JPH0664130U - 水補給容器を有する差圧計 - Google Patents
水補給容器を有する差圧計Info
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- JPH0664130U JPH0664130U JP955693U JP955693U JPH0664130U JP H0664130 U JPH0664130 U JP H0664130U JP 955693 U JP955693 U JP 955693U JP 955693 U JP955693 U JP 955693U JP H0664130 U JPH0664130 U JP H0664130U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水の補給回数を少くすると共に水の補給作業
が容易になり、またフィルターの上部と下部の気圧の差
が判別し易い水補給容器を有する差圧計を得ることを目
的とする。 【構成】 垂直方向に併設した2本のチューブの各々の
一方端の上方にコック付バルブを設け、その内の1本の
チューブの他方端を注入口を有する容器に連通し、他の
1本のチューブに目盛板を付設し、該容器の下部と該他
の1本のチューブの他方端とを連通させた水補給容器を
有する差圧計である。
が容易になり、またフィルターの上部と下部の気圧の差
が判別し易い水補給容器を有する差圧計を得ることを目
的とする。 【構成】 垂直方向に併設した2本のチューブの各々の
一方端の上方にコック付バルブを設け、その内の1本の
チューブの他方端を注入口を有する容器に連通し、他の
1本のチューブに目盛板を付設し、該容器の下部と該他
の1本のチューブの他方端とを連通させた水補給容器を
有する差圧計である。
Description
【0001】
本考案は流動層造粒装置、打錠機、カプセル充填機等により発生する粉塵が集 塵装置のフィルターへ付着する程度を計る差圧計において、水の補給を容易にす る水補給容器を有する差圧計に関する。
【0002】
流動層造粒装置、打錠機、カプセル充填機等により発生する粉塵は、図6に示 す様に真空吸引機80により矢印の向きに吸引されて集塵装置79内へ入り、上 方へ吸い上げられるが、集塵装置79内のフィルター81によりフィルター上部 82への流入が阻止される。このとき、フィルター81へ付着する粉塵の量が多 くなると、真空吸引機により吸い上げられるエアーの量が少くなり集塵がうまく 行われなくなる。 そこで、フィルター上部82とフィルター下部83との気圧の差(差圧)を計 り、フィルターへ粉塵がどの程度付着したかを示す差圧計が従来から使用されて いた。 すなわち、一本の無色透明なチューブをU字状に曲げて、一方端をチューブジ ョイント84を介してフィルター上部82から延びているチューブ85と接続し 、他方端をチューブジョイント86を介してフィルター下部83から延びている チューブ87と接続する。 そして、無色透明なチューブのU字状の曲線部分を下にして左右の無色透明チ ューブ88,89を垂直方向に併設し、無色透明なチューブの中に水を入れ、左 右の無色透明チューブ88,89の水面の高さの差からフィルター上部82とフ ィルター下部83の気圧の差を測定する。
【0003】 流動層造粒装置の運転時にフィルター上部82とフィルター下部83の気圧の 差がなければ左右の無色透明チューブ88,89の水面の高さは同じとなり、気 圧の差が生じれば、フィルター上部82の方が真空度が高くなるのでフィルター 上部82へ連通する無色透明なチューブ89の水面の方が、フィルター下部83 へ連通する無色透明なチューブ88の水面より上がることになる。この水面の差 が約200mmになると、粉塵回収作業又はフィルターの洗浄、交換作業もする ようにしている。 また、流動層造粒装置の停止時には、フィルター上部82とフィルター下部8 3の気圧は等しくなる。
【0004】
