阻害の%値は該テスト化合物の該濃度によって阻
害される特定の結合のパーセンテージである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/10 101 8829−4C 491/048 7019−4C (72)発明者 ロジャー エム.フレイディンガー アメリカ合衆国,19446 ペンシルヴァニ ア,ランスデール,ニューポート レーン 744 (72)発明者 ダグラス ジェー.ペティボーン アメリカ合衆国,18914 ペンシルヴァニ ア,チャルフォント,ヒッコリー レーン 69

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシトシン受容体を式 【化1】 〔式中X1は水素、C1-6直鎖叉は分枝鎖アルキル、低級
    アルケニル、低級アルキニル、 −X4COOR5、−X5−シクロ低級アルキル、−X4
    67、−X4CONR67、−X4CN、−X4CF3
    ヒドロキシ、シアノ、アミノ、ニトロ、低級アシルアミ
    ノ、ハロゲン叉は低級アルコキシである。X2は 【化2】 である。X3は 【化3】 である。R1、R2及びR3は独立して水素C1-6直鎖叉は
    分枝鎖アルキル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピ
    リジル叉は置換された叉は置換されないフェニルであ
    り、フェニルが置換される場合、1叉は2個の置換基が
    あり、フェニル環のいずれの位置にあってもよく、置換
    基は独立してハロゲン、C1-6 低級アルキル、C1-6
    級アルコキシ、カルボキシル、シアノ、低級アルキルチ
    オ、カルボキシ低級アルキル、ニトロ、−CF3叉はヒ
    ドロキシである。R4は 【化4】 である。R5はH、低級アルキル、シクロ低級アルキ
    ル、置換された叉は置換されないフェニルであり、フェ
    ニルが置換される場合1叉は2個の置換基があり、フェ
    ニル環のいずれの位置にあってもよく、置換基は独立し
    てハロゲン、C1-6低級アルキル、C1-6低級アルコキ
    シ、ニトロ叉はCF3である。R6及びR7は独立してR5
    であるか叉はNR67基のNと結合して置換されない叉
    はモノ叉はジ置換された飽和叉は不飽和の4〜7員複素
    環叉はベンゾ縮合4〜7員複素環を形成するか叉は該複
    素環及び該ベンゾ縮合複素環は更にO及びNCH3から
    選択される第2ヘテロ原子を含むことができ、置換基は
    1-4アルキルから独立して選択される。R8は 【化5】 である。R9は置換された叉は置換されないフェニル
    (置換基は1叉は2個のハロ、低級アルキル、低級アル
    コキシ、低級アルキルチオ、カルボキシル、カルボキシ
    低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシであるこ
    とができる);2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリ
    ジル、C1-15低級アルキル、シクロ低級アルキル、ポリ
    シクロ低級アルキル、ビシクロ低級アルキル、トリシク
    ロ低級アルキル{これらはいずれも1叉は2個の炭素原
    子の代わりにOまたはN及び/叉は隣接した炭素原子間
    に1個以上の二重結合叉は三重結合を含むことができ、
    これらはいずれも置換されても置換されなくてもよく、
    置換基は独立して1叉は2個の−OH、=O 【化6】 −OR1、−NR1 2、NHBoc、ハロゲン、低級アル
    コキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボキシ低
    級アルキル、カルボアルコキシ低級アルキル、 (CH
    2nNR1 2、置換された叉は置換されないフェニル(置
    換基は1叉は2 個のハロ、低級アルキル、低級アルコ
    キシ、低級アルキルチオ、カルボキシル 、カルボキシ
    低級アルキル、ニトロ、−CF3、ヒドロキシであるこ
    とができ る)であることができる}である。nは0〜
    4である。X4は存在しないか叉はC1-4アルキルであ
    る。X5は存在しないか叉はC1-4アルキル、OまたはN
    Hである。〕を有する化合物及びその医薬的に使用し得
    る塩と接触させることを特徴とするオキシトシン受容体
    に結合することを拮抗する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物の医薬的に有効な
    量を投与することを特徴とする早産叉は月経困難症の治
    療方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物の医薬的に有効な
    量を投与することを特徴とする帝王切開の準備として分
    娩を停止する治療方法。
  4. 【請求項4】 式 【化7】 で表わされる化合物の医薬的に有効な量を投与すること
    を特徴とする早産叉は月経困難症の治療方法。
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