ところが、流動層内部の温度は高温(約30℃以上)となるので、差圧計の無 色透明なチューブ88,89の中の水が蒸発してしまい、1日1回程度水を補給 する必要があった。この補給作業は差圧計の左右の透明なチューブ88,89を チューブジョイント86,84から同時にはずしてから、左右の無色透明なチュ ーブ88,89へ均等に水を補給しなければなければならなかった。また、従来 の差圧計の目盛は、0を基準として0に合わせるように水を補給するようになっ ていたので、補給作業が頻回で手間がかかった。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決し、水の補給回数を少くすると共に水の補 給作業を容易にし、またフィルター上部と下部の気圧の差を容易に判別すること ができる水補給容器を有する差圧計を提供することを目的としている。 そこで、垂直方向に併設した2本のチューブの各々の一方端の上方にコック付 バルブを設け、その内の1本のチューブの他方端を注入口を有する容器に連通し 、他の1本のチューブに目盛板を付設し、該容器の下部と該他の1本のチューブ 他方端とを連通させることを特徴とする水補給容器を有する差圧計を構成した。
【0006】
2本のチューブの上方に各々設けたコック付バルブを両方同時に閉めることに より、フィルター上部及びフィルター下部からの気圧の影響を遮断することがで き、その状態で容器の蓋を開けて水を補給し、容器に水を貯蔵することにより、 頻回に水を補給する必要がなくなる。
【0007】 また逆止弁付バルブを設けたことにより、水と大フロートがフィルター上部へ 流入することを防ぐことができる。 また、目盛板の一定距離の移動を可能としたので、水面に目盛板の目盛線を合 わせることができる。
【0008】
以下、本発明の実施例を図面により説明する。 図1は、差圧計1の側面図である。2は垂直板であり、下端を直角に折り曲げ て、下端水平板3としている。下端水平板の先は、垂直板と平行になる様に更に 直角に折り曲げられて下端固定板4となっている。垂直板2の上端は直角に折り 曲げて、折り曲げた部分5に上端水平板6を固着させた。上端水平板6の一方端 を折り曲げて上端固定板7を設けている。差圧計1は下端固定板4と上端固定板 7により、垂直面8等にねじ等で取り付けられる。 垂直板2を中心として上端水平板6の左右に各々孔9,10が設けられている 。また、垂直板2の下端に孔11が設けられている。
【0009】 垂直板2を中心として、図1の右側の部分を表側、左側の部分を裏側とする。 まず、垂直板2の表側(図1の右側)から説明すると、垂直板2の表側の最上 端で、上端水平板6の上には、チューブジョイント12が設けられている。チュ ーブジョイント12の一方端は、後述する様にチューブを嵌め込んで固定できる 様になっており他方端はねじ山が形成されている。チューブジョイント12のね じ山にリング13を通した後、孔9を通し、コック付バルブ14の一方端のねじ 孔にねじ入れて固定する。 コック付バルブ14は、コックの付いたバルブでコックを閉めることにより、 空気や液体を遮断できる様になっており、両端はねじ孔となっている。コック付 バルブ14の他方端のねじ孔へチューブジョイント15の一方端のねじ山をねじ 込んで固定する。チューブジョイント15の他方端へは透明なチューブ16の一 方端を嵌め込んで固定し、透明なチューブ16の他方端をチューブジョイント1 7の一方端へ嵌め込んで固定する。チューブ16は逆止弁付バルブ18が故障し た場合に水面が上昇して、チューブ16の位置迄水面が上昇してきているかどう かを判別するために設けられている。 チューブ17の他方端のねじ山は、逆止弁付バルブ18の一方端のねじ孔へね じ込んで固定する。 逆止弁付バルブ18については後述する。逆止弁付バルブ18の他方端にもね じ孔が設けられており、チューブジョイント19の一方端のねじ山がねじ込まれ て固定される。 逆止弁付バルブ18は、垂直板2に固着されている。チューブジョイント19 の他方端へ無色透明なチューブ20の一方端が嵌め込まれて固定されている。無 色透明なチューブ20は、差圧により変化する水面の高さを目視するために設け られている。チューブ20内には小フロート21が入っており、水面の高さを目 視し易い様にしている。チューブ20の他方端は、L字型チューブジョイント2 2の一方端へ嵌め込まれて固定される。L字型チューブジョイント22は、後述 する様に一方端をチューブに嵌め込んで固定できる様になっており、他方端はね じ孔が設けてある。
【0010】 次に、垂直板2の裏側(図の左側)について、説明を行うと垂直板の裏側の最 上端で、上端水平板6の上には、チューブジョイント23が設けられている。チ ューブジョイント23の一方端のねじ山にリング24を通した後、孔10を通し 、コック付バルブ25の一方端のねじ孔にねじ込んで固定する。コック付バルブ 25の他方端のねじ孔へはチューブジョイント26の一方端のねじ山をねじ込ん で固定する。チューブジョイント26の他方端へは無色透明なチューブ27の一 方端をはめ込んで固定している。チューブ27は無色透明でなくてもよいが、チ ューブの中が見える方が好ましい。チューブ27の他方端はチューブジョイント 28の一方端へ嵌め込まれて固定される。チューブジョイント28の他方端のね じ山は、水を補給するための容器29の上蓋30の上に設けてあるねじ孔にねじ 込まれて固定される。 容器29の中へ水を入れるときには、上蓋30を開けて行う。容器29の上部 側面へは、水をどの程度入れるかの目安となる満水線31が、下部側面へは水を 補給する目安となる残量線32が記載されている。容器29の下部側面には、吸 排孔41があけられている。
【0011】 吸排具33は、図2に示す様に、先端部34及び側方部35に孔36,37が 設けられ、後端部38には孔39が設けられており、孔36から孔39への方向 に吸排具33内が貫通している。吸排具33の後端部38の側面にはねじ山40 が形成されている。 また容器29の下部には吸排孔41があけられている。このねじ山40を吸排 孔41、ゴムリング42、孔11の順に貫通し、ねじ山40を垂直板2の表側( 図1の右側)に突出させる。そしてナット43をねじ山40へねじ込んで、吸排 具33を垂直板2へ固定させる。次にL字型チューブジョイント22の一方端の ねじ孔41をねじ山40へねじ込んで固定させる。この際、L字型チューブジョ イント22の他方端のチューブ挿入口44を上方に向ける様にする。 以上の様に構成する事により、吸排具33は垂直板にしっかりと固定され、ゴ ムリング42により、容器内に入っている水が漏れることがない。そして、容器 29が汚れたりして交換が必要となった場合には、L字型チューブジョイント2 2とナット43を取りはずすことにより、容易に容器29を交換することができ る。
【0012】 図3は、差圧計の平面図である。無色透明なチューブ20の左右両脇には側方 体45,46が垂直板2にねじ47〜52で固定されている。側方体45,46 の材質は、固体であればよいが、無色透明なプラスチックの様に軽くてある程度 透き通って見える材質が好適である。 図1又は図3に示す様に、側方体45,46の上面へは、目盛板53が固定さ れていない状態で載っている。目盛板53の材質も無色透明で固体ならばよいが 、無色透明なプラスチック、又はアクリル板が好適に使用される。目盛板には、 例えば0から250mm迄10mm間隔で目盛が設けてある。目盛板53の上方 右側及び下方左側には、ガイド孔54,55が各々目盛板42の上下方向に開孔 して設けられている。また、ガイド孔54,55に対応して、側方体46の上方 及び側方体45の下方にはねじ孔56,57が設けられている。止めネジ60, 61は、ねじ山へワッシャー58,59を通した後、ガイド孔54,55を通し 、ねじ孔56,57へねじ込まれることにより目盛板53は側方体45,46へ 固定される。止めネジ60,61をゆるめることにより目盛板53の垂直方向の 移動、すなわち上下移動が可能となる。目盛板53はガイド孔54,55の長さ だけ、上下移動が可能となり、このガイド孔の長さは約20mmであるが、20 mm以上でもよい。この様に目盛板53を上下移動することにより、水面に目盛 板53の目盛の線を合わせて、その数字を見ることにより、水面が変化したとき の差圧を容易に読み取ることが可能となる。
【0013】 図4(a)は、逆止弁付バルブ18の断面図で、水面が逆止弁付バルブ18の 位置迄上昇してこない状態を示している。 逆止弁付バルブ18の両端部はネジ孔62及び63が設けられ中間部には逆止 弁室64が設けられており、ネジ孔62と逆止弁室64は空気通路65を介して 連通している。 逆止弁室64の中には大フロート66が入っており、逆止弁室66の上部のゴ ム性の大フロート止めリング67と下部のゴム性の大フロート受けリング68に より、大フロート66が逆止弁室64の外へ出ない様になっている。 孔62はフィルター上部82へ連通し、孔63はフィルター下部83へ連通し ている。 フィルター81へ粉塵が付着し、フィルター上部82の方がフィルター下部8 3よりも真空度が高くなると、空気は孔63(下方)から孔62(上方)へと矢 印の様に移動する。そのため、流れる空気により大フロート66は少し浮き上が り、空気が孔63(下方)から孔62(上方)へと移動することができる。
【0014】 図4(b)は、フィルター上部82とフィルター下部83の差圧が極めて大き くなり、チューブ20内の水面が逆止弁付バルブ18の位置迄上昇してきた状態 を示している。ねじ孔63へは、チューブジョイント19の一方端のねじ山69 がねじ込まれて固定されている。チューブジョイント19の他方端のチューブ挿 入口70からチューブ20を挿入すると、チューブ20の先端はゴムリング71 によってパッキングされて、チューブ内の水が漏れることがない。また、金属ツ ナ72により、チューブの側面が係止されて、チューブ20は、チューブジョイ ント19に固定される。 チューブ20をチューブジョイント19から解除するときは、挿入リング73 を上方へ押すことにより、金属ツナ72が挿入リング73により押されて、チュ ーブ20から離れるので、チューブ20をチューブジョイント19から引き抜く ことができる。 チューブ20の下方から水面が上昇してくると、チューブ内に入っている小フ ロート21が水面の上昇と共に上昇し、フロート受けリング67によって止めら れ、それ以上、上へは行かない。水面が更に上昇し、大フロート66を押し上げ 、水が逆止弁室64内に充満した状態に近づくと、大フロート66はフロート受 けリング67に当接し、大フロート63が空気通路65を封止して水面がそれ以 上、上昇することを防止する。
【0015】 図5は、容器29の実施対応例であり、容器29の上部の側方に水を注入する ための注入口74を設けた。注入口74には、ネジ山75が設けてあり、側方蓋 76のネジ孔77をねじ入れて閉める様になっている。注入口の開閉はキャップ を嵌める方法など適宜選択できる。これにより水の注入を容易に行うことができ る。
【0016】
本考案の水補給容器を有する差圧計によれば、水を容易に補給できると共に水 を補給する回数が少くてすむ。また、水面に目盛を合わせることができると共に 小フロートにより水面の高さが見やすいので、差圧の目視が容易にできる。
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は流動層造粒装置、打錠機、カプセル充填機等により発生する粉塵が集 塵装置のフィルターへ付着する程度を計る差圧計において、水の補給を容易にし た 水補給容器を有する差圧計に関する。
【0002】
流動層造粒装置、打錠機、カプセル充填機等により発生する粉塵は、図6に示 す様に真空吸引機80により矢印の向きに吸引されて集塵装置79内へ入り、上 方へ吸い上げられるが、集塵装置79内のフィルター81によりフィルター上部 82への流入が阻止される。このとき、フィルター81へ付着する粉塵の量が多 くなると、真空吸引機により吸い上げられるエアーの量が少くなり集塵がうまく 行われなくなる。 そこで、フィルター上部82とフィルター下部83との気圧の差(差圧)を計 り、フィルターへ粉塵がどの程度付着したかを示す差圧計が従来から使用されて いた。 すなわち、一本の無色透明なチューブをU字状に曲げて、一方端をチューブジ ョイント84を介してフィルター上部82から延びているチューブ85と接続し 、他方端をチューブジョイント86を介してフィルター下部83から延びている チューブ87と接続する。 そして、無色透明なチューブのU字状の曲線部分を下にして左右の無色透明チ ューブ88,89を垂直方向に併設し、無色透明なチューブの中に水を入れ、左 右の無色透明チューブ88,89の水面の高さの差からフィルター上部82とフ ィルター下部83の気圧の差を測定する。
【0003】 流動層造粒装置の運転時にフィルター上部82とフィルター下部83の気圧の 差がなければ左右の無色透明チューブ88,89の水面の高さは同じとなり、気 圧の差が生じれば、フィルター上部82の方が真空度が高くなるのでフィルター 上部82へ連通する無色透明なチューブ89の水面の方が、フィルター下部83 へ連通する無色透明なチューブ88の水面より上がることになる。この水面の差 が一定値に達した場合に、粉塵回収作業又はフィルターの洗浄、交換作業が行わ れていた。
【0004】
ところで、流動層造粒装置の運転中は流動層内部の温度は高温(約30℃以上 )となる。そのため、差圧計の無色透明なチューブ88,89の中の水が蒸発し てしまい、1日1回程度水を補給する必要があった。この補給作業を行うには差 圧計の左右の透明なチューブ88,89をチューブジョイント86,84から同 時にはずしてから、左右の無色透明なチューブ88,89へ均等に水を補給しな ければならなかった。また、従来の差圧計の目盛は、0の位置を基準とするよう になっており、この 0に合わせるように水を補給するようになっていたので、補 給作業が面倒であり、しかも頻回にわたり水の補給をしなければならず手間がか かった。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決し、水の補給回数を少くすると共に水の補 給作業を容易にし、またフィルター上部と下部の気圧の差を容易に判別すること ができる水補給容器を有する差圧計を提供することを目的としている。 そこで、垂直方向に併設した2本のチューブの各々の一方端の上方にコック付 バルブを設け、その内の1本のチューブの他方端を注入口を有する容器に連通し 、他の1本のチューブに目盛板を付設し、該容器の下部と該他の1本のチューブ の 他方端とを連通させることを特徴とする水補給容器を有する差圧計を構成した 。 又、所望により水が逆流するのを防ぐために、例えば図4に示すような構成の 逆止弁付きバルブをチューブ端の一方に近接して付加することができる。ここで 、近接とは、チューブ端に接していてもよく、またチューブ端から離れた位置に 有っても良いことを示す。 さらに、例えば、図3の54,55に示すようなガイド孔と60,61の止め ネジを設けることにより、目盛板53を移動可能な構成にすることもできる。 当該チューブはチューブの中の水が見えるものであればよく、透明又は半透明 であってもよい。また無色に限らず、有色であってもよい。従って、全部又は一 部が透明又は半透明な材質で構成されていればよい。透明又は半透明な材質とは 、例えば塩化ビニル,ポリプロピレン,アクリル系の樹脂等、通常用いられるも のを使用することができる。
【0006】
2本のチューブの上方に各々設けたコック付バルブを両方同時に閉めることに より、フィルター上部及びフィルター下部からの気圧の影響を遮断することがで き、その状態で容器の注入口の蓋を開けて水を補給し、容器に水を貯蔵すること により、頻回に水を補給する必要がなくなる。
【0007】 またチューブ端の一方に近接して逆止弁付バルブを設けることにより、水がフ ィルター上部へ流入することを防ぐことができる。 さらに、目盛板の一定距離の移動を可能とすることにより、容易に任意の水面 の高さ に目盛板の目盛線を合わせることができる。
【0008】
以下、本発明の実施例を図面により説明する。 図1は、差圧計1の側面図である。2は垂直板であり、下端を直角に折り曲げ て、下端水平板3としている。下端水平板の先は、垂直板と平行になる様に更に 直角に折り曲げられて下端固定板4となっている。垂直板2の上端は直角に折り 曲げて、折り曲げた部分5に上端水平板6を固着させた。上端水平板6の一方端 を折り曲げて上端固定板7を設けている。差圧計1は下端固定板4と上端固定板 7により、垂直面8等にねじ等で取り付けられる。 垂直板2を中心として上端水平板6の左右に各々孔9,10が設けられている 。また、垂直板2の下端に孔11が設けられている。
【0009】 垂直板2を中心として、図1の右側の部分を表側、左側の部分を裏側とする。 まず、垂直板2の表側(図1の右側)から説明すると、垂直板2の表側の最上 端で、上端水平板6の上には、チューブジョイント12が設けられている。チュ ーブジョイント12の一方端は、後述する様にチューブを嵌め込んで固定できる 様になっており他方端はねじ山が形成されている。チューブジョイント12のね じ山にリング13を通した後、孔9を通し、コック付バルブ14の一方端のねじ 孔にねじ入れて固定する。 コック付バルブ14は、コックの付いたバルブでコックを閉めることにより、 空気や液体を遮断できる様になっており、両端はねじ孔となっている。コック付 バルブ14の他方端のねじ孔へチューブジョイント15の一方端のねじ山をねじ 込んで固定する。チューブジョイント15の他方端へは透明なチューブ16の一 方端を嵌め込んで固定し、透明なチューブ16の他方端をチューブジョイント1 7の一方端へ嵌め込んで固定する。チューブ16は逆止弁付バルブ18が故障し た場合に水面が上昇して、チューブ16の位置迄水面が上昇してきているかどう かを判別するために設けられている。 チューブ17の他方端のねじ山は、逆止弁付バルブ18の一方端のねじ孔へね じ込んで固定する。 逆止弁付バルブ18については後述する。逆止弁付バルブ18の他方端にもね じ孔が設けられており、チューブジョイント19の一方端のねじ山がねじ込まれ て固定される。 逆止弁付バルブ18は、垂直板2に固着されている。チューブジョイント19 の他方端へ無色透明なチューブ20の一方端が嵌め込まれて固定されている。無 色透明なチューブ20は、差圧により変化する水面の高さを目視するために設け られている。チューブ20内には小フロート21が入っており、水面の高さを目 視し易い様にしている。チューブ20の他方端は、L字型チューブジョイント2 2の一方端へ嵌め込まれて固定される。L字型チューブジョイント22は、後述 する様に一方端をチューブに嵌め込んで固定できる様になっており、他方端はね じ孔が設けてある。
【0010】 次に、垂直板2の裏側(図の左側)について、説明を行うと垂直板の裏側の最 上端で、上端水平板6の上には、チューブジョイント23が設けられている。チ ューブジョイント23の一方端のねじ山にリング24を通した後、孔10を通し 、コック付バルブ25の一方端のねじ孔にねじ込んで固定する。コック付バルブ 25の他方端のねじ孔へはチューブジョイント26の一方端のねじ山をねじ込ん で固定する。チューブジョイント26の他方端へは無色透明なチューブ27の一 方端をはめ込んで固定している。チューブ27は無色透明でなくてもよいが、チ ューブの中が見える方が好ましい。チューブ27の他方端はチューブジョイント 28の一方端へ嵌め込まれて固定される。チューブジョイント28の他方端のね じ山は、水を補給するための容器29の上蓋30の上に設けてあるねじ孔にねじ 込まれて固定される。 容器29の中へ水を入れるときには、上蓋30を開けて行う。容器29の上部 側面へは、水をどの程度入れるかの目安となる満水線31が、下部側面へは水を 補給する目安となる残量線32が記載されている。容器29の下部側面には、吸 排孔41があけられている。
【0011】 次に吸排具33について説明する。吸排具33は、図2に示す様に、先端部3 4及び側方部35に孔36,37が設けられ、後端部38には孔39が設けられ ており、孔36から孔39への方向に吸排具33が貫通している。吸排具33の 後端部38の側面にはねじ山40が形成されている。 また容器29の下部には吸排孔41があけられている。このねじ山40を吸排 孔41、ゴムリング42、孔11の順に貫通し、ねじ山40を垂直板2の表側( 図1の右側)に突出させる。そしてナット43をねじ山40へねじ込んで、吸排 具33を垂直板2へ固定させる。次にL字型チューブジョイント22の一方端の ねじ孔41をねじ山40へねじ込んで固定させる。この際、L字型チューブジョ イント22の他方端のチューブ挿入口44を上方に向ける様にする。 以上の様に構成する事により、吸排具33は垂直板にしっかりと固定され、ゴ ムリング42により、容器内に入っている水が漏れることがない。そして、容器 29が汚れたりして交換が必要となった場合には、L字型チューブジョイント2 2とナット43を取りはずすことにより、容易に容器29を交換することができ る。
【0012】 図3は、差圧計の平面図である。無色透明なチューブ20の左右両脇には側方 体45,46が垂直板2にねじ47〜52で固定されている。側方体45,46 の材質は、固体であればよいが、無色透明なプラスチックの様に軽くてある程度 透き通って見える材質が好適である。 図1又は図3に示す様に、側方体45,46の上面へは、目盛板53が固定さ れていない状態で載っている。目盛板53の材質も無色透明で固体ならばよいが 、無色透明なプラスチック、又はアクリル板が好適に使用される。目盛板には、 例えば0から250mm迄10mm間隔で目盛が設けてある。目盛板53の上方 右側及び下方左側には、ガイド孔54,55が各々目盛板53の上下方向に開孔 して設けられている。また、ガイド孔54,55に対応して、側方体46の上方 及び側方体45の下方にはねじ孔56,57が設けられている。止めネジ60, 61は、ねじ山へワッシャー58,59を通した後、ガイド孔54,55を通し 、ねじ孔56,57へねじ込まれることにより目盛板53は側方体45,46へ 固定される。止めネジ60,61をゆるめることにより目盛板53の垂直方向の 移動、すなわち上下移動が可能となる。目盛板53はガイド孔54,55の長さ だけ、上下移動が可能となり、このガイド孔の長さは約20mmであるが、20 mm以上でもよい。この様に目盛板53を上下移動することにより、水面に目盛 板53の目盛の線を合わせて、その数字を見ることにより、水面が変化したとき の差圧を容易に読み取ることが可能となる。
【0013】 図4(a)は、逆止弁付バルブ18の断面図で、水面が逆止弁付バルブ18の 位置迄上昇してこない状態を示している。 逆止弁付バルブ18の両端部はネジ孔62及び63が設けられ中間部には逆止 弁室64が設けられており、ネジ孔62と逆止弁室64は空気通路65を介して 連通している。 逆止弁室64の中には大フロート66が入っており、逆止弁室66の上部のゴ ム性の大フロート止めリング67と下部のゴム性の大フロート受けリング68に より、大フロート66が逆止弁室64の外へ出ない様になっている。 孔62は図6に示すフィルター上部82へ連通し、孔63はフィルター下部8 3へ連通している。 フィルター81へ粉塵が付着し、フィルター上部82の方がフィルター下部8 3よりも真空度が高くなると、空気は孔63(下方)から孔62(上方)へと矢 印の様に移動する。そのため、流れる空気により大フロート66は少し浮き上が り、空気が孔63(下方)から孔62(上方)へと移動することができる。
【0014】 図4(b)は、図6に示すフィルター上部82とフィルター下部83の差圧が 極めて大きくなり、チューブ20内の水面が逆止弁付バルブ18の位置迄上昇し てきた状態を示している。ねじ孔63へは、チューブジョイント19の一方端の ねじ山69がねじ込まれて固定されている。チューブジョイント19の他方端の チューブ挿入口70からチューブ20を挿入すると、チューブ20の先端はゴム リング71によってパッキングされて、チューブ内の水が漏れることがない。ま た、金属ツナ72により、チューブの側面が係止されて、チューブ20は、チュ ーブジョイント19に固定される。 チューブ20をチューブジョイント19から解除するときは、挿入リング73 を上方へ押すことにより、金属ツナ72が挿入リング73により押されて、チュ ーブ20から離れるので、チューブ20をチューブジョイント19から引き抜く ことができる。 チューブ20の下方から水面が上昇してくると、チューブ内に入っている小フ ロート21が水面の上昇と共に上昇し、フロート受けリング68によって止めら れ、それ以上、上へは行かない。水面が更に上昇し、大フロート66を押し上げ 、水が逆止弁室64内に充満した状態に近づくと、大フロート66はフロート受 けリング67に当接し、大フロート66が空気通路65を封止して水面がそれ以 上、上昇することを防止する。
【0015】 図5は、容器29の実施対応例であり、容器29の上部の側方に水を注入する ための注入口74を設けた。注入口74には、ネジ山75が設けてあり、側方蓋 76のネジ孔77をねじ入れて閉める様になっている。注入口の開閉はキャップ を嵌める方法など適宜選択できる。これにより水の注入を容易に行うことができ る。
【0016】
本考案の水補給容器を有する差圧計によれば、水を容易に補給できると共に水 を補給する回数が少くてすむ。また、水面に目盛を合わせることができると共に 小フロートにより水面の高さが見やすいので、差圧の目視が容易にできる。
【図1】差圧計の側面図
【図2】垂直板に取り付けた吸排具の説明図
【図3】差圧計の平面図
【図4】逆止弁付バルブの断面図
【図5】上部側方に注入口を設けた容器の説明図
【図6】流動層装置と差圧計の関係を示す説明図
1 差圧計 2 垂直板 9 上端水平板 14 コック付バルブ 18 逆止弁付バルブ 20,27 チューブ 21 小フロート 22 L字型チューブジョイント 29 容器 30 上蓋 33 吸排具 45 左側方板 46 右側方板 53 目盛板 54,55 ガイド孔 60,61 止めネジ 64 逆止弁室 66 大フロート 74 注入口 76 側方蓋 80 真空吸引機 81 フィルター 82 フィルター上部 83 フィルター下部
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 水補給容器を有する差圧計
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】差圧計の側面図
【図2】垂直板に取り付けた吸排具の説明図
【図3】差圧計の平面図
【図4】逆止弁付バルブの断面図
【図5】上部側方に注入口を設けた容器の説明図
【図6】流動層装置と差圧計の関係を示す説明図
【符号の説明】 1 差圧計 2 垂直板 9 上端水平板 14 コック付バルブ 18 逆止弁付バルブ 20,27 チューブ 21 小フロート 22 L字型チューブジョイント 29 容器 30 上蓋 33 吸排具 45 左側方板 46 右側方板 53 目盛板 54,55 ガイド孔 60,61 止めネジ 64 逆止弁室 66 大フロート 74 注入口 76 側方蓋 80 真空吸引機 81 フィルター 82 フィルター上部 83 フィルター下部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図6】
【図1】
【図3】
【図5】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】 垂直方向に併設した2本のチューブの各
々の一方端の上方にコック付バルブを設け、その内の1
本のチューブの他方端を注入口を有する容器へ連通し、
他の1本のチューブに目盛板を付設し、該容器の下部と
該他の1本のチューブの他方端とを連通させたことを特
徴とする水補給容器を有する差圧計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP955693U JPH0664130U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 水補給容器を有する差圧計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP955693U JPH0664130U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 水補給容器を有する差圧計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664130U true JPH0664130U (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=11723562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP955693U Pending JPH0664130U (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 水補給容器を有する差圧計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664130U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021099327A (ja) * | 2019-12-19 | 2021-07-01 | 周 文三 | 空気圧縮機の圧力計の表示構造 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP955693U patent/JPH0664130U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021099327A (ja) * | 2019-12-19 | 2021-07-01 | 周 文三 | 空気圧縮機の圧力計の表示構造 |
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